JP3892969B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を体内組織に照射し、超音波の持つ組織の音響インピーダンスの境界面で反射する特性を利用し、体内の組織断層画像を得る超音波診断に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超音波を体内組織に照射し、超音波の持つ組織の音響インピーダンスの境界面で反射する特性を利用し、体内の組織断層象を得る超音波診断に於いては、公知の内視鏡用超音波スコープや、公知の超音波プローブを公知の内視鏡に組み合わせて、光学象を観察しながら超音波象を診断するといった手技が広まっている。
【0003】
従来は、超音波診断する場合に内視鏡により光学象を見る場合、超音波画像用のモニタと内視鏡用のモニタの2つの表示手段を設けたり、また2つの画像を1つのモニタで観察する為に、従来技術である特開平7−194596にあるように超音波モニタ画面内に内視鏡画像を子画面表示するピクチャインピクチャ機能を用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、超音波画像、内視鏡画像とにそれぞれ専用モニタを2台使用する事は超音波診断をする上でスペースの確保が困難となる。
また、従来のピクチャインピクチャ(以下PIP)機能は表示レンジが狭い為、内視鏡象表示の画面が観察しづらかった。内視鏡画像をより見やすくする為に、内視鏡画像表示エリアを大きくとると、超音波像の関心領域が内視鏡画面によって見えなくなってしまうと言う不具合が生じてしまう。
【0005】
また内視鏡画像表示エリアは図7(A)に示す様に内視鏡画像と患者情報が表示されている。このエリアを拡大しても余計な情報が含まれている為、関心領域である内視鏡像を思った様に拡大できない。
【0006】
上記理由により、関心領域である内視鏡画像のみを切り出して表示するといった試みもある。
しかしながら、内視鏡画像は内視鏡に使用しているCCDの大きさにより表示フォーマットが決定する。
また内視鏡撮像装置は、表示サイズや表示位置を処理して出力するような構成となっている。
【0007】
上記理由のため、超音波診断装置で内視鏡像を切り出す為には、接続された内視鏡に使用されているCCDを判別する判別手段及び、内視鏡撮像装置が表示に対してどのような処理を行っているか判断する処理内容判別手段が必要となっている。
【0008】
仮に、上記判別手段を設けたとしても、内視鏡撮像装置の表示フォーマットは多種に渡る為、すべての画像に対して画像を切り出すことは回路規模をいたずらに大きくしてしまう。
【0009】
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、超音波診断画像と内視鏡画像とを親子画像として表示するとともに、子画像である内視鏡像を表示エリアを拡大する事無しに、拡大表示のできる超音波診断装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の超音波診断装置は、超音波振動子の出力信号に基づいて、超音波画像データを生成する超音波画像データ生成手段と、内視鏡画像の拡大機能を有する内視鏡装置の映像信号が入力可能な映像入力端と、前記超音波画像データに基づき生成される超音波画像中に、前記内視鏡装置の前記映像信号に基づき生成される内視鏡画像を重畳表示する指示を入力可能な重畳表示指示手段と、前記重畳表示指示手段によって重畳表示が指示された場合には、前記内視鏡装置に内視鏡画像の拡大を指示する拡大指示信号を入力する拡大指示信号入力手段と、前記超音波画像データおよび前記映像入力端からの前記映像信号が入力され、前記重畳表示指示手段によって重畳表示が指示された場合には、前記超音波画像データと映像信号とを合成する画像合成手段と、前記画像合成手段で合成された合成信号に基づき画像を表示する表示手段と、を具備したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた超音波診断システムの外観を示し、図2は超音波診断システムの電気系の構成を示し、図3はフレームメモリ部の構成を示し、図4は通常表示の内視鏡画像及び拡大表示の内視鏡画像のメモリデータを示し、図5は通常表示の内視鏡画と拡大表示の内視鏡画像とを示し、図6は超音波診断装置のセレクタ回路の詳細図を示し、図7は従来例と比較して超音波診断装置及び内視鏡撮像装置の画像を親子表示したものを示す。
【0012】
図1に示すように本発明の第1の実施の形態を備えた超音波診断システム1は超音波観察機能と内視鏡観察機能とを備えた超音波内視鏡2と、この超音波内視鏡2に接続され、撮像素子に対する信号処理を行う内視鏡撮像処理装置3と、超音波振動子に対する信号処理を行う超音波診断装置4と、超音波診断装置4の映像出力端に接続され、超音波画像及び内視鏡画像とを表示するモニタ装置5と、超音波診断装置4と接続され、操作を行う操作卓6とからなる。
【0013】
超音波内視鏡2は体腔内等に挿入可能な細長の挿入部7と、この挿入部7の後端に設けられ、挿入などの操作を行う際に術者が把持する把持部8と、この把持部8から基端が延出されたユニバーサルコード9とを有し、このユニバーサルコード9は途中で分岐されてその末端のコネクタがそれぞれ内視鏡撮像処理装置3及び超音波診断装置4とに接続される。
【0014】
超音波内視鏡2の挿入部7の先端側には図示しない発光素子(LEDと略記)が配置され、図示しないLEDドライバにより駆動され、パルス的に発光し、体腔内の患部等の被写体を例えば面順次で照明する。
【0015】
面順次で照明された被写体は挿入部の先端側に配置された対物レンズにより、固体撮像素子としての例えば電荷結合素子(CCDと略記)11に結像される。このCCD11は内視鏡撮像処理装置3に内蔵されたドライバ12により駆動信号が印加されることにより、光電変換した信号を出力する。
【0016】
このドライバ12は同期発生回路(或いはタイミング信号発生回路)13から出力される同期させるための同期信号(或いはタイミング信号)に同期して駆動信号を出力する。
【0017】
上記CCD11の出力信号はアンプ14で増幅された後、信号処理回路15を経てA/Dコンバータ16でアナログ信号に変換された後、R,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bに一時記憶される。A/Dコンバータ16及びR,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bは同期信号が入力されるコントローラ18により制御される。
【0018】
R,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bに格納された信号は同時に読み出され、それぞれD/Aコンバータ19によりアナログの色信号R,G,Bに変換される。また、コントローラ18に接続されたSYNC発生回路20はSYNC信号を発生する。
SYNC信号と色信号R,G,Bは、それぞれバッファ21を経てこの内視鏡撮像処理装置3の映像出力端から映像伝送ケーブルを介して超音波診断装置4にその映像入力端4Aから入力される。
【0019】
なお、内視鏡撮像処理装置3の映像出力端にモニタ装置5を接続した場合には、モニタ装置5の表示面にはCCD11で撮像された体腔内の画像、つまり内視鏡画像が表示される。この内視鏡撮像処理装置3は内視鏡画像を表示する内視鏡装置を構成する。
【0020】
上記R,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bはそれぞれ同じ構成であり、図3に示すようなフィールドメモリ52,56、ラインメモリ53,54、補間回路55で構成される。この場合、モニタ装置5のインタレース走査のために奇数、偶数走査に対応する場合にはフィールドメモリ52が対の構成にしている。インタレース走査でなく、ノンインタレース走査で表示する場合には対にしなくても良い。
【0021】
そして、コントローラ18はこれらをコントロール信号で制御する。通常はコントローラ18はフィールドメモリ52の画像データをラインメモリ53、54及び補間回路55をスルーしてフィールドメモリ56に転送する。この場合には、通常の内視鏡画像の映像信号が出力される。
【0022】
一方、コントローラ18に対し、拡大指示の信号を与えると、コントローラ18はこれらをコントロール信号で制御すると共に、補間回路55に補間する係数を与えて補間処理した映像信号を出力させるような制御を行う。つまり、この場合には拡大された内視鏡画像の映像信号が出力される。
図4(A),(B)はラインメモリに格納されるデータと拡大処理がされた後にフィールドメモリ56に格納されるメモリデータを示す。
【0023】
後述するようにラインメモリ53、54のデータa,b,c及びA,B,Cに対し、係数αの値を変化させて補間処理を行うことにより、図4(B)に示すデータがフィールドメモリ56に格納される。つまり、補間処理前のデータは補間により、水平方向及び垂直方向とも隣接するデータの平均値で補間されて水平方向及び垂直方向に2倍のサイズ(面積では4倍)に拡大された画像データとなる。
従って、例えば拡大しない通常の内視鏡画像を表示したものを図5(A)とすると、拡大処理したものは図5(B)のように拡大されて表示される。
【0024】
上記映像入力端4Aから(超音波診断装置4に)入力される(内視鏡画像の)映像信号はこの超音波診断装置4内部のバッファ22を介してコントローラ23及びA/Dコンバータ24に入力される。
【0025】
具体的にはSYNC信号はバッファ22を介してコントローラ23に入力され、このSYNC信号に同期した制御を行う。R,G,B信号はバッファ22を介してそれぞれA/Dコンバータ24に入力される。
【0026】
これらA/Dコンバータ24により変換されたデジタル信号はビデオメモリとしてのVRAM25に入力される。これら3つのA/Dコンバータ24及びVRAM25はコントローラ23により制御され、このコントローラ23は入力される映像信号に対し、親子画像における子画像を生成する子画像生成つまり縮小画像生成の処理を行う。
【0027】
例えば、コントローラ23はVRAM25に垂直方向のアドレスを指定して書き込む場合、水平同期信号3本分の周期で、水平方向の1ライン分の画像データを書き込むことにより、垂直方向に1/3に圧縮(縮小)して書き込む。
また、コントローラはVRAM25から水平方向に読み出す時に、コントローラ23はA/Dコンバータ24の変換クロックを3分周したカウントの出力で読み出すことにより水平方向にも1/3に圧縮する。
【0028】
なお、A/Dコンバータ24の変換クロックの速度を遅くして水平方向に1/3に縮小してVRAM25に書き込むようにしても良い。
例えば、コントローラ23はSYNC信号に同期して3つのA/Dコンバータ24でA/D変換するのに用いる変換クロックをコントローラ23内部のカウンタで3分周した変換クロックで変換させる。つまり、内視鏡撮像処理装置3側のD/Aコンバータ19の変換クロックに対し、その1/3の周波数の変換クロックでA/D変換し、この変換クロックに同期したアドレス信号でVRAM25に書き込むことにより水平方向に1/3に圧縮(或いは縮小)した画像データを書き込むようにしても良い。このようにすると、VRAM25の水平方向が記憶容量は小さくて済む。
このようにして、VRAM25には内視鏡画像データが(少なくとも縦方向に)縮小されて書き込まれる。
【0029】
このVRAM25のR,G,Bの画像データはそれぞれD/Aコンバータ26によりアナログの信号に変換された後、マトリクス回路27で輝度信号Y,色差信号R−Y,B−Yに変換される。
【0030】
これら輝度信号Y,色差信号R−Y,B−Yはセレクタ回路28を経て復調回路29に入力され、モニタ装置5で表示可能な標準的な映像信号に復調され、この復調回路29の信号出力はバッファ30を経てモニタ装置5に出力される。
【0031】
また、挿入部7の先端側には超音波振動子31が配置され、この超音波振動子31は図示しない超音波駆動パルスの印加で超音波を放射し、音響インピーダンスが変化している部分で反射された超音波を受信して電気信号に変換する。この信号はLOGアンプ32で対数圧縮されて増幅された後、検波器33で検波される。
【0032】
検波された信号はA/Dコンバータ34でデジタルの信号に変換された後、ビデオメモリとしてのVRAM35に入力され、アドレス発生器36で指定されたアドレスのメモリセルに超音波画像データが一時格納される。
【0033】
このアドレス発生器36には超音波振動子31を回転駆動する回転駆動手段からの位置検出信号が入力され、アドレス発生器36はこの位置検出信号に対応したアドレスを発生する。
【0034】
このVRAM35から読み出された超音波画像データはD/Aコンバータ37によりアナログの信号に変換され、セレクタ回路28を介して復調回路29に入力される。
【0035】
図6はセレクタ回路28のより詳細な構成を示す。このセレクタ回路28は3回路分の2接点a,bが選択信号SELにより連動して切り換えられる。3組の接点a,bには上側から順に超音波画像の輝度信号Y(図6ではY(US))と内視鏡画像の輝度信号(図6ではY(EV))、グランドレベル(接地レベル)と内視鏡画像の色差信号(図6ではR−Y(EV))、グランドレベルと内視鏡画像の色差信号(図6ではB−Y(EV))が印加される。
【0036】
コントローラ23は超音波画像のみを表示する場合には、選択信号SELを例えば“H”にして接点aを選択し、親子画像表示の場合には子画面表示エリアのタイミングで選択信号SELを“L”にして内視鏡画像を子画面表示エリアに表示されるように切り換える。
【0037】
なお、図2において、1点鎖線で示すようにLOGアンプ32等は超音波信号処理手段38を形成し、復調回路29等は復調手段39を形成し、コントローラ23等は縮小信号処理手段40を形成する。
【0038】
また、本実施の形態では操作卓6には2つの画像を重畳して表示させる指示手段が設けてある。より具体的には操作卓6には一方を親画像、他方を子画像として表示させる親子画像表示或いはPIP表示機能をON,OFFさせるPIPスイッチ41を設けた入力部42と、この入力部42が接続され、入力部42から入力されたキー操作或いはスイッチ壮さに応じた制御信号を出力するコントローラ43とが設けてある。
【0039】
具体的には、入力部42に設けたPIPスイッチ41をON操作してPIP表示を指示する入力を行うことにより、コントローラ43はPIP表示信号を超音波診断装置4内のコントローラ23に出力すると共に、コントローラ43は内視鏡撮像処理装置3のコントローラ18に拡大表示信号を送る。
【0040】
次に本実施の形態の動作を説明する。
内視鏡撮像処理装置3はドライバ12により内視鏡2の挿入部7の先端に設けられたCCD11等の固体撮像素子に転送クロック等のドライブ信号を送る。CCD11からは光電変換された信号がアンプ14に入力し増幅され、信号処理回路15に送られる。
【0041】
この信号処理回路15では白レベルを認識するようなホワイトバランス等の各種信号処理が行われ次段のA/Dコンバータ16で各3原色毎にデジタル信号に変換される。デジタルに変更された各R,G,Bの信号はそれぞれR,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bに転送され書込み、読み出しのタイミングをコントローラ18により制御し、モニタ装置5との同期がとられる。またこのR,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17B内で拡大表示の処理がされる。
【0042】
上記のモニタ装置5に同期したR,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bの出力データはD/Aコンバータ19によりアナログ信号に変換され、バッファ21を経て映像入力端4Aから超音波診断装置4へ入力される。
超音波診断装置4に入力したR,G,Bの映像信号はバッファ22を経てA/Dコンバータ24でデジタル信号に変換される。
【0043】
前記デジタル信号はVRAM25に入力される。この際、VRAM25に書き込まれる映像信号の範囲はコントロール23に入力されるSYNC信号を基にA/Dコンバータ24を動作させているクロックをカウントすることで書込みを実施している。
【0044】
垂直方向のデータの書込みは、水平同期信号の3周期で1ラインとする時間間隔でデータを書込む。このようなタイミングで書込んだデータをVRAM25より連続して読み出すと、垂直方向に1/3に圧縮された画面になる。
【0045】
水平方向はVRAM25からの読み出し時にコントローラ23よりA/Dコンバータ24の同期信号に対して3分周したカウントで読み出すことにより水平方向にも1/3に圧縮している。
【0046】
上記コントローラ23により圧縮されたデータは次段のD/Aコンバータ26によってアナログのR,G,B信号に変換される。前記圧縮した各R,G,B信号をマトリクス回路27で輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yに変換し、セレクタ回路28に入力する。
【0047】
一方、超音波診断装置4では超音波振動子31に対し、図示しない超音波ドライバから高電圧の駆動パルスを印加する。すると超音波振動子31は超音波を発し、発せられた超音波は生体内の音響インピーダンスの境界面で反射をし、超音波振動子31へ戻ってくる。
【0048】
前記超音波振動子31へ戻ってきたエコー信号はダイナミックレンジを稼ぐため、LOGアンプ32で増幅し、検波器33でエンベロープ検波される。検波された信号はA/Dコンバータ34によりデジタル変換されVRAM35へと書込まれる。
VRAM35への書込み、読み出しはアドレス発生器36により行われる。
【0049】
超音波振動子31は図示しない回転駆動手段でラジアル回転を行っており、回転位置検出器により位置検出信号を発生している。
【0050】
上記位置検出信号によりアドレス検出器36はVRAM35へのアドレス発生タイミングを生成している。VRAM35では前記タイミングにより、ラスタスキャンデータを映像同期信号へと座標変換を行う。
VRAM35により映像信号に変換されたデータはD/Aコンバータ37によりアナログの輝度信号へと変換される。
【0051】
上記変換された信号は前記セレクタ回路28に入力される。
この超音波診断装置4の外部の内視鏡撮像処理装置3より入力した映像信号と超音波診断装置4で発生した超音波映像信号はコントローラ23により同期が取られる構成となっている。
【0052】
上記同期が取られた超音波映像信号と外部映像信号がセレクタ回路28に入力され、コントローラ23により超音波映像信号と外部からの(内視鏡画像の)映像信号が合成される。
【0053】
上記合成出力を次段の復調回路29によってモニタ装置5へ出力可能なR,G,B,SYNC、Y,C、コンポジットビデオ信号(図2ではCBSと略記)へと変換し、それぞれバッファ30を介してモニタ装置5に出力する。この復調回路29は複数の方式の標準的な映像信号を生成し、モニタ装置5に応じた信号形態のものを使用できる。
【0054】
次に図1等に示す操作卓6に設けたPIP機能をON,OFFさせるPIPスイッチ41を押して、内視鏡撮像処理装置3の内視鏡画像を親子画像表示で、子画面表示エリアで拡大して表示する動作を説明する。
【0055】
このPIPスイッチ41を押すと、内視鏡撮像処理装置3には拡大表示信号が、超音波診断装置4にはPIP表示信号が同時に送信されることになる。
【0056】
図2のR,G,Bフレームメモリ部17R,17G,17Bは図3においてフィールドメモリ52が対のなった構成となっている。
理由はモニタ装置5のインターレス走査の為に奇数、偶数走査が必要だかである。その1つのフィールドメモリ52を用いてその動作の説明を行う。
【0057】
CCD11より入力され信号処理してフィールドメモリ52に入力した信号の2ライン分を図4(A)とする。
図4(A)の信号は次段のラインメモリ53、54に格納される。このデータは補間回路55に入力され係数αにより次式の演算が行われる。
【0058】
1ライン目 Y=αa+(1−α)A=a (α=1)
2ライン目 Y=αa+(1−α)A=(a+A)/2(α=0.5)
3ライン目 Y=αa+(1−α)A=A (α=0)
このように補間回路55に適宜の値の係数αを与えると図4(A)の画素間が図4(B)の様に補間されて2倍に拡大される。よって操作卓6のコントローラ43から拡大表示信号を与えることで、内視鏡撮像処理装置4は補間回路55に係数αを与え画像を拡大表示して外部に出力する。
【0059】
拡大表示信号が無い時には図3のフィールドメモリ52のデータはフィールドメモリ56に格納され読み出しアドレスを変更している。
内視鏡撮像処理装置3で拡大表示の処理で出力される画像を図5(B)に示す。図5(A)が通常表示で、図5(B)が拡大表示例である。
この図5(B)の画像の映像信号が超音波診断装置4に入力される。
【0060】
前記したように操作卓6からのPIP表示信号がコントローラ23に入力されるとコントローラ23は図6に示すようにセレクタ回路28に入力する選択信号SELをコントロールする。
【0061】
この選択信号SELはセレクタ回路28の2接点a,bのどちらの接点を選択制御する信号である。
図6のセレクタ回路28の上部側の接点aがセレクトされると出力の輝度、色差信号は超音波の映像信号のみとなり、下部側の接点bがセレクトされると外部からの外部映像信号(つまり、内視鏡画像の映像信号)が出力される。
【0062】
選択信号SELをコントローラ23により制御することにより超音波映像信号と外部映像信号を合成する。
以上の動作の様にして図1等に示すPIPスイッチ41を押した時の超音波診断装置からの出力画像は図7(B)に示す。これに対し、従来例の親子画像は図7(A)となる。
【0063】
これらの比較から分かるように、子画面の表示エリアは両者で同じであるが、本実施の形態では内視鏡画像部分を拡大して表示できるので、内視鏡画像部分を切り出して拡大表示の操作を行ったのと同様の拡大画像が得られる。
このような面倒の操作を行うことなく、単にPIPスイッチ41を押す操作で診断に適した拡大された画像を得ることができる。
【0064】
従って、本実施の形態は以下の効果を有する。
本実施の形態の超音波診断装置4によれば、PIP表示時、操作卓6により内視鏡撮像処理装置3をコントロールし、内視鏡撮像処理装置3の外部の超音波診断装置4に常に拡大表示の内視鏡画像に対応した映像信号を出力させ、超音波診断装置4側では内視鏡撮像処理装置3の幾通りもの内視鏡画像位置を判断する必要がなくなり、非常に複雑な画像切り出し装置が不要となり、或いは複雑な画像切り出しの操作を行うことなく、内視鏡画像を拡大表示する事が可能であり、診断上非常に有用となる。
【0065】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を図8を参照して説明する。図8は第2の実施の形態の電気系の構成を示す。
図2の第1実施の形態と異なる部分は操作卓6から出力されるのコントロール信号部分である。
【0066】
操作卓6からPIPスイッチ41を操作するとコントローラ43から超音波診断装置4のコントローラ23にPIP表示信号が送付される。
コントローラ23はPIP表示するため第1の実施の形態と同じ処理を行うと同時に、内視鏡撮像処理装置3のコントローラ18に対して、拡大表示信号を生成し、送付する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0067】
上記構成とすることにより例えば超音波診断装置4に電源が入力されていない状況で操作者が誤って、PIP表示スイッチ41を押したとしても内視鏡撮像処理装置3の表示映像が拡大表示される事はない。
【0068】
誤って内視鏡画像を拡大してしまうと、患者に必要な情報が画面から消える場合があり、その状態で映像をファイリング等すると後日診断できなくなってしまう不具合が生じる。
【0069】
上記構成にすると誤ってPIP表示スイッチ41を押す操作をしても、超音波診断装置4より内視鏡撮像処理装置3に拡大表示信号が送付されることがないので、拡大表示はされない。
その他は第1の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
【0070】
なお、上述した実施の形態において、PIPスイッチ41を押した場合には、内視鏡画像を水平方向及び垂直方向に2倍にする拡大処理を行うように説明したが、これに限定されるものでなく、他の値でも良い。また、さらに複数の倍率から選択できるようにしても良い。
【0071】
なお、本発明は上述したものに限定されるものでなく、例えば図7(A)に示すような親子画像で表示するように指示するスイッチの他に、さらに内視鏡画像部分を拡大表示して親子画像で表示させるスイッチ等の指示手段を設け、この指示手段を操作した場合には図7(B)に示すように表示するようにしたものも含む。
【0072】
[付記]
1.超音波振動子の出力信号に基づいて、超音波画像データを生成する超音波画像データ生成手段と、
内視鏡画像の拡大機能を有する内視鏡装置の映像信号が入力可能な映像入力端と、
前記超音波画像データに基づき生成される超音波画像中に、前記内視鏡装置の前記映像信号に基づき生成される内視鏡画像を重畳表示する指示を入力可能な重畳表示指示手段と、
前記重畳表示指示手段の操作に応じて、前記内視鏡装置に内視鏡画像の拡大を指示する拡大指示信号を入力する拡大指示信号入力手段と、
前記超音波画像データおよび前記内視鏡画像の前記映像信号が入力され、前記重畳表示指示手段の操作指示に応じて、前記超音波画像データと映像信号とを合成する画像合成手段と、
前記画像合成手段で合成された合成信号に基づき画像を表示する表示手段とし、
を具備したことを特徴とする超音波診断装置。
【0073】
2.超音波振動子の出力信号に基づいて、超音波画像データを生成する超音波画像データ生成手段と、
内視鏡画像の拡大機能を有する内視鏡装置の映像信号が入力可能な映像入力端と、
前記超音波画像データに基づき生成される超音波画像中に、前記内視鏡装置の前記映像信号に基づき生成される内視鏡画像を重畳表示する指示を入力可能な重畳表示指示手段と、
前記内視鏡装置に内視鏡画像の拡大を指示する拡大指示信号を出力する拡大表示指示手段と、
前記超音波画像データおよび前記内視鏡画像入力端からの前記映像信号が入力され、前記重畳表示指示手段の操作指示に応じて、前記超音波画像データと映像信号をと合成する画像合成手段と、
前記画像合成手段で合成さしれた合成信号に基づき画像を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする超音波診断装置。
【0074】
3.撮像手段より送られてくる信号を映像出力し、または拡大処理してから映像出力する内視鏡撮像装置と、
体腔内に超音波を送受信し、体内の断層象を超音波画像として表示する超音波診断装置とを備えた超音波診断システムにおいて、
前記内視鏡撮像装置の映像信号を入力する入力手段と、
前記入力手段より入力した映像信号を縮小し、縮小映像信号を生成する縮小信号処理手段と、
超音波信号より映像信号を生成する超音波信号処理手段と、
前記縮小信号処理手段より生成した縮小映像信号と超音波信号処理手段より生成した映像信号とを合成する合成信号処理手段と、
前記合成処理手段により生成した映像信号をモニタ入力信号に復調する復調回路と、
前記内視鏡撮像装置で映像出力を拡大処理に設定可能で、かつ同時に前記超音波診断装置の設定を前記合成処理手段に設定可能な操作卓と、
を備えた事を特徴とする超音波診断システム。
【0075】
4.付記3において、上記縮小信号処理手段は書込み、読み出しを非同期で制御可能なVRAMと、入力映像信号に同期して映像データをサンプリング可能なコントロール信号を生成するコントローラによりなる。
【0076】
5.付記3において、上記合成処理信号手段は、超音波信号処理手段より入力する超音波輝度信号と、入力手段から入力し、縮小された輝度信号、及び色素信号とを入力する手段と、表示位置を指定するコントローラからの切り換え制御信号を入力する手段と、により前記超音波輝度信号、または入力手段からの輝度、色差信号を切り換えることよりなる。
【0077】
6.付記3において、上記操作卓は子画面表示操作により、内視鏡撮像装置に拡大処理を行うキーコードと、超音波診断装置に子画面表示を行うキーコードを送付する事を特徴とする。
【0078】
7.付記3において、上記操作卓からのコントロール信号は、超音波診断装置に子画面表示を行うキーコードを送付し、超音波診断装置より、前記キーコードが入力された時に、内視鏡撮像装置に拡大処理を行うキーコードを送付する事を特徴とする。
【0079】
8.内視鏡画像に対応した第1の映像信号を出力する内視鏡映像信号出力装置と、前記内視鏡映像信号出力装置から出力される第1の映像信号と超音波画像に対応した第2の映像信号とから前記超音波画像を親画像、前記内視鏡画像を所定の表示エリアに子画像として表示する信号処理を行う超音波診断装置とを備えた超音波診断システムにおいて、
前記内視鏡映像信号出力装置に前記内視鏡画像を拡大して第1の映像信号を出力する画像拡大処理手段と、
前記画像拡大処理手段に画像拡大の指示信号を発生する指示手段を設けたことを特徴とする超音波診断システム。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、超音波診断画像と内視鏡画像とを親子画像として重畳表示するとともに、子画像である内視鏡像を表示エリアを拡大する事無しに、拡大表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた超音波診断システムの外観図。
【図2】超音波診断システムの電気系の構成を示すブロック図。
【図3】フレームメモリ部の構成を示すブロック図。
【図4】通常表示の内視鏡画像及び拡大表示の内視鏡画像のメモリデータを示す図。
【図5】通常表示の内視鏡画と拡大表示の内視鏡画像とを示す図。
【図6】超音波診断装置のセレクタ回路の詳細図。
【図7】従来例と比較して超音波診断装置及び内視鏡撮像装置の画像をPIP表示した画像を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態の電気系の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…超音波診断システム
2…超音波内視鏡
3…内視鏡撮像処理装置
4…超音波観測装置
5…モニタ装置
6…操作卓
7…挿入部
11…CCD
12…ドライバ
15…信号処理回路
16、24…A/Dコンバータ
17A,17B,17C…フレームメモリ部
18、23、43…コントローラ
20…SYNC発生回路
21、22…バッファ
25、35…VRAM
27…マトリクス回路
28…セレクタ
29…復調回路
31…超音波振動子
32…LOGアンプ
33…検波回路
36…アドレス発生回路
38…超音波信号処理手段
39…復調手段
40…縮小信号処理手段
41…PIPスイッチ
Claims (1)
- 超音波振動子の出力信号に基づいて、超音波画像データを生成する超音波画像データ生成手段と、
内視鏡画像の拡大機能を有する内視鏡装置の映像信号が入力可能な映像入力端と、
前記超音波画像データに基づき生成される超音波画像中に、前記内視鏡装置の前記映像信号に基づき生成される内視鏡画像を重畳表示する指示を入力可能な重畳表示指示手段と、
前記重畳表示指示手段によって重畳表示が指示された場合には、前記内視鏡装置に内視鏡画像の拡大を指示する拡大指示信号を入力する拡大指示信号入力手段と、
前記超音波画像データおよび前記映像入力端からの前記映像信号が入力され、前記重畳表示指示手段によって重畳表示が指示された場合には、前記超音波画像データと映像信号とを合成する画像合成手段と、
前記画像合成手段で合成された合成信号に基づき画像を表示する表示手段と、
を具備したことを特徴とする超音波診断装置。
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