JPH1120260A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

Info

Publication number
JPH1120260A
JPH1120260A JP18204997A JP18204997A JPH1120260A JP H1120260 A JPH1120260 A JP H1120260A JP 18204997 A JP18204997 A JP 18204997A JP 18204997 A JP18204997 A JP 18204997A JP H1120260 A JPH1120260 A JP H1120260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen
print head
gap
conductive
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18204997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Ishii
裕基 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
Priority to JP18204997A priority Critical patent/JPH1120260A/ja
Publication of JPH1120260A publication Critical patent/JPH1120260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテンと印字ヘッドとの間のギャップ長を
正確に検出する。 【解決手段】 プラテン1に対向配置した印字ヘッド4
を備える印字出力部10をプラテン側に対して接離させ
てプラテンと印字ヘッドとのギャップを調整するプリン
タにおいて、プラテンにおける印字出力部と接触する部
分を導電材料で構成するとともに、印字出力部における
プラテンとの接触部を導電材料で構成し、プラテンの導
電部と印字出力部の導電部とを電気的に接続することに
より、これらの導電部で電気的なスイッチの接点を構成
し、ギャップ長を検出するときには、ホームポジション
から印字出力部をプラテンに向けて移動させ、プラテン
の導電部と印字出力部の導電部とが接触したことを検出
することによりホームポジションから当該接触位置まで
の距離を正確に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドとプラ
テンとの間のギャップ調整機能を備えたプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリンタは、プラテンに
対向する印字ヘッドをキャリアに搭載し、このキャリア
をキャリア軸に沿って主走査方向に移動可能に設けると
ともに、キャリア軸に固定した偏心ギアをギャップ調整
用モータで回転させることにより印字ヘッドをプラテン
に対してキャリア軸ごと接離可能に設けて構成される。
【0003】このようなプリンタでは、ギャップ長を検
出する場合、種々の方法がある。例えば、ギャップ調整
用モータの電流値の変化を利用するものでは、先ずギャ
ップ調整用モータを駆動して印字ヘッドの先端をホーム
ポジションからプラテン側に移動させプラテンに押当て
る。そして、このときのギャップ調整用モータの電流値
を監視し、この電流値の変化があった場合に印字ヘッド
がプラテンに当接したと判断してホームポジションから
電流値の変化があった位置までの距離をギャップ長とし
て検出する。
【0004】また、ギャップ長を検出するのに光学スリ
ットを利用するものもある(光学スリット方式)。具体
的には、ギャップ調整用モータの軸にスリット板と光透
過型センサとを設け、ギャップ調整用モータの回転を光
透過型センサからの出力パルスで監視し、この出力パル
ス幅に変化があった場合に印字ヘッドがプラテンに当接
したと判断してホームポジションからセンサの出力パル
ス幅に変化があった位置までの距離をギャップ長として
検出する。
【0005】さらに、印字ヘッドからプラテンに向けて
検出ピンを突出させてギャップ長を検出するものもある
(ピン方式)。印字ヘッドにプラテンに向けて突出可能
に検出ピンを設け、ギャップ調整を行う場合は、ピンソ
レノイドを駆動して検出ピンを突出させてプラテンに押
しつける。そして、このときのピンソレノイドの電流値
を監視し、電流値に変化があった場合に印字ヘッドがプ
ラテンに当接したと判断してホームポジションから電流
値が変化した位置までの距離をギャップ長として検出す
る。
【0006】また、ギャップ調整用モータをパルスモー
タで構成しその脱調を検出してギャップ長を検出するも
のもある(モータ脱調方式)。具体的には、先ずギャッ
プ調整用モータを駆動して印字ヘッドの先端をホームポ
ジションからプラテン側に移動させプラテンに押当て
る。そして、このときのギャップ調整用モータの各励磁
層の電圧波形を監視し、この波形の変化の量からモータ
脱調直前時を印字ヘッドがプラテンに当接した時と判断
してホームポジションからモータ脱調直前時の位置まで
の距離をギャップ長として検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な方法でギャップ長を検出するもの、すなわちギャップ
調整用モータの電流値の変化を利用するもの、光学スリ
ット方式を利用するもの、ピン方式を利用するものにお
いては、いずれも正確なギャップ長を検出することがで
きないという問題があった。つまり、いずれも機構のば
らつきにより誤差が大きく、また、これらの方法はそれ
ぞれモータの電流値の変化、パルス幅の変化、ソレノイ
ドの電流値の変化があったときに印字ヘッドの先端がプ
ラテンに当接したものと推定するにとどまり、実際に印
字ヘッドの先端がプラテンに当接したか否かを検出する
ものではないからである。
【0008】また、モータ脱調方式でギャップ長を検出
するものは、他の方式に比べて安価に構成できるため非
常に有用であり各種のプリンタに適用されているが、こ
の方式についてもギャップ調整用のパルスモータが脱調
する直前の各励磁相の電圧波形の変化を検出し、変化が
あったときに印字ヘッドの先端がプラテンに当接したも
のと推定するものであり、実際に印字ヘッドの先端がプ
ラテンに当接したか否かを検出するものではない。
【0009】特に、このモータ脱調方式では、ある程度
以上の力で印字ヘッドの先端をプラテンに押しつけなけ
ればパルスモータが脱調を起さず、各励磁相の電圧波形
も変化しないため、実際に印字ヘッドの先端がプラテン
に接触してから脱調が生じるまでにプラテンが撓み、ギ
ャップ長が変化してしまう。さらに、脱調するタイミン
グはパルスモータの特性や使用による温度変化に基づく
モータ内の巻線抵抗の変化等によって左右され、ギャッ
プ長を正確に検出するこができない。
【0010】そこで、本発明は、プラテンと印字ヘッド
との間のギャップ長を正確に検出することができるプリ
ンタを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラテンに対
向配置した印字ヘッドを備える印字出力部をプラテン側
に対して接離させてプラテンと印字ヘッドとのギャップ
を調整するプリンタにおいて、プラテンにおける印字出
力部と接触する部分の一部又は全部を導電材料で構成す
るとともに、印字出力部におけるプラテンとの接触部の
一部又は全部を導電材料で構成し、プラテンの導電部と
印字出力部の導電部とを電気的に接続することにより各
導電部で電気的なスイッチの接点を構成し、ギャップ長
を検出するときには所定の基準位置から印字出力部をプ
ラテンに向けて移動させ、プラテンの導電部と印字出力
部の導電部とが接触したことを電気的に検出することに
より所定の基準位置からプラテンと印字出力部との接触
位置までの距離を検出するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をワイヤドットプリ
ンタに適用した場合の実施の形態を図面を参照して説明
する。図1は、本実施の形態にかかるプリンタのプラテ
ン周辺の要部構成を示す図で、1はプラテンである。こ
のプラテン1の両端部は、回転自在に軸支されている。
このプラテン1に沿ってキャリア軸2が配設されてい
る。このキャリア軸2には印字出力部10を設けられて
いる。
【0013】この印字出力部10は、図2にも示すよう
にキャリア3にワイヤの先端を出入れ可能な孔が配設さ
れた印字ヘッド4、図示しないインクリボンカセット、
後述するリボンガイド13等を搭載して構成される。上
記キャリア3はキャリア軸2に沿って主走査方向に移動
可能となっている。
【0014】上記キャリア軸2の一端には、このキャリ
ア軸2を印字出力部10ごとプラテン1に対して接離自
在に移動させるギャップ調整機構6が設けられている。
このギャップ調整機構6は、例えばキャリア軸2に取付
けた偏心ギアをステッピングモータで構成したギャップ
調整用モータ7に接続して構成される。また、キャリア
3にはその端部に突起8が設けられている。この突起8
を有無を検出することにより印字ヘッド4がホームポジ
ションにあるか否かを検出するホームポジションセンサ
9が配設されている。
【0015】上記印字ヘッド4は、図2に示すように印
字ヘッド本体11、この印字ヘッド本体11からプラテ
ン1側に延出したヘッドピン部12を備える。また、キ
ャリアのプラテン1側にはリボンガイド13が配設され
ている。このリボンガイド13は、インクリボンカセッ
トからのインクリボン5aをヘッドピン部12の先端に
セットさせるためのものである。リボンガイド13の略
中央には、図3に示すようにヘッドピン突出孔13aが
形成されている。
【0016】上記リボンガイド13の前面部(プラテン
1と印字ヘッド4との間に用紙14がない場合にプラテ
ン1と接触する部分)13bは導電材料で構成されてい
る。導電材料としての金属でリボンガイド13の前面部
13bを構成してもよく、また導電材料としてカーボン
等を含ませた樹脂で構成してもよい。さらに、リボンガ
イド13の前面部13bに導電材料を取付けたものであ
ってもよい。
【0017】上記プラテン1は、そのすべてを導電材料
を金属等で構成した平プラテンで構成する。また、平プ
ラテンをウレタンゴムで構成し、印字ヘッド側のみに導
電材料を取付けてプラテン1を構成してもよい。さら
に、プラテン1を丸プラテンで構成する場合は、導電材
料としてカーボン等を含ませたゴム等の樹脂で構成して
もよい。
【0018】このようなプラテン1側の導電部(導電材
料の部分)、及び印字出力部10側の導電部(すなわち
リボンガイド13の導電部)をそれぞれリード線16、
17で電気的に図4に示す後述のメカコントローラ26
内の回路へ接続する。そして、メカコントローラ26内
の回路でリード線16、17に電位差を与えて接続す
る。これにより、プラテン1側の導電部と印字出力部1
0側の導電部とは、電気的なスイッチを構成する。すな
わち、プラテン1側の導電部と印字出力部10側の導電
部は、電気的なスイッチの接点を構成することになる。
【0019】これにより、印字ヘッド4をプラテン1側
に移動させて、印字出力部10側の導電部がプラテン1
側の導電部に当接すると、このスイッチがオンとなる。
これを後述するCPU21で検出することにより、実際
に印字出力部10がプラテン1に接触するタイミングを
正確に検出することができる。
【0020】図4は、本実施の形態にかかるワイヤドッ
トプリンタの構成を示すブロック図で、21は制御部本
体を構成するCPU(中央処理装置)、22はCPU2
1が各部を制御するためのプログラムデータ等が予め格
納されたROM(リ−ド・オンリ・メモリ)、23は上
記CPU21が処理するデータを一時的に格納するため
の各種メモリエリア等が記憶されるRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)、24はI/Oポート、25はイン
タフェース(I/F)、26はメカコントローラであ
る。上記CPU21と、ROM22、RAM23、I/
Oポート24とは、アドレスバス,データバス,制御バ
ス等のバスライン27を介して相互に接続されている。
【0021】上記メカコントローラ26には、印字ヘッ
ド4を駆動して印字データに基づいてワイヤを突出させ
るヘッドドライバ29、キャリア3をキャリア軸2に沿
って移動させるキャリアモータ31を駆動するモータド
ライバ32、用紙を搬送する搬送モータ33を駆動する
モータドライバ34、上記ギャップ調整用モータ7を駆
動するモータドライバ35、ホームポジションセンサ9
が接続している。その他ペ−パエンドセンサ(図示しな
い)等が接続している。
【0022】上記I/F25には通信回線を介してホス
トコンピュータ37が接続している。また、I/Oポー
ト24にはオペレータが各種の操作を行うオペレーショ
ンパネル38が接続している。
【0023】上記CPU21は、図5に示すようなギャ
ップ調整処理のメインルーチンを行うようになってい
る。CPU21は先ずST(ステップ)1にてホームポ
ジションからプラテン1との接触点までの距離a(図9
(a)参照)の検出処理を行う。
【0024】この距離aの検出処理は、図6に示すよう
にST11にて印字ヘッド4がホームポジションにない
場合は、ギャップ調整用モータ7を制御して印字ヘッド
4をホームポジションに位置させる。次にST12にて
ギャップ調整用モータ7を駆動させて印字ヘッド4をプ
ラテン1に向けて移動させる。
【0025】続いてST13にて印字出力部10側の導
電部、すなわちリボンガイド13の導電部がプラテン1
側の導電部に接触したか否かを判断する。具体的には、
図9(a)に示すようにリボンガイド13の導電部がプ
ラテン1側の導電部に当接すると、これらの導電部で構
成されたスイッチがオンとなる。このスイッチオンを検
出することにより、実際に印字ヘッド4がプラテン1に
接触したことを判断する。
【0026】ST13にてリボンガイド13の導電部が
プラテン1側の導電部に接触していないと判断した場合
はST12の処理に戻り、リボンガイド13の導電部が
プラテン1側の導電部に接触したと判断した場合はST
14にて印字ヘッド4の移動を停止させてホームポジシ
ョンからプラテン1に接触した位置までの距離を算出し
てこれを距離aとしてRAM23に記憶し、メインルー
チンのST2の処理に移る。
【0027】続いて、ST2にてギャップ調整用モータ
7が脱調するまでの距離bの検出処理を行う。この距離
bの処理は図7に示すようにST21にて印字ヘッド4
がホームポジションにない場合は、ギャップ調整用モー
タ7を制御して印字ヘッド4をホームポジションに位置
させる。次にST22にてギャップ調整用モータ7を駆
動させて印字ヘッド4をプラテン1に向けて移動させ
る。
【0028】続いてST23にてギャップ調整用モータ
7が脱調したか否かを判断する。具体的には、ギャップ
調整用モータ7の各励磁相の電圧波形を監視し、その変
化に基づいてモータ7の脱調を検出する。すなわち、印
字ヘッド4がプラテン1に向けて移動すると、図9
(a)に示すようにホームポジションから距離aのとこ
ろでプラテン1に接触する。このときには、まだギャッ
プ調整用モータ7は脱調しない。さらに印字ヘッド4が
プラテン1に向けて移動すると、図9(b)に示すよう
に印字ヘッド4はプラテン1に押しつけられてプラテン
1に撓みが生じる。これにより、ある程度の力がかかる
と、ギャップ調整用モータ7が脱調し、各励磁相の電圧
波形が変化する。従って、この電圧波形の変化をCPU
21で検出することにより、ギャップ調整用モータ7が
脱調したことを検出する。これにより、ホームポジショ
ンから距離aよりもさらにプラテン1側に進んだ距離b
が検出されることになる。
【0029】ST23にてギャップ調整用モータ7の脱
調を検出していないと判断した場合はST22の処理に
戻り、ギャップ調整用モータ7の脱調を検出したと判断
した場合はST24にて印字ヘッド4の移動を停止させ
てホームポジションからモータ7の脱調を検出した位置
までの距離を算出してこれを距離bとしてRAM23に
記憶し、メインルーチンのST3の処理に移る。
【0030】ST3にてホームポジションから印字出力
部10がプラテン1に接触したときの距離aとホームポ
ジションからギャップ調整用モータ7の脱調を検出する
までの距離bとの差の絶対値を補正値αとしてRAM2
3に記憶する。
【0031】次に、ST4にて搬送モータ33を駆動し
て用紙を印字ヘッド4とプラテン1との間に搬送し、用
紙がセットされたか否かを判断する。具体的には、ペ−
パエンドセンサ等の出力に基づいて用紙が所定位置にセ
ットされたことを判断する。
【0032】ST4にて用紙を印字ヘッド4とプラテン
1との間にセットされたと判断した場合は、ST5にて
用紙がある状態でギャップ調整用モータ7の脱調を検出
するまでの距離cの検出処理を行う。この距離cの処理
は図8に示すようにST31にて印字ヘッド4がホーム
ポジションにない場合は、ギャップ調整用モータ7を制
御して印字ヘッド4をホームポジションに位置させる。
次にST32にてギャップ調整用モータ7を駆動させて
印字ヘッド4をプラテン1に向けて移動させる。
【0033】続いてST33にてギャップ調整用モータ
7が脱調したか否かを判断する。具体的には、ギャップ
調整用モータ7の各励磁相の電圧波形を監視し、その変
化に基づいてモータ7の脱調を検出する。すなわち、印
字ヘッド4がプラテン1に向けて移動すると、用紙に接
触する。このときには、まだギャップ調整用モータ7は
脱調しない。さらに印字ヘッド4がプラテン1に向けて
移動すると、印字ヘッド4は用紙を介してプラテン1に
押しつけられてプラテン1に撓みが生じる。これによ
り、ある程度の力がかかると、ギャップ調整用モータ7
が脱調し、各励磁相の電圧波形が変化する。従って、こ
の電圧波形の変化をCPU21で検出することにより、
用紙ありの状態におけるホームポジションから脱調検出
位置までの距離cを検出する。
【0034】ST33にてギャップ調整用モータ7の脱
調を検出していないと判断した場合はST32の処理に
戻り、ギャップ調整用モータ7の脱調を検出したと判断
した場合はST24にて印字ヘッド4の移動を停止させ
てホームポジションからモータ7の脱調を検出した位置
までの距離を算出してこれを距離bとしてRAM23に
記憶し、メインルーチンのST6の処理に移る。
【0035】そして、ST6にて用紙ありの状態におけ
るホームポジションから脱調検出位置までの距離cを補
正値αで補正した値をギャップ長としてRAM23に記
憶する。すなわち、補正値αはプラテン1との接触位置
よりも印字ヘッド4が進んでしまった距離であるため、
用紙ありのときの距離cから補正値αを引算すれば正確
なギャップ長が得られるため、このc−αの値をギャッ
プ長とする。その後、印字ヘッド4をこの補正後のギャ
ップ長の位置に移動させてギャップ調整処理を終了す
る。
【0036】このような構成の本発明の実施の形態にお
いては、プラテン1と印字ヘッド4との間に用紙を搬送
する前に、ギャップ調整を行う。先ず、印字出力部10
とプラテン1とで形成されるスイッチがオンしたことを
検出することにより、ホームポジションから印字出力部
10がプラテン1に接触するまでの距離aを検出する。
次に、ギャップ調整用モータ7の脱調を検出することに
より、ホームポジションからギャップ調整用モータ7が
脱調するまでの距離bを検出する。
【0037】そして、距離aと距離bとの差の絶対値を
補正値αとしてRAMに記憶してプラテン1と印字ヘッ
ド4との間に用紙を搬送して、用紙ありの状態でギャッ
プ調整用モータ7の脱調を検出することにより、ホーム
ポジションからギャップ調整用モータ7が脱調するまで
の距離cを検出する。この距離cから補正値αを引算し
た値をギャップ長とし、ギャップ調整用モータ7を駆動
して補正後のギャップ長の位置に印字ヘッド4を位置さ
せる。
【0038】このように、プラテン1と印字出力部10
とが接触する部分をそれぞれ導電材料で構成し、このプ
ラテン1と印字出力部10とを電気的なスイッチとする
ことにより、このスイッチがオンしたことを検出すれ
ば、プラテン1と印字ヘッド4との間に用紙がない場合
におけるプラテン1に接触するときの印字ヘッド4の位
置が正確にわかるため、プラテン1と印字ヘッド4との
ギャップ長を正確に検出することができる。
【0039】また、このようにして正確に検出した用紙
なしの場合のギャップ長に基づいてモータの脱調方式で
得られた用紙ありの場合のギャップ長を正確なギャップ
長に補正することができるため、モータの脱調方式でギ
ャップ調整を行う場合においても正確なギャップ調整を
行うことができる。このため、適用し易いモータ脱調方
式を積極的に利用して、より安価で高性能なプリンタを
提供することができる。
【0040】また、上述した距離a,b,cは、いずれ
も最初に印字出力部10(印字ヘッド4)をホームポジ
ションに位置させてから測定するので、プラテン1表面
の凹凸に左右されずに正確な距離を測定することができ
る。
【0041】また、プラテン1をゴム等の樹脂で構成し
たものを用いた場合、脱調検出時のプラテン1の撓みに
加え、ゴム等が印字出力部10に押されたときの圧縮変
形により、プラテン1全体を金属で構成した場合よりも
ギャップ間のずれが大きくなるため、本発明によればこ
れを正確に補正できる点で、このようなプラテン1をゴ
ム等の樹脂で構成した場合に本発明を適用するとより有
効である。
【0042】なお、本実施の形態においては、プラテン
1における印字ヘッド4と接触する部分の全部を導電材
料で構成したものについて述べたが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、プラテン1における印字出力部
10と接触する部分のうち主走査方向の一部を導電材料
で構成したものであってもよい。この場合には、キャリ
ア3を主走査方向に移動させて印字ヘッド4をプラテン
1の導電材料で構成した部分に対向するように位置させ
てから、ギャップ調整用モータ7を駆動してギャップ長
を検出するようにしてもよい。
【0043】また、本実施の形態においては、ワイヤド
ットプリンタに適用した場合について述べたが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、サーマルプリンタ、
インクジェットプリンタ等に適用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、プ
ラテンと印字ヘッドとの間のギャップ長を正確に検出す
ることができるプリンタを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるワイヤドットプリ
ンタの印字出力部の周辺の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す印字出力部及びプラテンの詳細を説
明する上面図。
【図3】図2に示すリボンガイドの構成例を示す正面
図。
【図4】本実施の形態にかかるワイヤドットプリンタの
構成を示すブロック図。
【図5】図4に示すCPUが行うギャップ調整制御のメ
インルーチンを示す流れ図。
【図6】図5に示すプラテンとの接触点までの距離aの
検出処理を示す流れ図。
【図7】図5に示すギャップ調整用モータが脱調するま
での距離bの検出処理を示す流れ図。
【図8】図5に示す用紙ありの状態でギャップ調整用モ
ータが脱調するまでの距離cの検出処理を示す流れ図。
【図9】図5に示すギャップ調整制御における作用を説
明する図で、同図(a)は図7に示す距離aの検出処理
におけるものであり、同図(b)は図8に示す距離bの
検出処理におけるものである。
【符号の説明】
1…プラテン 4…印字ヘッド 10…印字出力部 13b…リボンガイドの前面部(印字出力部の導電部) 21…CPU 23…RAM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに対向配置した印字ヘッドを備
    える印字出力部をプラテン側に対して接離させて前記プ
    ラテンと前記印字ヘッドとのギャップを調整するプリン
    タにおいて、前記プラテンにおける前記印字出力部と接
    触する部分の一部又は全部を導電材料で構成するととも
    に、前記印字出力部における前記プラテンとの接触部の
    一部又は全部を導電材料で構成し、前記プラテンの導電
    部と前記印字出力部の導電部とを電気的に接続すること
    により各導電部で電気的なスイッチの接点を構成し、ギ
    ャップ長を検出するときには所定の基準位置から前記印
    字出力部を前記プラテンに向けて移動させ、前記プラテ
    ンの導電部と前記印字出力部の導電部とが接触したこと
    を電気的に検出することにより所定の基準位置から前記
    プラテンと前記印字出力部との接触位置までの距離を検
    出することを特徴とするプリンタ。
JP18204997A 1997-07-08 1997-07-08 プリンタ Pending JPH1120260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18204997A JPH1120260A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18204997A JPH1120260A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1120260A true JPH1120260A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16111450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18204997A Pending JPH1120260A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1120260A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112780A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 株式会社リコー 間隔調整制御装置、画像形成装置、間隔調整制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112780A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 株式会社リコー 間隔調整制御装置、画像形成装置、間隔調整制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0596814A (ja) 印字装置
AU2005211356A1 (en) High precision feed particularly useful for UV ink jet printing on vinyl
JPH03224775A (ja) 印字装置
JP2710377B2 (ja) ワイヤドットインパクトプリンタ装置
JPH1120260A (ja) プリンタ
EP0775582A2 (en) Determining initial position of an ink-jet printer head and protecting against capping release errors
KR100258528B1 (ko) 잉크헤드의 밀폐 오동작 방지 장치 및 방법
US5476331A (en) Printer having print head position sensor and mechanism for inhibiting print head movement when ribbon holder is not in initial position
JP3810573B2 (ja) プリンタ
JP3019544B2 (ja) 印字装置のヘッドギャップ調整装置
JP2963330B2 (ja) ワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置
JP2658250B2 (ja) プリンタ
JP2990900B2 (ja) I/dマーク読取装置を備えた印字装置
JP3518642B2 (ja) ドットラインプリンタ
JP3504493B2 (ja) プリンタのギャップ調整装置
JPH1067148A (ja) プリンタの用紙送り装置
US6074114A (en) Color printer for repetitively printing a document
JPH0326664B2 (ja)
JP2693997B2 (ja) 印字ヘッドギャップ自動調整機構
JPH0397579A (ja) 印字装置の自動紙厚調整機構
JP2000280588A (ja) 媒体印字装置
JPH06305221A (ja) プリンタ
JPH11348325A (ja) 印字装置
JPH10138603A (ja) プリンタ
JPH0564927A (ja) 印字タイミング調整機能を備えたプリンタ装置