JPH11206688A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JPH11206688A
JPH11206688A JP1666098A JP1666098A JPH11206688A JP H11206688 A JPH11206688 A JP H11206688A JP 1666098 A JP1666098 A JP 1666098A JP 1666098 A JP1666098 A JP 1666098A JP H11206688 A JPH11206688 A JP H11206688A
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temperature
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drying
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美穂 久保
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隆 宮内
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義明 崎田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄槽に収納した食器類に洗浄水を噴射して
食器類を洗浄、乾燥する食器洗い機において、温度検知
手段が取り付け場所から外れている場合に、食器類の温
度を上げないようにして乾燥できるようにする。 【解決手段】 洗浄槽内に収納した食器類をヒータ7に
より乾燥するとともに、洗浄槽内の温度をサーミスタ8
により検知し、洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動
作を制御手段17により制御する。制御手段17は、乾
燥行程開始時と開始後所定時間経過時におけるサーミス
タ8による洗浄槽内の温度の変化量がある一定値未満で
ある場合、ヒータ7の発熱量を減らすようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽に収納した
食器類に洗浄水を噴射して食器類を洗浄、乾燥する食器
洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗浄槽内に入れられた食器容量を
簡易的に判断して、これに応じて運転時間をよりきめ細
かく制御しようとする食器洗い機が提案されている。
【0003】従来、この種の食器洗い機は、洗浄後の乾
燥行程、または乾燥運転のみの乾燥行程の乾燥時間を洗
浄槽の下部に取り付けられたサーミスタ(温度検知手
段)で検知した運転開始時の雰囲気温度によって決定し
ていた。また、同じサーミスタで検知される洗浄槽内の
温度によって加熱するヒータの発熱量、蒸気を送り出す
ファンを動作させるタイミングを決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の食器
洗い機では、サーミスタ(温度検知手段)で検知した温
度がある一定値を越えると、洗浄槽内を加熱するヒータ
の発熱量を減らしたり、洗浄槽内の蒸気を送り出すファ
ンを動作させるようになっていた。
【0005】しかし、洗浄槽の下部に密着して取り付け
られているはずのサーミスタが取り付け場所から外れて
いる場合、洗浄槽の温度を検知せず、あまり温度が上が
らない周囲の雰囲気温度を検知してすることになる。検
知している温度が上がらないため、ヒータは加熱を続
け、ファンは動作しないので蒸気が溜まったままにな
り、食器類の温度が上がりすぎたり、食器類が乾かなか
ったりする。
【0006】ここで、洗浄、すすぎ行程では、所定時間
運転してもサーミスタがある一定値を検知しないと、所
定時間後に異常報知して、サーミスタ外れを検知してい
た。しかし、乾燥行程のみを運転する場合は検知するこ
とができなかった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、乾燥
行程で、温度検知手段が取り付け場所から外れている場
合に、食器類の温度を上げないようにして乾燥できるよ
うにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗浄槽内に収納した食器類を加熱手段によ
り乾燥するとともに、洗浄槽内の温度を温度検知手段に
より検知し、洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作
を制御手段により制御するよう構成し、制御手段は、乾
燥行程開始時と開始後所定時間経過時における温度検知
手段による洗浄槽内の温度の変化量がある一定値未満で
ある場合、加熱手段の発熱量を減らすようにしたもので
ある。
