JPH11204567A - 異方性導電接着剤およびその基板への形設方法ならびに半導体チップ実装方法ならびに半導体装置 - Google Patents

異方性導電接着剤およびその基板への形設方法ならびに半導体チップ実装方法ならびに半導体装置

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JPH11204567A
JPH11204567A JP10307681A JP30768198A JPH11204567A JP H11204567 A JPH11204567 A JP H11204567A JP 10307681 A JP10307681 A JP 10307681A JP 30768198 A JP30768198 A JP 30768198A JP H11204567 A JPH11204567 A JP H11204567A
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anisotropic conductive
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substrate
semiconductor chip
electrodes
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Toshihiro Sawamoto
俊宏 沢本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体素子の電極形成面を基板側へ向けて導
電性接着剤で実装するフリップチップ実装において、電
極間の絶縁性を確保すること。 【解決手段】 半導体チップ1と基板2とを接着すると
ともに、半導体チップ1と基板2との導通媒体となる異
方性導電接着剤3において、異方性導電接着剤3は、感
光性を有する材料が配合されているものとすることによ
り解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの実
装において、実装に使用する異方性導電接着剤およびそ
の基板への形設方法ならびに半導体チップ実装方法なら
びに半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体チップの電極を形成した面を下向
きにして実装する、いわゆるフリップチップ実装におい
ては、異方性導電接着剤がよく用いられる。この異方性
導電接着剤は、接着能を発揮するのと同時に、半導体チ
ップと基板との導通媒体としての役割も果たすもので、
従来から、熱硬化性樹脂を主成分としたベース材料に、
その径が2〜10μm程度、主として5μm程度である
導電性粒子を体積率が樹脂全体にわたって均一になるよ
うに配合したものが主流となっている。なお、導電性粒
子は、球形のものとフレーク状の歪な形状をしたものと
の2種類がある。
【0003】ここで、従来の異方性導電接着剤を用いた
フリップチップの実装方法の例を図11に示す。図11
(1)に示すように、異方性導電接着剤3で接着される
ことにより、半導体チップ1がチップ電極11と基板電
極21とが相対向する状態で基板2に搭載されている。
この状態において、導電性粒子51が樹脂全体にわたっ
て一定濃度で配合されているので、導電性粒子51の一
部がチップ電極11と基板電極21との間に挟まれて、
チップ電極11と基板電極21との導電媒体となる。な
お、隣り合う基板電極21の電極間距離91(電極間ス
ペースまたは電極間ギャップともいう(いわゆる電極間
ピッチとは異なる))は、最小で30μm前後が一般的
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては以下のような問題が発生した。
【0005】近年、半導体チップ1個あたりの電極数が
増加したのに伴い、電極間距離91が短くなり、電極間
の絶縁性が問題になってきた。上述のように、異方性導
電接着剤3は、熱硬化性樹脂中に導電性粒子51が均一
に配合されている。よって、導電性粒子51は、本来絶
縁性が必要なチップ電極11および基板電極21の間の
領域にも存在することになる。
【0006】したがって、短絡部分55に示すように、
例えば、電極間距離91が30μmである場合、導電性
粒子51が球形であれば、チップ電極11または基板電
極21の間に6個の導電性粒子が直列に並んでしまうと
短絡してしまい、仮に5個の導電性粒子51が並んだ場
合、すなわち、電極間距離91が完全に埋まるように導
電性粒子51が並ばない場合であっても、樹脂内に介在
する不純物等により隣り合う電極が電気的にリークする
可能性がある。また、導電性粒子51がフレーク状の歪
な形状であれば、チップ電極11または基板電極21の
間にわずか5個の導電性粒子が直列に並んでしまうだけ
で短絡してしまう。特に、電極間距離91が縮むにつれ
てより少ない導電性粒子51の数で短絡する可能性があ
る。
【0007】ところが、短絡の発生を回避するために、
導電性粒子51の配合率を低くすると、図11(2)に
示すように、チップ電極11と基板電極21との間に介
在する導電粒子量が少なくなるので、一電極当たりの導
電性が低下し、さらには、非導通部分56に示すよう
に、導電性粒子51が介在しない状態になる可能性もあ
る。
【0008】そこで、本発明は、上述の従来技術の欠点
を解消するために、基板と半導体チップとの導通が確実
に得られるのと同時に、基板と半導体チップとの導通を
得るのに関係のない異方性導電接着剤を除去可能とする
ことにより、基板電極または半導体チップ電極の間の領
域における絶縁性を確実に確保できる異方性導電接着剤
を提供することを目的としている。また、その異方性導
電接着剤の基板への形設方法を提供することを目的とし
ている。また、その異方性導電接着剤を用いた半導体チ
ップの実装方法を提供することを目的としている。さら
に、その異方性導電接着剤で実装された半導体チップを
用いた半導体装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、異方性導電接着剤として、 (1)請求項1に記載したように、半導体チップと基板
とを接着するとともに、前記半導体チップと前記基板と
の導通媒体となる異方性導電接着剤において、前記異方
性導電接着剤は、感光性を有する材料が配合されている
ことを特徴とするものである。
【0010】このような異方性導電接着剤にすること
で、光を媒体としたフォト技術を用いて不要な部分を除
去することができる。特に、基板上に異方性導電接着剤
を設けた後、基板電極でない部分の上、つまり基板と半
導体チップとの電気的接続に関係のない領域上に設けら
れた異方性導電接着剤のみに対して露光、現像を行うこ
とにより、この部分のみを除去することが可能となる。
したがって、基板と半導体チップとの電気的接続に関係
のない異方性導電接着剤のみを除去することができる。
その結果、基板と半導体チップとの機械的、電気的接続
を確保しつつ、短絡の発生を回避することができ、半導
体チップと基板との接続の信頼性をより高めることがで
きる。
【0011】(2)請求項2に記載したように、請求項
1において、前記異方性導電接着剤は、シート状である
ことを特徴とするものである。
【0012】シート状にしたことにより、接着剤の厚み
の管理が容易であり、露光の際に一定の精度が得られ
る。
【0013】(3)請求項3に記載したように、請求項
2において、前記異方性導電接着剤は、実装される半導
体チップの電極が形成された面の面積以上の大きさを有
することを特徴とするものである。
【0014】このような異方性導電接着剤にすること
で、半導体チップの熱圧着時に、半導体チップと異方性
導電接着剤との接着面からはみ出ている異方性導電接着
剤が変形することにより、半導体チップの周側面にフィ
レットが形成される。その結果、このフィレットが基板
と半導体チップとの機械的な接続をより確実にするの
で、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高める
ことができる。
【0015】(4)請求項4に記載したように、請求項
1において、前記異方性導電接着剤は、ペースト状であ
ることを特徴とするものである。
【0016】このような異方性導電接着剤にすること
で、基板と半導体チップとを接続する際に、ペースト状
の異方性導電接着剤はシート状のものに比して流動性が
高いという特性により、基板電極や半導体チップ電極の
周囲を流動しながら隙間を埋めるので、接着性が良くな
る。その結果、このフィレットが基板と半導体チップと
の機械的な接続をより確実なものにするので、半導体チ
ップと基板との接続の信頼性をより高めることができ
る。
【0017】(5)請求項5に記載したように、請求項
1乃至請求項4のいずれかにおいて、前記異方性導電接
着剤に含まれる導電性粒子は、金属のみからなることを
特徴とする異方性導電接着剤としたものである。
【0018】このような異方性導電接着剤にすること
で、基板と半導体チップとを接続する際に、この金属粒
子が基板電極と半導体チップ電極の間に挟まって、基板
と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を果た
す。また、この金属粒子がフレーク状の歪な形状である
場合は、半導体チップの熱圧着時に、この金属粒子が基
板電極および半導体チップ電極の表面に食い込むので、
この金属粒子と基板電極および半導体チップ電極との接
触面積がより大きいものとなる。その結果、基板と半導
体チップとの電気的な接続をより確実なものにするの
で、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高める
ことができる。
【0019】(6)請求項6に記載したように、請求項
1乃至請求項4のいずれかにおいて、前記異方性導電接
着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを
施したものであることを特徴とする異方性導電接着剤と
したものである。
【0020】このような異方性導電接着剤にすること
で、基板と半導体チップとを接続する際に、この樹脂粒
子が基板電極と半導体チップ電極の間に挟まって、基板
と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を果た
す。また、この樹脂粒子には、熱圧着時に加わる押圧力
により変形する程度の柔軟性があるので、半導体チップ
の熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電極と半導体チップ
電極と間にやや潰れた状態で介在することにより、この
樹脂粒子と基板電極および半導体チップ電極との接触面
積がより大きいものとなる。一方、本項の導電性粒子
は、潰された結果、内包される樹脂には復元力が生ま
れ、基板電極を半導体チップ電極とを押し合う形とな
り、より確実な接続信頼性を増すことになる。
【0021】その結果、基板と半導体チップとの電気的
な接続をより確実なものにするので、半導体チップと基
板との接続の信頼性をより高めることができる。
【0022】(7)請求項7に記載したように、請求項
1乃至請求項4のいずれかにおいて、前記異方性導電接
着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを
施し、前記金属メッキに樹脂コートを施したものである
ことを特徴とする異方性導電接着剤としたものである。
【0023】このような異方性導電接着剤にすること
で、基板と半導体チップとを接続する際に、この樹脂粒
子が基板電極と半導体チップ電極との間に挟まって、基
板と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を果
たす。また、この樹脂粒子には、熱圧着時に加わる押圧
力により変形する程度の柔軟性があるので、半導体チッ
プの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電極と半導体チッ
プ電極と間にやや潰れた状態で介在することにより、こ
の樹脂粒子と基板電極および半導体チップ電極との接触
面積がより大きいものとなる。一方、本項の導電性粒子
は、潰された結果、内包される樹脂には復元力が生ま
れ、基板電極を半導体チップ電極とを押し合う形とな
り、より確実な接続信頼性を増すことになる。
【0024】さらに、この樹脂粒子と基板電極および半
導体チップ電極とが接触する部分のみにおいて、樹脂コ
ートが剥離するので、これらの電極以外のものに対して
導通媒体となることがない。その結果、基板と半導体チ
ップとの電気的、機械的な接続をより確実なものにする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0025】(8)請求項8に記載したように、異方性
導電接着剤を基板上に設ける異方性導電接着剤の基板へ
