JPH1120327A - 印刷シート及び熱転写式インクリボン - Google Patents
印刷シート及び熱転写式インクリボンInfo
- Publication number
- JPH1120327A JPH1120327A JP9195117A JP19511797A JPH1120327A JP H1120327 A JPH1120327 A JP H1120327A JP 9195117 A JP9195117 A JP 9195117A JP 19511797 A JP19511797 A JP 19511797A JP H1120327 A JPH1120327 A JP H1120327A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- layer
- printing
- sheet
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 裏面にセパレータにて保護カバーされていな
い粘着層を有するライナーレス型の印刷用粘着シートに
熱転写式プリンタを介し情報を付与してなる印刷シート
を重ね置いても、それをシートの変形や破損、熱転写情
報の移着欠落なく正常な状態で1枚ずつ容易に剥離しな
がら分離してその粘着層を介し被着体に簡便に固着でき
る印刷シート、及びそれを形成するための熱転写式イン
クリボンの開発。 【解決手段】 裏面にセパレータにて保護カバーされて
いない粘着層(12)を有する印刷用粘着シート(1)
の表面に、熱定着性インクからなる表面の自乗平均粗さ
が0.4μm以下の熱転写情報(2)を有する印刷シー
ト、及び表面が平滑な保持基材に、表面の自乗平均粗さ
が0.4μm以下の熱定着皮膜を形成する熱転写型イン
ク層を有する熱転写式インクリボン。 【効果】 所定数の印刷シートを臨機に形成でき、被着
体への固着時にセパレータからなるゴミが発生しない。
い粘着層を有するライナーレス型の印刷用粘着シートに
熱転写式プリンタを介し情報を付与してなる印刷シート
を重ね置いても、それをシートの変形や破損、熱転写情
報の移着欠落なく正常な状態で1枚ずつ容易に剥離しな
がら分離してその粘着層を介し被着体に簡便に固着でき
る印刷シート、及びそれを形成するための熱転写式イン
クリボンの開発。 【解決手段】 裏面にセパレータにて保護カバーされて
いない粘着層(12)を有する印刷用粘着シート(1)
の表面に、熱定着性インクからなる表面の自乗平均粗さ
が0.4μm以下の熱転写情報(2)を有する印刷シー
ト、及び表面が平滑な保持基材に、表面の自乗平均粗さ
が0.4μm以下の熱定着皮膜を形成する熱転写型イン
ク層を有する熱転写式インクリボン。 【効果】 所定数の印刷シートを臨機に形成でき、被着
体への固着時にセパレータからなるゴミが発生しない。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ライナーレス型の印刷用
粘着シートに現場等で臨機に熱転写情報を付与してラベ
ル等の印刷シートを形成し、それを重ね置いても容易に
分離できる印刷シートと、それを形成するための熱転写
式インクリボンに関する。
粘着シートに現場等で臨機に熱転写情報を付与してラベ
ル等の印刷シートを形成し、それを重ね置いても容易に
分離できる印刷シートと、それを形成するための熱転写
式インクリボンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セパレータにて保護カバーされて
いない粘着層を裏面に有するライナーレス型の印刷用粘
着シートが提案されていた(特許第2533456合公
報)。これは粘着層を介した簡便接着性を達成しつつ、
セパレータなしでは巻回体の巻戻しや熱転写式プリンタ
内での順送りが困難なそれまでの印刷用シートにおける
難点を克服したものである。
いない粘着層を裏面に有するライナーレス型の印刷用粘
着シートが提案されていた(特許第2533456合公
報)。これは粘着層を介した簡便接着性を達成しつつ、
セパレータなしでは巻回体の巻戻しや熱転写式プリンタ
内での順送りが困難なそれまでの印刷用シートにおける
難点を克服したものである。
【0003】しかしながら、印刷用粘着シートの表面に
熱転写情報を付与して印刷シートとし、それを重ね置い
た場合に熱転写情報を形成するインク層と粘着層が強く
接着し、それを1枚ずつ剥がす際に印刷シートが変形、
破損したり、熱転写情報が粘着層に移着したりするなど
の問題点があった。
熱転写情報を付与して印刷シートとし、それを重ね置い
た場合に熱転写情報を形成するインク層と粘着層が強く
接着し、それを1枚ずつ剥がす際に印刷シートが変形、
破損したり、熱転写情報が粘着層に移着したりするなど
の問題点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、裏面にセパレータにて
保護カバーされていない粘着層を有するライナーレス型
の印刷用粘着シートに熱転写式プリンタを介し情報を付
与してなる印刷シートを重ね置いても、それをシートの
変形や破損、熱転写情報の移着欠落なく正常な状態で1
枚ずつ容易に剥離しながら分離してその粘着層を介し被
着体に簡便に固着できる印刷シート、及びそれを形成す
るための熱転写式インクリボンの開発を課題とする。
保護カバーされていない粘着層を有するライナーレス型
の印刷用粘着シートに熱転写式プリンタを介し情報を付
与してなる印刷シートを重ね置いても、それをシートの
変形や破損、熱転写情報の移着欠落なく正常な状態で1
枚ずつ容易に剥離しながら分離してその粘着層を介し被
着体に簡便に固着できる印刷シート、及びそれを形成す
るための熱転写式インクリボンの開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、裏面にセパレータにて保
護カバーされていない粘着層を有する印刷用粘着シート
の表面に、熱定着性インクからなる表面の自乗平均粗さ
が0.4μm以下の熱転写情報を有することを特徴とす
る印刷シート、及び表面が平滑な保持基材に、表面の自
乗平均粗さが0.4μm以下の熱定着皮膜を形成する熱
転写型インク層を有することを特徴とする熱転写式イン
クリボンを提供するものである。
護カバーされていない粘着層を有する印刷用粘着シート
の表面に、熱定着性インクからなる表面の自乗平均粗さ
が0.4μm以下の熱転写情報を有することを特徴とす
る印刷シート、及び表面が平滑な保持基材に、表面の自
乗平均粗さが0.4μm以下の熱定着皮膜を形成する熱
転写型インク層を有することを特徴とする熱転写式イン
クリボンを提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、ライナーレス型の印刷
用粘着シートに熱転写式プリンタを介し必要な情報を臨
機に付与して印刷シートを形成しつつ、その印刷シート
を順次重ね置いても容易に分離でき、その1枚ずつを剥
離してその粘着層を介し被着体に簡便に固着することが
できる。
用粘着シートに熱転写式プリンタを介し必要な情報を臨
機に付与して印刷シートを形成しつつ、その印刷シート
を順次重ね置いても容易に分離でき、その1枚ずつを剥
離してその粘着層を介し被着体に簡便に固着することが
できる。
【0007】従って、所定数の印刷シートを臨機に形成
しつつそれを一時的に重ね置いてコンパクトにストック
し、その印刷シートを変形や破損、熱転写情報の移着欠
落なく正常な状態で一枚ずつ剥がして被着体に簡便に固
着でき、その場合にゴミ等の不要品となる粘着層カバー
用のセパレータが発生せずに省資源化も達成することが
できる。
しつつそれを一時的に重ね置いてコンパクトにストック
し、その印刷シートを変形や破損、熱転写情報の移着欠
落なく正常な状態で一枚ずつ剥がして被着体に簡便に固
着でき、その場合にゴミ等の不要品となる粘着層カバー
用のセパレータが発生せずに省資源化も達成することが
できる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の印刷シートは、裏面にセパ
レータにて保護カバーされていない粘着層を有する印刷
用粘着シートの表面に、熱定着性インクからなる表面の
自乗平均粗さが0.4μm以下の熱転写情報を有するも
のである。その例を図1に示した。1が印刷用粘着シー
ト、12がその粘着層、2が熱転写情報層である。なお
図例では、印刷用粘着シート1の粘着層12を介して印
刷シートを被着体3に固着した状態を示している。
レータにて保護カバーされていない粘着層を有する印刷
用粘着シートの表面に、熱定着性インクからなる表面の
自乗平均粗さが0.4μm以下の熱転写情報を有するも
のである。その例を図1に示した。1が印刷用粘着シー
ト、12がその粘着層、2が熱転写情報層である。なお
図例では、印刷用粘着シート1の粘着層12を介して印
刷シートを被着体3に固着した状態を示している。
【0009】印刷用粘着シートとしては、被印刷層と粘
着層が表面に露出し、その粘着層がセパレータにて保護
カバーされていない適宜なライナーレス型のものを用い
うる。ちなみにその例としては、図1に例示した如き被
印刷層11と粘着層12からなる2層構造物、図2に例
示した如き被印刷層と粘着層の間に補強基材13又は/
及び粘弾性体層14を有する3層又は4層以上の構造物
などがあげられる。
着層が表面に露出し、その粘着層がセパレータにて保護
カバーされていない適宜なライナーレス型のものを用い
うる。ちなみにその例としては、図1に例示した如き被
印刷層11と粘着層12からなる2層構造物、図2に例
示した如き被印刷層と粘着層の間に補強基材13又は/
及び粘弾性体層14を有する3層又は4層以上の構造物
などがあげられる。
【0010】被印刷層は、熱定着性インクを熱転写方式
で定着できるように形成されていればよい。印刷用粘着
シートにおける裏面の粘着層を被印刷層の表面に接着し
て巻回体等とした場合に強い接着力が発生せず、容易に
剥離できるようにすることを目的に被印刷層の表面に
は、剥離剤からなる剥離コートを設けうるが、その場合
には熱定着性インクの定着力も低下しやすくなる。
で定着できるように形成されていればよい。印刷用粘着
シートにおける裏面の粘着層を被印刷層の表面に接着し
て巻回体等とした場合に強い接着力が発生せず、容易に
剥離できるようにすることを目的に被印刷層の表面に
は、剥離剤からなる剥離コートを設けうるが、その場合
には熱定着性インクの定着力も低下しやすくなる。
【0011】表面の剥離コートなしに容易に剥離できる
粘着層との接着力を達成する点などより好ましい被印刷
層は、オレフィン系ポリマーにて形成したものである。
そのオレフィン系ポリマーの種類については特に限定は
なく、一般にはエチレンやプロピレンのホモポリマーや
コポリマー、それらの混合物などが用いられる。耐溶剤
性や熱熔融性、ないし熱転写型インクの定着性などの点
より好ましく用いうるオレフィン系ポリマーは、粘度平
均分子量が5百〜600万、就中400万以下、特に1
50万以下のものである。
粘着層との接着力を達成する点などより好ましい被印刷
層は、オレフィン系ポリマーにて形成したものである。
そのオレフィン系ポリマーの種類については特に限定は
なく、一般にはエチレンやプロピレンのホモポリマーや
コポリマー、それらの混合物などが用いられる。耐溶剤
性や熱熔融性、ないし熱転写型インクの定着性などの点
より好ましく用いうるオレフィン系ポリマーは、粘度平
均分子量が5百〜600万、就中400万以下、特に1
50万以下のものである。
【0012】被印刷層は、前記オレフィン系ポリマー等
の1種又は2種以上の混合物からなるポリマーを塗布方
式や成形方式等の適宜な方式でフィルム状に造膜するこ
とにより形成することができる。その造膜に際しては、
膜形成ポリマーのみを用いてもよいし、繊維等の補強材
や白色顔料等の着色剤、酸化防止剤や剥離性ポリマーな
どの適宜な添加物を配合することもできる。添加物の配
合量は、印刷性や耐溶剤性などの点より30重量%以下
が好ましい。なお付与する熱転写情報とのコントラスト
の向上等の必要に応じての対策は、補強基材を併用して
その補強基材に施してもよい。
の1種又は2種以上の混合物からなるポリマーを塗布方
式や成形方式等の適宜な方式でフィルム状に造膜するこ
とにより形成することができる。その造膜に際しては、
膜形成ポリマーのみを用いてもよいし、繊維等の補強材
や白色顔料等の着色剤、酸化防止剤や剥離性ポリマーな
どの適宜な添加物を配合することもできる。添加物の配
合量は、印刷性や耐溶剤性などの点より30重量%以下
が好ましい。なお付与する熱転写情報とのコントラスト
の向上等の必要に応じての対策は、補強基材を併用して
その補強基材に施してもよい。
【0013】前記の酸化防止剤は、耐熱性の向上等を目
的に配合され、オレフィン系ポリマーの場合に特に有効
である。配合量は、耐熱性の向上効果や表面への析出に
よる熱定着性インクの定着性の低下防止などの点より膜
形成ポリマー100重量部あたり、0.01〜10重量
部、就中0.1〜5重量部、特に0.2〜2重量部が好
ましい。酸化防止剤としては、例えば芳香族アミン類や
フェノール類、硫黄系化合物類やリン系化合物類、ヒド
ラジン類やオキサミド類などの膜形成ポリマーに応じた
適宜なものを用いることができ、公知化合物のいずれも
用いうる。
的に配合され、オレフィン系ポリマーの場合に特に有効
である。配合量は、耐熱性の向上効果や表面への析出に
よる熱定着性インクの定着性の低下防止などの点より膜
形成ポリマー100重量部あたり、0.01〜10重量
部、就中0.1〜5重量部、特に0.2〜2重量部が好
ましい。酸化防止剤としては、例えば芳香族アミン類や
フェノール類、硫黄系化合物類やリン系化合物類、ヒド
ラジン類やオキサミド類などの膜形成ポリマーに応じた
適宜なものを用いることができ、公知化合物のいずれも
用いうる。
【0014】また剥離性ポリマーの配合は、被印刷層に
対する粘着層の接着力の低下、ひいては印刷用粘着シー
トの粘着層を背面の被印刷層に接着して巻回体等とした
場合に容易に巻戻すことができ、熱転写式プリンタを介
した自動的な印刷用粘着シートの順送り性の向上などを
目的とする。
対する粘着層の接着力の低下、ひいては印刷用粘着シー
トの粘着層を背面の被印刷層に接着して巻回体等とした
場合に容易に巻戻すことができ、熱転写式プリンタを介
した自動的な印刷用粘着シートの順送り性の向上などを
目的とする。
【0015】剥離性ポリマーとしては、例えばシリコー
ン系や長鎖アルキル系、フッ素系等の粘着シートで公知
の剥離剤などの適宜なものを用いてよく、就中シリコー
ン系ポリマーが好ましく用いうる。剥離性ポリマーの配
合量は、接着力の低下性や熱定着性インクの定着性の低
下防止などの点より、膜形成ポリマー100重量部あた
り、0.01〜10重量部、就中0.1〜8重量部、特
に1〜5重量部が好ましい。
ン系や長鎖アルキル系、フッ素系等の粘着シートで公知
の剥離剤などの適宜なものを用いてよく、就中シリコー
ン系ポリマーが好ましく用いうる。剥離性ポリマーの配
合量は、接着力の低下性や熱定着性インクの定着性の低
下防止などの点より、膜形成ポリマー100重量部あた
り、0.01〜10重量部、就中0.1〜8重量部、特
に1〜5重量部が好ましい。
【0016】被印刷層の厚さは、使用目的や印刷用粘着
シートの形態などに応じて適宜に決定してよい。一般に
は、熱定着性インクの定着性や強度などの点より、0.
1〜500μm、就中0.5〜100μm、特に1〜50
μmの厚さとされる。補強基材を併用する場合でも熱定
着性インクの定着性や強度などの点より、0.1μm以
上、就中0.5μm以上、特に1μm以上の厚さの被印刷
層とすることが好ましい。
シートの形態などに応じて適宜に決定してよい。一般に
は、熱定着性インクの定着性や強度などの点より、0.
1〜500μm、就中0.5〜100μm、特に1〜50
μmの厚さとされる。補強基材を併用する場合でも熱定
着性インクの定着性や強度などの点より、0.1μm以
上、就中0.5μm以上、特に1μm以上の厚さの被印刷
層とすることが好ましい。
【0017】なお被印刷層の形成にポリエチレンを用い
た場合には、電子線照射等による架橋処理が耐熱性の向
上に有効である。その照射量は、架橋密度の増大による
耐熱性の向上や、照射劣化による耐熱性の低下防止等の
点より1〜20Mrad、就中5〜15Mradが好ましい。
た場合には、電子線照射等による架橋処理が耐熱性の向
上に有効である。その照射量は、架橋密度の増大による
耐熱性の向上や、照射劣化による耐熱性の低下防止等の
点より1〜20Mrad、就中5〜15Mradが好ましい。
【0018】粘着層は、印刷シート等とした場合に被着
体に簡便に接着するためのものであるが、本発明におい
てはセパレータによる保護カバーなしのライナーレスの
状態で実用に供される。粘着層を背面の被印刷層に接着
して巻回体とした場合の容易な巻戻し性などの点より好
ましい粘着層は、被印刷層に対する接着力が剥離接着力
に基づいて1〜1000g/50mmのものである。
体に簡便に接着するためのものであるが、本発明におい
てはセパレータによる保護カバーなしのライナーレスの
状態で実用に供される。粘着層を背面の被印刷層に接着
して巻回体とした場合の容易な巻戻し性などの点より好
ましい粘着層は、被印刷層に対する接着力が剥離接着力
に基づいて1〜1000g/50mmのものである。
【0019】前記した巻回体の巻戻性、ひいては熱転写
式プリンタ等を介した自動的な巻戻性と、被着体に対す
る接着力の調和性などの点より、被印刷層に対する粘着
層の特に好ましい接着力は、2〜700g/50mm、就中
5〜500g/50mm、特に7〜300g/50mmである。
式プリンタ等を介した自動的な巻戻性と、被着体に対す
る接着力の調和性などの点より、被印刷層に対する粘着
層の特に好ましい接着力は、2〜700g/50mm、就中
5〜500g/50mm、特に7〜300g/50mmである。
【0020】粘着層の形成には、前記の接着力を満足す
る適宜な粘着性物質を用いることができる。就中、初期
接着力の維持性、従って巻回体とした場合の巻戻しの安
定性などの点より好ましい粘着層、特にオレフィン系ポ
リマーからなる被印刷層に対して好ましい粘着層は、ウ
レタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系
粘着剤の1種又は2種以上を用いて形成したものであ
る。なおこれらの粘着剤は、オレフィン系ポリマーから
なる被印刷層に対する接着力の低さと被着体に対する固
着力の調和性などの点からも好ましく用いうる。
る適宜な粘着性物質を用いることができる。就中、初期
接着力の維持性、従って巻回体とした場合の巻戻しの安
定性などの点より好ましい粘着層、特にオレフィン系ポ
リマーからなる被印刷層に対して好ましい粘着層は、ウ
レタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系
粘着剤の1種又は2種以上を用いて形成したものであ
る。なおこれらの粘着剤は、オレフィン系ポリマーから
なる被印刷層に対する接着力の低さと被着体に対する固
着力の調和性などの点からも好ましく用いうる。
【0021】粘着層の形成は、例えばカレンダーロール
法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロール
コータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレータ上
に粘着層を設けて、それを被印刷層等の所定面上に移着
する方式、あるいは被印刷層等の所定面上に直接塗工す
る方式などの適宜な方式で行うことができる。なお粘着
層を設ける被印刷層等の所定面に対しては、必要に応じ
てコロナ放電処理やプラズマ処理、火炎処理や下塗り処
理などの粘着層との密着力の向上を目的とした適宜な表
面処理を施すこともできる。
法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロール
コータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレータ上
に粘着層を設けて、それを被印刷層等の所定面上に移着
する方式、あるいは被印刷層等の所定面上に直接塗工す
る方式などの適宜な方式で行うことができる。なお粘着
層を設ける被印刷層等の所定面に対しては、必要に応じ
てコロナ放電処理やプラズマ処理、火炎処理や下塗り処
理などの粘着層との密着力の向上を目的とした適宜な表
面処理を施すこともできる。
【0022】粘着層の厚さは、上記した被印刷層に対す
る接着力の達成や、市販のプリンタ等に装着する場合の
印刷用粘着シートとしての適性などの点より、0.1〜
500μmとすることが好ましく、均一厚の粘着層の安
定した形成性などを加味した場合には2〜100μm、
就中5〜50μm、特に10〜30μmとすることが好ま
しい。
る接着力の達成や、市販のプリンタ等に装着する場合の
印刷用粘着シートとしての適性などの点より、0.1〜
500μmとすることが好ましく、均一厚の粘着層の安
定した形成性などを加味した場合には2〜100μm、
就中5〜50μm、特に10〜30μmとすることが好ま
しい。
【0023】上記したように印刷用粘着シートは、片面
に被印刷層が露出し、他面に粘着層が露出する状態にあ
ればよい。従って、被印刷層と粘着層の間には、図2に
例示の如く、補強基材13や粘弾性体層14などの適宜
な層を介在させることができる。
に被印刷層が露出し、他面に粘着層が露出する状態にあ
ればよい。従って、被印刷層と粘着層の間には、図2に
例示の如く、補強基材13や粘弾性体層14などの適宜
な層を介在させることができる。
【0024】前記の補強基材は、被印刷層や粘着層の支
持、補強などを目的に、使用目的に応じて必要により使
用されるものである。従って補強基材としては、樹脂の
塗布層やフィルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネ
ット、ワイヤなどの適宜なものを用いうる。
持、補強などを目的に、使用目的に応じて必要により使
用されるものである。従って補強基材としては、樹脂の
塗布層やフィルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネ
ット、ワイヤなどの適宜なものを用いうる。
【0025】補強基材の耐熱性等の物性については、使
用目的に応じて適宜に決定してよく、例えばポリエステ
ルやポリイミド、フッ素樹脂やポリアミドの如き耐熱性
ポリマーからなる補強基材なども用いうる。なお補強基
材の選択で、印刷用粘着シートないし印刷シートの物性
を容易に制御することができる。
用目的に応じて適宜に決定してよく、例えばポリエステ
ルやポリイミド、フッ素樹脂やポリアミドの如き耐熱性
ポリマーからなる補強基材なども用いうる。なお補強基
材の選択で、印刷用粘着シートないし印刷シートの物性
を容易に制御することができる。
【0026】補強基材を有する印刷用粘着シートの形成
は、例えば熱ラミネート法や押出コーティング法等の適
宜な方式で補強基材上に被印刷層や粘着層を付設する方
式、補強基材に溶液状ないし熔融状の被印刷層の形成材
を含浸させる方式、被印刷層内に補強基材を介在させる
方式などの適宜な方式で行うことができる。
は、例えば熱ラミネート法や押出コーティング法等の適
宜な方式で補強基材上に被印刷層や粘着層を付設する方
式、補強基材に溶液状ないし熔融状の被印刷層の形成材
を含浸させる方式、被印刷層内に補強基材を介在させる
方式などの適宜な方式で行うことができる。
【0027】一方、粘弾性体層は、粘着層の被印刷層に
対する低い接着力を維持しつつ、印刷シート等とした場
合における被着体に対する固着力の向上などを目的に設
けられるものである。巻回体とした場合の締め付けによ
る流出(はみ出し)の防止、又は被着体に対する固着力
の向上効果などの点より、常温、かつ周波数1Hzでの
複素剛性率が104〜107dyne/cm2の粘弾性体層とす
ることが好ましい。なお粘弾性体層は、前記の目的を達
成するため、粘着層に隣接した位置に配置される。
対する低い接着力を維持しつつ、印刷シート等とした場
合における被着体に対する固着力の向上などを目的に設
けられるものである。巻回体とした場合の締め付けによ
る流出(はみ出し)の防止、又は被着体に対する固着力
の向上効果などの点より、常温、かつ周波数1Hzでの
複素剛性率が104〜107dyne/cm2の粘弾性体層とす
ることが好ましい。なお粘弾性体層は、前記の目的を達
成するため、粘着層に隣接した位置に配置される。
【0028】粘弾性体層の形成には、例えばゴム系粘着
剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルア
ルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着
剤やポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミ
ド系粘着剤やセルロース系粘着剤などの適宜な粘着剤を
用いることができる。就中、強い接着力を発現する粘着
剤が好ましく用いうる。粘弾性体層の厚さは、印刷用粘
着シートの使用目的による必要な固着力などに応じて適
宜に決定することができる。一般には、1〜500μ
m、就中100μm以下、特に20〜50μmとされる。
剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルア
ルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着
剤やポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミ
ド系粘着剤やセルロース系粘着剤などの適宜な粘着剤を
用いることができる。就中、強い接着力を発現する粘着
剤が好ましく用いうる。粘弾性体層の厚さは、印刷用粘
着シートの使用目的による必要な固着力などに応じて適
宜に決定することができる。一般には、1〜500μ
m、就中100μm以下、特に20〜50μmとされる。
【0029】本発明において用いる印刷用粘着シート
は、上記したように粘着層をセパレータにて保護カバー
しない状態で熱転写式プリンタに装着しても、粘着層を
有しない印刷用シートと同様に自動的に印刷処理できる
ものである。熱転写式プリンタへの装着に際しては、シ
ート状態のほか、粘着層を背面の被印刷層に接着した巻
回体の状態などとすることもできる。
は、上記したように粘着層をセパレータにて保護カバー
しない状態で熱転写式プリンタに装着しても、粘着層を
有しない印刷用シートと同様に自動的に印刷処理できる
ものである。熱転写式プリンタへの装着に際しては、シ
ート状態のほか、粘着層を背面の被印刷層に接着した巻
回体の状態などとすることもできる。
【0030】本発明の印刷シートは、図1に例示の如く
印刷用粘着シート1の表面に位置する被印刷層11に熱
定着性インクからなる表面の自乗平均粗さが0.4μm
以下、就中0.3μm以下、特に0.2μm以下の熱転写
情報2を付与したものである。その熱転写情報の形成に
は、市販の適宜な熱転写式プリンタを用いうる。
印刷用粘着シート1の表面に位置する被印刷層11に熱
定着性インクからなる表面の自乗平均粗さが0.4μm
以下、就中0.3μm以下、特に0.2μm以下の熱転写
情報2を付与したものである。その熱転写情報の形成に
は、市販の適宜な熱転写式プリンタを用いうる。
【0031】一方、熱転写式プリンタ内に装着して熱転
写情報を形成するための熱転写式インクリボンとして
は、被印刷層上に表面の自乗平均粗さが0.4μm以下
の熱定着皮膜を形成しうる熱転写型インク層を有するも
のが用いられる。その例としては、図3や図4に例示の
如く、表面が平滑な保持基材5に熱転写型インク層4を
設けたものや、前記保持基材5にポリマー層6を介して
熱転写型インク層4を設けたものなどがあげられる。
写情報を形成するための熱転写式インクリボンとして
は、被印刷層上に表面の自乗平均粗さが0.4μm以下
の熱定着皮膜を形成しうる熱転写型インク層を有するも
のが用いられる。その例としては、図3や図4に例示の
如く、表面が平滑な保持基材5に熱転写型インク層4を
設けたものや、前記保持基材5にポリマー層6を介して
熱転写型インク層4を設けたものなどがあげられる。
【0032】熱転写型インク層は、熱可塑性ポリマーと
着色剤の混合物などとして得ることができる。その熱可
塑性ポリマーとしては、熱定着皮膜の表面の平滑性など
の点よりエチレンやプロピレン等を成分とするホモポリ
マーやコポリマー、あるいはそれらの混合物などからな
るオレフィン系ポリマー、就中、低密度ポリエチレン、
特に密度が0.94g/cm3以下のものが好ましい。
着色剤の混合物などとして得ることができる。その熱可
塑性ポリマーとしては、熱定着皮膜の表面の平滑性など
の点よりエチレンやプロピレン等を成分とするホモポリ
マーやコポリマー、あるいはそれらの混合物などからな
るオレフィン系ポリマー、就中、低密度ポリエチレン、
特に密度が0.94g/cm3以下のものが好ましい。
【0033】低密度ポリエチレンによれば、ポリエステ
ル等からなる保持基材に下塗り層なしに直接良好に密着
させることができて熱転写型インク層の脱落を防止する
ことができる。高密度ポリエチレン等の他のオレフィン
系ポリマーでは保持基材との良密着処理に下塗り層を要
する場合があり、その下塗り層を低密度ポリエチレンで
形成した場合は格別、他の下塗り層では熱転写の際にそ
の下塗り層が関与して熱転写情報の表面の凹凸が大きく
なりやすく、粘着層との接着力が大きくなる場合があ
る。
ル等からなる保持基材に下塗り層なしに直接良好に密着
させることができて熱転写型インク層の脱落を防止する
ことができる。高密度ポリエチレン等の他のオレフィン
系ポリマーでは保持基材との良密着処理に下塗り層を要
する場合があり、その下塗り層を低密度ポリエチレンで
形成した場合は格別、他の下塗り層では熱転写の際にそ
の下塗り層が関与して熱転写情報の表面の凹凸が大きく
なりやすく、粘着層との接着力が大きくなる場合があ
る。
【0034】また熱転写型インク層の形成に用いる熱可
塑性ポリマーの分子量は、粘着層との接着力の低下性な
どの点より粘度平均分子量に基づいて1千以上、就中1
万〜300万、特に30万〜100万が好ましい。従っ
て熱転写型インク層の形成に特に好ましく用いうる熱可
塑性ポリマーは、粘度平均分子量が30万〜100万の
低密度ポリエチレンである。
塑性ポリマーの分子量は、粘着層との接着力の低下性な
どの点より粘度平均分子量に基づいて1千以上、就中1
万〜300万、特に30万〜100万が好ましい。従っ
て熱転写型インク層の形成に特に好ましく用いうる熱可
塑性ポリマーは、粘度平均分子量が30万〜100万の
低密度ポリエチレンである。
【0035】熱転写式インクリボンの形成は、例えば熱
可塑性ポリマーと着色剤の混合物からなる熱転写型イン
クを、表面が平滑な保持基材に塗布する方式や押出し塗
工する方式などの適宜な方式で付与して基材に熱転写型
インク層として保持させることにより行うことができ
る。
可塑性ポリマーと着色剤の混合物からなる熱転写型イン
クを、表面が平滑な保持基材に塗布する方式や押出し塗
工する方式などの適宜な方式で付与して基材に熱転写型
インク層として保持させることにより行うことができ
る。
【0036】図4に例示の如く保持基材5と熱転写型イ
ンク層4にポリマー層6を介在させる場合には、そのポ
リマー層を保持基材上に塗布方式や押出塗工方式などの
適宜な方式で設けた後、そのポリマー層の上に熱転写型
インク層が設けられる。ポリマー層の形成に用いるポリ
マーとしては、上記の熱転写型インク層で例示した熱可
塑性ポリマーなどがあげられ、熱転写型インク層の場合
と同様に粘度平均分子量30万〜100万の低密度ポリ
エチレンが特に好ましく用いうる。
ンク層4にポリマー層6を介在させる場合には、そのポ
リマー層を保持基材上に塗布方式や押出塗工方式などの
適宜な方式で設けた後、そのポリマー層の上に熱転写型
インク層が設けられる。ポリマー層の形成に用いるポリ
マーとしては、上記の熱転写型インク層で例示した熱可
塑性ポリマーなどがあげられ、熱転写型インク層の場合
と同様に粘度平均分子量30万〜100万の低密度ポリ
エチレンが特に好ましく用いうる。
【0037】前記のポリマー層を設けた熱転写式インク
リボンでは、そのポリマー層が熱転写型インク層と共に
熱転写され、ポリマー層が熱転写情報の表面に位置して
表面の自乗平均粗さが0.4μm以下の熱定着皮膜を形
成することとなる。従って熱転写情報における表面の所
定の平滑性は、当該ポリマー層にて達成されるため熱転
写型インク層を従来に準じて適宜に形成でき、例えば従
来のワックス系インクや樹脂系インクなどの幅広い熱転
写型インクの選択が可能となる。
リボンでは、そのポリマー層が熱転写型インク層と共に
熱転写され、ポリマー層が熱転写情報の表面に位置して
表面の自乗平均粗さが0.4μm以下の熱定着皮膜を形
成することとなる。従って熱転写情報における表面の所
定の平滑性は、当該ポリマー層にて達成されるため熱転
写型インク層を従来に準じて適宜に形成でき、例えば従
来のワックス系インクや樹脂系インクなどの幅広い熱転
写型インクの選択が可能となる。
【0038】なお熱転写型インクの形成に用いる着色剤
については特に限定はなく、例えば有機系や無機系の顔
料、カーボン、金属粉末などの適宜なものを用いうる。
ちなみにその有機系顔料の具体例としては、アゾ系顔料
やフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系顔料や
金属錯塩顔料、バット染料系顔料やキナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料などがあげられる。
については特に限定はなく、例えば有機系や無機系の顔
料、カーボン、金属粉末などの適宜なものを用いうる。
ちなみにその有機系顔料の具体例としては、アゾ系顔料
やフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系顔料や
金属錯塩顔料、バット染料系顔料やキナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料などがあげられる。
【0039】また無機系顔料の具体例としては、シリカ
やチタニア、アルミナや亜鉛華、ジルコニアや酸化カル
シウム、マイカの如き白色物、酸化マンガン・アルミナ
や酸化クロム・酸化錫、酸化鉄、硫化カドミウム・硫化
セレンの如き赤色物、酸化コバルトやジルコニア・酸化
バナジウム、酸化クロム・五酸化二バナジウムの如き青
色物、酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガ
ンやクロム酸塩、過マンガン酸塩の如き黒色物、ジルコ
ニウム・珪素・プラセオジムやバナジウム・錫、クロム
・チタン・アンチモンの如き黄色物、酸化クロムやコバ
ルト・クロム、アルミナ・クロムの如き緑色物、アルミ
ニウム・マンガンや鉄・珪素・ジルコニウムの如き桃色
物などが代表例としてあげられる。
やチタニア、アルミナや亜鉛華、ジルコニアや酸化カル
シウム、マイカの如き白色物、酸化マンガン・アルミナ
や酸化クロム・酸化錫、酸化鉄、硫化カドミウム・硫化
セレンの如き赤色物、酸化コバルトやジルコニア・酸化
バナジウム、酸化クロム・五酸化二バナジウムの如き青
色物、酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガ
ンやクロム酸塩、過マンガン酸塩の如き黒色物、ジルコ
ニウム・珪素・プラセオジムやバナジウム・錫、クロム
・チタン・アンチモンの如き黄色物、酸化クロムやコバ
ルト・クロム、アルミナ・クロムの如き緑色物、アルミ
ニウム・マンガンや鉄・珪素・ジルコニウムの如き桃色
物などが代表例としてあげられる。
【0040】熱転写型インクは、上記の如く熱可塑性ポ
リマーと着色剤の溶媒等を介した混合物からなる塗布液
や熱可塑性ポリマーの熔融液と着色剤を混合した押出塗
工用組成物などとして調製しうるが、その調製に際して
はそれぞれ1種又は2種以上の熱可塑性ポリマーや着色
剤を用いうる。なお2種以上の熱可塑性ポリマーを用い
る場合には、粘着層との接着力の低下などの点よりオレ
フィン系ポリマーを60重量%以上、就中70重量%以
上、特に80重量%以上用いた組成とすることが好まし
い。
リマーと着色剤の溶媒等を介した混合物からなる塗布液
や熱可塑性ポリマーの熔融液と着色剤を混合した押出塗
工用組成物などとして調製しうるが、その調製に際して
はそれぞれ1種又は2種以上の熱可塑性ポリマーや着色
剤を用いうる。なお2種以上の熱可塑性ポリマーを用い
る場合には、粘着層との接着力の低下などの点よりオレ
フィン系ポリマーを60重量%以上、就中70重量%以
上、特に80重量%以上用いた組成とすることが好まし
い。
【0041】着色剤の使用量は、上記した熱転写式イン
クリボンの層形態に応じて適宜に決定される。ポリマー
層を設けない場合の着色剤の使用量は、熱可塑性ポリマ
ーと同体積以下が好ましい。同体積を超える使用量で
は、着色剤と粘着層との接着面積が大きい熱定着皮膜が
形成されやすくなり、熱定着皮膜と粘着層との接着力が
大きくて印刷シートを重ね置きした場合の変形や破損の
ない剥離が困難となる場合がある。粘着層との接着力の
低下や着色度ないし視認性などの点より、ポリマー層を
設けない場合の着色剤の好ましい使用量は、熱可塑性ポ
リマーの75体積%以下、就中1〜50体積%、特に5
〜25体積%である。
クリボンの層形態に応じて適宜に決定される。ポリマー
層を設けない場合の着色剤の使用量は、熱可塑性ポリマ
ーと同体積以下が好ましい。同体積を超える使用量で
は、着色剤と粘着層との接着面積が大きい熱定着皮膜が
形成されやすくなり、熱定着皮膜と粘着層との接着力が
大きくて印刷シートを重ね置きした場合の変形や破損の
ない剥離が困難となる場合がある。粘着層との接着力の
低下や着色度ないし視認性などの点より、ポリマー層を
設けない場合の着色剤の好ましい使用量は、熱可塑性ポ
リマーの75体積%以下、就中1〜50体積%、特に5
〜25体積%である。
【0042】一方、ポリマー層を設ける場合には、熱可
塑性ポリマーの体積を超える着色剤の使用量とすること
もできる。その使用量は、形成される熱転写情報の視認
性などに応じて適宜に決定しうるが、一般には熱可塑性
ポリマーの体積の50倍以下、就中40倍以下、特に2
0倍以下とされる。なおポリマー層は、粘着層との接着
力の低下等の点より着色剤を含有しないことが好ましい
が、その含有を否定するものではない。熱可塑性ポリマ
ーの25体積%以下、就中20体積%以下、特に15体
積%以下の着色剤を含有していてもよい。
塑性ポリマーの体積を超える着色剤の使用量とすること
もできる。その使用量は、形成される熱転写情報の視認
性などに応じて適宜に決定しうるが、一般には熱可塑性
ポリマーの体積の50倍以下、就中40倍以下、特に2
0倍以下とされる。なおポリマー層は、粘着層との接着
力の低下等の点より着色剤を含有しないことが好ましい
が、その含有を否定するものではない。熱可塑性ポリマ
ーの25体積%以下、就中20体積%以下、特に15体
積%以下の着色剤を含有していてもよい。
【0043】前記の熱転写型インクの調製に際しては、
上記の被印刷層で例示した如き適宜な添加剤を必要に応
じて配合することができる。保持基材よりの良熱転写等
を目的に剥離性ポリマーを配合する場合には、その転写
性と熱転写による定着性のバランスなどの点より熱可塑
性ポリマー、就中オレフィン系ポリマー100重量部あ
たり0.1〜10重量部の配合量が好ましい。剥離性ポ
リマーとしては、前記性能等の点よりシリコーン系剥離
剤が特に好ましく用いうる。なおポリマー層にも前記熱
転写型インクに準じた剥離性ポリマー等の適宜な添加剤
を必要に応じて配合することができる。
上記の被印刷層で例示した如き適宜な添加剤を必要に応
じて配合することができる。保持基材よりの良熱転写等
を目的に剥離性ポリマーを配合する場合には、その転写
性と熱転写による定着性のバランスなどの点より熱可塑
性ポリマー、就中オレフィン系ポリマー100重量部あ
たり0.1〜10重量部の配合量が好ましい。剥離性ポ
リマーとしては、前記性能等の点よりシリコーン系剥離
剤が特に好ましく用いうる。なおポリマー層にも前記熱
転写型インクに準じた剥離性ポリマー等の適宜な添加剤
を必要に応じて配合することができる。
【0044】熱転写型インク層やポリマー層の厚さは、
適宜に決定しうるが、一般には粘着層との接着力の低下
性や熱転写情報の鮮明性などの点より、0.1〜20μ
m、就中0.2〜10μm、特に0.5〜4μmとされ
る。なおポリマー層を設ける場合には、20μmを超え
る熱転写型インク層の厚さとすることもできる。
適宜に決定しうるが、一般には粘着層との接着力の低下
性や熱転写情報の鮮明性などの点より、0.1〜20μ
m、就中0.2〜10μm、特に0.5〜4μmとされ
る。なおポリマー層を設ける場合には、20μmを超え
る熱転写型インク層の厚さとすることもできる。
【0045】本発明の熱転写式インクリボンと熱転写式
プリンタを介した熱転写による表面の平滑性に優れて粘
着層との接着力が弱い熱定着皮膜からなる熱転写情報
は、保持基材の表面平滑性が反映されて形成されるもの
であるが、その保持基材の表面の平滑度としては、自乗
平均粗さに基づいて0.2μm以下、就中0.1μm以
下、特に0.08μm以下が好ましい。
プリンタを介した熱転写による表面の平滑性に優れて粘
着層との接着力が弱い熱定着皮膜からなる熱転写情報
は、保持基材の表面平滑性が反映されて形成されるもの
であるが、その保持基材の表面の平滑度としては、自乗
平均粗さに基づいて0.2μm以下、就中0.1μm以
下、特に0.08μm以下が好ましい。
【0046】保持基材を形成する材料については、特に
限定はない。一般には、ポリエステルやポリアミドの如
き適宜なポリマーからなるプラスチックフィルムなどが
用いられる。表面平滑性に優れる保持基材の形成は、例
えば表面平滑性に優れる台上にプラスチック溶液を展開
するキャスティング方式などにより形成することができ
る。保持基材の厚さは、適宜に決定しうるが、一般には
熱転写型インク層等の熱転写性などの点より100μm
以下、就中1〜50μm、特に2〜20μmとされる。
限定はない。一般には、ポリエステルやポリアミドの如
き適宜なポリマーからなるプラスチックフィルムなどが
用いられる。表面平滑性に優れる保持基材の形成は、例
えば表面平滑性に優れる台上にプラスチック溶液を展開
するキャスティング方式などにより形成することができ
る。保持基材の厚さは、適宜に決定しうるが、一般には
熱転写型インク層等の熱転写性などの点より100μm
以下、就中1〜50μm、特に2〜20μmとされる。
【0047】印刷シートは、熱転写式インクリボンと熱
転写式プリンタを介し、熱転写式インクリボンにおける
熱転写型インク層又はポリマー層と熱転写型インク層を
印刷用粘着シートの被印刷層に熱転写して熱定着皮膜か
らなる熱転写情報を付与することにより形成することが
できる。その熱転写情報の形成には、市販の適宜な熱転
写式プリンタを用いてよい。
転写式プリンタを介し、熱転写式インクリボンにおける
熱転写型インク層又はポリマー層と熱転写型インク層を
印刷用粘着シートの被印刷層に熱転写して熱定着皮膜か
らなる熱転写情報を付与することにより形成することが
できる。その熱転写情報の形成には、市販の適宜な熱転
写式プリンタを用いてよい。
【0048】本発明において粘着層と熱転写情報との接
着力の低さや熱転写情報の定着力などの点より好ましい
印刷シートは、オレフィン系ポリマーからなる被印刷層
を有する印刷用粘着シートに、オレフィン系ポリマーよ
りなる熱転写型インク層又はオレフィン系ポリマーより
なる熱転写型インク層とポリマー層を熱転写したもので
ある。これによれば、オレフィン系ポリマー同士の良好
な熔融圧着で定着性、耐擦過性、耐溶剤性に優れる熱定
着皮膜からなる熱転写情報を形成でき、市販の熱転写式
プリンタにても臨機に熱転写情報を付与して高品質の印
刷シートを形成することができる。
着力の低さや熱転写情報の定着力などの点より好ましい
印刷シートは、オレフィン系ポリマーからなる被印刷層
を有する印刷用粘着シートに、オレフィン系ポリマーよ
りなる熱転写型インク層又はオレフィン系ポリマーより
なる熱転写型インク層とポリマー層を熱転写したもので
ある。これによれば、オレフィン系ポリマー同士の良好
な熔融圧着で定着性、耐擦過性、耐溶剤性に優れる熱定
着皮膜からなる熱転写情報を形成でき、市販の熱転写式
プリンタにても臨機に熱転写情報を付与して高品質の印
刷シートを形成することができる。
【0049】印刷シートの形成に際しては、文字や図形
や記号、あるいはそれらの結合からなる適宜な熱転写情
報を付与でき、形成する熱転写情報は例えば印字パター
ンや絵柄パターン、バーコードパターンやそれらの結合
など、任意である。識別ラベルの如き印刷シートを形成
する場合などには、印刷用粘着シートと熱転写情報とに
良好なコントラスト、ないし色調の相違が形成されるよ
うにすることが好ましい。得られた印刷シートは、より
強固な定着を目的に付与した熱転写情報を熱ロール等を
介し加熱処理してもよい。
や記号、あるいはそれらの結合からなる適宜な熱転写情
報を付与でき、形成する熱転写情報は例えば印字パター
ンや絵柄パターン、バーコードパターンやそれらの結合
など、任意である。識別ラベルの如き印刷シートを形成
する場合などには、印刷用粘着シートと熱転写情報とに
良好なコントラスト、ないし色調の相違が形成されるよ
うにすることが好ましい。得られた印刷シートは、より
強固な定着を目的に付与した熱転写情報を熱ロール等を
介し加熱処理してもよい。
【0050】形成した印刷シートは、その印刷用粘着シ
ートに設けた粘着層を介して被着体に固着することがで
きる。その固着に際しては、より強固な固着を目的に熱
ロール等を介して加熱処理してもよい。従って、その加
熱処理を前記熱転写情報の定着と兼ねさせることもでき
る。
ートに設けた粘着層を介して被着体に固着することがで
きる。その固着に際しては、より強固な固着を目的に熱
ロール等を介して加熱処理してもよい。従って、その加
熱処理を前記熱転写情報の定着と兼ねさせることもでき
る。
【0051】本発明による印刷シートは、例えば陶磁器
やガラス製品、セラミック製品や金属製品、琺瑯製品や
樹脂製品、木材製品や紙製品等の種々の物品へのバーコ
ード等からなる識別マークの付与やショッピングシート
の付与、あるいはその他のパターン付与などの種々の目
的に好ましく用いうる。
やガラス製品、セラミック製品や金属製品、琺瑯製品や
樹脂製品、木材製品や紙製品等の種々の物品へのバーコ
ード等からなる識別マークの付与やショッピングシート
の付与、あるいはその他のパターン付与などの種々の目
的に好ましく用いうる。
【0052】特に本発明にては、粘着層をシート背面の
被印刷層に接着して巻回体とした印刷用粘着シートを熱
転写式プリンタに装着し、粘着層を有しない印刷用シー
トの如く容易に巻戻しながら被印刷層に熱転写情報を付
与して臨機に所定数の印刷シートを形成し、その形成し
た印刷シートを順次取り出して重ね置き、その重ね置い
た印刷シートを1枚ずつ変形や破損なく容易に剥がして
裏面の粘着層を介し、セパレータからなるゴミの発生な
く被着体に簡便に固着できるので、同じ又は異なる印刷
シートの2枚以上の所定数を予め形成し、それを所定の
被着体に固着することが作業効率などの点より望まれる
用途に有利に用いうる。なお被着体は、平板形態や容器
形態などの任意な形態をしていてよい。
被印刷層に接着して巻回体とした印刷用粘着シートを熱
転写式プリンタに装着し、粘着層を有しない印刷用シー
トの如く容易に巻戻しながら被印刷層に熱転写情報を付
与して臨機に所定数の印刷シートを形成し、その形成し
た印刷シートを順次取り出して重ね置き、その重ね置い
た印刷シートを1枚ずつ変形や破損なく容易に剥がして
裏面の粘着層を介し、セパレータからなるゴミの発生な
く被着体に簡便に固着できるので、同じ又は異なる印刷
シートの2枚以上の所定数を予め形成し、それを所定の
被着体に固着することが作業効率などの点より望まれる
用途に有利に用いうる。なお被着体は、平板形態や容器
形態などの任意な形態をしていてよい。
【0053】
実施例1 粘度平均分子量40万の低密度ポリエチレンを厚さ6μ
m、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポリエステルフ
ィルム上に押出し塗工して厚さ2μmのポリマー層を形
成した後、その上に、粘度平均分子量4千の低密度ポリ
エチレン100重量部とカーボン25重量部を140℃
で均一混合した組成物を押出し塗工して厚さ2μmの熱
転写型インク層を形成して熱転写式インクリボンを得
た。
m、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポリエステルフ
ィルム上に押出し塗工して厚さ2μmのポリマー層を形
成した後、その上に、粘度平均分子量4千の低密度ポリ
エチレン100重量部とカーボン25重量部を140℃
で均一混合した組成物を押出し塗工して厚さ2μmの熱
転写型インク層を形成して熱転写式インクリボンを得
た。
【0054】実施例2 粘度平均分子量32万の低密度ポリエチレン20重量部
と、カーボン5重量部をトルエン600重量部と共に加
熱溶解させて均一に混合したのち急冷して得た分散液
を、厚さ6μm、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポ
リエステルフィルム上にグラビア塗工し乾燥させて厚さ
3μmの熱転写型インク層を形成して熱転写式インクリ
ボンを得た。
と、カーボン5重量部をトルエン600重量部と共に加
熱溶解させて均一に混合したのち急冷して得た分散液
を、厚さ6μm、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポ
リエステルフィルム上にグラビア塗工し乾燥させて厚さ
3μmの熱転写型インク層を形成して熱転写式インクリ
ボンを得た。
【0055】比較例1 粘度平均分子量2千の高密度ポリエチレンワックス10
重量部と、カーボン2重量部をトルエンと共に加熱溶解
させて均一に混合したのち急冷して得た分散液を、厚さ
6μm、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポリエステ
ルフィルム上に分子量1万のポリエステルの溶液をグラ
ビア塗工して設けた厚さ1μmの下塗り層の上に、グラ
ビア塗工して厚さ3μmの熱転写型インク層を形成して
熱転写式インクリボンを得た。
重量部と、カーボン2重量部をトルエンと共に加熱溶解
させて均一に混合したのち急冷して得た分散液を、厚さ
6μm、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポリエステ
ルフィルム上に分子量1万のポリエステルの溶液をグラ
ビア塗工して設けた厚さ1μmの下塗り層の上に、グラ
ビア塗工して厚さ3μmの熱転写型インク層を形成して
熱転写式インクリボンを得た。
【0056】比較例2 カルナバワックス400重量部、パラフィンワックス3
00重量部、エチレン・酢酸ビニル共重合体300重量
部、及びカーボン250重量部をロールミルで均一に混
合し、それをホットメルトグラビアコータにて厚さ6μ
m、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポリエステルフ
ィルム上に塗工して厚さ4μmの熱転写型インク層を形
成して熱転写式インクリボンを得た。
00重量部、エチレン・酢酸ビニル共重合体300重量
部、及びカーボン250重量部をロールミルで均一に混
合し、それをホットメルトグラビアコータにて厚さ6μ
m、表面の自乗平均粗さ0.035μmのポリエステルフ
ィルム上に塗工して厚さ4μmの熱転写型インク層を形
成して熱転写式インクリボンを得た。
【0057】比較例3 厚さ6μm、表面の自乗平均粗さ0.50μmのポリエス
テルフィルム上に厚さ3.5μmの熱転写型インク層を
形成したほかは、実施例2に準じて熱転写式インクリボ
ンを得た。
テルフィルム上に厚さ3.5μmの熱転写型インク層を
形成したほかは、実施例2に準じて熱転写式インクリボ
ンを得た。
【0058】評価試験 粘度平均分子量が30万の低密度ポリエチレンを坪量8
1.4g/m2の上質紙の片面に押出しラミネートして
厚さ18μmの被印刷層を形成し、他面に厚さ5μmのポ
リウレタン系粘着層を設けてなる幅50mmの印刷用粘着
シートを被印刷層に粘着層を接着して巻回体とし、それ
を市販の熱転写式プリンタに装着し、その巻回体を5m
/分の速度で巻戻しつつ、実施例、比較例で得た熱転写
式インクリボンを用いて印刷処理し、10枚の印刷シー
トを得てそれらを重ね置き、下記の点について調べた。
1.4g/m2の上質紙の片面に押出しラミネートして
厚さ18μmの被印刷層を形成し、他面に厚さ5μmのポ
リウレタン系粘着層を設けてなる幅50mmの印刷用粘着
シートを被印刷層に粘着層を接着して巻回体とし、それ
を市販の熱転写式プリンタに装着し、その巻回体を5m
/分の速度で巻戻しつつ、実施例、比較例で得た熱転写
式インクリボンを用いて印刷処理し、10枚の印刷シー
トを得てそれらを重ね置き、下記の点について調べた。
【0059】印字性 印刷シートにおける印字の鮮明性を調べた。
【0060】表面粗さ 印刷シートにおける印字部の表面の自乗平均粗さを調べ
た。
た。
【0061】剥離性 重ね置いた10枚の印刷シートを24時間放置した後、
1枚ずつ剥がして印字部と粘着層との剥離性を調べた。
1枚ずつ剥がして印字部と粘着層との剥離性を調べた。
【0062】前記の結果を次表に示した。
【図1】印刷シート例の断面図
【図2】印刷用粘着シート例の断面図
【図3】熱転写式インクリボン例の断面図
【図4】他の熱転写式インクリボン例の断面図
【符号の説明】 1:印刷用粘着シート 11:被印刷層 12:粘着層 13:補強基材 1
4:粘弾性体層 2:熱転写情報層 3:被着体 4:熱転写型インク層
5:保持基材 6:ポリマー層
4:粘弾性体層 2:熱転写情報層 3:被着体 4:熱転写型インク層
5:保持基材 6:ポリマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41M 5/26 F
Claims (6)
- 【請求項1】 裏面にセパレータにて保護カバーされて
いない粘着層を有する印刷用粘着シートの表面に、熱定
着性インクからなる表面の自乗平均粗さが0.4μm以
下の熱転写情報を有することを特徴とする印刷シート。 - 【請求項2】 請求項1において、印刷用粘着シートが
オレフィン系ポリマーからなる被印刷層と、ウレタン系
粘着剤、ポリエステル系粘着剤又はポリアミド系粘着剤
からなる粘着層を少なくとも有し、熱転写情報を形成す
る熱定着性インクがオレフィン系ポリマーを成分とする
ものである印刷シート。 - 【請求項3】 表面が平滑な保持基材に、表面の自乗平
均粗さが0.4μm以下の熱定着皮膜を形成する熱転写
型インク層を有することを特徴とする熱転写式インクリ
ボン。 - 【請求項4】 熱転写型インク層がオレフィン系ポリマ
ーと着色剤を成分とするインクの単独層、又は保持基材
側に配置されたオレフィン系ポリマー層と表面に配置さ
れた前記インク層との重畳層からなる熱転写式インクリ
ボン。 - 【請求項5】 請求項4において、熱転写型インク層を
形成するオレフィン系ポリマーが粘度平均分子量1千以
上又は密度0.94g/cm3以下の一方又は両方を満足
する熱転写式インクリボン。 - 【請求項6】 請求項4又は5において、熱転写型イン
ク層がオレフィン系ポリマー100重量部あたり0.1
〜10重量部の剥離性ポリマーを含有する熱転写式イン
クリボン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9195117A JPH1120327A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 印刷シート及び熱転写式インクリボン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9195117A JPH1120327A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 印刷シート及び熱転写式インクリボン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1120327A true JPH1120327A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16335787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9195117A Pending JPH1120327A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 印刷シート及び熱転写式インクリボン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1120327A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019162212A1 (de) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | Ferro Gmbh | Druckverfahren zur übertragung von drucksubstanz |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP9195117A patent/JPH1120327A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019162212A1 (de) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | Ferro Gmbh | Druckverfahren zur übertragung von drucksubstanz |
US11458755B2 (en) | 2018-02-22 | 2022-10-04 | Ferro Gmbh | Printing process for transferring a printing substance |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1988000139A1 (en) | Sheet for receiving heat-transferred image | |
JP2004122756A (ja) | 保護層熱転写シートおよびマット調印画物 | |
US6090483A (en) | Adhesive sheet for printing and label | |
JP2001003009A (ja) | 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物 | |
JP4437343B2 (ja) | 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤組成物 | |
JPH1120327A (ja) | 印刷シート及び熱転写式インクリボン | |
JP2686657B2 (ja) | 熱転写カバーフイルム | |
JPH1180685A (ja) | 印刷用粘着シート及びラベル | |
JPS62261486A (ja) | 被熱転写シ−ト | |
JP2807190B2 (ja) | 熱転写型被記録材料の製造方法 | |
JPH10217622A (ja) | 熱転写用受容タックシート | |
JP3703592B2 (ja) | 印刷用粘着シート及びラベル | |
JP3707885B2 (ja) | 感圧粘着ラベル | |
JPS62280084A (ja) | 被熱転写シ−ト | |
JP3118151B2 (ja) | 印刷用粘着シート、ラベル及び離型処理剤 | |
JP2001191652A (ja) | 熱転写媒体 | |
JP2001246865A (ja) | 染料熱転写受容シート | |
JPH11106715A (ja) | 印刷用粘着シート及び印刷シート | |
JP2013202846A (ja) | 熱転写シート | |
JP4243404B2 (ja) | 印刷シート、印刷用シート及びその製造方法 | |
JP2000351265A (ja) | アルミニウム転写蒸着記録用紙及びそれを用いたタック加工記録用紙 | |
JP2000273403A (ja) | 感熱発色テープ | |
JPH08185120A (ja) | 熱定着性インク、インクシート及びラベル | |
JPH0428594A (ja) | 染料熱転写プリンター用粘着シート | |
JP2001139902A (ja) | 印刷シート、ライナレス印刷用粘着シート、インク、そのシート及び印刷方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060530 |