JPH08185120A - 熱定着性インク、インクシート及びラベル - Google Patents

熱定着性インク、インクシート及びラベル

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JPH08185120A
JPH08185120A JP34006994A JP34006994A JPH08185120A JP H08185120 A JPH08185120 A JP H08185120A JP 34006994 A JP34006994 A JP 34006994A JP 34006994 A JP34006994 A JP 34006994A JP H08185120 A JPH08185120 A JP H08185120A
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JP
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ink
label
sheet
polyolefin
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JP34006994A
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Takashi Tominaga
孝志 富永
Katsuya Kume
克也 久米
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着面に移着しない熱転写パターンを形成で
きる熱定着性インクを得て、熱転写方式によるパターン
形成で臨機に発行でき、パターンの定着性、耐溶剤性に
優れるラベルを得ること、また粘着層付設の印刷用シー
トに熱定着性インクによるパターンを定着させてラベル
とし、それを巻回体等としても熱転写パターンの粘着面
への移着なく巻戻し使用できるラベルを得ること。 【構成】 ポリオレフィンと離型処理剤と着色剤を成分
とする熱定着性インク、及びポリオレフィンを造膜成分
とし必要に応じ離型処理剤を含有するインク受容層(1
1)を有して必要に応じその片面に粘着層(12)を有
する印刷用シート(1)の当該インク受容層に、前記の
熱定着性インクからなる熱転写パターン(2)を設けて
なるラベル。 【効果】 粘着層を圧着して剥がしても熱転写パターン
が粘着面に移着しないラベルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着面に対しても良好
な離型性を示す熱定着性インク及びそのインクシート、
並びに当該インクからなる定着性、耐溶剤性に優れる熱
転写パターンを有するラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム基材の片面に粘着層を有
し、他面に離型処理剤によるコート膜を有してその粘着
層を背面の離型性コート膜に接着して巻回体等の形態で
実用に供することができ、従って粘着層を別個のセパレ
ータでカバーする必要のない粘着シートが知られてい
た。しかしながら、その離型性コート膜にインクを熱転
写してパターンを定着させることはできず、ラベルの形
成等の印刷用途に用いることは困難であった。
【0003】一方、スチレン・ポリオレフィン重合体と
融点が200℃以上の熱可塑性樹脂との混合物からなる
インク受容層を有する印刷用シート(特開昭62−29
9391号公報)に、ワックス系インクからなる熱転写
パターンを付与してなるラベルが知られていた。
【0004】しかしながら、かかるインク受容層を有す
る印刷用シートの背面に粘着層を付設して粘着型の印刷
用シートとしても、その粘着層を背面のインク受容層に
接着して巻回体等の形態で実用に供することは、巻回体
の巻戻しが困難なため実質的に不可能であり、従って粘
着層を別個のセパレータでカバーして実用に供する必要
があり、ラベルとして実用に供する場合に粘着層をカバ
ーしていたセパレータがゴミ等の不要品となる問題点が
あった。
【0005】また、前記のラベルをバーコード等による
識別ラベルとして金属板等に付与し、その上に表面保護
用の粘着シートを仮着した場合、その粘着シートを剥が
す際にラベルに付与したバーコード等の熱転写パターン
が粘着面に移着してラベル上のパターンが欠落し、識別
ラベルとして機能しえなくなる問題点があった。従って
仮に、巻戻しを容易として巻回体等の形態で実用に供し
うる粘着型の印刷用シートとしそれにパターンを付与し
て被着体に簡便に接着できるラベルを容易に形成しうる
ようにしても、前記した熱転写パターンの粘着面への移
着問題があるため巻回体等の形態で実用に供することは
困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着面に移
着しない熱転写パターンを形成できる熱定着性インクを
得て、熱転写方式によるパターン形成で臨機に発行で
き、パターンの定着性、耐溶剤性に優れるラベルを得る
ことを課題とする。また粘着層付設の印刷用シートに熱
定着性インクによるパターンを定着させてラベルとし、
それを巻回体等としても熱転写パターンの粘着面への移
着なく巻戻し使用できるラベルを得ることを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ンと離型処理剤と着色剤を成分とすることを特徴とする
熱定着性インク、及びその熱定着性インクを支持基材に
保持させてなることを特徴とするインクシート、並びに
ポリオレフィンを造膜成分とし必要に応じ離型処理剤を
含有するインク受容層を有して必要に応じその片面に粘
着層を有する印刷用シートの当該インク受容層に、前記
の熱定着性インクからなる熱転写パターンを設けたこと
を特徴とするラベルを提供するものである。
【0008】
【作用】離型処理剤を配合したポリオレフィン系の熱定
着性インクとすることにより、その熱転写パターン上に
粘着層を圧着後剥がしてもその粘着面に移着しないパタ
ーンを形成することができる。またポリオレフィンを造
膜成分とするインク受容層にかかる熱定着性インクの熱
転写パターンを付与することにより、インク受容層とイ
ンクにおけるポリオレフィン同士の良好な熔融圧着で定
着性、耐擦過性、耐溶剤性に優れるパターンを形成で
き、市販の熱転写プリンタにても臨機にパターンを付与
してラベルを形成することができる。
【0009】さらに、前記のインク受容層に離型処理剤
を配合した場合には離型性を付与でき、粘着層付設の印
刷用シートとしてそのインク受容層に熱転写パターンを
付与してラベル、ないしその連設シートとし、粘着層を
裏面のパターン付与面に接着して巻回体等としても、熱
転写パターンの粘着面への移着なく容易に巻戻し使用す
ることができる。従って、その粘着層をカバーする別体
のセパレータを不要にできると共に、そのインク受容層
に当該熱定着性インクを熱転写してパターンを定着させ
て定着性、耐溶剤性に優れるパターンを形成することが
できる。
【0010】
【発明の構成要素の例示】本発明の熱定着性インクは、
ポリオレフィンと離型処理剤と着色剤を成分とするもの
である。そのポリオレフィンの種類については特に限定
はなく、一般にはポリエチレンやポリプロピレンなどが
用いられる。耐溶剤性や熱熔融性、ないし汎用の熱転写
プリンタによるインクの転写圧着性などの点より好まし
く用いうるポリオレフィンは、粘度平均分子量が5千〜
30万、好ましくは20万以下、特に6千〜1万のもの
である。
【0011】粘着面に対する離型性向上等のために熱定
着性インクに添加する離型処理剤としては、例えばシリ
コーン系や長鎖アルキル系、フッ素系等の粘着テープで
公知の剥離剤などの適宜なものを用いることができる。
好ましく用いうる離型処理剤は、シリコーン系剥離剤で
ある。
【0012】熱定着性インクへの離型処理剤の添加量
は、ポリオレフィン100重量部あたり、0.01〜1
0重量部、就中0.1〜8重量部、特に1〜5重量部が
好ましい。その添加量が0.01重量部未満では離型性
の発現効果に乏しく、10重量部を超えると離型処理剤
がインクの表面に析出してインクの定着性が低下しやす
くなる。
【0013】着色剤としては、例えば有機系や無機系の
顔料、カーボン、金属粉末などの適宜なものを用いてよ
い。黒色インクの形成には、種々のカーボンが好ましく
用いうる。前記の有機系顔料の例としては、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系顔
料、金属錯塩顔料、バット染料系顔料、キナクリドン系
顔料、イソインドリノン系顔料などがあげられる。
【0014】また無機系顔料の例としては、シリカ、チ
タニア、アルミナ、亜鉛華、ジルコニア、酸化カルシウ
ム、マイカの如き白色物、酸化マンガン・アルミナ、酸
化クロム・酸化錫、酸化鉄、硫化カドミウム・硫化セレ
ンの如き赤色物、酸化コバルト、ジルコニア・酸化バナ
ジウム、酸化クロム・五酸化二バナジウムの如き青色
物、酸化クロム・酸化コバルト・酸化鉄・酸化マンガン
やクロム酸塩、過マンガン酸塩の如き黒色物、ジルコニ
ウム・珪素・プラセオジム、バナジウム・錫、クロム・
チタン・アンチモンの如き黄色物、酸化クロム、コバル
ト・クロム、アルミナ・クロムの如き緑色物、アルミニ
ウム・マンガン、鉄・珪素・ジルコニウムの如き桃色物
などをその代表例としてあげられる。
【0015】熱定着性インクにおける着色剤とポリオレ
フィンの使用割合は、印刷用シートないしそのインク受
容層とのコントラストや熱転写圧着性などにより適宜に
決定されるが、一般にはポリオレフィン100重量部あ
たり50〜500重量部、就中100〜300重量部の
着色剤が用いられる。
【0016】熱定着性インクの調製は例えば、1種又は
2種以上の着色剤と離型処理剤とポリオレフィンをロー
ルミルや三本ロールミル等の適宜な混練機にて加熱混合
するか、必要に応じポリオレフィン溶解性の溶媒を用い
て例えばロールミルやポットミル等の適宜な混練機で混
合してペースト状等の流動物として調製することができ
る。
【0017】熱転写方式によりパターンを形成する場合
に必要な、印字リボンの如きインクシートは例えば、塗
布方式、含浸方式等により熱定着性インクをフィルムや
布等からなる支持基材に保持させることにより形成する
ことができる。支持基材としては、ポリエステル、ポリ
イミド、フッ素樹脂等のプラスチックフィルム、ポリア
ミドやポリエステル等の繊維からなる布などの通例のも
のを用いてよい。インク層の密着性の向上には支持基材
をワックス等でアンダーコーティング処理する方式が有
効である。
【0018】インクシートにおけるインク層の厚さは、
0.2〜5μmが一般的であり、0.8〜1.5μmが好
ましい。その厚さが0.2μm未満では隠蔽力に乏しい
場合があり、5μmを超えるとインク層を剪断して良好
に熱転写できず良好なパターンが形成できない場合があ
る。
【0019】ラベルの形成は、ポリオレフィンを造膜成
分とするインク受容層を有する印刷用シートの当該イン
ク受容層に、当該熱定着性インクからなる熱転写パター
ンを設けることにより行うことができる。ラベルの例を
図1に示した。1が印刷用シートで、11がそのインク
受容層であり、2が熱転写パターンである。なお、12
は印刷用シートの片面に必要に応じて付設される粘着層
であり、3は被着体である。
【0020】印刷用シートは、ポリオレフィンを造膜成
分とするインク受容層が表面に露出したシート状物であ
ればよく、従って適宜な形態に形成することができる。
その例としては、シート状に形成したインク受容層その
ものからなる形態、図1に例示の如くシート状のインク
受容層に粘着層を付設した形態、図2に例示の如く補強
基材13の片面にインク受容層11を有し、他面に粘着
層12を有する複合形態などがあげられる。
【0021】前記の複合形態は、シート状の補強基材の
上にインク受容層や必要に応じての粘着層を熱ラミネー
ト法や押出コーティング法等で設ける方式のほか、例え
ばシート状の補強基材に溶液状ないし熔融状のインク受
容層の形成材を含浸させる方式、インク受容層内にシー
ト状の補強基材を介在させる方式、インク受容層内に繊
維状等の補強基材を混入させる方式などにより適宜に形
成してよい。
【0022】従って前記の補強基材としては、樹脂の塗
布層やフィルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネッ
ト、ワイヤなどの適宜なものを用いてよい。補強基材の
耐熱性等の物性については、使用目的に応じて適宜に決
定してよく、例えばポリエステル、ポリイミド、フッ素
樹脂、ポリアミドの如き耐熱性ポリマーからなる補強基
材も用いうる。なお補強基材の選択で、柔軟で良好な曲
面密着性を有する印刷用シートないしラベルを容易に形
成することができる。
【0023】インク受容層は、良好なインク定着性をも
たせるためにポリオレフィンを造膜成分とする。用いる
ポリオレフィンの種類については特に限定はなく、一般
にはポリエチレンやポリプロピレンなどが用いられる。
耐溶剤性や熱熔融性、ないし熱定着性インクの定着性な
どの点より好ましく用いうるポリオレフィンは、粘度平
均分子量が5千〜600万、就中400万以下、特に1
50万以下のものである。
【0024】インク受容層は、ポリオレフィンの単独層
としうるし、上記の如く複合化を目的に繊維状等の補強
基材を混入させることもできる。また着色用の白色顔料
等の適宜な添加物を配合することもできる。添加物の含
有量は、耐溶剤性等の点より30重量%以下が一般的で
ある。なお付与するパターンとのコントラストの向上な
どの必要に応じての対策は、補強基材を併用してその補
強基材に対し施してもよい。
【0025】またインク受容層には、ポリオレフィンの
耐熱性の向上等を目的に酸化防止剤を配合することもで
きる。配合量は、耐熱性の向上効果や表面への析出防止
等の点よりポリオレフィン100重量部あたり、0.0
1〜10重量部、就中0.1〜5重量部、特に0.2〜
2重量部が好ましい。酸化防止剤としては、例えば芳香
族アミン類、フェノール類、硫黄系化合物類、リン系化
合物類、ヒドラジン類、オキサミド類等のポリオレフィ
ンで公知の化合物など、適宜なものを用いうる。
【0026】さらにインク受容層には、粘着層付設の印
刷用シートとしてそのインク受容層に熱転写パターンを
付与してラベル、ないしその連設シートとし、粘着層を
裏面のパターン付与面に接着して巻回体等とした場合に
容易に巻戻し使用できる離型性を付与することなどを目
的に離型処理剤を添加することもできる。
【0027】インク受容層への離型処理剤の添加量は、
ポリオレフィン100重量部あたり、0.01〜10重
量部、就中0.1〜8重量部、特に1〜5重量部が好ま
しい。その添加量が0.01重量部未満では離型性の発
現効果に乏しく、10重量部を超えると離型処理剤がイ
ンク受容層の表面に析出してインクの定着性が低下しや
すくなる。離型処理剤としては、例えばシリコーン系や
長鎖アルキル系、フッ素系等の粘着テープで公知の剥離
剤などの適宜なものを用いることができ、シリコーン系
剥離剤が好ましく用いうる。
【0028】インク受容層の厚さは、使用目的や印刷用
シートの形態等に応じて適宜な厚さとすることができ
る。一般には、強度やパターンの耐熱性等の点より50
0μm以下、就中1〜100μmの厚さとされる。複合形
態とする場合でも強度や耐溶剤性等の点より1μm厚以
上のインク受容層とすることが好ましい。なおインク受
容層の形成にポリエチレンを用いた場合には、電子線照
射処理が耐熱性の向上に有効である。その照射量は、架
橋密度の増大による耐熱性の向上や、照射劣化による耐
熱保存性の低下防止等の点より1〜20Mrad、就中5
〜15Mradが好ましい。
【0029】印刷用シートに必要に応じて設ける粘着層
は、ラベル等とした場合に被着体に接着するためのもの
である。その粘着層は、印刷用シートの片面に設けら
れ、片面に粘着層が露出し、他面にインク受容層が露出
する状態に設けられる。粘着層は、インク受容層ないし
その側に付設する方式、あるいはインク受容層を粘着層
ないしその側に付設する方式などの適宜な方式で形成す
ることができる。
【0030】インク受容層が離型処理剤を含有する粘着
層付設型の印刷用シートでは、必要に応じそのインク受
容層に熱転写パターンを付与してラベルないしその連設
シートとした後、その粘着層を裏面のインク受容層ない
しパターン付与面に接着して巻回体等の形態とする場合
にその巻戻しが容易なため、粘着層をカバーするための
別体のセパレータを不要にすることができる。
【0031】粘着層の形成には、適宜な粘着性物質を用
いることができ、一般には例えばゴム系粘着剤、アクリ
ル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルアルキルエー
テル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポリビ
ニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着
剤、セルロース系粘着剤などの有機系のものが用いられ
る。
【0032】粘着層の形成は、カレンダーロール法等の
圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロールコータ
法等のシート形成方式などの適宜な方式でセパレータ上
に粘着層を設けてそれを印刷用シート上に移着する方式
や、印刷用シート上に塗工する方式などの適宜な方式で
行うことができる。設ける粘着層の厚さは、使用目的に
応じて決定でき一般には1〜500μmとされる。
【0033】ラベルの形成に際して印刷用シートのイン
ク受容層に熱転写プリンタ等により熱転写方式で付与す
るパターンは任意である。印字パターン、絵柄パター
ン、バーコードパターンなどの任意な熱転写パターンを
付与してよい。識別ラベルを形成する場合などには、印
刷用シートとインクパターンとに良好なコントラスト、
ないし色調の相違が形成されるようにすることが好まし
い。
【0034】なおラベルの形成は、予めラベルサイズ等
とした印刷用シートに熱転写パターンを付与してラベル
の単品ごとに行いうるし、長尺の印刷用シートにラベル
パターンを連設してラベル単位が連設したシートとして
行うこともできる。その連設シートでは、必要に応じて
シートよりラベルを切断して被着体に取付けられる。ラ
ベルにおける付与パターンのより強固な定着を目的に、
パターンの熱転写後に必要に応じて熱ロール等を介して
加熱処理することもできる。
【0035】本発明のラベルは、例えば陶磁器、ガラス
製品、セラミック製品、金属製品、琺瑯製品、樹脂製
品、木材製品、紙製品等の種々の物品へのバーコード等
からなる識別マークの付与やシッピングラベルの付与、
あるいはその他のパターン付与などの種々の目的に好ま
しく用いうる。特に溶剤による洗浄工程や払拭工程を経
る必要のある被着体に好ましく用いうる。なお被着体
は、平板形態や容器形態などの任意な形態をしていてよ
い。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、熱転写プリンタ等によ
る熱転写方式で任意なパターンを臨機に付与できて必要
なラベルを随時に発行でき、その熱転写パターンが定着
性、耐溶剤性に優れると共に、離型処理剤の含有で離型
性にも優れており粘着層を圧着して剥がしても粘着面に
移着しないラベルを得ることができる。またインク受容
層が離型処理剤を含有する場合には、そのインク受容層
にインクを熱転写してパターンを定着させうると共に、
粘着層付設の印刷用シートによるラベルとして、それを
巻回体等としても熱転写パターンの粘着面への移着なく
巻戻し使用できるラベルを得ることができる。従ってそ
の粘着層をカバーする別体のセパレータを不要にするこ
とができる。
【0037】
【実施例】
実施例1 粘度平均分子量が約8千のポリエチレン100部(重量
部、以下同じ)にカーボン粉100部とシリコーン系剥
離剤3部を加えて約200℃で均一に混合し、その均一
分散物をホットメルトのグラビア塗工機にて厚さ6μm
のポリエステルフィルム上に0.8μmの厚さで塗布し
てインクシートを得た。
【0038】一方、粘度平均分子量が約30万の低密度
ポリエチレンからなる厚さ50μmのインク受容層を、
厚さ50μmのアルミニウム箔の片面に熱ラミネート
し、他面にセパレータ上に設けた厚さ20μmのアクリ
ル系粘着層を圧着して印刷用シートを得、そのインク受
容層に前記のインクシートと市販の熱転写プリンタを用
いてインクを熱転写して印字し、ラベル連設シートを得
た。なお前記の粘着層は、シリコーン系剥離剤で処理し
た厚さ70μmのグラシン紙からなるセパレータ上に、
粘度平均分子量が約100万のポリブチルアクリレート
100部と架橋剤2部を含むトルエン溶液をドクターブ
レード法にて塗工し、加熱乾燥させることにより形成し
たものである。
【0039】実施例2 印刷用シートとして、粘度平均分子量が約30万のポリ
エチレン100部、シリコーン系剥離剤3部、フェノー
ル系酸化防止剤0.4部からなる混練物を厚さ約50μ
m(坪量80g)のグラシン紙の片面に押出ラミネート
して厚さ20μmのインク受容層を形成し、他面に厚さ
20μmのアクリル系粘着層を形成したものを用いたほ
かは実施例1に準じてラベル連設シートを得た。
【0040】比較例1 市販のワックス系インクシート(離型処理剤無添加物)
を用いたほかは実施例1に準じラベル連設シートを得
た。
【0041】比較例2 粘度平均分子量が約8千のポリエチレン100部にカー
ボン粉100部を加えて約200℃で均一に混合し、そ
の均一分散物をホットメルトのグラビア塗工機にて厚さ
6μmのポリエステルフィルム上に0.8μmの厚さで塗
布して得たインクシートを用いたほかは実施例1に準じ
ラベル連設シートを得た。
【0042】比較例3 比較例2で得たインクシートを用いたほかは実施例2に
準じラベル連設シートを得た。
【0043】比較例4 インク受容層の表面にシリコーン系剥離剤を1g/m2
の割合で塗布して離型処理コートを形成し、その離型処
理コートに対して印字したほかは実施例1に準じてラベ
ル連設シートを得た。
【0044】評価試験 印字性 実施例、比較例で得たラベル連設シートにおける印字の
状態を調べ、印字が可能であるか否かを調べた。
【0045】印字残存性 実施例、比較例で得たラベル連設シートの印字面に粘着
シートを圧着し、室温で1時間放置後その粘着シートを
剥がして印字面における印字の状態を調べ、印字が残存
しているか、粘着シートの粘着面に移着したかを調べ
た。
【0046】巻戻し性 実施例、比較例で得たラベル連設シートの粘着層をその
裏面に接着して巻回体を形成し、印字の移着なく巻戻し
できるか否かを調べた。
【0047】耐溶剤性 実施例、比較例で得たラベル連設シートよりラベル単位
を切出してその粘着層を介しガラス板に圧着し、溶剤を
含浸させた不織布でラベルの印字面を払拭して印字の残
存状態を調べた。なお溶剤としては、アセトン、トルエ
ン、ジメチルアセトアミド(DMA)、又はメチレンク
ロライド(MC)を用いた。
【0048】前記の結果を次表に示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル例の断面図
【図2】他の印刷用シート例の断面図
【符号の説明】 1:印刷用シート(11:インク受容層 12:粘着層
13:補強基材) 2:パターン層 3:被着体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンと離型処理剤と着色剤を
    成分とすることを特徴とする熱定着性インク。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンが粘度平均分子量5千〜
    30万のものであり、離型処理剤がシリコーン系剥離剤
    でその含有量がポリオレフィン100重量部あたり0.
    01〜10重量部である請求項1に記載の熱定着性イン
    ク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の熱定着性インク
    を支持基材に保持させてなることを特徴とするインクシ
    ート。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィンを造膜成分とするインク
    受容層を有する印刷用シートの当該インク受容層に、請
    求項1又は2に記載の熱定着性インクからなる熱転写パ
    ターンを設けたことを特徴とするラベル。
  5. 【請求項5】 印刷用シートが片面に粘着層を有し、他
    面にインク受容層を有してそのポリオレフィンが粘度平
    均分子量5千〜600万のものである請求項4に記載の
    ラベル。
  6. 【請求項6】 印刷用シートのインク受容層が離型処理
    剤を含有する請求項4又は5に記載のラベル。
  7. 【請求項7】 粘着層がアクリル系粘着剤からなり、イ
    ンク受容層が含有する離型処理剤がシリコーン系剥離剤
    でその含有量がポリオレフィン100重量部あたり0.
    01〜10重量部である請求項6に記載のラベル。
JP34006994A 1994-12-28 1994-12-28 熱定着性インク、インクシート及びラベル Pending JPH08185120A (ja)

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