JPH1120611A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JPH1120611A
JPH1120611A JP17733297A JP17733297A JPH1120611A JP H1120611 A JPH1120611 A JP H1120611A JP 17733297 A JP17733297 A JP 17733297A JP 17733297 A JP17733297 A JP 17733297A JP H1120611 A JPH1120611 A JP H1120611A
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Shinji Kiyotake
真二 清武
Takeshi Ikeda
剛 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体構造に関し、車両における後席用3点式
シートベルトのシートべルトリトラクタをリヤルーフレ
ールに取付けた場合の、車両衝突時に発生する荷重によ
る上記リヤルーフレールの変形を防止する。 【解決手段】 シートベルトリトラクタ34取付部のリ
ヤルーフレール8の車幅方向に延びる第1閉断面骨格部
S1内に、車体前後方向に連続した縦壁面22aを有す
るテールゲート4のヒンジリンフォース22を設け、第
1閉断面骨格部S1の変形を防ぎ、リヤルーフレール8
の変形を効果的に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両における後席
用3点式シートベルトのシートベルトリトラクタ、又は
シートベルトアンカをリヤルーフレールに装着する取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来の後席用3点式シー
トベルトは、該車両の前席である運転者及び助手席の後
部に相当する左右の後部座席に着座する乗員用のもので
あり、上記3点式シートベルトのシートベルトリトラク
タは、強度のある左右のリヤピラーに取付けられ、上記
左右後席の乗員に対する衝突時の保護を行なっている。
【0003】そして、テールゲートを有する車両におい
ては、上記左右後席の中央の席に着座する乗員のシート
ベルトは、乗員の腰部を保持する2点式シートベルトが
採用されているが、これに変わって上記3点式シートベ
ルトを使用する場合には、上記車両のリヤルーフレール
に取付けることになる。従来例としては、実公平4−5
3326号公報がある。
【0004】該公報記載の技術は、上記公報中の第1図
の通り上記車両の車室内の後席シートに配置される子供
用シートの上端部に専用のシートベルトの一端が取付け
られ、他端に取付けられた上記シートベルトのアンカー
をリヤヘッダフレームに取付る構造である。上記車両の
リヤヘッダアッパフレームとリヤヘッダロアフレームと
の間には、バックドアのヒンジ部を補強するヒンジリフ
ォースが配設されている。
【0005】このヒンジリンフォースは、その車体の左
右方向の両側部にリヤヘッダアッパフレームとリヤヘッ
ダロアフレームとの間に縦方向へ仕切る縦壁部を有する
と共に、該縦壁部の上端より上記リヤヘッダアッパフレ
ームに接合されるフランジを延設させた箱形状部位と、
該箱形状部位に連続して、上記車体の後方に延びる上記
のリヤヘッダアッパフレームとヒンジリンフォースとリ
ヤヘッダロアフレームとが当接し重合して接合される板
状の重合部とで形成されている。
【0006】そして、上記ヒンジリンフォースの箱形状
部位には、上記シートベルトのアンカ用ナットが溶接結
合されており、上記シートベルトアンカが取付けられて
支持されると共に、上記の板状の重合部により補強構造
に形成された該重合部のリヤヘッダアッパフレーム外面
部によりリヤゲートヒンジを介してリヤゲートが開閉自
在に取付られるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テール
ゲートの開口部は、一般に広く設定されるため、シート
ベルトリトラクタをリヤルーフレールの断面中心よりも
上記車両の前方側に取付けると、上記車両衝突時に上記
シートベルトに働く張力によって、リヤルーフレール断
面を前後に折り曲げる大きな力が働くため、とくにリヤ
ルーフレールの断面変形を防止する補強が必要となる。
【0008】そこで、上記の実公平4−53326号記
載の技術では、上記車両の衝突時等にシートベルトに作
用する強い引張力がシートベルトアンカより上記閉断面
骨格部に作用するが、上記重合部は上記したように、閉
断面骨格部に形成されておらず板状の重合部に形成され
ているので、上記の閉断面骨格部と板状重合部との連続
部分が急激に強度が低下する脆弱な部位となり、この部
位が起点となってリヤルーフレール断面が大きく変形す
る恐れがある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、テールゲートを有する車両の後席用シートベ
ルトのシートベルトリトラクタをリヤルーフレールに取
付け、上記車両の衝突時に、シートベルトに働く大きな
引張力による、リヤルーフレールの変形と上記リヤルー
フレールの取付け部位の変形を防止する車体構造を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車体構造は、シートベルトリトラクタの取付
部のリヤルーフレールの車幅方向に延びる第1閉断面骨
格部内に、車体前後方向に連続した縦壁面を有するテー
ルゲートのヒンジリンフォースとリヤルーフレールイン
ナとからなる第2閉断面骨格部を設けることにより、車
体の衝突時に上記シートベルトリトラクタ取付部位にか
かる荷重を上記ヒンジリンフォースへ伝達して上記車体
のルーフ側へ分散させると共に、上記荷重による上記リ
ヤルーフレールの断面変形を防止するものである。
【0011】請求項2記載の本発明の車体構造は、請求
項1記載の構成において、上記のヒンジリンフォースと
リヤルーフレールインナとの間に配設したシートベルト
リンフォースにより、該車体の衝突時に上記シートベル
トリトラクタ取付部にかかる荷重による上記リヤルーフ
レールインナの上記シートベルトリトラクタ取付部の変
形を防止するものである。
【0012】請求項3記載の本発明の車体構造は、請求
項2記載の構成において、上記リヤルーフレールに沿っ
て配設された上記シートベルトリンフォースにより、上
記リヤルーフレールの上記車幅方向の各部位の強度を増
大せしめるものである。請求項4記載の本発明の車体構
造は、請求項3記載の構成において、上記のリヤルーフ
レールの上記車幅方向の各部位の主要の上記スポット溶
接を2列として強度を増大せしめ、上記シートベルトリ
ンフォースを介して上記ヒンジリンフォースへ荷重を伝
達せしめ上記車両のルーフパネル側へ分散させるもので
ある。又、上記のシートベルトリンフォースとゲートピ
ラーリンフォースとを結合させることにより、上記シー
トベルトリトラクタ取付部にかかる荷重を上記テールゲ
ートピラー側にも分散させるものである。
【0013】請求項5記載の本発明の車体構造は、請求
項4記載の構成において、上記リヤルーフレールの上記
車幅方向の各部位の主要の上記スポット溶接を2列と
し、上記4部品を重合して接合する溶接部位を一列化
し、上記一列上の異なる複数の位置で、上記4部品のう
ちいずれかの異なる3部品をスポット溶接で接合するこ
とにより、4枚合わせのスポート溶接を回避して、上記
シートベルトリトラクタ取付部にかかる荷重を効率よ
く、上記テールゲートピラー側及びルーフパネル側に伝
達させるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜6により本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の車体構造を適用した
車両後方斜視を示す概略説明図、図2は図1のシートベ
ルトリトラクタ取付部位の拡大図、図3は図2の3A−
3A線に沿う断面を示す概略説明図、図4は図3の4A
−4A線に沿う断面を示す概略断面図、図5は図1のテ
ールゲート結合部位の配置関係を模式的に示した概略説
明図、図6は図2に示したヒンジリフォース単体を斜め
上方から見た場合を示す斜視図である。
【0015】本発明の実施形態をテールゲートを有する
車両に適用した場合を説明する。図1に示したように、
上記車体の後部に設けられたテールゲート4の開口部2
は、上記車両の車幅方向の両端に設けられた左右のテー
ルゲートピラー6と、この左右のテールゲートピラー6
の上部を連結するリヤルーフレール8とにより構成され
ている。
【0016】このリヤルーフレール8は、図2〜図4に
示したように、リヤルーフレールインナ10とリヤルー
フレールアウタ12で構成され、上記車体の前後方向端
に設けられたリヤルーフレールインナ10のフランジ1
0cと、リヤルーフレールアウタ12の上記車両前後方
向端に設けられたフランジ12cとを重合してスポット
溶接により接合され、第1閉断面骨格部S1を形成して
いる。
【0017】又、図3,図4に示したように、リヤルー
フレールアウタ12の後部上面12dにはルーフパネル
14が接合される接合部16を有し、この接合部16の
ルーフパネル14上に、テールゲートヒンジhがナット
9により締結されている。そして、図2〜図4に示した
ようにリヤルーフレール8の第1閉断面骨格部S1の閉
断面内に、ヒンジ取付部である接合部16を補強し、リ
ヤルーフレール8の上記車体前後方向の前端から後端に
延設されるヒンジリンフォース22が設けられている。
【0018】このヒンジリンフォース22の前後端のフ
ランジ22c,22cは上記したリヤルーフレールイン
ナ10及びルーフレールアウタ12の上記前後端のフラ
ンジ10c,12cに狭持されスポット溶接により接合
されている。又、図4に断面で示した部位では、リヤル
ーフレールインナ10の上記車体前方端のフランジ10
cが、図4に一点鎖線で示したように切欠かれており、
ヒンジリンフォース22のフランジ22cはリヤルーフ
レールアウタ12のフランジ12cとシートベルトリン
フォース40のフランジ40cとにより挟持されるよう
に結合され、図2に示したように複数箇所wがスポット
溶接により接合されている。
【0019】このヒンジリンフォース22は、図3,図
4,図6に示したようにリヤルーフレールアウタ12及
びルーフパネル14との接続部16に接合された上面2
0と、この上面20側の上記車幅方向の左右両端より下
方に延びリヤルーフレール8の上記第1閉断面骨格部S
1内で上記前後方向に連続して延びた縦壁面22aと、
この縦壁面22a下端より上記車巾方向の両側に延びた
フランジ24とから構成されている。
【0020】又、図3に示したようにリヤルーフレール
アウタ12のフランジ12cはルーフパネル14のフラ
ンジ14aとゲートピラーアウタ26のフランジ26a
とにより挟持されるように接合されている。又、図3に
示したように、ヒンジリンフォース22のフランジ24
はリヤルーフレールインナ10に接合されており、ヒン
ジリンフォース22とリヤルーフレールインナ10とが
上記車体車幅方向端に設けられたフランジで接合され
て、上記の車体の前後方向に延びる第2閉断面骨格部S
2を形成し該部位の強度を増大せしめている。
【0021】そして、このヒンジリンフォース22の上
記第2閉断面骨格部S2を構成するリヤルーフレールイ
ンナ10の下面に配設されるシートベルトリトラクタ3
4を第2閉断面骨格部S2内のシートベルトリンフォー
ス40に溶接されたナット11により取付けられてい
る。又、図2,図3に示したように上記のヒンジリンフ
ォース22とリヤルーフレールインナ10との間にシー
トベルトリンフォース40が設けられており、上記のシ
ートベルトリンフォース40の車幅方向の左右両端で
は、シートベルトリンフォース40とヒンジリンフォー
ス22とリヤルーフレールインナ10との上記3部品が
重合せしめられスポット溶接により接合されている。
【0022】そして、シートベルトリンフォース40は
上記車幅左右方向に延長せしめられリヤルーフレール8
の上記車幅方向の部位を補強するように構成され、強度
が向上するように構成されている。又、図5に示したよ
うに上記車幅方向に延長したシートベルリンフォース4
0の上記車幅方向の長さSLはリヤルーフレールインナ
10の上記車巾方向の幅の長さRLより短くなるように
設けられている。
【0023】又、図3に示したように左右のゲートピラ
6はゲートピラーインナ28とゲートピラーアウタ26
とにより閉断面に形成される第3閉断面骨格部(ゲート
ピラー閉断面骨格部)S3を有するように設けられ、上
記車体の車室の中央方向にリヤルーフレールインナ10
の端部下面と重合するように配設される上記左右のゲー
トピラーリンフォース30上端の間隔PRLは、図5に
示したように上記左右のゲートピラーインナ28上部の
間隔PIよりも短くなるように設けられている。
【0024】そして、上記構成において、図2,図3に
示したようにリヤルーフレール8とリヤゲートピラー6
との結合部において、リヤルーフレールインナ10のフ
ランジ10aとシートベルトリンフォース40のフラン
ジ40aと、ゲートピラー6の第3閉断面骨格部S3内
に配設されるゲートピラーリンフォース30のフランジ
30aの3部品を重合して接合するスポット溶接列60
と、テールゲートピラインナ28の上端のフランジ28
aとゲートピラーリンフォース30のフランジ30bと
リヤルーフレールインナ10のフランジ10bの3部品
を重合して接合するスポット溶接列62との2つの溶接
列により結合されている。
【0025】そして、図2,図3に示したようにリヤル
ーフレールインナ10とシートベルトリンフォース40
とゲートピラーリンフォース30との3部品を重合して
接合する上記溶接列60の上記車幅方向の位置が、ヒン
ジリンフォース22のフランジ24とリヤルーフレール
インナ10のフランジ10aとを重合して接合する、図
示しない溶接列の上記車幅方向の位置とが一致する場合
は、ヒンジリンフォース22のフランジ24,シートベ
ルトリンフォース40のフランジ40a,ルーフレール
インナ10のフランジ10a,ゲートピラーリンフォー
ス30のフランジ30aのうち、いずれか一つの上記フ
ランジ(10a又は24又は30a又は40a)のスポ
ット溶接をしない部分の幅を部分的に狭く(上記スポッ
ト溶接をしないフランジの幅方向を部分的に切欠いて切
欠部を)設定されている。
【0026】例えば、本実施実施形態の場合には、図
2,図3に示したようにヒンジリンフォース22のフラ
ンジ24を部分的に切欠部24pを設けて、リヤルーフ
レールインナ10のフランジ10a,シートベルトリン
フォース40のフランジ40a,ゲートピラーリンフォ
ース30のフランジ30aの3部品を接合するスポット
溶接及び図示しないがシートベルトリンフォース40の
フランジ40aを切欠いてリヤルーフインナ10のフラ
ンジ10a,ヒンジリンフォース22のフランジ24,
ゲートピラーリンフォース30のフランジ30aとの3
部品を接合するスポット溶接等により上記の溶接列60
を構成し、複数種類の上記3部品の組合わせを結合する
スポット溶接の接合により、ヒンジリンフォース22,
シートベルトリンフォース40,リヤルーフレールイン
ナ10,ゲートピラーリンフォース30の4部品の4枚
合わせのスポット溶接ができるようにしたものである。
【0027】上記のように、上記4部品の接合構造にし
て、上記4枚合わせの合計した板厚が、厚すぎてスポッ
ト溶接のできない接合構造部分の上記スポット溶接を可
能にせしめると共に、上記部位の強度を向上させること
ができるようにしたものである。又、第2閉断面骨格部
S2を構成する上記車体の前方端の接合は、図2,図4
に示したようにリヤルーフレールアウタ12,ヒンジリ
ンフォース22,シートベルトリンフォース40,リヤ
ルーフレールインナ10の4部品のフランジの複数箇所
wにおける、上記4部品のうちのいずれか1部品のフラ
ンジを切欠いて、上記車体の車幅方向端の4部品の接合
と同様に、上記3部品のフランジを重合して接合するス
ポット溶接により結合している。
【0028】又、第2閉断面骨格部S2の上記車体の後
方側の結合は、図2,図4に示したようにリーフパネル
14,リヤルーフレールアウタ12,ヒンジリンフォー
ス22,リヤルーフインナ10の4部品のフランジの複
数箇所wにおける、上記4部品のうちいずれか1部品の
フランジを切欠いて、上記と同様に3部品の重合して接
合するスポット溶接により結合している。
【0029】本発明の実施形態は上記のように構成され
ているので、図4,図6に示したようにリヤルーフレー
ル8の第1閉断面骨格部S1内にリヤルーフレール8の
上記車体の前端から後端に延びる縦壁面22aを有する
ヒンジリンフォース22とリヤルーフレールインナ10
とによりヒンジリンフォース22の第2閉断面骨格部S
2 を構成し、この第2閉断面骨格部S2を構成するリヤ
ルーフレールインナ10の下面に上記シートベルトリト
ラクタ34を取付けるため、車両の衝突時に発生するシ
ートベルト34aの引張力が、上記リヤルーフレール8
の第1閉断面骨格部S1及びヒンジリンフォースの第2
閉断面骨格部S2を介してゲートピラー6側及びルーフ
パネル14側に分散せしめられ、上記車体全体として強
度を向上することができ、上記衝突時の発生荷重を効果
的に吸収分散させることができる。
【0030】又、ヒンジリンフォース22とリヤルーフ
レールインナ10との間にシートベルトリンフォース4
0を配設して第2閉断面骨格部S2を形成し、シートベ
ルトリトラクタ34がシートベルトリンフォース40に
溶接固定されたナット11により、リヤルーフレールイ
ンナ10と共に取付られるので、この取付部位の強度が
向上する。
【0031】そして、この板厚の厚い材料で形成された
シートベルトリンフォース40は上記リヤルーフレール
8の上記車幅方向に沿って配設され、板厚の厚いゲート
ピラーリンフォース30とリヤルーフレールインナ10
と共に、互いに重合するように、上記車幅方向に延設さ
れ補強しているので、ゲートピラー6側及びルーフパネ
ル14側への上記荷重の分散が効果的に行われる。
【0032】又、図1に示したように、ゲートピラーリ
ンフォース30を大型化しテールゲートピラー6の下部
30Lまで延ばしたので、テールゲートピラー6の上部
の倒れ込みを防止することができ、リヤゲートピラーイ
ンナ10の代わりに板厚の厚いゲートピラーリンフォー
ス30を上記車幅方向に延ばして、且つリヤルーフレー
ルインナ10を上記車幅方向に延ばして互いに重合代を
増大し、上記のスポット溶接列60,62の2列化をす
ることにより、上記結合強度を向上せしめることができ
る。
【0033】又、板厚の厚いシートベルトリンフォース
40とゲートピラーリンフォース30を結合させ、シー
トベルトリトラクタ34の取付部位にかかる荷重をゲー
トピラー6側に効果的に分散せしめることができる。
又、上記実施形態では、テールゲート4を有する車両の
上記中央の後席乗員の3点シートベルトについて説明し
たが、これに限られるものではなく、上記左右の後席乗
員やセダンタイプの乗用車の後席等の上記車幅方向に配
設されるルーフレールに取付ける場合に適用することが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車体構造によれば、車体の衝突時にシートベルト
リトラクタ取付部位にかかる荷重をヒンジリンフォース
へ伝達して車体のルーフパネル側へ効果的に分散させる
と共に、上記荷重によるリヤルーフレールの断面変形を
防止でき、上記リヤルーフレールの変形を効率よく防止
することができるため、上記車体の後席シートの着座者
を効果的に保護することができる。
【0035】請求項2記載の本発明の車体構造によれ
ば、請求項1記載の構成において、上記請求項1の効果
と共に、上記リヤルーフレールの変形を防止して、上記
車体の後席シートの着座者を効果的に保護することがで
きる。請求項3記載の本発明の車体構造によれば、請求
項2記載の構成において、上記請求項1及び2の効果と
共に、上記リヤルーフレールの上記車幅方向の各部位の
強度を増大せしめ、上記車体の後席シートの着座者を効
果的に保護することができる。
【0036】請求項4記載の本発明の車体構造によれ
ば、請求項3記載の構成において、上記請求項1〜3の
効果と共に、上記リヤルーフレールとテールゲートピラ
ーとの結合部位の変形を防止し、上記シートベルトリト
ラクタ取付部にかかる荷重を上記テールゲートピラー側
に効果的に分散させることができるため、上記車体の後
席シートの着座者を効果的に保護することができる。
【0037】請求項5記載の本発明の車体構造によれ
ば、請求項4記載の構成において、上記請求項1〜4の
効果と共に、上記シートベルトリトラクタ取付部位にか
かる荷重を上記テールゲートピラー側にも分散させるこ
とができるため、上記車体の後席シートの着座者を効果
的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す車両後方斜視の概略説
明図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略平面
図である。
【図3】図2の3A−3A線に沿う断面を示す概略断面
図である。
【図4】図3の4A−4A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図5】図1のテールゲート結合各部位の配置関係を模
式的に示した概略説明図である。
【図6】図2のヒンジリンフォースの斜視図である。
【符号の説明】
2 開口部 4 テールゲート 6 テールゲートピラー 10 リヤルーフレールインナ 12 リヤルーフレールアウタ 14 ルーフパネル 16 接合部 22 ヒンジリンフォース 22a 縦壁面 28 ゲートピラーインナ 30 ゲートピラーリンフォース 34 シートベルトリトラクタ 40 シートベルトリンフォース S1 第1閉断面骨格部 S2 第2閉断面骨格部 S3 第3閉断面骨格部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のテールゲート開口部を構成する左
    右のテールゲートピラーの上部を連結するリヤルーフレ
    ールを有し、該リヤルーフレールはリヤルーフレールイ
    ンナとリヤルーフレールアウタとにより構成され、上記
    リヤルーフレールインナとリヤルーフレールアウタとが
    上記車体の前後方向端に設けられたフランジで接合され
    て第1閉断面骨格部を形成し、上記リヤルーフレールア
    ウタの上面に上記車体のルーフパネルが接合される接合
    部に上記テールゲートを枢支するテールゲートヒンジが
    取付けられる車体構造において、上記第1閉断面骨格部
    内に上記リヤルーフレールの前端から後端に渡り延設さ
    れ上記テールゲートヒンジの取付部位を補強するヒンジ
    リンフォースが設けられ、該ヒンジリンフォースを上記
    接合部に結合される上面側と該上面側の両側より下方に
    延び上記第1閉断面骨格部内で上記車体前後方向に連続
    して延びる縦壁面と該縦壁面下端より車幅方向両側に延
    び上記リヤルーフレールインナに接合される上記車体の
    車幅方向端に設けられたフランジとから構成し、上記の
    ヒンジリンフォースとリヤルーフレールインナとが上記
    車幅方向端に設けられた上記フランジで接合されて第2
    閉断面骨格部を形成し、該第2閉断面骨格部の上記リヤ
    ルーフレールインナ下面にシートベルトリトラクタの取
    付部位を設けたことを特徴とする、車体構造。
  2. 【請求項2】 上記のヒンジリンフォースとリヤルーフ
    レールインナとの間にシートベルトリンフォースを設
    け、上記のヒンジリンフォースとリヤルーフレールイン
    ナとに接合される上記シートベルトリンフォースに上記
    シートベルトリトラクタを取付けたことを特徴とする、
    請求項1記載の車体構造。
  3. 【請求項3】 上記シートベルトリフォースを上記車幅
    方向の左右に延長し、上記リヤルーフレールの上記車幅
    方向の略全幅の部位を補強するように構成したことを特
    徴とする、請求項2記載の車体構造。
  4. 【請求項4】 上記車体の車幅方向の左右に延長したシ
    ートベルトリンフォースの上記車幅方向の長さは上記リ
    ヤルーフレールインナの上記車幅方向の長さよりも短く
    設定され、上記車体の後部左右のテールゲートピラーの
    ゲートピラー閉断面骨格部内のに配設される上記左右の
    ゲートピラーリンフォースの間隔の長さは上記左右のテ
    ールゲートピラーインナの間隔の長さよりも短く設定さ
    れており、上記のリヤルーフレールとゲートピラーとの
    結合部における、上記のリヤルーフレールインナとシー
    トベルトリンフォースとゲートピラーリンフォースとの
    3部品を重ねて接合するスポット溶接列と上記テールゲ
    ートピラーインナとゲートピラーリンフォースとリヤル
    ーフレールインナとの3部品を重ねて接合するスポット
    溶接列とが形成されるように構成されたことを特徴とす
    る、請求項3記載の車体構造。
  5. 【請求項5】 上記のリヤルーフレールインナとシート
    ベルトリンフォースとゲートピラーリンフォースを接合
    する上記スポット溶接列の上記車幅方向の位置が上記の
    ヒンジリンフォースとリヤルーフレールインナのスポッ
    ト溶接列の上記車幅方向位置とが一致する構造として上
    記のヒンジリンフォース,シートベルトリンフォース,
    リヤルーフレールインナ,ゲートピラーリンフォースの
    4部品のうちいずれか1部品の上記スポット溶接をしな
    い部位の上記フランジ幅を部分的に狭く設定し上記部位
    に上記のヒンジリンフォース,シートベルトリンフォー
    ス,リヤルーフレールインナ,ゲートピラーリンフォー
    スの4部品のうち上記1部品を除いた残りの上記3部品
    を接合する上記スポット溶接列を設けて上記4枚合わせ
    のスポット溶接をさけた構造に構成したことを特徴とす
    る、請求項4記載の車体構造。
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