の形設方法において、前記異方性導電接着剤を基板の電
極が形成された面に設ける工程と、前記基板の前記電極
が形成された面に設けられた前記異方性導電接着剤にお
いて、前記基板の前記電極上に設けられた部分以外の、
少なくとも前記基板の隣接する電極の間の領域上に設け
られた部分を除去する工程と、を有することを特徴とす
る異方性導電接着剤の基板への形設方法としたものであ
る。
【0026】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板電極でない部分の上、つまり
基板と半導体チップとの電気的接続に関係のない領域上
に設けられた異方性導電接着剤のみを除去した状態で、
半導体チップを搭載することが可能となる。その結果、
基板と半導体チップとの機械的、電気的接続を確保しつ
つ、短絡の発生を回避することができ、半導体チップと
基板との接続の信頼性をより高めることができる。
【0027】(9)請求項9に記載したように、請求項
8において、前記異方性導電接着剤は、シート状である
ことを特徴とする異方性導電接着剤の基板への形設方法
としたものである。
【0028】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板の接続面が平坦なものである
場合は、シート状の異方性導電接着剤も平坦面を持つの
で、基板上にシート状の異方性導電接着剤を置いた場合
に、基板とシート状の異方性導電接着剤との間に間隙が
生じにくいので接着性が良くなる。さらに、半導体チッ
プを実装する際に、この半導体チップを所定の位置に正
確に置きさえすれば、この異方性導電接着剤を貼付する
位置については、さほど正確性が求められないので、貼
付作業が容易になる。さらに、接着剤の厚み管理が容易
であり、露光、現像して不要部分を除去する場合におい
ては、露光の際に一定の精度が得られる。
【0029】その結果、基板と半導体チップとの機械
的、電気的接続をより確実になものにすることができ、
半導体チップと基板との接続の信頼性をより高めること
ができる。さらに、異方性導電接着剤の形設工程の管理
が容易になる。
【0030】(10)請求項10に記載したように、請
求項9において、前記異方性導電接着剤は、前記基板に
実装される半導体チップの電極が形成された面の面積以
上の大きさを有することを特徴とする異方性導電接着剤
の基板への形設方法としたものである。
【0031】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、半導体チップの熱圧着時に、半導
体チップと異方性導電接着剤との接着面からはみ出てい
る異方性導電接着剤が変形することにより、半導体チッ
プの周側面にフィレットが形成される。その結果、この
フィレットが基板と半導体チップとの機械的な接続をよ
り確実にするので、半導体チップと基板との接続の信頼
性をより高めることができる。
【0032】(11)請求項11に記載したように、請
求項9または請求項10において、前記設ける工程は、
前記異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が形成され
た面に熱圧着して貼付するものであることを特徴とする
異方性導電接着剤の基板への形設方法としたものであ
る。
【0033】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、異方性導電接着剤の熱圧着時に、
異方性導電接着剤が変形することにより、基板電極の周
囲の隙間を埋めるように変形するので、異方性導電接着
剤がその全面にわたって基板に密着する。その結果、基
板と半導体チップとの機械的な接続をより確実にするの
で、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高める
ことができる。
【0034】(12)請求項12に記載したように、請
求項8において、前記異方性導電接着剤は、ペースト状
であることを特徴とする異方性導電接着剤の基板への形
設方法としたものである。
【0035】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板と半導体チップとを接続する
際に、ペースト状の異方性導電接着剤はシート状のもの
に比して流動性が高いという特性により、基板電極や半
導体チップ電極の周囲を流動しながら隙間を埋めるの
で、接着性が良くなる。その結果、基板と半導体チップ
との機械的な接続をより確実なものにするので、半導体
チップと基板との接続の信頼性をより高めることができ
る。
【0036】(13)請求項13に記載したように、請
求項12において、前記設ける工程は、前記異方性導電
接着剤を前記電極が形成された面に塗布し、塗布された
前記異方性導電接着剤を加熱加圧体により加熱しながら
押圧し、前記基板の前記電極を被覆するように圧延する
ものであることを特徴とする異方性導電材料の基板への
形設方法としたものである。
【0037】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板電極全体にペースト状の異方
性導電接着剤が行き渡り、さらに、基板電極による凹凸
を埋めるようにして設けることができるので、基板と半
導体チップとの間に空気が残留しにくくなる。その結
果、基板と半導体チップとの機械的な接続をより確実な
ものにするので、半導体チップと基板との接続の信頼性
をより高めることができる。
【0038】(14)請求項14に記載したように、請
求項8乃至請求項13のいずれかにおいて、前記除去す
る工程は、前記基板の隣接する電極の間の領域上に設け
られた部分のみを除去するものであることを特徴とする
異方性導電接着剤の基板への形設方法としたものであ
る。
【0039】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、最も短絡の原因になりやすい、隣
接する電極の間の領域上に設けられた異方性導電接着剤
が除去される。その結果、基板と半導体チップとの十分
な機械的接続を確保しつつ、短絡の発生を回避すること
ができ、半導体チップと基板との電気的接続の信頼性を
より高めることができる。
【0040】(15)請求項15に記載したように、請
求項8乃至請求項13のいずれかにおいて、前記除去す
る工程は、前記電極の間の領域上に設けられた部分と、
前記異方性導電接着剤の外周部分と、を除去するもので
あることを特徴とする異方性導電接着剤の基板への形設
方法としたものである。
【0041】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、最も短絡の原因になりやすい、隣
接する電極の間の領域上に設けられた異方性導電接着剤
が除去される。さらに、異方性導電接着剤の外周部分を
除去するので、異方性導電接着剤と半導体チップの電極
を形成した面との大きさをより近いものにすることがで
きる。その結果、短絡の発生を回避することができ、半
導体チップと基板との電気的接続の信頼性をより高める
ことができる。さらに、半導体チップの実装に必要な基
板面積をより小さなものにできるので、基板の実装密度
を高めることができる。
【0042】(16)請求項16に記載したように、請
求項8乃至請求項13のいずれかにおいて、前記除去す
る工程は、前記電極の間の領域上に設けられた部分と、
前記異方性導電接着剤の外周部分以外の部分と、を除去
するものであることを特徴とする異方性導電接着剤の基
板への形設方法としたものである。
【0043】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、最も短絡の原因になりやすい、隣
接する電極の間の領域上に設けられた異方性導電接着剤
が除去される。さらに、異方性導電接着剤の外周部分以
外の部分を除去するので、半導体チップの熱圧着時に、
異方性導電接着剤の外周部分により、半導体チップの周
側面にフィレットが形成される。その結果、半導体チッ
プの周側面に形成されるフィレットにより、基板と半導
体チップとの十分な機械的接続を確保しつつ、短絡の発
生を回避することができ、半導体チップと基板との電気
的、機械的接続の信頼性をより高めることができる。
【0044】(17)請求項17に記載したように、請
求項8または請求項16のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記異方性導電接着剤の除去対象とする部
分のみを加熱する加熱加圧体により加熱しながら押圧
し、前記電極の間の領域上に設けられた部分を前記加熱
加圧体に付着させ、前記加熱加圧体を前記異方性導電接
着剤から離し、前記除去対象とする部分を前記基板から
剥離して除去するものであることを特徴とする異方性導
電接着剤の基板への形設方法としたものである。
【0045】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、この加熱加圧体により、異方性導
電接着剤を加熱しながら押圧し、続けて離すという比較
的単純な操作のみで、異方性導電接着剤の除去対象部分
をすべて除去することができる。その結果、短絡の発生
を回避することができ、半導体チップと基板との電気的
接続の信頼性をより高めることができる。
【0046】(18)請求項18に記載したように、請
求項8乃至請求項16のいずれかにおいて、前記異方性
導電接着剤は、感光性を有する材料が配合されているも
のであることを特徴とする異方性導電接着剤の基板への
形設方法としたものである。
【0047】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板上に異方性導電接着剤を設け
た後、基板電極でない部分の上、つまり基板と半導体チ
ップとの電気的接続に関係のない領域上に設けられた異
方性導電接着剤のみに対して露光、現像を行うことによ
り、この部分のみを除去することが可能となる。したが
って、基板と半導体チップとの電気的接続に関係のない
異方性導電接着剤のみを除去することができる。その結
果、基板と半導体チップとの機械的、電気的接続を確保
しつつ、短絡の発生を回避することができ、半導体チッ
プと基板との接続の信頼性をより高めることができる。
【0048】(19)請求項19に記載したように、請
求項18において、前記除去する工程は、前記異方性導
電接着剤を露光し、現像して前記電極の間の領域上に設
けられた部分を除去するものであることを特徴とする異
方性導電接着剤の基板への形設方法としたものである。
【0049】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板上に異方性導電接着剤を設け
た後、基板電極でない部分の上、つまり基板と半導体チ
ップとの電気的接続に関係のない領域上に設けられた異
方性導電接着剤のみに対して露光、現像を行うことによ
り、この部分のみを除去される。したがって、基板と半
導体チップとの電気的接続に関係のない異方性導電接着
剤のみを除去することができる。その結果、基板と半導
体チップとの機械的、電気的接続を確保しつつ、短絡の
発生を回避することができ、半導体チップと基板との接
続の信頼性をより高めることができる。
【0050】(20)請求項20に記載したように、請
求項8乃至請求項19のいずれかにおいて、前記除去工
程の後に、前記除去工程により前記異方性導電接着剤が
除去された部分に気体を噴射し、前記除去された部分に
残存している導電性粒子を飛散させる工程を有すること
を特徴とする異方性導電接着剤の基板への形設方法とし
たものである。
【0051】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板上の不要な異方性導電接着剤
を除去した部分に残留している導電性粒子を除去するこ
とができ、当該部分から導電媒体となるものを排除する
ことができる。その結果、短絡の発生をより確実に回避
することができ、半導体チップと基板との電気的接続の
信頼性をより高めることができる。
【0052】(21)請求項21に記載したように、請
求項8乃至請求項19のいずれかにおいて、前記除去工
程の後に、前記基板の前記電極が形成された面を下方に
向けた状態で前記基板を保持し、前記基板に振動を与
え、前記除去された部分に残存している導電性粒子を前
記振動により落下させる工程を有することを特徴とする
異方性導電接着剤の基板への形設方法としたものであ
る。
【0053】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板上の不要な異方性導電接着剤
を除去した部分に残留している導電性粒子を除去するこ
とができ、当該部分から導電媒体となるものを排除する
ことができる。その結果、短絡の発生をより確実に回避
することができ、半導体チップと基板との電気的接続の
信頼性をより高めることができる。
【0054】(22)請求項22に記載したように、請
求項8乃至請求項21のいずれかにおいて、前記異方性
