JPH1120415A - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH1120415A JPH1120415A JP9174695A JP17469597A JPH1120415A JP H1120415 A JPH1120415 A JP H1120415A JP 9174695 A JP9174695 A JP 9174695A JP 17469597 A JP17469597 A JP 17469597A JP H1120415 A JPH1120415 A JP H1120415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- carcass ply
- tire
- rubber
- radial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
ドノイズを低減しつつ操縦安定性が同等なラジアルタイ
ヤを提供すること。 【解決手段】サイドウォールゴムは貯蔵弾性率の小さい
ゴム環状部と、該貯蔵弾性率の小さいゴム環状部の貯蔵
弾性率の140%以上である貯蔵弾性率の大きいゴム環
状部とからなる。
Description
定性を確保しつつロードノイズを低減したラジアルタイ
ヤに関するものである。
て説明すると、「タイヤの断面高さSH」とは、タイヤ
の外径ODとリム径RDとの差の1/2を指す。「貯蔵
弾性率」とは、JIS K 6394に示されるゴムの
物性値であり、応力のひずみと同位相の成分の振幅をた
わみ振幅で除した商である。本発明では50Hz、動歪
1%の引張条件で測定している。
タイヤ性能にはロードノイズの低減と乗り心地の改良が
ますます要求されている。ロードノイズとは表面が粗い
アスファルト舗装路等を走行するときに発生する騒音で
あり、タイヤが路面の粗さを拾いそれに対応してタイヤ
が振動し車体を通して車室内に伝達されてくる周波数が
凡そ100〜400Hzの、非常に耳障りな騒音である。
ロードノイズ低減のために従来取られてきた方策として
は、軟質のゴムをトレッドに用いたり、トレッド部のゴ
ムのボリュウムを増やし振動の入力を抑制する手法や、
カーカスの折り返し部の高さを低くしてビード部からサ
イド部にかけての剛性を下げたり、タイヤの使用内圧を
下げたりしてタイヤの固有振動数を下げることが有効と
されていた。
ュウム増加はタイヤ重量の増加となり、使用内圧を下げ
て使用すると操縦安定性の低下と燃費特性の低下につな
がり両立は困難な状況にあった。本発明の目的は、カー
カスの折り返し部の高さを低くしてビード部からサイド
部にかけての剛性を下げ固有振動数を下げたラジアルタ
イヤにおいてタイヤサイド部ゴム物性の適正化により、
ロードノイズを低減しつつ操縦安定性が同等なラジアル
タイヤを提供することにある。
達成するために次の構成を採用したものである。即ち、
ビード部に設けられた左右一対のビードコアーと、一方
のビード部から他方のビード部にトロイド状に延在し、
該ビードコアーに巻回されてビード部に係留された、少
なくとも1層のラジアルコード層よりなるカーカスプラ
イと、該カーカスプライの軸方向外側に配置されたサイ
ドウォールゴムとを具えたラジアルタイヤにおいて、
(1)該カーカスプライは、一方のビード部から他方の
ビード部に延びるカーカスプライ本体と、該ビードコア
ーに巻回されて半径方向に延びるカーカスプライ折り返
し部とよりなり、該カーカスプライ折り返し部の終端は
ビードベース部位置から半径方向外側に向かってタイヤ
断面高さSHの8〜30%の位置にあり、(2) 該サ
イドウォールゴムは貯蔵弾性率の小さいゴム環状部と、
該貯蔵弾性率の小さいゴム環状部の貯蔵弾性率の140
%以上である貯蔵弾性率の大きいゴム環状部とからなる
という構成を採用している。さらに、貯蔵弾性率の大き
いゴム環状部は、タイヤ半径方向に断面高さSHの15
%以上の領域に配置されていれば好ましい。
に設けられた左右一対のビードコアーと、一方のビード
部から 他方のビード部にトロイド状に延在し、該ビー
ドコアーに巻回されてビード部に係留された、少なくと
も1層のラジアルコード層よりなるカーカスプライと、
該カーカスプライの軸方向外側に配置されたサイドウォ
ールゴムとを具えたラジアルタイヤにおいて、(1)該
カーカスプライは、一方のビード部から他方のビード部
に延びるカーカスプライ本体と、該ビードコアーに巻回
されて半径方向に延びるカーカスプライ折り返し部とよ
りなり、該カーカスプライ折り返し部の終端はビードベ
ース部位置から半径方向外側に向かってタイヤ断面高さ
SHの8〜30%の位置にあり、(2)該サイドウォー
ルゴムの貯蔵弾性率が5.5MPa以上であることを特
徴としている。
舗装路等を走行するときに発生する騒音であり、タイヤ
のトレッド部が路面の粗さを拾い振動し、それがサイド
ウォール部に伝わり、さらにビード部、リムに伝わりそ
して車体を通して車室内に伝達されてくる周波数が凡そ
100〜400Hzの、非常に耳障りな騒音である。この
振動の伝達を途中で吸収すればロードノイズの低減でき
るわけであるが、発明者は、この伝達の吸収にはタイヤ
の固有振動数を下げること、即ちばね定数を下げる手法
を採用した。このためカーカス折り返し端部の高さを低
くしてサイドウォール部のたわみを大きくすることで固
有振動数を下げ、そしてロードノイズを低減したわけで
ある。
縦安定性が低下するという不具合を生じる結果になって
しまったわけであるが、これについて発明者は鋭意開発
検討した結果、次の知見を得たわけである。即ち、 (1)サイドウオール部のゴム物性の変更はロードノイ
ズに対しての寄与は低い。 (2)一方、操縦安定性に関するサイドウオール部のゴ
ム物性の影響は大きく、貯蔵弾性率の大きいゴムを配置
すれば操縦安定性は向上する。 (3)上記(1)、(2)を考慮すると、貯蔵弾性率の
大きいゴム環状部を、タイヤ半径方向に断面高さSHの
15%以上の領域に配置すればよい。そしてこの知見よ
り本発明に至ったわけである。
環状部を、タイヤ半径方向に断面高さSHの15%以上
の領域に配置したのは、15%以下では操縦安定性を改
善する効果が小さいためである。上限は実質的にサイド
ウォールゴム全体であるが、55%以下が好ましく、そ
の理由は55%以上だとロードノイズの発生を防ぐ効果
が小さくなるためである。そして、貯蔵弾性率の大きい
ゴム環状部の少なくとも一部はタイヤ最大幅位置を含む
ように配置されていることが好ましい。
率の小さいゴムゴムとの貯蔵弾性率の比を140%以上
としたのは、140%以下では操縦安定性を向上する効
果が小さいためであり、上限は実質的には300%であ
る。なお、貯蔵弾性率の大きいゴムの貯蔵弾性率の絶対
値は5.5MPa 以上が好ましい。
高さCHがタイヤ断面高さSHの8〜21%と比較的低
いタイヤにあっては、操縦安定性を向上させるためにサ
イドウォールゴムの貯蔵弾性率を5.5MPa以上とし
ている。
ヤ、従来例および比較例の空気入りラジアルについてタ
イヤについて説明する。いずれもタイヤサイズは195
/65R14である。図1は、本発明による実施例1乃
至4および実施例6乃至10のラジアルタイヤの幅方向
半断面図である。このタイヤはビード部に設けられた左
右一対のビードコアーと、一方のビード部から 他方の
ビード部にトロイド状に延在し、該ビードコアーに巻回
されてビード部に係留された、少なくとも1層のラジア
ルコード層よりなるカーカスプライ1と、カーカスプラ
イ1の軸方向外側に配置されたサイドウォールゴム3と
を具えたラジアルタイヤであり、カーカスプライ1は、
一方のビード部から他方のビード部に延びるカーカスプ
ライ本体と、ビードコアーに巻回されて半径方向に延び
るカーカスプライ折り返し部とよりなり、カーカスプラ
イ折り返し高さCHはタイヤ断面高さSHの21%であ
り、サイドウォールゴムは貯蔵弾性率が3.90MPa
と小さいゴム環状部3−2と、貯蔵弾性率が大きいゴム
環状部3−1とからなっている。
ォールゴム全体が、貯蔵弾性率が大きいゴムからなって
いる以外は実施例1乃至4および実施例6乃至10のタ
イヤと同一である。比較例1のタイヤは、サイドウォー
ルゴム全体が貯蔵弾性率が3.90MPaと小さいゴム
からなっている以外は上記の実施例のタイヤと同一であ
る。比較例2のタイヤは、実施例1のタイヤの貯蔵弾性
率が大きいゴム環状部3−1のゴムの貯蔵弾性率が5.
0MPaとなっている以外は実施例1のタイヤと同一で
ある。そして、従来例のタイヤは、カーカスプライ折り
返し高さCHがタイヤ断面高さSHの52%と高くなっ
ている以外は比較例1のタイヤと同一である。上記17
種のタイヤの仕様は表1に示してある。
く、上記のタイヤについて、ロードノイズの比較試験お
よび実車による乗り心地と操縦安定性の比較試験を実施
した。試験条件は、タイヤサイズ195/65R14の
タイヤを内圧200kPa で6JJリムに組み国産200
0ccの乗用車を用いて実施した。ロードノイズは、時
速50km/hで車内騒音を測定し、乗り心地および操
縦安定性はテスト用総合路を走行させドライバーによる
官能検査にておこなっている。数値は従来のタイヤを1
00として指数表示し、大きい値ほどよい性能である。
結果は表1に示す通りである。
ジアルタイヤはロードノイズが問題となる周波数である
100ー200Hz、300ー400Hzにおいての音
圧レベルが従来タイヤに比較して向上しているに関わら
ず、操縦安定性は従来タイヤに比較して特に問題無いレ
ベルとなっていることがよく分かる。そして、比較例の
タイヤに対してもロードノイズは同等レベルであるに関
わらず操縦安定性が向上していることが分かる。
に、本発明によれば、ロードノイズを改良しつつ、操縦
安定性が同等なラジアルタイヤを提供することができ
た。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ビード部に設けられた左右一対のビード
コアーと、一方のビード部から 他方のビード部にトロ
イド状に延在し、該ビードコアーに巻回されてビード部
に係留された、少なくとも1層のラジアルコード層より
なるカーカスプライと、該カーカスプライの軸方向外側
に配置されたサイドウォールゴムとを具えたラジアルタ
イヤにおいて、(1)該カーカスプライは、一方のビー
ド部から他方のビード部に延びるカーカスプライ本体
と、該ビードコアーに巻回されて半径方向に延びるカー
カスプライ折り返し部とよりなり、該カーカスプライ折
り返し部の終端はビードベース部位置から半径方向外側
に向かってタイヤ断面高さSHの8〜30%の位置にあ
り、(2)該サイドウォールゴムは貯蔵弾性率の小さい
ゴム環状部と、該貯蔵弾性率の小さいゴム環状部の貯蔵
弾性率の140%以上である貯蔵弾性率の大きいゴム環
状部とからなることを特徴とするラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 該貯蔵弾性率の大きいゴム環状部は、タ
イヤ半径方向に断面高さSHの15%以上の領域に配置
されていることを特徴とする請求項1記載のラジアルタ
イヤ。 - 【請求項3】ビード部に設けられた左右一対のビードコ
アーと、一方のビード部から他方のビード部にトロイド
状に延在し、該ビードコアーに巻回されてビード部に係
留された、少なくとも1層のラジアルコード層よりなる
カーカスプライと、該カーカスプライの軸方向外側に配
置されたサイドウォールゴムとを具えたラジアルタイヤ
において、(1)該カーカスプライは、一方のビード部
から他方のビード部に延びるカーカスプライ本体と、該
ビードコアーに巻回されて半径方向に延びるカーカスプ
ライ折り返し部とよりなり、該カーカスプライ折り返し
部の終端はビードベース部位置から半径方向外側に向か
ってタイヤ断面高さSHの8〜30%の位置にあり、
(2)該サイドウォールゴムの貯蔵弾性率が5.5MP
a以上であることを特徴とするラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17469597A JP3946819B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17469597A JP3946819B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | ラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1120415A true JPH1120415A (ja) | 1999-01-26 |
JP3946819B2 JP3946819B2 (ja) | 2007-07-18 |
Family
ID=15983066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17469597A Expired - Fee Related JP3946819B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3946819B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163005A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | Bridgestone Corp | ラジアルタイヤ |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17469597A patent/JP3946819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163005A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | Bridgestone Corp | ラジアルタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3946819B2 (ja) | 2007-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6371185B1 (en) | Pneumatic tires with sidewall reinforcing layers | |
JP2006219087A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPS63121503A (ja) | 乗用車用ラジアルタイヤ | |
JP4153253B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4904020B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2007191044A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4603154B2 (ja) | ラジアルタイヤ | |
JP6764336B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4052368B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2975438B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
CN108472990B (zh) | 充气轮胎 | |
JP4014075B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP3946819B2 (ja) | ラジアルタイヤ | |
JP5103081B2 (ja) | 自動二輪車用空気入りタイヤ | |
JPH02171308A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4356805B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3774050B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH04215508A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH06199116A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP5487802B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2008049923A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2002059717A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4287709B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2008049924A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH07186617A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040531 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040531 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |