JPH11206769A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH11206769A
JPH11206769A JP10019749A JP1974998A JPH11206769A JP H11206769 A JPH11206769 A JP H11206769A JP 10019749 A JP10019749 A JP 10019749A JP 1974998 A JP1974998 A JP 1974998A JP H11206769 A JPH11206769 A JP H11206769A
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image
unit
image signal
signal
frame rate
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JP10019749A
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Yuichiro Ishii
雄一郎 石井
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Fujitsu Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Remote Sensing (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被検体内に超音波を送波し被検体内
で反射して戻ってきた超音波を受信して受信信号を得る
過程を繰り返しその間に得られた受信信号に基づく画像
を表示する超音波診断装置に関し、一旦録画した後再生
した画像に被検体内の動きに起因する偽画像が発生する
のを防止もしくは低減する。 【解決手段】ノンインターレース方式のCRTディスプ
レイ707と、インターレース方式のVTR706を備
え、ノンインターレース方式の画像信号をインターレー
ス方式の画像信号に変換してVTR706に録画し、V
TR706から出力されたインターレース方式の画像信
号があらわす奇数ラインの画像と偶数ラインの画像のう
ち、一方の画像のみに基づいて、ノンインターレース方
式の画像信号を再生してその画像信号に基づく画像を表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内に超音波
を送波し被検体内で反射して戻ってきた超音波を受信し
て受信信号を得る過程を繰り返しその間に得られた受信
信号に基づく画像を表示する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体、特に人体内に超音波を送波し被
検体内の各組織で反射して戻ってきた超音波を受信して
その受信信号による被検体内の画像を生成する超音波診
断装置が、従来から、被検体内部の疾患の診断に役立て
られている。このような超音波診断装置には、通常、高
いフレームレートで更新される画像を生成する機能と、
その高いフレームレートで更新された画像を表示するこ
とのできるノンインターレース方式の表示装置が備えら
れている。また、この超音波診断装置には、通常、得ら
れた画像を録画しておくためのVTR(VideoTa
pe Recorder)も備えられているが、このV
TRとしては、通常のテレビに適合したフレームレート
であって、かつ通常のテレビに適合したインターレース
方式の画像を記録、再生するVTRが備えられている。
【0003】従来の通常の超音波診断装置は、上記のよ
うに構成され、超音波の送受信により得られたアップデ
ートの画像を直接に表示装置に送って表示させたり、V
TRに一旦録画し、その録画された画像を読み出して表
示装置に表示させたりすることができる。図10は、V
TRに録画されたインターレース方式の画像からノンイ
ンターレース方式の画像への変換方法の説明図である。
【0004】上述したように、VTRは通常のテレビの
方式に合わせてインターレース方式の画像を録画するも
のであり、一方、表示装置としては、通常、ノンインタ
ーレース方式の画像を表示する表示装置が備えられてい
るため、VTRからインターレース方式の画像を読み出
して表示装置に表示するにあたっては、このインターレ
ース方式の画像をノンインターレース方式の画像に変換
する必要があり、従来、この図10に示すようにしてそ
の変換が行なわれている。
【0005】インターレース方式の画像の場合、テレビ
の走査ラインのうちの奇数ラインの画像の集合である奇
数ライン画像Om (m=1,2,…)と、テレビの走査
ラインのうちの偶数ラインの画像の集合である偶数ライ
ン画像Em (m=1,2,…)とが交互に繰り返されて
おり、交互に繰り返す奇数ライン画像と偶数ライン画像
をペアにして、表示用のノンインターレース方式の画像
が生成される。具体的には、この図10に示すように、
読出垂直同期信号(A)に同期して読み出された奇数ラ
イン画像O1 と偶数ライン画像E1 とが合成されノンイ
ンターレース方式の表示画像O1 +E1 が生成されて、
そのインターレース方式の表示画像O1+E1 が表示垂
直同期信号(C)に同期して表示され、偶数ライン画像
1 と次の奇数ライン画像O2 とが合成されノンインタ
ーレース方式の表示画像O2 +E 1 が生成されて表示さ
れ、さらには奇数ライン画像O2 と次の偶数ライン画像
2 とが合成されノンインターレース方式の表示画像O
2 +E2 が生成されて表示される。以下同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にノンインターレース方式の表示装置とインターレース
方式のVTRを備え、VTRから読み出されたインター
レース方式の画像を図9に示すようにしてノンインター
レース方式の画像に変換して表示する場合に、以下のよ
うな問題が生じる。
【0007】図11は、インターレース方式の画像から
ノンインターレース方式の画像への変換に伴う問題の説
明図である。超音波診断装置は、通常、被検体内の組織
等の速い動きを観察するために、通常のテレビのフレー
ムレートよりも高いフレームレートで画像を生成するモ
ードを有しており、ここでは、例えば通常のテレビのフ
レームレートである30フレーム/秒の2倍のフレーム
レート(60フレーム/秒)で画像が生成される場合を
例にその問題を説明する。
【0008】図11(A)は、1/60秒間隔で生成さ
れるノンインターレース方式の、隣接する2枚のフレー
ム画像を示す模式図である。ここでは、この図11
(A)に示す2枚の画像のうちの左側の画像に縦に2本
の線(〇印の連続で表現されている)が映し出されてお
り、それに隣接する画像(図11(A)に示す2枚の画
像のうちの右側の画像)では、その1/60秒の間に縦
の線が横に動いた結果、ややずれた位置に2本の縦線
(〇印の連続)があらわれている。
【0009】ここで、VTRに録画するには、1/30
秒間隔でフレーム画像(奇数ライン画像と偶数ライン画
像とのペア)を生成することになるため、図11(B)
に示すように、図11(A)の左側のフレーム画像から
は奇数ラインのみ抽出されて奇数ライン画像(図11
(B)の左側の画像)が生成され、図11(A)の右側
のフレーム画像からは偶数ラインのみ抽出されて偶数ラ
イン画像(図11(B)の右側の画像)が生成される。
このようにして生成された奇数ライン画像と偶数ライン
画像との繰り返しからなるインターレース方式の画像が
VTRに記録される。
【0010】次に、図11(C)に示すように、VTR
からそこに記録されたインターレース方式の画像を読み
出し、読み出した奇数フレーム画像と偶数フレーム画像
を合成してノンインターレース方式の画像を生成する
と、この生成された画像はもともと1/60秒間だけず
れた2枚のインターレース方式の画像(図11(A))
から合成した画像であるため、図11(D)に示すよう
に、本来縦に一直線に延びる線が奇数ラインと偶数ライ
ンとでジグザグにずれた線として映し出される結果とな
り、このジグザグが目立ち、見にくい画像となってしま
うという問題が生じる。被検体内の組織の速い動きを観
察しようとするときは、その速い動きを再現するため
に、超音波の送受信を観察しようとする領域に絞って行
ない、これにより高フレームレートの画像を得ることが
行なわれているが、このように高速の動きを観察しよう
として高フレームレートの画像を得たとき、VTRのフ
レームレートは例えば30フレーム/秒等に固定されて
いるため、速い動きを観察しようとして高フレームレー
トにすればするほど間引かれる率が高まり、VTRに一
旦録画した画像を再生したとき図11(D)のような現
象(ここではこの画像を「偽画像」と称する)がますま
す目立つ結果となる。
【0011】また、フレームレートが比較的低くても偽
画像が目立つケースとして、いわゆるスクロール画像が
挙げられる。スクロール画像とは、被検体内のある一点
の情報、あるいはある一本の走査線上の情報の時間的な
変化をあらわす画像であって、その画像が時間軸方向に
スクロールされる画像をいう。典型的には、このスクロ
ール画像は、例えば、被検体内のある一本の走査線上の
各点の超音波反射強度を縦軸にとり、横軸に時間軸をと
り、その一本の走査線上の各点の超音波反射強度の時間
的な変化をあらわす画像であって、その画像の時間的に
古い部分を順次に消去し、時間的に新しい部分を順次に
追加しながらその画像を横軸(時間軸方向)に移動する
という、いわゆるスクロールされた画像である。
【0012】このスクロール画像は、時間的に変化する
画像であるため、偽画像が目立ちやすい。本発明は、上
記事情に鑑み、一旦録画しそれを再生した場合であって
も、偽画像が生じないか、あるいは目立ちにくい画像を
生成する機能を備えた超音波診断装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の超音波診断装置のうちの第1の超音波診断装置は、
被検体内に超音波を送波し被検体内で反射して戻ってき
た超音波を受信して受信信号を得る過程を繰り返す超音
波送受信部と、超音波送受信部で得られた受信信号に基
づいて、ノンインターレース方式の画像信号を複数フレ
ームにわたり順次に生成する画像生成部と、画像生成部
で順次に生成されたノンインターレース方式の画像信号
をインターレース方式の画像信号に変換する画像信号変
換部と、画像信号変換部で得られたインターレース方式
の画像信号を記録する録画部と、録画部から読み出され
たインターレース方式の画像信号を構成する奇数ライン
の画像をあらわす画像信号と偶数ラインの画像をあらわ
す画像信号のうちの一方の画像信号のみを用いてノンイ
ンターレース方式の画像信号を再生する画像再生部と、
画像生成部で生成された画像信号に基づく画像および画
像再生部で再生された画像信号に基づく画像を表示する
ノンインターレース方式の画像表示部とを備えたことを
特徴とする。
【0014】本発明の第1の超音波診断装置は、上記画
像生成部が、奇数ライン画像あるいは偶数ライン画像の
みに基づいてノンインターレース方式の画像を再生する
ものであるため、図11(D)に示すような、もともと
時間の異なるノンインターレース画像を合成した結果に
よる偽画像の発生が防止される。ここで、上記本発明の
第1の超音波診断装置において、上記画像再生部は、奇
数ラインの画像と偶数ラインの画像とのうちの一方の画
像に含まれるラインを表わす画像信号に基づいて、その
ラインに近接する、その一方の画像には含まれないライ
ンをあらわす画像信号を生成するものであってもよく、
あるいは、上記画像再生部は、奇数ラインの画像と偶数
ラインの画像とのうちの一方の画像をあらわす画像信号
と、その一方の画像には含まれないラインに割り当てら
れた、所定の輝度値をあらわすブランク信号とにより構
成されるノンインターレース方式の画像信号を生成する
ものであってもよい。
【0015】ここで、ブランク信号が割り当てられたノ
ンインターレース方式の画像を生成する場合において
は、画像再生部で再生された画像信号があらわす画像の
輝度を補正する輝度補正部を備えることが好ましい。奇
数ライン画像、あるいは偶数ライン画像にブランク(所
定の輝度値)を付加することによりノンインターレース
方式の画像を生成すると、その画像全体としての輝度が
変化する場合がある。そこで、上記輝度補正部を備える
ことにより、その輝度が補正される。
【0016】また、上記本発明の第1の超音波診断装置
は、画像生成部で順次に生成された画像信号に、画像信
号生成のフレームレートが所定のフレームレートを超え
るフレームレートであるか否かをあらわすフレームレー
トフラグを付加するフレームレートフラグ付加部と、上
記録画部から読み出された画像信号に付加されたフレー
ムレートフラグを検出するフレームレートフラグ検出部
とを備え、上記画像再生部が、フレームレートフラグ検
出部で検出されたフレームレートフラグが所定のフレー
ムレートを越えるフレームレートをあらわしているか否
かに応じて、録画部から読み出されたインターレース方
式の画像信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす画
像信号と偶数ラインの画像をあらわす画像信号のうち、
それぞれ、いずれか一方の画像信号のみを用いて、ある
いはこれら双方の画像信号を用いて、ノンインターレー
ス方式の画像信号を再生するものであってもよい。
【0017】録画部から読み出した画像を表示するにあ
たり、奇数ライン画像あるいは偶数ライン画像の一方の
みから生成されたノンインターレース方式の画像を表示
すると、前述した偽画像の発生は避けられるものの、そ
の偽画像の点を除けば、奇数ライン画像と偶数ライン画
像との双方を用いて生成されたノンインターレース方式
の画像を表示する場合と比べ一般的に画質は劣化する。
そこで、上記の、フレームレートフラグ付加部およびフ
レームレートフラグ検出部を備え、もともとの画像が高
いフレームレートの画像である場合、すなわち一般的に
は被検体内の組織の高速な動きを観察する場合であり、
かつ録画部に録画するために固定されたフレームレート
の画像を生成する場合に間引きが大きくなる場合に、奇
数ライン画像のみ、あるいは偶数ライン画像のみからノ
ンインターレース方式の画像を再生し、低いフレームレ
ートの画像を再生する場合、すなわち、一般的には静止
あるいはゆっくりとした動きを観察する場合には、奇数
ライン画像と偶数ライン画像との双方に基づいて高画質
の画像を再生することにより、全体として、偽画像の防
止と高画質とのバランスのとれた再生画像を得ることが
できる。
【0018】上記本発明の第1の超音波診断装置は、前
記画像生成部で順次に生成された画像信号に、その画像
信号が時間の経過に伴う被検体内の変化をあらわす画像
であって時間軸方向にスクロールするスクロール画像を
少なくとも一部に含む画像をあらわす画像信号であるか
否かをあらわすスクロールフラグを付加するスクロール
フラグ付加部と、上記録画部から読み出された画像信号
に付加されたスクロールフラグを検出するスクロールフ
ラグ検出部とを備え、上記画像再生部が、スクロールフ
ラグ検出部で検出されたスクロールフラグがスクロール
画像を含むことをあらわしているか否かに応じて、録画
部から読み出されたインターレース方式の画像信号を構
成する奇数ラインの画像をあらわす画像信号と偶数ライ
ンの画像をあらわす画像信号のうち、それぞれ、いずれ
か一方の画像信号のみを用いて、あるいはこれら双方の
画像信号を用いて、ノンインターレース方式の画像信号
を再生するものであってもよい。
【0019】上述したように、録画部から読み出した画
像を表示するにあたり、奇数ライン画像あるいは偶数ラ
イン画像の一方のみから生成されたノンインターレース
方式の画像を表示すると、前述した偽画像の発生は避け
られるものの、その偽画像の点を除けば、奇数ライン画
像と偶数ライン画像との双方を用いて生成されたノンイ
ンターレース方式の画像を表示する場合と比べ一般的に
画質は劣化する。そこで、上記の、スクロールフラグ付
加部およびスクロールフラグ検出部を備え、スクロール
画像を少なくとも一部に含む画像を再生する場合に、奇
数ライン画像のみ、あるいは偶数ライン画像のみからノ
ンインターレース方式の画像を再生し、スクロール画像
を含まない画像を再生する場合には、奇数ライン画像と
偶数ライン画像との双方に基づいて高画質の画像を再生
することにより、全体として、偽画像の防止と高画質と
のバランスのとれた再生画像を得ることができる。
【0020】さらに、上記本発明の第1の超音波診断装
置において、上記画像再生部が、指示に応じて、録画部
から読み出されたインターレース方式の画像信号を構成
する奇数ラインの画像をあらわす画像信号と偶数ライン
の画像をあらわす画像信号のうち、いずれか一方の画像
信号を用いて、あるいはこれら双方の画像信号を用い
て、ノンインターレース方式の画像信号を再生するもの
であって、上記指示を操作入力する操作子を備えること
も好ましい形態である。
【0021】上記操作子を備え、録画部から読み出した
画像を表示するにあたり、偽画像の発生が防止された画
像を表示するか、あるいは高画像の画像を表示するか
を、その超音波診断装置の使用者に委ねることにより、
その使用者の目的に適った画像を表示することができ
る。さらに、上記本発明の第1の超音波診断装置におい
て、上記画像生成部で順次に生成された画像信号に、画
像信号生成のフレームレートが所定のフレームレートを
超えるフレームレートであるか否かをあらわすフレーム
レートフラグを付加するフレームレートフラグ付加部
と、上記録画部から読み出された画像信号に付加された
フレームレートフラグを検出するフレームレートフラグ
検出部とを備え、上記画像再生部が、フレームレートフ
ラグ検出部で検出されたフレームレートフラグが所定の
フレームレート以下のフレームレートをあらわしている
場合に、録画部から読み出されたインターレース方式の
画像信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像信
号と偶数ラインの画像をあらわす画像信号との双方の画
像信号を用いてノンインターレース方式の画像信号を再
生するものであり、フレームレートフラグ検出部で検出
されたフレームレートフラグが所定のフレームレートを
越えるフレームレートをあらわしている場合に、指示に
応じて、録画部から読み出されたインターレース方式の
画像信号のうちの奇数ラインの画像をあらわす画像信号
と奇数ラインの画像をあらわす画像信号のうち、いずれ
か一方の画像信号を用いて、あるいはこれら双方の画像
信号を用いて、ノンインターレース方式の画像信号を再
生するものであって、上記指示を操作入力する操作子を
備えたものであってもよい。
【0022】この形態は、録画部から読み出した画像を
表示するにあたり、一般的にはフレームレートが低いと
きは偽画像が発生したとしても目立ちにくいため、一律
に高画質の画像を表示し、フレームレートが高いとき
に、操作に応じて、偽画像のない画像、あるいは高画質
の画像を表示するようにしたものであり、この形態の場
合も、使用者の目的に適った画像を表示することができ
る。
【0023】さらに、上記本発明の第1の超音波診断装
置において、上記画像生成部で順次に生成された画像信
号に、画像信号が時間の経過に伴う被検体内の変化をあ
らわす画像であって時間軸方向にスクロールするスクロ
ール画像を少なくとも一部に含む画像をあらわす画像信
号であるか否かをあらわすスクロールフラグを付加する
スクロールフラグ付加部と、上記録画部から読み出され
た画像信号に付加されたスクロールフラグを検出するス
クロールフラグ検出部とを備え、上記画像再生部が、ス
クロールフラグ検出部で検出されたスクロールフラグラ
グがスクロール画像を含まないことをあらわしている場
合に、録画部から読み出されたインターレース方式の画
像信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像信号
と偶数ラインの画像をあらわす画像信号との双方の画像
信号を用いてノンインターレース方式の画像信号を再生
するものであり、スクロールフラグ検出部で検出された
スクロールフラグがスクロール画像を含むことをあらわ
している場合に、指示に応じて、録画部から読み出され
たインターレース方式の画像信号を構成する奇数ライン
の画像をあらわす画像信号と偶数ラインの画像をあらわ
す画像信号のうち、いずれか一方の画像信号を用いて、
あるいはこれら双方の画像信号を用いて、ノンインター
レース方式の画像信号を再生するものであって、上記指
示を操作入力する操作子を備えたものであってもよい。
【0024】この形態は、録画部から読み出した画像を
表示するにあたり、その画像がスクロール画像を含まな
いときは、偽画像が発生したとしても目立ちにくい場合
が多いため、一律に高品質の画像を表示し、スクロール
画像を含むときに、操作に応じて、偽画像のない画像、
あるいは高画質の画像を示すようにしたものであり、こ
の形態の場合も、使用者の目的に適った画像を表示する
ことができる。
【0025】また、上記目的を達成する本発明の超音波
診断装置のうちの第2の超音波診断装置は、被検体内に
超音波を送波し被検体内で反射して戻ってきた超音波を
受信して受信信号を得る過程を繰り返す超音波送受信部
と、超音波送受信部で得られた受信信号に基づいて、ノ
ンインターレース方式の画像信号を複数フレームにわた
り順次に生成する画像生成部と、画像生成部で順次に生
成されたノンインターレース方式の画像信号をインター
レース方式の画像信号に変換する画像信号変換部と、画
像信号変換部で得られたノンインターレース方式の画像
信号に基づく画像、および録画部から読み出されたイン
ターレース方式の画像信号に基づく画像を表示するノン
インターレース/インターレース切替方式の画像表示部
とを備えたことを特徴とする。
【0026】本発明の第2の超音波診断装置は、その画
像表示部がノンインターレース方式とインターレース方
式との双方に切り替えることができるものであり、画像
生成部で生成されたノンインターレース方式の画像を表
示するときはインターレース方式で表示し、録画部から
読み出されたインターレース方式の画像を表示するとき
は、インターレース方式のまま表示することができ、従
来の超音波診断装置に通常備えられているノンインター
レース方式の画像表示部に代わり、ノンインターレース
/インターレース切替方式の画像表示部を備える必要が
あるが、録画部から読み出した画像を表示するにあた
り、偽画像の発生がなく、かつ高画質の画像を表示する
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。以下、本発明の一実施形態の特徴点に関し、
その概要を説明し、その後、本発明の位置実施形態の装
置構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態
の特徴点の説明図であり、従来例における図11に対応
する図である。
【0028】図1(A),(B),(C)については、
それぞれ図11(A),(B),(C)と同一であり、
詳細な説明は省略するが、図1(A)は、この超音波診
断装置で得られた、もともとのノンインターレース方式
の、隣接する2枚のフレーム画像であり、図1(B)
は、その2枚のフレーム画像から得られたインターレー
ス方式の奇数ライン画像(左側)および偶数ライン画像
(右側)であり、この図1(B)のインターレース方式
の画像が録画部(VTR)に録画される。図1(C)
は、その録画部(VTR)から読み出した奇数ライン画
像(左側)および偶数ライン画像(右側)であり、ここ
では、それら奇数ライン画像と偶数ライン画像のうちの
奇数ライン画像のみが用いられて、図1(D)に示すノ
ンインターレース方式の画像が再生される。
【0029】図1(C)の左側に示す奇数ライン画像か
ら図1(D)に示すノンインターレース方式の画像を生
成するにあたっては、奇数ライン画像を構成する奇数ラ
インの画像(〇印)を偶数ラインにコピーして偶数ライ
ンの画像(×印)を生成し、それらを合成することによ
りノンインターレース方式方式の画像を再生する。ここ
では偶数ライン画像は使用されない。
【0030】こうすることにより、偶数ライン画像が持
っている情報は失われ、その分画質の低下は免れないも
のの、図11を参照して説明した、被検体の動きによる
偽画像の発生が防止され、偽画像が発生するような画像
においてはむしろ画質の向上が図られる。ここでは、偶
数ラインについては奇数ラインをコピーするとして説明
したが、コピーすることに代わり、補間演算により、偶
数ラインを得てもよくあるいは、偶数ラインに、所定の
輝度値、例えば黒を示す輝度値や白を示す輝度値を割り
当ててもよい。
【0031】また、ここでは、奇数ライン画像に基づい
てノンインターレース方式の画像を生成するとして説明
したが、偶数ライン画像に基づいて、偶数ラインを奇数
ラインにコピーしたり、補間したり、あるいは奇数ライ
ンに所定の輝度値を割り当てることにより、ノンインタ
ーレース方式の画像を再生してもよい。以上で、本発明
の一実施形態に関する特徴点の説明を終了し、次に本発
明の実施形態の装置構成について説明する。
【0032】図2は、本発明の超音波診断装置の一実施
形態を示すブロック図である。ここでは先ず、このブロ
ック図を参照して、本実施形態の超音波診断装置の概要
について説明する。以下、各部の作用ないし機能の説明
はあとにまわし、先ずは、この超音波診断装置の構成に
ついて説明する。この超音波診断装置の本体部10は、
大別して、制御部100、信号処理部200、ディジタ
ルスキャンコンバータ部300、ドプラ処理部400、
表示制御部500、生体信号アンプ部600から構成さ
れている。
【0033】制御部100は、CPU部101とビーム
スキャン制御部102からなり、CPU部101には、
操作パネル701、一体的に構成されたタッチパネル7
02とEL表示器703、およびフロッピィディスク装
置704が接続されている。また、信号処理部200
は、送受信部201、受信ディレイ制御部202、ビー
ムフォーマ部203、コントロールインターフェイス部
204、演算部205、およびドプラシグナル処理部2
06から構成されており、コントロールインターフェイ
ス部204と、送受信部201、受信ディレイ制御部2
02、およびドプラシグナル処理部206は、制御ライ
ン207で結ばれている。また、コントロールインター
フェイス部204と演算部205は制御ライン208で
結ばれており、さらに、受信ディレイ制御部202とビ
ームフォーマ部203は制御ライン209で結ばれてい
る。信号処理部200を構成する送受信部201には、
超音波プローブ20が、着脱自在に、ここでは最大4本
まで接続される。
【0034】また、ディジタルスキャンコンバータ部3
00には、白黒用スキャンコンバータ301、カラー用
スキャンコンバータ302、およびスクロール用スキャ
ンコンバータ303が備えられている。また、ドプラ処
理部400には、パルス/連続波ドプラ解析部401と
カラードプラ解析部402が備えられている。
【0035】さらに、表示制御部500は、ここでは1
つのブロックで示されており、この表示制御部500に
は、プリンタ705、VTR(ビデオテープレコーダ)
706、CRTディスプレイ707、およびスピーカ7
08が接続されている。また、生体信号アンプ部600
も、表示制御部500と同様、ここでは1つのブロック
で示されており、この生体信号アンプ部600には、E
CG電極ユニット709、心音マイク710、および脈
波用トランスデューサ711が接続されている。
【0036】ここで、CRTディスプレイ707は、ノ
ンインターレース方式のカラー画像を表示する機能を有
するものであり、例えば1/60秒間隔で生成された画
像等かなり高速のフレームレートで生成された画像や、
そのフレームレート以下のフレームレートで生成された
画像を表示することができる。これに対し、VTR(ビ
デオテープレコーダ)706は、インターレース方式の
画像の記録、再生を行なうものであり、そのフレームレ
ートも1/30秒で1枚のフレーム画像を生成するフレ
ームレートに固定されている。ここで、フレーム画像は
奇数ラインの画像と偶数ラインの画像との組合せであ
り、したがって1/30秒で1枚のフレーム画像を記
録、再生するには、1/60秒で奇数ラインの画像が記
録、再生され、次の1/60秒で偶数ラインの画像が記
録、再生される。
【0037】さらに、この超音波診断装置には、電源部
800が備えられている。この電源部800は、商用電
源に接続され、この超音波診断装置各部に必要な電力を
供給する。また、本体部10は、CPUバス901を有
しており、このCPUバス901は、制御部100を構
成するCPU部101およびビームスキャン制御部10
2と、信号処理部200を構成するコントロールインタ
ーフェイス部204と、ディジタルスキャンコンバータ
部300を構成する白黒用スキャンコンバータ301、
カラー用スキャンコンバータ302、およびスクロール
用スキャンコンバータ303と、ドプラ処理部400を
構成するパルス/連続波ドプラ解析部401およびカラ
ードプラ解析部402と、さらに表示制御部500とを
接続している。また、この本体部10は、画像バス90
2を有しており、この画像バス902は、信号処理部2
00を構成する演算部205で生成される画像データ
を、ディジタルスキャンコンバータ部300に供給す
る。また、ドプラ処理部400を構成するパルス/連続
波ドプラ解析部401およびカラードプラ解析部402
で生成されたデータも、画像バス902を経由してディ
ジタルスキャンコンバータ部300に供給される。さら
に、この本体部10は、画像バス903を有しており、
この画像バス903は、ディジタルスキャンコンバータ
部300を構成する白黒用スキャンコンバータ301、
カラー用スキャンコンバータ302、およびスクロール
用スキャンコンバータ303のいずれかで生成された画
像信号を表示制御部500に伝達する。
【0038】操作パネル701は、多数のキーを備えた
キーボードおよび各種の操作ボタン等からなり、この操
作パネル701を操作するとその操作情報がCPU部1
01で検知され、その操作情報に応じた指令が、その指
令に応じて、ビームスキャン制御部102、コントロー
ルインターフェイス部204、ディジタルスキャンコン
バータ部300、ドプラ処理部400、あるいは表示制
御部500に伝達される。この図2には、操作パネル7
01に備えられた各種の操作ボタンのうち、後述の説明
において参照される、画像ソース選択ボタン7011、
フレームレート設定ボタン7012、再生モード切替ボ
タン7013、奇数/偶数切替ボタン7014、および
表示モード切替ボタン7015が明示的に示されてい
る。
【0039】EL表示部703は、液晶表示画面を有
し、また、CPU部101は、そのEL表示部703の
液晶表示画面に表示するEL用線画を作成するEL用線
画作成部を兼ねており、そのCPU部101で生成され
たEL用線画がEL表示部703の液晶表示画面上に表
示される。そのEL表示部703の液晶表示画面上には
タッチパネル702が備えられており、そのタッチパネ
ル702に指で触れるとそのタッチパネル702上の指
で触れた位置をあらわす位置情報がCPU部101に伝
達される。このタッチパネル702およびEL表示器7
03は、例えば、操作パネル701の操作により、この
超音波診断装置に、ある1つのモードに関するパラメー
タを設定する旨指示すると、CPU101により、その
1つのモード用に設定すべき多数のパラメータ一覧がE
L表示部703に表示され、タッチパネル702を指で
触れて所望のパラメータを設定するなど、この超音波診
断装指示情報に応じて各部を初期状態に設定する。これ
は、この超音波診断装置を稼働させるにあたって必要と
なる、操作パネル701やタッチパネル702から設定
すべきパラメータ等が多数存在し、例えば電源投入のた
びにそれら多数のパラメータ等を設定し直すのは極めて
大変であり、このためフロッピィディスクに初期状態の
パラメータ等を書き込んでおいて、電源投入時や初期状
態へのリセットが指示された時には、そのフロッピィデ
ィスクに書き込まれているパラメータ等を読み込んでそ
れらのパラメータ等に応じて各部を設定することによ
り、パラメータ等の設定効率化を図るというものであ
る。制御部100を構成するCPU部101は、上述の
ように、主としてマン・マシンインターフェイスの役割
りを担っているのに対し、同じく制御部100を構成す
るビームスキャン制御部102は、主として、この超音
波診断装置による超音波の送受信のタイミング等、リア
ルタイム性が要求される制御を担当している。この超音
波診断装置で超音波の送受信を行なう時には、信号処理
部200を構成する各部を制御するためのデータがビー
ムスキャン制御部102からCPUバス901を経由し
て信号処理部200のコントロールインターフェイス部
204に伝達され、このコントロールインターフェイス
部204は、制御ライン207を経由して、送受信部2
01、受信ディレイ制御部202、およびドプラシグナ
ル処理部206を制御し、また、このコントロールイン
ターフェイス部204は、制御ライン208を介して演
算部205を制御し、さらに受信ディレイ制御部202
は、コントロールインターフェイス部204の制御を受
けて、制御ライン209を介してビームフォーマ部20
3を制御する。
【0040】送受信部201には、超音波プローブ20
が接続されている。この超音波プローブには、例えばリ
ニア走査型超音波プローブ、コンベックス走査型超音波
プローブ、セクタ走査型超音波プローブ、また特殊な超
音波プローブとしては、体腔内に挿入されるタイプの超
音波プローブ、さらには、これら各種の超音波プローブ
について、使用される超音波の周波数の相違による種別
等、多種類の超音波プローブが存在する。超音波プロー
ブを本体部10に装着するにはコネクタ(図示せず)が
用いられるが、本体部10側には超音波プローブを接続
するためのコネクタが4個取り付けられており、前述し
たように、多種類の超音波プローブのうち最大4本まで
同時装着が可能である。超音波プローブを本体部10に
装着すると、どの種類の超音波プローブが装着されたか
をあらわす情報が本体部10で認識できるように構成さ
れており、その情報は、制御ライン207、コントロー
ルインターフェイス部204、およびCPUバス901
を経由してCPU部101に伝えられる。一方、操作パ
ネル701からは、この超音波診断装置を使用するにあ
たり、今回、本体部10側の4つのコネクタのうちのど
のコネクタに接続された超音波プローブを使用するか指
示が入力される。その指示は、CPUバス901を経由
してビームスキャン制御部102に伝えられ、そのビー
ムスキャン制御部102から、使用する超音波プローブ
に応じたデータが、CPUバス901、コントロールイ
ンターフェイス部204、制御ライン207を経由して
送受信部201に伝達され、送受信部201は、上記の
ようにして指示された超音波プローブ20に対し、以下
に説明するように高電圧パルスを送信して超音波を送信
し、その超音波プローブで受信された信号を受け取る。
ここでは、図2に1つだけ示す超音波プローブ20が超
音波送受信のために選択されたものとする。
【0041】図2に示す超音波プローブ20はいわゆる
リニア走査型の超音波プローブであり、その先端には、
複数の超音波振動子21が配列されており、超音波の送
受信にあたっては、被検体(特に人体)1の体表に超音
波振動子21があてがわれる。その状態で、送受信部2
01から複数の超音波振動子21それぞれに向けて超音
波送信用の各高電圧パルスが印加される。複数の超音波
振動子21それぞれに印加される各高電圧パルスは、コ
ントロールインターフェイス部204の制御により相対
的な時間差が調整されており、これら相対的な時間差が
どのように調整されるかに応じて、これら複数の超音波
振動子21から、被検体1の内部に延びる複数の走査線
2のうちのいずれか一本の走査線に沿って、被検体内部
の所定深さ位置に焦点が結ばれた超音波パルスビームが
送信される。
【0042】この送信される超音波パルスビームの属
性、すなわち、その超音波パルスビームの方向、焦点の
深さ位置、中心周波数等は、ビームスキャン制御部10
2からCPUバス901を経由してコントロールインタ
ーフェイス部204に伝えられた制御データにより定ま
る。この制御データは、操作パネル701で設定され
た、被検体内の関心領域の範囲や画像生成のフレームレ
ート等がCPU部101で解釈され、その情報が、ビー
ムスキャン制御部102に伝えられることにより、ビー
ムスキャン制御部102で生成される。特に、ここで
は、画像生成のフレームレートは、操作パネル701に
備えられたフレームレート設定ボタン7012により設
定される。
【0043】超音波振動子21から送信された超音波パ
ルスビームは、被検体1の内部を進む間にその1本の走
査線上の各点で反射して超音波プローブ20に戻り、そ
の反射超音波が複数の超音波振動子21で受信される。
この受信により得られた複数の受信信号は、送受信部2
01に入力されて送受信部201に備えられた複数のプ
リアンプ(図示せず)でそれぞれ増幅された後ビームフ
ォーマ部203に入力される。このビームフォーマ部2
03には、多数の中間タップを備えたアナログ遅延線が
備えられており、受信ディレイ制御部202の制御によ
り、送受信部201から送られてきた複数の受信信号が
アナログ遅延線のどの中間タップから入力されるかが切
り換えられ、これにより、それら複数の受信信号が相対
的に遅延されるとともに互いに電流加算される。ここ
で、それら複数の受信信号に関する相対的な遅延パター
ンを制御することにより、被検体1の内部に延びる所定
の走査線に沿う方向の反射超音波が強調され、かつ被検
体1の内部の所定深さ位置に焦点が結ばれた、いわゆる
受信超音波ビームが形成される。ここで、超音波は、被
検体1内部を、信号処理の速度と比べてゆっくりと進む
ため、1本の走査線に沿う反射超音波を受信している途
中で被検体内のより深い位置に焦点を順次移動させる、
いわゆるダイナミックフォーカスを実現することもで
き、この場合、超音波パルスビーム1回の送信に対応す
る1回の受信の間であっても、その途中で時間的に順次
に、受信ディレイ制御部202により、各超音波振動子
で得られた各受信信号が入力される、アナログ遅延線の
各タップが切り換えられる。
【0044】この受信超音波ビームの属性、すなわち受
信超音波ビームの方向、焦点位置等についても、ビーム
スキャン制御部102からCPUバス901を経由して
コントロールインターフェイス部204に伝えられ、さ
らに制御ライン207を経由して受信ディレイ制御部2
02に伝えられてきた制御データにより定められ、受信
ディレイ制御部202はそのようにして伝えられてきた
制御データに基づいて、ビームフォーマ部203を制御
する。
【0045】尚、上記説明では、超音波振動子21には
高電圧パルスを与え、超音波パルスビームを送信する旨
説明したが、この場合、前述したように超音波は信号処
理速度と比べるとゆっくりと被検体内を進むため、超音
波振動子21に高電圧パルスを印加した時点を起点と
し、超音波振動子21で反射超音波を受信する時点まで
の時間により、その時点で得られた信号が被検体内のど
の深さ位置で反射した反射超音波に対応する信号である
かを知ることができる。すなわち、送信される超音波が
パルス状のものであることにより、被検体の深さ方向に
分解能を持つことになる。通常は、このように、超音波
振動子21には高電圧パルスが印加されるが、特殊な場
合には、被検体内の深さ方向に分解能を持たないことを
許容し、超音波振動子21に連続的に繰り返す高電圧パ
ルス列信号を印加して被検体内に連続波としての超音波
ビームを送信することもある。
【0046】ただし、以下においても、ドプラ処理部4
00を構成するパルス/連続波ドプラ解析部401の説
明の際に連続波に言及する場合を除き、パルス状の超音
波ビームを送信するものとして説明する。送受信部20
1およびビームフォーマ部203は、上記のようにし
て、被検体1内部の複数の走査線2のそれぞれに沿って
順次に超音波パルスビームの送信と受信とを繰り返し、
これにより生成される各走査線に沿う受信超音波ビーム
をあらわす受信信号が順次演算部205に入力される。
この演算部205では、入力された受信信号が対数圧縮
され、検波され、さらに、操作パネル701を操作する
ことにより指定された、被検体1内部のどの深さ領域ま
での画像を表示するかという指定(つまり被検体内部の
浅い領域のみの画像を表示すればよいのか、あるいはど
の程度深い領域までの画像を表示する必要があるかとい
う指定)に応じたフィルタリング処理等が施され、さら
にA/D変換器によりディジタルの受信信号に変換され
て、その生成されたディジタルの受信信号が演算部20
5から出力される。この演算部205から出力された受
信信号は、画像バス902を経由して、ディジタルスキ
ャンコンバータ部300を構成する白黒用スキャンコン
バータ301に入力される。この白黒用スキャンコンバ
ータ301では、表示用の各画素に対応したデータを生
成するための補間演算処理が施され、さらに入力された
受信信号が表示用の画像信号に変換され、その表示用の
画像信号が画像バス903を経由して表示制御部500
に入力される。この表示制御部500は、複数の走査線
2で規定される被検体断層面内の超音波反射強度分布に
よるBモード像をCRTディスプレイ707に表示す
る。その際、必要に応じて、操作パネル701から入力
された患者名や撮影年月日、撮影条件等も、そのBモー
ド像に重畳されて表示される。このBモード像として、
被検体1の内部が動いている様子をあらわす動画像を表
示することもでき、あるいは、ある時点における静止画
像を表示することもでき、さらには、生体信号アンプ部
600からの同期信号に基づいて、人体の心臓の動きに
同期した、その心臓の動きの、ある位相における画像を
表示することもできる。
【0047】生体信号アンプ部600には、被検体(人
体)1の心電波形を得るためのECG電極ユニット70
9、心音をピックアップする心音マイク710、人体の
脈をとらえる脈波用トランスデューサ711が接続され
ており、生体信号アンプ部600では、これらのうちの
いずれか1つもしくは複数のセンサに基づいて同期信号
が生成され、表示制御部500に送られる。
【0048】また表示制御部500には、CRTディス
プレイ707のほか、プリンタ705、VTR(ビデオ
テープレコーダ)706が接続されており、表示制御部
500は、オペレータからの指示に応じて、CRTディ
スプレイ707に表示された画像をプリンタ705ない
しはVTR706に出力する。再度、信号処理部200
の説明から始める。
【0049】被検体内部に延びるある一本の走査線上の
超音波反射情報の時間変化を知ろうとするときは、オペ
レータからの指示に応じて、その関心のある一本の走査
線に沿って超音波が繰り返し送受信され、その1本の走
査線に沿う被検体の受信超音波ビームをあらわすデータ
が画像バス902を経由してスクロール用スキャンコン
バータ303に入力される。このスクロール用スキャン
コンバータ303は、縦方向にその1本の走査線に沿う
被検体の深さ方向の超音波反射強度分布、横軸が時間軸
からなり時間軸方向にスクロールする画像(Mモード
像)をあらわす画像信号が生成され、画像バス903を
経由して表示制御部500に入力され、例えばCRTデ
ィスプレイ707に、その画像信号に基づく画像が表示
される。尚、表示制御部500は、白黒用スキャンコン
バータ301から送られてきたBモード像をあらわす画
像信号とスクロール用スキャンコンバータ303から送
られてきたMモード像をあらわす画像信号とを横に並べ
る機能や、Bモード像に、後述するカラーモード像を重
畳する機能も有しており、CRTディスプレイ707に
は、オペレータからの指示に応じて、複数の画像が並べ
て表示され、あるいは複数の画像が重畳して表示され
る。このように、この超音波診断装置には多数の表示モ
ードが存在し、どの表示モードの画像を表示するかは、
操作パネル701に備えられた表示モード切替ボタン7
015を操作することにより切り替えられる。
【0050】もう一度、信号処理部200の説明に戻
る。信号処理部200を構成するドプラシグナル処理部
206は、被検体1内部の血流分布や、ある一点、ない
しある1本の走査線上の血流速度を求めるための構成要
素であり、このドプラシグナル処理部206では、ビー
ムフォーマ部203で生成された受信超音波ビームをあ
らわす受信信号に、いわゆる直交検波が施され、さらに
A/D変換によりディジタルデータに変換される。ドプ
ラシグナル処理部206から出力された直交検波後のデ
ータは、ドプラ処理部400に入力される。ドプラ処理
部400には、パルス/連続波ドプラ解析部401とカ
ラードプラ解析部402とが備えられており、ここで
は、ドプラシグナル処理部206から出力されたデータ
は、カラードプラ解析部402に入力されるものとす
る。カラードプラ解析部402では、各走査線それぞれ
に沿って例えば8回ずつ超音波送受信を行なったときの
データに基づく自己相関演算により、オペレータにより
指定された、Bモード画像上の関心領域(ROI)内の
血流分布をあらわすデータが求められる。ROI内の血
流分布をあらわすデータは、画像バス902を経由して
カラー用スキャンコンバータ302に入力される。この
カラー用スキャンコンバータ302では、そのROI内
の血流分布をあらわすデータが表示に適した画像信号に
変換され、その画像信号は、画像バス903を経由して
表示制御部500に入力される。表示制御部500で
は、白黒用スキャンコンバータ301から送られてきた
Bモード像上のROIに、例えば超音波プローブ20に
近づく方向の血流を赤、遠ざかる方向の血流を青、それ
らの輝度で血流速度をあらわしたカラーモード像を重畳
して、CRTディスプレイ707に表示する。これによ
り、そのROI内の血流分布の概要を把握することがで
きる。
【0051】ここで、オペレータにより、そのROI内
のある1点もしくはある1本の走査線上の血流を詳細に
観察する旨の要求が入力されると、今度は送受信部20
1により、その関心のある一点を通る一本の走査線、も
しくはその関心のある1本の走査線に沿う方向に多数回
超音波の送受信が繰り返され、それにより得られた信号
に基づいてドプラシグナル処理部206で生成されたデ
ータが、ドプラ処理部400を構成するパルス/連続波
ドプラ解析部401に入力される。被検体内のある一点
の血流に関心があるときは、被検体内にはパルス状の超
音波ビームが送信され、ある1本の走査線上の血流情報
が平均化されることを許容しS/Nの良い血流情報を得
たいときは、被検体内には連続波としての超音波ビーム
が送信される。
【0052】パルス/連続波ドプラ解析部401では、
ある1点もしくはある1本の走査線について多数回超音
波送受信を行なうことにより得られたデータに基づくF
FT(Fast Fourier Transfor
m)演算により、その一点の血流情報あるいはその一本
の走査線上の平均的な血流情報が得られる。このパルス
/連続波ドプラ解析部401で得られた血流情報をあら
わすデータは、画像バス902を経由して、スクロール
用スキャンコンバータ303に入力され、スクロールス
キャンコンバータ303では、縦軸が血流速度、横軸が
時間軸からなり時間軸方向にスクロールする画像をあら
わす画像信号が生成される。この画像信号は、画像バス
903を経由して表示制御部500に入力され、CRT
ディスプレイ707上に、例えば白黒用スキャンコンバ
ータ301から送られてきたBモード像と並べられて表
示される。
【0053】ここで、ディジタルスキャンコンバータ部
300では、CRTディスプレイ707がノンインター
レース方式の画像を表示するものであることに対応し
て、ノンインターレース方式の画像信号が生成される。
さらに、このCRTディスプレイ707は、R(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色に分離した
画像信号を受け入れてカラー画像を表示する機能を有す
るものであり、ディジタルスキャンコンバータ部300
では、カラー画像に関しては、R、G、Bの3色に分か
れた各画像信号が生成される。このディジタルスキャン
コンバータ303で生成された画像信号は、前述したよ
うに画像バス903を経由して表示制御部500に送ら
れる。表示制御部500は、入力されてきた画像信号を
CRTディスプレイ707に送り、CRTディスプレイ
707ではその画像信号に基づく画像が表示されるが、
録画を行なうときは、表示制御部500に入力されてき
た画像信号は、VTR706へも送られる。このVTR
706は、前述したとおりインターレース方式の画像を
記録、再生するものであり、そのフレームレートも固定
されているため、表示制御部500では、画像バス90
3を経由して入力されてきたノンインターレース方式の
画像信号がインターレース方式の画像信号(奇数ライン
画像をあらわす画像信号と偶数ライン画像をあらわす画
像信号)に変換され、その変換により得られたインター
レース方式の画像信号がVTR706に記録される。ノ
ンインターレース方式の画像信号をインターレース方式
の画像信号に変換する過程は、例えば図1(A),
(B)、図10(A),(B)に例示した通りである。
【0054】また、操作パネル701の画像ソース選択
ボタン7011を操作して画像ソースをVTR706に
設定すると、VTR706から出力された画像信号が表
示制御部500に入力され、この表示制御部500は、
VTR706から入力されたインターレース方式の画像
信号をノンインターレース方式の画像信号に変換してC
RTディスプレイ707に送り、CRTディスプレイ7
07には、VTR706から出力された画像が表示され
る。VTR706から出力されたインターレース方式の
画像信号をノンインターレース方式の画像信号に変換す
る方式は、図1(C)、(D)に例示したとおりであ
る。
【0055】以下、表示制御部500における、ノンイ
ンターレース方式からインターレース方式への画像信号
変換、およびインターレース方式からノンインターレー
ス方式への画像信号の変換を実現する構成について説明
する。図3は、図2に示す超音波診断装置の表示制御部
の第1構成例を示すブロック図である。
【0056】この図3に示す表示制御部500には、図
2に示す画像バス903を経由して画像信号が入力さ
れ、CPUバス901を経由して選択信号が入力され
る。この選択信号は、画像バス903を経由して入力さ
れてきた画像信号をCRTディスプレイ707に送る
か、あるいは、VTR706から出力された画像信号を
CRTディスプレイ707に送るかを選択する信号であ
り、この選択信号は、操作パネル701に備えられた画
像ソース選択ボタン7011を操作することにより切り
替えられる。また、画像信号は、例えばBモード像の画
像信号等、白黒画像の画像信号の場合もあるが、ここで
は一般性を担保するため、画像信号は、R,G,Bの3
色の各画像信号の集合からなる、カラー画像をあらわす
画像信号であるとして説明する。
【0057】また、この図3に示す表示制御部500に
は再生モード切替信号および奇数/偶数切替信号も入力
される。再生モード切替信号は、VTR706から読み
出された画像信号があらわす奇数ライン画像および偶数
ライン画像のうちの一方の画像のみからインターレース
方式の画像信号を再生する(図1参照)か、あるいは奇
数ライン画像と偶数ライン画像との双方の画像からノン
インターレース方式の画像信号を再生する(図10,図
11参照)かを切り替える信号であり、操作パネル70
1の再生モード切替ボタン7013を操作することによ
り切り替えられる。また、奇数/偶数切替信号は、再生
モード切替信号が、奇数ライン画像および偶数ライン画
像のうちの一方の画像のみからノンインターレース方式
の画像信号を再生することを指示している場合にのみ有
効な信号であり、奇数ライン画像からノンインターレー
ス方式の画像信号を再生するか、あるいは偶数ライン画
像からノンインターレース方式の画像信号を再生するか
を切り替える信号である。
【0058】画像バス903(図2参照)を経由して表
示制御部500に入力されてきた画像信号は、セレクタ
501に入力され、選択信号によりセレクタ501が画
像バス903を経由して入力された画像信号に基づく画
像を表示するモードに切り替えられているときは、その
画像信号は、セレクタ501を経由してCRTディスプ
レイ707に送られ、CRTディスプレイ707では、
その送られてきた画像信号に基づく画像が表示される。
また、画像バス903を経由して入力されてきた画像信
号は、フィールドメモリ502にも入力されてそのフィ
ールドメモリ502に一旦格納され、そのフィールドメ
モリ502から、ある画像については奇数ラインのみ、
ある画像については偶数ラインのみ読み出されて、エン
コーダ503に入力される。画像バス903を経由して
入力されてきた画像信号は、前述したように、R,G,
Bの3色のノンインターレース方式の画像信号の集合で
あり、エンコーダ503では、そのRGBの画像信号
が、輝度信号と色信号とからなるYC信号に変換され
る。
【0059】すなわち、フィールドメモリ502とエン
コーダ503とにより、RGBのノンインターレース方
式の画像信号が、奇数ライン画像と偶数ライン画像をあ
らわすインターレース方式の信号であって、かつ、輝度
信号と色信号とからなるYC信号に変換される。このイ
ンターレース方式のYC信号は、VTR706に記録さ
れる。VTR706がコンポジット(Composit
e)信号を記録するVTRのときは、エンコーダ503
として、RGBの画像信号をコンポジット信号に変換す
るエンコーダが用いられる。
【0060】VTR706に記録された画像の再生にあ
たっては、VTR706からインターレース方式のYC
信号が読み出されてデコーダ504に入力される。この
デコーダでは、VTR706から読み出されたYC信号
がRGBの画像信号に変換されてフィールドメモリ50
5に格納される。ここでは、フィールドメモリ505と
しては、奇数ライン画像用のフィールドメモリ505a
と偶数ライン画像用のフィールドメモリ505bとが用
意されている。
【0061】ここで、コントローラ507には、前述し
た再生モード切替信号、奇数/偶数切替信号が入力さ
れ、コントローラ507は、再生モード切替信号が奇数
ライン画像と偶数ライン画像との双方を用いてノンイン
ターレース方式の画像信号を再生することを指示してい
るときは、これらのフィールドメモリ505a,505
bから奇数ラインの信号と偶数ラインの信号が交互に読
み出されてノンインターレース方式の画像信号が生成さ
れるように、これらのフィールドメモリ505a,50
5bを制御する。一方、再生モード切替信号が奇数ライ
ン画像と偶数ライン画像のうちの一方の画像のみを用い
てノンインターレース方式の画像信号を再生することを
指示しているときは、コントローラ507は、奇数/偶
数切替信号に従い、奇数ライン用のフィールドメモリ5
05aおよび偶数ライン用のフィールドメモリ505b
のうちの一方のフィールドメモリのみから信号を読み出
すように制御する。その一方のフィールドメモリから読
み出された一本のラインの信号は、セレクタ501に送
られるとともに、ラインメモリ506に一旦格納され、
フィールドメモリ505からライン一本分の信号が読み
出されると、次にはラインメモリ506に格納された同
じラインの信号から読み出され、次にはフィールドメモ
リ505から次のライン一本分の信号が読み出され、次
にはラインメモリ506から同じラインの信号が読み出
され、以下同様にしてこれが繰り返される。この場合、
例えば奇数ライン画像を用いてノンインターレース方式
の画像信号を再生する場合を例に挙げると、直前の奇数
ラインの信号が直後に隣接する偶数ラインの信号として
コピーされたことになる。このようにして再生されたノ
ンインターレース方式の画像信号はセレクタ501に入
力されるが、このときは、選択信号はVTR706から
読み出した画像を再生する方向に切り替えられており、
フィールドメモリ505ないしラインメモリ506から
読み出された画像信号はセレクタ501を経由してCR
Tディスプレイ707に入力され、CRTディスプレイ
707には、VTR706に録画されていた画像が表示
される。
【0062】VTR706から読み出されCRTディス
プレイ707に表示される画像は、画像モード切替信号
に従い、奇数ライン画像と偶数ライン画像との双方の画
像からノンインターレース方式の画像を再生した時は、
図11を参照して説明した偽画像の発生の可能性はある
ものの、偽画像の点を除けば高画質の画像となり、ある
いは、奇数ライン画像と偶数ライン画像との一方の画像
からノンインターレース方式の画像を再生したときは、
偽画像の発生が防止された画像となる。
【0063】尚、ここでは、再生モード切替信号によ
り、奇数ライン画像と偶数ライン画像との双方からノン
インターレース方式の画像を再生するか、あるいは奇数
ライン画像と偶数ライン画像のうちの一方の画像からノ
ンインターレース方式の画像を再生するかを切り替える
旨説明したが、この切替えは行わずに、常に、奇数ライ
ン画像と偶数ライン画像のうちの一方の画像からノンイ
ンターレース方式の画像を再生するように構成してもよ
い。
【0064】また、ここでは、奇数ライン画像あるいは
偶数ライン画像の一方の画像からノンインターレース方
式の画像を再生する場合は、奇数/偶数切替信号により
奇数ライン画像からノンインターレース方式の画像を再
生するか、あるいは偶数ライン画像からノンインターレ
ース方式の画像を再生するかを切り替える旨説明した
が、このような切り替えを行なうことなく、ノンインタ
ーレース方式の画像再生の基になる画像として、常に、
例えば奇数ライン画像のみを用いるように構成してもよ
い。
【0065】図4は、図2に示す超音波診断装置の表示
制御部の第2構成例を示すブロック図である。図3に示
す第1構成例との相違点について説明する。図4に示す
表示制御部500には、図3に示す表示制御部と比べ、
図3に示されているラインメモリ506に代わりバッフ
ァ508が示されており、さらにROM509が示され
ている。
【0066】バッファ508には、CRTディスプレイ
707に表示される画像の‘黒’のレベルをあらわすブ
ランク信号があらかじめ格納され、再生モード切替信号
および奇数/偶数切替信号により、例えば奇数ライン画
像のみからのノンインターレース方式の画像信号の再生
が指示された場合、偶数ラインにはバッファ508から
読み出されたブランク信号が割り当てられる。この場
合、画像は奇数ラインのみで表現されることになる。こ
のようにして一ラインおきに黒の輝度値を表わすブラン
ク信号が割り当てられると、その画像は全体として輝度
の低い画像となる。そこで、ROM509に輝度変換用
のルックアップテーブルを格納しておき、再生されたノ
ンインターレース方式の画像信号は、そのルックアップ
テーブルにより輝度が補正された上で、セレクタ501
を経由してCRTディスプレイ707に送られ、CRT
ディスプレイ707に輝度の補正された画像が表示され
る。
【0067】この図4に示す第2構成例のように、奇数
ライン画像あるいは偶数ライン画像の一方の画像からノ
ンインターレース方式の画像を再生する場合に、一ライ
ンおきに所定の輝度値(ここの例では‘黒’をあらわす
輝度値)を割り当ててもよく、所定の輝度値を割り当て
た場合には、それによって変化する画像全体としての輝
度を補正することが望ましい。
【0068】図5は、図2に示す超音波診断装置の表示
制御部の第3構成例を示すブロック図である。図4に示
す第2構成例との相違点について説明する。この図5に
示す第3構成例には、図4に示す第2構成例に示す各構
成要素に加え、カウンタ510、バッファ511、セレ
クタ512、およびディテクタ513が示されており、
コントローラ507には、再生モード切替信号および奇
数/偶数切替信号に代わり、ディテクタ513からのフ
レームレートフラグ(後述する)が入力される。
【0069】バッファ511には、超音波の送受信によ
り得られた画像のフレームレート、すなわち、画像バス
903(図2参照)を経由して表示制御部500に入力
されてきた画像信号のフレームレートが、VTR706
で取り扱われる30フレーム/秒と同一あるいはそれを
越えるフレームレート(これを高フレームレートと称す
る)であるか否かを示すフレームレートフラグが、CP
Uバス901を経由して入力されて格納される。このフ
レームレートフラグは、操作パネル701に備えられた
フレームレート設定ボタン7012の操作に基づいてC
PU部101で生成される。
【0070】画像バス903を経由して入力されてくる
画像信号は、同期信号を伴っており、カウンタ510に
はその同期信号が入力され、その同期信号をカウントす
ることにより、画像信号の、表示される画像には影響を
与えない部分が検出されセレクタ512に指令が出され
る。セレクタ512は、通常は画像信号を通過させる
が、カウンタ510により指定された部分のみ、バッフ
ァ511に格納されているフレームレートフラグを通過
させる。これにより、セレクタ512から出力された画
像信号には、表示に影響を与えない部分にフレームレー
トフラグが書き込まれたことになる。VTR706に
は、このフレームレートフラグが書き込まれたYC信号
が記録される。
【0071】VTR706からYC信号が読み出される
と、デコーダ504によりRGBの信号に変換された
後、図4を参照して説明した第2構成例の場合と同様に
フィールドメモリ505に入力されるほか、ディテクタ
513にも入力される。ディテクタ513では、入力さ
れた信号に書き込まれたフレームレートフラグが検出さ
れてコントローラ507に送られる。コントローラ50
7は、このフレームレートフラグが高フレームレートを
あらわしているときは、奇数ライン画像と偶数ライン画
像のうち、固定的に奇数ライン画像のみに基づくノンイ
ンターレース方式の画像信号が再生されるように、フィ
ールドメモリ500およびバッファ508を制御し、一
方、ディテクタ513から送られてきたフレームレート
フラグが低フレームレートをあらわしているときは、奇
数ライン画像と偶数ライン画像との双方に基づいてノン
インターレース方式の画像が再生されるように、フィー
ルドメモリ505を制御する。
【0072】この第3構成例に示すように、VTR70
6から読み出した画像の再生モードを自動的に切り替え
てもよい。図6は、図2に示す超音波診断装置の表示制
御部の第4構成例を示すブロック図である。図5に示す
第3構成例との相違点について説明する。バッファ51
1には、スクロール画像をあらわす画像信号が画像バス
903(図2参照)を経由して表示制御部500に入力
されてきたか否かをあらわすスクロールフラグが、CP
Uバス901を経由して入力されて格納される。このス
クロールフラグは、操作パネル701に備えられた表示
モード切替ボタン7015の操作に基づいてCPU部1
01で生成される。
【0073】画像バス903を経由して入力されてくる
画像信号は、同期信号を伴っており、カウンタ510に
はその同期信号が入力され、その同期信号をカウントす
ることにより、画像信号の、表示される画像には影響を
与えない部分が検出され、セレクタ512に指令が出さ
れる。セレクタ512は、通常は画像信号を通過させる
が、カウンタ510により指定された部分のみ、バッフ
ァ511に格納されているスクロールフラグを通過させ
る。これにより、セレクタ512から出力された画像信
号には、表示に影響を与えない部分にスクロールフラグ
が書き込まれたことになる。VTR706には、このス
クロールフラグが書き込まれたYC信号が記録される。
【0074】VTR706からYC信号が読み出される
と、デコーダ504によりRGBの信号に変換された
後、フィールドメモリ505に入力されるほか、ディテ
クタ513にも入力される。ディテクタ513では、入
力された信号に書き込まれたスクロールフラグが検出さ
れてコントローラ507に送られる。コントローラ50
7は、このスクロールフラグがスクロール画像を含むこ
とをあらわしているときは、奇数ライン画像と偶数ライ
ン画像のうち、固定的に奇数ライン画像のみに基づくノ
ンインターレース方式の画像信号が再生されるように、
フィールドメモリ500およびバッファ508を制御
し、一方、ディテクタ513から送られてきたスクロー
ルフラグがスクロール画像を含まないことをあらわして
いるときは、奇数ライン画像と偶数ライン画像との双方
に基づいてノンインターレース方式の画像が再生される
ように、フィールドメモリ505を制御する。
【0075】この第4構成例に示すように、フレームレ
ートフラグに代えてスクロールフラグを用いた場合も、
フレームレートフラグを用いた場合と同様に構成するこ
とができる。図7は、図2に示す超音波診断装置の表示
制御部の第5構成例を示すブロック図である。図5に示
す第3構成例との相違点について説明する。
【0076】図5に示す第3構成例では、セレクタ51
2は、画像バス903(図2参照)を経由して入力され
てきた画像信号が直接に入力される位置に配置されてい
るが、図7に示す第5構成例では、セレクタ512は、
エンコーダ503の後段側に配置されている。また、こ
の図7に示す第5構成例では、図2に示すプリンタ70
5も明示的に示されている。
【0077】例えばプリンタ705の仕様によっては、
画像信号上の、そのプリンタでプリントアウトされる表
示画像に影響を与えない部分が、CRTディスプレイ7
07に表示される画像に影響を与えない部分とは異なっ
ている場合がある。そこで、この第4構成例では、セレ
クタ512を、VTR706の直前に配置することによ
り、フレームレートフラグの挿入に起因する、他の装置
(ここではプリンタ705)への悪影響を避けている。
この第4構成例における他の点は、図5に示す第3構成
例の場合と同様である。
【0078】この図7に示す第5構成例においても、図
5に示す第3構成例と図6に示す第4構成例との関係と
同様、フレームレートフラグに代えてスクロールフラグ
を採用することもできる。図8は、図2に示す超音波診
断装置の表示制御部の第6構成例を示すブロック図であ
る。図7に示す第5構成例との相違点について説明す
る。
【0079】この図8に示す第6構成例には、図7に示
す第5構成例と比べ、図3に示す第1構成例にも示した
ラインメモリ506が備えられており、さらにコントロ
ーラ507に、ディテクタ513からのフレームレート
フラグのほか、図3に示す第1構成例にも示した再生モ
ード切替信号、奇数/偶数切替信号も入力されている。
【0080】コントローラ507は、フレームレートフ
ラグが低フレームレートを示しているときは、一律に、
すなわち再生モード切替信号の如何によらず、奇数ライ
ン画像と偶数ライン画像との双方に基づいてノンインタ
ーレース方式の画像信号が生成されるようフィールドメ
モリ505を制御し、一方、フレームレートフラグが高
フレームレートを示しているときは、再生モード切替信
号に応じて、低フレームレートのときと同様に奇数ライ
ン画像と偶数ライン画像との双方に基づいて、あるいは
図3を参照して説明したように奇数ライン画像と偶数ラ
イン画像のうちの一方の画像に基づくとともに一ライン
おきにコピーすることにより、あるいは、図4を参照し
て説明したように奇数ライン画像と偶数ライン画像のう
ちの一方の画像に基づくとともに一ラインおきにブラン
ク信号を割り当てることにより、ノンインターレース方
式の画像を再生する。すなわち、この図8に示す第6構
成例では、再生モード切替信号は、高フレームレートの
ときのみ有効であって、かつ、上記の3種類のノンイン
ターレース画像生成方式の中の1つを選択する信号であ
る。これに伴い、再生モード切替信号生成の基になる、
図2に示す操作パネル701の再生モード切替ボタン7
013は、上記の3種類のノンインターレース画像再生
方式の中のいずれをも選択することができるよう構成さ
れている。
【0081】この図8に示す第6構成例のように様々な
再生モードを持ち、操作者の指示に応じて切り替えるよ
う構成してもよい。この図8に示す第6構成例において
も、図7に示す第5構成例と同様、フレームレートフラ
グに代えてスクロールフラグを採用して同様に構成する
こともできる。その場合、図5に示す第3構成例と図6
に示す第4構成例との関係と同様に、スクロールフラグ
がスクロール画像を含むことをあらわしているか否か
が、それぞれ、フレームレートフラグが高フレームレー
トをあらわしているか否かに対応している。
【0082】図9は、図2に示す超音波診断装置の表示
制御部の第7構成例を示すブロック図である。ただし、
この図9に示す第7構成例は、図2を参照して説明した
超音波診断装置そのものには適合せず、図2に示すCR
Tディスプレイ707として、ノンインターレース/イ
ンターレース切替方式のCRTディスプレイを備える必
要がある。以下、図2に示す超音波診断装置は、ノンイ
ンターレース/インターレース方式切替方式のCRTデ
ィスプレイ707を備えたものであるとして、図9に示
す第7構成例について説明する。
【0083】選択信号により、セレクタ501が、画像
バス903を経由して入力された画像信号を通過させる
ように切り替えられているとき、入力されてきた画像信
号は、セレクタ501を通過してCRTディスプレイ7
07に入力され、CRTディスプレイ707には、その
画像信号に基づくノンインターレース方式の画像が表示
される。また、入力されてきた画像信号は、フィールド
メモリ502,エンコーダ503を経由することにより
インターレース方式のYC信号に変換されてVTR70
6に記録される。この点は、前述した図3に示す第1構
成例等の場合と同様である。
【0084】VTR706から読み出されたYC信号は
デコーダ504によりRGBの画像信号に変換される
が、この画像信号はインターレース方式の画像信号のま
まであり、このインターレース方式の画像信号は、選択
信号がVTR706からの再生画像を表示するように切
り替えられているときは、インターレース方式の画像信
号のままセレクタ501を通過してCRTディスプレイ
707に送られる。この場合、CRTディスプレイ70
7は、その送られてきたインターレース方式の画像信号
に基づいてインターレース方式の画像を表示する。
【0085】この場合、高画質であって、しかも図1
(C),(D)を参照して説明した偽画像の生じない画
像が再生される。ただし、この場合、一般の超音波診断
装置に備えられていないノンインターレース/インター
レース切替方式のCRTディスプレイを備える必要があ
る。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
録画部に一旦録画された画像を、偽画像が防止された、
あるいは偽画像が目立たない見やすい画像として表示す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の特徴点の説明図であり、
従来例における図11に対応する図である。
【図2】本発明の超音波診断装置の一実施形態を示すブ
ロック図である。
【図3】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第1
構成例を示すブロック図である。
【図4】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第2
構成例を示すブロック図である。
【図5】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第3
構成例を示すブロック図である。
【図6】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第4
構成例を示すブロック図である。
【図7】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第5
構成例を示すブロック図である。
【図8】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第6
構成例を示すブロック図である。
【図9】図2に示す超音波診断装置の表示制御部の第7
構成例を示すブロック図である。
【図10】VTRに録画されたインターレース方式の画
像からノンインターレース方式の画像への変換方法の説
明図である。
【図11】インターレース方式の画像からノンインター
レース方式の画像への変換に伴う問題の説明図である。
【符号の説明】
1 被検体 2 走査線 10 本体部 20 超音波プローブ 21 超音波振動子 100 制御部 101 CPU部 102 ビームスキャン制御部 200 信号処理部 201 送受信部 202 受信ディレイ制御部 203 ビームフォーマ部 204 コントロールインターフェイス部 205 演算部 206 ドプラシグナル処理部 207,208,209 制御ライン 300 ディジタルスキャンコンバータ部 301 白黒用スキャンコンバータ 302 カラー用スキャンコンバータ 303 スクロールスキャンコンバータ 400 ドプラ処理部 401 パルス/連続波ドプラ解析部 402 カラードプラ解析部 500 フィールドメモリ 501 セレクタ 502 フィールドメモリ 503 エンコーダ 504 デコーダ 505 フィールドメモリ 506 ラインメモリ 507 コントローラ 508 バッファ 509 ROM 510 カウンタ 511 バッファ 512 セレクタ 600 生体信号アンプ部 701 操作パネル 702 画像ソース選択ボタン 703 EL表示部 704 フロッピィディスク装置 705 プリンタ 706 VTR 707 CRTディスプレイ 708 スピーカ 709 ECG電極ユニット 710 心音マイク 711 脈波用トランスデューサ 800 電源部 901 CPUバス 902 画像バス 903 画像バス 7011 画像ソース選択ボタン 7012 フレームレート設定ボタン 7013 再生モード切替ボタン 7014 奇数/偶数切替ボタン 7015 表示モード切替ボタン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に超音波を送波し被検体内で反
    射して戻ってきた超音波を受信して受信信号を得る過程
    を繰り返す超音波送受信部と、 前記超音波送受信部で得られた受信信号に基づいて、ノ
    ンインターレース方式の画像信号を複数フレームにわた
    り順次に生成する画像生成部と、 前記画像生成部で順次に生成されたノンインターレース
    方式の画像信号をインターレース方式の画像信号に変換
    する画像信号変換部と、 前記画像信号変換部で得られたインターレース方式の画
    像信号を記録する録画部と、 前記録画部から読み出されたインターレース方式の画像
    信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像信号と
    偶数ラインの画像をあらわす画像信号のうちの一方の画
    像信号のみを用いてノンインターレース方式の画像信号
    を再生する画像再生部と、 前記画像生成部で生成された画像信号に基づく画像およ
    び前記画像再生部で再生された画像信号に基づく画像を
    表示するノンインターレース方式の画像表示部とを備え
    たことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記画像再生部が、前記奇数ラインの画
    像と前記偶数ラインの画像とのうちの一方の画像に含ま
    れるラインを表わす画像信号に基づいて、該ラインに近
    接する、該一方の画像には含まれないラインをあらわす
    画像信号を生成するものであることを特徴とする請求項
    1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記画像再生部が、前記奇数ラインの画
    像と前記偶数ラインの画像とのうちの一方の画像をあら
    わす画像信号と、該一方の画像には含まれないラインに
    割り当てられた、所定の輝度値をあらわすブランク信号
    とにより構成されるノンインターレース方式の画像信号
    を生成するものであることを特徴とする請求項1記載の
    超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記画像再生部で再生された画像信号が
    あらわす画像の輝度を補正する輝度補正部を備えたこと
    を特徴とする請求項3記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記画像生成部で順次に生成された画像
    信号に、該画像信号生成のフレームレートが所定のフレ
    ームレートを超えるフレームレートであるか否かをあら
    わすフレームレートフラグを付加するフレームレートフ
    ラグ付加部と、 前記録画部から読み出された画像信号に付加されたフレ
    ームレートフラグを検出するフレームレートフラグ検出
    部とを備え、 前記画像再生部が、前記フレームレートフラグ検出部で
    検出されたフレームレートフラグが所定のフレームレー
    トを越えるフレームレートをあらわしているか否かに応
    じて、前記録画部から読み出されたインターレース方式
    の画像信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像
    信号と偶数ラインの画像をあらわす画像信号のうち、そ
    れぞれ、いずれか一方の画像信号のみを用いて、あるい
    はこれら双方の画像信号を用いて、ノンインターレース
    方式の画像信号を再生するものであることを特徴とする
    請求項1記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記画像生成部で順次に生成された画像
    信号に、該画像信号が時間の経過に伴う被検体内の変化
    をあらわす画像であって時間軸方向にスクロールするス
    クロール画像を少なくとも一部に含む画像をあらわす画
    像信号であるか否かをあらわすスクロールフラグを付加
    するスクロールフラグ付加部と、 前記録画部から読み出された画像信号に付加されたスク
    ロールフラグを検出するスクロールフラグ検出部とを備
    え、 前記画像再生部が、前記スクロールフラグ検出部で検出
    されたスクロールフラグがスクロール画像を含むことを
    あらわしているか否かに応じて、前記録画部から読み出
    されたインターレース方式の画像信号を構成する奇数ラ
    インの画像をあらわす画像信号と偶数ラインの画像をあ
    らわす画像信号のうち、それぞれ、いずれか一方の画像
    信号のみを用いて、あるいはこれら双方の画像信号を用
    いて、ノンインターレース方式の画像信号を再生するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装
    置。
  7. 【請求項7】 前記画像再生部が、指示に応じて、前記
    録画部から読み出されたインターレース方式の画像信号
    を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像信号と偶数
    ラインの画像をあらわす画像信号のうち、いずれか一方
    の画像信号を用いて、あるいはこれら双方の画像信号を
    用いて、ノンインターレース方式の画像信号を再生する
    ものであって、 前記指示を操作入力する操作子を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 前記画像生成部で順次に生成された画像
    信号に、該画像信号生成のフレームレートが所定のフレ
    ームレートを超えるフレームレートであるか否かをあら
    わすフレームレートフラグを付加するフレームレートフ
    ラグ付加部と、 前記録画部から読み出された画像信号に付加されたフレ
    ームレートフラグを検出するフレームレートフラグ検出
    部とを備え、 前記画像再生部が、前記フレームレートフラグ検出部で
    検出されたフレームレートフラグが所定のフレームレー
    ト以下のフレームレートをあらわしている場合に、前記
    録画部から読み出されたインターレース方式の画像信号
    を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像信号と偶数
    ラインの画像をあらわす画像信号との双方の画像信号を
    用いてノンインターレース方式の画像信号を再生するも
    のであり、該フレームレートフラグ検出部で検出された
    フレームレートフラグが所定のフレームレートを越える
    フレームレートをあらわしている場合に、指示に応じ
    て、前記録画部から読み出されたインターレース方式の
    画像信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす画像信
    号と偶数ラインの画像をあらわす画像信号のうち、いず
    れか一方の画像信号を用いて、あるいはこれら双方の画
    像信号を用いて、ノンインターレース方式の画像信号を
    再生するものであって、 前記指示を操作入力する操作子を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 前記画像生成部で順次に生成された画像
    信号に、該画像信号が時間の経過に伴う被検体内の変化
    をあらわす画像であって時間軸方向にスクロールするス
    クロール画像を少なくとも一部に含む画像をあらわす画
    像信号であるか否かをあらわすスクロールフラグを付加
    するスクロールフラグ付加部と、 前記録画部から読み出された画像信号に付加されたスク
    ロールフラグを検出するスクロールフラグ検出部とを備
    え、 前記画像再生部が、前記スクロールフラグ検出部で検出
    されたスクロールフラグラグがスクロール画像を含まな
    いことをあらわしている場合に、前記録画部から読み出
    されたインターレース方式の画像信号を構成する奇数ラ
    インの画像をあらわす画像信号と偶数ラインの画像をあ
    らわす画像信号との双方の画像信号を用いてノンインタ
    ーレース方式の画像信号を再生するものであり、該スク
    ロールフラグ検出部で検出されたスクロールフラグがス
    クロール画像を含むことをあらわしている場合に、指示
    に応じて、前記録画部から読み出されたインターレース
    方式の画像信号を構成する奇数ラインの画像をあらわす
    画像信号と偶数ラインの画像をあらわす画像信号のう
    ち、いずれか一方の画像信号を用いて、あるいはこれら
    双方の画像信号を用いて、ノンインターレース方式の画
    像信号を再生するものであって、 前記指示を操作入力する操作子を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波診断装置。
  10. 【請求項10】 被検体内に超音波を送波し被検体内で
    反射して戻ってきた超音波を受信して受信信号を得る過
    程を繰り返す超音波送受信部と、 前記超音波送受信部で得られた受信信号に基づいて、ノ
    ンインターレース方式の画像信号を複数フレームにわた
    り順次に生成する画像生成部と、 前記画像生成部で順次に生成されたノンインターレース
    方式の画像信号をインターレース方式の画像信号に変換
    する画像信号変換部と、 前記画像信号変換部で得られたノンインターレース方式
    の画像信号に基づく画像および前記録画部から読み出さ
    れたインターレース方式の画像信号に基づく画像を表示
    するノンインターレース/インターレース切替方式の画
    像表示部とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
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