導電接着剤に含まれる導電性粒子は、金属のみからなる
ことを特徴とする異方性導電接着剤の基板への形設方法
としたものである。
【0055】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板と半導体チップとを接続する
際に、この金属粒子が基板電極と半導体チップ電極の間
に挟まって、基板と半導体チップの電気的接続における
媒体の役割を果たす。また、この金属粒子がフレーク状
の歪な形状である場合は、半導体チップの熱圧着時に、
この金属粒子が基板電極および半導体チップ電極の表面
に食い込むので、この金属粒子と基板電極および半導体
チップ電極との接触面積がより大きいものとなる。その
結果、基板と半導体チップとの電気的な接続をより確実
なものにするので、半導体チップと基板との接続の信頼
性をより高めることができる。
【0056】(23)請求項23に記載したように、請
求項8乃至請求項21のいずれかにおいて、前記異方性
導電接着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属メ
ッキを施したものであることを特徴とする記載の異方性
導電接着剤の基板への形設方法としたものである。
【0057】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板と半導体チップとを接続する
際に、この樹脂粒子が基板電極と半導体チップ電極の間
に挟まって、基板と半導体チップの電気的接続における
媒体の役割を果たす。また、この樹脂粒子には、熱圧着
時に加わる押圧力により変形する程度の柔軟性があるの
で、半導体チップの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電
極と半導体チップ電極と間にやや潰れた状態で介在する
ことにより、この樹脂粒子と基板電極および半導体チッ
プ電極との接触面積がより大きいものとなる。一方、本
項の導電性粒子は、潰された結果、内包される樹脂には
復元力が生まれ、基板電極を半導体チップ電極とを押し
合う形となり、より確実な接続信頼性を増すことにな
る。
【0058】その結果、基板と半導体チップとの電気的
な接続をより確実なものにするので、半導体チップと基
板との接続の信頼性をより高めることができる。
【0059】(24)請求項24に記載したように、請
求項8乃至請求項21のいずれかにおいて、前記異方性
導電接着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属メ
ッキを施し、前記金属メッキに樹脂コートを施したもの
であることを特徴とする異方性導電接着剤の基板への形
設方法としたものである。
【0060】このような異方性導電接着剤の基板への形
設方法にすることで、基板と半導体チップとを接続する
際に、この樹脂粒子が基板電極と半導体チップ電極との
間に挟まって、基板と半導体チップの電気的接続におけ
る媒体の役割を果たす。また、この樹脂粒子には、熱圧
着時に加わる押圧力により変形する程度の柔軟性がある
ので、半導体チップの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板
電極と半導体チップ電極と間にやや潰れた状態で介在す
ることにより、この樹脂粒子と基板電極および半導体チ
ップ電極との接触面積がより大きいものとなる。一方、
本項の導電性粒子は、潰された結果、内包される樹脂に
は復元力が生まれ、基板電極を半導体チップ電極とを押
し合う形となり、より確実な接続信頼性を増すことにな
る。
【0061】さらに、この樹脂粒子と基板電極および半
導体チップ電極とが接触する部分のみにおいて、樹脂コ
ートが剥離するので、これらの電極以外のものに対して
導通媒体となることがない。その結果、基板と半導体チ
ップとの電気的、機械的な接続をより確実なものにする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0062】(25)請求項25に記載したように、一
方の面に電極が形成された半導体チップの前記一方の面
を基板の電極が形成された面に対して相対向する向きに
て実装する半導体チップの実装方法であって、異方性導
電接着剤を前記基板の前記電極が形成された面に設ける
工程と、前記基板の前記電極が形成された面に設けられ
た前記異方性導電接着剤において、前記基板の前記電極
上に設けられた部分以外の、少なくとも前記基板の隣接
する電極の間の領域上に設けられた部分を除去する工程
と、前記半導体チップと前記基板との間に、前記基板の
隣接する電極の間の領域上に設けられた部分を除去され
た前記異方性導電接着剤を介在させた状態で、前記半導
体チップと前記基板とを接続する工程と、を有すること
を特徴とする半導体チップの実装方法としたものであ
る。
【0063】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板電極でない部分の上、つまり基板と半導体
チップとの電気的接続に関係のない領域上に設けられた
異方性導電接着剤のみを除去した状態で、半導体チップ
が搭載される。その結果、基板と半導体チップとの機械
的、電気的接続を確保しつつ、短絡の発生を回避するこ
とができ、半導体チップと基板との接続の信頼性をより
高めることができる。
【0064】(26)請求項26に記載したように、請
求項25において、前記異方性導電接着剤は、シート状
であることを特徴とする半導体チップの実装方法とした
ものである。
【0065】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板の接続面が平坦なものである場合は、シー
ト状の異方性導電接着剤も平坦面を持つので、基板上に
シート状の異方性導電接着剤を置いた場合に、基板とシ
ート状の異方性導電接着剤との間に間隙が生じにくいの
で接着性が良くなる。さらに、半導体チップを実装する
際に、この半導体チップを所定の位置に正確に置きさえ
すれば、この異方性導電接着剤を貼付する位置について
は、さほど正確性が求められないので、貼付作業が容易
になる。さらに、接着剤の厚み管理が容易であり、露
光、現像して不要部分を除去する場合においては、露光
の際に一定の精度が得られる。
【0066】その結果、基板と半導体チップとの機械
的、電気的接続をより確実になものにすることができ、
半導体チップと基板との接続の信頼性をより高めること
ができる。さらに、半導体チップの実装工程の管理が容
易になる。
【0067】(27)請求項27に記載したように、請
求項26において、前記シート状である異方性導電接着
剤は、前記基板に実装される半導体チップの電極が形成
された面の面積以上の大きさを有することを特徴とする
半導体チップの実装方法としたものである。
【0068】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、半導体チップの熱圧着時に、半導体チップと異
方性導電接着剤との接着面からはみ出ている異方性導電
接着剤が変形することにより、半導体チップの周側面に
フィレットが形成される。その結果、このフィレットが
基板と半導体チップとの機械的な接続をより確実にする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0069】(28)請求項28に記載したように、請
求項26または請求項27において、前記設ける工程
は、前記異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が形成
された面に熱圧着して貼付するものであることを特徴と
する半導体チップの実装方法としたものである。
【0070】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、異方性導電接着剤の熱圧着時に、異方性導電接
着剤が変形することにより、基板電極の周囲の隙間を埋
めるように変形するので、異方性導電接着剤がその全面
にわたって基板に密着する。その結果、基板と半導体チ
ップとの機械的な接続をより確実にするので、半導体チ
ップと基板との接続の信頼性をより高めることができ
る。
【0071】(29)請求項29に記載したように、請
求項25において、前記異方性導電接着剤は、ペースト
状であることを特徴とする記載の半導体チップの実装方
法としたものである。
【0072】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、ペース
ト状の異方性導電接着剤はシート状のものに比して流動
性が高いという特性により、基板電極や半導体チップ電
極の周囲を流動しながら隙間を埋めるので、接着性が良
くなる。その結果、基板と半導体チップとの機械的な接
続をより確実なものにするので、半導体チップと基板と
の接続の信頼性をより高めることができる。
【0073】(30)請求項30に記載したように、請
求項29において、前記設ける工程は、前記異方性導電
接着剤を前記電極が形成された面に塗布し、塗布された
前記異方性導電接着剤を加熱加圧体により加熱しながら
押圧し、前記基板の前記電極を被覆するように圧延する
ものであることを特徴とする半導体チップの実装方法と
したものである。
【0074】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板電極全体にペースト状の異方性導電接着剤
が行き渡り、さらに、基板電極による凹凸を埋めるよう
にして設けることができるので、基板と半導体チップと
の間に空気が残留しにくくなる。その結果、基板と半導
体チップとの機械的な接続をより確実なものにするの
で、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高める
ことができる。
【0075】(31)請求項31に記載したように、請
求項25乃至請求項30のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記基板の隣接する電極の間の領域上に設
けられた部分のみを除去するものであることを特徴とす
る半導体チップの実装方法としたものである。
【0076】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、最も短絡の原因になりやすい、隣接する電極の
間の領域上に設けられた異方性導電接着剤が除去され
る。その結果、基板と半導体チップとの十分な機械的接
続を確保しつつ、短絡の発生を回避することができ、半
導体チップと基板との電気的接続の信頼性をより高める
ことができる。
【0077】(32)請求項32に記載したように、請
求項25乃至請求項30のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記電極の間の領域上に設けられた部分
と、前記異方性導電接着剤の外周部分と、を除去するも
のであることを特徴とする半導体チップの実装方法とし
たものである。
【0078】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、最も短絡の原因になりやすい、隣接する電極の
間の領域上に設けられた異方性導電接着剤が除去され
る。さらに、異方性導電接着剤の外周部分を除去するの
で、異方性導電接着剤と半導体チップの電極を形成した
面との大きさをより近いものにすることができる。その
結果、短絡の発生を回避することができ、半導体チップ
と基板との電気的接続の信頼性をより高めることができ
る。さらに、半導体チップの実装に必要な基板面積をよ
り小さなものにできるので、基板の実装密度を高めるこ
とができる。
【0079】(33)請求項33に記載したように、請
求項25乃至請求項30のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記電極の間の領域上に設けられた部分
と、前記異方性導電接着剤の外周部分以外の部分と、を
除去するものであることを特徴とする半導体チップの実
装方法としたものである。
【0080】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、最も短絡の原因になりやすい、隣接する電極の
間の領域上に設けられた異方性導電接着剤が除去され
る。さらに、異方性導電接着剤の外周部分以外の部分を
除去するので、半導体チップの熱圧着時に、異方性導電
接着剤の外周部分により、半導体チップの周側面にフィ
レットが形成される。その結果、半導体チップの周側面
に形成されるフィレットにより、基板と半導体チップと
の十分な機械的接続を確保しつつ、短絡の発生を回避す
ることができ、半導体チップと基板との電気的、機械的
接続の信頼性をより高めることができる。
【0081】(34)請求項34に記載したように、請
求項25乃至請求項33のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記異方性導電接着剤の除去対象とする部
分のみを加熱する加熱加圧体により加熱しながら押圧
し、前記電極の間の領域上に設けられた部分を前記加熱
加圧体に付着させ、前記加熱加圧体を前記異方性導電接
着剤から離し、前記除去対象とする部分を前記基板から
剥離して除去するものであることを特徴とする半導体チ
ップの実装方法としたものである。
【0082】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、この加熱加圧体により、異方性導電接着剤を加
熱しながら押圧し、続けて離すという比較的単純な操作
のみで、異方性導電接着剤の除去対象部分をすべて除去
することができる。その結果、短絡の発生を回避するこ
とができ、半導体チップと基板との電気的接続の信頼性
をより高めることができる。
【0083】(35)請求項35に記載したように、請
求項25乃至請求項33のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤は、感光性を有する材料が配合されている
ものであることを特徴とする半導体チップの実装方法と
したものである。
【0084】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上に異方性導電接着剤を設けた後、基板電
極でない部分の上、つまり基板と半導体チップとの電気
的接続に関係のない領域上に設けられた異方性導電接着
剤のみに対して露光、現像を行うことにより、この部分
のみを除去することが可能となる。したがって、基板と
半導体チップとの電気的接続に関係のない異方性導電接
着剤のみを除去することができる。その結果、基板と半
導体チップとの機械的、電気的接続を確保しつつ、短絡
の発生を回避することができ、半導体チップと基板との
接続の信頼性をより高めることができる。
【0085】(36)請求項36に記載したように、請
求項35において、前記除去する工程は、前記異方性導
電接着剤を露光し、現像して前記電極の間の領域上に設
けられた部分を除去するものであることを特徴とする半
導体チップの実装方法としたものである。
【0086】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上に異方性導電接着剤を設けた後、基板電
極でない部分の上、つまり基板と半導体チップとの電気
的接続に関係のない領域上に設けられた異方性導電接着
剤のみに対して露光、現像を行うことにより、この部分
のみを除去される。したがって、基板と半導体チップと
の電気的接続に関係のない異方性導電接着剤のみを除去
することができる。その結果、基板と半導体チップとの
機械的、電気的接続を確保しつつ、短絡の発生を回避す
ることができ、半導体チップと基板との接続の信頼性を
より高めることができる。
【0087】(37)請求項37に記載したように、請
求項24乃至請求項36のいずれかにおいて、前記除去
工程により前記異方性導電接着剤が除去された部分に気
体を噴射し、前記除去された部分に残存している導電性
粒子を飛散させる工程を有することを特徴とする記載の
半導体チップの実装方法としたものである。
【0088】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上の不要な異方性導電接着剤を除去した部
分に残留している導電性粒子を除去することができ、当
該部分から導電媒体となるものを排除することができ
る。その結果、短絡の発生をより確実に回避することが
でき、半導体チップと基板との電気的接続の信頼性をよ
り高めることができる。
【0089】(38)請求項38に記載したように、請
求項25乃至請求項36のいずれかにおいて、前記除去
工程の後に、前記基板の前記電極が形成された面を下方
に向けた状態で前記基板を保持し、前記基板に振動を与
え、前記除去された部分に残存している導電性粒子を前
記振動により落下させる工程を有することを特徴とする
半導体チップの実装方法としたものである。
【0090】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上の不要な異方性導電接着剤を除去した部
分に残留している導電性粒子を除去することができ、当
該部分から導電媒体となるものを排除することができ
る。その結果、短絡の発生をより確実に回避することが
でき、半導体チップと基板との電気的接続の信頼性をよ
り高めることができる。
【0091】(39)請求項39に記載したように、請
求項25乃至請求項38のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤に含まれる導電性粒子は、金属のみからな
ることを特徴とする半導体チップの実装方法としたもの
である。
【0092】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、この金
属粒子が基板電極と半導体チップ電極の間に挟まって、
基板と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を
果たす。また、この金属粒子がフレーク状の歪な形状で
ある場合は、半導体チップの熱圧着時に、この金属粒子
が基板電極および半導体チップ電極の表面に食い込むの
で、この金属粒子と基板電極および半導体チップ電極と
の接触面積がより大きいものとなる。その結果、基板と
半導体チップとの電気的な接続をより確実なものにする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0093】(40)請求項40に記載したように、請
求項25乃至請求項38のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属
メッキを施したものであることを特徴とする半導体チッ
プの実装方法としたものである。
【0094】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、この樹
脂粒子が基板電極と半導体チップ電極の間に挟まって、
基板と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を
果たす。また、この樹脂粒子には、熱圧着時に加わる押
圧力により変形する程度の柔軟性があるので、半導体チ
ップの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電極と半導体チ
ップ電極と間にやや潰れた状態で介在することにより、
この樹脂粒子と基板電極および半導体チップ電極との接
触面積がより大きいものとなる。一方、本項の導電性粒
子は、潰された結果、内包される樹脂には復元力が生ま
れ、基板電極を半導体チップ電極とを押し合う形とな
り、より確実な接続信頼性を増すことになる。
【0095】その結果、基板と半導体チップとの電気的
な接続をより確実なものにするので、半導体チップと基
板との接続の信頼性をより高めることができる。
【0096】(41)請求項41に記載したように、請
求項25乃至請求項38のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属
メッキを施し、前記金属メッキに樹脂コートを施したも
のであることを特徴とする半導体チップの実装方法とし
たものである。
【0097】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、この樹
脂粒子が基板電極と半導体チップ電極との間に挟まっ
て、基板と半導体チップの電気的接続における媒体の役
割を果たす。また、この樹脂粒子には、熱圧着時に加わ
る押圧力により変形する程度の柔軟性があるので、半導
体チップの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電極と半導
体チップ電極と間にやや潰れた状態で介在することによ
り、この樹脂粒子と基板電極および半導体チップ電極と
の接触面積がより大きいものとなる。一方、本項の導電
性粒子は、潰された結果、内包される樹脂には復元力が
生まれ、基板電極を半導体チップ電極とを押し合う形と
なり、より確実な接続信頼性を増すことになる。
【0098】さらに、この樹脂粒子と基板電極および半
導体チップ電極とが接触する部分のみにおいて、樹脂コ
ートが剥離するので、これらの電極以外のものに対して
導通媒体となることがない。その結果、基板と半導体チ
ップとの電気的、機械的な接続をより確実なものにする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0099】(42)請求項42に記載したように、一
方の面に電極が形成された半導体チップの前記一方の面
を基板の電極が形成された面に対して相対向する向きに
て実装する半導体チップの実装方法であって、異方性導
電接着剤を前記基板の前記電極が形成された面に設ける
工程と、前記基板の前記電極が形成された面に設けられ
た前記異方性導電接着剤のうち、少なくとも前記基板の
隣接する電極の間の領域上に設けられた部分を除去する
工程と、前記異方性導電接着剤が除去された部分に導電
性のない接着剤を塗布する工程と、前記半導体チップと
前記基板との間に、前記異方性導電接着剤と前記導電性
のない接着剤とを介在させた状態で、前記半導体チップ
と前記基板とを接続する工程と、を有することを特徴と
する半導体チップの実装方法としたものである。
【0100】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、電気的接続を確保するために必要な部分にのみ
導電性のある接着剤を設け、基板と半導体チップとの電
気的接続に関係のない領域上には、導電性のない接着剤
を設けた状態で、半導体チップを搭載できる。その結
果、基板と半導体チップとの機械的、電気的接続を十分
に確保しつつ、短絡の発生を回避することができ、半導
体チップと基板との接続の信頼性をより高めることがで
きる。
【0101】(43)請求項43に記載したように、請
求項41において、前記異方性導電接着剤は、シート状
であることを特徴とする半導体チップの実装方法とした
ものである。
【0102】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板の接続面が平坦なものである場合は、シー
ト状の異方性導電接着剤も平坦面を持つので、基板上に
シート状の異方性導電接着剤を置いた場合に、基板とシ
ート状の異方性導電接着剤との間に間隙が生じにくいの
で接着性が良くなる。さらに、接着剤の厚み管理が容易
であり、露光、現像して不要部分を除去する場合におい
ては、露光の際に一定の精度が得られる。
【0103】その結果、基板と半導体チップとの機械
的、電気的接続をより確実になものにすることができ、
半導体チップと基板との接続の信頼性をより高めること
ができる。
【0104】(44)請求項44に記載したように、請
求項43において、前記シート状である異方性導電接着
剤は、前記基板に実装される半導体チップの電極が形成
された面の面積以上の大きさを有することを特徴とする
半導体チップの実装方法としたものである。
【0105】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、シート状である異方性導電接着剤の外周部分を
除去しない場合には、半導体チップの熱圧着時に、半導
体チップと異方性導電接着剤との接着面からはみ出てい
る異方性導電接着剤が変形することにより、半導体チッ
プの周側面にフィレットが形成される。その結果、この
フィレットが基板と半導体チップとの機械的な接続をよ
り確実にするので、半導体チップと基板との接続の信頼
性をより高めることができる。
【0106】(45)請求項45に記載したように、請
求項43または請求項44において、前記設ける工程
は、前記異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が形成
された面に熱圧着して貼付するものであることを特徴と
する半導体チップの実装方法としたものである。
【0107】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、異方性導電接着剤の熱圧着時に、異方性導電接
着剤が変形することにより、基板電極の周囲の隙間を埋
めるように変形するので、異方性導電接着剤がその全面
にわたって基板に密着する。その結果、基板と半導体チ
ップとの機械的な接続をより確実にするので、半導体チ
ップと基板との接続の信頼性をより高めることができ
る。
【0108】(46)請求項46に記載したように、請
求項42において、前記異方性導電接着剤は、ペースト
状であることを特徴とする記載の半導体チップの実装方
法としたものである。
【0109】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、ペース
ト状の異方性導電接着剤はシート状のものに比して流動
性が高いという特性により、基板電極や半導体チップ電
極の周囲を流動しながら隙間を埋めるので、接着性が良
くなる。その結果、基板と半導体チップとの機械的な接
続をより確実なものにするので、半導体チップと基板と
の接続の信頼性をより高めることができる。
【0110】(47)請求項47に記載したように、請
求項46において、前記設ける工程は、前記異方性導電
接着剤を前記電極が形成された面に塗布し、塗布された
前記異方性導電接着剤を加熱加圧体により加熱しながら
押圧し、前記基板の前記電極を被覆するように圧延する
ものであることを特徴とする半導体チップの実装方法と
したものである。
【0111】(48)請求項48に記載したように、請
求項42乃至請求項47のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記電極の間の領域上に設けられた部分
と、前記異方性導電接着剤の外周部分以外の部分と、を
除去するものであることを特徴とする半導体チップの実
装方法としたものである。
【0112】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、最も短絡の原因になりやすい、隣接する電極の
間の領域上に設けられた異方性導電接着剤が除去され
る。また、異方性導電接着剤の外周部分以外の部分を除
去するので、半導体チップの熱圧着時に、異方性導電接
着剤の外周部分により、半導体チップの周側面にフィレ
ットが形成される。さらに、異方性導電接着剤を除去し
た部分には、導電性のない接着剤が設けられるので、残
った異方性導電接着剤とともに半導体チップの電極を形
成した面全体を接着することができる。その結果、半導
体チップの周側面に形成されるフィレットと導電性のな
い接着剤により、基板と半導体チップとの十分な機械的
接続を確保しつつ、短絡の発生を回避することができ、
半導体チップと基板との電気的、機械的接続の信頼性を
より高めることができる。
【0113】(49)請求項48に記載したように、請
求項42乃至請求項48のいずれかにおいて、前記除去
する工程は、前記異方性導電接着剤を前記電極上に設け
られた部分以外の部分のみを加熱する加熱加圧体により
加熱しながら押圧し、前記電極の間の領域上に設けられ
た部分を前記加熱加圧体に付着させ、前記加熱加圧体を
前記異方性導電接着剤から離し、前記電極上に設けられ
た部分以外の部分を前記基板から剥離して除去するもの
であることを特徴とする半導体チップの実装方法とした
ものである。
【0114】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板電極全体にペースト状の異方性導電接着剤
が行き渡り、さらに、基板電極による凹凸を埋めるよう
にして設けることができるので、基板と半導体チップと
の間に空気が残留しにくくなる。その結果、基板と半導
体チップとの機械的な接続をより確実なものにするの
で、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高める
ことができる。
【0115】(50)請求項50に記載したように、請
求項42乃至請求項48のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤は、感光性を有する材料が配合されている
ものであることを特徴とする半導体チップの実装方法と
したものである。
【0116】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上に異方性導電接着剤を設けた後、基板電
極でない部分の上、つまり基板と半導体チップとの電気
的接続に関係のない領域上に設けられた異方性導電接着
剤のみに対して露光、現像を行うことにより、この部分
のみを除去することが可能となる。したがって、基板と
半導体チップとの電気的接続に関係のない異方性導電接
着剤のみを除去することができる。その結果、基板と半
導体チップとの機械的、電気的接続を確保しつつ、短絡
の発生を回避することができ、半導体チップと基板との
接続の信頼性をより高めることができる。
【0117】(51)請求項51に記載したように、請
求項50において、前記除去する工程は、前記異方性導
電接着剤を露光し、現像して前記電極上に設けられた部
分以外の部分を除去するものであることを特徴とする半
導体チップの実装方法としたものである。
【0118】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上に異方性導電接着剤を設けた後、基板電
極でない部分の上、つまり基板と半導体チップとの電気
的接続に関係のない領域上に設けられた異方性導電接着
剤のみに対して露光、現像を行うことにより、この部分
のみを除去される。したがって、基板と半導体チップと
の電気的接続に関係のない異方性導電接着剤のみを除去
することができる。その結果、基板と半導体チップとの
機械的、電気的接続を確保しつつ、短絡の発生を回避す
ることができ、半導体チップと基板との接続の信頼性を
より高めることができる。
【0119】(52)請求項52に記載したように、請
求項42乃至請求項51のいずれかにおいて、前記除去
工程の後に、前記除去工程により前記異方性導電接着剤
が除去された部分に気体を噴射し、前記除去された部分
に残存している導電性粒子を飛散させる工程を有するこ
とを特徴とする半導体チップの実装方法としたものであ
る。
【0120】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上の不要な異方性導電接着剤を除去した部
分に残留している導電性粒子を除去することができ、当
該部分から導電媒体となるものを排除することができ
る。その結果、短絡の発生をより確実に回避することが
でき、半導体チップと基板との電気的接続の信頼性をよ
り高めることができる。
【0121】(53)請求項53に記載したように、請
求項42乃至請求項51のいずれかにおいて、前記除去
工程の後に、前記基板の前記電極が形成された面を下方
に向けた状態で前記基板を保持し、前記基板に振動を与
え、前記除去された部分に残存している導電性粒子を前
記振動により落下させる工程を有することを特徴とする
半導体チップの実装方法としたものである。
【0122】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板上の不要な異方性導電接着剤を除去した部
分に残留している導電性粒子を除去することができ、当
該部分から導電媒体となるものを排除することができ
る。その結果、短絡の発生をより確実に回避することが
でき、半導体チップと基板との電気的接続の信頼性をよ
り高めることができる。
【0123】(54)請求項54に記載したように、請
求項42乃至請求項53のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤に含まれる導電性粒子は、金属のみからな
ることを特徴とする半導体チップの実装方法としたもの
である。
【0124】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、この金
属粒子が基板電極と半導体チップ電極の間に挟まって、
基板と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を
果たす。また、この金属粒子がフレーク状の歪な形状で
ある場合は、半導体チップの熱圧着時に、この金属粒子
が基板電極および半導体チップ電極の表面に食い込むの
で、この金属粒子と基板電極および半導体チップ電極と
の接触面積がより大きいものとなる。その結果、基板と
半導体チップとの電気的な接続をより確実なものにする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0125】(55)請求項55に記載したように、請
求項42乃至請求項53のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属
メッキを施したものであることを特徴とする半導体チッ
プの実装方法としたものである。
【0126】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、この樹
脂粒子が基板電極と半導体チップ電極の間に挟まって、
基板と半導体チップの電気的接続における媒体の役割を
果たす。また、この樹脂粒子には、熱圧着時に加わる押
圧力により変形する程度の柔軟性があるので、半導体チ
ップの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電極と半導体チ
ップ電極と間にやや潰れた状態で介在することにより、
この樹脂粒子と基板電極および半導体チップ電極との接
触面積がより大きいものとなる。一方、本項の導電性粒
子は、潰された結果、内包される樹脂には復元力が生ま
れ、基板電極を半導体チップ電極とを押し合う形とな
り、より確実な接続信頼性を増すことになる。
【0127】その結果、基板と半導体チップとの電気的
な接続をより確実なものにするので、半導体チップと基
板との接続の信頼性をより高めることができる。
【0128】(56)請求項56に記載したように、請
求項42乃至請求項53のいずれかにおいて、前記異方
性導電接着剤に含まれる導電性粒子は、樹脂粒子に金属
メッキを施し、前記金属メッキに樹脂コートを施したも
のであることを特徴とする半導体チップの実装方法とし
たものである。
【0129】このような半導体チップの実装方法にする
ことで、基板と半導体チップとを接続する際に、この樹
脂粒子が基板電極と半導体チップ電極との間に挟まっ
て、基板と半導体チップの電気的接続における媒体の役
割を果たす。また、この樹脂粒子には、熱圧着時に加わ
る押圧力により変形する程度の柔軟性があるので、半導
体チップの熱圧着時に、この樹脂粒子が基板電極と半導
体チップ電極と間にやや潰れた状態で介在することによ
り、この樹脂粒子と基板電極および半導体チップ電極と
の接触面積がより大きいものとなる。一方、本項の導電
性粒子は、潰された結果、内包される樹脂には復元力が
生まれ、基板電極を半導体チップ電極とを押し合う形と
なり、より確実な接続信頼性を増すことになる。
【0130】さらに、この樹脂粒子と基板電極および半
導体チップ電極とが接触する部分のみにおいて、樹脂コ
ートが剥離するので、これらの電極以外のものに対して
導通媒体となることがない。その結果、基板と半導体チ
ップとの電気的、機械的な接続をより確実なものにする
ので、半導体チップと基板との接続の信頼性をより高め
ることができる。
【0131】(57)請求項57に記載したように、請
求項25乃至請求項56のいずれかに記載の半導体チッ
プの実装方法により製造されることを特徴とする半導体
装置としたものである。
【0132】このような半導体装置にすることで、基板
上の電気的接続を確保するために必要な部分にのみ導電
性のある接着剤を設けた状態で、半導体チップを搭載で
きる。その結果、基板と半導体チップとの機械的、電気
的接続を十分に確保しつつ、短絡の発生を回避すること
ができ、半導体チップと基板との接続の信頼性が高いを
半導体装置を提供することができる。
【0133】なお、上述の各手段において述べられてい
る基板は、プラスチック基板、フレキシブル基板、セラ
ミック基板など、どのような材質の基板であっても良
い。
【0134】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的な実施形態
について図面を参照して詳細に説明する。
【0135】図1は、本発明の実施形態を示す断面図で
あり、図2は、シート状の異方性導電接着剤を基板に貼
付する工程を示す断面図である。また、図3は、 ペー
スト状の異方性導電接着剤を基板に塗布する工程を示す
断面図であり、図4は、異方性接着剤の不要部分を除去
する工程を示す図である。また、図5は、基板電極上に
配置された異方性導電接着剤の不要部分を除去した状態
を示す概略平面図(1)であり、図6は、基板電極上に
配置された異方性導電接着剤の不要部分を除去した状態
を示す概略平面図(2)であり、さらに、図7は、基板
電極上に配置された異方性導電接着剤の不要部分を除去
した状態を示す概略平面図(3)である。また、図8
は、異方性導電接着剤の不要部分を除去したところに残
留した導電性粒子を飛散させている状態を示す断面図で
あり、図9は、異方性導電接着剤の不要部分を除去した
ところに残留した導電性粒子を落下させている状態を示
す断面図である。さらに、図10は、本発明の別の実施
形態を示す平面図であり、図11は、従来技術による異
方性導電接着剤を用いた半導体チップの実装状態を示す
断面図である。
【0136】まず、本発明の趣旨は、半導体チップを基
板に実装した際、図11に示した短絡部分55のような
電極間の短絡を回避するために、基板電極21とチップ
電極11との導通を確保するのに不可欠な部分以外の異
方性導電接着剤を除去するところにある。
【0137】ところで、異方性導電接着剤には、シート
状の異方性導電接着剤とペースト状の異方性導電接着剤
の2種類がある。シート状の異方性導電接着剤は、帯状
のシート状に形成されたものであり、両面にカバーフィ
ルムが張られている。使用に際しては、適宜必要な大き
さに切断し、片面のカバーフィルムを剥離して設ける場
所に貼付する。また、ペースト状の異方性導電接着剤
は、シート状のものに比して流動性が高いペースト状の
ものであり、設ける場所に塗布して使用する。
【0138】以下に、実施形態について各工程毎に図面
に沿って説明する。
【0139】最初に、異方性導電接着剤を基板の電極が
形成された面に設ける工程について、シート状の異方性
導電接着剤の場合については図2に従って、ペースト状
の異方性導電接着剤の場合については図3に従って説明
する。
【0140】シート状の異方性導電接着剤の場合につい
ては、図2(1)に示すように、まず、感光性を有する
材料としてのナフトキノンジアジドが配合されたシート
状の異方性導電接着剤31を半導体チップ1のチップ電
極21を設けた面の面積よりもやや大きく、望ましくは
半導体チップ1の縦の長さ、横の長さにそれぞれ1.0
mmを加えた長さ(片側につき0.5mm加えた長さ)
になるように切断した後、基板1の基板電極21上に置
く。なお、ナフトキノンジアジドは、一般的にフォトリ
ソグラフィー工法で使用する感光性レジストなどに配合
されているものである。
【0141】次に、図2(2)に示すように、シート状
の異方性導電接着剤31に貼付されたカバーフィルム3
5の上から加熱加圧ツール72を用いて、矢印Bに示す
方向に加圧するのと同時に数秒間程度加熱して、シート
状の異方性導電接着剤31を貼付する。この際、シート
状の異方性導電接着剤31は変形して、基板電極21に
密着した状態になる。最後に、カバーフィルム35の端
部を矢印Cの方向に引き、カバーフィルム35をシート
状の異方性導電接着剤31から剥離する。
【0142】ペースト状の異方性導電接着剤の場合につ
いては、図3(1)に示すように、まず、ディスペンサ
ーニードル71を矢印Dの方向に徐々に動かしながら、
同時に、図5の矢印Kに示すように基板電極21の列の
間を往復運動させることにより、感光性を有する材料と
してのナフトキノンジアジドが配合されたペースト状の
異方性導電接着剤32を一定量塗布して行く。
【0143】次に、図3(2)に示すように、加熱加圧
ツール72を用いて、ペースト状の異方性導電接着剤3
2を矢印Eに示す方向に加圧するのと同時に数秒間程度
加熱して貼り付ける。この際、基板電極21全体がペー
スト状の異方性導電接着剤32で覆われるように留意す
る。これにより、ペースト状の異方性導電接着剤32は
流動しながら変形して、半硬化状態で基板電極21に密
着する。なお、加熱加圧ツール72にペースト状の異方
性導電接着剤32が付着するのを防止するため、加熱加
圧ツール72の異方性導電接着剤32との接触面に対し
て、をあらかじめ(すなわち、同ツールを用いて加熱加
圧する前に)耐熱性を有し、異方性導電膜との密着性が
比較的良くない材料で、覆っておくことが望ましい。た
とえば、この場合にポリテトラフルオロエチレン製のシ
ートを用いる。
【0144】次に、基板の電極上に設けられた部分以外
の、少なくとも基板の隣接する電極の間の領域上に設け
られた部分を除去する工程について、図1に従って説明
する。
【0145】まず、図1(1)に示すように、前述した
異方性導電接着剤を基板の電極が形成された面に設ける
工程により、シート状の異方性導電接着剤31とペース
ト状の異方性導電接着剤32とのいずれかによりなる異
方性導電接着剤3が基板2上に設けられている。この状
態においては、まだ基板電極21の間の領域(基板電極
21同士に挟まれる領域)上に異方性導電接着剤3が存
在するので、電極間の短絡が発生する可能性がある。
【0146】そこで、図1(2)に示すように、少なく
とも異方性導電接着剤3の基板電極21の間の領域が露
光されるように開口させた露光用マスク74を被せ、近
紫外領域の光を矢印Aに示すように照射する。この際、
感光性を有する材料として配合されたナフトキノンジア
ジドは光化学反応によりアルカリに可溶な物質に変化す
る。なお、露光させる領域は、基板電極21の間の領域
だけでなく、後述のように、必要に応じて他の領域も露
光させるものとしても良い。
【0147】次に、図1(3)に示すように、露光用マ
スク74を取り外し、有機アルカリ液により異方性導電
接着剤3の露光させた部分を溶解させる現像処理をす
る。具体的な現像方法としては、シャワーエッチング法
と超音波併用浸漬法の2種類のいずれかによる。なお、
現像処理を施しても、基板2上の基板電極21の間の部
分にはわずかに樹脂残査が残ってしまうので、仕上げ処
理としてドラ¥イエッチングを行うことが好ましい。
【0148】最後に、半導体チップと基板とを接続する
工程について説明する。
【0149】まず、半導体チップ1のチップ電極11を
基板電極21に相対向するようにしながら異方性導電接
着剤3上に置く。
【0150】次に、加熱加圧ツール72により半導体チ
ップ1を加圧しながら加熱する。この熱は、半導体チッ
プ1を伝導して異方性導電接着剤3に伝わり、異方性導
電接着剤3を硬化させる。よって、図1(4)に示すよ
うに、半導体チップ1と基板2とが、チップ電極11と
基板電極21との間に異方性導電接着剤3の導電性粒子
51が介在した状態で接続されることになる。
【0151】また、別の実施形態として、少なくとも基
板の隣接する電極の間の領域上に設けられた部分を除去
する工程において、感光性を有する材料が配合された異
方性導電接着剤を露光、現像するのではなく、機械的に
不要部分を除去する方法による実施形態ついて以下に説
明する。まず、図4(1)に示すように、基板電極21
上に異方性導電接着剤3を設ける。
【0152】次に、図4(2)に示すように、異方性導
電接着剤3との接触面全体が発熱するのではなく、異方
性導電接着剤3の除去対象となる部分のみを加熱する加
熱部731を設けた局所加熱加圧ツール73を用いて、
異方性導電接着剤3を矢印Fに示す方向に加圧するのと
同時に除去対象となる部分のみを加熱する。これによ
り、加熱部731と接触した異方性導電接着剤3の除去
対象となる部分は、硬化して加熱部731に付着する。
【0153】最後に、図4(3)に示すように、局所加
熱加圧ツール73を矢印Gの方向に引き上げる。これに
より、加熱部731に付着した部分、つまり異方性導電
接着剤の剥離される部分44は、異方性導電接着剤3か
ら分離して除去される。このように、感光性を有する材
料が配合された異方性導電接着剤の場合と同様に、異方
性導電接着剤が除去された部分43を設けることが可能
となる。
【0154】また、前述の2つの実施形態においては、
図5に示すように、異方性導電接着剤3のうち、基板電
極21の間の領域上に設けられた部分だけを除去するも
のとしたが、以下に説明する別の実施形態のように、他
の領域上に設けられた部分を除去しても良い。
【0155】図6に示す実施形態においては、基板電極
21の間の領域上に設けられた部分に加えて、異方性導
電接着剤3の外周部分以外の部分、つまり異方性導電接
着剤が除去された部分43に示される部分を除去してい
る。このように、広範囲に異方性導電接着剤3を除去し
ても、半導体チップ1の搭載完了後には、異方性導電接
着剤3の外周部分がフィレットを形成するので、十分な
強度の機械的接続を得ることができる。
【0156】さらに、図7に示す実施形態においては、
基板電極21の間の領域上に設けられた部分に加えて、
異方性導電接着剤3の外周部分、つまり異方性導電接着
剤が除去された部分43に示される部分を除去してい
る。このように、異方性導電接着剤3の外周部分を除去
した場合は、半導体チップ1の電極を形成した面の面積
と異方性導電接着剤3の面積とをほぼ同一にすることが
できるので、異方性導電接着剤3がフィレットを形成す
る面積分だけ半導体チップ1の実装面積を縮小すること
ができ、基板2の実装密度を高めることが可能となる。
【0157】ところで、前述の実施形態で示した方法に
より異方性導電接着剤3の不要部分を除去しても、導電
性粒子が除去しきれずに基板上に残留してしまう可能性
が考えられる。以下の実施形態に示すように、少なくと
も基板の隣接する電極の間の領域上に設けられた部分を
除去する工程後に、基板上に残留した導電性粒子を除去
するのが望ましい。
【0158】図8に示すように、異方性導電接着剤3の
不要部分を除去した後、エアーノズル75をこの除去し
た部分に向け、矢印Hに示す方向に空気を噴射する。除
去された部分に残留した導電性粒子52は、噴射された
空気により吹き上げられ、基板2上から飛散してゆく。
【0159】または、図9に示すように、異方性導電接
着剤3の不要部分を除去した後、基板2を保持具76に
より異方性導電接着剤3を下方に向けた状態で保持し、
保持具76から基板2に矢印Jに示す方向に振動を加え
る。導電性粒子52は、この振動により基板2を離れて
落下する。
【0160】このように、残留した導電性粒子を除去す
ることにより、残留した導電性粒子を原因とする電極間
の短絡を防止することができる。
【0161】また、上述の実施形態においては、異方性
導電接着剤のみを用いて半導体チップと基板とを接続す
る方法としたが、更に別の実施形態として、以下に述べ
るように、導電性のない接着剤を併用しても良い。
【0162】まず、図10(1)に示すように、基板2
上に設けた異方性導電接着剤3のうち、基板電極21上
の領域を除いた部分のすべてを除去する。次に、図10
(2)に示すように、異方性導電接着剤3を除去された
部分43に導電性のない接着剤61を設ける。この後に
半導体チップを残った異方性導電接着剤3および導電性
のない接着剤61上に搭載する。
【0163】このようにすることにより、異方性導電接
着剤3の不要な導電性粒子を除去して、電極間の短絡を
防止できるのと同時に、導電性のない接着剤61により
機械的接続をより強固なものにすることができる。
【0164】また、上述の各実施形態において用いる導
電性粒子は、金属のみでなる粒子、金属メッキを施した
樹脂粒子、または金属メッキを施した上にさらに樹脂コ
ートを施した樹脂粒子のいずれを用いても良い。なお、
金属のみでなる粒子には、Ni粒子にAuメッキを施し
たものなどがあり、金属メッキを施した樹脂粒子には、
フェノール系、又はスチレン系の粒子にAuメッキを施
したものなどがある。
【0165】また、金属メッキを施した上にさらに樹脂
コートを施した樹脂粒子は、半導体チップを熱圧着する
際、基板電極とチップ電極との間に挟まると、基板電極
またはチップ電極に接触した部分の樹脂コートが剥離し
て金属メッキが現れ、この金属メッキにより導通が得ら
れるというものである。なお、基板電極またはチップ電
極に接触していない部分は、樹脂コートがそのまま残
る。よって、圧力が加わる方向には導電性が発揮される
が、圧力が加わらない方向には導電性が発揮されないこ
とになる。
【0166】また、これらの導電性粒子の形状は、球形
のもの、またはフレーク状の歪な形状のもののどちらで
も良い。また、導電性粒子の材質は、上述のものに限定
されるものではなく、他のものでも良い。
【0167】また、上述のように、本発明においては、
基板の材質について、プラスチック基板、フレキシブル
基板、セラミック基板など、どのような材質に対しても
応用できるものであり、以下の説明で述べる基板は、特
定の材質に限定されるものではない。
【0168】また、半導体チップまたは基板において、
半導体チップの電極または基板の電極の数は特に限定さ
れない。また、半導体チップの電極または基板の電極の
上にバンプが設けられているものであっても良い。
【0169】また、上述の実施形態においては、半導体
チップの電極が形成された面において、この面の4辺の
うち相対向する2辺寄りに電極を設けたものを事例とし
て取り上げたが、設けられる電極の配置はこれに限定さ
れるものではなく、4辺すべてに、あるいは面全体にわ
たって電極が設けられていても良い。
【0170】さらに、上述の実施形態においては、異方
性導電接着剤について、シート状の異方性導電接着剤ま
たはペースト状の異方性導電接着剤のいずれかを用いる
ものとしたが、シート状の異方性導電接着剤とペースト
状の異方性導電接着剤とを同時に用いても良い。この場
合、例えば、基板の電極上にシート状の異方性導電接着
剤を貼付し、さらに貼付したシート状の異方性導電接着
剤の上にペースト状の異方性導電接着剤を塗布し、この
後に加熱加圧ツールで加熱加圧し、次に、露光、現像を
行うことなどにより、上述の実施形態と同様の作用効果
が得られる。
【0171】以上のように、本発明の実施形態において
は、異方性導電接着剤の導電性粒子の体積率(密度)を
従来のものより高くしても、あるいは、半導体チップま
たは基板の電極間の距離を従来のものよりも短いものに
しても、十分に絶縁性が確保できる。また、電極間の絶
縁性が十分に確保できるので、通常は導電性粒子として
の使用が困難な金属粒子を使用することができる。
【0172】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、半導体チ
ップと基板とを接着するとともに、前記半導体チップと
前記基板との導通媒体となる異方性導電接着剤におい
て、前記異方性導電接着剤は、感光性を有する材料が配
合されていることを特徴とする異方性導電接着剤とした
ので、半導体チップの電極間の距離を縮小することが可
能となり、ひいては半導体チップの小型化に寄与する。
さらに、基板のの電極間の距離を縮小することが可能と
なり、ひいては基板の素子等の実装密度の向上を図れ
る。
【0173】また、および異方性導電接着剤を基板の電
極が形成された面に設ける異方性導電接着剤の基板への
形設方法において、前記異方性導電接着剤を前記電極が
形成された面に設ける工程と、前記基板の前記電極が形
成された面に設けられた前記異方性導電接着剤におい
て、前記基板の前記電極上に設けられた部分以外の、少
なくとも前記基板の隣接する電極の間の領域上に設けら
れた部分を除去する工程と、を有することを特徴とする
異方性導電接着剤の基板への形設方法としたので、半導
体チップの実装の信頼性を向上できる。
【0174】また、一方の面に電極が形成された半導体
チップの前記一方の面を基板の電極が形成された面に対
して相対向する向きにて実装する半導体チップの実装方
法であって、異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が
形成された面に設ける工程と、前記基板の前記電極が形
成された面に設けられた前記異方性導電接着剤におい
て、前記基板の前記電極上に設けられた部分以外の、少
なくとも前記基板の隣接する電極の間の領域上に設けら
れた部分を除去する工程と、前記半導体チップと前記基
板との間に、前記基板の隣接する電極の間の領域上に設
けられた部分を除去された前記異方性導電接着剤を介在
させた状態で、前記半導体チップと前記基板とを接続す
る工程と、を有することを特徴とする半導体チップの実
装方法としたので、半導体チップの実装の信頼性を向上
できる。
【0175】また、一方の面に電極が形成された半導体
チップの前記一方の面を基板の電極が形成された面に対
して相対向する向きにて実装する半導体チップの実装方
法であって、異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が
形成された面に設ける工程と、前記基板の前記電極が形
成された面に設けられた前記異方性導電接着剤のうち、
少なくとも前記基板の隣接する電極の間の領域上に設け
られた部分を除去する工程と、前記異方性導電接着剤が
除去された部分に導電性のない接着剤を塗布する工程
と、前記半導体チップと前記基板との間に、前記異方性
導電接着剤と前記導電性のない接着剤とを介在させた状
態で、前記半導体チップと前記基板とを接続する工程と
を有することを特徴とする半導体チップの実装方法とし
たので、半導体チップの実装の信頼性を向上できる。
【0176】さらに、上記の半導体チップの実装方法に
より製造されることを特徴とする半導体装置としたの
で、信頼性の高い半導体製品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図であり、(1)
異方性導電接着剤を基板の電極の形成面に設けた状態を
示す断面図、(2)異方性接着剤に露光用マスクを当て
て、露光している状態を示す断面図、(3)現像して異
方性接着剤の不要部分を除去した状態を示す断面図
(4)半導体チップを接続した状態を示す断面図であ
る。
【図2】シート状の異方性導電接着剤を基板に貼付する
工程を示す断面図であり、(1)シート状の異方性導電
接着剤を基板電極上に配置した状態を示す断面図、
(2)シート状の異方性導電接着剤を加熱加圧ツールで
加熱、加圧している状態を示す断面図、(3)シート状
の異方性導電接着剤のカバーフィルムを剥離している状
態を示す断面図である。
【図3】ペースト状の異方性導電接着剤を基板に塗布す
る工程を示す断面図であり、(1)ペースト状の異方性
導電接着剤を基板電極上に塗布している状態を示す断面
図、(2)ペースト状の異方性導電接着剤を加熱加圧ツ
ールで加熱、加圧している状態を示す断面図である。
【図4】異方性接着剤の不要部分を除去する工程を示す
図であり、(1)異方性導電接着剤を基板の電極形成面
に設けた状態を示す断面図、(2)異方性導電接着剤を
加熱加圧ツールで加熱、加圧している状態を示す断面
図、(3)異方性接着剤の不要部分を加熱加圧ツールに
付着させて剥離している状態を示す断面図である。
【図5】基板電極上に配置された異方性導電接着剤の不
要部分を除去した状態を示す概略平面図(1)である。
【図6】基板電極上に配置された異方性導電接着剤の不
要部分を除去した状態を示す概略平面図(2)である。
【図7】基板電極上に配置された異方性導電接着剤の不
要部分を除去した状態を示す概略平面図(3)である。
【図8】異方性導電接着剤の不要部分を除去したところ
に残留した導電性粒子を飛散させている状態を示す断面
図である。
【図9】異方性導電接着剤の不要部分を除去したところ
に残留した導電性粒子を落下させている状態を示す断面
図である。
【図10】本発明の別の実施形態を示す平面図であり、
(1)基板の電極の形成面に設けられた異方性導電接着
剤の不要部分を除去した状態を示す平面図、(2)異方
性導電接着剤の不要部分を除去した領域に導電性のない
接着剤を設けた状態を示す平面図である。
【図11】従来技術による異方性導電接着剤を用いた半
導体チップの実装状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 11 チップ電極 2 基板 21 基板電極 3 異方性導電接着剤 31 シート状の異方性導電接着剤 32 ペースト状の異方性導電接着剤 35 カバーフィルム 41 不要な異方性導電接着剤 42 異方性導電接着剤が残った部分 43 異方性導電接着剤が除去された部分 44 異方性導電接着剤の剥離される部分 51 導電性粒子 52 除去される導電性粒子 55 短絡部分 56 非導通部分 61 導電性のない接着剤 71 ディスペンサーのニードル 72 加熱加圧ツール 73 局所加熱加圧ツール 731 加熱部 74 露光用マスク 75 エアーノズル 76 保持具 91 電極間隔 A 露光 B 押圧 C 剥離 D 塗布 E 押圧 F 押圧 G 引き上げ H 噴射 J 振動 K 往復移動

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップと基板とを接着するととも
    に、前記半導体チップと前記基板との導通媒体となる異
    方性導電接着剤において、 前記異方性導電接着剤は、感光性を有する材料が配合さ
    れていることを特徴とする異方性導電接着剤。
  2. 【請求項2】 前記異方性導電接着剤は、シート状であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の異方性導電接着
    剤。
  3. 【請求項3】 前記異方性導電接着剤は、実装される半
    導体チップの電極が形成された面の面積以上の大きさを
    有することを特徴とする請求項2に記載の異方性導電接
    着剤。
  4. 【請求項4】 前記異方性導電接着剤は、ペースト状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の異方性導電接着
    剤。
  5. 【請求項5】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電性
    粒子は、金属のみからなることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の異方性導電接着剤。
  6. 【請求項6】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電性
    粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施したものであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    異方性導電接着剤。
  7. 【請求項7】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電性
    粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施し、前記金属メッキ
    に樹脂コートを施したものであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいずれかに記載の異方性導電接着
    剤。
  8. 【請求項8】 異方性導電接着剤を基板上に設ける異方
    性導電接着剤の基板への形設方法において、 前記異方性導電接着剤を基板の電極が形成された面に設
    ける工程と、 前記基板の前記電極が形成された面に設けられた前記異
    方性導電接着剤において、前記基板の前記電極上に設け
    られた部分以外の、少なくとも前記基板の隣接する電極
    の間の領域上に設けられた部分を除去する工程と、を有
    することを特徴とする異方性導電接着剤の基板への形設
    方法。
  9. 【請求項9】 前記異方性導電接着剤は、シート状であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の異方性導電接着剤
    の基板への形設方法。
  10. 【請求項10】 前記異方性導電接着剤は、前記基板に
    実装される半導体チップの電極が形成された面の面積以
    上の大きさを有することを特徴とする請求項9に記載の
    異方性導電接着剤の基板への形設方法。
  11. 【請求項11】 前記設ける工程は、前記異方性導電接
    着剤を前記基板の前記電極が形成された面に熱圧着して
    貼付するものであることを特徴とする請求項9または請
    求項10に記載の異方性導電接着剤の基板への形設方
    法。
  12. 【請求項12】 前記異方性導電接着剤は、ペースト状
    であることを特徴とする請求項8に記載の異方性導電接
    着剤の基板への形設方法。
  13. 【請求項13】 前記設ける工程は、 前記異方性導電接着剤を前記電極が形成された面に塗布
    し、 塗布された前記異方性導電接着剤を加熱加圧体により加
    熱しながら押圧し、前記基板の前記電極を被覆するよう
    に圧延するものであることを特徴とする請求項12に記
    載の異方性導電材料の基板への形設方法。
  14. 【請求項14】 前記除去する工程は、前記基板の隣接
    する電極の間の領域上に設けられた部分のみを除去する
    ものであることを特徴とする請求項8乃至請求項13の
    いずれかに記載の異方性導電接着剤の基板への形設方
    法。
  15. 【請求項15】 前記除去する工程は、前記電極の間の
    領域上に設けられた部分と、前記異方性導電接着剤の外
    周部分と、を除去するものであることを特徴とする請求
    項8乃至請求項13のいずれかに記載の異方性導電接着
    剤の基板への形設方法。
  16. 【請求項16】 前記除去する工程は、前記電極の間の
    領域上に設けられた部分と、前記異方性導電接着剤の外
    周部分以外の部分と、を除去するものであることを特徴
    とする請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の異方
    性導電接着剤の基板への形設方法。
  17. 【請求項17】 前記除去する工程は、 前記異方性導電接着剤の除去対象とする部分のみを加熱
    する加熱加圧体により加熱しながら押圧し、 前記電極の間の領域上に設けられた部分を前記加熱加圧
    体に付着させ、 前記加熱加圧体を前記異方性導電接着剤から離し、前記
    除去対象とする部分を前記基板から剥離して除去するも
    のであることを特徴とする請求項8乃至請求項16のい
    ずれかに記載の異方性導電接着剤の基板への形設方法。
  18. 【請求項18】 前記異方性導電接着剤は、感光性を有
    する材料が配合されているものであることを特徴とする
    請求項8乃至請求項16のいずれかに記載の異方性導電
    接着剤の基板への形設方法。
  19. 【請求項19】 前記除去する工程は、前記異方性導電
    接着剤を露光し、現像して前記電極の間の領域上に設け
    られた部分を除去するものであることを特徴とする請求
    項18に記載の異方性導電接着剤の基板への形設方法。
  20. 【請求項20】 前記除去工程の後に、 前記除去工程により前記異方性導電接着剤が除去された
    部分に気体を噴射し、 前記除去された部分に残存している導電性粒子を飛散さ
    せる工程を有することを特徴とする請求項8乃至請求項
    19のいずれかに記載の異方性導電接着剤の基板への形
    設方法。
  21. 【請求項21】 前記除去工程の後に、 前記基板の前記電極が形成された面を下方に向けた状態
    で前記基板を保持し、 前記基板に振動を与え、前記除去された部分に残存して
    いる導電性粒子を前記振動により落下させる工程を有す
    ることを特徴とする請求項8乃至請求項19のいずれか
    に記載の異方性導電接着剤の基板への形設方法。
  22. 【請求項22】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、金属のみからなることを特徴とする請求項8
    乃至請求項21のいずれかに記載の異方性導電接着剤の
    基板への形設方法。
  23. 【請求項23】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施したものであるこ
    とを特徴とする請求項8乃至請求項21のいずれかに記
    載の異方性導電接着剤の基板への形設方法。
  24. 【請求項24】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施し、前記金属メッ
    キに樹脂コートを施したものであることを特徴とする請
    求項8乃至請求項21のいずれかに記載の異方性導電接
    着剤の基板への形設方法。
  25. 【請求項25】 一方の面に電極が形成された半導体チ
    ップの前記一方の面を基板の電極が形成された面に対し
    て相対向する向きにて実装する半導体チップの実装方法
    であって、 異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が形成された面
    に設ける工程と、 前記基板の前記電極が形成された面に設けられた前記異
    方性導電接着剤において、前記基板の前記電極上に設け
    られた部分以外の、少なくとも前記基板の隣接する電極
    の間の領域上に設けられた部分を除去する工程と、 前記半導体チップと前記基板との間に、前記基板の隣接
    する電極の間の領域上に設けられた部分を除去された前
    記異方性導電接着剤を介在させた状態で、前記半導体チ
    ップと前記基板とを接続する工程と、を有することを特
    徴とする半導体チップの実装方法。
  26. 【請求項26】 前記異方性導電接着剤は、シート状で
    あることを特徴とする請求項25に記載の半導体チップ
    の実装方法。
  27. 【請求項27】 前記シート状である異方性導電接着剤
    は、前記基板に実装される半導体チップの電極が形成さ
    れた面の面積以上の大きさを有することを特徴とする請
    求項26に記載の半導体チップの実装方法。
  28. 【請求項28】 前記設ける工程は、前記異方性導電接
    着剤を前記基板の前記電極が形成された面に熱圧着して
    貼付するものであることを特徴とする請求項26または
    請求項27に記載の半導体チップの実装方法。
  29. 【請求項29】 前記異方性導電接着剤は、ペースト状
    であることを特徴とする請求項25に記載の半導体チッ
    プの実装方法。
  30. 【請求項30】 前記設ける工程は、 前記異方性導電接着剤を前記電極が形成された面に塗布
    し、 塗布された前記異方性導電接着剤を加熱加圧体により加
    熱しながら押圧し、前記基板の前記電極を被覆するよう
    に圧延するものであることを特徴とする請求項29に記
    載の半導体チップの実装方法。
  31. 【請求項31】 前記除去する工程は、前記基板の隣接
    する電極の間の領域上に設けられた部分のみを除去する
    ものであることを特徴とする請求項25乃至請求項30
    のいずれかに記載の半導体チップの実装方法。
  32. 【請求項32】 前記除去する工程は、前記電極の間の
    領域上に設けられた部分と、前記異方性導電接着剤の外
    周部分と、を除去するものであることを特徴とする請求
    項25乃至請求項30のいずれかに記載の半導体チップ
    の実装方法。
  33. 【請求項33】 前記除去する工程は、前記電極の間の
    領域上に設けられた部分と、前記異方性導電接着剤の外
    周部分以外の部分と、を除去するものであることを特徴
    とする請求項25乃至請求項30のいずれかに記載の半
    導体チップの実装方法。
  34. 【請求項34】 前記除去する工程は、 前記異方性導電接着剤の除去対象とする部分のみを加熱
    する加熱加圧体により加熱しながら押圧し、 前記電極の間の領域上に設けられた部分を前記加熱加圧
    体に付着させ、 前記加熱加圧体を前記異方性導電接着剤から離し、前記
    除去対象とする部分を前記基板から剥離して除去するも
    のであることを特徴とする請求項25乃至請求項33の
    いずれかに記載の半導体チップの実装方法。
  35. 【請求項35】 前記異方性導電接着剤は、感光性を有
    する材料が配合されているものであることを特徴とする
    請求項25乃至請求項33のいずれかに記載の半導体チ
    ップの実装方法。
  36. 【請求項36】 前記除去する工程は、前記異方性導電
    接着剤を露光し、現像して前記電極の間の領域上に設け
    られた部分を除去するものであることを特徴とする請求
    項35に記載の半導体チップの実装方法。
  37. 【請求項37】 前記除去工程の後に、 前記除去工程により前記異方性導電接着剤が除去された
    部分に気体を噴射し、 前記除去された部分に残存している導電性粒子を飛散さ
    せる工程を有することを特徴とする請求項25乃至請求
    項36のいずれかに記載の半導体チップの実装方法。
  38. 【請求項38】 前記除去工程の後に、 前記基板の前記電極が形成された面を下方に向けた状態
    で前記基板を保持し、 前記基板に振動を与え、前記除去された部分に残存して
    いる導電性粒子を前記振動により落下させる工程を有す
    ることを特徴とする請求項25乃至請求項36のいずれ
    かに記載の半導体チップの実装方法。
  39. 【請求項39】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、金属のみからなることを特徴とする請求項2
    5乃至請求項38のいずれかに記載の半導体チップの実
    装方法。
  40. 【請求項40】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施したものであるこ
    とを特徴とする請求項25乃至請求項38のいずれかに
    記載の半導体チップの実装方法。
  41. 【請求項41】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施し、前記金属メッ
    キに樹脂コートを施したものであることを特徴とする請
    求項25乃至請求項38のいずれかに記載の半導体チッ
    プの実装方法。
  42. 【請求項42】 一方の面に電極が形成された半導体チ
    ップの前記一方の面を基板の電極が形成された面に対し
    て相対向する向きにて実装する半導体チップの実装方法
    であって、 異方性導電接着剤を前記基板の前記電極が形成された面
    に設ける工程と、 前記基板の前記電極が形成された面に設けられた前記異
    方性導電接着剤のうち、少なくとも前記基板の隣接する
    電極の間の領域上に設けられた部分を除去する工程と、 前記異方性導電接着剤が除去された部分に導電性のない
    接着剤を塗布する工程と、 前記半導体チップと前記基板との間に、前記異方性導電
    接着剤と前記導電性のない接着剤とを介在させた状態
    で、前記半導体チップと前記基板とを接続する工程と、 を有することを特徴とする半導体チップの実装方法。
  43. 【請求項43】 前記異方性導電接着剤は、シート状で
    あることを特徴とする請求項41に記載の半導体チップ
    の実装方法。
  44. 【請求項44】 前記シート状である異方性導電接着剤
    は、前記基板に実装される半導体チップの電極が形成さ
    れた面の面積以上の大きさを有することを特徴とする請
    求項43に記載の半導体チップの実装方法。
  45. 【請求項45】 前記設ける工程は、前記異方性導電接
    着剤を前記基板の前記電極が形成された面に熱圧着して
    貼付するものであることを特徴とする請求項43または
    請求項44に記載の半導体チップの実装方法。
  46. 【請求項46】 前記異方性導電接着剤は、ペースト状
    であることを特徴とする請求項42に記載の半導体チッ
    プの実装方法。
  47. 【請求項47】 前記設ける工程は、 前記異方性導電接着剤を前記電極が形成された面に塗布
    し、 塗布された前記異方性導電接着剤を加熱加圧体により加
    熱しながら押圧し、前記基板の前記電極を被覆するよう
    に圧延するものであることを特徴とする請求項46に記
    載の半導体チップの実装方法。
  48. 【請求項48】 前記除去する工程は、前記電極の間の
    領域上に設けられた部分と、前記異方性導電接着剤の外
    周部分以外の部分と、を除去するものであることを特徴
    とする請求項42乃至請求項47のいずれかに記載の半
    導体チップの実装方法。
  49. 【請求項49】 前記除去する工程は、 前記異方性導電接着剤を前記電極上に設けられた部分以
    外の部分のみを加熱する加熱加圧体により加熱しながら
    押圧し、 前記電極の間の領域上に設けられた部分を前記加熱加圧
    体に付着させ、 前記加熱加圧体を前記異方性導電接着剤から離し、前記
    電極上に設けられた部分以外の部分を前記基板から剥離
    して除去するものであることを特徴とする請求項42乃
    至請求項48のいずれかに記載の半導体チップの実装方
    法。
  50. 【請求項50】 前記異方性導電接着剤は、感光性を有
    する材料が配合されているものであることを特徴とする
    請求項42乃至請求項48のいずれかに記載の半導体チ
    ップの実装方法。
  51. 【請求項51】 前記除去する工程は、前記異方性導電
    接着剤を露光し、現像して前記電極上に設けられた部分
    以外の部分を除去するものであることを特徴とする請求
    項50に記載の半導体チップの実装方法。
  52. 【請求項52】 前記除去工程の後に、 前記除去工程により前記異方性導電接着剤が除去された
    部分に気体を噴射し、 前記除去された部分に残存している導電性粒子を飛散さ
    せる工程を有することを特徴とする請求項42乃至請求
    項51のいずれかに記載の半導体チップの実装方法。
  53. 【請求項53】 前記除去工程の後に、 前記基板の前記電極が形成された面を下方に向けた状態
    で前記基板を保持し、 前記基板に振動を与え、前記除去された部分に残存して
    いる導電性粒子を前記振動により落下させる工程を有す
    ることを特徴とする請求項42乃至請求項51のいずれ
    かに記載の半導体チップの実装方法。
  54. 【請求項54】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、金属のみからなることを特徴とする請求項4
    2乃至請求項53のいずれかに記載の半導体チップの実
    装方法。
  55. 【請求項55】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施したものであるこ
    とを特徴とする請求項42乃至請求項53のいずれかに
    記載の半導体チップの実装方法。
  56. 【請求項56】 前記異方性導電接着剤に含まれる導電
    性粒子は、樹脂粒子に金属メッキを施し、前記金属メッ
    キに樹脂コートを施したものであることを特徴とする請
    求項42乃至請求項53のいずれかに記載の半導体チッ
    プの実装方法。
  57. 【請求項57】 請求項25乃至請求項56のいずれか
    に記載の半導体チップの実装方法により製造されること
    を特徴とする半導体装置。
JP10307681A 1997-10-28 1998-10-28 異方性導電接着剤およびその基板への形設方法ならびに半導体チップ実装方法ならびに半導体装置 Withdrawn JPH11204567A (ja)

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