JPH10155547A - 歯ブラシハンドルおよびその射出成形金型 - Google Patents

歯ブラシハンドルおよびその射出成形金型

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JPH10155547A
JPH10155547A JP32502096A JP32502096A JPH10155547A JP H10155547 A JPH10155547 A JP H10155547A JP 32502096 A JP32502096 A JP 32502096A JP 32502096 A JP32502096 A JP 32502096A JP H10155547 A JPH10155547 A JP H10155547A
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孝夫 加藤
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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    • B29L2031/425Toothbrush

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  • Brushes (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯ブラシハンドルおよびその射出成形金型に
おいて、金型本体の強度および耐久性に影響を与えるこ
となく、植毛穴同士を任意に接近させて密植毛化を向上
させ、これにより歯ブラシの刷掃性や刷掃実感を高める
と同時に、金型加工のコスト低減を図る。 【解決手段】 先端のヘッド部2aに複数の植毛穴10
を有し、熱可塑性樹脂を用いて射出成形金型で成形され
る歯ブラシハンドル2において、射出成形金型は、金型
本体4a内に組込まれたブロック6を備え、かつ、ブロ
ック6の先端面にキャビティE内に突出する複数の金型
ピン8を配設したものであり、複数の植毛穴10は、射
出成形時に前記複数の金型ピン8によって成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯ブラシハンドル
およびその射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に歯ブラシは、図12に示すよう
に、樹脂成形品のハンドルaに植毛を施して製造される
ものであり、ハンドルaは、使用者に握られる棒状の把
持部bと、この把持部bの先端に首部cを介して一体形
成されたヘッド部dとからなる。ヘッド部dの一面側に
は、複数の毛束eが埋設される複数の植毛穴fが配設さ
れており、平線(金属片)gを用いて毛束eの基部を各
植毛穴fに固定することでブラシ部が形成される。
【0003】ヘッド部dの植毛穴fは、図13(a)に
示すように、ヘッド部dの一面に規則的に配設されてお
り、これらの植毛穴fは、ハンドルaの射出成形時に同
時に成形される。具体的には、図13(b)に示すよう
に、金型本体hに挿入された複数の金型ピンiをキャビ
ティj内に突出させ、この複数の金型ピンiの周りに樹
脂を充填して複数の植毛穴fをヘッドdと同時に成形す
る。
【0004】複数の金型ピンiは、図13(c)に示す
ように、それぞれ独立した単体のピンであり、その一端
には、ピン径よりも大径の鍔部i1が設けられている。
金型ピンiは、その鍔部i1が金型本体hの凹部k1に
嵌まることにより、キャビティj内での突出量が規制さ
れると同時に金型本体hに組込まれる。
【0005】金型ピンiの横断面形状すなわち植毛穴f
の平面形状としては、図13(a)に示す円形が一般的
であるが、これ以外にも、正方形(実公昭62−374
78号、実開昭58−3826号、実開昭61−778
28号、特開昭61−76104号、特開昭61−24
0911号、特開平5−228019号公報参照)や、
菱形(実公昭7−15205号公報参照)、六角形(特
開昭60−241405号公報参照)など種々の形状が
提案されている。
【0006】この種の歯ブラシにおいて、その刷掃性や
刷掃実感を高める方法としては、毛束eの断面形状を通
常の円形に対し大円や楕円に形成して、密植毛化を図る
方法、あるいは、通常の毛束eの断面と同程度の大きさ
の正方形もしくは長方形の植毛穴fを採用し、植毛穴
f,f間を狭くして密植毛化を図る方法が挙げられる。
【0007】植毛穴fを正方形や長方形とする方法の場
合、理論的には植毛穴f,f間を可能な限り詰めること
によって、ブラシ部をより密に形成することができる。
そして、植毛穴f,fの間隔を狭くするには、植毛穴
f,fを成形する金型ピンi,iを接近させる、つまり
前記金型本体hにおけるピン孔m,m(図13(b)参
照)を接近させればよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金型本
体hの強度および耐久性を考えると、金型ピンi,iの
ピン孔m,m間には、ある程度の間隔が必要である。そ
のため、植毛穴f,f間を狭くする方法でブラシ部を密
植毛化するには限界がある。また、従来は金型ピンiが
互いに独立して金型本体hに挿入されることから、全て
の金型ピンiに鍔部i1を形成する必要があり、この大
径の鍔部i1によっても植毛穴f,fの間隔が制約を受
けてしまう。
【0009】また、金型本体hに、複数の金型ピンiと
同数のピン孔mを加工する必要があるため、金型の加工
コストが高くなるなどの問題もある。
【0010】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、金型本体の強度および耐久性に影響
を与えることなく植毛穴間を任意に接近させることがで
き、これにより、密植毛化を向上させて歯ブラシの刷掃
性や刷掃実感を高め、しかも金型加工のコスト低減も図
れる、歯ブラシハンドルおよびその射出成形金型を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような構成を有する。請求項1の発明
は、熱可塑性樹脂を用いて射出成形金型で成形され、先
端のヘッド部に複数の植毛穴を有する歯ブラシハンドル
において、前記金型は、金型本体内に組込まれたブロッ
クを備え、かつ、該ブロックの先端面にキャビティ内に
突出する複数の金型ピンを配設したものであり、前記複
数の植毛穴は、射出成形時に前記複数の金型ピンによっ
て成形されたことを特徴とする歯ブラシハンドルであ
る。
【0012】請求項2の発明は、前記複数の植毛穴は、
0.2(mm)以上の間隔で隣接することを特徴とする
請求項1記載の歯ブラシハンドルである。
【0013】請求項3の発明は、前記植毛穴の平面形状
は、正方形、長方形、台形、平行四辺形、六角形または
これらの組合わせからなることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の歯ブラシハンドルである。
【0014】請求項4の発明は、先端のヘッド部に複数
の植毛穴を有する歯ブラシハンドルを熱可塑性樹脂を用
いて成形する射出成形金型において、金型本体内にブロ
ックを組込むと共に、該ブロックの先端面にキャビティ
内に突出する複数の金型ピンを配設し、該複数の金型ピ
ンによって前記複数の植毛穴を成形することを特徴とす
る歯ブラシハンドルの射出成形金型である。
【0015】請求項5の発明は、前記複数の金型ピン
は、0.2(mm)以上の間隔で隣接することを特徴と
する請求項4記載の歯ブラシハンドルの射出成形金型で
ある。
【0016】請求項6の発明は、前記金型ピンの横断面
形状は、正方形、長方形、台形、平行四辺形、六角形ま
たはこれらの組合わせからなることを特徴とする請求項
4または5記載の歯ブラシハンドルの射出成形金型であ
る。
【0017】本発明によれば、複数の金型ピンが、金型
本体内に組込まれた一つのブロックの先端面に突設され
るため、複数の金型ピンの間隔は、このブロックの先端
面上において、金型本体の強度や耐久性に関係なく自由
に設定することができる。したがって、ブロックの先端
面に縦方向あるいは横方向にスリットを設け、このスリ
ットによって複数の金型ピンを形成するなどして、可能
な限り金型ピン同士の間隔を狭く設定することができ
る。これによって、より密植毛化されたブラシ部の形成
が可能となるので、歯ブラシの刷掃性や刷掃実感を向上
させることができる。例えば、隣接する金型ピンの間隔
(植毛穴の間隔)を0.2(mm)以上に設定し、刷掃
効率のよい歯ブラシを得ることができる。
【0018】また、本発明においては、一つのブロック
を組込むことで、キャビティ内に複数の金型ピンを突出
させることができるので、従来のように金型ピンの鍔部
同士の間隔を考慮する必要もない。
【0019】また、金型ピンの横断面形状(植毛穴の平
面形状)を正方形、長方形、台形、平行四辺形、六角形
またはこれらの組合わせとすることで、複数の金型ピン
を詰めて配置することができ、より一層密植毛化したブ
ラシ部を得ることができる。
【0020】また、金型本体にはブロックの挿入孔のみ
を形成すればよいので、断続的に連なった植毛穴間は、
金型の強度・耐久性に関係なく、任意の間隔で形成でき
ると共に、金型加工のコスト低減も図れる。
【0021】なお、本発明に係る金型ピンによって形成
される植毛穴は、ヘッド部に形成される全ての植毛穴に
適用してもよいし、一部の植毛穴に適用してもよい。例
えば、歯ブラシの目的に応じて、本発明に係る植毛穴
と、従来の植毛穴(例えば金型本体に独立して挿入され
る金型ピンによる円形の植毛穴)とを組合わせることが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態(第1〜第7実施形態)を説明する。第1実施形
態は、図1および図2に示すように、熱可塑性樹脂を用
いて歯ブラシハンドル2を成形するための射出成形金型
であり、金型本体4a内にキャビティEに向けてブロッ
ク6を挿入すると共に、ブロック6の先端面に、キャビ
ティE内に突出する複数の金型ピン8を配設し、これら
の金型ピン8によって一つのブロック6で複数の植毛穴
10を歯ブラシハンドル2のヘッド部2aに成形するも
のである。なお、ヘッド部2aには、従来と同様に、首
部2bを介して把持部(図示略)が一体成形される。
【0023】金型は、キャビティEを内部に形成する上
下の金型本体4a,4bからなり、一方の金型本体4a
の挿入孔4a1に略直方体のブロック6が挿入される。
ブロック6は、金型ピン8側と反対側の端面に、金型本
体4aの凹部4a2に嵌まる鍔部6aを有する。複数の
金型ピン8は、ブロック6の先端面に形成された一定の
深さの複数のスリットSにより、それぞれの横断面形状
が正方形になるように形成される。第1実施形態では、
複数の金型ピン8により、図3および図4に示すよう
に、複数の正方形の植毛穴10を歯ブラシ長手方向に対
する直交方向(以下「歯ブラシ幅方向」という)に隣接
させて成形する。
【0024】スリットSの幅(金型ピン8,8の間隔)
すなわち植毛穴10,10同士の間隔Pは、0.2(m
m)以上に設定される。また、ブロック6の構成につい
ては、全ての金型ピン8を一つのブロックの先端面に形
成した構造、あるいはまた、7つの板状のブロックを平
行に歯ブラシ長手方向に配列することによって、多数の
植毛穴10を形成することができる。また、金型ピン8
の角部に丸みをつけることにより、図5に示すように、
植毛穴10の角部に丸み部10aを設けてもよい。ま
た、植毛穴10の大きさは、1.5〜3.5(mm2
が好ましいが、歯ブラシの使用性、刷掃性および製造性
を考えると、2.0〜3.0(mm2)がより好まし
い。また、歯ブラシハンドル2の成形材料としては、熱
可塑性樹脂であればよく、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリメチルメタアクリ
レート、セルロースプロピオネート、アクリロニトリル
・スチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
樹脂等が使用可能である。なお、前記間隔Pの寸法、ブ
ロック6の構成、植毛穴10の大きさ、歯ブラシハンド
ル2の成形材料に関しては、後述する第2実施形態〜第
7実施形態についても同様である。
【0025】以上のような第1実施形態によれば、複数
の金型ピン8が、金型本体4a内に挿入されるブロック
6の先端に突設されるため、隣合う金型ピン8,8同士
の間隔Pは、このブロック6の先端面上において、金型
本体4aの強度や耐久性に関係なく自由に設定すること
ができるが、植毛穴10の間隔Pがあまり薄いと、毛束
を平線で植毛穴10に植毛するときの圧力で隔壁11
(図3参照)が変形もしくは破壊される恐れがあるうえ
に、隣接する植毛穴10の植毛時に支障をきたす恐れが
ある。そのため、間隔Pは、0.2(mm)以上が好ま
しい。
【0026】また、一つのブロック6を組込むことで、
キャビティE内に複数の金型ピン8を突出させることが
できるので、従来のように金型ピンの鍔部同士の間隔を
考慮する必要もない。また、金型本体4aにはブロック
6の挿入孔4a1(図1参照)のみを形成すればよいの
で、金型加工のコスト低減も図れる。
【0027】続いて、第2〜第4実施形態を説明する。
第2〜第4実施形態は、本発明に係るブロックおよび金
型ピンを用いて、図6〜図8に示すように、正方形以外
の植毛穴を隣接させた例である。
【0028】第2実施形態は、図6に示すように、複数
の等脚台形の金型ピンを先端に備えたブロックを用い
て、ヘッド部2aの植毛面に、複数の等脚台形の植毛穴
12を交互に前記間隔Pで歯ブラシ幅方向に隣接させて
成形し、さらに歯ブラシ長手方向の両端部には、一対の
円形の植毛穴fを従来と同様に成形した例である。
【0029】第3実施形態は、図7に示すように、複数
の六角形の金型ピンを先端面に備えたブロックを用い
て、ヘッド部2aの植毛面に、複数の六角形の植毛穴1
4,16(植毛穴14は一つの角が内側に凹んだ六角
形、植毛穴16は全ての角が凸状の通常の六角形)を前
記間隔Pで歯ブラシ幅方向に隣接させて成形した例であ
る。この実施形態においては、植毛穴14の凹状の角
と、植毛穴14の凸状の角あるいは植毛穴16の角とが
対向するように複数の金型ピンを構成する。
【0030】第4実施形態は、図8に示すように、長方
形の一辺側を半円とした形状の金型ピンおよび長方形の
金型ピンを先端面に備えたブロックを用いて、ヘッド部
2aの植毛面に、長方形の一辺側を半円とした植毛穴1
8および長方形の植毛穴20を前記間隔Pで歯ブラシ幅
方向に隣接させて成形した例である。この実施形態にお
いては、植毛穴18の辺部同士を隣接させたり、植毛穴
20の辺部同士を隣接させたり、あるいは、植毛穴18
の辺部と植毛穴20の辺部とを隣接させる。
【0031】これら第2〜第4実施形態からわかるよう
に、正方形以外の四角形(台形、平行四辺形、菱形等)
または六角形の多角形などの植毛穴によっても、本発明
に係るブロックおよび金型ピンを適宜に構成すれば、隣
合う植毛穴同士を詰めて配設することができる。
【0032】次に、第5実施形態について説明する。こ
の第5実施形態では、図9(a)に示すように、ヘッド
部2aにおける歯ブラシ長手方向の両端部のみにおい
て、複数の植毛穴18,20を前記間隔Pで隣接させて
成形した例であり、ヘッド部2aの中央部には、円形の
植毛穴fが従来と同様に形成してある。このように構成
することにより、いわゆる「つま先磨き」(図9
(b),同(c)に示す前端側の毛束22aによる刷
掃)や「かかと磨き」(図9(b),同(c)に示す後
端側の毛束22bによる刷掃)に適した歯ブラシが得ら
れるので、従来の植毛歯ブラシに比べ、奥歯や歯の裏側
の清掃効果がより向上する。なお、この場合のブラシ部
22の毛切り形状は、図9(b)に示すような平坦な形
状に限定されず、同(c)に示すように、ブラシ部22
の中央部分を凹ませて前後両端の毛束22a,22bを
長くした形状にしてもよい。
【0033】第6実施形態は、図10(a)に示すよう
に、ヘッド部2aの植毛面の歯ブラシ幅方向中央部で
は、複数の正方形の植毛穴10を前記間隔Pで歯ブラシ
幅方向に隣接させる一方、植毛面の歯ブラシ幅方向の両
端部では、複数の長方形の植毛穴20を間隔Pで長手方
向に隣接させたものである。この第6実施形態によれ
ば、歯ブラシ長手方向に隣接した複数の毛束22c(ブ
ラシ部22の外側部分)を使って、歯と歯ぐきの間にお
ける清掃効果をより高めることができる。なお、この場
合のブラシ部22の毛切り形状は、図10(b)に示す
ような毛先を揃えた形状に限定されず、同(c)に示す
ように、歯ブラシ幅方向の両端部の毛束22cを突出さ
せ、かつ、その先端を半球面状に形成してもよい。
【0034】第7実施形態は、図11(a)〜同(c)
に示すように、複数の長方形の植毛穴20をヘッド部2
aの植毛面に前記間隔Pで歯ブラシ幅方向に隣接させて
成形すると共に、各植毛穴20に埋設される各毛束22
dの先端を略山形に形成し、ブラシ部22の毛切り形状
をいわゆる「山切りカット」状としたものである。図1
1(b)に示す各毛束22dの先端形状は、前後一側の
みを斜面状にカットしたものであり、図11(c)に示
す毛束の先端形状は、前後両側を斜面状にカットしたも
のである。このように間隔Pで複数の毛束22d同士を
隣接させ、しかもブラシ部22を「山切りカット」状に
することにより、従来の山切りカット状の歯ブラシより
も歯間部への毛先の侵入度を増すことができ、清掃効果
をより一層向上させることができる。
【0035】なお、本実施形態は本発明の好適な実施の
態様であり、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定さ
れない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば、密
植毛化されたブラシ部を形成することができるので、歯
ブラシの刷掃性や刷掃実感を向上させ、刷掃効率のよい
歯ブラシを得ることができる。
【0037】また、一つのブロックを挿入することで、
キャビティ内に突出する複数の金型ピンが得られるの
で、従来のように金型ピンの鍔部同士の間隔を考慮する
必要もない。
【0038】また、金型ピンの横断面形状(植毛穴の平
面形状)を正方形、長方形、台形、平行四辺形、六角形
またはこれらの組合わせとすれば、複数の毛束を詰めて
配置しやすくなり、より一層密植毛化したブラシ部を得
ることができる。
【0039】また、金型本体にはブロックの挿入孔のみ
を形成すればよいので、金型構造を簡略化して金型加工
のコスト低減を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る射出成形金型の断面図であ
る。
【図2】第1実施形態に係るブロックの斜視図である。
【図3】第1実施形態に係るヘッド部の平面図である。
【図4】図3におけるA部の拡大図である。
【図5】第1実施形態の変形例に係る植毛穴の拡大図で
ある。
【図6】第2実施形態に係るヘッド部の平面図である。
【図7】第3実施形態に係るヘッド部の平面図である。
【図8】第4実施形態に係るヘッド部の平面図である。
【図9】(a)は、第5実施形態に係るヘッド部の平面
図、(b)は、(a)におけるB矢視図、(c)は、第
5実施形態の変形例に係る(a)におけるB矢視図であ
る。
【図10】(a)は、第6実施形態に係るヘッド部の平
面図、(b)は、(a)におけるC矢視図、(c)は、
第6実施形態の変形例に係る(a)におけるC矢視図で
ある。
【図11】(a)は、第7実施形態に係るヘッド部の平
面図、(b)は、(a)におけるD矢視図、(c)は、
第7実施形態の変形例に係る(a)におけるD矢視図で
ある。
【図12】従来例に係る歯ブラシの分解斜視図である。
【図13】(a)は、従来例に係るヘッド部の平面図、
(b)は、従来例に係る射出成形金型の断面図、(c)
は、複数の金型ピンの斜視図である。
【符号の説明】
2 歯ブラシハンドル 2a ヘッド部 4a,4b 金型本体 6 ブロック 8 金型ピン 10 植毛穴 12 植毛穴 14,16 植毛穴 18,20 植毛穴 E キャビティ P 金型ピンの間隔(植毛穴の間隔)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を用いて射出成形金型で成
    形され、先端のヘッド部に複数の植毛穴を有する歯ブラ
    シハンドルにおいて、 前記金型は、金型本体内に組込まれたブロックを備え、
    かつ、該ブロックの先端面にキャビティ内に突出する複
    数の金型ピンを配設したものであり、 前記複数の植毛穴は、射出成形時に前記複数の金型ピン
    によって成形されたことを特徴とする歯ブラシハンド
    ル。
  2. 【請求項2】 前記複数の植毛穴は、0.2(mm)以
    上の間隔で隣接することを特徴とする請求項1記載の歯
    ブラシハンドル。
  3. 【請求項3】 前記植毛穴の平面形状は、正方形、長方
    形、台形、平行四辺形、六角形またはこれらの組合わせ
    からなることを特徴とする請求項1または2記載の歯ブ
    ラシハンドル。
  4. 【請求項4】 先端のヘッド部に複数の植毛穴を有する
    歯ブラシハンドルを熱可塑性樹脂を用いて成形する射出
    成形金型において、 金型本体内にブロックを組込むと共に、該ブロックの先
    端面にキャビティ内に突出する複数の金型ピンを配設
    し、該複数の金型ピンによって前記複数の植毛穴を成形
    することを特徴とする歯ブラシハンドルの射出成形金
    型。
  5. 【請求項5】 前記複数の金型ピンは、0.2(mm)
    以上の間隔で隣接することを特徴とする請求項4記載の
    歯ブラシハンドルの射出成形金型。
  6. 【請求項6】 前記金型ピンの横断面形状は、正方形、
    長方形、台形、平行四辺形、六角形またはこれらの組合
    わせからなることを特徴とする請求項4または5記載の
    歯ブラシハンドルの射出成形金型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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