JPH1120646A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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Publication number
JPH1120646A
JPH1120646A JP17487497A JP17487497A JPH1120646A JP H1120646 A JPH1120646 A JP H1120646A JP 17487497 A JP17487497 A JP 17487497A JP 17487497 A JP17487497 A JP 17487497A JP H1120646 A JPH1120646 A JP H1120646A
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JP
Japan
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brake fluid
reservoir
wheel cylinder
wheel
time
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Application number
JP17487497A
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English (en)
Inventor
Kenji Fujiwara
健司 藤原
Shinya Takemoto
伸也 竹本
Yuzo Imoto
井本  雄三
Takashi Watanabe
多佳志 渡辺
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプを備えないアンチスキッド制御装置に
おいて、リザーバストロークセンサを必要とせず、かつ
リザーバが満杯状態になり得る場合にはその旨を乗員に
報知する。 【解決手段】 アンチスキッド制御の実行継続時間と予
め定められた所定時間とを比較し、実行継続時間CNT
ABSが前記所定時間K1TABS、K2TABSより
も長いときには、乗員に対してリザーバに貯留できるブ
レーキ液量が少ない旨を報知する。アンチスキッド制御
実行時間が所定時間に達するとリザーバ内にある程度の
ブレーキ液が収容された状態となるため、リザーバ内が
満杯に近い状態若しくはほぼ満杯状態になり得る。従っ
て、このような場合には、リザーバに貯留できるブレー
キ液量が少ない旨を乗員に報知するようにすれば、制動
条件にかかわらずリザーバの満杯状態を乗員に報知する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の制動時に発
生する車輪のスリップを調整するアンチスキッド制御装
置の関する。
【0002】
【従来の技術】従来リザーバに蓄えられたブレーキ液を
汲み上げるポンプを省略することによって構成を簡素化
し、コストダウンを図ったアンチスキッド制御装置があ
る。しかしながら、リザーバへ収容できるブレーキ液量
には限界があるため、アンチスキッド制御の減圧時にお
いてリザーバと同容量のブレーキ液がホイールシリンダ
からリザーバに流入すると、それ以後ホイールシリンダ
圧(以下、W/C圧という)の減圧が行えなくなり、車
輪が急速にロックしてしまうという可能性がある。この
ため、リザーバに流入したブレーキ液量を正確に検知し
てアンチスキッド制御の実行可能状態を乗員に報知する
必要性がある。
【0003】そこで、リザーバに流入したブレーキ液量
を正確に検知するために、特開平2−169359号公
報に示すように、リザーバストロークセンサを取り付け
る方法や、アンチスキッド制御における減圧時間からリ
ザーバ内に流入したブレーキ液量を推定するという方法
が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの方法を用いた場合には、以下の問題がある。す
なわち、前者には乗員にリザーバの状態を正確に報知す
ることができるが、ハード的にコスト高となるという問
題がある。また、後者は路面や乗員によるブレーキペダ
ル操作状態等の制動条件によってリザーバ内に流入する
ブレーキ液量が変化してしまい(例えばW/C圧が非常
に高くなっている場合に減圧を開始した場合には、リザ
ーバ内にブレーキ液が多量に流入する)、正確に推定す
ることが困難であるため、リザーバ内が満杯状態になっ
ても乗員にリザーバの状態を報知できない場合が発生す
るという問題がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みたもので、ポンプ
を備えないアンチスキッド制御装置において、リザーバ
ストロークセンサを必要とせず、かつリザーバが満杯状
態になり得る場合にはその旨を乗員に報知し、アンチス
キッド制御装置の安全性を向上させることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、アンチスキッド制御の実行継続時間と予
め定められた所定時間とを比較し、実行継続時間が前記
所定時間よりも長いときには、乗員に対してアンチスキ
ッド制御手段の実行可能時間が短い旨を報知するように
していることを特徴とする。
【0007】アンチスキッド制御実行時間が所定時間に
達するとリザーバ内にある程度のブレーキ液が収容され
た状態となるため、リザーバ内が満杯に近い状態若しく
はほぼ満杯状態になり得る。従って、このように、アン
チスキッド制御の実行継続時間が所定時間に達した時
に、アンチスキッド制御手段の実行可能時間が短い旨を
乗員に報知するようにすれば、制動条件にかかわらずリ
ザーバの満杯状態を乗員に報知することができる。これ
により、リザーバストロークセンサを用いず、かつリザ
ーバの満杯状態になり得る場合にその旨を乗員に報知す
ることができる。
【0008】なお、実行継続時間を積算するようにし
て、車体減速度(dVB)に基づいて積算する実行継続
時間を変化させることによって、車体減速度(dVB)
に応じたリザーバ状態を検出することができるため、よ
り的確なリザーバ状態を乗員に報知することができる。
請求項2に記載の発明においては、車体減速度と、予め
定められた所定車体減速度とを比較し、車体減速度が所
定車体減速度に比して小さい場合に、乗員に対してリザ
ーバにブレーキ液を貯留できる余裕容量が少ない旨を報
知するようにしていることを特徴とする。
【0009】低μ路面においては車輪速度の落ち込みが
大きくリザーバ内が満杯状態になり易い。このため、車
体減速度が所定車体減速度よりも小さい場合には、低μ
路面であるとして、リザーバに貯留できるブレーキ液量
が少ない旨を乗員に報知するようにすれば、低μ路面に
おいて効果的に乗員へのリザーバ状態の報知を行うこと
ができる。
【0010】請求項3に記載の発明においては、車体減
速度の変化量が所定車体減速度に比して大きいときに、
乗員に対してリザーバに貯留できるブレーキ液量が少な
い旨を報知することを特徴とする。車体減速度の変化量
が所定車体速度に比して大きい場合には、高μ路面から
低μ路面に変化するいわゆるμジャンプ(突っ込み)路
面であり、高μ路面から低μ路面への変化時に車輪速度
の落ち込みが大きくなるため、リザーバ内が満杯状態に
なり易い。このため、このような場合には、リザーバに
貯留できるブレーキ液量が少ない旨を乗員に報知するよ
うにすれば、μジャンプ路面において効果的に乗員への
リザーバ状態の報知を行うことができる。
【0011】請求項4に記載の発明においては、アンチ
スキッド制御手段の実行時における車輪のスリップ率が
所定スリップ率よりも大きいときに、乗員に対してリザ
ーバにブレーキ液を貯留できる余裕容量が少ない旨を報
知することを特徴とする。車輪のスリップ率が大きいと
きには、W/C圧が高くなっており、リザーバへ流入す
るブレーキ液量が多く、車輪速度の落ち込みが大きくな
るため、リザーバ内が満杯状態になり易い。このため、
車輪のスリップ率が大きいときにリザーバにブレーキ液
を貯留できる余裕が少ない旨を乗員に報知することによ
り、効果的に乗員へのリザーバ状態の報知を行うことが
できる。
【0012】なお、請求項2乃至4に記載の発明におい
ても、請求項1と同様に、アンチスキッド制御の実行継
続時間を積算することによってリザーバ状態を検出して
もよい。すなわち、低μ路面、μジャンプ路面及び車輪
のスリップ率が大きい時には予め求められる所定時間を
前記検出のそれぞれの条件により変更し、実行継続時間
が定められた所定の時間以上になったときに乗員への報
知を行うようにしてもよい。また、この場合においても
車体減速度(dVB)に基づいて積算する実行継続時間
を変化させることによって、より的確なリザーバ状態を
乗員に報知することができる。
【0013】請求項5に記載の発明においては、マスタ
シリンダ圧に基づいてアンチスキッド制御時の減圧時間
の積算度合いを可変させ、減圧時間の積算値が予め定め
られた所定時間に比して大きいときに、乗員に対してリ
ザーバにブレーキ液を貯留できる余裕が少ない旨を報知
することを特徴とする。減圧調整における減圧勾配がマ
スタシリンダ圧によって変化するため、マスタシリンダ
圧に基づいて減圧勾配を補正して、この補正後の減圧勾
配に基づいて減圧時間を積算するようにすれば、より確
実にリザーバ状態を検出できると共に、より的確に乗員
へのリザーバ状態の報知を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明が適用されたアンチス
キッド制御装置の構成を表す概略図である。図1に示す
ように、右前輪1、左前輪2、右後輪3及び左後輪4の
それぞれには、電磁ピックアップ式又は電気抵抗素子
(MRE)式の車輪速度センサ5〜8が配置されてお
り、これら車輪速度センサ5〜8は各車輪1〜4の回転
に応じてパルス信号を発生する。
【0015】また、各車輪1〜4には、各々ホイールシ
リンダ11〜14が配設され、マスタシリンダ16から
のブレーキ液圧がアクチュエータとしての2位置弁21
〜24及び各油圧管路を介して各ホイールシリンダ11
〜14に送られる。なお、マスタシリンダ16はブレー
キペダル27の踏み込みによりブレーキ液圧を発生し、
ブレーキペダル27の踏み込み状態はストップスイッチ
29によって検出されている。
【0016】さらに、ホイールシリンダ11、14はア
クチュエータとしての2位置弁31、34を介してリザ
ーバ37に接続されており、ホイールシリンダ12、1
3はアクチュエータとしての2位置弁32、33を介し
てリザーバ39に接続されている。なお、各アクチュエ
ータ21〜24及び31〜34は、連通位置と遮断位置
とを有する電磁式2位置弁(制御弁)である。
【0017】また、2位置弁21〜24の上下流には、
逆止弁41a〜44aにより、ホイールシリンダ11〜
14かたマスタシリンダ16へ向かう圧油蚤を2位置弁
21〜24を介して流通されるバイパス管路41型44
が設けられている。またさらに、リザーバ37、39と
マスタシリンダ16とは、逆止弁47、49を介した油
圧管路で接続されており、リザーバ37、39からマス
タシリンダ16へ向かう圧油の流通のみが許容されてい
る。
【0018】車輪速度センサ5〜8及びストップスイッ
チ29の検出信号は、電子制御回路(以下、ECUとい
う)50に入力されている。ECU50は、CPU、R
OM、RAM、I/Oを有する周知のマイクロコンピュ
ータで、上記検出信号に基づいて各2位置弁21〜24
及び31〜34を制御する信号を発生する。この制御信
号は、各車輪1〜4毎に発生される増圧出力、保持出力
及び減圧出力によって構成される。ここで、各出力に対
応する2位置弁21〜24及び31〜34の動作を右前
輪1を例に説明する。
【0019】右前輪1に増圧出力を発生するとは、2位
置弁2を連通位置に配設すると共に2位置弁31を遮断
位置に配設するように制御信号を発生することである。
これにより、マスタシリンダ16が発生するブレーキ液
圧がそのままホイールシリンダ11に供給される。右前
輪1に保持出力を発生するとは、2位置弁21、31を
共に遮断位置に配設するように制御信号を発生すること
である。これにより、ホイールシリンダ11のブレーキ
液圧が保持される。なお、この保持出力の継続中にブレ
ーキペダル27が緩められると、バイパス管路41を介
して圧油が流通し、ホイールシリンダ11のブレーキ液
圧が減圧される。
【0020】右前輪1に減圧出力を発生するとは、2位
置弁21を遮断位置に配設すると共に2位置弁31を連
通位置に配設するように制御信号を発生することであ
る。これにより、ホイールシリンダ11の圧油がリザー
バ37へ流入し、ブレーキ液圧が減圧される。なお、E
CU50は、他の車輪2〜4に対しても同様の出力を行
う。
【0021】次に、ECU50が実行する処理の詳細を
図2〜5のフローチャートを用いて説明する。ECU5
0はイグニッションスイッチがオンすると図2に示すメ
インルーチンを実行する。なお、ECU50は、このメ
インルーチンを時分割により各車輪1〜4毎に実行す
る。処理を開始すると、まずステップ1000にて初期
化処理を実行する。この初期化処理によって、メモリク
リア、フラグリセット等の初期化処理を行い、続くステ
ップ2000にて、移行の演算処理を所定時間Ta(例
えば5ms)毎に実行するために、所定時間Taが経過
したか否かを判定することにより所定時間Taが経過す
るのを待つ。
【0022】そして、ステップ2000でYesであれ
ば、ステップ3000に移行して上記各車輪速センサ5
〜8からの回転速度信号に基づき各車輪1〜4の車輪速
度VW**を演算する。ここで、「**」は各車輪1〜
4を示す記号FR、RL、RR、FLの総称であり、す
なわち「VW**」はVWFR、VWRL、VWRR、
VWFLを表し、それぞれ右前輪1、左後輪2、右後輪
3及び左前輪4に対する車輪速度を示している。
【0023】続くステップ4000では、ステップ30
00で求めた車輪速度VW**を微分することによっ
て、各車輪1〜4の車輪加速度dVW**を演算する。
そして、ステップ5000では、ステップ3000で求
めた各車輪1〜4の車輪速度VW**のうちの最大速度
VWmax等に基づいて車体速度(推定車体速度)を演
算する。この処理は、例えば各車輪1〜4の車輪速度V
WFR〜VWRLのうちの最大速度VWmaxが前回求
めた車体速度VB(n−1)に所定値を加えた加速限界
値Vαから、車体速度VB(n−1)から所定値を減じ
た減速限界値Vβまでの範囲内にあるか否かを判断し、
最大速度VWmaxが加速限界値VαからVβまでの範
囲内にあれば最大速度VWmaxをそのまま車体速度V
Bとして設定し、最大速度VWmaxが加速限界値Vα
を超えていれば加速限界値Vαを車体速度VBとして設
定し、最大速度VWmax減速速限界値Vβを下回って
いれば減速限界速度Vβを車体速度VBとして設定する
ようにして実行される。
【0024】また、ステップ6000では、ステップ5
000で求められた車体速度VBを微分することによっ
て車体減速度dVBを演算する。また或いは、車両進行
方向に取り付けられた加速度センサ等から演算する方法
もある。そして、求められた車体速度VBと車輪速度V
B**によって各車輪1〜4におけるスリップ率SW*
*を演算する。
【0025】この後、ステップ8000では、各車輪1
〜4におけるスリップ率SW**と車輪加速度dVW*
*に基づき各車輪1〜4ごとに各2位置弁21〜24及
び31〜34の制御モードの演算を行う。なお、この処
理の詳細については図3に示す4輪の制御モード演算の
フローチャートで説明する。そして、ステップ9000
で制御実行時間、或いは車体減速度、或いは車体減速度
の変化量等に基づいて、リザーバに貯留できるブレーキ
液量の余裕度の判定を行う。その後、ステップ1000
0では、ステップ8000及びステップ9000で求め
られた条件に基づいて奴隷バーに警報を促すウォーニン
グランプの駆動を行う。
【0026】次に、図2におけるステップ8000の詳
細を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。こ
のルーチンは、各車輪1〜4における2位置弁21〜2
4及び31〜34の制御モードの設定処理を行うもので
あり、FR輪1、FL輪2、RR輪3、RL輪4に対し
て計4回実行されるようになっている。この制御モード
の設定は、各車輪1〜4における増圧出力、減圧出力、
保持出力を何ms、どの様な状態で行うかという制御条
