JPH11204613A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

Info

Publication number
JPH11204613A
JPH11204613A JP399398A JP399398A JPH11204613A JP H11204613 A JPH11204613 A JP H11204613A JP 399398 A JP399398 A JP 399398A JP 399398 A JP399398 A JP 399398A JP H11204613 A JPH11204613 A JP H11204613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
substrate processing
processing unit
atmosphere
loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP399398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3794808B2 (ja
Inventor
Tsutomu Kamiyama
勉 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP399398A priority Critical patent/JP3794808B2/ja
Publication of JPH11204613A publication Critical patent/JPH11204613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3794808B2 publication Critical patent/JP3794808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板処理装置の設置面積を小さくする。 【解決手段】 2個の基板処理部1、2が鉛直方向に積
層して配設され、下段の基板処理部1と上段の基板処理
部2との間に各基板処理部1、2間で基板Wを受け渡す
ための基板受渡し開口4が形成されている。この基板受
渡し開口4に位置して各基板処理部1、2の雰囲気を遮
断する雰囲気遮断部材5を備えている。この雰囲気遮断
部材5は、鉛直方向の軸芯J1周りで回転可能に構成さ
れ、基板受渡し開口4とその基板受渡し開口4から外れ
た退避位置との間で変位可能に構成されている。さら
に、基板受渡し開口4を介して、下段の基板処理部1と
上段の基板処理部2との間で基板Wを受け渡す基板受渡
し機構6も備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示器用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基
板、光ディスク用の基板などの基板に対する複数の基板
処理を好適に行うための基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ポリシング処理工程の次の洗浄
工程では、アンモニアなどのアルカリ系の薬液を供給し
ながら行うブラシ洗浄処理と、フッ酸などの酸系の薬液
による薬液処理と、リンス処理と、乾燥処理とからなる
一連の基板処理を行う。この一連の基板処理を行う基板
処理装置においては、アルカリ雰囲気と酸雰囲気とを分
離するために、アルカリ系の薬液によるブラシ洗浄処理
を行う第1の基板処理部と、酸系の薬液による薬液処理
とリンス処理と乾燥処理とを行う第2の基板処理部とに
分けられている。各基板処理部には、基板を保持するた
めの基板保持機構や、基板保持機構に保持された基板を
鉛直方向の軸芯周りで回転させる基板回転機構、基板保
持機構に保持された基板の周囲に配置されるカップやチ
ャンバなどの囲いを備えている。
【0003】そして、従来のこの種の基板処理装置は、
これら基板処理部が水平方向に配設され、各基板処理部
間で基板の受渡しを行う基板受渡しロボットが各基板処
理部の間に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来装置においては、複数の基板処理
部を水平方向に配設しているので、装置の設置面積が大
きくならざるを得ない。この種の基板処理装置はランニ
ングコストが高いクリーンルーム内に設置されるので、
従来装置のように装置の設置面積が大きいと、クリーン
ルームの有効利用が図れないという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、装置の設置面積を小さくし得る基板処
理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板を保持する基板保持
手段と、前記基板保持手段に保持された基板を回転させ
る基板回転手段と、前記基板保持手段に保持された基板
の周囲に配置される囲いとを個々に有する基板処理部を
n個(nは2以上の自然数)備え、これら基板処理部を
鉛直方向に積層し、下からi段目(iは、1〜(n−
1)の自然数)の基板処理部の囲いの上方と、下から
(i+1)段目の基板処理部の囲いの下方とには、前記
下からi段目の基板処理部と前記下から(i+1)段目
の基板処理部との間で基板を受け渡すための基板受渡し
開口が形成され、かつ、前記各基板受渡し開口に位置し
て、その上下の基板処理部の雰囲気を遮断する(n−
1)個の雰囲気遮断部材と、前記各雰囲気遮断部材を、
対応する前記基板受渡し開口と、その基板受渡し開口か
ら外れた退避位置との間で個別に変位させる(n−1)
個の変位手段と、前記各雰囲気遮断部材を回転させる
(n−1)個の雰囲気遮断部材回転手段と、前記各基板
受渡し開口を介して、その上下の基板処理部の間で基板
を受け渡す(n−1)個の基板受渡し手段と、最下段の
基板処理部に対する基板の搬入または搬出の際には、基
板を搬入出するための下方搬入出口を最下段の基板処理
部の囲いに形成し、最下段の基板処理部で基板処理を行
う際には、前記下方搬入出口を遮断する下方搬入出口形
成/遮断手段と、最上段の基板処理部に対する基板の搬
出または搬入の際には、基板を搬入出するための上方搬
入出口を最上段の基板処理部の囲いに形成し、最上段の
基板処理部で基板処理を行う際には、前記上方搬入出口
を遮断する上方搬入出口形成/遮断手段と、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板処理装置において、前記各雰囲気遮断部材か
らその下方の基板処理部内に向けて気体を供給する気体
供給手段を前記各雰囲気遮断部材に備えるとともに、最
上段の基板処理部内に気体を導入する気体導入手段を前
記最上段の基板処理部に設け、かつ、各基板処理部内の
気体を排出する排気手段を各基板処理部ごとに設けたこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の基板処理装置において、前記複数個の基
板処理部の中の少なくとも一つの基板処理部の基板回転
手段を、上下に開口した中空部を有する回転子と、前記
回転子と同芯状に設けられ、上下に開口した中空部を有
するステータとを備えた中空回転モーターで構成し、前
記中空回転モーターを備えた基板処理部の基板保持手段
は、基板の外周部を3箇所以上で保持する3個以上の基
板保持部材を、前記中空回転モーターの回転子に連結し
て構成したことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記請求項1な
いし3のいずれかに記載の基板処理装置において、各基
板処理部で行われる一連の基板処理は、最下段の基板処
理部に基板を搬入し、最下段の基板処理部における基板
処理から始めて、下の基板処理部から上の基板処理部へ
と順に各基板処理部における基板処理を行っていき、最
上段の基板処理部における基板処理が終了すると、最上
段の基板処理部から基板を搬出するように構成したこと
を特徴とするものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の基板処理装置において、基板処理部は2個備えて
おり、下段の基板処理部で行う第1の基板処理は、第1
の薬液と洗浄具とを用いた基板処理であり、上段の基板
処理部で行う第2の基板処理は、第2の薬液を用いた基
板処理と、リンス処理および/または乾燥処理であるこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。各基板処理部では、基板保持手段が基板を保持し、
基板回転手段がその基板を回転させ、囲い内においてそ
の基板の回転状態で個々の基板処理が行われる。
【0012】これらn個の基板処理は鉛直方向に積層さ
れている。以下の作用の説明では、特に断らない限り、
各基板処理部は、下から順に1段目の基板処理部(最下
段の基板処理部)、2段目の基板処理部、3段目の基板
処理部、…、(n─1)段目の基板処理部、n段目の基
板処理部(最上段の基板処理部)として説明する。
【0013】また、例えば、1段目の基板処理部の囲い
の上方と、2段目の基板処理部の囲いの下方とに形成さ
れた基板受渡し開口を〔1−2〕番目の基板受渡し開口
というように、i段目(iは1〜(n−1)の自然数)
の基板処理部の囲いの上方と、(i+1)段目の基板処
理部の囲いの下方とに形成された基板受渡し開口を〔i
−(i+1)〕番目の基板受渡し開口と表記して説明す
る。
【0014】また、例えば、〔1−2〕番目の基板受渡
し開口に位置して、1段目の基板処理部の雰囲気と2段
目の基板処理部の雰囲気とを遮断する雰囲気遮断部材を
〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材というように、i段目
の基板処理部と(i+1)段目の基板処理部との間の雰
囲気遮断部材を〔i−(i+1)〕番目の雰囲気遮断部
材と表記して説明する。
【0015】また、例えば、〔1−2〕番目の雰囲気遮
断部材を、〔1−2〕番目の基板受渡し開口と、その基
板受渡し開口から外れた退避位置との間で変位させる変
位手段を〔1−2〕番目の変位手段というように、〔i
−(i+1)〕番目の雰囲気遮断部材を、〔i−(i+
1)〕番目の基板受渡し開口と、その基板受渡し開口か
ら外れた退避位置との間で変位させる変位手段を〔i−
(i+1)〕番目の変位手段と表記して説明する。
【0016】また、例えば、〔1−2〕番目の雰囲気遮
断部材を回転させる雰囲気遮断部材回転手段を〔1−
2〕番目の雰囲気遮断部材回転手段というように、〔i
−(i+1)〕番目の雰囲気遮断部材を回転させる雰囲
気遮断部材回転手段を〔i−(i+1)〕番目の雰囲気
遮断部材回転手段と表記して説明する。
【0017】また、例えば、〔1−2〕番目の基板受渡
し開口を介して、1段目の基板処理部と2段目の基板処
理部との間で基板を受け渡す基板受渡し手段を〔1−
2〕番目の基板受渡し手段というように、〔i−(i+
1)〕番目の基板受渡し開口を介して、i段目の基板処
理部と(i+1)段目の基板処理部との間で基板を受け
渡す基板受渡し手段を〔i−(i+1)〕番目の基板受
渡し手段と表記して説明する。
【0018】さて、各基板処理部で行われる一連の基板
処理は、請求項4に限定したように下の基板処理部から
上の基板処理部へと順に各基板処理部における基板処理
を行っていってもよいし、その逆に、上の基板処理部か
ら下の基板処理部へと順に各基板処理部における基板処
理を行っていってもよい。
【0019】前者の場合の一連の基板処理は以下のよう
に行われる。まず、下方搬入出口形成/遮断手段が、最
下段、すなわち、1段目の基板処理部の囲いに下方搬入
出口を形成して、そこから、未処理の基板が搬入されて
1段目の基板処理部の基板保持手段に引き渡される。こ
の基板の搬入が完了すると、下方搬入出口形成/遮断手
段は下方搬入出口を遮断する。また、〔1−2〕番目の
雰囲気遮断部材は〔1−2〕番目の基板受渡し開口に位
置していて、1段目の基板処理部の雰囲気と2段目の基
板処理部の雰囲気とが遮断されている。そして、〔1−
2〕番目の雰囲気遮断部材回転手段によって、〔1−
2〕番目の雰囲気遮断部材が回転され、この状態で、1
段目の基板処理部における基板処理が行われる。
【0020】このとき、1段目の基板処理部の囲いによ
って、外部の雰囲気が1段目の基板処理部内に流れ込む
ことや、1段目の基板処理部内の雰囲気が外部に漏れ出
すことが防止される。また、〔1−2〕番目の雰囲気遮
断部材によって、2段目の基板処理部内の雰囲気が1段
目の基板処理部に流れ込むことや、1段目の基板処理部
内の雰囲気が2段目の基板処理部内に漏れ出すことが防
止される。しかも、この雰囲気遮断部材の回転によって
形成される気流により、1段目の基板処理部と2段目の
基板処理部との間の雰囲気の遮断をより一層効果的に行
える。また、例えば、2段目の基板処理部で行う基板処
理が処理液を用いるものである場合、その処理液が、
〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材の上に落下しても、こ
の雰囲気遮断部材の回転によって処理液はこの雰囲気遮
断部材の側方に吹き飛ばされ、2段目の基板処理部で用
いる処理液が1段目の基板処理部に入ってくることを防
止できる。従って、周囲(特に2段目の基板処理部)の
雰囲気の影響を受けずに、1段目の基板処理部における
基板処理を行うことができ、また、1段目の基板処理部
内の雰囲気による影響を周囲(特に2段目の基板処理
部)に与えることを防止できる。
【0021】1段目の基板処理部における基板処理が終
了すると、〔1−2〕番目の変位手段が〔1−2〕番目
の雰囲気遮断部材を〔1−2〕番目の基板受渡し開口か
ら退避位置に変位させて、〔1−2〕番目の基板受渡し
開口を開き、この開口を介して、〔1−2〕番目の基板
受渡し手段が、1段目の基板処理部における基板処理を
終えた基板を、1段目の基板処理部から2段目の基板処
理部へ引き渡す。
【0022】この基板の受渡しが完了すると、〔1−
2〕番目の変位手段は〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材
を退避位置から〔1−2〕番目の基板受渡し開口に変位
させてその基板受渡し開口に位置させ、1段目の基板処
理部の雰囲気と2段目の基板処理部の雰囲気とを遮断す
る。また、〔2−3〕番目の雰囲気遮断部材は〔2−
3〕番目の基板受渡し開口に位置され、2段目の基板処
理部の雰囲気と3段目の基板処理部の雰囲気とが遮断さ
れている。そして、〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材回
転手段によって、〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材が回
転されるとともに、〔2−3〕番目の雰囲気遮断部材回
転手段によって、〔2−3〕番目の雰囲気遮断部材が回
転され、この状態で、2段目の基板処理部における基板
処理が行われる。
【0023】このとき、2段目の基板処理部の囲いによ
って、外部の雰囲気が2段目の基板処理部内に流れ込む
ことや、2段目の基板処理部内の雰囲気が外部に漏れ出
すことが防止される。また、2段目の基板処理部の上下
の〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材と〔2−3〕番目の
雰囲気遮断部材によって、1段目の基板処理部内の雰囲
気や3段目の基板処理部内の雰囲気が2段目の基板処理
部に流れ込むことや、2段目の基板処理部内の雰囲気が
1段目の基板処理部や3段目の基板処理部に漏れ出すこ
とが防止される。しかも、2段目の基板処理部の上下の
〔1−2〕番目の雰囲気遮断部材と〔2−3〕番目の雰
囲気遮断部材とを回転させることによって、1段目の基
板処理部と2段目の基板処理部との間の雰囲気の遮断、
および、3段目の基板処理部と2段目の基板処理部との
間の雰囲気の遮断をより一層効果的に行える。また、例
えば、3段目の基板処理部で行う基板処理が処理液を用
いるものである場合、その処理液が、〔2−3〕番目の
雰囲気遮断部材の上に落下しても、この雰囲気遮断部材
の回転によって処理液はこの雰囲気遮断部材の側方に吹
き飛ばされ、3段目の基板処理部で用いる処理液が2段
目の基板処理部に入ってくることを防止できる。従っ
て、周囲(特に1段目の基板処理部や3段目の基板処理
部)の雰囲気の影響を受けずに、2段目の基板処理部に
おける基板処理を行うことができ、また、2段目の基板
処理部内の雰囲気による影響を周囲(特に1段目の基板
処理部や3段目の基板処理部)に与えることを防止でき
る。
【0024】以後同様にして、下の基板処理部から上の
基板処理部へと順に各基板処理部における基板処理が、
上記2段目の基板処理部における基板処理と同様の動作
で実行される。そして、最後に最上段、すなわち、n段
目の基板処理部における基板処理が行われる。
【0025】このn段目の基板処理部における基板処理
は、上方搬入出口形成/遮断手段によりn段目の基板処
理部の囲いの上方搬入出口が遮断されているとともに、
〔(n−1)−n〕番目の雰囲気遮断部材は〔(n−
1)−n〕番目の基板受渡し開口に位置され、(n−
1)段目の基板処理部の雰囲気とn段目の基板処理部の
雰囲気とが遮断され、かつ、〔(n−1)−n〕番目の
雰囲気遮断部材回転手段によって、この〔(n−1)−
n〕番目の雰囲気遮断部材が回転された状態で行われ
る。これにより、周囲(特に(n−1)段目の基板処理
部)の雰囲気の影響を受けずに、n段目の基板処理部に
おける基板処理を行うことができ、また、n段目の基板
処理部内の雰囲気による影響を周囲(特に(n−1)段
目の基板処理部)に与えることを防止できる。
【0026】n段目の基板処理部における基板処理が終
了すると、上方搬入出口形成/遮断手段はn段目の基板
処理部の囲いに上方搬入出口を形成する。この上方搬入
出口を介して、n段目の基板処理部の基板保持手段から
処理済の基板が取り出され、n段目の基板処理部の囲い
の外に搬出される。
【0027】なお、1段目の基板処理部における基板処
理を終えた基板を、1段目の基板処理部から2段目の基
板処理部へ受渡して、1番目の基板処理部が処理可能に
なると、新たな未処理基板が1段目の基板処理部へと搬
入され、2段目の基板処理部における基板処理と並行し
て、1段目の基板処理部における基板処理が行われる。
2段目より上の基板処理部においても同様に、下の基板
処理部や上の基板処理部との間での基板の受渡しを行う
場合以外は、各基板処理部における基板処理は並行して
行われる。
【0028】上記では、下の基板処理部から上の基板処
理部へと順に各基板処理部における基板処理を行ってい
く場合の動作を説明したが、上の基板処理部から下の基
板処理部へと順に各基板処理部における基板処理を行っ
ていく場合は、n番目の基板処理部に未処理基板を搬入
し、n段目の基板処理部における基板処理、(n−1)
段目の基板処理部における基板処理、…、2段目の基板
処理部における基板処理、1段目の基板処理部における
基板処理の順に一連の基板処理を行っていき、処理済基
板を1段目の基板処理部から搬出する。基板の搬入/搬
出や各基板処理部における基板処理などの詳細は、上述
した下の基板処理部から上の基板処理部へと順に各基板
処理部における基板処理を行っていく場合と略同様であ
る。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、1段目〜
(n−1)段目の基板処理部において基板処理を行う
際、回転されている雰囲気遮断部材から下方に向けて気
体が供給され、雰囲気遮断部材の下方の基板処理部内に
新たな気体が供給されるとともに、各基板処理部に設け
られた排気手段によって各基板処理部内の雰囲気は排気
される。これにより、1段目〜(n−1)段目の基板処
理部では、各基板処理部内の雰囲気を新たな気体の雰囲
気に置換でき、各基板処理部内の雰囲気を清浄に維持す
ることができる。また、最上段の基板処理部は、気体導
入手段から最上段の基板処理部内に新たな気体が導入さ
れるとともに、最上段の基板処理部に設けられた排気手
段によって最上段の基板処理部内の雰囲気は排気され、
最上段の基板処理部内の雰囲気も清浄に維持することが
できる。
【0030】請求項3に記載の発明は、複数個の基板処
理部の中の少なくとも一つの基板処理部の基板回転手段
を、上下に開口した中空部を有する回転子と、回転子と
同芯状に設けられ、上下に開口した中空部を有するステ
ータとを備えた中空回転モーターで構成し、中空回転モ
ーターを備えた基板処理部の基板保持手段は、基板の外
周部を3箇所以上で保持する3個以上の基板保持部材
を、中空回転モーターの回転子に連結して構成した。
【0031】上記中空回転モーターを備えた基板処理部
では、基板は回転子に連結された3個以上の基板保持部
材に外周部の3箇所以上が保持され、この基板の保持状
態で、ステータに対して、回転子、基板保持部材ととも
に基板が回転され、保持した基板を回転させて所定の基
板処理が行われる。
【0032】この構成の中空回転モーターによれば、回
転子、ステータはともに上下に開口した中空部を有する
ので、中空回転モーターも上下に開口した中空部が形成
され、保持された基板の周方向に上記中空回転モーター
を配置できる。また、この中空部が形成された中空回転
モーターを構成する回転子に基板保持部材を連結して基
板を保持するので、保持された基板の鉛直下方に基板回
転用の電動モーターや基板保持部材の支持台などの障害
物を配置するのを回避できる。従って、保持された基板
の上面の上方空間および下面の下方空間から基板回転用
の電動モーターや基板保持部材の支持台などの障害物を
無くすことができ、中空回転モーターの中空部からも基
板に基板処理を行えるので、基板を回転して所定の基板
処理を行う場合、基板の上下両面に対して同時に処理を
行うことができる。また、保持された基板の周方向に中
空回転モーターを配置できるので、この中空回転モータ
ーを備えた基板処理部の鉛直方向の寸法を低くでき、基
板処理装置全体の鉛直方向の寸法を低くすることができ
る。
【0033】なお、n個の基板処理部のうち、一部の基
板処理部にだけ中空回転モーターを備えるように構成し
てもよいし、全ての基板処理部に上記中空回転モーター
を備えるようにしてもよい。
【0034】請求項4に記載の発明は、下の基板処理部
から上の基板処理部へと順に各基板処理部における基板
処理を行っていくもので、その詳細な作用については、
上記請求項1に記載の発明の作用で説明したとおりであ
る。
【0035】例えば、ブラシ洗浄処理、薬液処理、リン
ス処理、乾燥処理からなる一連の基板処理を行う場合、
後の基板処理に進むに従って高い処理精度が要求され
る。特に、最後の乾燥処理が終了したとき、ブラシ洗浄
時に発生するパーティクルなどが、乾燥処理後の基板に
付着するなど前の基板処理の雰囲気で基板が再汚染され
ることがないように考慮する必要がある。一方で、鉛直
方向に積層した基板処理部で一連の基板処理を行う場
合、仮に各基板処理部間の雰囲気遮断に漏れがあると、
上の基板処理部内の雰囲気が下の基板処理部内に流下し
易い。従って、例えば、上の基板処理部から下の基板処
理部へと順に各基板処理部で一連の基板処理を行ってい
くと、後の基板処理中に、前の基板処理の雰囲気の影響
を受け易くなる。これに対して、下の基板処理部から上
の基板処理部へと順に各基板処理部で一連の基板処理を
行っていくと、後の基板処理中に、前の基板処理の雰囲
気の影響を受け難くなり、最終的な基板の処理精度を高
くすることができる。
【0036】請求項5に記載の発明によれば、基板処理
部を2個(n=2)備え、これら2個の基板処理部を鉛
直方向に積層し、まず、下段(1段目)の基板処理部に
未処理基板を搬入して、そこで第1の薬液と洗浄具とを
用いた基板処理を行い、次に、上段(2段目)の基板処
理部で第2の薬液を用いた基板処理と、リンス処理およ
び/または乾燥処理を行って、処理済基板を上段の基板
処理部から搬出する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る基板処
理装置の全体構成を示す縦断面図である。なお、図1及
び図8〜図11の縦断面図では、下カップ、中間カッ
プ、上カップの縦断面形状のみを示している。
【0038】この装置は、2個の基板処理部1、2が鉛
直方向に積層して配設され、下段の基板処理部1と上段
の基板処理部2との間に配設された中間カップ3bに各
基板処理部1、2間で基板Wを受け渡すための平面視で
円形の基板受渡し開口4が形成されている。また、この
基板受渡し開口4に位置して下段の基板処理部1の雰囲
気と上段の基板処理部2の雰囲気とを遮断する雰囲気遮
断部材5を備えている。後述するように、この雰囲気遮
断部材5は、鉛直方向の軸芯J1周りで回転可能に構成
されているとともに、基板受渡し開口4とその基板受渡
し開口4から外れた退避位置との間で変位可能に構成さ
れている。さらに、基板受渡し開口4を介して、下段の
基板処理部1と上段の基板処理部2との間で基板Wを受
け渡す基板受渡し機構6も備えている。
【0039】下段の基板処理部1は、アンモニアなどの
第1の薬液と、洗浄具としての洗浄ブラシ15a、15
bを用いた、第1の基板処理である基板Wの洗浄処理を
行う基板処理部である。この基板処理部1は、基板Wの
外周部を3箇所以上で保持する3個以上の基板保持部材
20と、基板保持部材20に保持された基板Wを鉛直方
向の軸芯J2周りで回転させる中空回転モーター30
と、基板保持部材20に保持された基板Wの周囲に配置
される下カップ3a及び中間カップ3bからなる囲い3
dとを備えている。
【0040】中空回転モーター30は、図1ないし図3
に示すように、上下に開口している中空部31を有する
リング状の回転子32と、この回転子32と同芯状に設
けられるリング状のステータ33とを備えて構成されて
いる。回転子32には、外周面に沿って複数個の永久磁
石34が埋設され、一方、ステータ33には、これら永
久磁石34に対向するように多数のコイル35が埋設さ
れている。ステータ33はリング状の支持部材36と、
懸垂支持部材37とを介して中間カップ3bに固定的に
懸垂支持されており、コイル35に交流電流を流して発
生する磁場の極性を切換え制御することで、固定された
ステータ33に対して回転子32が一定方向に回転駆動
されるようになっている。なお、懸垂支持部材36は、
後述する基板Wの搬入動作や、ノズル11a、11b及
び洗浄ブラシ15a、15bの水平移動の妨げとならな
い位置で支持部材36を懸垂支持している。また、回転
子32とステータ33との嵌合部分には加圧エアーが供
給可能に構成されていて回転子32が浮動状態に保持さ
れて回転されるようになっている。
【0041】この構成の中空回転モーターに関しては、
本願出願人が特願平8−266436号として提案して
おり、このように構成された中空回転モーター30は、
回転子32及びステータ33の中央部に任意の大きさの
中空部を形成することができる。この実施例の中空回転
モーター30の中空部は、基板Wの直径よりも大きく形
成されている。
【0042】各基板保持部材20は、中空回転モーター
30の回転子32に連結されている。図2、図3に示す
ように、各基板保持部材20は、上下に揺動する単一の
上爪21とその左右両側に位置する一対の下爪22とで
構成されている。上爪21は、その後端が回転子32の
上面に立設された支持軸23に支点s1を中心に上下に
揺動可能に連結されている。一方、下爪22は、その前
後中間部が回転子32の上面に立設された支持軸24に
支点s2を中心に上下揺動可能に連結されている。
【0043】また、上爪21の前後中間部と下爪22の
後端部とが、回転子32に上下スライド可能に貫通装着
した操作軸25の上端部25aに、連結軸26を介して
枢支連結されている。各基板保持部材20における操作
軸25の下端にはリング状の連結部材27が取り付けら
れ、各操作軸25が同時に上下にスライド変位可能に構
成されている。なお、図3中の符号28は、回転子32
に取り付け固定されたリング状のカバーであり、各支持
軸23、24及び操作軸25がこのカバー28からシー
ル状態で貫通されている。
【0044】図3(b)に示すように、連結部材27を
図示しないエアーシリンダなどのアクチュエータで押し
上げ操作することによって、各操作軸25が上方にスラ
イド変位される。これに伴って上爪21が支点s1を中
心に上方に揺動されるとともに、下爪22が支点s2を
中心に下方に揺動され、上爪21及び下爪22が開かれ
て基板Wの外周端縁から離れ、基板Wの保持が解除され
る。
【0045】また、図3(a)に示すように、連結部材
27の押し上げを解除して自重下降状態にすることによ
って、各操作軸25が下方にスライド変位される。これ
に伴って上爪21が支点s1を中心に下方に揺動される
とともに、下爪22が支点s2を中心に上方に揺動され
る。その結果、左右の下爪22の先端が基板Wの外周端
縁を下方から係止するとともに、上爪21の先端が基板
Wの外周端縁を上方から係止し、基板Wが保持される状
態となる。
【0046】なお、基板保持部材20は図2、図3の構
成に限定されず、各種の構成のものを採用することがで
きる。
【0047】下カップ3aは、下カップ昇降機構40に
よって昇降可能に構成されており、一方、中間カップ3
bは、装置フレームに取り付けられて固定されている。
従って、図8に示すように、下カップ3aが下降される
と、下カップ3aと中間カップ3bとが開かれ、基板保
持部材20の側方に開口41が形成される。この開口4
1を下方搬入出口として、下段の基板処理部1に対する
基板Wの搬入・搬出が行えるようになっている。なお、
下段の基板処理部1に対する基板Wの搬入・搬出は、図
示しない基板搬送機構の基板保持アームが、下段の基板
処理部1の囲い3dの内部に進入することで行われる。
また、下段の基板処理部1で基板処理を行う際には、図
1に示すように、下カップ3aが上昇され、下カップ3
aと中間カップ3bとを閉じて、下方搬入出口41を遮
断する。なお、下カップ昇降機構40や、以下に説明す
る各昇降機構は、エアシリンダやボールネジなどの周知
の1軸方向駆動機構で構成されている。
【0048】下カップ3aの下部には、排気・排液口4
5が設けられている。この排気・排液口45は、気液分
離装置46を介して、気体を吸引する排気部47と排液
ドレイン48に接続されている。これにより、下段の基
板処理部1の囲い3d内の気体(雰囲気)が吸引されて
排出(排気)できるとともに、下段の基板処理部1の囲
い3d内に生じた排液を排液ドレイン48に排出できる
ようになっている。
【0049】下段の基板処理部1の囲い3d内には、基
板保持部材20に保持された基板Wの上下両面に第1の
薬液と純水とを選択的に供給するノズル11a、11b
と、基板保持部材20に保持された基板Wの上下両面を
洗浄する洗浄ブラシ15a、15bとが設けられ、ま
た、各ノズル11a、11b及び各洗浄ブラシ15a、
15bの退避空間10も形成されている。
【0050】各ノズル11a、11bは、それぞれ図示
しない支持アームに支持されている。これら支持アーム
を各々水平方向に移動させることで、図1の実線に示
す、基板保持部材20に保持された基板Wの上面、下面
の各々の回転中心に第1の薬液と純水を供給する供給位
置と、図1の二点鎖線に示す、基板保持部材20に保持
された基板Wの上面、下面から外れた退避空間10内の
所定の退避位置との間で各ノズル11a、11bが移動
可能に構成されている。なお、各ノズル11a、11b
(支持アーム)を水平移動させる図示しない移動機構
は、下カップ3aの内壁面または中間カップ3bの下壁
面に取り付けられている。また、各ノズル11a、11
bへの第1の薬液と純水の供給は、処理液供給管12
a、12bを介して処理液供給部13から行われる。処
理液供給部13は、切換え弁の切り換えなどにより、処
理液供給管12a、12bを介して各ノズル11a、1
1bに第1の薬液と純水とを選択的に供給できるように
構成されている。
【0051】各洗浄ブラシ15a、15bも、それぞれ
支持アーム16a、16bに支持されている。これら支
持アーム16a、16bは、下カップ3aの内壁面また
は中間カップ3bの下壁面に取り付けられた図示を省略
した昇降・移動機構によって、各々昇降可能で、かつ水
平移動可能に構成されている。アーム16aの昇降と水
平移動とによって、洗浄ブラシ15aは、基板保持部材
20に保持された基板Wの上面の上方位置と、基板保持
部材20に保持された基板Wの上面から外れた退避空間
10内の所定の退避位置との間で移動できるとともに、
基板保持部材20に保持された基板Wの上面の上方位置
と、基板Wの上面に接触、または、若干浮くように作用
する所定高さ位置との間で昇降でき、かつ、基板Wの上
面に作用した状態で、基板Wの上面に沿って基板Wの回
転中心と外周部との間で往復移動できるように構成され
ている。洗浄ブラシ15bも同様に、アーム16bの昇
降と水平移動とによって、基板保持部材20に保持され
た基板Wの下面の下方位置と、基板保持部材20に保持
された基板Wの下面から外れた退避空間10内の所定の
退避位置との間で移動できるとともに、基板保持部材2
0に保持された基板Wの下面の下方位置と、基板Wの下
面に作用する所定高さ位置との間で昇降でき、かつ、基
板Wの下面に作用した状態で、基板Wの下面に沿って基
板Wの回転中心と外周部との間で往復移動できるように
構成されている。
【0052】なお、支持アーム16a、16bに内設さ
れた図示しないモーターによって、各洗浄ブラシ15
a、15bはそれぞれ図1の軸芯R1、R2周りで回転
可能に構成されている。
【0053】上段の基板処理部2は、フッ酸などの第2
の薬液を用いた薬液処理と、リンス処理及び乾燥処理と
からなる第2の基板処理を行う基板処理部である。この
基板処理部2は、基板Wを保持する基板保持機構50
と、基板保持機構50に保持された基板Wを鉛直方向の
軸芯J3周りで回転させる基板回転機構70と、基板保
持機構50に保持された基板Wの周囲に配置される中間
カップ3b及び上カップ3cからなる囲い3uとを備え
ている。
【0054】基板保持機構50は、基板Wの外周部を3
箇所以上で保持する3個以上の保持部材51がベースブ
ロック52の下面から懸垂されて構成されている。各保
持部材51は、先端部が鉤型形状を有していて、基板W
の外周部を下方から抱えるように支持するとともに、基
板Wの外周端縁を押圧して基板Wを保持するように構成
されている。
【0055】図4、図5に示すように、各保持部材51
はベースブロック52内の揺動支点53を中心に揺動可
能に支持され、その先端部がベースブロック52の下面
に形成された長孔54から下方に突出され、基端部は円
柱状部材55に回動自在に連結されている。各円柱状部
材55はリング状の載置台56に載置されている。載置
台56はコイルバネ57で上方に付勢され、各円柱状部
材55が上方に付勢される結果、図4(a)に示すよう
に、各保持部材51は閉状態になり、基板Wを保持する
ことができる。なお、図中の符号58は、閉状態の保持
部材51の位置を規制するストッパーである。各円柱状
部材55の上方にはリング状の押下部材59が配置され
ている。エアシリンダ60のロッド60aを伸長するこ
とで、揺動部材61を介して、押下部材59が下降させ
られ、この押下部材59の下降により、図4(b)に示
すように、各円柱状部材55及び載置台56が下方に押
し下げられ、各保持部材51が揺動支点53を中心に揺
動される結果、各保持部材51は開状態になり、基板W
の保持を解除することができる。以上の構成により、エ
アーシリンダ60のロッド60aの伸縮により、基板W
の保持とその解除とが切り換えられる。なお、図中の符
号62は揺動部材61の揺動支点を示す。
【0056】基板保持機構50は、基板Wを保持した状
態で、基板Wの上面とベースブロック52の下面とが近
接されるように構成されている。また、ベースブロック
52の下面は下方から見て円形であり、その径は基板W
の直径よりも大きくなるように構成されている。これに
より、基板保持機構50に基板Wが保持された状態で、
基板Wの上面の上方は、ベースブロック52の下面に覆
われ、基板Wの上面とベースブロック52の下面とが近
接される結果、基板Wの上面とベースブロック52の下
面との間に局所空間65が形成されることになる。
【0057】基板回転機構70は、ベースブロック52
を懸垂支持する回転軸71と、回転軸71を回転させる
中空回転モーター72とを備えて構成されている。回転
軸71は、基端部が支持アーム73に回転可能に支持さ
れ、先端部にベースブロック52が一体回転可能に固設
されている。中空回転モーター72は、上述した下段の
基板処理部1に備えている中空回転モーター30と同様
に、上下に開口した中空部を有するリング状の回転子7
2aと、この回転子72aと同芯状に設けられたリング
状のステータ72bとを備えて、ステータ72bに対し
て回転子72aが回転駆動されるように構成されてい
る。この中空回転モーター72の回転子72aの中空部
に回転軸71が貫通された状態で、回転子72aと回転
軸71とが連結されている。一方、ステータ72bは連
結部材74によって支持アーム73に固定的に連結され
ている。この構成により、ステータ72bに対して回転
子72aを回転駆動することにより、回転軸71ととも
にベースブロック52が鉛直方向の軸芯J3周りで回転
され、基板保持機構50に保持された基板Wを鉛直方向
の軸芯J3周りで回転させることができる。
【0058】支持アーム73は、支持アーム昇降機構7
5によって昇降可能に構成されている。この支持アーム
73の昇降により、基板保持機構50に保持された基板
Wの下面を、雰囲気遮断部材5の上部雰囲気遮断部材5
aの上面に対して接離できるようになっており、図10
に示すように、基板保持機構50に保持された基板Wの
下面が雰囲気遮断部材5の上部雰囲気遮断部材5aに近
接されたとき、基板Wの下面と上部雰囲気遮断部材5a
の上面との間に局所空間76が形成されるようになって
いる。
【0059】図1、図4、図5に示すように、ベースブ
ロック52及び回転軸71の内部には、処理液供給管8
0が貫通されている。ベースブロック52の下面に位置
するこの処理液供給管80の先端部が処理液供給口80
aとなっている。処理液供給管80の基端部は処理液供
給部81に接続されている。処理液供給部81は、切換
え弁の切り換えなどによって処理液供給管80に第2の
薬液と純水とを選択的に供給できるように構成されてい
る。これにより、基板保持機構50に保持された基板W
の上面に、処理液供給口80aから第2の薬液と純水と
を選択的に供給できるようになっている。また、処理液
供給管80の周囲には外管83が配設され、処理液供給
管80の外壁と外管83の内壁との間の空間が気体供給
路84とされ、ベースブロック52の下面に位置するこ
の気体供給路84の先端部が気体供給口84aとなって
いる。気体供給路84には、気体供給管85を介して、
気体供給部86から、基板Wを乾燥するための窒素ガス
などの不活性ガスやドライエアなどの清浄な気体が供給
されるようになっている。これにより、基板保持機構5
0に保持された基板Wの上面とベースブロック52の下
面との間の局所空間65に基板Wを乾燥させるための気
体が供給できるようになっている。
【0060】上段の基板処理部4の囲い3u内には、基
板保持機構50に保持された基板Wの下面に第2の薬液
と純水とを選択的に供給するノズル87が設けられてい
る。このノズル87は図示しない支持アームに支持され
ていて、この支持アームを水平方向に移動させること
で、図1の実線に示す、基板保持機構50に保持された
基板Wの下面の回転中心に第2の薬液と純水を供給する
供給位置と、図1の二点鎖線に示す、基板保持機構50
に保持された基板Wの下面から外れた退避空間100内
の所定の退避位置との間でノズル87が移動可能に構成
されている。なお、ノズル87(支持アーム)を水平移
動させる図示しない移動機構は、中間カップ3bの内壁
面または上カップ3cの内壁面に取り付けられている。
また、ノズル87への第2の薬液と純水の供給は、処理
液供給管88を介して処理液供給部89から行われる。
処理液供給部89は、切換え弁の切り換えなどによって
処理液供給管88を介してノズル87に第2の薬液と純
水とを選択的に供給できるように構成されている。
【0061】なお、上段の基板処理部4の囲い3u内に
形成された退避空間100には、ノズル87以外にも、
後述するように雰囲気遮断部材5も退避されるようにな
っている。
【0062】上カップ3cは、上カップ昇降機構91に
よって昇降可能に構成されている。図11に示すよう
に、固定された中間カップ3bに対して上カップ3cを
上昇させると、上カップ3cと中間カップ3bとが開か
れ、基板保持機構50の側方に開口92が形成される。
この開口92を上方搬入出口として、上段の基板処理部
2に対する基板Wの搬出・搬入が、図示しない基板搬送
機構の基板保持アームによって行われる。また、上段の
基板処理部2で基板処理を行う際には、図1に示すよう
に、上カップ3cが下降され、上カップ3cと中間カッ
プ3bとを閉じて、上方搬入出口92を遮断する。
【0063】中間カップ3bの下部には、排気・排液口
95が設けられている。この排気・排液口95は、気液
分離装置46を介して、気体を吸引する排気部47と排
液ドレイン48に接続されている。これにより、上段の
基板処理部2の囲い3u内の気体(雰囲気)が吸引され
て排出(排気)できるとともに、上段の基板処理部2の
囲い3u内に生じた排液を排液ドレイン48に排出でき
るようになっている。なお、図1では、下段の基板処理
部1と上段の基板処理部2との排気、排液を共通の経路
で行うように構成しているが、排気・排液口95に、気
液分離装置46と別個の気液分離装置を介して、排液ド
レイン48と別の排液ドレインに接続して、下段の基板
処理部1で生じた排液と上段の基板処理部2で生じた排
液とを別々に排出できるように構成してもよい。
【0064】上カップ3cの上部には気体を導入するた
めの開口98が形成されている。この開口98の上部に
は、ULPAフィルタ(ultra low penetration air-fi
lter)やHEPAフィルタ(high efficiency particul
ate air-filter)などの粉塵除去用のフィルター99が
配設され、清浄な気体が上段の基板処理部2の囲い3u
内に導入できるように構成されている。この開口98か
らの気体の導入と、排気・排液口95からの排気とによ
って、上段の基板処理部2の囲い3u内の雰囲気を清浄
な気体の雰囲気に置換できるように構成されている。
【0065】雰囲気遮断部材5は、上部雰囲気遮断部材
5aと下部雰囲気遮断部材5bとに分けられていて、こ
れら各雰囲気遮断部材5a、5bが支持ブロック101
の上下に回転自在に連結されて構成されている。
【0066】図6、図7に示すように、支持ブロック1
01は、支持アーム102の先端部に一体的に連結され
ている。支持アーム102の基端部は回動支軸103の
上端部に一体的に連結されている。回動支軸103は、
回動ブロック104に回動自在に支持されていて、回動
ブロック104内に設けられたベルト伝動機構105を
介してモーター106の回転軸に連動連結されている。
モーター106を駆動することにより、回動支軸103
が鉛直方向の軸芯Q周りで回転され、支持アーム102
が回動支軸103を揺動支点として水平方向に揺動され
て、支持ブロック101とともに、上部雰囲気遮断部材
5a及び下部雰囲気遮断回転部材5bが水平方向に移動
され、図1の一点鎖線に示す基板受渡し開口4の上方位
置と、図1、図7の二点鎖線に示す、基板受渡し開口4
から外れた退避空間100内の所定の退避位置との間で
移動できるように構成されている。
【0067】また、回動ブロック104は、中間カップ
3bの内壁に取り付けられた雰囲気遮断部材昇降機構1
07によって昇降可能に構成され、雰囲気遮断部材5が
昇降されるようになっている。
【0068】上部雰囲気遮断部材5aと下部雰囲気遮断
部材5bとは、平面視で円形の形状に形成され、上部雰
囲気遮断部材5aの径r1と基板受渡し開口4の径r2
と下部雰囲気遮断部材5bの径r3との大小関係は、
(r1>r2>r3)となるように構成されている。従
って、雰囲気遮断部材昇降機構107を駆動することに
より、支持ブロック101とともに、上部雰囲気遮断部
材5a及び下部雰囲気遮断部材5bが、図1、図6、図
7の実線で示す基板受渡し開口4と、図1の一点鎖線に
示す基板受渡し開口4の上方位置との間で昇降できるよ
うになっている。なお、上部雰囲気遮断部材5a及び下
部雰囲気遮断部材5bが図1、図6、図7の実線で示す
基板受渡し開口4に位置した状態で、下段の基板処理部
1の囲い3d内の雰囲気と上段の基板処理部2の囲い3
u内の雰囲気とが遮断されるようになっている。また、
基板受渡し開口4の径r2は、基板Wの直径よりも大き
くなるように構成している。
【0069】上部雰囲気遮断部材5aの径r1を基板受
渡し開口4の径r2よりも大きく(r1>r2)したこ
とにより、図1、図6、図7の実線で示すように上部雰
囲気遮断部材5a及び下部雰囲気遮断部材5bが基板受
渡し開口4に位置したとき、中間カップ3bの基板受渡
し開口4の周縁部4aが、上部雰囲気遮断部材5aの下
方に入り込んだ状態となり、下段の基板処理部1の囲い
3d内の雰囲気と上段の基板処理部2の囲い3u内の雰
囲気との遮断効果を高めることができる。
【0070】支持ブロック101内には、回転軸110
が回転自在に支持されている。この回転軸110の上端
部と下端部とにそれぞれに上部雰囲気遮断部材5aと下
部雰囲気遮断部材5bとが一体回転可能に連結されてい
る。回転軸110は、ベルト伝動機構111を介してモ
ーター112の回転軸に連動連結されていて、モーター
112を駆動することによって、支持ブロック101に
対して、上部雰囲気遮断部材5aと下部雰囲気遮断部材
5bとが鉛直方向に軸芯J1周りで回転されるように構
成されている。
【0071】上部雰囲気遮断部材5aの下面と下部雰囲
気遮断部材5bの上面には、シリコンラバーやフッ素樹
脂など形成されるリング状のリップシール部材120が
一対ずつ取り付けられ、支持ブロック101の上面と上
部雰囲気遮断部材5aの下面との間、及び支持ブロック
101の下面と下部雰囲気遮断部材5bの上面との間に
は、それぞれ気体供給バッファ121、122が形成さ
れている。支持ブロック101及び支持アーム102内
には、気体供給バッファ121に気体を供給する気体供
給管123と気体供給バッファ122に気体を供給する
気体供給管124とが配設されている。一方、上部雰囲
気遮断部材5a内には、気体供給バッファ121内の気
体を、上部雰囲気遮断部材5aの上面の回転中心の気体
供給口125に供給する気体供給路126が形成されて
いる。気体供給口125の上方には傘状の部材127が
設けられ、上方から落下する第2の薬液や純水が気体供
給路126内に入り込むことを防止するようにしてい
る。また、下部雰囲気遮断部材5b内には、気体供給バ
ッファ122内の気体を、下部雰囲気遮断部材5bの下
面に設けられた多数の小孔で構成される気体供給口12
8に供給する気体供給路129が形成されている。
【0072】気体供給管123は気体供給部86に接続
され、気体供給部86からの気体を気体供給管123、
気体供給バッファ121、気体供給路126を介して、
気体供給口125から噴出供給できるようになってい
る。
【0073】また、気体供給管124は、粉塵が除去さ
れたエアなどの清浄な気体を供給する気体供給部130
に接続され、気体供給部130からの気体を気体供給管
124、気体供給バッファ122、気体供給路129を
介して、各気体供給口128から下段の基板処理部1の
囲い3d内に噴出供給できるようになっている。この気
体供給口128からの気体の供給と、排気・排液口45
からの排気とによって、下段の基板処理部1の囲い3d
内の雰囲気を清浄な気体の雰囲気に置換できるように構
成されている。
【0074】なお、図では、気体供給バッファ121、
122をリップシール部材120で形成したが、気体供
給バッファ121、122をラビリンスシール構造で形
成してもよい。
【0075】なお、中空回転モーター30の回転中心軸
J2と、基板回転機構70の回転中心軸J3とは同軸と
なるように各部材が配設されている。また、基板受渡し
開口4に位置した状態での上部雰囲気遮断部材5a及び
下部雰囲気遮断部材5bの回転中心軸J1が、中空回転
モーター30の回転中心軸J2及び基板回転機構70の
回転中心軸J3と同軸となるように構成されている。
【0076】基板受渡し機構6は、昇降機構140によ
って昇降自在に構成された支持部材141の上面に3本
以上の基板支持ピン142が立設されて構成されてい
る。各基板支持ピン142は、下カップ3aの底面に昇
降自在に貫通されれている。昇降機構140は、支持部
材141及び各基板支持ピン142を、図1に示す高
さ、図9(a)に示す高さ、図9(b)に示す高さの3
段階の高さで昇降させることができ、これにより、後述
するように各基板支持ピン142に基板Wを支持して、
基板受渡し開口4を介して下段の基板処理部1内の基板
保持部材20と、上段の基板処理部2内の基板保持機構
50との間で基板Wを受け渡すことができるようになっ
ている。
【0077】次に、上述した構成の実施例装置による基
板処理の動作を説明する。まず、図8に示すように、下
カップ3aを下降させて下方搬入出口41を形成し、そ
こから未処理の基板Wを下段の基板処理部1に搬入し、
基板保持部材20に保持させる。
【0078】なお、この未処理の基板Wの搬入の際に
は、上段の基板処理部2において、第1の基板処理を先
に終了した基板Wに対する第2の基板処理が行われてい
る。また、このとき、雰囲気遮断部材5は基板受渡し開
口4に位置し、上部雰囲気遮断部材5aと下部雰囲気遮
断部材5bとは軸芯J1周りで回転されていて、下上段
の基板処理部1、2の雰囲気を遮断している。
【0079】下段の基板処理部1に対する基板Wの搬入
が完了すると、下カップ3aを上昇させて下方搬入出口
41を遮断し、下部雰囲気遮断部材5bの気体供給口1
28からの気体の供給を開始する。その状態で、下段の
基板処理部1で以下のように第1の基板処理が行われ
る。
【0080】第1の基板処理は、まず、退避位置に退避
されているノズル11a、11bを供給位置に移動させ
るとともに、退避位置に退避されている洗浄ブラシ15
a、15bを、基板保持部材20に保持された基板Wの
上下両面の回転中心に作用させるように移動及び昇降さ
せる。そして、基板保持部材20の保持された基板Wを
軸芯J2周りで回転させつつ、各ノズル11a、11b
から基板Wの上下両面に第1の薬液を供給し、洗浄ブラ
シ15a、15bを基板Wの上下両面に沿わせてその回
転中心と外周部との間を往復移動させて、第1の薬液を
基板Wに供給しながら、基板Wの上下面全面を洗浄ブラ
シ15a、15bでブラシ洗浄する。なお、このとき、
必要に応じて、洗浄ブラシ15a、15bを軸芯R1、
R2周りで回転させながらブラシ洗浄してもよい。
【0081】第1の薬液と洗浄ブラシ15a、15bを
用いた基板Wの洗浄処理を終えると、洗浄ブラシ15
a、15bを退避位置に退避させ、基板Wを軸芯J2周
りで回転させつつ、各ノズル11a、11bから基板W
の上下両面に純水を供給して、基板Wに付着している第
1の薬液を洗い流す処理が行われ、それを終えると、各
ノズル11a、11bを退避位置に退避させ、下段の基
板処理部1で行う第1の基板処理を終了する。
【0082】なお、下段の基板処理部1で行う第1の基
板処理に要する処理時間は、上段の基板処理部2で行う
第2の基板処理に要する処理時間よりも長く設定してい
る。従って、第1の基板処理が終了する前に、上段の基
板処理部2において並行して行われている第2の基板処
理は終了し、第2の基板処理を終了した基板Wは、後述
するように上段の基板処理部2から搬出され、第1の基
板処理が終了したときには、上段の基板処理部2は待機
状態となっている。
【0083】下段の基板処理部1で行う第1の基板処理
が終了すると、以下のように下段の基板処理部1から上
段の基板処理部2への、第1の基板処理を終えた基板W
の受渡しが行われる。
【0084】この基板Wの受渡しは、まず、下部雰囲気
遮断部材5bの気体供給口128からの気体の供給を停
止するとともに、上部雰囲気遮断部材5aと下部雰囲気
遮断部材5bの回転を停止し、雰囲気遮断部材5の上昇
と水平移動とにより雰囲気遮断部材5を退避位置に退避
させて基板受渡し開口4を開く。次に、基板受渡し機構
6の昇降機構140を駆動して、図9(a)に示すよう
に、下段の基板処理部1の基板保持部材20が保持する
基板Wを載置支持する高さまで、各基板支持ピン142
を上昇させる。この状態で、基板保持部材20による基
板Wの保持を解除して、基板保持部材20から基板支持
ピン142への基板Wの受渡しが行われる。そして、基
板受渡し機構6の昇降機構140を駆動して、図9
(b)に示すように、基板支持ピン142に支持する基
板Wを、基板受渡し開口4を介して上昇させ、上段の基
板処理部2の基板保持機構50の基板保持高さに位置さ
せる。このとき、基板保持機構50の保持部材51は開
かれている。この状態で、保持部材51を閉じて、基板
保持機構50が基板Wを保持し、基板受渡し機構6の昇
降機構140を駆動して、基板支持ピン142を図1に
示している高さまで下降させることで、基板支持ピン1
42から基板保持機構50への基板Wの受渡しが行われ
る。
【0085】基板Wの受渡しが完了すると、退避位置に
退避されている雰囲気遮断部材5を水平移動させるとと
もに、下降させて基板受渡し開口4に位置させ、上部雰
囲気遮断部材5aと下部雰囲気遮断部材5bとを軸芯J
1周りで回転させて、下上段の基板処理部1、2の雰囲
気を遮断する。
【0086】基板Wの受渡しが完了すると、すぐに、新
たな未処理基板Wが、上述したように下段の基板処理部
1へ搬入され、その基板Wに対する第1の基板処理が行
われる。
【0087】一方で、第1の基板処理を終えた基板Wを
受け取った上段の基板処理部2では、その基板Wに対し
て以下のように第2の基板処理を行う。
【0088】第2の基板処理は、まず、退避位置に退避
されているノズル87を供給位置に移動させる。そし
て、図1に示す状態で、基板保持機構50に保持された
基板Wを軸芯J3周りで回転させつつ、ベースブロック
52の処理液供給口80aとノズル87とから基板Wの
上下両面に第2の薬液を供給し、第2の薬液を用いた薬
液処理を行う。この薬液処理を所定時間行うと、次に、
基板Wを軸芯J3周りで回転させた状態で、ベースブロ
ック52の処理液供給口80aとノズル87とから基板
Wの上下両面に純水を供給してリンス処理を行う。この
リンス処理を所定時間行うと、次に、ベースブロック5
2を下降させて、図10に示すように、基板保持機構5
0に保持された基板Wの下面を、上部雰囲気遮断部材5
aの上面に近接させる。この状態で、基板Wを軸芯J3
周りで回転させて、基板Wに付着した純水を振り切り乾
燥する。このとき、ベースブロック52の気体供給口8
4aと上部雰囲気遮断部材5aの気体供給口125とか
ら気体を供給することで、基板Wの乾燥処理が促進され
る。なお、基板保持機構50に保持された基板Wの上面
とベースブロック52の下面との間には局所空間65が
形成され、基板保持機構50に保持された基板Wの下面
と上部雰囲気遮断部材5aの上面との間には局所空間7
6が形成されているので、これら局所空間65、76内
に気体が充満して、基板Wの上下面全面に均一に気体が
拡げられ、基板Wの乾燥が均一に行える。
【0089】乾燥処理を終えると、ベースブロック52
を図1に示す元の高さ位置に上昇させて第2の基板処理
を終了し、図11に示すように、上カップ3cを上昇さ
せて上方搬入出口92を形成し、そこから処理済の基板
Wを上段の基板処理部2の囲い3uの外部に搬出する。
この基板Wの搬出を終えると、上カップ3cを下降させ
て上方搬入出口92を遮断して、下段の基板処理部1で
行われている次の基板Wに対する第1の基板処理が終了
するまで待機する。
【0090】上述のようにして、次々と基板Wに第1の
基板処理と第2の基板処理が行われていく。
【0091】この実施例装置によれば、第1の基板処理
を行う基板処理部1と第2の基板処理を行う基板処理部
2とを上下に積層したので、これら基板処理部を水平方
向に並設していた従来装置に比べて、基板処理装置の設
置面積を小さくすることができ、クリーンルームの有効
利用を図ることができる。
【0092】また、各基板処理部1、2間の基板Wの受
け渡しを、各基板処理部1、2の囲い3d、3uの上下
に形成された基板受け渡し開口4を介して行うように構
成したので、一連の基板処理中に基板Wを外部雰囲気に
さらすことがなく、基板Wの汚染などの低減を図ること
ができる。さらに、例えば、基板受け渡し機構6を、鉛
直方向に積層した基板処理部1、2の囲い3d、3uの
外部に設置し、各基板処理部1、2間の基板Wの受け渡
しを下段の基板処理部1の囲い3dから一端出して上段
の基板処理部2の囲い3u内に入れて行うように構成し
た場合に比べて、基板受け渡し機構6を、各基板処理部
1、2の側方に並設しないぶんだけ、装置の設置面積を
小さくでき、また、基板Wの受け渡し時間の短縮化が図
れて、一連の基板処理のスループットを向上させること
ができる。
【0093】また、第1の基板処理中は、下カップ3a
と中間カップ3bとは閉じられて下方搬入出口41が遮
断されているので、下段の基板処理部1の囲い3d内
に、囲い3d外の雰囲気が流れ込むのが防止され、囲い
3d外の雰囲気の影響を受けずに第1の基板処理が行え
るとともに、下段の基板処理部1の囲い3d内の雰囲気
が囲い3d外に漏れ出すことも防止できる。同様に、第
2の基板処理中は、上カップ3cと中間カップ3bとは
閉じられて上方搬入出口92が遮断されているので、上
段の基板処理部2の囲い3u外の雰囲気の影響を受けず
に第2の基板処理が行えるとともに、上段の基板処理部
2の囲い3u内の雰囲気が囲い3u外に漏れ出すことも
防止できる。
【0094】また、第1の基板処理及び第2の基板処理
の処理中は、基板受渡し開口4は、雰囲気遮断部材5で
閉じられているので、各基板処理部1、2の囲い3d、
3u内の各雰囲気が遮断され、各基板処理部1、2は、
互いに他方の基板処理部2、1の雰囲気の影響を受けず
に各基板処理を行うことができる。このとき、上部及び
下部雰囲気遮断部材5a、5bからなる雰囲気遮断部材
5を回転させることにより、各基板処理部1、2の囲い
3d、3u内の各雰囲気の遮断の上で、以下のような効
果もある。
【0095】すなわち、これら上部及び下部雰囲気遮断
部材5a、5bの回転によって形成される気流により、
上段の基板処理部2の囲い3u内の雰囲気が、中間カッ
プ3bの基板受渡し開口4の周縁部4aと、上部雰囲気
遮断部材5aとの間の隙間を通り抜けるのが阻止され、
一方、下段の基板処理部1の囲い3d内の雰囲気が、中
間カップ3bの基板受渡し開口4の周縁部4aと下部雰
囲気遮断部材5bとの間の隙間を通り抜けるのも阻止さ
れて、各基板処理部1、2の囲い3d、3u内の各雰囲
気の遮断効果が高められる。
【0096】なお、上部雰囲気遮断部材5aまたは/お
よび下部雰囲気遮断部材5bの側面に気体供給口を設
け、上部及び下部雰囲気遮断部材5a、5bを回転させ
ている間、その気体供給口から気体を吹き出すように構
成すれば、上部雰囲気遮断部材5aまたは/および下部
雰囲気遮断部材5bの側面に気体のカーテンが形成で
き、この気体のカーテンによって、各基板処理部1、2
の囲い3d、3u内の各雰囲気の遮断効果を一層高める
こともできる。
【0097】また、上記実施例では、上段の基板処理部
2で行う第2基板処理に第2の薬液や純水を用いている
ので、その処理液が下方の上部雰囲気遮断部材5aの上
面に落下するが、この上部雰囲気遮断部材5aを回転さ
せているので、この回転によって、上部雰囲気遮断部材
5aの上面に落下した処理液は上部雰囲気遮断部材5a
の側方に吹き飛ばされて、排気・排液口95から排出さ
れ、下段の基板処理部1に流れ込むような不都合を防止
することもできる。
【0098】さらに、下段の基板処理部1で行う第1の
基板処理の間、下段の基板処理部1の囲い3d内に新た
な気体が供給されつつ、下段の基板処理部1の囲い3d
内の気体が排気されているので、下段の基板処理部1で
行う第1の基板処理を終えた後に行われる、下段の基板
処理部1から上段の基板処理部2への基板Wの受渡しを
行うときには、下段の基板処理部1の囲い3d内は清浄
な気体の雰囲気となっていて、基板受渡し開口4が開か
れても、上段の基板処理部2の囲い3u内に第1の基板
処理中の処理雰囲気が流れ込むような不都合も防止でき
る。また、基板Wの搬入のために下方搬入出口41を形
成しても、第1の薬液の雰囲気などが外部に漏れ出すよ
うな不都合も防止できる。同様に、上段の基板処理部2
で行う第2の基板処理の間、上段の基板処理部2の囲い
3u内に新たな気体が導入されつつ、上段の基板処理部
2の囲い3u内の気体が排気されているので、下段の基
板処理部1から上段の基板処理部2への基板Wの受渡し
を行うときには、上段の基板処理部2の囲い3u内は清
浄な気体の雰囲気となっていて、基板受渡し開口4が開
かれても、下段の基板処理部1の囲い3d内に第2の基
板処理中の処理雰囲気が流れ込むような不都合が防止で
き、また、基板Wの搬出のために上方搬入出口92を形
成しても、第2の薬液の雰囲気などが外部に漏れ出すよ
うな不都合も防止できる。
【0099】また、下段の基板処理部1は、中央部に中
空部が形成された中空回転モーター30を構成する回転
子32に基板保持部材20を連結して基板Wを保持する
ように構成しているので、保持された基板Wの鉛直下方
に基板回転用の電動モーターや基板保持部材の支持台な
どの障害物を配置するのを回避して、保持された基板W
の周方向に中空回転モーター30を配置でき、保持され
た基板Wの上面の上方空間および下面の下方空間から基
板回転用の電動モーターや基板保持部材の支持台などの
障害物を無くすことができ、中空回転モーター30の中
空部31からも基板Wに基板処理を行うことができ、基
板Wを回転して第1の基板処理を行う場合、基板Wの上
下両面に対して同時に処理を行うことができる。また、
保持された基板Wの周方向に中空回転モーター30を配
置しているので、下段の基板処理部1の高さを低くで
き、基板処理装置全体の高さを低くすることができる。
【0100】また、基板処理中の薬液の雰囲気やブラシ
洗浄などで生じるパーティクルは上方から下方に流れ易
いが、上記実施例のように、ブラシ洗浄を下段の基板処
理部1で行い、リンス処理や乾燥処理を上段の基板処理
部2で行い、処理済の基板Wを上段の基板処理部2から
搬出するように構成したことにより、処理済の基板W
に、第1の薬液の雰囲気やブラシ洗浄などで生じるパー
ティクルなどが再付着するのを防止でき、洗浄処理の仕
上がり精度が低下することを防止できる。また、上段の
基板処理部2で行う第2の基板処理の間、上段の基板処
理部2の囲い3u内に新たな気体が導入されつつ、上段
の基板処理部2の囲い3u内の気体が排気されているの
で、第2の薬液の雰囲気は第2の薬液による洗浄処理後
に速やかに排出され、処理済の基板Wに第2の薬液が再
付着するような不都合も防止されている。
【0101】上記実施例では、ポリシング処理工程の次
の洗浄工程の洗浄処理を行う装置を例に採り説明した
が、その他の洗浄工程の洗浄処理を行う装置にも本発明
を適用することができ、さらに、洗浄処理に限らず、そ
の他の基板処理を行う装置にも本発明を適用することが
できる。
【0102】また、上記実施例では、下段の基板処理部
1に基板Wを搬入し、下段の基板処理部1での基板処理
から始めて、下の基板処理部1から上の基板処理部2へ
と順に各基板処理部1、2における基板処理を行ってい
き、上段の基板処理部2での基板処理が終了すると、上
段の基板処理部2から基板Wを搬出するようにしている
が、基板処理の内容によっては、その逆の動作、すなわ
ち、上段の基板処理部2に基板Wを搬入し、上段の基板
処理部2での基板処理から始めて、上の基板処理部2か
ら下の基板処理部1へと順に各基板処理部2、1におけ
る基板処理を行っていき、下段の基板処理部1での基板
処理が終了すると、下段の基板処理部1から基板Wを搬
出するようにしてもよい。
【0103】また、上記実施例では、基板処理部を2個
備えた場合を例示しているが、3個以上の基板処理部を
備えた場合にも本発明は同様に適用することができる。
なお、この場合、中間段の各基板処理部の基板回転手段
として、基板の径より大きい中空部を有する中空回転モ
ーターを用いれば、その中空回転モーターの中空部を介
して基板の受渡しを行うことができる。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、一連の基板処理を複数に分け
て行う複数個の基板処理部を鉛直方向に積層したので、
基板処理装置の設置面積を小さくすることができ、クリ
ーンルームの有効利用を図ることができる。
【0105】また、各基板処理部間の基板の受け渡し
を、各基板処理部の囲いの上下に形成された基板受け渡
し開口を介して行うように構成したので、一連の基板処
理中に基板を外部雰囲気にさらすことがなく、基板の汚
染などの低減を図ることができる。さらに、例えば、基
板受け渡し手段を、鉛直方向に積層した基板処理部の囲
いの外部に設置し、各基板処理部間の基板の受け渡しを
一旦基板処理部の囲いから出して次の基板処理部の囲い
内に入れて行うように構成した場合に比べて、基板受け
渡し手段を、基板処理部の側方に並設しないぶんだけ、
装置の設置面積を小さくできるとともに、基板の受け渡
し時間を短縮することができ、一連の基板処理のスルー
プットが良くなる。
【0106】また、各基板処理部の囲いの上下に形成さ
れた基板受け渡し開口を開閉する雰囲気遮断部材を備え
るとともに、各雰囲気遮断部材を回転可能に構成したの
で、各基板処理部間の雰囲気を好適に遮断することがで
き、他の基板処理部内の雰囲気の影響を受けずに各基板
処理部における基板処理を行え、基板処理精度を低下さ
せることがない。
【0107】さらに、基板の搬入搬出時にのみ下方搬入
出口と上方搬入出口を形成するように構成し、基板の処
理中は、基板の周囲に囲いが配設するので、外部雰囲気
の影響を受けずに各基板処理を行えるとともに、各基板
処理の雰囲気が外部に漏れ出すことも防止できる。
【0108】請求項2に記載の発明によれば、各雰囲気
遮断部材からその下方の基板処理部内に向けて気体を供
給する気体供給手段を各雰囲気遮断部材に備えるととも
に、最上段の基板処理部内に気体を導入する気体導入手
段を最上段の基板処理部に設け、かつ、各基板処理部内
の気体を排出する排気手段を各基板処理部に設けたの
で、各基板処理部内の雰囲気を新たな気体に置換でき、
各基板処理部内の雰囲気を清浄に維持することができ
る。
【0109】請求項3に記載の発明によれば、前記複数
個の基板処理部の中の少なくとも一つの基板処理部の基
板回転手段を中空回転モーターで構成するとともに、中
空回転モーターを備えた基板処理部の基板保持手段は、
基板の外周部を3箇所以上で保持する3個以上の基板保
持部材を、中空回転モーターの回転子に連結して構成し
たので、その中空回転モーターを備えた基板処理部では
基板の上下両面同時処理を行うことができる。また、そ
の中空回転モーターを備えた基板処理部の高さを低くで
きるので、基板処理装置全体の高さを低くすることがで
きる。
【0110】請求項4に記載の発明によれば、下の基板
処理部から上の基板処理部へと順に各基板処理部で一連
の基板処理を行うように構成したので、後の基板処理中
に、前の基板処理の雰囲気の影響を受け難くなり、最終
的な基板の処理精度を高くすることができる。
【0111】請求項5に記載の発明によれば、第1の薬
液と洗浄具とを用いた基板処理、第2の薬液を用いた基
板処理、リンス処理および/または乾燥処理からなる一
連の基板処理を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る基板処理装置の全体構
成を示す縦断面図である。
【図2】下段の基板処理部の中空回転モーターと基板保
持部材の構成を示す平面図である。
【図3】下段の基板処理部の中空回転モーターと基板保
持部材の構成を示す要部縦断面図である。
【図4】上段の基板処理部の基板保持機構の構成を示す
縦断面図である。
【図5】上段の基板処理部の基板保持機構の構成を示す
横断面図である。
【図6】雰囲気遮断部材の構成を示す縦断面図である。
【図7】中間カップと雰囲気遮断部材の構成を示す平面
図である。
【図8】下方搬入出口が形成された状態を示す縦断面図
である。
【図9】各基板処理部間の基板の受渡しを示す縦断面図
である。
【図10】上段の基板処理部で乾燥処理を行う状態を示
す縦断面図である。
【図11】上方搬入出口が形成された状態を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1、2:基板処理部 3d、3u:囲い 4:基板受渡し開口 5:雰囲気遮断部材 6:基板受渡し機構 20:基板保持部材 30:中空回転モーター 40:下カップ昇降機構 50:基板保持機構 70:基板回転機構 92:上カップ昇降機構 102、112:モーター 107:雰囲気遮断部材昇降機構 W:基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持する基板保持手段と、前記基
    板保持手段に保持された基板を回転させる基板回転手段
    と、前記基板保持手段に保持された基板の周囲に配置さ
    れる囲いとを個々に有する基板処理部をn個(nは2以
    上の自然数)備え、 これら基板処理部を鉛直方向に積層し、 下からi段目(iは、1〜(n−1)の自然数)の基板
    処理部の囲いの上方と、下から(i+1)段目の基板処
    理部の囲いの下方とには、前記下からi段目の基板処理
    部と前記下から(i+1)段目の基板処理部との間で基
    板を受け渡すための基板受渡し開口が形成され、かつ、 前記各基板受渡し開口に位置して、その上下の基板処理
    部の雰囲気を遮断する(n−1)個の雰囲気遮断部材
    と、 前記各雰囲気遮断部材を、対応する前記基板受渡し開口
    と、その基板受渡し開口から外れた退避位置との間で個
    別に変位させる(n−1)個の変位手段と、 前記各雰囲気遮断部材を回転させる(n−1)個の雰囲
    気遮断部材回転手段と、 前記各基板受渡し開口を介して、その上下の基板処理部
    の間で基板を受け渡す(n−1)個の基板受渡し手段
    と、 最下段の基板処理部に対する基板の搬入または搬出の際
    には、基板を搬入出するための下方搬入出口を最下段の
    基板処理部の囲いに形成し、最下段の基板処理部で基板
    処理を行う際には、前記下方搬入出口を遮断する下方搬
    入出口形成/遮断手段と、 最上段の基板処理部に対する基板の搬出または搬入の際
    には、基板を搬入出するための上方搬入出口を最上段の
    基板処理部の囲いに形成し、最上段の基板処理部で基板
    処理を行う際には、前記上方搬入出口を遮断する上方搬
    入出口形成/遮断手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記各雰囲気遮断部材からその下方の基板処理部内に向
    けて気体を供給する気体供給手段を前記各雰囲気遮断部
    材に備えるとともに、最上段の基板処理部内に気体を導
    入する気体導入手段を前記最上段の基板処理部に設け、
    かつ、各基板処理部内の気体を排出する排気手段を各基
    板処理部ごとに設けたことを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の基板処理装置
    において、 前記複数個の基板処理部の中の少なくとも一つの基板処
    理部の基板回転手段を、 上下に開口した中空部を有する回転子と、前記回転子と
    同芯状に設けられ、上下に開口した中空部を有するステ
    ータとを備えた中空回転モーターで構成し、 前記中空回転モーターを備えた基板処理部の基板保持手
    段は、 基板の外周部を3箇所以上で保持する3個以上の基板保
    持部材を、前記中空回転モーターの回転子に連結して構
    成したことを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の基
    板処理装置において、 各基板処理部で行われる一連の基板処理は、最下段の基
    板処理部に基板を搬入し、最下段の基板処理部における
    基板処理から始めて、下の基板処理部から上の基板処理
    部へと順に各基板処理部における基板処理を行ってい
    き、最上段の基板処理部における基板処理が終了する
    と、最上段の基板処理部から基板を搬出するように構成
    したことを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 基板処理部は2個備えており、 下段の基板処理部で行う第1の基板処理は、第1の薬液
    と洗浄具とを用いた基板処理であり、 上段の基板処理部で行う第2の基板処理は、第2の薬液
    を用いた基板処理と、リンス処理および/または乾燥処
    理であることを特徴とする基板処理装置。
JP399398A 1998-01-12 1998-01-12 基板処理装置 Expired - Fee Related JP3794808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP399398A JP3794808B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP399398A JP3794808B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11204613A true JPH11204613A (ja) 1999-07-30
JP3794808B2 JP3794808B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=11572549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP399398A Expired - Fee Related JP3794808B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3794808B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062826A1 (fr) * 2006-11-24 2008-05-29 Tokyo Electron Limited Appareil de traitement, procédé de traitement et support d'enregistrement
JP2013206992A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sokudo Co Ltd 基板洗浄装置およびそれを備えた基板処理装置
JP2013206993A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sokudo Co Ltd 基板洗浄装置およびそれを備えた基板処理装置
JP2014067905A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
US9449807B2 (en) 2012-08-09 2016-09-20 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing apparatus and substrate processing method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062826A1 (fr) * 2006-11-24 2008-05-29 Tokyo Electron Limited Appareil de traitement, procédé de traitement et support d'enregistrement
JP2008130978A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Tokyo Electron Ltd 処理装置、処理方法及び記録媒体
US8298344B2 (en) 2006-11-24 2012-10-30 Tokyo Electron Limited Method of processing workpieces using a vessel with a low pressure space surrounding a processing space for the purpose of preventing the leakage of atmosphere into the processing space
JP2013206992A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sokudo Co Ltd 基板洗浄装置およびそれを備えた基板処理装置
JP2013206993A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sokudo Co Ltd 基板洗浄装置およびそれを備えた基板処理装置
US9460941B2 (en) 2012-03-27 2016-10-04 Screen Semiconductor Solutions Co., Ltd. Substrate cleaning apparatus and substrate processing apparatus including the substrate cleaning apparatus
US9623450B2 (en) 2012-03-27 2017-04-18 Screen Semiconductor Solutions Co., Ltd. Substrate cleaning apparatus for cleaning a lower surface of a substrate
US9449807B2 (en) 2012-08-09 2016-09-20 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing apparatus and substrate processing method
US10204777B2 (en) 2012-08-09 2019-02-12 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP2014067905A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3794808B2 (ja) 2006-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW486554B (en) Single shaft, dual blade vacuum slot valve and method for implementing the same
JP3437734B2 (ja) 製造装置
JP5518132B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法、半導体装置の製造方法、基板の搬送方法、基板収納容器開閉装置および基板収納容器開閉方法
JP4999487B2 (ja) 基板処理装置
JPH11319732A (ja) 処理装置
KR102359530B1 (ko) 기판 처리 방법, 기판 처리 장치, 그리고 용기 세정 방법
KR102328464B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP2004288718A (ja) 基板搬送装置及び基板処理装置
KR20190112639A (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP4855142B2 (ja) 処理システム,搬送アームのクリーニング方法及び記録媒体
KR20170070610A (ko) 기판 처리 장치 및 방법
JPH11204613A (ja) 基板処理装置
JPH09330904A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP4155722B2 (ja) 基板処理装置、ポッド開閉装置、基板処理方法、半導体装置の製造方法および基板搬送方法
TWI743532B (zh) 處方顯示裝置、處方顯示方法以及處方顯示程式
JP3960462B2 (ja) 基板処理装置
KR101958642B1 (ko) 기판 처리 장치
KR102351669B1 (ko) 기판 처리 장치
KR102649167B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP2000334399A (ja) 基板処理装置
TWI790126B (zh) 基板處理裝置以及基板處理方法
JPH1074821A (ja) カセットチャンバ
JPH10321575A (ja) 基板処理装置および基板洗浄装置
JP3619667B2 (ja) 基板処理装置
JPH10247676A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20060216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees