JP3703592B2 - 印刷用粘着シート及びラベル - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、粘着層をカバーするセパレータなしで巻回体とし、現場で臨機に熱転写パターンを付与してラベルを発行できる印刷用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルム基材の片面に粘着層を設け、その粘着層をセパレータでカバーして巻回体とした熱転写用の印刷用シートが知られていた。しかしながらセパレータは、印刷用シートに熱転写パターンを付与してラベルとして実用に供する場合にゴミ等の不要品となり、また薄いフィルムで形成されているため柔軟で粘着層より剥離しにくい問題点があった。
【0003】
前記において、粘着層をカバーするセパレータなしでは、巻回体の巻戻しが困難となり、また熱転写プリンタ内で順送り機構等に接着したりして印刷用シートとしての実用は困難である。またセパレータなしの粘着シートに準じて、フィルム基材の表面に剥離コートを設けた場合には、フィルム基材へのインクの定着が困難となり、やはり印刷用シートとして実用できなくなる。
【0004】
【発明の技術的課題】
本発明は、粘着層をカバーするセパレータなしで巻回体とし、その巻回体を熱転写プリンタに装着して、粘着層を有しないシートの如く、順次熱転写パターンを付与して形成したラベルを容易に巻戻しながら取り出し、その臨機発行式に得られたラベルをその粘着層を介して被着体に簡便に固着できる印刷用粘着シートを得ることを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明は、ポリオレフィン系ポリマーからなり、剥離コートを有しない被印刷層と、その被印刷層に対する接着力が1〜100g/50mmのウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤又はポリアミド系粘着剤からなる粘着層と、前記の被印刷層と粘着層の間に常温、周波数1Hzでの複素剛性率が10 4 〜10 7 dyne / cm 2 の粘弾性体層を少なくとも有することを特徴とする印刷用粘着シート、及びその印刷用粘着シートにおける被印刷層に、ポリオレフィンと着色剤を成分とする熱定着性インクからなる熱転写パターンを有することを特徴とするラベルを提供するものである。
【0006】
【発明の効果】
本発明の印刷用粘着シートによれば、粘着層をシート背面の被印刷層に接着して巻回体としても容易に巻戻すことができ、その巻回体を熱転写プリンタに装着して、粘着層を有しないシートの如く、熱転写パターンを付与して形成したラベルを容易に巻戻しながら順次取り出して、ラベル裏面の粘着層を介し被着体に簡便に固着することができ、その場合に初期接着力の維持性、従って巻回体としたものの巻戻しの安定性、被印刷層に対する接着力の低さと被着体に対する固着力の調和性にも優れている。
【0007】
従って、臨機にラベルを形成して発行でき、かつラベルの実用時にゴミ等の不要品となる粘着層カバー用のセパレータを不要化できて省資源を図ることができる。また、被印刷層と粘着層の間に粘弾性体層を設けたことにより粘着層の被印刷層に対する低い接着力を維持しつつ、ラベル等とした場合における被着体に対する固着力を向上でき、ダンボール箱のフラップがポップアップしない程度に強固に固着することもできる。
【0008】
【発明の実施形態】
本発明の印刷用粘着シートは、ポリオレフィン系ポリマーからなり、剥離コートを有しない被印刷層と、その被印刷層に対する接着力が1〜100g/50mmのウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤又はポリアミド系粘着剤からなる粘着層と、前記の被印刷層と粘着層の間に常温、周波数1Hzでの複素剛性率が10 4 〜10 7 dyne / cm 2 の粘弾性体層を少なくとも有するものからなる。その例を、図1、図2に示した。11が被印刷層、12が粘着層であり、13は必要に応じて設けられる補強基材、14が粘弾性体層である。
【0009】