件を決定するために行うものである。なお、各制御モー
ドの詳細については後述する。
【0027】まずステップ210では、ストップスイッ
チ26がON、すなわち車両が制動中であるか否かを判
定する。そして、ストップスイッチ26がONになるま
では、ステップ220に進んで当該車輪の制御中フラグ
をリセットし、当該車輪における2位置弁21〜24及
び31〜34の制御モードを増圧モードにセットして処
理を終了する。ここで、増圧モードとは、前述の増圧出
力を連続的に発生するモードである。すなわち、車両制
動中でない場合は、マスタシリンダ16が発生するブレ
ーキ液圧がそのままホイールシリンダ11〜14に供給
される。
【0028】一方、ストップスイッチ26がONになっ
たときはステップ240に進み、制御フラグがセットさ
れているか否かを判定する。つまり、ストップスイッチ
26がONになった直後は制御中フラグがリセット状態
にあるので、ステップ240でNoであればステップ2
50に進み、判定対象なっている車輪のスリップ率SW
**が目標スリップ率KS0(例えば20%)に対して
大きいか否かを判定する。
【0029】そして、ステップ250でNoであれば、
ステップ220に進み、制御中フラグをリセットし、当
該車輪の制御モードを増圧モードにセットして処理を終
了する。また、ステップ250でYesであればステッ
プ260に進み、制御中フラグをセットしてステップ2
70に進む。なお、この制御中フラグは、各車輪1〜4
のうちの一輪でも該当すればセットされるようになって
おり、いずれか1輪でもアンチスキッド制御であればス
テップ250で制御中とされる。
【0030】次に、ステップ270では、当該車輪のス
リップ率SW**が所定のスリップ率KS1に対して大
きいか否かを判定する。この所定のスリップ率KS1
は、目標スリップ率KS0に比して小さく、例えばKS
1=20%であればKS1=15%というように設定さ
れている。そして、ステップ270でYesであればス
テップ280に進み、当該車輪の車輪加速度dVW**
が加速度零(0G)よりも小さいか否か、すなわち当該
車輪が減速方向に制御されている状態にあるか、それと
も減速方向から加速方向に反転した状態にあるかを判定
する。ステップ280でYesであればステップ290
に進み、2位置弁21〜24及び31〜34の制御モー
ドとして減圧モードをセットして処理を終了する。ま
た、ステップ280でNoであればステップ300に進
み、2位置弁21〜24及び31〜34の制御モードと
して保持モードをセットして処理を終了する。
【0031】ここで、減圧モードとは前述の保持出力と
減圧出力とを交互に繰り返し(例えば15ms毎に切り
替えて)発生するモードであり、保持モードとは前述の
保持出力を連続的に発生するモードである。すなわち、
車輪加速度dVW**が0G以下となって車輪がロック
しつつある場合は、減圧モードによりホイールシリンダ
11〜14のブレーキ液圧を徐々に減圧し、車輪加速度
dVW**が0Gを超えてスリップが徐々に解消されつ
つある場合は、保持モードによりブレーキ液圧を保持す
るようになっている。なお、減圧モードにおいては、こ
の制御モード設定にて減圧出力と保持出力の変化周期等
が決定される。
【0032】一方ステップ270でNoであればステッ
プ310に進み、パルス増圧モードの制御モードを所定
回数分実行したか否かを判定する。ここで、パルス増圧
モードとは、所定周期で2位置弁21〜24及び31〜
34の制御モードを増圧モードと保持モードで交互に変
化させて、アンチスキッド制御装置のホイールシリンダ
圧をその変化周期に応じた増圧パターンで徐々に増圧さ
せるモードであり、この制御モード設定において変化周
期等が決定されて増圧に緩急が設けられる。
【0033】そして、ステップ310でYesであれ
ば、当該車輪のスリップは完全に抑制され、油圧制御を
終了しても車輪がスリップすることはないものとして、
ステップ220に進み、制御中フラグをリセットして、
2位置弁21〜24及び31〜34の制御モードを増圧
モードにセットして処理を終了する。また、ステップ3
10でNoであればステップ320に進み、そのままパ
ルス増モードの制御をセットし続け、処理を終了する。
【0034】次に、図2のステップ9000におけるリ
ザーバ油量判定の処理の詳細を図4に示すフローチャー
トに基づいて説明する。このルーチンは、図2のメイン
ルーチンにおける処理を行うごとに1回実行されるもの
である。まず、ステップ410では、ストップスイッチ
がオンになっているか否かを判定する。そして、ステッ
プ410でYesであればステップ420に進み、制御
中フラグがオンになっているか否かを判定する。ここ
で、ステップ410でNoであれば何もせずに処理を終
了する。
【0035】ステップ420でYes、すなわち前述し
た図3におけるステップ260で制御中フラグがセット
されていれば、ステップ430に進み、制御時間積算カ
ウンタの積算値CNTABSに所定値KTABSを加算
する。この所定値KTABSには、図6に示すマップに
よって決定される値が用いられる。この図6に示すマッ
プは車体の減速度dVBと所定値KTABSの関係を示
しており、所定値KTABSは検出された減速度dVB
に相応する値としてこのマップから選択される。具体的
には、減速度dVBとW/C圧は略比例関係にあり、さ
らに前記W/C圧はほぼ減圧制御時の減圧分ΔPと等し
いと考えられる。ΔPは、リザーバへのブレーキ液の流
量Qに対して、Q∝P1/2 であることは公知であり、こ
の関係からマップの値を求めることができる。
【0036】また、ステップ410でNoであれば、ス
テップ440に進み、制御時間積算カウンタをクリア
(CNTABS=0)して処理を終了する。そして、こ
のリザーバ油量判定の処理が終了すると、このリザーバ
油量判定に基づいて図2のステップ10000における
ウォーニングランプ制御の処理を実行する。図2のステ
ップ10000におけるウォーニングランプ制御の処理
の詳細を図5に示すフローチャートに基づいて説明す
る。このルーチンは、図2のメインルーチンにおける処
理を行うごとに1回実行されるものである。
【0037】まず、ステップ510では、ストップスイ
ッチ29がONであるか否かを判定する。そして、ステ
ップ510でYesであればステップ520に進み、N
oであればステップ540に進む。ステップ520で
は、制御時間積算カウンタの積算値CNTABSが所定
値K1TABS以上であるか否かを判定する。そして、
ステップ520でNoであればステップ530に進み、
制御時間積算カウンタの積算値CNTABSが所定値K
2TABS以上であるか否かを判定する。
【0038】すなわち、制御時間積算カウンタの積算値
CNTABSが所定値K2TABS以上であればリザー
バ内が満杯に近い状態であるため乗員に注意を促し、積
算値CNTABSが所定値K1TABS以上であればリ
ザーバ内がほぼ満杯状態であるため乗員に警告を行うべ
く、ステップ520、530で積算値CNTABSと所
定値K1TABS若しくは所定値K2TABSと大小比
較している。なお、所定値K1TABSは所定値K2T
ABSよりも大きい値である。
【0039】そして、ステップ530でNoであれば、
リザーバはブレーキ液を収容する余裕があると判定して
ステップ540に進み、ウォーニングランプ60を消灯
の状態にして処理を終了する。なお、ステップ510で
Noである場合、つまりストップスイッチ29がオフさ
れたときには、リザーバ37、39内のブレーキ液がマ
スタシリンダ16に向けて戻されるため、このとき場合
にもウォーニングランプ60は消灯状態にされる。
【0040】また、ステップ530でYesであれば、
リザーバ内が満杯に近い状態であると判定してウォーニ
ングランプ60を点灯状態にして乗員に注意を促し、処
理を終了する。さらに、ステップ520でYesであれ
ば、リザーバ内がほぼ満杯状態であると判定してウォー
ニングランプ60を常灯状態にして乗員に警告し、処理
を終了する。このように、ウォーニングランプ60を介
してリザーバ油量が乗員に的確に報知されるため、乗員
はリザーバ油量を的確に判断してブレーキペダルの踏み
込みを緩めるなどの対応をすることができる。
【0041】以上のような処理によって、図7のタイム
チャートに示すような作用効果が発揮される。なお、図
7は、FR輪1における作動を示しており、(a)は車
輪速度VwFR、(b)はホイールシリンダ11のW/
C圧、(c)は制御時間積算カウンタの積算値CNTA
BS、(d)はウォーニングランプ60のオン・オフを
それぞれ表している。
【0042】このように、FR輪1の落ち込みと共にア
ンチスキッド制御における減圧が行われ、この減圧によ
ってリザーバ内にブレーキ液が収容される。そして、時
点t1のように積算値CNTABSが所定値K2TAB
Sを超えると、リザーバ内が満杯に近い状態であるため
ウォーニングランプ6029が点灯し、時点t2のよう
に積算値CNTABSが所定値K1TABSを超える
と、リザーバ内がほぼ満杯状態であるためウォーニング
ランプ60が常灯する。さらに、乗員がその後もブレー
キペダル27の踏み込みを緩めないと車輪がロック状態
に至る。
【0043】このように、車輪がロック状態に至る前に
ウォーニングランプ60を点灯・常灯させることによっ
て乗員にリザーバ状態を報知しているため、乗員はリザ
ーバ状態に応じてブレーキペダル29の踏み込み操作を
行うことができる。そして、上述したように、減速度d
VBに基づいてリザーバ状態を検出しているため、より
的確にリザーバ状態を乗員に報知することができる。
【0044】なお、本実施形態においては、減速度dV
Bに基づいて所定値KTABSを設定しているが、所定
値KTABSとして車両特性によって決定される任意の
定数を用いてもよい。すなわち、アンチスキッド制御が
所定時間経過するとリザーバ内にある程度のブレーキ液
が収容された状態となるため、リザーバ内が満杯に近い
状態若しくはほぼ満杯状態になり得る。このため、アン
チスキッド制御が所定時間経過した場合にはウォーニン
グランプ60で乗員に報知して、的確に乗員にリザーバ
状態を報知することができる。
【0045】(第2実施形態)本実施形態では、車両減
速度が小さい低μ路面においてより効果的に乗員にリザ
ーバ内が満杯状態に近いということを報知する。すなわ
ち、車輪がスリップし易い低μ路面でリザーバ内がブレ
ーキ液で満杯になって車輪がロックしまうと、車両の制
動距離がより長くなってしまうため、本実施形態では低
μ路面においてより効果的に乗員にリザーバ状態を報知
することにより、適切にリザーバ状態に応じたブレーキ
ペダル27の操作が行えるようにする。
【0046】なお、本実施形態のアンチスキッド制御装
置の構成は第1実施形態と同様であり、またアンチスキ
ッド制御の処理についても第1実施形態の図2に示すス
テップ9000のリザーバ油量判定処理とステップ10
000のウォーニングランプ制御処理以外は共通してい
るため、リザーバ油量判定処理とウォーニングランプ制
御処理について図8、図9に基づき説明する。
【0047】まず、リザーバ油量判定の処理の詳細を図
8に示すフローチャートに基づいて説明する。このルー
チンは、図2のメインルーチンにおける処理を行うごと
に1回実行されるものである。まず、ステップ610で
は、ストップスイッチがオンになっているか否かを判定
する。そして、ステップ610でYesであればステッ
プ620に進み、制御中フラグがオンになっているか否
かを判定する。また、ステップ610でNoであればそ
のまま処理を終了する。
【0048】ステップ620でYesであれば、ステッ
プ630に進み、減速度dVBが所定値KDVB(例え
ば、0.1G)以下であるかを否かを判定する。すなわ
ち、低μ路面である場合には、減速度dVBが小さくな
るため、このステップ630で、低μ路面であるか否か
を判定する。そして、ステップ630でYesであれ
ば、制御時間積算カウンタの積算値CNTLMに所定値
KLMを加算し、Noであれば、積算値CNTLMはそ
のままにして処理を終了する。
【0049】この所定値KLMには、図10に示すマッ
プによって決定される値が用いられる。この図10に示
すマップは、上記第1実施形態と同様に車体の減速度d
VBと所定値KLMの関係を示しており、所定値KLM
は検出された減速度dVBに相応する値としてこのマッ
プから選択される。また、ステップ610でNoであれ
ば、ステップ650に進み、制御時間積算カウンタをク
リアして処理を終了する。そして、このリザーバ油量判
定の処理が終了すると、このリザーバ油量判定に基づい
てウォーニングランプ制御の処理を実行する。
【0050】ウォーニングランプ制御の処理の詳細を図
9に示すフローチャートに基づいて説明する。このルー
チンは、図2のメインルーチンにおける処理を行うごと
に1回実行されるものである。まず、ステップ710で
は、ストップスイッチ29がONであるか否かを判定す
る。そして、ステップ710でYesであればステップ
720に進み、Noであればステップ740に進む。
【0051】ステップ720では、制御時間積算カウン
タの積算値CNTLMが所定値K1LM以上であるか否
かを判定する。そして、ステップ720でNoであれば
ステップ730に進み、制御時間積算カウンタの積算値
CNTLMが所定値K2LM以上であるか否かを判定す
る。すなわち、制御時間積算カウンタの積算値CNTL
Mが所定値K2LM以上であればリザーバ内が満杯に近
い状態であるとして乗員に注意を促し、積算値CNTL
Mが所定値K1LM以上であればリザーバ内がほぼ満杯
状態であるとして乗員に警告を行うべく、ステップ72
0、730で積算値CNTLMと所定値K1TLM若し
くは所定値K2LMと大小比較している。なお、所定値
K1LMは所定値K2LMよりも大きい値である。
【0052】ここで、低μ路面においては車輪速度の落
ち込みが大きく、スリップ率が高くなることから、アン
チスキッド制御における減圧でリザーバに収容されるブ
レーキ液量が多くなることが考えられる。従って、乗員
により早くリザーバ内が満杯状態に近いということを報
知することが好ましく、所定値K1LMにはリザーバ内
が満杯に近い状態になる前の余裕を持った値を採用し、
所定値K2LMにはリザーバ内がほぼ満杯状態になる前
の余裕を持った値を採用している。
【0053】そして、ステップ730でNoであれば、
リザーバはブレーキ液を収容する余裕があると判定して
ウォーニングランプ60を消灯の状態にして処理を終了
する。また、ステップ730でYesであれば、リザー
バ内が満杯に近い状態であると判定してウォーニングラ
ンプ60を点灯状態にして乗員に注意を促し、処理を終
了する。さらに、ステップ720でYesであれば、リ
ザーバ内がほぼ満杯状態であると判定してウォーニング
ランプ60を常灯状態にして乗員に警告し、処理を終了
する。
【0054】以上のような処理によって、図11のタイ
ムチャートに示すような作用効果が発揮される。なお、
図11は、FR輪1における作動を示しており、(a)
は車輪速度VwFR、(b)はホイールシリンダ11の
W/C圧、(c)は制御時間積算カウンタの積算値CN
TLM、(d)はウォーニングランプ60のオン・オフ
をそれぞれ表している。
【0055】この図11に示されるように、第1実施形
態と同様にアンチスキッド制御が行われてリザーバ内に
ブレーキ液が収容される。そして、時点t1のように積
算値CNTABSが所定値K2LMを超えると、リザー
バ内が満杯に近い状態であるとしてウォーニングランプ
6029が点灯し、時点t2のように積算値CNTAB
Sが所定値K1LMを超えると、リザーバ内がほぼ満杯
状態であるとしてウォーニングランプ60が常灯する。
【0056】このように、スリップし易い低μ路面にお
いて、制御時間積算カウンタの積算値CNTLMに所定
値KLMを加算することによって、低μ路面で効果的に
乗員への報知を行うようにすることができる。また、所
定値K2LMや所定値K1LMをリザーバ内が満杯に近
い状態若しくはほぼ満杯状態になる前の余裕を持った値
としているため、乗員はウォーニングランプ60に基づ
いて余裕を持った対応が可能となる。これにより、リザ
ーバ状態を的確に判断できると共に、リザーバ状態に基
づく乗員の対応に余裕を持たせることができる。
【0057】なお、本実施形態においては、低μ路面に
おけるアンチスキッド制御の制御時間の積算に基づいて
乗員への報知を行ったが、低μ路面においては車輪速度
の落ち込みが大きくリザーバ内が満杯状態になり易いた
め、低μ路面になったときに乗員に報知を行うようにし
てもよい。このようにしてもリザーバ内が満杯状態にな
り得るようなときにおける乗員への報知が可能になる。
【0058】(第3実施形態)本実施形態では、車両減
速度が大きい高μ路面から車両減速度が小さい低μ路面
に変化するような、いわゆるμジャンプ路面においてよ
り効果的に乗員にリザーバ内が満杯状態に近いというこ
とを報知する。すなわち、μジャンプ路面において、高
μ路面から低μ路面に変化したときには車輪速度が急激
に落ち込むため、減圧制御の際にリザーバ内に急激にブ
レーキ液が収容される。従って、本実施形態においては
このような状態を検知し、ウォーニングランプ60によ
って乗員に報知する。
【0059】なお、本実施形態のアンチスキッド制御装
置の構成は第1実施形態と同様であり、またアンチスキ
ッド制御の処理についても第1実施形態の図2に示すス
テップ9000のリザーバ油量判定処理とステップ10
000のウォーニングランプ制御処理以外は共通してい
るため、リザーバ油量判定処理とウォーニングランプ制
御処理について図12、図13に基づき説明する。
【0060】まず、リザーバ油量判定の処理の詳細を図
12に示すフローチャートに基づいて説明する。このル
ーチンは、図2のメインルーチンにおける処理を行うご
とに1回実行されるものである。まず、ステップ810
では、検出された減速度dVBの変化量ddVB、すな
わち減速度dVBの微分値を演算する。その後ステップ
820に進み、ストップスイッチがオンになっているか
否かを判定する。そして、ステップ820でYesであ
ればステップ830に進み、制御中フラグがオンになっ
ているか否かを判定する。さらにステップ820でYe
sであれば、ステップ830に進む。
【0061】ステップ830では、変化量DdVBが所
定値KDDVB以下であるかを否かを判定する。すなわ
ち、高μ路面から低μ路面に変化した場合には、減速度
dVBが大きく変化するため、変化量ddVBが所定値
KDDVB以上であるような場合には、車輪速度が急激
に落ち込んだと考えられるからである。このため、ステ
ップ840でYesであればステップ850に進み、d
dVBフラグをセットしてステップ870に進む。
【0062】また、ステップ840でNoであればステ
ップ860に進み、変化量ddVBが所定値KDDVA
以上であり、かつddVBフラグがセットされているか
否かを判定する。このような条件を満たす場合に、減圧
制御の際にリザーバ内に多量のブレーキ液が収容される
からである。すなわち、変化量ddVBが所定値KDD
VA以上であった場合においても、高μ路面から低μ路
面に変化したとは限らず、変化量ddVBが所定値KD
DVA以上になった場合全てについて、制御時間の加算
を行うのは適切ではない。このため、一旦変化量ddV
Bが所定値KDDVBを超えた時のみddVBフラグを
セットし、ddVBフラグがセットされていることを条
件として制御時間の加算を行うようにしている。
【0063】そして、ステップ860でYesであれば
ステップ870に進み、制御時間積算カウンタの積算値
CNTDDVBに所定値KLDDVBを加算して処理を
終了し、Noであれば減圧制御の際にリザーバ内に多量
のブレーキ液が収容されないとしてステップ880に進
み、ddVbフラグをリセットして処理を終了する。ま
た、ステップ820でNoであれば、ステップ890に
進んで制御時間積算カウンタの積算値CNTDDVBを
リセット(CNTDDVB=0)したのち、ステップ8
80に進み、上記と同様の理由によりddVBフラグを
リセットして処理を終了する。さらに、ステップ830
でNoであれば、制御時間積算カウンタの積算値CNT
DDVBは変わらないため、積算値CNTDDVBをそ
のままにしてステップ880に進み、その後処理を終了
する。
【0064】そして、このリザーバ油量判定の処理が終
了すると、このリザーバ油量判定に基づいてウォーニン
グランプ制御の処理を実行する。以下、ウォーニングラ
ンプ制御の処理の詳細を図13に示すフローチャートに
基づいて説明する。このルーチンは、図2のメインルー
チンにおける処理を行うごとに1回実行されるものであ
る。
【0065】まず、ステップ910では、制御中フラグ
がONであるか否かを判定する。そして、ステップ91
0でYesであればステップ920に進み、Noであれ
ばそのまま処理を終了する。ステップ920では、制御
時間積算カウンタの積算値CNTDDVBが所定値K1
DDVB以上であるか否かを判定する。この所定値K1
DDVBは車両特性等によって決定される値であり、こ
の所定値K1DDVBを積算値CNTDDVBが超えて
いる場合には、高μ路面から低μ路面への変化によって
リザーバ内に多量のブレーキ液が流入したと考えられ
る。
【0066】このため、ステップ920でYesであれ
ばステップ940に進み、ウォーニングランプ60を常
灯状態にして乗員に警告し、処理を終了する。そして、
ステップ920でNoであればステップ930に進みウ
ォーニングランプ60を消灯状態にして処理を終了す
る。以上のような処理によって、図14のタイムチャー
トに示すような作用効果が発揮される。なお、図11
は、FR輪1における作動を示しており、(a)は車輪
速度VwFR、(b)はホイールシリンダ11のW/C
圧、(c)はストップスイッチのオン・オフ、(d)は
車両減速度dVB、(e)は車両減速度dVBの変化量
ddVB、(f)は制御時間積算カウンタの積算値CN
TDDVB、(g)はウォーニングランプ60のオン・
オフをそれぞれ表している。
【0067】この図14に示されるように、第1実施形
態と同様にアンチスキッド制御が行われてリザーバ内に
ブレーキ液が収容される。そして、時点t1のように高
μ路面から低μ路面に変化したときには、車輪速度が急
激に落ち込み、リザーバ内に多量のブレーキ液が流入す
る。このために、積算値CNTDDVBが所定値K1D
DVBを超えると、リザーバ内がほぼ満杯状態であると
してウォーニングランプ60が常灯する。
【0068】このように、高μ路面から低μ路面に変化
するような突っ込み路面において、多量のブレーキ液が
リザーバ内に流入するような場合を考慮して、制御時間
積算カウンタの積算値CNTDDVBに所定値KLDD
VBを加算することにより、突っ込み路面においても乗
員にリザーバ状態を的確に報知することができる。な
お、本実施形態では、高μ路面から低μ路面に変化した
時において制御時間に所定値KLDDVBを加算するこ
とによってリザーバ状態を検出し、その上で乗員への報
知を行っているが、高μ路面から低μ路面に変化した場
合には、リザーバ内ば満杯状態になる可能性が高いた
め、減速度dVBの変化量ddVBが所定値を超えた際
に乗員への報知を行ってもよい。このようにしてもリザ
ーバ内が満杯状態になり得るようなときにおける乗員へ
の報知が可能になる。
【0069】また、乗員への報知方法の別案として、上
記実施形態でステップ920のCNTDDVB≧K1D
DVBのタイミングでは、ウォーニングランプを点灯状
態にし、CNTDDVB≧K1DDVBのタイミングか
らの所定時間以上制御が継続したならば、ウォーニング
ランプを常灯させるようにしてもよい。 (第4実施形態)本実施形態では、ストップスイッチの
断線等によって車輪スリップ率が大きくなってしまう場
合を検出して効果的に乗員にリザーバ内が満杯状態に近
いということを報知する。
【0070】すなわち、ストップスイッチが断線した場
合には図2に示すステップ210でNoと判定される
が、実際にはアンチスキッド制御中である場合がある。
このような場合においてもステップ210でNoと判定
されれば、ステップ230に進んで増圧モードをセット
するため、W/C圧が高くなって車輪スリップ率SW*
*が大きくなってしまう。このような場合には、図示し
ない処理によってスリップ率SW**が所定値以上にな
ったとして、減圧制御が行われるようになっているが、
スリップ率SW**が大きくなった分だけリザーバ内に
収容するブレーキ液量も多くなってしまう。 このた
め、本実施形態では、ストップスイッチが断線等した場
合を検知して乗員に報知するようになっている。
【0071】なお、本実施形態のアンチスキッド制御装
置の構成は第1実施形態と同様であり、またアンチスキ
ッド制御の処理についても第1実施形態の図2に示すス
テップ10000のウォーニングランプ制御処理以外は
共通しているため、ウォーニングランプ制御処理につい
てのみ説明する。但し、本実施形態では図2に示すステ
ップ9000のリザーバ油量判定処理は行わないため、
図2に示すメインフローにおいてステップ8000の処
理を終了したのちステップ10000の処理を実行する
ものとする。
【0072】ウォーニングランプ制御の処理の詳細を図
15に示すフローチャートに基づいて説明する。このル
ーチンは、図2のメインルーチンにおける処理を行うご
とに1回実行されるものである。まず、ステップ101
0では、ストップスイッチ29がONであるか否かを判
定する。そして、ステップ1010でYesであればス
テップ1020に進み、Noであればストップスイッチ
に異常はないためステップ1030に進んでウォーニン
グランプ60を消灯状態にして処理を終了する。
【0073】ステップ1020では、スリップ率SW*
*が所定値KSW1以上であるが否かを判定する。すな
わち、スリップ率SW**が所定値KSW1以上であれ
ば、適切なアンチスキッド制御が行われていず、ストッ
プスイッチが異常(断線している等)であると考えられ
る。このため、ステップ1020でYesであればステ
ップ1040に進み、ウォーニングランプ60を常灯状
態にして乗員に警告し、処理を終了する。また、ステッ
プ1020でNoであればストップスイッチは異常では
ないためそのまま処理を終了する。
【0074】以上のような処理によって、図16のタイ
ムチャートに示すような作用効果が発揮される。なお、
図16は、FR輪1における作動を示しており、(a)
は車輪速度VwFR、(b)はストップスイッチのオン
・オフ、(c)はスリップ率SWFR、(d)はウォー
ニングランプ60のオン・オフをそれぞれ表している。
【0075】この図16に示されるように、第1実施形
態と同様にアンチスキッド制御が行われてリザーバ内に
ブレーキ液が収容される。そして、時点t1のようにス
リップ率SWFRが所定値KSW1以上になると、リザ
ーバ内に収容するブレーキ液量が多大になってリザーバ
内がほぼ満杯状態になる。この場合に、ウォーニングラ
ンプ60が常灯するため、乗員はウォーニングランプ6
0に基づいて余裕を持って対応することができる。これ
により、リザーバ状態を的確に判断できると共に、リザ
ーバ状態に基づく乗員の対応に余裕を持たせることがで
きる。
【0076】また、ウォーニングランプ60をすぐに常
灯状態にしたが、スリップ率SW**が所定値KSW1
よりも低い所定値を超えた時にはウォーニングランプ6
0を点灯させるようにしてもよい。そして、高μ路面と
低μ路面が短時間で入れ代わるような路面の場合には、
スリップ率SW**がすぐに復帰するため、リザーバ内
がほぼ満杯状態にならないため、このような状態を考慮
して、一度のアンチスキッド制御中にスリップ率SW*
*が所定値KSW1を超えることが所定回数以上あった
ときにウォーニングランプ60を点灯、常灯させるよう
にしてもよい。
【0077】さらに、本実施形態では、各車輪1〜4の
いずれか1つの車輪でもスリップ率SW**が所定値K
SW1を超えた場合には、ウォーニングランプ60を点
灯させているが、各車輪1〜4のスリップ率SW**の
うち最も低いものが所定値KSW1を超えた場合にウォ
ーニングランプ60を点灯、常灯させるようにしてもよ
い。
【0078】(第5実施形態)本実施形態におけるアン
チスキッド制御装置の構成を表す概略図を図17に示
す。このアンチスキッド制御装置は、図1に示すアンチ
スキッド制御装置にマスタシリンダ16の圧力を検出す
るマスタシリンダ圧(以下、M/C圧という)センサ5
1、52を付加したものである。なお、M/C圧センサ
51、52を2つ備えたが、第1、第2配管のいずれか
一方のみ備えてもよい。
【0079】本実施形態においては、減圧時間によって
リザーバ状態の検出を行うが、上記M/C圧センサ5
1、52によってリザーバ状態の検出を精度良く行うも
のである。また、本実施形態のアンチスキッド制御装置
の処理については第1実施形態の9000のリザーバ油
量判定処理とステップ10000のウォーニングランプ
制御処理以外は共通しているため、リザーバ油量判定処
理とウォーニングランプ制御処理について図18、図1
9に基づき説明する。但し、本実施形態では図2に示す
メインルーチンに対して図20に示す割り込み処理を時
間Tbms毎に常に実行する。この処理に基づいてリザ
ーバ油量判定処理を実行するようになっている。
【0080】まず、ステップ9000のリザーバ油量判
定処理の詳細を図18に示すフローチャートに基づいて
説明する。このルーチンは、図2のメインルーチンにお
ける処理を行うごとに1回実行されるものである。ま
ず、ステップ1110では、2位置弁31及び34のそ
れぞれの減圧時間CLFR、CLRLから第1配管系統
における減圧時間の積算値CLBの演算を行う。その
後、ステップ1120に進み、2位置弁32及び33の
それぞれの減圧時間CLRR、CLFLから第2配管系
統における減圧時間の積算を行って処理を終了する。
【0081】すなわち、リザーバは第1配管系統と第2
配管系統と別々に設置されているため、各配管系統にお
ける減圧時間の積算値CLB、CLAをそれぞれ演算す
ることによって各リザーバに収容されているブレーキ液
量を推定する必要があるからである。なお、各2位置弁
31〜34の減圧時間CLFR、CLRR、CLFL、
CLRLは後述する割り込みルーチンの処理によって演
算される。
【0082】このリザーバ油量判定処理が終了すると、
図19に示すウォーニングランプ制御処理を実行する。
以下、図19に基づきウォーニングランプ制御処理を説
明する。ステップ1210では、ストップスイッチ29
がONであるか否かを判定する。そして、ステップ12
10でYesであればステップ1220に進み、Noで
あればステップ1260に進む。
【0083】ステップ1220では、第1配管系統の減
圧時間の積算値CLBが所定値K1CL以上であるか否
かを判定する。ステップ1220でNoであればステッ
プステップ1230に進み、第2配管系統の減圧時間の
積算値CLAが所定値K1CL以上であるか否かを判定
する。すなわち、第1、第2の配管系統それぞれの減圧
時間の積算値CLB、CLAのいずれか一方でも所定値
K1CLを超えていればいずれかのリザーバ内がほぼ満
杯状態であるため、第1、第2の配管系統それぞれの減
圧時間の積算値CLB、CLAを所定値K1CLと大小
比較する。
【0084】そして、ステップ1220若しくはステッ
プ1230でYesであれば、ステップ1280に進
み、ウォーニングランプ60を常灯状態にして乗員に警
告する。また、ステップ1220、ステップ1230で
共にNoであればステップ1240に進む。ステップ1
240及びステップ1250では、第1、第2の配管系
統それぞれの減圧時間の積算値CLB、CLAが、いず
れかのリザーバが満杯に近い状態となる所定値K2CL
以上であるか否かを判定する。上述したように、第1、
第2の配管系統それぞれの減圧時間の積算値CLB、C
LAのいずれか一方でも所定値K2CLを超えていれば
いずれかのリザーバ内が満杯に近い状態となっているか
らである。
【0085】そして、ステップ1240若しくはステッ
プ1250でYesであれば、ステップ1270に進
み、ウォーニングランプ60を点灯状態にして乗員に注
意を促し、ステップ1220、ステップ1230で共に
Noであればステップ1260に進みウォーニングラン
プ60を消灯状態にして処理を終了する。続いて、図2
0に示す割り込みルーチンの処理について説明する。こ
の割り込みルーチンは所定時間Tb(例えば1ms)毎
に実行する。
【0086】まず、ステップ1310では、図4で設定
された各制御モードに従って、FR輪1の2位置弁駆動
用のソレノイドを駆動する。そして、ステップ1320
に進み、ソレノイド駆動に基づいてFR輪1の減圧時間
CLFR、すなわちFR輪1のリザーバ油量を演算す
る。このFR輪1のリザーバ油量の演算は、図21の減
圧時間の演算ルーチンで行う。以下、図21に基づき減
圧時間の演算について説明する。
【0087】まず、ステップ1410にて制御中フラグ
がセットされているか否かを判定する。減圧制御はアン
チスキッド制御中に実行されるので、アンチスキッド制
御中でなければリザーバ内にブレーキ液が収容されない
からである。そして、ステップ1410でYesであれ
ばステップ1420に進み、Noであればステップ14
50に進んで減圧時間積算カウンタをクリア(CL**
=0)して処理を終了する。
【0088】ステップ1420では減圧制御における減
圧出力が実行されているか否かを判定する。そして、ス
テップ1420でYesであればステップ1430に進
み、M/C圧センサ51、52によって検出されたM/
C圧に基づいて、減圧時間に加算する所定値KLを所定
値KL′に補正する。第1実施形態と同様に、減速度d
VBと所定値KLの関係は図22(a)のように表され
る。しかしながら、減速度dVBと所定値KLの関係は
M/C圧によって変動するため、M/C圧に基づいて所
定値KLを所定値KL′に補正する。
【0089】具体的には、所定値KLと所定値KL′の
関係はM/C圧の高低に応じて図22(b)に示す関係
になっており、この図22からのマップ選択によって所
定値KL′を求めている。その後、ステップ1440に
進み、減圧時間積算カウンタの積算値CL**(ここで
はCLFRを示す)に所定値KL′を加算して処理を終
了する。
【0090】また、ステップ1420でNoであれば減
圧時間に変更はないため、減圧時間積算カウンタの積算
値CL**をそのまま保持して処理を終了する。このよ
うにして、FR輪1のリザーバ油量となる減圧時間CL
FRを演算したら、その他の車輪(FL輪2、RR輪
3、RL輪4)についてもステップ1330〜1390
でFR輪1と同様の処理を行って各減圧時間CLFL、
CLRR、CLRLを演算して処理を終了する。上述し
た各配管系統ごとの減圧時間の積算値CLB、CLAは
このように演算された各車輪における減圧時間CLF
R、CLFL、CLRR、CLRLに基づいて積算され
る。
【0091】以上のような処理によって、図23のタイ
ムチャートに示すような作用効果が発揮される。なお、
図23は、FR輪1における作動を示しており、(a)
は車輪速度VwFR、(b)は減圧時間の積算値CLA
(CLB)、(c)はウォーニングランプ60のオン・
オフをそれぞれ表している。この図23に示されるよう
に、第1実施形態と同様にアンチスキッド制御が行われ
てリザーバ内にブレーキ液が収容される。そして、時点
t1のように減圧時間の積算値CLAが所定値K1CL
以上になると、リザーバ内が満杯に近い状態としてウォ
ーニングランプ60を点灯して乗員に注意を促し、時点
T2のように減圧時間の積算値CLAが所定値K2CL
以上になると、リザーバ内がほぼ満杯状態であるとして
ウォーニングランプ60を常灯して乗員に警告する。
【0092】本実施形態では、減圧時間の積算値CKA
(CLB)を、M/C圧に基づく所定値KLの変動を補
正したものから求めているため、M/C圧に応じて変化
するリザーバ状態をより精密に検出することができる。
このように、M/C圧を共に検出し、このM/C圧に基
づいて減速度dVBと所定値KLの関係を補正すること
によって、より的確にリザーバ状態を検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態にかかわるアン
チスキッド制御装置の概略図である。
【図2】図1のアンチスキッド制御装置のメインルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図3】図2の4輪の制御モード演算ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図4】図2のリザーバ油量判定ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】図2のウォーニングランプ制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図6】車体減速度dVBと所定値KTABSの関係を
示す相関図である。
【図7】第1実施形態のアンチスキッド制御における作
用効果を示すタイムチャートである。
【図8】第2実施形態におけるリザーバ油量判定ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態におけるウォーニングランプ制御
ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】車体減速度dVBと所定値KLMの関係を示
す相関図である。
【図11】第2実施形態のアンチスキッド制御における
作用効果を示すタイムチャートである。
【図12】第3実施形態におけるリザーバ油量判定ルー
チンを示すフローチャートである。
【図13】第3実施形態におけるウォーニングランプ制
御ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】第3実施形態のアンチスキッド制御における
作用効果を示すタイムチャートである。
【図15】第4実施形態におけるリザーバ油量判定ルー
チンを示すフローチャートである。
【図16】第4実施形態のアンチスキッド制御における
作用効果を示すタイムチャートである。
【図17】第5実施形態にかかわるアンチスキッド制御
装置の構成図である。
【図18】第5実施形態におけるリザーバ油量判定ルー
チンを示すフローチャートである。
【図19】第5実施形態におけるウォーニングランプ制
御ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】第5実施形態における割り込みルーチンを示
すフローチャートである。
【図21】図20における減圧時間(リザーバ油量)演
算の詳細を示すフローチャートである。
【図22】(a)は車体減速度dVBと所定値KLとの
関係を示す相関図であり、(b)は所定値KLと所定値
KL′の関係を示す相関図である。
【図23】第5実施形態のアンチスキッド制御における
作用効果を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1〜4…車輪、5〜8…車輪速度センサ、11〜14…
ホイールシリンダ、16…マスタシリンダ、27…ブレ
ーキペダル、29…ストップスイッチセンサ、31〜3
4…2位置弁、37、39…リザーバ、60…ウォーニ
ングランプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 多佳志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両制動時に車輪(1〜4)制動力を加
    えるホイールシリンダ(11〜14)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧を保持、減
    圧、増圧調整するための制御弁(31〜34)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧の減圧制御
    時に前記ホイールシリンダと連通され、ブレーキ液を貯
    留するリザーバ(37、39)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧の調整を行
    うために、前記車輪のスリップ状態を検出するスリップ
    状態検出手段(7000)と、 前記スリップ状態検出手段の検出結果に基づいて前記制
    御弁を駆動して、前記ホイールシリンダにかかるブレー
    キ液圧を調整するアンチスキッド制御手段とを備えたア
    ンチスキッド制御装置において、 前記アンチスキッド制御手段の実行継続時間を検出する
    実行継続時間検出手段と、 前記実行継続時間検出手段が検出した実行継続時間と、
    予め定められた所定時間とを比較する比較手段(52
    0、530)と、 前記実行継続時間が前記所定時間よりも長いと前記比較
    手段が判定したときに、乗員に対して前記アンチスキッ
    ド制御手段の実行可能時間が短い旨を報知する報知手段
    (60)とを備えることを特徴とするアンチスキッド制
    御装置。
  2. 【請求項2】 車両制動時に車輪(1〜4)に制動力を
    加えるホイールシリンダ(11〜14)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧を保持、減
    圧、増圧調整するための制御弁(31〜34)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧の減圧制御
    時に前記ホイールシリンダと連通され、ブレーキ液を貯
    留するリザーバ(37、39)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液の調整を行う
    ために前記車輪のスリップ率を検出するスリップ率検出
    手段(7000)と、 前記スリップ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記
    制御弁を駆動して前記ホイールシリンダにかかるブレー
    キ液圧を調整するアンチスキッド制御手段とを備えたア
    ンチスキッド制御装置において、 前記アンチスキッド制御手段の実行の車体減速度を検出
    する車体減速度検出手段(5000)と、 前記車体減速度検出手段が検出した車体減速度と、予め
    定められた所定車体減速度とを比較する比較手段(72
    0、730)と、 前記車体減速度が前記所定車体減速度に比して小さいと
    前記比較手段が判定した場合に、乗員に対して前記リザ
    ーバに貯留できるブレーキ液の余裕容量が少ない旨を報
    知する報知手段(60)とを備えることを特徴とするア
    ンチスキッド制御装置。
  3. 【請求項3】 車両制動時に車輪(1〜4)に制動力を
    加えるホイールシリンダ(11〜14)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧を保持、減
    圧、増圧調整するための制御弁(31〜34)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧の減圧時に
    前記ホイールシリンダと連通され、ブレーキ液を貯留す
    るリザーバ(37、39)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液の調整を行う
    ために前記車輪のスリップ率を検出するスリップ率検出
    手段(7000)と、 前記スリップ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記
    制御弁を駆動して前記ホイールシリンダにかかるブレー
    キ液圧を調整するアンチスキッド制御手段とを備えたア
    ンチスキッド制御装置において、 前記アンチスキッド制御手段の実行時の車体減速度の変
    化量を検出する変化量検出手段(810)と、 前記変化量検出手段が検出した車体減速度の変化量と、
    予め定められた所定変化量とを比較する比較手段(72
    0、730)と、 前記車体減速度の変化量が前記所定車体減速度に比して
    大きいと前記比較手段が判定した場合に、乗員に対して
    前記リザーバに貯留できるブレーキ液の余裕容量が少な
    い旨を報知する報知手段(60)とを備えることを特徴
    とするアンチスキッド制御装置。
  4. 【請求項4】 車両制動時に車輪(1〜4)に制動力を
    加えるホイールシリンダ(11〜14)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧を保持、減
    圧、増圧調整するための制御弁(31〜34)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧の減圧時に
    前記ホイールシリンダと連通され、ブレーキ液を貯留す
    るリザーバ(37、39)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液の調整を行う
    ために前記車輪のスリップ率を検出するスリップ率検出
    手段(7000)と、 前記スリップ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記
    制御弁を駆動して前記ホイールシリンダにかかるブレー
    キ液圧を調整するアンチスキッド制御手段とを備えたア
    ンチスキッド制御装置において、 前記アンチスキッド制御手段の実行時における前記車輪
    のスリップ率と、予め定められた所定スリップ率とを比
    較する比較手段(720、730)と、 前記アンチスキッド制御手段の実行時における前記車輪
    のスリップ率が前記所定スリップ率よりも大きいと前記
    比較手段が判定した場合に、乗員に対して前記リザーバ
    に貯留できるブレーキ液の余裕容量が少ない旨を報知す
    る報知手段(60)とを備えることを特徴とするアンチ
    スキッド制御装置。
  5. 【請求項5】 乗員のブレーキペダルの踏み込みによっ
    てブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ(16)
    と、 前記マスタシリンダが発生したブレーキ液圧に基づき、
    車輪(1〜4)に制動力を加えるホイールシリンダ(1
    1〜14)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液圧を減圧調整
    するための制御弁(31〜34)と、 前記減圧調整時に前記ホイールシリンダから流出するブ
    レーキ液を貯留するリザーバ(37、39)と、 前記ホイールシリンダにかかるブレーキ液の調整を行う
    ために前記車輪のスリップ率を検出するスリップ率検出
    手段(7000)と、 前記スリップ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記
    制御弁を駆動して前記ホイールシリンダにかかるブレー
    キ液圧を調整するアンチスキッド制御手段とを備えたア
    ンチスキッド制御装置において、 前記マスタシリンダが発生するブレーキ液圧を検出する
    マスタシリンダ圧検出手段(51、52)と、 前記アンチスキッド制御時の減圧時間を積算する減圧時
    間積算手段(1110、1120)と、 前記マスタシリンダ圧検出手段により検出されたマスタ
    シリンダ圧に基づいて減圧時間の積算度合いを変更する
    手段と、 前記減圧時間積算手段の積算した減圧時間の積算値と、
    予め定められた所定時間とを比較する比較手段(72
    0、730)と、 前記減圧時間の積算値が前記所定時間に比して大きいと
    前記比較手段が判定した場合に、乗員に対して前記リザ
    ーバに貯留できるブレーキ液の余裕容量が少ない旨を報
    知する報知手段(60)とを備えることを特徴とするア
    ンチスキッド制御装置。
  6. 【請求項6】 乗員によるブレーキペダル踏み込みを検
    出するペダル踏み込み検出手段(29)を備え、 前記報知手段は、乗員がブレーキペダル踏み込みを止め
    たことを前記ペダル踏み込み検出手段が検出したとき
    に、前記報知を終了することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか1つに記載のアンチスキッド制御装置。
JP17487497A 1997-06-30 1997-06-30 アンチスキッド制御装置 Pending JPH1120646A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037179A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Advics:Kk 車両のアンチスキッド制御装置
JP2012035843A (ja) * 2011-11-25 2012-02-23 Advics Co Ltd 車両の制動制御装置
JP2016101884A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日信工業株式会社 バーハンドル車両用ブレーキ制御装置

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