JPH11201924A - 示差熱分析装置 - Google Patents

示差熱分析装置

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JPH11201924A
JPH11201924A JP10007881A JP788198A JPH11201924A JP H11201924 A JPH11201924 A JP H11201924A JP 10007881 A JP10007881 A JP 10007881A JP 788198 A JP788198 A JP 788198A JP H11201924 A JPH11201924 A JP H11201924A
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信隆 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DSCまたはDTA装置において、測定時間
の短縮を図り、加熱速度条件の違いにかかわらず試料間
の反応温度の比較が正確に行える装置を提供する。 【解決手段】 実験用加熱速度条件で測定されたDSC
(DTA)信号波形を基線と個々の基本ピーク要素に分
離し、分離された基本ピーク要素のそれぞれに対応した
複数の活性化エネルギーを算出する。得られた活性化エ
ネルギーの値に基づき、加熱速度条件の違いにより生じ
る温度ずれ効果を補正し、実験用加熱速度とは異なる速
度条件で測定したときに得られるはずのDSC(DT
A)信号を推定し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料の物理的または
化学的な性質の変化を表す信号を試料の温度または時間
の関数として測定する熱分析装置に関する。より詳しく
は、試料による熱の発生吸収を測定する示差熱分析装置
(DTA)、または、示差走査熱量計(DSC)におい
て、試料の加熱速度が異なる熱分析データ間で相互変換
が可能になると同時に、試料の熱分析に要する所要時間
を大幅に短縮する新たな装置改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱分析は、材料の物性が温度につれてど
う変化するかを調べる際の有力な手段である。代表的な
熱分析装置としては、示差走査熱量計(DSC)、示差
熱分析(DTA)、熱重量測定装置(TG)、熱機械的
分析装置(TMA)などがあり、それぞれ、試料のエン
タルピー収支、示差温度(定性的エンタルピー収支)、
重量、長さの諸量の温度依存性を測定することを目的と
している。
【0003】熱分析では、試料を一定の速度で加熱しつ
つ試料の物性と温度の変化を連続測定する。DSCやD
TAでは、温度に対する試料の熱の吸収や放出を測定す
る。この種の分析により、材料の比熱が測定できるほ
か、融解、結晶化などの転移熱、分解、効果などの反応
熱が測定でき、材料研究や品質管理などの工業目的で広
く利用されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の熱分析に
おいては、毎分5〜20度の加熱速度で試料を加熱する
のが一般的であり、たとえば、1000度程度の温度幅
を温度走査すると、1〜3時間を要するという時間効率
の悪さを欠点として抱えていた。通常の熱分析装置であ
れば毎分50〜100度の加熱速度による測定動作は可
能であり、その方が測定時間が短くて済む。にもかかわ
らず、毎分5〜20度という比較的低い加熱速度が多用
される最大の理由は、温度走査の過程で複数の反応を生
じる試料を高速加熱すると、それぞれの反応が重なり易
く、この結果生じるデータ解析の煩雑化を避けたいため
である。
【0005】熱分析は、試料物性の温度依存を調べるこ
とを目的としているが、測定される物性信号を詳しく見
ると、現実には、物性信号は温度のみならず時間にも依
存した信号として測定されることが知られている。この
原因は、主として、 1) 試料の物性変化を検知する検出器が固有の時定数
を持つこと。 2) 温度の関数となるのは、試料に生じる反応の総量
ではなく、反応速度(時間当たりの反応割合)であるこ
と。 の二つの要因による。
【0006】したがって、熱分析で試料の加熱速度を変
えて測定したデータを単純に温度の関数としての物性値
と考えて比較すると、物性の時間依存効果を反映して同
じ試料に対しても異なる分解反応温度を表す測定結果が
得られてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の抱える課
題を速やかに解決するため、本発明では、実測定のタイ
ムスケールを測定結果を表記する際のタイムスケールに
変換することを主眼としており、時間と温度の間に成り
立つ関係式に基づき、タイムスケール変換を実現する。
【0008】具体的には、試料と参照物質を実験用加熱
速度で加熱して試料の温度と参照物質に対する試料の温
度差の示差的変化を表す示差熱分析信号とを出力する手
段と、前記示差熱分析信号をピーク成分とベースライン
成分とに分離する手段と、前記ピーク成分を複数の基本
ピーク要素に分離するための分離器と、前記分離器で分
離された基本ピーク要素のそれぞれに対応して活性化エ
ネルギーを算出する活性化エネルギー算出器と、前記実
験用加熱速度と前記活性化エネルギー算出器で得られた
活性化エネルギーの値に基づき所望の加熱速度で測定し
た場合に得られるはずの示差熱分析信号を推定し出力す
る加熱速度変換器とを備えている。
【0009】実験用加熱速度で試料を加熱し実測による
熱分析信号を得た後、得られた熱分析信号に基づき所望
の加熱速度で得られるはずの熱分析信号を推定し出力す
ることで、所望の加熱速度条件での熱分析結果を得る。
この結果、測定時間が短縮される。また、加熱速度の異
なるデータ間での反応温度の比較が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
を図面に示した実施例に基づいて説明する。図1中、符
号1は、断面がほぼH字状を成す銀製の熱溜である。熱
溜1の温度は、炉温測定用熱電対2により測定され、そ
の信号は炉温制御回路3に送られる。炉温制御回路3の
出力に基づき、絶縁材に覆われたヒータ4に電力が供給
され、伝熱により熱溜1の温度が制御される。また、熱
溜1の温度制御には、関数発生器16から出力される所
望の温度プログラムに基づく温度と炉温測定用熱電対2
の出力温度との差に対し、炉温制御回路3内で、比例・
積分・微分演算を施した出力を電力としてヒータ4に供
給する、公知のPID制御の方法が用いられている。
【0011】熱溜1の中央部には、コンスタンタン(銅
ニッケル合金)製の伝熱板6がその中心を熱溜1内に固
定される形で結合されている。伝熱板6の一端には、試
料部6aがプラットフォーム状に形成され、他端には参
照試料部6bが対称的に形成されている。試料部6aに
はアルミニウム製の容器7に詰められた試料8が載せら
れ、参照試料部6bにはアルミナ粉末9を詰めた容器7
が置かれている。また、熱溜1の上部には容器7の出し
入れができるように、蓋5が着脱可能な形で設けられて
いる。試料部6aの直下にはクロメル線10aを正極、
アルメル線10bを負極とする熱電対接点10が形成さ
れ、接点10でクロメル・アルメル(Kタイプ)熱電対
の起電力に従い試料8の温度を計測する。また、参照試
料部6bの直下にも、クロメル線11aを正極、アルメ
ル線11bを負極とする熱電対接点11が形成されてい
る。これは熱リークをも考慮に入れ試料部6aとの構造
の対称性を保つことを目的に設けられており、参照試料
であるアルミナ粉末9の温度を接点11で直接に測定す
ることはしない。
【0012】一方、上記の構造によれば、伝熱板6の材
質であるコンスタンタンとクロメル線10aの間には接
点10を接点とするクロメル・コンスタンタン熱電対が
形成されることになる。同様に、接点11にも同種の熱
電対が形成される。この結果、クロメル線10aとクロ
メル線11aの間の電圧は、クロメル・コンスタンタン
熱電対の起電力に基づき両接点間の温度差を表す、いわ
ゆる、示差熱信号となる。
【0013】クロメル線10aとアルメル線10bとは
試料温度測定回路12に接続されている。試料温度測定
回路12では、両線10a、10b間の電位差をもとに
試料8の温度を接点10で測定する。また、クロメル線
10aとクロメル線11aはDSC測定回路13に接続
されている。クロメル線10aと11aの間の電位差
は、接点10と11の間の温度差を表しており、試料8
と参照試料であるアルミナ粉末9の温度差を反映してい
る。それと同時に、10a,11a間の電位差は、試料
8とアルミナ粉末9からそれぞれ熱溜1に流入する熱流
をも表している。すなわち、この電位差を適切に(熱流
検出の熱抵抗を係数とするように)増幅すれば示差熱流
信号(DSC信号)として扱えることは、熱流束型DS
Cの原理として広く知られているとおりである。
【0014】こうして試料温度測定回路12で得られた
試料温度信号とDSC測定回路13で得られたDSC信
号はともに、アナログ・デジタル変換器(図示せず)を
介してプロセッサ18に送られ、データとして保管され
る。一方、熱溜1の温度は、時間に対してランプ関数状
の温度信号をプログラムできるとともにプログラムされ
た温度信号を発生する関数発生器16からの出力に基づ
き、炉温制御回路3の動作により精密に制御される。こ
の結果、試料8の温度は、関数発生器16にプログラム
された加熱速度に従って制御される。
【0015】関数発生器16は、前述の温度プログラム
関数を発生すると同時にプロセッサ18に接続され、測
定開始後の経過時間を時間信号としてプロセッサ18に
送る。プロセッサ18には、関数発生器16からの時間
信号の他、温度測定回路12からの温度信号、示差熱流
測定回路13からのDSC信号が送られ、これら一連の
信号は熱分析データとして管理される。
【0016】プロセッサ18に接続されたピーク・ベー
スライン分離器19には、プロセッサ18から熱分析デ
ータが送られる。ピーク・ベースライン分離器19で
は、熱分析データの中からDSC信号がピーク成分とベ
ースライン成分の2成分に分離される。ピーク成分デー
タは、ピーク・ベースライン分離器19に接続されたピ
ーク波形分離器20に送られ、ベースライン成分データ
はベースライン増幅器21に送られる。
【0017】ピーク波形分離器20では、ピーク成分が
複数のピークの重なりとして表されるデータについて
は、単一ピークの重ね合わせとして表現されるように適
切にピークが分離される。なお、元々、ピークが単一ピ
ークであると判定された場合には、ピーク波形分離器2
0は単にデータが通過するだけでデータに対する特別な
処理は行わない。
【0018】ピーク波形分離器20にはピークデータ積
分器22が接続され、分離後の個々のピークデータに関
して、その時間積分であるピーク積分データを算出す
る。ピーク波形分離器20とピークデータ積分器22
は、活性化エネルギー算出器23に接続されている。活
性化エネルギー算出器23では、温度、ピーク成分、ピ
ーク積分の各データから、フリーマン・キャロル法とし
て広く知られている方法に基づき、DSCピーク毎に活
性化エネルギーを算出する。
【0019】活性化エネルギー算出器23に接続された
ピークシフト演算器24には、分離済みのDSCピーク
信号とその温度範囲、各DSCピークに対応する活性化
エネルギー値の情報が送られる。ピークシフト演算器2
4では、試料に生じる反応の温度と時間に対する関係を
表すアーレニウス則に従って、各DSCピークごとに活
性化エネルギーの値に基づいて加熱速度を変えて測定し
た場合に生じるはずのDSCピークの個々の点における
温度ずれを算出し、このずれ分だけ温度をずらした個々
のDSCピークを求める。このとき、DSCピーク信号
の高さ(大きさ)は、ピーク積分信号の大きさが保たれ
るように(すなわち、横軸を時間軸として描かれたDS
Cピークの面積が保存されるように)適切な係数を掛け
て規格化される。
【0020】一方、ベースライン増幅器21では、ベー
スライン成分の大きさを、加熱速度の変更に応じて加熱
速度に比例するように増幅する。ピークシフト演算器2
4とベースライン増幅器21には、データ加算合成器2
5が接続されており、ピークシフト演算器24からの個
々のDSCピークデータとベースライン増幅器21から
のDSCベースラインデータとを各温度毎に加算する。
こうして得られるデータ加算合成器25の出力は加熱速
度を変えて得られるはずのDSC信号を推定したものと
なっている。
【0021】次に、本装置を用いて行われる実際の測定
の例を説明する。参照試料部6bに熱的に安定な参照物
質、たとえば、アルミニウム製容器7に入れられた適量
のアルミナ粉末9を容器ごと載せ、試料部6aには、ア
ルミニウム製容器7に入れられたDSC測定対象となる
試料を容器ごと載せる。関数発生器16に測定に用いる
温度プログラムを入力する。温度プログラムは、開始温
度と終了温度と両温度区間での加熱速度とを設定するも
のであり、試料の性質や測定目的に応じて適切な温度プ
ログラムを用いる。典型的な温度プログラムの例として
は、室温から600度まで分速10度で加熱するプログ
ラムがあり、このプログラムによる測定を実行すれば測
定に約1時間を要する。加熱速度を大きくすれば測定時
間を短縮することができるが、加熱速度を変えることに
より反応温度が変化すること、複数の反応の分離が悪く
なり反応が見づらくなること、などの理由から、実際の
熱分析で用いられる加熱速度は、概ね、分速5度から2
0度の範囲である。しかし、本実施例では、ピーク・ベ
ースライン分離器19〜データ加算合成器25の働きに
より、加熱速度を大きくして測定することによる不具合
を解消できるので、分速50度の温度プログラムで測定
を行う。測定中の、経過時間、試料温度、示差熱流(D
SC)の各信号は、組となった熱分析データとして、測
定の間じゅう、所定のサンプリング間隔で、(図示しな
い)アナログ・デジタル変換器を介しプロセッサ18に
取り込まれ蓄えられる。
【0022】プロセッサ18に取り込まれた熱分析デー
タは、測定終了後、ピーク・ベースライン分離器19に
送られる。ピーク・ベースライン分離器19では、DS
C信号は以下の手順でピーク成分とベースライン成分と
に分離され。 (1) 適切な平滑化処理を施しながら、DSC信号の
時間についての2次微分を求める。
【0023】(2) (1)で求めた2次微分信号が所
定の上下限しきい値の間に一定時間以上留まる領域を
「(DSC)安定領域」とする。 (3) 隣りあう2つの安定領域に挟まれ、かつ、両側
の安定領域から内側に向かい2次微分信号が最初、同一
方向(両方、正方向、または、両方、負方向)にしきい
値を越える、という条件を満たす領域を「(DSC)ピ
ーク領域」とする。
【0024】(4) DSCピーク領域とその両側にあ
るDSC安定領域との左右2カ所の境界におけるDSC
信号値を直線補完し、これを「ピーク領域でのベースラ
イン」とする。 (5) DSC安定領域ごとのDSC信号と、ピーク領
域ごとのピーク領域でのベースラインとを時間順序に従
ってつなぎ合わせたものを「(DSC)ベースライン成
分」とする。
【0025】(6) 元のDSC信号から、5)で求め
られたベースライン成分を差し引いた成分を「ピーク成
分」とする。(すなわち、ピーク成分はピーク領域での
み非ゼロの値を持つ) こうして得られたピーク成分データはピーク波形分離器
20に送られ、ベースライン成分データはベースライン
増幅器21に送られる。
【0026】ピーク波形分離器20では、まず、ピーク
成分データ信号に含まれるピークの個数と重なり具合が
調べられる。ピークの個数と重なり具合は、具体的には
次の手順で調べられる。 (1) 適切な平滑化処理を施しながら、ピーク成分信
号の時間に対する2次微分を計算する。
【0027】(2) (1)で求めた2次微分信号をさ
らに時間について微分し、3次微分信号を得る。 (3) 3次微分信号がゼロであると同時に2次微分信
号が負の極小値(または正の極大値)をとる点をピーク
位置とし、その個数を求める。 (4) ピーク位置が複数個存在する場合、隣り合うピ
ークの間にすべてピーク成分信号がゼロとなる箇所が存
在する場合を「ピークの重なり無し」とし、そうでない
場合を「ピークの重なり有り」とする。
【0028】(5) ピークの重なりが有る場合には、
ピーク波形分離器20において、シンプレックス法やガ
ウス・ニュートン法など、公知の重畳波形の分離手法に
基づき、個別ピークに分離する。 (6) 隣り合うピークに重なりがある場合、両方のピ
ーク位置の間に存在するピーク成分の2次微分信号の極
大値を「ピーク境界」とし、隣り合うピークに重なりが
ない場合は隣り合うピークの間でピーク成分信号がゼロ
となる点の一つを「ピーク境界」とする。
【0029】ピーク波形分離器20で分離された各々の
ピークデータはピークデータ積分器22に送られる。ピ
ークデータ積分器22では、次式[数1]に基づき各ピ
ークデータを時間について積分する。
【0030】
【数1】
【0031】活性化エネルギー算出器23では、ピーク
波形分離器20で分離されたおのおのピークに対し、温
度、ピークデータ、ピーク積分データを用い、フリーマ
ン・キャロルの方法に基づいて活性化エネルギーが算出
される。アーレニウス則に従うn次反応速度式の両辺の
対数をとり、次式[数2]を得る。
【0032】
【数2】
【0033】上式[数2]において、活性化エネルギー
(ΔE)以外は定数または既知のデータであるから、上
式に基づき活性化エネルギーを求められる。なお、上記
の活性化エネルギー算出の過程で得られる活性化エネル
ギーの値が1モル当たり500キロジュールを越えるも
のについては、1次相転移の可能性を考慮し(1次相転
移では加熱速度を変えても温度ずれを生じないことが理
論づけられている)、活性化エネルギーを無限大として
扱う。
【0034】この過程では、活性化エネルギーはピーク
の個数だけ得られる。なお、活性化エネルギーは熱分析
データのすべての時間範囲で値を持ち、ピーク境界を境
に値を変える階段状関数の形をとるものとする。ピーク
シフト演算器24では、ピーク成分信号の中のピークの
おのおのについて、活性化エネルギーの値に基づき、加
熱速度を実測定で用いた毎分50度から、毎分10度に
変換した場合に得られるはずの熱分析データを算出す
る。この計算は次のように行われる。
【0035】単一反応の場合の反応速度は次式のアーレ
ニウス則で表される。
【0036】
【数3】
【0037】ここに、xは反応により生成または減少す
る化学構造の量である。また、tは時間、Aは頻度因子
(定数)、ΔEは活性化エネルギー、Rは気体定数、T
は絶対温度、gはxの関数である。一方、一定の加熱速
度Bで測定する熱分析では、時間tと温度Tの間に、a
を定数として次の関係が成り立つ。
【0038】
【数4】
【0039】したがって、
【0040】
【数5】
【0041】[数3]式に[数5]式を代入して、xと
Tに変数分離すると、
【0042】
【数6】
【0043】となり、両辺の自然対数をとり整理する
と、[数7]式が得られる。
【0044】
【数7】
【0045】[数7]式は、加熱速度を毎分B度とした
とき、反応割合がxに達する温度がT度であると解釈で
きる。今、反応割合がある一定のx0の点を考え、加熱
速度がB1のとき、反応割合がx0となる温度がT1で
あり、加熱速度がB2のとき、反応割合がx0となる温
度がT2である場合を考える。ここで、右辺第2項は定
数であり、反応割合がある一定のx0の点を考慮する
と、右辺第3項も定数となる。右辺第2項と第3項の和
をC(定数)と表すことにすると、上の関係は、次の連
立方程式[数8]で表される。
【0046】
【数8】
【0047】連立方程式[数8]式からCを消去し、T
2について解いて次式[数9]を得る。
【0048】
【数9】
【0049】[数9]式は、加熱速度B1で測定された
熱分析データを加熱速度B2のデータに変換するには、
分離後のDSCの各ピーク信号波形における温度T1の
点を、温度T2に移せばよいことを示している。こうし
て得られたおのおののピーク波形をすべて加算すること
により、加熱速度B2で測定した場合に得られるはずの
DSCピーク成分信号の全体が推定される。
【0050】さらに、ベースライン増幅器21の出力で
ある加熱速度変換後のDSCベースライン信号を加算す
れば、最終的に加熱速度B2で測定した場合に得られる
はずのDSC信号全体の推定データが得られる。また、
上記実施例では、すべて、DSC装置を用いて説明した
が、DTA装置においても同様の手法で同様の効果が得
られる。
【0051】一方、DSC装置やDTA装置の出力信号
には、熱の検出に伴う特有の信号遅れが伴うことが広く
知られている。この信号遅れを公知のデコンボリューシ
ョン手法に基づき補正する方法についても提案されてい
る。これらの手法を実施例に用いた装置の出力信号処理
に適用すれば、さらに、高品質のデータが得ることがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上のように構成したから、本発明によ
るDSCまたはDTA装置を用いて、実験用加熱速度
を、たとえば、毎分50度に選んで測定を行った後、毎
分10度の加熱速度条件下でのデータに変換すれば、5
分の1の時間で測定を完了することができ、大幅な測定
時間の短縮を通じ測定効率を高めることができる。ま
た、本発明は、測定後、加熱速度条件を変えた場合のD
SC(DTA)測定結果のシミュレーションに使えるた
め、熱流計測に伴う応答遅れ効果を軽減するために実験
用加熱速度を低く選び、高速加熱データに変換してより
詳しいデータ解析を行うという目的に利用できる。
【0053】さらに、本発明によれば、測定の際の加熱
速度条件が異なるデータを同一加熱速度条件に換算して
試料間のデータ比較ができるため、加熱速度条件の違い
にかかわらず試料間の反応温度の比較が正確に行えると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例であるDSC装置の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 熱溜 2 炉温測定熱電対 3 炉温制御回路 4 ヒータ 5 蓋 6 伝熱板(コンスタンタン製) 6a 試料部 6b 基準試料部 7 容器 8 試料 9 アルミナ粉末(参照試料) 10 、11 熱電対接点 9a、10a クロメル線 9b、10b アルメル線 12 試料温度測定回路 13 DSC測定回路 16 関数発生器 18 プロセッサ 19 ピーク・ベースライン分離器 20 ピーク波形分離器 21 ベースライン増幅器 22 ピークデータ積分器 23 活性化エネルギー算出器 24 ピークシフト演算器 25 データ加算合成器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料と参照物質を実験用加熱速度で加熱
    して試料の温度と参照物質に対する試料の温度差または
    熱流差の示差的変化を表す示差熱分析信号とを出力する
    手段と、前記示差熱分析信号をピーク成分とベースライ
    ン成分とに分離する手段と、前記示差熱分析信号のピー
    ク成分に基づいて活性化エネルギーを算出する活性化エ
    ネルギー算出器と、前記実験用加熱速度と前記活性化エ
    ネルギー算出器で得られた活性化エネルギーの値に基づ
    き所望の加熱速度で測定した場合に得られるはずの示差
    熱分析信号を推定し出力する加熱速度変換器とを備え、
    実験用加熱速度で得られた示差熱分析信号に基づき別の
    加熱速度で得られるはずの示差熱分析信号を得ることを
    特徴とする示差熱分析装置。
  2. 【請求項2】 試料と参照物質を実験用加熱速度で加熱
    して試料の温度と参照物質に対する試料の温度差または
    熱流差の示差的変化を表す示差熱分析信号とを出力する
    手段と、前記示差熱分析信号をピーク成分とベースライ
    ン成分とに分離する手段と、前記ピーク成分を複数の基
    本ピーク要素に分離するための分離器と、前記分離器で
    分離された基本ピーク要素のそれぞれに対応して活性化
    エネルギーを算出する活性化エネルギー算出器と、前記
    実験用加熱速度と前記活性化エネルギー算出器で得られ
    た活性化エネルギーの値に基づき所望の加熱速度で測定
    した場合に得られるはずの示差熱分析信号を推定し出力
    する加熱速度変換器とを備え、実験用加熱速度で得られ
    た示差熱分析信号に基づき別の加熱速度で得られるはず
    の示差熱分析信号を得ることを特徴とする示差熱分析装
    置。
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