なお図1は、粘弾性体層を図示せずに、ラベルとしたものを示しており、2が印刷用粘着シート1の被印刷層11に付与したパターン層である。また3は、被着体であり、ラベルは印刷用粘着シート1の粘着層12を介して固着されている。
【0010】
印刷用粘着シートは、ポリオレフィン系ポリマーからなる被印刷層と粘着層が表面に露出したシート状物であればよく、従って被印刷層と粘着層の間に所定の粘弾性体層を有する適宜な形態に形成することができる。その例としては、図2の如く被印刷層11と粘着層12の間に補強基材13と粘弾性体層14を有する形態などがあげられる。
【0011】
被印刷層は、インクを定着でき、かつ剥離コートなしで粘着層を接着した場合に強い接着力が発生せず、容易に剥離できるようにするためにポリオレフィン系ポリマーにて形成される。そのポリオレフィンの種類については特に限定はなく、一般にはポリエチレンやポリプロピレンなどが用いられる。耐溶剤性や熱熔融性、ないし熱定着性インクの定着性などの点より好ましく用いうるポリオレフィンは、粘度平均分子量が5百〜600万、就中400万以下、特に150万以下のものである。
【0012】
被印刷層は、ポリオレフィン系ポリマーを塗布方式や成形方式等の適宜な方式でフィルム状に造膜することにより形成することができる。その造膜に際しては、1種又は2種以上のポリオレフィンのみを用いてもよいし、繊維等の補強材や白色顔料等の着色剤、酸化防止剤や剥離性ポリマーなどの適宜な添加物を配合することもできる。添加物の配合量は、印刷性や耐溶剤性などの点より30重量%以下が一般的である。なお付与するパターンとのコントラストの向上等の必要に応じての対策は、補強基材を併用してその補強基材に施してもよい。
【0013】
前記の酸化防止剤は、耐熱性の向上等を目的に配合される。配合量は、耐熱性の向上効果や表面への析出によるインク定着性の低下防止などの点よりポリオレフィン100重量部あたり、0.01〜10重量部、就中0.1〜5重量部、特に0.2〜2重量部が好ましい。酸化防止剤としては、例えば芳香族アミン類やフェノール類、硫黄系化合物類やリン系化合物類、ヒドラジン類やオキサミド類等のポリオレフィンで公知の化合物などの適宜なものを用いうる。
【0014】
また剥離性ポリマーの配合は、被印刷層に対する粘着層の接着力の低下、ひいては印刷用粘着シートの粘着層を背面の被印刷層に接着して巻回体等とした場合に容易に巻戻すことができ、印刷装置を介した自動的な印刷用粘着シートの順送り性の向上などを目的とする。
【0015】
剥離性ポリマーとしては、例えばシリコーン系や長鎖アルキル系、フッ素系等の粘着シートで公知の剥離コート用ポリマーなどの適宜なものを用いてよく、就中シリコーン系ポリマーが好ましく用いうる。剥離性ポリマーの配合量は、接着力の低下性やインク定着性の低下防止などの点より、ポリオレフィン100重量部あたり、0.01〜10重量部、就中0.1〜8重量部、特に1〜5重量部が好ましい。
【0016】
被印刷層の厚さは、使用目的や印刷用粘着シートの形態などに応じて適宜に決定してよい。一般には、インクの定着性や強度などの点より0.1〜500μm、就中0.5〜100μm、特に1〜50μmの厚さとされる。補強基材を併用する場合でもインクの定着性や強度などの点より、0.1μm以上、就中0.5μm以上、特に1μm以上の厚さの被印刷層とすることが好ましい。
【0017】
なお被印刷層の形成にポリエチレンを用いた場合には、電子線照射処理が耐熱性の向上に有効である。その照射量は、架橋密度の増大による耐熱性の向上や、照射劣化による耐熱性の低下防止等の点より1〜20Mrad、就中5〜15Mradが好ましい。
【0018】
粘着層は、ラベル等とした場合に被着体に簡便に接着するためのものであるが、本発明においてはセパレータによるカバーなしで粘着層を背面の被印刷層に接着して巻回体とした場合に、容易に巻戻せることを達成するために被印刷層に対する接着力が、剥離接着力に基づいて1〜100g/50mmの粘着層とされる。
【0019】
前記した巻回体の巻戻性、ひいては熱転写プリンタ等を介した自動的な巻戻性と、被着体に対する接着力の調和性などの点より、被印刷層に対する粘着層の好ましい接着力は、2〜70g/50mm、就中5〜50g/50mm、特に7〜30g/50mmである。
【0020】
粘着層の形成には、前記の接着力を満足する初期接着力の維持性、従って巻回体とした場合の巻戻しの安定性などの点より、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤の1種又は2種以上が用いられる。なおこれらの粘着剤は、被印刷層に対する接着力の低さと被着体に対する固着力の調和性などの点からも好ましく用いうる。
【0021】
粘着層の形成は、例えばカレンダーロール法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロールコータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレータ上に粘着層を設けて、それを被印刷層等の所定面上に移着する方式や、所定面上に塗工する方式などの適宜な方式で行うことができる。
【0022】
粘着層の厚さは、上記した被印刷層に対する接着力の達成や、市販のプリンタ等に装着する場合の印刷用シートとしての適性などの点より、0.01〜500μmとすることが好ましく、均一厚の粘着層の安定した形成性などを加味した場合には0.5〜100μm、就中1〜50μm、特に2〜20μmとすることが好ましい。
【0023】
上記したように印刷用粘着シートは、片面に被印刷層が露出し、他面に粘着層が露出して、それらの間に所定の粘弾性体層を有する状態にあればよい。従って、被印刷層と粘着層の間には、図2に例示の如く、補強基材13などの適宜な層を介在させることができる。
【0024】
前記の補強基材は、被印刷層や粘着層の支持、補強などを目的に、使用目的に応じて必要により使用されるものである。従って補強基材としては、樹脂の塗布層やフィルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネット、ワイヤなどの適宜なものを用いうる。補強基材の耐熱性等の物性については、使用目的に応じて適宜に決定してよく、例えばポリエステルやポリイミド、フッ素樹脂やポリアミドの如き耐熱性ポリマーからなる補強基材なども用いうる。なお補強基材の選択で、印刷用粘着シートないしラベルの物性を容易に制御することができる。
【0025】
補強基材を有する印刷用粘着シートの形成は、例えば熱ラミネート法や押出コーティング法等の適宜な方式で補強基材上に被印刷層や粘着層を付設する方式、補強基材に溶液状ないし熔融状の被印刷層の形成材を含浸させる方式、被印刷層内に補強基材を介在させる方式などの適宜な方式で行うことができる。
【0026】
一方、粘弾性体層は、粘着層の被印刷層に対する低い接着力を維持しつつ、ラベル等とした場合における被着体に対する固着力の向上などを目的に設けられるものである。巻回体とした場合の締め付けによる流出(はみ出し)の防止、又は被着体に対する固着力の向上効果などの点より、常温、かつ周波数1Hzでの複素剛性率が104〜107dyne/cm2の粘弾性体層とされる。なお粘弾性体層は、前記の目的を達成するため、粘着層に隣接した位置に配置される。
【0027】
粘弾性体層の形成には、例えばゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤やポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤やセルロース系粘着剤などの適宜な粘着剤を用いることができる。就中、強い接着力を発現する粘着剤が好ましく用いうる。粘弾性体層の厚さは、印刷用粘着シートの使用目的による必要な固着力などに応じて適宜に決定することができる。一般には、1〜500μm、就中100μm以下、特に20〜50μmとされる。
【0028】
本発明による印刷用粘着シートは、その被印刷層に公知の印刷方法を適用してラベル等の印刷物を形成しうるものであり、特に熱転写式等のプリンタに装着してこれまでの印刷用シートと同様に自動的に印刷処理できるものである。プリンタ等への装着に際しては、シート状態のほか、粘着層を背面の被印刷層に接着した巻回体の状態などとすることもできる。
【0029】
前記において熱転写式等のプリンタにより印刷物を形成する場合、その熱定着性インクを付与したインクシートとしては適宜なものを用いうるが、インクの定着性などの点よりは、ポリオレフィンと着色剤を成分とする熱定着性インクを付与したインクシートを用いて熱転写パターンを形成することが好ましい。
【0030】
前記によれば、印刷用粘着シートの被印刷層と、インクシートの熱定着性インクにおけるポリオレフィン同士の良好な熔融圧着で定着性、耐擦過性、耐溶剤性に優れるパターンを形成でき、市販の熱転写プリンタにても臨機にパターンを付与して高品質のラベルを形成することができる。
【0031】
なお熱定着性インクは、少なくともポリオレフィンと着色剤を成分とするものが好ましい。またポリオレフィンとしては、熱熔融性ないし熱転写プリンタによるインクの転写圧着性などの点より、上記の被印刷層形成用のものに準じた粘度平均分子量が百〜30万、就中20万以下のものが好ましい。特に0.15mj/dot以下等の低エネルギによる印字性の点では、粘度平均分子量が5千以下のものが好ましく、パターンに耐溶剤性等をもたせる点よりは5千超の粘度平均分子量を有するものが好ましい。
【0032】
着色剤は、例えば有機系や無機系の顔料、カーボン、金属粉末などの従来に準じたものであってよい。ちなみにその着色剤の例としては、アゾ系顔料やフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系顔料や金属錯塩顔料、バット染料系顔料やキナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料などの有機系のもの、シリカやチタニア、アルミナや亜鉛華、ジルコニアや酸化カルシウム、マイカの如き白色物、酸化マンガン・アルミナや酸化クロム・酸化錫、酸化鉄、硫化カドミウム・硫化セレンの如き赤色物、酸化コバルトやジルコニア・酸化バナジウム、酸化クロム・五酸化二バナジウムの如き青色物、酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガンやクロム酸塩、過マンガン酸塩の如き黒色物、ジルコニウム・珪素・プラセオジムやバナジウム・錫、クロム・チタン・アンチモンの如き黄色物、酸化クロムやコバルト・クロム、アルミナ・クロムの如き緑色物、アルミニウム・マンガンや鉄・珪素・ジルコニウムの如き桃色物などの無機系のものをその代表例としてあげられる。
【0033】
ラベル等の印刷物の形成に際しては、印字パターンや絵柄パターン、バーコードパターンなどの任意なパターンを付与してよいが、識別ラベルを形成する場合などには、印刷用粘着シートとインクパターンとに良好なコントラスト、ないし色調の相違が形成されるようにすることが好ましい。得られた印刷物は、より強固な定着を目的に付与パターンを熱ロール等を介し加熱処理してもよい。
【0034】
形成した印刷物は、その印刷用粘着シートにおける粘着層を介して被着体に固着することができる。その固着に際しては、より強固な固着を目的に熱ロール等を介して加熱処理してもよい。従って、その加熱処理を前記のパターンの定着と兼ねさせることもできる。
【0035】
本発明による印刷物は、例えば陶磁器やガラス製品、セラミック製品や金属製品、琺瑯製品や樹脂製品、木材製品や紙製品等の種々の物品へのバーコード等からなる識別マークの付与やショッピングラベルの付与、あるいはその他のパターン付与などの種々の目的に好ましく用いうる。特に溶剤による洗浄工程や払拭工程を経る必要のある被着体に好ましく用いうる。なお被着体は、平板形態や容器形態などの任意な形態をしていてよい。
【0036】
【実施例】
実施例1
酸化防止剤0.4重量%含有の粘度平均分子量が30万の低密度ポリエチレンを坪量50g/m2のグラシン紙の片面に押出しラミネートして厚さ18μmの被印刷層を形成し、他面にアクリル系粘着剤のトルエン溶液をドクターブレード法にて均一塗工して厚さ30μmの粘弾性体層を形成した後、その上にポリエステル系粘着剤のトルエン溶液をドクターブレード法にて均一塗工して厚さ5μmの粘着層を形成して印刷用粘着シートを得、それを被印刷層に粘着層を接着して巻取り、巻回体を得た。
【0037】
なお前記のアクリル系粘着剤は、ブチルアクリレート100部(重量部、以下同じ)とアクリル酸5部からなる分子量50万の共重合体100部にエポキシ系架橋剤0.02部を配合したものであり、これは粘弾性スペクトロメータによる常温、周波数1Hzでの複素剛性率が106dyne/cm2の粘弾性体層を形成するものである。またポリエステル系粘着剤は、ポリエステル100部にウレタン系架橋剤3部を配合したものである。
【0038】
粘度平均分子量が約8千のポリエチレン100部にカーボン粉末100部を加えて約200℃で均一に混合し、その均一分散物をホットメルトのグラビア塗工機にて厚さ4.5μmのポリエステルフィルム上に1.2μmの厚さで塗布して得たインクシートを装填した市販の熱転写プリンタに、前記で得た巻回体を装着し、その被印刷層にインクを熱転写して印字し、ラベルを得た。
【0039】
実施例2
粘着層をポリエステル系粘着剤に代えて、ウレタン系粘着剤で形成したほかは実施例1に準じて印刷用粘着シートとラベルを得た。
【0040】
実施例3
粘着層をポリエステル系粘着剤に代えて、ポリアミド系粘着剤で形成したほかは実施例1に準じて印刷用粘着シートとラベルを得た。
【0041】
比較例1
粘弾性体層の上に、ポリエステル系粘着層を設けないほかは実施例1に準じて印刷用粘着シートを得、ラベルを形成した。
【0042】
比較例2
粘弾性体層を複素剛性率が108dyne/cm2のポリエチレン層で形成したほかは、実施例1に準じて印刷用粘着シートとラベルを得た。
【0043】
比較例3
被印刷層を設けないほかは実施例1に準じて印刷用粘着シートを得、ラベルを形成した。
【0044】
評価試験
実施例、比較例で得た印刷用粘着シート又はラベルについて下記の特性を調べた。
接着力(巻戻し性)
幅50mmに形成した印刷用粘着シートの巻回体を5m/分の速度で巻戻し、その際の剥離に要する力を調べた。
【0045】
印字性
ラベルにおける印字の状態を調べた。
【0046】
ポップアップ(固着力)
中型ダンボール箱のフラップを幅50mmのラベルで密封し、50℃で2日間放置後におけるポップアップ(自然開封)の有無を調べた。
【0047】
前記の結果を次表に示した。
【0048】
なお比較例1では、巻回体の巻戻しの際にビビリを生じた。巻回体の巻戻しの際にビビリやハシリ等を生じると、印刷用粘着シートが塑性変形して折れ跡が生じて不良ラベル発生の原因となる。またその高い接着力がプリンタの駆動系に影響し、印字性試験において印刷用粘着シートの繰出し方向とは垂直な方向に印字ムラを発生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル例の断面図
【図2】他の印刷用粘着シート例の断面図
【符号の説明】
1:印刷用粘着シート
11:被印刷層
12:粘着層
13:補強基材
14:粘弾性体層
2:パターン層
3:被着体
Claims (4)
- ポリオレフィン系ポリマーからなり、剥離コートを有しない被印刷層と、その被印刷層に対する接着力が1〜100g/50mmのウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤又はポリアミド系粘着剤からなる粘着層と、前記の被印刷層と粘着層の間に常温、周波数1Hzでの複素剛性率が10 4 〜10 7 dyne / cm 2 の粘弾性体層を少なくとも有することを特徴とする印刷用粘着シート。
- 請求項1において、被印刷層が剥離性ポリマーを分散含有する印刷用粘着シート。
- 請求項1又は2において、被印刷層と粘着層の間に、補強基材を有する印刷用粘着シート。
- 請求項1〜3の一に記載の印刷用粘着シートにおける被印刷層に、ポリオレフィンと着色剤を成分とする熱定着性インクからなる熱転写パターンを有することを特徴とするラベル。
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