JPH11206459A - ブラシの製造方法 - Google Patents

ブラシの製造方法

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JPH11206459A
JPH11206459A JP1440098A JP1440098A JPH11206459A JP H11206459 A JPH11206459 A JP H11206459A JP 1440098 A JP1440098 A JP 1440098A JP 1440098 A JP1440098 A JP 1440098A JP H11206459 A JPH11206459 A JP H11206459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
bundle
bristle bundle
hair
bristle
Prior art date
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Pending
Application number
JP1440098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Miura
英毅 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基台に毛束を植毛することなく簡易且つ生産
性良くブラシを製造することのできるブラシの製造方法
を提供する。 【解決手段】 複数本の毛を集合させた毛束群からブラ
シ一本分の使用量に相当する毛束を摺り切りして取出
し、該毛束に一対の櫛部材17,18を二方向から押し
込んで該毛束を所望の配列とした複数個の小毛束19に
分割し、該小毛束19の一端を加熱溶融した後、該一端
に基板21を接合し、該基板21をインサート成形して
基台と一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば歯ブラシ、
ヘヤブラシ又は靴ブラシ等の如きブラシの製造方法に関
し、詳細には、基台に毛束を植毛することなく簡易且つ
生産性良くブラシを製造することのできるブラシの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯ブラシやヘヤーブラシ等の如き
ブラシを製造するには、基台に形成された複数の植毛穴
に金属小片を用いて何本か纏まった毛束を植毛すること
によって形成していた。しかしながら、この方法では、
基台に開けられた複数の植毛穴それぞれに一束の毛束を
植え込まなければならないため、ブラシを完成するのに
相当の時間を要すると共に、植毛不良により脱毛する虞
れがある。
【0003】そこでさらに、従来においては、特公昭4
2−5797号公報、特表平2−503150号公報及
び特開平9−56476号公報に開示されるように、毛
束を基台に植毛せずに、該毛束の端部を熱融着して基板
状の溶融塊となし、該溶融塊を基台に接着する等してブ
ラシを製造することで、ブラシの製造時間の短縮及び植
毛強度の向上を図った方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した方法
では、いずれも毛束の端部を熱融着するにあたり、該毛
束を金型に多数形成した貫通孔にそれぞれ挿通させる必
要があるため、該毛束の貫通孔への挿通作業の煩雑さは
解消されていない。
【0005】従って、本発明の目的は、基台に毛束を植
毛することなく簡易且つ生産性良くブラシを製造するこ
とのできるブラシの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、毛束群からブ
ラシ一本分の使用量に相当する毛束を取出し、該毛束に
一対の櫛部材を二方向から押し込んで該毛束を所望の配
列とした複数個の小毛束に分割し、該小毛束の一端を加
熱溶融した後、該一端に基板を接合し、該基板をインサ
ート成形して基台と一体化することを特徴とするブラシ
の製造方法を提供することにより、上記の目的を達成し
たものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。本実施形態は、ブラシとして歯ブラシを製造する方
法に、本発明を適用したものである。なお、図1ないし
図9は、歯ブラシを製造する一連の工程を順次示す図で
ある。
【0008】本実施形態の歯ブラシの製造方法は、複数
本の毛を集合させた毛束群からブラシ一本分の使用量に
相当する毛束を摺り切りして取出し、該毛束に一対の櫛
部材を二方向から押し込んで該毛束を所望の配列とした
複数個の小毛束に分割し、該小毛束の一端を加熱溶融し
た後、該一端に基板を接合し、該基板をインサート成形
して基台と一体化することを特徴とするものである。
【0009】さらに、本実施形態の歯ブラシの製造方法
について工程順に説明する。先ず、図1に示すように、
平面略長方形状となるように複数本の毛(ブリッスル)
を集合させた毛束群1を、上下一対の保持板2,3によ
ってそれぞれ左右から把持する。これら一対の保持板
2,3は、上記毛束群1の中央部分を除くようにして、
該毛束群1の上下毛先部分のみをそれぞれ把持するよう
にする。
【0010】そして、図1に示すように、ブラシ一本分
の使用量に相当する毛束を摺り切りして取出すための略
コ字状に切り欠かれた切欠部4を有した長尺状のスライ
ド板5と、上下の保持板2,3間に設けられると共に該
切欠部4が形成される該スライド板5の一側面に接して
設けられた摺り切り部材6とによって、上記毛束群1よ
りブラシ一本分の使用量に相当する毛束7を取り出す。
【0011】すなわち、上記スライド板5の切欠部4に
上記毛束群1の一部を押し込んだ後、該スライド板5を
図1中矢印X方向にスライドさせる。すると、切欠部4
に押し込まれた毛束7は、図2に示すように、上記スラ
イド板5の一側面に接して設けられた摺り切り部材6に
摺り切られる。その結果、上記切欠部4には、ブラシ一
本分の使用量に相当する毛束7が取り出される。
【0012】次に、上記摺り切った毛束7を毛束位置決
め装置に保持させる。毛束位置決め装置は、図3に示す
ように、第1エアシリンダー8によって昇降自在とされ
る載置板9上に形成された略L字状の第1ブロック10
と、第2エアシリンダー11によって上記載置板9上を
スライド自在とされる第2ブロック12と、同様に第3
エアシリンダー13によって上記載置板9上をスライド
自在とされる第3ブロック14と、これら第2ブロック
12及び第3ブロック14のスライドをガイドするガイ
ドブロック15とからなっている。
【0013】そして、上記第1ブロック10、第2ブロ
ック12及び第3ブロック14で囲まれる凹部16に
は、摺り切りされた毛束7を上記スライド板5から受け
取って収納保持するようになっている。また、これら第
2ブロック12及び第3ブロック14は、上記載置板9
上をスライドすることで、摺り切りされた毛束7の大き
さに応じた凹部16を形成する。
【0014】このように構成された毛束位置決め装置に
毛束7を保持させるには、上記第1ブロック10が形成
された載置板9を第1エアシリンダー8によって上記摺
り切りされた毛束7に向かって上昇させると共に、上記
第2エアシリンダー11及び第3エアシリンダー13そ
れぞれによって第2ブロック12及び第3ブロック14
をスライドさせて、上記毛束7を収容するに足る大きさ
となるように上記凹部16を調整する。そして、上記凹
部16内に毛束7を収容保持させる。
【0015】次に、図4及び図5に示すように、上記凹
部16内に収容した毛束7を歯ブラシのブラシ部の大き
さに合わせて第2ブロック12及び第3ブロック14を
スライドさせる。そして、この毛束7に一対の櫛部材1
7,18を互いに直交する方向から押し込む。一対の上
記櫛部材17,18は、図5及び図6に示すように、長
さの異なる複数の櫛歯部17a,18aを、中央が長く
その両側が次第に短くなるように配置することにより山
形形状としたものである。
【0016】一対の上記櫛部材17,18を上記毛束7
に互いに直交する方向から押し込むと、図7に示すよう
に、各櫛部材17,18の櫛歯部17a,18aが互い
に交差して、該毛束7が格子状に配列され複数個の小毛
束19に分割される。
【0017】次に、図8に示すように、格子状に配列さ
れた複数個の小毛束19の一端をヒーター20によって
加熱する。次いで、ヒーター20によって加熱された基
板である植毛板21を、ヒーター20移動後に加熱溶融
させた小毛束19の一端に接合させる。そして、上記植
毛板21を小毛束19に圧着させて固定させる。これに
より、各小毛束19は、上記植毛板21に対して強固に
接合され、脱毛することがない。
【0018】次に、図9に示すように、格子状に配列さ
れた小毛束19を溶融接合させた植毛板21を、分割成
形型22,23の一方に形成されたインサート部24に
配置させた後、キャビティ25に射出成形用樹脂を射出
する。その結果、キャビティ25には射出成形用樹脂が
充填されて基台となる柄部が形成されると共に、上記植
毛板21が該柄部と一体化され、歯ブラシが形成され
る。
【0019】以上のようにして製造された歯ブラシは、
各小毛束19が植毛板21に対して融着によって接合さ
れているため、接合強度が高く、該小毛束19が脱毛す
ることがない。また、小毛束19を植毛板21に植え込
むという面倒な作業が不要であるため、歯ブラシを簡易
且つ生産性良く製造することができる。
【0020】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限
されることなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更が可能である。例えば、上述の実施形態では、一対の
櫛部材17,18を互いに直交する方向から毛束7に押
し込むようにしたが、これに制限されることなく、これ
ら一対の櫛部材17,18の交差角度を適宜変えるよう
にしてもよい。このようにすることで、小毛束19の配
列パターンを種々のパターンとすることができる。
【0021】また、上述の実施形態では、本発明を歯ブ
ラシの製造方法に適用したが、その他、本発明をヘアブ
ラシや靴ブラシ等を製造する方法に適用しても同様の効
果がある。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、基台に毛束を植毛することなく簡易且つ生
産性良くブラシを製造することのできるブラシの製造方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、毛束群からブラシ一本分の使用量に
相当する毛束を摺り切りする前の状態を示す斜視図であ
る。
【図2】 図2は、毛束群からブラシ一本分の使用量に
相当する毛束を摺り切った状態を示す平面図である。
【図3】 図3は、毛束位置決め装置の凹部に摺り切り
された毛束を収容する前の状態を示す斜視図である。
【図4】 図4は、毛束位置決め装置の凹部に摺り切り
された毛束を収容した状態を示す平面図である。
【図5】 図5は、凹部内に収容した毛束を歯ブラシの
ブラシ部の大きさに合わせて第2ブロック及び第3ブロ
ックをスライドさせた状態を示す平面図である。
【図6】 図6は、一方の櫛部材を毛束に押し込んだ状
態を示す平面図である。
【図7】 図7は、一対の櫛部材を毛束に押し込んで、
毛束を格子状の配列とした複数個の小毛束に分割した状
態を示す斜視図である。
【図8】 図8は、格子状に配列された小毛束の加熱溶
融された端部に、植毛板を加熱して接合する前の状態を
示す側面図である。
【図9】 図9は、格子状に配列された小毛束が接合さ
れた植毛板をインサート成形して歯ブラシを製造する様
子を金型と共に示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 毛束群 7 毛束 17,18 櫛部材 19 小毛束 21 植毛板(基板) 22,23 分割成形型 24 インサート部 25 キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛束群からブラシ一本分の使用量に相当
    する毛束を取出し、該毛束に一対の櫛部材を二方向から
    押し込んで該毛束を所望の配列とした複数個の小毛束に
    分割し、該小毛束の一端を加熱溶融した後、該一端に基
    板を接合し、該基板をインサート成形して基台と一体化
    することを特徴とするブラシの製造方法。
JP1440098A 1998-01-27 1998-01-27 ブラシの製造方法 Pending JPH11206459A (ja)

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JP1440098A JPH11206459A (ja) 1998-01-27 1998-01-27 ブラシの製造方法

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JPH11206459A true JPH11206459A (ja) 1999-08-03

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ID=11860007

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003508101A (ja) * 1999-08-31 2003-03-04 ジレット、カナダ、カンパニー フィラメント・グリッパ
JP4838299B2 (ja) * 2005-03-11 2011-12-14 ヨン ジュン クォン 圧力緩和部材が内蔵された歯ブラシ及びその製造方法
WO2015068114A1 (en) * 2013-11-08 2015-05-14 Braun Gmbh Process and apparatus for creating tufts for tufted article

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