JPH11204583A - 電子部品の接合装置 - Google Patents

電子部品の接合装置

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Publication number
JPH11204583A
JPH11204583A JP423798A JP423798A JPH11204583A JP H11204583 A JPH11204583 A JP H11204583A JP 423798 A JP423798 A JP 423798A JP 423798 A JP423798 A JP 423798A JP H11204583 A JPH11204583 A JP H11204583A
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JP
Japan
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carrier tape
bonding
electronic component
clamp plate
joining
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP423798A
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English (en)
Inventor
Shigeki Tanaka
繁樹 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の接合装置において、接合精度を低
下させることなく装置の処理性能を向上させることので
きる新規の構造を提供する。 【解決手段】 支持リング体20の間欠的な回転動作に
よりキャリアテープ10が進んでいくと駆動基材31が
支持リング体20の側に移動して上クランプ板33を下
クランプ板22上のキャリアテープ10の表面上方に突
出させ、接合位置Sに近づくに従って上クランプ板33
が下降し上クランプ板33と下クランプ板22とによっ
てキャリアテープ10が上下から挟持される。部品供給
装置50のIC台53は下クランプ板22の開口部22
aを通して半導体チップをインナーリードに当接させ、
ボンディング装置40のボンディングツール42は接合
位置Sにおいて上クランプ板33に向けて降下し、開口
部33aを通してインナーリードを半導体チップの電極
部に対して押圧し加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品の接合装置
に係り、特に、キャリアテープ上に形成された配線パタ
ーンのインナーリードと半導体チップの電極部とを接合
させるためにインナーリードボンディング装置として構
成する場合に好適な接合装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、キャリアテープ上に設けられ
た所定の配線パターン内に形成されたインナーリードに
対して、半導体チップを接合させるためのインナーリー
ドボンディング装置が用いられている。この種の装置
は、供給リールから引き出したキャリアテープを所定の
接合位置に通過させた後に巻き取りリールに巻き取らせ
るように構成されたテープ搬送系と、ウエハやICトレ
イなどから半導体チップを取り出し、この半導体チップ
を一つずつ接合位置まで移送するためのチップ移送系
と、キャリアテープ上のインナーリードと半導体チップ
とを接合させるために、圧力を加えることができるとと
もに接合部を加熱することができるように構成されたボ
ンディングツールとを備えている。
【0003】ボンディングツールによって接合されるイ
ンナーリードを含む配線パターン及び半導体チップの位
置は、接合位置または場合によっては接合位置から離れ
た検出位置にセットされた状態でカメラ等によって検出
される。この検出データに基づいて、キャリアテープを
搬送するスプロケットやガイドローラなどを移動させる
ことによりインナーリードの位置が修正され、また、移
送を行うためのIC台を移動させることにより半導体チ
ップの位置もまた修正されるため、インナーリード及び
半導体チップは、相互に整合した状態でボンディングツ
ールとIC台との間において加圧及び加熱により接合さ
れる。
【0004】上記の装置の例としては、特公平1−50
101号公報に記載されたインナーリードボンダーがあ
る。この装置は、半導体チップを回転テーブル上の所定
位置に載置し、カメラによって半導体チップの位置を検
出した後、半導体チップの位置修正及び位置決めを行
い、さらに、回転テーブルを回転させて半導体チップを
接合位置に移送するようにしている。このようにするこ
とによって、半導体チップの位置及び姿勢をキャリアテ
ープの干渉を受けることなく正確に検出し、正確に接合
位置に移送することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
インナーリードボンディング装置としては、生産性を上
げるために高速化を図っているものの、キャリアテープ
上の或る配線パターンを接合位置にセットしてから、こ
の配線パターンに対して接合前にリードパターンの位置
検出のための画像の取り込み、画像の処理及び接合位置
の修正などを行っているため、接合作業の前に必ず画像
取得、画像処理及び位置情報の転送などの時間が必要と
なるから、装置のタクトタイムを現行(4秒以上)以下
に短縮することはほとんど不可能であってこれ以上の生
産性の向上を期待できないという問題点がある。
【0006】特に、インナーリードに対する位置決め精
度を高めるためにキャリアテープを上下のクランプ板に
より挟持して位置決めする場合には、クランプ板による
挟持動作及び解除動作のための時間も加わるため、さら
にタクトタイムが長くなる。したがって、この種の装置
において接合精度と生産性とを両立することは非常に困
難であった。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、電子部品の接合装置において、接
合精度を低下させることなく装置の処理性能を向上させ
ることのできる新規の構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、複数の配線回路が延長方向に
縦列するように形成されてなるキャリアテープを架設し
て、前記配線回路に対して電子部品を接合するための電
子部品の接合装置であって、前記配線回路を表裏両側よ
り挟み付けるための相互に対向しそれぞれが周回移動す
る表面側及び裏面側のクランプ部をそれぞれ複数設け、
表面側及び裏面側の前記クランプ部をそれぞれ閉じた循
環経路に沿って縦列させて循環移動させ、表面側及び裏
面側の前記クランプ部の周回路の一部において前記キャ
リアテープの上下に前記延長方向に伸びながら重なる重
なり領域を設け、複数の表面側及び裏面側の前記クラン
プ部が前記重なり領域において前記キャリアテープを表
裏両側より挟持するように構成して前記キャリアテープ
とともにその延長方向に間欠移動するように構成し、前
記重なり領域において前記クランプ部に挟持された接合
前の前記配線回路の位置を検出するテープ位置検出手段
と、前記クランプ部に挟持された前記配線回路に対し前
記電子部品を接合させる接合機構とを順次配置し、前記
接合機構による接合位置まで前記電子部品を移送する移
送機構と、前記テープ位置検出手段により検出された前
記配線回路の位置に応じて前記クランプ部を移動させ、
前記配線回路を前記接合位置に位置決めするテープ位置
決め手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】この手段によれば、キャリアテープの複数
の配線回路を重なり領域において表面側及び裏面側のク
ランプ部によって挟持して移動させ、この挟持状態にお
いてテープ位置検出手段により配線パターンの正確な位
置を検出してテープ位置決め手段により配線回路を接合
位置に位置決めして、移動機構により移送された電子部
品に対して接合機構により接合させることができる。し
たがって、クランプ部によりキャリアテープを挟持固定
した状態で位置検出して挟持状態をそのまま保持しなが
ら接合位置に位置決めするため、正確な接合作業を行う
ことができる。また、表面側及び裏面側のクランプ部は
共に周回移動し、しかも、表面側及び裏面側のクランプ
部が重なり領域において複数でキャリアテープを挟持し
ているので、クランプ動作及びクランプ解除の時間を接
合前に確保することなく、クランプ部によりキャリアテ
ープを挟持したまま複数の配線回路を連続して接合させ
ることができるので、装置のタクトタイムを短縮し、生
産性を向上させることができる。
【0010】ここで、複数の表面側及び裏面側の前記ク
ランプ部により前記重なり領域において挟持されている
複数の前記配線回路のうちの、或る前記配線回路に対し
て前記接合機構により前記電子部品が接合されている間
に、次回以降に接合されるべき前記配線回路に対して前
記テープ位置検出手段により前記位置を検出するように
構成したことが好ましい。
【0011】、この手段によれば、キャリアテープ上の
次回以降に接合されるべき配線回路の位置検出、検出デ
ータ処理、及びデータの転送などの過程を接合作業と並
行して行うことができるので、接合のみにかかる時間に
タクトタイムを近づけることができるので、さらに生産
性を向上させることができる。
【0012】また、前記キャリアテープを挟持する表面
側及び裏面側の前記クランプ部のうちいずれか一方の前
記クランプ部は、前記重なり領域において前記キャリア
テープの表面若しくは裏面に接しており、他方の前記ク
ランプ部は、一方の前記クランプ部上に接触している前
記キャリアテープに向けて接離可能に構成されているこ
とが好ましい。
【0013】この手段によれば、表面側及び裏面側のク
ランプ部のうちの一方は重なり領域においてキャリアテ
ープに接しており、他方のクランプ部がキャリアテープ
に対して接離可能に構成されているため、クランプ部の
駆動機構をより簡略化することができる。
【0014】この場合にはまた、前記重なり領域におけ
る表面側及び裏面側のうちの一方の複数の前記クランプ
部の前記キャリアテープに対する接触面は全体として凸
形状面に形成され、該接触面の前後に前記キャリアテー
プを前記接触面に向けて押し付ける保持部材を備えてい
ることが望ましい。
【0015】この手段によれば、一方のクランプ部の接
触面が全体として凸形状面に形成されているので、前後
に設けられた保持部材によって凸形状面に接触した状態
に保持されたキャリアテープもまた凸形状に案内されて
進むことになるので、キャリアテープを確実に接触面上
に保持させた状態で案内及び位置決めを行うことができ
るため、装置の稼働状態を安定化させることができる。
【0016】上記各手段において、前記移送機構には、
複数の前記電子部品を搭載し各電子部品を前記接合位置
に移送するための移送部材を備え、該移送部材に搭載さ
れた接合前の前記電子部品に対して位置検出を行う部品
位置検出手段と、該部品位置検出手段により検出された
位置に応じて前記電子部品を前記接合位置に位置決めす
る部品位置決め手段とを有することが好ましい。この手
段によれば、電子部品の位置精度も向上させることがで
きるので、接合精度をより高めることができる。この場
合にも、先の電子部品を接合している間に、並行して次
回以降に移送される電子部品について位置検出を行うこ
とができるので、さらに生産効率を高めることができ
る。
【0017】この場合にはまた、前記移送部材は、回転
中心の周囲に複数設けられた前記電子部品の搭載部と、
該搭載部を前記接合位置に整合させるための整合用駆動
機構とを備えた、回転駆動される回転テーブルであるこ
とが望ましい。この手段によれば、移送部材としての回
転テーブルにより電子部品を移送するとともに回転テー
ブル上の搭載部を接合位置に整合させる整合用駆動機構
を有するので、連続的に電子部品を供給できるととも
に、電子部品の移送精度が得られ易く、回転テーブルの
取り扱いも容易である。
【0018】また、前記移送部材は、前記キャリアテー
プの延長方向に沿って複数配列された前記電子部品の搭
載部と、該搭載部を前記接合位置に整合させるための整
合用駆動機構とを備えた、前記キャリアテープと共に並
進する並進テーブルであることが望ましい。この手段に
よれば、キャリアテープと共に並進する並進テーブルで
あることによって、搭載部が常にキャリアテープの配線
回路に隣接するように構成できるので、電子部品の接合
位置への移送距離を低減して接合位置に迅速に電子部品
を移送することができるようになるため、タクトタイム
のさらなる短縮を図ることが可能である。また、移動が
直交座標動作のため位置精度が出し易い。
【0019】上記の整合用駆動機構を含む電子部品の移
送手段によれば、搭載部に搭載した電子部品を個々に接
合位置に整合させることができるので、移送部材自体を
接合位置に向けて大きく移動させる必要がなく、他の搭
載部に搭載された電子部品の供給や移動に支障を与える
ことなく連続的に電子部品の供給を行うことができると
いう利点がある。
【0020】なお、上記各手段において、特に、前記テ
ープ位置検出手段による位置検出は、次回に接合される
べき前記配線回路に対してなされることが望ましい。こ
の手段によれば、次回に接合されるべき配線回路の位置
検出を先の配線回路が接合されている間に並行して行う
ことができるので、位置検出を行った場所と接合位置と
の間の距離を短くすることができるとともに、接合の直
前に位置検出が行われるので、配線回路の位置決め精度
を高くすることができる。
【0021】さらに、テープ位置決め手段や部品位置決
め手段は、検出された位置情報に基づいて配線回路や電
子部品を接合位置に位置決めする制御手段及びこの制御
手段によって駆動されるXYテーブルなどの駆動機構部
からなる制御駆動機構を含むものであり、これらの駆動
機構部は、上記の移動機構や移送機構或いは整合用駆動
機構と少なくとも一部が兼ねて構成されていてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。
【0023】(第1実施形態)図1は、本発明に係る第
1実施形態であるインナーリードボンディング装置の主
要部の概略構成を示す概略構成断面図、図2は同装置の
主要部の平面構造を透視図状に示す概略構成説明図であ
る。本装置においては、キャリアテープ10を図示しな
い供給リールから引き出し、ほぼ水平に延長させた部分
に図示の構造が設けられている。キャリアテープ10は
その後、巻き取りリールに回収される。添付の各図面に
おいては、キャリアテープ10の供給リール、巻き取り
リール、その他の周辺部分は省略して示している。
【0024】キャリアテープ10のテープ基体には、図
示しないが、所定の間隔で延長方向に縦列する矩形の開
口部が穿設され、この開口部の周りに所定の配線パター
ンが形成されている。配線パターンの先端部は開口部内
に飛び出した複数のインナーリードとなっており、これ
らのインナーリードは後述する工程によって半導体チッ
プの電極部に接続される。
【0025】本実施形態では、キャリアテープ10に上
方から係合して保持するためのガイドローラ11,12
が供給側及び巻き取り側にそれぞれ設けられ、これらの
ガイドローラ11,12の間においてキャリアテープ1
0に対して下側から環状の支持リング体20が当接して
いる。この支持リング体20は、ガイドローラ11と1
2の間の部分において欠如した形状のリング状の支持枠
13により回転自在に軸支され、図示しない駆動系によ
って周回方向に回転するように構成されている。支持リ
ング体20は、図5に示すように回転方向に見た断面形
状が浅皿状に構成された環状のリング枠21と、このリ
ング枠21の上面に周回方向に縦列させて複数配置固定
された矩形の下クランプ板22とから構成されている。
下クランプ板22の表面は平面となっている。なお、こ
の実施形態において、複数の下クランプ板22を相互に
一体化してもよく、さらに下クランプ板22をリング枠
21aと一体化して形成してもよい。この場合でもキャ
リアテープ10の下側に複数のクランプ部が存在するこ
とには変わりがない。
【0026】図5に示すように、リング枠21には下ク
ランプ板22の固定部毎に開口部21aが形成されてお
り、この開口部21aは、下クランプ板22に同様に形
成された開口部22aと連通している。
【0027】上記支持リング体20の側方には、図2に
示すように、支持リング20よりもやや大きな径を備え
た駆動リング体30が併設されており、支持リング体2
0とともに一体に間欠的に回転するように構成されてい
る。この駆動リング体30には、環状に形成されたリン
グ台31と、このリング台31の外面上に周回方向に複
数取り付けられた駆動基材32と、駆動基材32の支持
リング体20の側に接続された上クランプ板33とが設
けられている。駆動基材32はリング台31の外面上を
リング台31の軸線方向に摺動自在に取り付けられてお
り、図示しないエアシリンダなどの駆動源によって支持
リング体20に向かって出没するようになっている。上
クランプ板33は図示しないエアシリンダなどの駆動源
による駆動基材32の移動によって適宜にリング台31
の動径方向に駆動され、支持リング体20の側に突出し
た状態では、上クランプ板33の裏面が支持リング体2
0の下クランプ板22の表面に対向するようになってい
る。また、上クランプ板33の板面には開口部33aが
設けられ、この開口部33aは下クランプ板22の上記
開口部22aと対応した位置に形成されている。
【0028】支持リング体20と駆動リング体30の間
欠的な回転動作により、駆動基材32及び上クランプ板
33は、ガイドローラ11とガイドローラ12との間に
設定された接合位置Sを中心とする前後の領域(重なり
領域、すなわち、キャリアテープ10が上クランプ板3
3と下クランプ板22との間に重なる領域)に入ると、
自動的に駆動基材32が支持リング体20の側に移動
し、上クランプ板33を下クランプ板22上のキャリア
テープ10の表面上方に突出させ、さらに接合位置Sに
近づくと上クランプ板33がキャリアテープ10に向け
て下降し、やがてキャリアテープ10を上クランプ板3
3が上方から押さえ付け、上クランプ板33と下クラン
プ板22とによってキャリアテープ10が上下から挟持
されるようになっている。この場合に、上記の駆動基材
32及び上クランプ板33の動作は、上述のエアシリン
ダなどの独立した駆動源によらず、カム機構などによっ
て支持リング体20及び駆動リング体30が回転するこ
とにより上記重なり領域において自動的に発生するよう
に構成してもよい。
【0029】上クランプ板33がキャリアテープ10を
上方から押さえ付けた状態で接合位置Sを過ぎると、上
クランプ板33は先ほどとは逆に上方へ移動してキャリ
アテープ10から離れ、さらに駆動基材32がリング台
31上へと引き込まれることによって、上クランプ板3
3はキャリアテープ10の上方位置から駆動リング体3
0へと待避する。このような動作は支持リング体20と
駆動リング体30とが回転する間に常に接合位置Sに接
近し、通過し、離れていく各上クランプ板33毎に行わ
れる。
【0030】接合位置Sにおける支持リング体20の上
方には、ボンディング装置40が固定されている。ボン
ディング装置40には、図1に示すようにボンディング
プレス41と、ボンディングプレス41の下端に取り付
けられたボンディングツール42とが設けられている。
ボンディングツール42は上クランプ板33に向けて降
下し、上クランプ板33の開口部33aを通してキャリ
アテープ10の配線パターンのインナーリードに所定の
圧力を加えるとともに加熱することができるようになっ
ている。ボンディングツール42の側方には画像取得装
置43が設けられ、この画像取得装置43は接合位置S
にて挟持された配線パターンの次の(図示左側の)配線
パターンを、上クランプ板33の開口部33aを通して
撮影できるように構成されている。
【0031】図3及び図4に示すように、支持リング体
20の内側であって上記接合位置Sに配置されたキャリ
アテープ10の配線パターンの下方には、図示しない基
台に取り付けられ駆動モータ51aを搭載した取付部5
1と、取付部51の上部に接続された回転テーブル52
と、回転テーブル52の上に取り付けられた4つのIC
台53とを有する部品供給装置50が形成されている。
回転テーブル52は駆動モータ51aによって90度ず
つ間欠的に回転するようになっている。回転テーブル5
2の回転停止位置はサーボモータ51bによって調整で
きる。
【0032】図2に示すように、回転テーブル52上の
4つのIC台53は、回転中心の周りに90度間隔に配
置されており、シリンダ部53aによって上下に移動可
能に構成されているとともに、ガイド機構部53bによ
って4つのIC台53は回転方向に移動できると共に、
半導体チップの回転位置を変えることができるようにな
っている。更に、回転テーブル52の取付台51の下に
は図示しないXYテーブルがあり、半導体チップの水平
位置を変えることができる。IC台53の最上部に形成
された取付面53cには、図示しない把持部が取り付け
られ、この把持部には、図示しないウエハ載置部若しく
はチップパレットから図2に示すロボットの移送アーム
61によって取り出された図示しない半導体チップが搭
載される。回転テーブル52上のIC台53の停止位置
は、移送アーム61によって半導体チップが供給される
チップ供給角度位置Aと、このチップ供給角度位置Aか
ら90度回転した画像取得角度位置Gと、画像取得角度
位置Gから90度回転した接合待機角度位置Bと、接合
待機角度位置Bから90度回転した清掃角度位置Cの4
ヶ所である。
【0033】チップ供給角度位置Aには、規制部材54
がエアシリンダなどによって出没可能に配置され、移送
アーム61によって供給され、IC台53の把持部に搭
載された半導体チップの姿勢を修正し、粗位置決めする
ように構成されている。画像取得角度位置Gの上方には
図2に点線で示す画像取得装置55が配置されており、
IC台53の把持部に搭載された半導体チップを撮影し
て画像を取り込み、その画像に基づく規定画像とのパタ
ーンマッチングなどの画像処理によって半導体チップの
位置を検出して、この位置情報を図示しない制御装置に
転送する。接合待機角度位置Bにおいては、画像取得角
度位置Gにおいて検出された位置情報に基づいて、取付
台51の下の図示していないXYテーブルにより位置を
修正し、半導体チップの平面位置を上記接合位置Sに正
確に位置決めする。半導体チップを搭載したIC台53
はシリンダ部53aによって上昇し、上記のボンディン
グツール42の降下によって後述する接合処理が行われ
る。接合が終了するとボンディングツール42の上昇と
同時にIC台53は下降し、回転テーブル52が回転し
てIC台53は清掃角度位置Cに移動する。清掃角度位
置Cにおいては、ノズル56によって圧縮エアが把持部
に吹き付けられ、把持部に残った半導体チップの欠片な
どを吹き飛ばすようになっている。
【0034】図5に示すように、上クランプ板33の開
口部33aには、接合窓を備えたテープ押さえ33bが
取り付けられ、このテープ押さえ33bに対向する下ク
ランプ板22の開口部22aの周縁部に薄いフォーミン
グ板22bが取り付けられている。この接合位置Sにお
いては、接合待機角度位置BにあるIC台53が位置決
めされた後、IC台53が上昇すると共にボンディング
ツール42が下降し、上クランプ板33と下クランプ板
22との間に挟持されたキャリアテープ10のインナー
リードと半導体チップとを加圧、加熱によって接合する
ようになっている。
【0035】なお、上記図1から図5には図示していな
いが、支持リング体20及び駆動リング体30を、全体
としてボンディング装置40や部品供給装置50に対し
て移動可能に構成するXY駆動機構が形成されており、
上クランプ板33と下クランプ板22とによってキャリ
アテープ10を挟持したまま、水平方向に位置を微調整
できるように構成されている。このXY駆動機構は、図
示しない制御装置の制御信号によって自動的に位置修正
を行うようになっており、制御装置は、画像取得装置4
3で撮影された画像に基づいて挟持された配線パターン
の平面位置に関する位置情報を受けて、当該配線パター
ンが接合位置Sにきたとき、当該位置情報に応じて配線
パターンを接合位置Sに正確に合致させるための制御信
号をXY駆動機構に送る。
【0036】次に本実施形態の詳細な動作内容について
説明する。まず、支持リング20と駆動リング30とは
同期して、キャリアテープ10に設けられた配線パター
ンの形成ピッチと同じピッチで間欠的に回転し、この間
欠回転に同期して上クランプ板33、回転テーブル52
及びIC台53が動作し、さらに間欠回転に同期して画
像取得装置43及び55が画像を取り込む。キャリアテ
ープ上の一つの配線パターンについて装置動作を追って
説明すると、まず、ガイドローラ11を通過した後、接
合位置Sに近づくにしたがって、上クランプ板33が配
線パターンの上方に繰りだし、下降して配線パターンを
上から押さえ付けるので、配線パターンは下クランプ板
22と上クランプ板33との間に挟持される。配線パタ
ーンは挟持された状態で間欠的に移動して接合位置Sへ
と近づくが、接合位置Sの一つ手前において、画像取得
装置43によって撮影が行われ、配線パターンの位置、
特にインナーリードの位置が検出される。インナーリー
ドの位置検出は、配線パターン内の2ヶ所の画像におい
てそれぞれインナーリードの先端やダミーリードなどを
指標として既成の画像パターンに対してマッチングなど
が行われ、インナーリードの位置情報が算出される。イ
ンナーリードの位置情報は、たとえば、そのまま接合位
置Sに向けて送られた場合の位置と正規の接合位置Sと
の差を表現するように構成され、先の配線パターンに対
する半導体チップの接合が終了した後に送出される制御
装置からの制御信号に反映される。この制御信号に上記
のXY駆動機構が応答することによって配線パターンは
接合位置Sに正確に位置決めされる。このようなキャリ
アテープの所定の配線パターンに対する画像取得、画像
処理及び位置情報の転送は、一つ前の配線パターンに対
してボンディング装置40及びIC台53によって半導
体チップが接合されている間に行われる。
【0037】部品移送装置50においては、上記の支持
リング体20及び駆動リング体30の間欠回転に同期し
て回転テーブル52が間欠回転し、配線パターンの1ピ
ッチ動作に対して90度ずつ回転する。移送アーム61
の移送もこれに同期して行われる。画像取得角度位置G
においては、IC台53に搭載された半導体チップの画
像が取得され、上述と同様の画像処理によって半導体チ
ップの位置情報が算出される。この位置情報は図示しな
い制御装置からガイド機構部53bに送られる制御信号
に反映され、撮影された半導体チップが接合待機角度位
置Bに移動したとき、ガイド機構部53bによって半導
体チップの平面位置が接合位置Sに正確に位置決めされ
る。この場合においても、画像取得角度位置Gにて行わ
れる画像の取得と、上記の画像処理及び位置情報の転送
は、一つ前に接合位置Sに送られたIC台53上の半導
体チップを接合している間に実行される。
【0038】本実施形態では、上クランプ板33と下ク
ランプ板22とによってキャリアテープ10を挟持し固
定した状態で、配線パターンの画像取得、画像処理及び
位置情報の転送を実行し、この位置情報に応じて、当該
配線パターンのインナーリードと半導体チップとの接合
とを行うようになっているので、半導体チップの接合を
高精度に行うことができる。また、当該配線パターンの
位置検出と、一つ前の配線パターンに対する半導体チッ
プの接合とを並行して行うため、装置のタクトタイムを
短縮することができ、タクトタイムを2秒前後と従来の
半分程度にまですることが可能となった。また、この装
置では、上記動作を中断することなく連続して行うこと
ができるので、全体の生産効率もさらに向上する。
【0039】ここで、上クランプ板33はキャリアテー
プ10の配線パターンを個々に下クランプ板22に対し
て押圧するので、クランプ動作及び解除動作も接合サイ
クル内に並行して行われるから、接合位置Sへの位置決
め時間、ボンディングツール42やIC台53の昇降時
間及び接合時間(0.8秒程度)のみでタクトタイムを
決定することができ、さらなるタクトタイムの短縮を図
ることも可能である。
【0040】この実施形態では、キャリアテープ10の
裏面側(下方)から全体として凸形状面に形成された支
持リング体20における複数の下クランプ板22の表面
を当接させ、前後位置において上方からガイドローラ1
1,12によってキャリアテープ10を保持しているた
め、キャリアテープ10を下方から凸形状面によって押
し上げた状態となっている。このため、キャリアテープ
を安定して支持できるため、キャリアテープ10の弛み
や揺れなどを極力低減させて確実かつ安定的にクランプ
することができる。特に、複数の上クランプ板33によ
り配線パターン毎に個々に挟圧しているので、キャリア
テープ10に対する負荷も低減できる。
【0041】ここで、一つの上クランプ板33はキャリ
アテープ10の一つの配線パターンを押さえ付けている
が、一つのクランプ板で複数の配線パターンを押さえ付
けるようにしてもよい。また、下クランプ板22はリン
グ枠21上に固定しているが、上クランプ板と同様にキ
ャリアテープに対して接離可能に構成し、キャリアテー
プ10を上下から共に移動する一対のクランプ板によっ
て挟持するようにしてもよい。
【0042】また、接合時において並行して画像を取得
する配線パターンを、本実施形態の場合には次に接合さ
れる予定の隣接位置にある配線パターンとしているが、
画像を取得する配線パターンは接合位置にあるものの隣
接位置以外の配線パターンであっても、上クランプ板3
3と下クランプ板22とに挟持されているものでありさ
えすればよい。画像を取得されてその位置情報を転送さ
れる配線パターンは、上クランプ板33と下クランプ板
22とに挟持されたままで接合位置Sまで移動するの
で、接合位置Sへの正確な位置決めを画像に基づく位置
情報によって正確に行うことができるからである。もち
ろん、画像の取得が接合している配線パターンのすぐ次
の配線パターンでない場合には、画像取得時における支
持リング体20の位置情報を記憶しておき、この位置情
報を基準として最終的な位置を算出し、接合時になった
とき、そのときの支持リング体20の位置ではなく、記
憶された支持リング体20の位置情報を基準として接合
位置Sへの位置修正を行う必要がある。
【0043】但し、さらに位置精度を向上させ、機構構
成を容易にするためには本実施形態のように接合中の配
線パターンの次の配線パターンに対して並行して画像取
得を行うことが望ましい。この場合には、一つ前の配線
パターンが接合位置Sに位置決めされた状態において画
像を取得し、この取付時の位置を基準として位置決めを
行うことができるため、制御装置による位置情報の算出
も容易に行うことができる。
【0044】また、このようなキャリアテープ10側の
搬送系に対して、半導体チップの移送系においても、回
転テーブル52上の画像取得角度位置Gにおいて画像取
得、画像処理及び位置情報の転送を行っているため、半
導体チップの移送に関してもタクトタイムの短縮は図ら
れている。
【0045】(第2実施形態)次に、図6以降を参照し
て本発明に係る第2実施形態について説明する。図6は
本実施形態の主要部を透視図状に示す概略説明図、図7
は本実施形態の接合位置近傍を示す概略断面図である。
本実施形態では、第1実施形態と同様のキャリアテープ
10に対して半導体チップの接合を行う。この実施形態
では、水平に架設されたキャリアテープ10の上下両側
に、複数の上クランプ板71の循環経路を構成する、平
面視が隅丸矩形状の閉じた形状(ループ形状)に形成さ
れた上保持枠72と、複数の下クランプ板73の循環経
路を構成する、平面視が隅丸矩形状の閉じた形状に形成
された下保持枠74とが上下に間隔をおいて重なるよう
に設けられている。上保持枠72と下保持枠74には、
それぞれ多少の余裕を持って上クランプ板71と下クラ
ンプ板73とを保持できるように、上クランプ板71、
下クランプ板73に接触する保持内面上に合成ゴムなど
の弾性体を貼着してある。このような弾性体は上クラン
プ板71及び下クランプ板73の表面に取り付けてもよ
い。
【0046】上保持枠72は、図7に示すように、平面
視矩形の上クランプ板71の両側部を保持するように、
それぞれ両側に断面コ字型のガイド形状を備えている。
上保持枠72は、接合位置Sの手前部分において滑らか
に下降し、キャリアテープ10を挟んで下保持枠74に
接近して下クランプ板73に対して押し付けられた状態
で進み、接合位置Sを通過した後に、再び滑らかに上昇
するように形成されている。
【0047】上記上クランプ板71及び下クランプ板7
3は、上保持枠72及び下保持枠73の延長方向に沿っ
て複数配列されており、上クランプ板71及び下クラン
プ板73は前後の上クランプ板71及び下クランプ板7
3に対して接続角度自在に取り付けられた図6に示すリ
ンク75,76を介して連結され、その結果、互いに等
しい間隔を保持しながら上保持枠72及び下保持枠74
に沿って移動できるようになっている。上保持枠72及
び下保持枠74における上記接合位置Sから最も離れた
位置には、側面部のみ循環経路の外側に貫通した開口部
72b,74bが形成されており、この開口部72b,
74bには、外側から駆動ホイール77,78の外周部
が侵入し、その外周に形成された係合歯77a,78a
が上クランプ板71及び下クランプ板73の相互間隔内
に噛み合うように侵入している。駆動ホイール77a,
78aは図示しない駆動モータによって間欠的に回転す
るようになっている。駆動モータによって駆動ホイール
77,78が間欠回転すると、上クランプ板71及び下
クランプ板73は上保持枠72及び下保持枠74内を図
6における時計回りに間欠的に移動するようになってい
る。
【0048】また、上保持枠72及び下保持枠74は、
共通の支持台として構成された図示しないXY駆動機構
上に支持されており、このXY駆動機構によって全体的
に位置を水平面上において微修正可能に構成されてい
る。
【0049】上記接合位置Sの上方には第1実施形態と
同様のボンディング装置40が配置され、接合位置Sに
整合した位置には上記と同様のボンディングプレス41
が設けられ、このボンディングプレス41の先端にボン
ディングツール42が昇降可能に取り付けられている。
また、ボンディングツール42の側方であって、接合位
置Sに配置されたキャリアテープ10の配線パターンの
次の(図示左側の)配線パターンの上方位置には、上述
と同様の画像取得装置43が配置されている。
【0050】一方、上保持枠72及び下保持枠74の内
側には部品供給装置80が配置されている。この部品供
給装置80には、接合位置Sのある上保持枠72及び下
保持枠74における平面視が直線状の直線状部分に沿っ
て移動する並進ブロック81と、この並進ブロック81
の上に搭載されたリニアテーブル82と、リニアテーブ
ル82の上に搭載されたIC台83とが設けられてい
る。並進ブロック81上に配列されたIC台83は、上
記直線状部分における上クランプ板71及び下クランプ
板73の配列間隔と等しい間隔で設置され、各IC台8
3における上記直線状部分に対して直交する方向に、対
応する上クランプ板71及び下クランプ板73が存在す
るように配置されている。
【0051】リニアテーブル82は、基本的には上記直
線状部分に対して直交する方向にIC台83を出没動作
させることができ、図6に示すようにIC台83を下ク
ランプ板73の下方位置に配置させることができるよう
に構成されている。また、このリニアテーブル82は、
下クランプ板73の下方位置において、IC台83を水
平面上においてリニアテーブル82でXY方向を、図示
されていないθ機構部でθ方向を微小移動させることが
できる。IC台83は、図7に示すように、エアシリン
ダなどによって下クランプ板73の下方位置において昇
降可能に構成されている。
【0052】上保持枠72及び下保持枠74の内側に
は、XYθテーブル84の上に、複数の半導体チップに
分割済みのウエハ85が粘着テープ上に保持された状態
で載置されており、その上方には半導体チップの良/不
良を判別するための画像を撮影するカメラ86が設置さ
れている。XYθテーブル84の傍らには直動型のロボ
ット87が設置されており、このロボット87には、本
体に接続され、接合位置Sの近傍の直線状部分(この直
線状部分は、上クランプ板71及び下クランプ板73が
キャリアテープ10の上下に平面的に重なっており、上
述の重なり領域を構成する。)と直交する方向に伸びる
第1アーム88と、第1アーム88に接続され、上記直
線状部分と平行に伸びる第2アーム89とを備えてい
る。第1アーム88は上記直線状部分と平行に移動し、
第2アーム89は上記直線状部分と直交する方向に移動
する。ロボット87の第2アーム89は、先端部にハン
ド部を備えており、ハンド部によってウエハ85から半
導体チップを把持してIC台83上の把持部に搭載す
る。
【0053】次に、本実施形態の動作について説明す
る。ロボット87は、第1アーム88と第2アーム89
とをそれぞれ往復動作させることによってウエハ85か
ら半導体チップを一つずつ取り出し、縦列配置された各
IC台83上の把持部上に、図示右側から順番に移載し
ていく。初期状態においては、並進ブロック81は図6
及び図7に点線で示す初期位置INに配置されており、
上クランプ板71及び下クランプ板73の間欠移動と同
期して、当該間欠移動と同量だけ間欠的に移動してい
く。上記直線状部分においては、接合位置Sから離れた
手前部分(図示左側)において上クランプ板71及び下
クランプ板72が相互に離反しているが、接合位置Sに
近づくに従って上クランプ板71が下降し、やがて上ク
ランプ板71と下クランプ板73とによってキャリアテ
ープ10が挟持される。初期状態では、並進ブロック8
1の右端のIC台83が画像取得装置55の直下に配置
されており、IC台83に搭載された半導体チップの画
像が画像取得装置55によって撮影され、半導体チップ
の位置情報が算出される。この位置情報は図示しない制
御装置に転送される。同時に、この右端のIC台55に
対応する位置において上クランプ板71と下クランプ板
73とに挟持されているキャリアテープ10の配線パタ
ーンに対して、上クランプ板71の開口部71aを通し
て画像取得装置43によって画像撮影が行われ、配線パ
ターンの位置情報が算出されて、上記と同様に制御装置
に転送される。
【0054】次に、上クランプ板71及び下クランプ板
73が時計回りに1ピッチ移動し、同時に、並進ブロッ
ク81もまた、図示右側に1ピッチ移動する。この結
果、上記の位置情報が算出された配線パターンは接合位
置Sに移動し、当該位置情報に基づいて上保持枠72及
び下保持枠74を上記XY駆動機構によって平面方向に
微動させることにより、配線パターンを正確に接合位置
Sに位置決めする。また同時に、上記の位置情報が算出
された半導体チップを搭載したIC台83は接合位置S
のすぐ内側に隣接した位置に配置されている。ここで、
IC台83はリニアテーブル82の動作によって接合位
置Sにある下クランプ板73の下方位置に引き出され
る。このとき、上記半導体チップの位置情報に基づいて
リニアテーブル82でXY方向を、図示されていないθ
機構部でθ方向を微小移動させることにより、半導体チ
ップの平面位置が接合位置Sに正確に位置決めされる。
【0055】次に、ボンディングプレス41が動作し
て、ボンディングツール42を下降させ、ボンディング
ツール42の下端部を上クランプ板71の開口部71a
を通して配線パターンのインナーリードを加圧するとと
もに加熱する。このとき、同時にIC台83が上昇して
下クランプ板73の開口部73aを通して半導体チップ
の電極部をインナーリードに当接させるので、インナー
リードと半導体チップとは圧力及び熱によって接合され
る。この接合時においては、次に接合されるべき左隣の
配線パターンに対して画像取得装置43が画像撮影し、
上記と同様の画像処理を行って位置情報を算出する。ま
た、画像取得装置55は次に接合されるべき半導体チッ
プの画像撮影を行い、画像処理によって半導体チップの
位置情報を算出する。
【0056】接合が終了すると、ボンディングツール4
2が上昇し、また、IC台83が下降して相互に離反す
る。IC台83は下降した後にリニアテーブル82が引
き込まれることにより並進テーブル81上に戻る。そし
て、上クランプ板71及び下クランプ板73は時計回り
に再び1ピッチ移動し、同時に並進テーブル81もまた
図示右側に1ピッチ移動する。そして上記と同様に再び
接合が行われる。既に接合の終了したIC台83には半
導体チップは搭載されていないので、上記ロボット87
はウエハ85から新たな半導体チップを移載する。
【0057】上述のような動作を繰り返して並進ブロッ
ク81上のIC台83に搭載された半導体チップが一通
り接合されてしまうと、並進ブロックは図示左側に移動
して初期位置INに復帰する。そして、再び最初から上
述のステップを繰り返す。
【0058】本実施形態においても、第1実施形態と同
様に、キャリアテープ10に縦列形成された複数の配線
パターンに対して連続的に半導体チップの接合作業を行
うことができる。また、一つ先の配線パターンに対する
接合作業時において並行に(同時に)次に接合されるべ
き配線パターンや半導体チップに対する画像取得、画像
処理及び位置情報の転送を行っているため、タクトタイ
ムを短縮することができ、生産性を向上させることがで
きる。特に本実施形態においては、IC台83が上クラ
ンプ板71及び下クランプ板73に挟持されたキャリア
テープ10と平行に縦列しているため、個々のIC台8
3の移動距離を低減して半導体チップの移送時間をさら
に短縮することができるため、さらにタクトタイムを短
縮することが可能である。
【0059】また、本実施形態では、上クランプ板71
と下クランプ板73の循環経路がほぼ平坦に形成されて
いるため、第1実施形態よりも装置をコンパクトに構成
することができる。
【0060】上記各実施形態はキャリアテープ10に形
成された配線パターンのインナーリードを半導体チップ
に接合するTAB構造の電子製品を製造するインナーリ
ードボンディング装置として構成した例であるが、本発
明はこのような装置に限らず、キャリアテープに形成さ
れた各種の配線回路若しくはキャリアテープに取り付け
られた配線回路部品に対して別の電子部品を接合させる
種々の装置に適用させることができるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャリアテープにおける複数の配線回路を含む部分をクラ
ンプ部によって個々に挟持することにより、間にクラン
プ開始及びクランプ解除の動作を挟むことなく、クラン
プ部によりキャリアテープを挟持したまま複数の配線回
路を連続して接合させることができるとともに、特にキ
ャリアテープ上の次回以降に接合されるべき配線回路の
位置検出、検出データ処理、及びデータの転送などの過
程を接合作業と並行して行うことができるので、装置の
タクトタイムを短縮し、生産性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品の接合装置の第1実施形
態の全体構成を示す概略断面図である。
【図2】第1実施形態の接合位置の周辺を上方から見た
透視図状に示す概略構成説明図である。
【図3】第1実施形態の主要部の斜視図である。
【図4】第1実施形態の主要部を別の方向から見た斜視
図である。
【図5】第1実施形態における接合位置の近傍を拡大し
て示す拡大縦断面図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態の電子部品の接合装
置の第2実施形態の全体構成を上方から見た透視図状に
示す概略構成説明図である。
【図7】第2実施形態の接合位置の近傍を示す概略縦断
面図である。
【符号の説明】
10 キャリアテープ 11,12 ガイドローラ 20 支持リング体 21 リング枠 22,73 下クランプ板 22a,73a 開口部 30 駆動リング体 31 リング台 32 駆動基材 33,71 上クランプ板 33a,71a 開口部 40 ボンディング装置 41 ボンディングプレス 42 ボンディングツール 43,55 画像取得装置 50 部品供給装置 51 取付部 52 回転テーブル 53,83 IC台 53a シリンダ部 53b XY機構部 53c 取付面 61 アーム 72 上保持枠 74 下保持枠 85 ウエハ 87 ロボット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の配線回路が延長方向に縦列するよ
    うに形成されてなるキャリアテープを架設して、前記配
    線回路に対して電子部品を接合するための電子部品の接
    合装置であって、 前記配線回路を表裏両側より挟み付けるための相互に対
    向しそれぞれが周回移動する表面側及び裏面側のクラン
    プ部をそれぞれ複数設け、表面側及び裏面側の前記クラ
    ンプ部をそれぞれ閉じた循環経路に沿って縦列させて循
    環移動させ、表面側及び裏面側の前記クランプ部の周回
    路の一部において前記キャリアテープの上下に前記延長
    方向に伸びながら重なる重なり領域を設け、複数の表面
    側及び裏面側の前記クランプ部が前記重なり領域におい
    て前記キャリアテープを表裏両側より挟持するように構
    成して前記キャリアテープとともに前記延長方向に間欠
    移動するように構成し、 前記重なり領域において前記クランプ部に挟持された接
    合前の前記配線回路の位置を検出するテープ位置検出手
    段と、前記クランプ部に挟持された前記配線回路に対し
    前記電子部品を接合させる接合機構とを順次配置し、前
    記接合機構による接合位置まで前記電子部品を移送する
    移送機構と、前記テープ位置検出手段により検出された
    前記配線回路の位置に応じて前記クランプ部を移動さ
    せ、前記配線回路を前記接合位置に位置決めするテープ
    位置決め手段とを設けたことを特徴とする電子部品の接
    合装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、表面側及び裏面側の
    前記クランプ部により前記重なり領域において挟持され
    ている複数の前記配線回路のうちの、或る前記配線回路
    に対して前記接合機構により前記電子部品が接合されて
    いる間に、次回以降に接合されるべき前記配線回路に対
    して前記テープ位置検出手段により前記位置を検出する
    ように構成したことを特徴とする電子部品の接合装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記キャリアテープ
    を挟持する表面側及び裏面側の前記クランプ部のうちい
    ずれか一方の前記クランプ部は、前記重なり領域におい
    て前記キャリアテープの表面若しくは裏面に接してお
    り、他方の前記クランプ部は、一方の前記クランプ部上
    に接触している前記キャリアテープに向けて接離可能に
    構成されていることを特徴とする電子部品の接合装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記重なり領域にお
    ける表面側及び裏面側のうちの一方の複数の前記クラン
    プ部の前記キャリアテープに対する接触面は全体として
    凸形状面に形成され、該接触面の前後に前記キャリアテ
    ープを前記接触面に向けて押し付ける保持部材を備えて
    いることを特徴とする電子部品の接合装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項において、前記移送機構には、複数の前記電子部品を
    搭載し各電子部品を前記接合位置に移送するための移送
    部材を備え、該移送部材に搭載された接合前の前記電子
    部品に対して位置検出を行う部品位置検出手段と、該部
    品位置検出手段により検出された位置に応じて前記電子
    部品を前記接合位置に位置決めする部品位置決め手段と
    を有することを特徴とする電子部品の接合装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記移送部材は、回
    転中心の周囲に複数設けられた前記電子部品の搭載部
    と、該搭載部を前記接合位置に整合させるための整合用
    駆動機構とを備えた、回転駆動される回転テーブルであ
    ることを特徴とする電子部品の接合装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記移送部材は、前
    記キャリアテープの延長方向に沿って複数配列された前
    記電子部品の搭載部と、該搭載部を前記接合位置に整合
    させるための整合用駆動機構とを備えた、前記キャリア
    テープと共に並進する並進テーブルであることを特徴と
    する電子部品の接合装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013080795A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Sinfonia Technology Co Ltd Icチップ実装体の製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013080795A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Sinfonia Technology Co Ltd Icチップ実装体の製造装置

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