【0009】これにより、温度検知手段が取り付け位置
より外れている場合に、食器類の温度を上げずに乾燥す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、食器類を収納する洗浄槽と、前記食器類を乾燥する
加熱手段と、前記洗浄槽内の温度を検知する温度検知手
段と、前記食類類の洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐
次動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時における前記温
度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量がある一定値
未満である場合、前記加熱手段の発熱量を減らすように
したものであり、温度検知手段が取り付け位置より外れ
ている場合でも、食器類の温度を上げずに乾燥すること
ができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、乾燥行程開始時と開
始後所定時間経過時における温度検知手段による洗浄槽
内の温度の変化量がある一定値未満である場合、乾燥時
間を延長するようにしたものであり、加熱手段の発熱量
を通常より減らした場合でも、乾燥時間を延長すること
で完全に乾かすことができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、ブザーなどの音を発する報知
手段と、発光ダイオード等を有する表示手段を備え、制
御手段は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時にお
ける温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定
値未満である場合、乾燥行程終了後、前記報知手段ある
いは前記表示手段にて異常を報知するようにしたもので
あり、食器類を乾かした後、異常報知により温度検知手
段が外れていることを知らせることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に
記載の発明において、入力操作する入力手段を備え、制
御手段は、前記入力手段により特殊デモを指示された場
合は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時における
温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未
満である場合、即座に報知手段あるいは表示手段にて異
常を報知するようにしたものであり、工場または市場で
温度検知手段が取り付け位置にあるかどうかをすぐにチ
ェックすることができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に
記載の発明において、洗浄槽内の蒸気を送り出す送風手
段を備え、制御手段は、乾燥行程にて温度検知手段によ
る洗浄槽内の温度がある一定値以上になった時に送風手
段にて蒸気を送り出し始め、乾燥行程開始時と開始後所
定時間経過時における温度検知手段による洗浄槽内の温
度の変化量が一定値未満である場合は、第2の所定時間
経過時に強制的に蒸気を送り出し始めるようにしたもの
であり、温度検知手段が取り付け位置より外れている場
合でも、蒸気を逃がして完全に乾かすことができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、食器類を収納す
る洗浄槽と、前記食器類を乾燥する加熱手段と、前記洗
浄槽内の温度を検知する温度検知手段と、前記食類類の
洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作を制御する制
御手段と、ブザーなどの音を発する報知手段と、発光ダ
イオード等を有する表示手段とを備え、前記制御手段
は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時における前
記温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値
未満である場合、動作を停止して即座に前記報知手段あ
るいは前記表示手段にて異常を報知するようにしたもの
であり、温度検知手段が外れていることを知らすことが
できる。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に
記載の発明において、記憶手段を備え、制御手段は、乾
燥行程開始時と開始後所定時間経過時における温度検知
手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満である
場合、異常が起こったことを前記記憶手段に記憶させ、
特殊デモを指示された場合に異常の履歴としてこれを報
知するようにしたものであり、市場でいかなる異常が起
こったか確認することができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7に
記載の発明において、制御手段は、温度検知手段による
乾燥行程開始時の温度によって、乾燥行程開始時と開始
後所定時間経過時の温度変化量との比較値を複数段階に
設定するようにしたものであり、制御手段の温度読みと
り値の変化量と実際の気温変化量の関係をリニアに近づ
けることができ、運転開始時の温度に関わらず、実際の
気温変化量の比較値をほぼ一定に設定することができ
る。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8に
記載の発明において、制御手段は、温度検知手段による
乾燥行程開始時の温度がある一定値以上である場合、乾
燥行程開始時と開始後所定時間経過時における前記温度
検知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満で
あるかの検知を行わないようにしたものであり、乾燥行
程開始時から温度が高い場合に、数分たっても温度の変
化量が少ないので、サーミスタが外れていると誤検知し
ないようにできる。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
に記載の発明において、制御手段は、洗浄、すすぎ、乾
燥行程の一連の逐次動作中の乾燥行程である場合、乾燥
行程開始時と開始後所定時間経過時における温度検知手
段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満であるか
の検知を行わないようにしたものであり、一連の逐次動
作中の乾燥行程の場合は、乾燥行程開始時から温度が高
いので、数分たっても温度の変化量が少なく、温度検知
手段が外れていると誤検知しないようにできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0021】(実施例1)図2に示すように、洗浄槽1
は、食器類2を内部に収納するとともに、給水弁3から
洗浄水を供給し、底部に溜めている。洗浄ノズル4は、
洗浄槽1内に回転自在に支持され、食器類2に向けて洗
浄水を噴出する。洗浄ポンプ5は洗浄水を洗浄ノズル4
に送り込むものである。水位センサ6は、洗浄槽1内の
水位を検知し、電気信号として出力する。
【0022】ヒータ(加熱手段)7は、洗浄槽1の底部
に配設され、洗浄水を加熱する。サーミスタ(温度検知
手段)8は、洗浄槽1の底部に外側より密着するように
取り付け、洗浄水の水温や洗浄槽1の温度を熱伝導によ
り検知する。図3は、洗浄槽1の底部にサーミスタ8を
取り付けている断面図である。2個の取付部材8a、8
bで挟持して取り付けているが、取り付け不完全などに
よって取り付け部材8a、8bから外れることがある。
【0023】排水ポンプ9は洗浄槽1内の洗浄水を排出
するものである。送風ファン10は、洗浄槽1内の蒸気
を送り出すもので、排気口11より機外へ排出される。
食器かご12は、食器類2を配置するものである。ドア
13は洗浄槽1の内部に収納した食器類2の出し入れの
際に開閉するものであり、このドア13が開いている
か、閉じているかをドア開閉検知手段14により検知す
る。
【0024】制御装置15は、給水弁3、洗浄ポンプ
5、ヒータ7、排水ポンプ9、送風ファン10など制御
して洗浄、すすぎ、乾燥の各行程を逐次制御するもの
で、図1に示すように構成している。
【0025】入力手段16は、図4に示すように、電源
を入り切りする電源スイッチ16a、運転開始および一
時停止を行うスタートスイッチ16b、コースを設定す
るコーススイッチ16cなどで構成している。コースス
イッチ16cを押すことにより、乾燥行程のみの運転も
選択することができる。
【0026】制御手段17は、マイクロコンピュータで
構成し、入力手段16により設定された入力に応じて負
荷制御手段18を介して、給水弁3、洗浄ポンプ5、ヒ
ータ7、排水ポンプ9、送風ファン10などの負荷と、
表示手段19や報知手段20を予め定められたシーケン
スに沿って制御し、食類類2の洗浄、すすぎ、乾燥行程
の一連の逐次動作を制御する。
【0027】また、制御手段17は、乾燥行程開始時と
開始後所定時間経過時におけるサーミスタ8による洗浄
槽1内の温度の変化量がある一定値未満である場合、ヒ
ータ7の発熱量を減らし、乾燥時間を延長するととも
に、乾燥行程終了後、報知手段20あるいは表示手段1
9にて異常を報知するようにしている。
【0028】表示手段19は発光ダイオードで構成して
おり、図4に示すように、コース内容を表示するコース
表示部19a、異常内容を表示する異常内容表示部19
b、運転状態を表示する運転表示部19cなどで構成し
ている。また、報知手段20は圧電ブザーによって構成
している。また、電源回路21は、制御手段17などの
電源を生成するものである。不揮発性記憶手段22は、
制御手段17により最近の異常内容を記憶している。
【0029】上記構成において図5を参照しながら動作
を説明すると、ステップ23にて乾燥行程を開始し、ス
テップ24にて、このときのサーミスタ8の温度をth
1 とし、th1 にて乾燥行程運転時間Tを決定する。ス
テップ25に進み、ヒータ7をオンし洗浄槽1の加熱を
開始する。ステップ26にて、第1の所定時間(所定時
間)が経過すると、ステップ27にて、th1 がある一
定値TH1 (たとえば45℃)より高い場合は、運転直
後に再度運転された場合であり、運転後の温度上昇度合
いが少ないので、サーミスタ8による洗浄槽1内の温度
の変化量が一定値未満であるかの検知をせず、ステップ
28にて通常の運転をする。
【0030】ステップ29にて、乾燥行程が一連の逐次
動作中で行われており、洗浄、すすぎの後である場合、
洗浄槽1内の温度は上がっており、運転後の温度上昇度
合いが少ないので、ステップ27と同様に、サーミスタ
8による洗浄槽1内の温度の変化量が一定値未満である
かの検知をせず、ステップ28にて通常の運転をする。
【0031】ステップ30にて、th1によって乾燥行
程開始時と開始後所定時間経過時の温度変化量との比較
値dTHを設定する。TH2 ≦th1 <TH1 のときは
dTH1 、TH3 ≦th1 <TH2 のときはdTH2 、
・・・・THn+1 ≦thn <THn のときはdTHn をそれ
ぞれdTHとする。
【0032】ステップ31に進み、そのときのサーミス
タ8の温度th2 を読みとり、th2 −th1 ≦dT
H、すなわち、乾燥行程開始時から開始後所定時間経過
までの変化量がth1 によって決定される値より少なか
ったら、ステップ32にて、サーミスタ8が取り付け位
置より外れていると検知する。少なくなかったら、ステ
ップ28にて、通常の運転をする。
【0033】サーミスタ8が外れていると検知される
と、ステップ33にて不揮発性記憶手段22に、サーミ
スタ8外れの異常が起こったことを書き込む。ステップ
34にて、オンしていたヒータ7をある一定時間オンし
てある一定時間オフする間欠運転に変更する。また、ス
テップ35にて、既に設定されている運転時間にある一
定時間dTを加えて、運転時間をT+dTに延長する。
ステップ36にて、第2の所定時間が経過すると、ステ
ップ37にて送風ファン10を強制的にオンする。ステ
ップ38にて、T+dT時間経過して、ステップ39に
て、乾燥行程を終了する。
【0034】また、ステップ28にて、通常の運転を行
った場合、ヒータ7はオンし続ける。ステップ40に
て、th1がある一定値TH2(たとえば53℃)まで
上がると、洗浄槽1内に蒸気が上がっていると判断し、
ステップ41にて、送風ファン10をオンする。ステッ
プ42にてT時間経過すると、ステップ39にて乾燥行
程を終了する。
【0035】ここで、ステップ31にて、サーミスタ外
れ異常を検知していると、th1が一定値TH2まで上
がらないので、ステップ36、37にて、一定時間経過
すると、送風ファン10を強制的にオンするようにして
いる。
【0036】乾燥行程を終了すると、ステップ43に
て、送風ファン10のみを運転させる空冷行程を行う。
空冷行程後、運転終了時にステップ44にて、サーミス
タ外れ異常検知していたならば、ステップ45にて、表
示手段19、報知手段20を用いてサーミスタ外れ異常
を報知する。ステップ44にて、異常検知せず通常の運
転を行っていた場合は、ステップ46にて通常終了す
る。
【0037】ここで、送風ファン10をオンする第2の
所定時間は、第1の所定時間以上であればよく、ヒータ
7を間欠運転に変更して洗浄槽1の温度がある程度まで
上がったと予測される時点であるが、間欠運転の時限に
よって洗浄槽1の温度が上がらなければ、乾燥行程終了
時までオンしなくてもよい。
【0038】このように本実施例によれば、乾燥行程で
サーミスタ8が外れているか検知することができ、洗浄
槽1内の食器類2の温度が上がりすぎることを防ぎなが
ら、食器類2を乾燥させることができる。
【0039】また、サーミスタ8が外れている場合、異
常報知することによって、サーミスタ8を取り付け位置
に戻すことを促し、きめ細かい制御をすることができる
ようになる。
【0040】また、乾燥行程が一連の逐次動作中で行わ
れており、洗浄、すすぎの後である場合、乾燥行程開始
時の温度が高い場合は、検知しないことから誤検知を防
止することができる。
【0041】また、サーミスタ外れ異常を記憶すること
で、特殊デモの最近の異常履歴を表示するモードの中で
サーミスタ外れ異常が起こったかどうか確認することが
できる。
【0042】(実施例2)図1における制御手段17
は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時におけるサ
ーミスタ8による洗浄槽1内の温度の変化量が一定値未
満である場合、動作を停止して即座に報知手段20ある
いは前記表示手段19にて異常を報知するようにしてい
る。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0043】上記構成において図6を参照しながら動作
を説明する。なお、ステップ23にて、乾燥行程を開始
し、ステップ33にて、サーミスタ外れ異常を記憶する
までの動作は、上記実施例1の動作と同じであるので説
明を省略する。
【0044】ステップ32でサーミスタ外れ異常を検知
すると、ステップ47にて、即全負荷をオフ、この場合
ヒータ7のみをオフし、ステップ48にて、表示手段1
9、報知手段20を用いてサーミスタ外れ異常を報知す
る。
【0045】このように本実施例によれば、乾燥行程で
サーミスタ8が外れているか検知でき、サーミスタ8が
外れている場合、異常報知することによって、サーミス
タ8を取り付け位置に戻すことを促し、きめ細かい制御
をすることができるようになる。
【0046】(実施例3)図1における制御手段17
は、入力手段16の電源スイッチ16aが押されたと
き、スタートスイッチ16bとコーススイッチ16cが
押され、特殊デモを指示された場合は、乾燥行程開始時
と開始後所定時間経過時におけるサーミスタ8による洗
浄槽1内の温度の変化量が一定値未満である場合、即座
に報知手段20あるいは表示手段19にて異常を報知す
るようにしている。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
【0047】上記構成において図7を参照しながら動作
を説明する。ステップ49にて、電源スイッチ16aが
押されたとき、ステップ50にて、コーススイッチ16
cとスタートスイッチ16bが押されていると、ステッ
プ51にて、特殊デモ運転であると判定し設定する。そ
して、ステップ23にて、乾燥行程を開始し、ステップ
32にて、サーミスタ外れ異常を検知するところまで
は、上記実施例1と同様の動作を行う。
【0048】ステップ32にて、サーミスタ外れ異常を
検知すると、ステップ52にて、特殊デモでの運転か判
定し、特殊デモであった場合、ステップ53にて、即全
負荷をオフ、この場合ヒータ7のみをオフし、ステップ
48にて、表示手段19、報知手段20を用いてサーミ
スタ外れ異常を報知する。ステップ52にて、特殊デモ
でない場合、ステップ33以下の上記実施例1と同様の
サーミスタ外れ異常を検知した場合の運転を行う。
【0049】このように本実施例によれば、通常運転の
時は、洗浄槽1内の食器類の温度が上がりすぎることを
防ぎながら食器類を乾燥させ、その後異常報知する一方
で、特殊デモの乾燥行程動作中は、工場でのチェックま
たはサービスマンのチェック中であるので、必ず上記の
ように、ステップ32にて、サーミスタ8が取り付け位
置より外れていると検知したと同時にサーミスタ外れ異
常を報知することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の発
明によれば、食器類を収納する洗浄槽と、前記食器類を
乾燥する加熱手段と、前記洗浄槽内の温度を検知する温
度検知手段と、前記食類類の洗浄、すすぎ、乾燥行程の
一連の逐次動作を制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時におけ
る前記温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量があ
る一定値未満である場合、前記加熱手段の発熱量を減ら
すようにしたから、温度検知手段が取り付け位置より外
れている場合でも、食器類の温度を上げずに乾燥するこ
とができる。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時にお
ける温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量がある
一定値未満である場合、乾燥時間を延長するようにした
から、加熱手段の発熱量を通常より減らした場合でも、
完全に乾かすことができる。
【0052】また、請求項3に記載の発明によれば、ブ
ザーなどの音を発する報知手段と、発光ダイオード等を
有する表示手段を備え、制御手段は、乾燥行程開始時と
開始後所定時間経過時における温度検知手段による洗浄
槽内の温度の変化量が一定値未満である場合、乾燥行程
終了後、前記報知手段あるいは前記表示手段にて異常を
報知するようにしたから、食器類を乾かした後、異常報
知により温度検知手段が外れていることを知らせること
ができる。
【0053】また、請求項4に記載の発明によれば、入
力操作する入力手段を備え、制御手段は、前記入力手段
により特殊デモを指示された場合は、乾燥行程開始時と
開始後所定時間経過時における温度検知手段による洗浄
槽内の温度の変化量が一定値未満である場合、即座に報
知手段あるいは表示手段にて異常を報知するようにした
から、工場または市場で温度検知手段が取り付け位置に
あるかどうかをすぐにチェックすることができる。
【0054】また、請求項5に記載の発明によれば、洗
浄槽内の蒸気を送り出す送風手段を備え、制御手段は、
乾燥行程にて温度検知手段による洗浄槽内の温度がある
一定値以上になった時に送風手段にて蒸気を送り出し始
め、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時における温
度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満
である場合は、第2の所定時間経過時に強制的に蒸気を
送り出し始めるようにしたから、温度検知手段が取り付
け位置より外れている場合でも、蒸気を逃がして完全に
乾かすことができる。
【0055】また、請求項6に記載の発明によれば、食
器類を収納する洗浄槽と、前記食器類を乾燥する加熱手
段と、前記洗浄槽内の温度を検知する温度検知手段と、
前記食類類の洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作
を制御する制御手段と、ブザーなどの音を発する報知手
段と、発光ダイオード等を有する表示手段とを備え、前
記制御手段は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時
における前記温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化
量が一定値未満である場合、動作を停止して即座に前記
報知手段あるいは前記表示手段にて異常を報知するよう
にしたから、温度検知手段が外れていることを知らすこ
とができる。
【0056】また、請求項7に記載の発明によれば、記
憶手段を備え、制御手段は、乾燥行程開始時と開始後所
定時間経過時における温度検知手段による洗浄槽内の温
度の変化量が一定値未満である場合、異常が起こったこ
とを前記記憶手段に記憶させ、特殊デモを指示された場
合に異常の履歴としてこれを報知するようにしたから、
市場でいかなる異常が起こったか確認することができ
る。
【0057】また、請求項8に記載の発明によれば、制
御手段は、温度検知手段による乾燥行程開始時の温度に
よって、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時の温度
変化量との比較値を複数段階に設定するようにしたか
ら、制御手段の温度読みとり値の変化量と実際の気温変
化量の関係をリニアに近づけることができ、運転開始時
の温度に関わらず、実際の気温変化量の比較値をほぼ一
定に設定することができる。
【0058】また、請求項9に記載の発明によれば、制
御手段は、温度検知手段による乾燥行程開始時の温度が
ある一定値以上である場合、乾燥行程開始時と開始後所
定時間経過時における前記温度検知手段による洗浄槽内
の温度の変化量が一定値未満であるかの検知を行わない
ようにしたから、乾燥行程開始時から温度が高い場合
に、数分たっても温度の変化量が少ないので、サーミス
タが外れていると誤検知しないようにできる。
【0059】また、請求項10に記載の発明によれば、
制御手段は、洗浄、すすぎ、乾燥行程の一連の逐次動作
中の乾燥行程である場合、乾燥行程開始時と開始後所定
時間経過時における温度検知手段による洗浄槽内の温度
の変化量が一定値未満であるかの検知を行わないように
したから、一連の逐次動作中の乾燥行程の場合は、乾燥
行程開始時から温度が高いので、数分たっても温度の変
化量が少なく、温度検知手段が外れていると誤検知しな
いようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の食器洗い機のブロック
【図2】同食器洗い機の断面図
【図3】同食器洗い機のサーミスタ状態を示す図
【図4】同食器洗い機の操作表示部の拡大正面図
【図5】同食器洗い機の動作フローチャート
【図6】本発明の第2の実施例の食器洗い機の動作フロ
ーチャート
【図7】本発明の第3の実施例の食器洗い機の動作フロ
ーチャート
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 食器類 7 ヒータ(加熱手段) 8 サーミスタ(温度検知手段) 17 制御手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器類を収納する洗浄槽と、前記食器類
    を乾燥する加熱手段と、前記洗浄槽内の温度を検知する
    温度検知手段と、前記食類類の洗浄、すすぎ、乾燥行程
    の一連の逐次動作を制御する制御手段とを備え、前記制
    御手段は、乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時にお
    ける前記温度検知手段による洗浄槽内の温度の変化量が
    ある一定値未満である場合、前記加熱手段の発熱量を減
    らすようにした食器洗い機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、乾燥行程開始時と開始後所
    定時間経過時における温度検知手段による洗浄槽内の温
    度の変化量がある一定値未満である場合、乾燥時間を延
    長するようにした請求項1記載の食器洗い機。
  3. 【請求項3】 ブザーなどの音を発する報知手段と、発
    光ダイオード等を有する表示手段を備え、制御手段は、
    乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時における温度検
    知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満であ
    る場合、乾燥行程終了後、前記報知手段あるいは前記表
    示手段にて異常を報知するようにした請求項1または2
    記載の食器洗い機。
  4. 【請求項4】 入力操作する入力手段を備え、制御手段
    は、前記入力手段により特殊デモを指示された場合は、
    乾燥行程開始時と開始後所定時間経過時における温度検
    知手段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満であ
    る場合、即座に報知手段あるいは表示手段にて異常を報
    知するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    食器洗い機。
  5. 【請求項5】 洗浄槽内の蒸気を送り出す送風手段を備
    え、制御手段は、乾燥行程にて温度検知手段による洗浄
    槽内の温度がある一定値以上になった時に送風手段にて
    蒸気を送り出し始め、乾燥行程開始時と開始後所定時間
    経過時における前記温度検知手段による洗浄槽内の温度
    の変化量が一定値未満である場合は、第2の所定時間経
    過時に強制的に蒸気を送り出し始めるようにした請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  6. 【請求項6】 食器類を収納する洗浄槽と、前記食器類
    を乾燥する加熱手段と、前記洗浄槽内の温度を検知する
    温度検知手段と、前記食類類の洗浄、すすぎ、乾燥行程
    の一連の逐次動作を制御する制御手段と、ブザーなどの
    音を発する報知手段と、発光ダイオード等を有する表示
    手段とを備え、前記制御手段は、乾燥行程開始時と開始
    後所定時間経過時における前記温度検知手段による洗浄
    槽内の温度の変化量が一定値未満である場合、動作を停
    止して即座に前記報知手段あるいは前記表示手段にて異
    常を報知するようにした食器洗い機。
  7. 【請求項7】 記憶手段を備え、制御手段は、乾燥行程
    開始時と開始後所定時間経過時における温度検知手段に
    よる洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満である場合、
    異常が起こったことを前記記憶手段に記憶させ、特殊デ
    モを指示された場合に異常の履歴としてこれを報知する
    ようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗
    い機。
  8. 【請求項8】 制御手段は、温度検知手段による乾燥行
    程開始時の温度によって、乾燥行程開始時と開始後所定
    時間経過時の温度変化量との比較値を複数段階に設定す
    るようにした請求項1〜7のいずれか1項に記載の食器
    洗い機。
  9. 【請求項9】 制御手段は、温度検知手段による乾燥行
    程開始時の温度がある一定値以上である場合、乾燥行程
    開始時と開始後所定時間経過時における前記温度検知手
    段による洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満であるか
    の検知を行わないようにした請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の食器洗い機。
  10. 【請求項10】 制御手段は、洗浄、すすぎ、乾燥行程
    の一連の逐次動作中の乾燥行程である場合、乾燥行程開
    始時と開始後所定時間経過時における温度検知手段によ
    る洗浄槽内の温度の変化量が一定値未満であるかの検知
    を行わないようにした請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の食器洗い機。
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