JPH11200419A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JPH11200419A
JPH11200419A JP574098A JP574098A JPH11200419A JP H11200419 A JPH11200419 A JP H11200419A JP 574098 A JP574098 A JP 574098A JP 574098 A JP574098 A JP 574098A JP H11200419 A JPH11200419 A JP H11200419A
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counter weight
construction machine
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Isao Nagatsuka
功 永塚
Yasuyuki Hachisu
康之 蜂須
Motoyuki Kawashima
基之 川島
Kazuhiro Taniguchi
和弘 谷口
Masaki Tamaru
正毅 田丸
Kiyoshi Sugiyama
清 杉山
Hiroshi Yamamoto
宏 山本
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Komatsu Ltd
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Komatsu Zenoah Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追加カウンタウェイトの着脱作業を容易に、
かつ効率よく行うことのできる建設機械を提供すること
を解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、標準カウンタウェイト70
に標準側爪部材72を設ける一方、追加カウンタウェイ
ト80に追加側爪部材83を設け、該追加側爪部材83
を標準側爪部材72に当接係合させることにより、当該
追加カウンタウェイト80を標準カウンタウェイト70
に対して係止した状態に保持させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基台に対して旋回
可能に配設し、作業機を移動可能に支承するとともに、
該作業機とのバランスをとるための標準カウンタウェイ
トを保持した旋回基台と、前記標準カウンタウェイトに
対して着脱可能に保持させ、該標準カウンタウェイトの
重量を増加させる追加カウンタウェイトとを備えた建設
機械の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パワーショベル等の建設機械
においては、作業機を支承する上部旋回体の後端下方部
に標準カウンタウェイトを保持させ、この標準カウンタ
ウェイトの重量により、作業荷重によるモーメントに対
抗させるようにしている。
【0003】さらに、昨今の建設機械にあっては、その
仕様変更や作業機の変更に伴う作業荷重の変化に対応さ
せるため、上述した標準カウンタウェイトに対して追加
カウンタウェイトを着脱可能に保持させるようにしたも
のも提供されている。
【0004】この種の従来技術としては、例えば、実開
平2−127594号公報に示されたものがある。この
従来技術では、標準カウンタウェイトの下部外側面に帯
状の追加カウンタウェイトを着脱可能に保持させてお
り、該追加カウンタウェイトを適宜着脱することによっ
て標準カウンタウェイトの重量を実質的に増減させ、建
設機械の仕様変更や、作業機の変更に伴う作業荷重の変
化に対応させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術を含む従前の建設機械では、取付ボルト等の締結
手段を用いて追加カウンタウェイトを標準カウンタウェ
イトに保持させるのが一般的であり、該追加カウンタウ
ェイトを標準カウンタウェイトに装着する際に両者の位
置決めが必要となる。例えば、取付ボルトによって追加
カウンタウェイトを標準カウンタウェイトに装着する場
合には、標準カウンタウェイトに形成したボルト締結孔
と、追加カウンタウェイトに形成したボルト挿通孔とを
互いに合致させ、この状態からボルト挿通孔を通じて標
準カウンタウェイトのボルト締結孔に取付ボルトを締結
する必要がある。
【0006】一方、建設機械に適用される追加カウンタ
ウェイトは、建設機械のクラスによって差があるもの
の、通常、数十〜数百kg程度の重量を有しているた
め、その取り扱いにはクレーン等の吊下作業機器が必要
になる。
【0007】従って、従前の建設機械にあっては、追加
カウンタウェイトをクレーンに吊下保持させた状態でそ
のボルト挿通孔を標準カウンタウェイトのボルト締結孔
に合致させなければならず、つまり所望の位置に位置決
め配置しておくことが困難な状態にある追加カウンタウ
ェイトを標準カウンタウェイトに対して位置決め保持さ
せておく作業が必要となり、当該追加カウンタウェイト
の装着作業を著しく煩雑化することになる。実際、従前
の建設機械において追加カウンタウェイトの着脱作業を
行う場合には、30分から1時間程度の時間が必要とな
っている。
【0008】しかも、従前の建設機械においては、取付
ボルトの締結弛緩作業の際には常に追加カウンタウェイ
トをクレーンによって吊下保持させておかなければなら
ないため、取付ボルトの締結弛緩作業が完全に終了する
までの間、クレーンを解放することができず、例えば多
数の建設機械のそれぞれに対して追加カウンタウェイト
の着脱作業を行う場合等、作業効率の点でも不利とな
る。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みて、追加カウン
タウェイトの着脱作業を容易に、かつ効率よく行うこと
のできる建設機械を提供することを解決課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】請求項1
に記載の発明では、基台に対して旋回可能に配設し、作
業機を移動可能に支承するとともに、該作業機とのバラ
ンスをとるための標準カウンタウェイトを保持した旋回
基台と、前記標準カウンタウェイトに対して着脱可能に
配設し、該標準カウンタウェイトの重量を増加させる追
加カウンタウェイトとを備えた建設機械において、前記
標準カウンタウェイトと前記追加カウンタウェイトとの
間に、当該追加カウンタウェイトを前記標準カウンタウ
ェイトに対して係止した状態に保持させる係止手段を設
けるようにしている。
【0011】このような請求項1に記載の発明によれ
ば、係止手段によって追加カウンタウェイトを標準カウ
ンタウェイトに係止させておくことができるため、例え
ば取付ボルトを用いて追加カウンタウェイトを標準カウ
ンタウェイトに保持させる場合にも両者の位置決め作業
を容易に行うことができるようになるとともに、追加カ
ウンタウェイトを吊下保持するためのクレーンを直ちに
解放することができるようになり、例えば多数の建設機
械のそれぞれに対して追加カウンタウェイトの着脱作業
を行う場合にその作業効率を著しく向上させることが可
能となる。
【0012】ここで、上述した係止手段として、請求項
2に記載の発明の如く、標準カウンタウェイトの上端部
において追加カウンタウェイトを係止するものを適用す
れば、当該係止手段の係止状態を容易に視認することが
可能となる。
【0013】また、上述した係止手段として、請求項3
に記載の発明の如く、標準カウンタウェイトの外側部に
おいて追加カウンタウェイトを係止するものを適用すれ
ば、標準カウンタウェイトの係止手段が比較的低所に配
置されることになるため、該標準カウンタウェイトに対
する保守点検作業を容易に行うことが可能となる。
【0014】さらに、上述した係止手段として、請求項
4に記載の発明の如く、相互に係合する爪部材を適用す
れば、構造の単純化を図り、製造が容易になる等の作用
効果を奏する。
【0015】請求項5に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明において、標準カウンタウェイトの係
止手段を当該標準カウンタウェイトに対して着脱可能に
配設している。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、建設
機械において追加カウンタウェイトが必要となる仕様
と、追加カウンタウェイトが不要となる仕様とで、標準
カウンタウェイトの形状を共通化することが可能とな
る。
【0017】しかも、標準カウンタウェイトの係止手段
を交換することで、その損耗や損傷といった事態に容易
に対応することができるようになるばかりか、標準カウ
ンタウェイトの材質に関わらず、係止手段のみを高強度
の材質によって構成することができ、損耗や破損といっ
た事態そのものの発生を可及的に防止することも可能と
なる。
【0018】請求項6に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明において、標準カウンタウェイトに形
成した凹部と、追加カウンタウェイトにおける前記凹部
に対応する部位に形成した突部との間に係止手段を構成
するようにしている。
【0019】この請求項6に記載の発明によれば、追加
カウンタウェイトの突部を標準カウンタウェイトの凹部
に配置することにより、両者の位置決め作業を一層容易
に行うことができるようになる。
【0020】請求項7に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明において、追加カウンタウェイトとし
て、標準カウンタウェイトに対向する部位に増量用重錘
を着脱可能に保持したものを適用している。
【0021】この請求項7に記載の発明によれば、増量
用重錘を適宜着脱させることにより、同一の追加カウン
タウェイトによって複数仕様の建設機械に対応すること
が可能となる。
【0022】請求項8に記載の発明では、上述した請求
項1に記載の発明において、標準カウンタウェイトの係
止手段を覆い隠すべく該標準カウンタウェイトに着脱可
能に配置される外装カバーをさらに備えるようにしてい
る。
【0023】この請求項8に記載の発明によれば、追加
カウンタウェイトを装着していない状態において、標準
カウンタウェイトの外観品質を低下させる虞れがない。
【0024】ここで、上述した外装カバーとして、請求
項9に記載の発明の如く、標準カウンタウェイトに追加
カウンタウェイトを装着した場合に前記標準カウンタウ
ェイトから取り外され、かつ前記追加カウンタウェイト
に着脱可能に配置されるものを適用すれば、追加カウン
タウェイトを装着した場合の外装カバーの取り扱いが容
易となるとともに、外装カバーの紛失を防止することが
可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図1乃至図5は、本
発明に係る建設機械の第1実施形態を概念的に示したも
のである。ここで例示する建設機械は、図6および図7
に示すように、建設現場において掘削・土工・排土とい
った土木作業を行う場合に適用するもので、左右一対の
クローラ11を介して走行する下部走行体(基台)10
の上部に上部旋回体(旋回基台)20を備えている。
【0026】上部旋回体20は、下部走行体10との間
に介在させた旋回サークル30の作用により、該下部走
行体10に対して鉛直軸に沿った旋回軸心α回りに36
0°の範囲で旋回可能に配置されたもので、その前端部
にオフセット型の掘削作業機40を起伏移動可能に支承
する一方、その後端部にカウンタウェイト60を保持し
ている。
【0027】掘削作業機40は、下部走行体10を設置
した地面よりも低い場所を掘削する等のバックホウ作業
を行うのに好適なもので、基端部を水平に配置した場合
に先端部が下方に向けて屈曲する略L字状を成し、該基
端部を介して上部旋回体20に起伏移動可能に軸着させ
た作業ブーム41と、この作業ブーム41の先端部に水
平軸心回りに揺動可能に軸着した作業アーム42と、該
作業アーム42の先端部に水平軸心回りに揺動可能に軸
着した掘削用バケット43とを備えており、作業ブーム
41の屈曲部と上部旋回体20との間に介在させたブー
ムシリンダアクチュエータ44の駆動により、上部旋回
体20に対して作業ブーム41を水平な起伏軸心回りに
起伏移動させることができ、また作業ブーム41の先端
部と作業アーム42の基端部との間に介在させたアーム
シリンダアクチュエータ45の駆動により、作業ブーム
41に対して作業アーム42を上述した起伏軸心に平行
な軸心回りに揺動させることができ、さらに作業アーム
42の基端部と掘削用バケット43との間に介在させた
バケットシリンダアクチュエータ46の駆動により、作
業アーム42に対して掘削用バケット43を上述した起
伏軸心に平行な軸心回りに揺動させることができる。
【0028】また、この掘削作業機40では、上述した
作業ブーム41をその基端部側から順次第1ブーム部4
1a、第2ブーム部41bおよび第3ブーム部41cに
3分割するとともに、第1ブーム部41aと第3ブーム
部41cとの間に第2ブーム部41bに対して平行とな
るリンク桿47を支承させることにより、これら第2ブ
ーム部41bおよびリンク桿47によって第1ブーム部
41aおよび第3ブーム部41cの間に平行クランクを
構成し、さらに第2ブーム部41bの基端部と第3ブー
ム部41cとの間にオフセットシリンダアクチュエータ
48を介在させるようにしており、該オフセットシリン
ダアクチュエータ48の駆動により、掘削用バケット4
3の向きを変更することなく、第2ブーム部41b以先
を第1ブーム部41aに対して左右にオフセットさせる
ことが可能である。
【0029】なお、図中の符号50は、下部走行体10
を設置した地面において土工・排土といった作業を行う
ための土工作業機である。
【0030】カウンタウェイト60は、図1乃至図5に
示すように、標準カウンタウェイト70と追加カウンタ
ウェイト80とを備えて構成している。これら標準カウ
ンタウェイト70および追加カウンタウェイト80は、
いずれも鋳鉄等の金属によって成形したもので、標準カ
ウンタウェイト70のみによって上述した掘削作業機4
0とのバランスをとるに十分な重量を有している。
【0031】標準カウンタウェイト70は、上部旋回体
20の後端下方部を囲繞する形状を成しており、図示し
ていないボルト等の締結手段によって当該上部旋回体2
0に強固に固定されている。
【0032】この標準カウンタウェイト70には、その
上端部の中央部分に上方から矩形状の切欠(凹部)71
を形成し、この切欠71の上面外周部に標準側爪部材7
2を設けるとともに、該切欠71の上面となる部分を内
方に向けて延在させ、その突出端部に一対の上方ボルト
挿通長孔73を貫設している。
【0033】標準側爪部材72は、標準カウンタウェイ
ト70と一体に成形したもので、上記切欠71の上面か
ら上方に向けて突出しており、その内方側に位置する標
準側係合面74が下方に向けて漸次内方に傾斜してい
る。
【0034】上方ボルト挿通長孔73は、標準カウンタ
ウェイト70の内外方向に沿った長孔状を成すもので、
上記標準側爪部材72よりも内方に位置する部位におい
て鉛直方向に沿って貫設している。
【0035】また、上記標準カウンタウェイト70に
は、その外側面に一対の側方ボルト締結孔75を形成し
ている。これら側方ボルト締結孔75は、それぞれ標準
カウンタウェイト70の外側面に形成した側方穴76内
に設けたもので、標準カウンタウェイト70に埋設した
高強度・高剛性のインサート77中に形成している。
【0036】さらに、上記標準カウンタウェイト70に
は、樹脂製の外装カバー90を着脱可能に配設してい
る。この外装カバー90は、標準カウンタウェイト70
の中央部外側面から上端面に亘る部位に形成した標準側
段部78に対して嵌合配置されるもので、該標準カウン
タウェイト70に装着した場合に、上述した切欠71の
側方域を覆う作用を成す。
【0037】一方、追加カウンタウェイト80は、上述
した標準カウンタウェイト70の外周部分を囲繞する形
状を成しており、上述した切欠71に対応する部分に係
止用突出片(突部)81を有しているとともに、一対の
側方穴76に対応する部位にそれぞれ台状部82を有し
ている。
【0038】係止用突出片81は、標準カウンタウェイ
ト70の外周部分に追加カウンタウェイト80を位置決
め配置した場合に該標準カウンタウェイト70の切欠7
1内に配置される幅を有し、かつ上述した標準側爪部材
72を越えて内方に達する長さを有しており、その突出
端部の下面に追加側爪部材83を備えているともに、そ
の先端面に保持ブラケット84を備えている。
【0039】追加側爪部材83は、追加カウンタウェイ
ト80と一体に成形し、上述した標準側爪部材72と同
一の高さを有して下方に突設したもので、標準カウンタ
ウェイト70の外周部分に追加カウンタウェイト80を
位置決め配置した場合に追加側係合面85を介して標準
側爪部材72の標準側係合面74に当接係合し、標準カ
ウンタウェイト70に対して追加カウンタウェイト80
を係止した状態に保持させる作用を成す。図からも明ら
かなように、この追加側爪部材83の追加側係合面85
は、下方に向けて漸次内方に傾斜しており、その傾斜角
度が上述した標準側係合面74と同一となっている。
【0040】保持ブラケット84は、基端部と先端部と
が互いに屈曲したL字状を成すもので、先端部の下面を
追加側爪部材83の下面に沿って水平に延在させる態様
で、その基端部を介して係止用突出片81に固定されて
いる。この保持ブラケット84の先端部には、上述した
標準カウンタウェイト70の上方ボルト挿通長孔73に
対応する部位にそれぞれ上方ボルト挿通孔86を形成し
ている。
【0041】台状部82は、追加カウンタウェイト80
の内側面から内方に向けて突出し、標準カウンタウェイ
ト70の外周部分に追加カウンタウェイト80を位置決
め配置した場合にそれぞれの先端面が標準カウンタウェ
イト70に形成した側方穴76の底側面に当接するもの
で、上述した側方ボルト締結孔75に対向する部位にそ
れぞれ側方ボルト挿通孔87を有している。
【0042】また、この追加カウンタウェイト80に
は、上述した標準カウンタウェイト70の標準側段部7
8に対応する部位に追加側段部88を形成している。追
加側段部88は、標準側段部78と同一の形状を成すも
ので、上述した外装カバー90を着脱可能に配置するこ
とが可能である。
【0043】さらに、上記追加カウンタウェイト80
は、標準カウンタウェイト70に対向する部位に増量用
重錘100を備えている。この増量用重錘100は、追
加カウンタウェイト80の内側面に形成した凹所89に
配置したもので、重錘取付用ボルト101により、追加
カウンタウェイト80に対して対して着脱可能に取り付
けている。
【0044】上記のように構成した建設機械では、例え
ば、標準カウンタウェイト70から追加カウンタウェイ
ト80を取り外し、さらに標準側段部78に外装カバー
90を配置した状態を標準仕様として使用することがで
きる。
【0045】この標準仕様の建設機械においては、標準
カウンタウェイト70のみが作業荷重に対抗するモーメ
ントとして作用することになる。
【0046】一方、外装カバー90を標準側段部78か
ら追加側段部88に付け替えた後、標準カウンタウェイ
ト70の外周部分に追加カウンタウェイト80を位置決
め配置させ、さらに保持ブラケット84の上方ボルト挿
通孔86および標準カウンタウェイト70の上方ボルト
挿通長孔73に貫挿させた上方取付ボルト110にナッ
ト111を締結させるとともに、側方ボルト挿通孔87
を通じて標準カウンタウェイト70の側方ボルト締結孔
75に側方取付ボルト112を締結させれば、追加カウ
ンタウェイト80が標準カウンタウェイト70に取り付
けられることになり、標準カウンタウェイト70に追加
カウンタウェイト80の重量を付加した増量仕様として
建設機械を使用することができる。
【0047】この増量仕様の建設機械においては、標準
カウンタウェイト70および追加カウンタウェイト80
の両者が作業荷重に対抗するモーメントとして作用する
ことになるため、掘削用バケット43の容量を増大させ
る等、より作業荷重の大きい作業機への変更に対応する
ことが可能となる。この場合、さらに追加カウンタウェ
イト80に対して増量用重錘100を適宜着脱させれ
ば、追加カウンタウェイト80の重量そのものを実質的
に増減させることができ、更なる作業荷重の変更に対応
することが可能となる。
【0048】この間、上記建設機械では、追加カウンタ
ウェイト80の取り扱いに際しては従前と同様にクレー
ン等の吊下作業機器が必要となるものの、追加側爪部材
83を標準側爪部材72に係合させることで、上述した
上方取付ボルト110や側方取付ボルト112を用いる
ことなく、追加カウンタウェイト80を標準カウンタウ
ェイト70に位置決め係止させた状態に保持させておく
ことができるため、追加カウンタウェイト80を吊下保
持させた状態での標準カウンタウェイト70との位置決
め作業が不要になり、当該追加カウンタウェイト80の
着脱作業を極めて容易に行うことができるようになるば
かりか、追加側爪部材83を標準側爪部材72に係合さ
せた時点で直ちにクレーンを解放することが可能とな
り、多数の建設機械に対して追加カウンタウェイト80
の着脱作業を行うような場合にも、その作業効率を著し
く向上させることができるようになる。
【0049】この場合、上記建設機械によれば、標準側
爪部材72の標準側係合面74と追加側爪部材83の追
加側係合面85とを傾斜させているため、追加カウンタ
ウェイト80の装着位置が多少ずれている場合にもこれ
ら係合面74,85の傾斜作用によってそのずれが自ず
と修正されることになり、追加カウンタウェイト80の
装着作業の一層の容易化を図ることが可能である。
【0050】しかも、上記建設機械によれば、標準カウ
ンタウェイト70の上端部において標準側爪部材72と
追加側爪部材83とを互いに係合させるようにしている
ため、これら爪部材72,83の係合状態を視認するこ
とが可能となり、追加カウンタウェイト80の標準カウ
ンタウェイト70への係止作業を容易に、かつ確実に行
うことができる。
【0051】さらに、上記建設機械によれば、追加カウ
ンタウェイト80を標準カウンタウェイト70に対して
係止させる手段として、相互に係合する爪部材72,8
3という単純な形状のものを適用しているため、これら
カウンタウェイト70,80の構造を複雑化する虞れが
なく、製造工程の煩雑化や製造コストの著しい増大が招
来される虞れもない。
【0052】また、上述した標準仕様の状態において
も、外装カバー90によって切欠71や標準側爪部材7
2が覆われ、これらが外部に露出しないため、建設機械
の外観品質が損なわれることもない。
【0053】しかも、上述した増量仕様の状態におい
て、上述した外装カバー90を追加カウンタウェイト8
0の追加側段部88に配置させておくことができるた
め、標準側段部78から取り外した外装カバー90の取
り扱いが容易となるばかりか、外装カバー90の紛失と
いった事態を防止することが可能となる。
【0054】なお、上述した第1実施形態では、標準側
爪部材72を標準カウンタウェイト70に対して一体に
成形するようにしているが、図7および図8に示す変形
例のように、標準側爪部材72′を標準カウンタウェイ
ト70と別体に成形し、これをボルト等の締結手段によ
って標準カウンタウェイト70に着脱可能に取り付ける
ようにしても構わない。なお、この変形例において第1
実施形態と同様の構成に関しては、同一の符号を付して
それぞれの詳細説明を省略している。
【0055】この変形例によれば、建設機械において追
加カウンタウェイト80が必要となる仕様と、追加カウ
ンタウェイト80が不要となる仕様とで、標準カウンタ
ウェイト70の形状を共通化することが可能となる。
【0056】また、上記変形例によれば、長期の使用に
よって標準側爪部材72′に損耗や破損といった事態が
発生した場合にも、該標準側爪部材72′を交換するこ
とで容易に対応することができるようになるばかりか、
この標準側爪部材72′を標準カウンタウェイト70よ
りも高強度の材質によって成形することが可能となり、
損耗や破損そのものの発生を可及的に防止することも可
能となる。
【0057】図10乃至図14は、本発明に係る建設機
械の第2実施形態を概念的に示したものである。ここで
例示する建設機械は、上述した第1実施形態と同様に、
上部旋回体20の前端部に掘削作業機40を起伏移動可
能に支承する一方、その後端部に標準カウンタウェイト
130および追加カウンタウェイト140を備えて成る
カウンタウェイト120を保持したもので、第1実施形
態のものとは追加カウンタウェイト140を標準カウン
タウェイト130に対して着脱させるための構成が異な
っている。
【0058】すなわち、この第2実施形態の建設機械に
適用する標準カウンタウェイト130には、その上端部
の中央部分に薄肉部131を形成し、該薄肉部131の
外表面に固着ボルト132によって係止プレート133
を着脱可能、かつ強固に取り付けている。
【0059】係止プレート133は、矩形平板状を成す
もので、その中央部分に標準側爪部材134を備えてい
るとともに、その両端部にそれぞれ第2側方ボルト締結
孔135を備えている。標準側爪部材134は、係止プ
レート133から一旦外方に向けて水平に延在し、その
先端部が上方に向けて屈曲したL字状を成すもので、そ
の内方側に位置する標準側係合面136が下方に向けて
漸次内方に傾斜している。第2側方ボルト締結孔135
は、上記係止プレート133の両端部にそれぞれ挿通孔
を形成した後、該係止プレート133の裏面にウェルド
ナット135aを固着することによって構成したもので
ある。
【0060】一方、第2実施形態の建設機械に適用する
追加カウンタウェイト140には、上述した標準側爪部
材134に対応する部分に係止用突出部141を設けて
いるとともに、標準カウンタウェイト130の薄肉部1
31に対応する部位に外表面側から薄肉段部142を形
成し、この薄肉段部142における第2側方ボルト締結
孔135に対応する部位にそれぞれ第2側方ボルト挿通
孔143を形成している。
【0061】係止用突出部141は、標準カウンタウェ
イト130の外周部分に追加カウンタウェイト140を
位置決め配置した場合に該標準カウンタウェイト130
の標準側係合面136を越えて標準側爪部材134の上
方に達する長さを有しており、その突出端部の下面に追
加側爪部材144を備えている。追加側爪部材144
は、追加カウンタウェイト140と一体に成形し、上述
した標準側爪部材134と同一の高さを有して下方に突
設したもので、標準カウンタウェイト130の外周部分
に追加カウンタウェイト140を位置決め配置した場合
にその追加側係合面145を介して標準側爪部材134
の標準側係合面136に当接係合し、標準カウンタウェ
イト130に対して追加カウンタウェイト140を係止
した状態に保持させる作用を成す。図からも明らかなよ
うに、この追加側爪部材144の追加側係合面145
は、下方に向けて漸次内方に傾斜しており、その傾斜角
度が上述した標準側係合面136と同一となっている。
【0062】第2側方ボルト挿通孔143は、追加カウ
ンタウェイト140の内外方向に沿って水平に貫設した
もので、標準カウンタウェイト130の外周部分に追加
カウンタウェイト140を位置決め配置した場合に第2
側方ボルト締結孔135に対向する部位に形成してい
る。
【0063】なお、図には明示していないが、この第2
実施形態においても、標準カウンタウェイト130の外
側面に一対の側方ボルト締結孔75を設けている点、標
準カウンタウェイト130における薄肉部131を覆う
位置に外装カバー90を着脱可能に配置できる標準側段
部78を設けている点、追加カウンタウェイト140に
台状部82および側方ボルト挿通孔87を設けている
点、追加カウンタウェイト140における標準カウンタ
ウェイト130に対向する部位に増量用重錘100を着
脱可能に配置している点、追加カウンタウェイト140
における標準側段部78に対応する部位に外装カバー9
0を着脱可能に配置できる追加側段部88を設けている
点のそれぞれに関しては、上述した第1実施形態と同様
である。
【0064】上記のように構成した第2実施形態の建設
機械では、例えば、標準カウンタウェイト130から追
加カウンタウェイト140を取り外すとともに、固着ボ
ルト132を弛緩させて標準カウンタウェイト130か
ら係止プレート133を取り外し、さらに標準側段部7
8に外装カバー90を配置した状態を標準仕様として使
用することができる。
【0065】この標準仕様の建設機械においては、標準
カウンタウェイト130のみが作業荷重に対抗するモー
メントとして作用することになる。
【0066】一方、外装カバー90を標準側段部78か
ら取り外す一方、固着ボルト132によって標準カウン
タウェイト130に係止プレート133を取り付け、標
準カウンタウェイト130の外周部分に追加カウンタウ
ェイト140を位置決め配置させた状態から第2側方ボ
ルト挿通孔143を通じて第2側方ボルト締結孔135
にそれぞれ第2側方取付ボルト150を締結させるとと
もに、側方ボルト挿通孔87を通じて標準カウンタウェ
イト130の側方ボルト締結孔75に側方取付ボルト1
12を締結させ、さらに標準カウンタウェイト130か
ら取り外した外装カバー90を追加側段部88に配置さ
せれば、追加カウンタウェイト140が標準カウンタウ
ェイト130に取り付けられることになり、標準カウン
タウェイト130に追加カウンタウェイト140の重量
を付加した増量仕様として建設機械を使用することがで
きる。
【0067】この増量仕様の建設機械においては、標準
カウンタウェイト130および追加カウンタウェイト1
40の両者が作業荷重に対抗するモーメントとして作用
することになるため、掘削用バケット43の容量を増大
させる等、より作業荷重の大きい作業機への変更に対応
することが可能となる。この場合、さらに追加カウンタ
ウェイト140に対して増量用重錘100を適宜着脱さ
せれば、追加カウンタウェイト140の重量そのものを
実質的に増減させることができ、更なる作業荷重の変更
に対応することが可能となる。
【0068】この間、上記建設機械においても、追加側
爪部材144を標準側爪部材134に係合させること
で、上述した側方取付ボルト112や第2側方取付ボル
ト150を用いることなく、追加カウンタウェイト14
0を標準カウンタウェイト130に位置決め係止させた
状態に保持させておくことができるため、追加カウンタ
ウェイト140を吊下保持させた状態での標準カウンタ
ウェイト130との位置決め作業が不要になり、当該追
加カウンタウェイト140の着脱作業を極めて容易に行
うことができるようになるとともに、追加側爪部材14
4を標準側爪部材134に係合させた時点で直ちにクレ
ーンを解放することが可能となり、多数の建設機械に対
して追加カウンタウェイト140の着脱作業を行うよう
な場合にも、その作業効率を著しく向上させることがで
きるようになる。
【0069】この場合、上記建設機械によれば、標準側
爪部材134の標準側係合面136と追加側爪部材14
4の追加側係合面145とを傾斜させているため、追加
カウンタウェイト140の装着位置が多少ずれている場
合にもこれら係合面136,145の傾斜作用によって
そのずれが自ずと修正されることになり、追加カウンタ
ウェイト140の装着作業の一層の容易化を図ることが
可能である。
【0070】また、上記建設機械によれば、標準カウン
タウェイト130の外側部に標準側爪部材134を配設
しているため、当該標準側爪部材134の取り付け取り
外しといった保守点検作業を容易に行うことが可能とな
り、しかも標準側爪部材134を標準カウンタウェイト
130に対して着脱可能としているため、当該標準側爪
部材134を交換することで、その損耗や損傷といった
事態に容易に対応することができるようになるばかり
か、標準カウンタウェイト130の材質に関わらず、標
準側爪部材134のみを高強度の材質によって構成する
ことができ、損耗や破損そのものの発生を可及的に防止
することも可能となる。
【0071】さらに、上記建設機械によれば、追加カウ
ンタウェイト140を標準カウンタウェイト130に対
して係止させる手段として、相互に係合する爪部材13
4,144という単純な形状のものを適用しているた
め、これらカウンタウェイト130,140の構造を複
雑化する虞れがなく、製造工程の煩雑化や製造コストの
著しい増大が招来される虞れもない。
【0072】また、上述した標準仕様の状態において
も、外装カバー90によって薄肉部131が覆われるた
め、建設機械の外観品質が損なわれることもない。
【0073】しかも、上述した増量仕様の状態におい
て、上述した外装カバー90を追加カウンタウェイト1
40の追加側段部88に配置させて薄肉段部142を覆
うことができるため、建設機械の外観品質が損なわれる
ことがなくなるとともに、標準側段部78から取り外し
た外装カバー90の取り扱いが容易となり、さらに外装
カバー90の紛失といった事態を防止することが可能と
なる。
【0074】図15および図16は、本発明に係る建設
機械の第3実施形態を概念的に示したものである。ここ
で例示する建設機械は、上述した第1および第2実施形
態と同様に、上部旋回体20の前端部に掘削作業機40
を起伏移動可能に支承する一方、その後端部に標準カウ
ンタウェイト170および追加カウンタウェイト180
を備えて成るカウンタウェイト160を保持したもの
で、これら先の実施形態のものとは追加カウンタウェイ
ト180を標準カウンタウェイト170に対して着脱さ
せるための構成が異なっている。
【0075】すなわち、この第3実施形態の建設機械に
適用する標準カウンタウェイト170は、その外表面の
中央部分に凹部171を有している。この凹部171
は、標準カウンタウェイト170の外表面からほぼ水平
に沿って形成したもので、その開口部下縁部に標準側爪
部材172を構成している。標準側爪部材172は、標
準カウンタウェイト170と一体に成形したもので、上
記凹部171の下縁部から上方に向けて突出している。
【0076】一方、この第3実施形態の建設機械に適用
する追加カウンタウェイト180は、上述した凹部17
1に対応する部位に係止用突部181を備えている。
【0077】係止用突部181は、標準カウンタウェイ
ト170の外周部分に追加カウンタウェイト180を位
置決め配置した場合に該標準カウンタウェイト170の
凹部171内に挿入される断面形状を有し、かつ上述し
た標準側爪部材172を越えて内方に達する長さを有し
ており、その突出端部の下面に追加側爪部材183を備
えている。
【0078】追加側爪部材183は、追加カウンタウェ
イト180と一体に成形し、上述した標準側爪部材17
2と同一の高さを有して下方に突設したもので、標準カ
ウンタウェイト170の外周部分に追加カウンタウェイ
ト180を位置決め配置した場合に標準側爪部材172
に当接係合し、標準カウンタウェイト170に対して追
加カウンタウェイト180を係止した状態に保持させる
作用を成す。
【0079】なお、図には明示していないが、この第3
実施形態においても、標準カウンタウェイト170の外
側面に一対の側方ボルト締結孔75を設けている点、標
準カウンタウェイト170における凹部171を覆う位
置に外装カバー90を着脱可能に配置できる標準側段部
78を設けている点、追加カウンタウェイト180に台
状部82および側方ボルト挿通孔87を設けている点、
追加カウンタウェイト180における標準カウンタウェ
イト170に対向する部位に増量用重錘100を着脱可
能に配置している点、追加カウンタウェイト180にお
ける標準側段部78に対応する部位に外装カバー90を
着脱可能に配置できる追加側段部88を設けている点の
それぞれに関しては、上述した第1実施形態と同様であ
る。
【0080】上記のように構成した第3実施形態の建設
機械では、例えば、標準カウンタウェイト170から追
加カウンタウェイト180を取り外し、さらに標準側段
部78に外装カバー90を配置した状態を標準仕様とし
て使用することができる。
【0081】この標準仕様の建設機械においては、標準
カウンタウェイト170のみが作業荷重に対抗するモー
メントとして作用することになる。
【0082】一方、外装カバー90を標準側段部78か
ら追加側段部88に付け替えた後、標準カウンタウェイ
ト170の外周部分に追加カウンタウェイト180を位
置決め配置させ、さらに側方ボルト挿通孔87を通じて
標準カウンタウェイト170の側方ボルト締結孔75に
側方取付ボルト112を締結させれば、追加カウンタウ
ェイト180が標準カウンタウェイト170に取り付け
られることになり、標準カウンタウェイト170に追加
カウンタウェイト180の重量を付加した増量仕様とし
て建設機械を使用することができる。
【0083】この増量仕様の建設機械においては、標準
カウンタウェイト170および追加カウンタウェイト1
80の両者が作業荷重に対抗するモーメントとして作用
することになるため、掘削用バケット43の容量を増大
させる等、より作業荷重の大きい作業機への変更に対応
することが可能となる。この場合、さらに追加カウンタ
ウェイト180に対して増量用重錘100を適宜着脱さ
せれば、追加カウンタウェイト180の重量そのものを
実質的に増減させることができ、更なる作業荷重の変更
に対応することが可能となる。
【0084】この間、上記建設機械においても、追加側
爪部材183を標準側爪部材172に係合させること
で、上述した側方取付ボルト112を用いることなく、
追加カウンタウェイト180を標準カウンタウェイト1
70に位置決め係止させた状態に保持させておくことが
できるため、追加カウンタウェイト180を吊下保持さ
せた状態での標準カウンタウェイト170との位置決め
作業が不要になり、当該追加カウンタウェイト180の
着脱作業を極めて容易に行うことができるようになると
ともに、追加側爪部材183を標準側爪部材172に係
合させた時点で直ちにクレーンを解放することが可能と
なり、多数の建設機械に対して追加カウンタウェイト1
80の着脱作業を行うような場合にも、その作業効率を
著しく向上させることができるようになる。
【0085】この場合、上記建設機械によれば、標準側
爪部材172と追加側爪部材183とを係合させる際に
凹部171に係止用突部181を挿入させるようにして
いるため、これら凹部171と係止用突部181とがガ
イドとなり、標準カウンタウェイト170に対する追加
カウンタウェイト180の位置決め作業を一層容易に行
うことができるようになる。
【0086】さらに、上記建設機械によれば、追加カウ
ンタウェイト180を標準カウンタウェイト170に対
して係止させる手段として、相互に係合する爪部材17
2,183という単純な形状のものを適用しているた
め、これらカウンタウェイト170,180の構造を複
雑化する虞れがなく、製造工程の煩雑化や製造コストの
著しい増大が招来される虞れもない。
【0087】また、上述した標準仕様の状態において
も、外装カバー90によって凹部171が覆われるた
め、建設機械の外観品質が損なわれることもない。
【0088】しかも、上述した増量仕様の状態におい
て、上述した外装カバー90を追加カウンタウェイト1
80の追加側段部88に配置させておくことができるた
め、標準側段部78から取り外した外装カバー90の取
り扱いが容易となるばかりか、外装カバー90の紛失と
いった事態を防止することが可能となる。
【0089】なお、上述した実施の形態では、いずれも
掘削作業機を備えた建設機械を例示しているが、本発明
ではこれに限定されず、例えばクレーン等、その他の作
業機を備えた建設機械にももちろん適用することが可能
である。この場合、掘削作業機を備える建設機械として
は、必ずしもオフセット型のものを適用する必要もな
い。
【0090】また、上述した実施の形態では、係止手段
としていずれも相互に係合する爪部材によるものを例示
しているが、追加カウンタウェイトを標準カウンタウェ
イトに対して係止させた状態に保持できるものであれ
ば、その他の係止手段を適用しても構わない。なお、上
述した実施の形態では、いずれも係止手段を一箇所のみ
設けるようにしているが、係止手段を複数設け、複数箇
所において追加カウンタウェイトを標準カウンタウェイ
トに係止させるようにしても構わない。この場合、係止
手段としては、すべて同一の構成のものを適用する必要
はない。
【0091】さらに、上述した実施の形態では、いずれ
も追加カウンタウェイトに増量用重錘を着脱可能に配置
するようにしているが、必ずしも増量用重錘を設ける必
要はない。
【0092】また、上述した実施の形態では、追加カウ
ンタウェイトとして標準カウンタウェイトの外周部分を
囲繞する形状のものを適用するようにしているが、必ず
しもこの形状を適用する必要はなく、例えば、第1実施
形態の場合、標準カウンタウェイトに形成した切欠内に
嵌合配置されるような形状の追加カウンタウェイトを設
けるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の第1実施形態を概念的
に示した要部断面図である。
【図2】図1に示した建設機械の要部平面図である。
【図3】図1に示した建設機械における標準カウンタウ
ェイトの要部を拡大して示す平面図である。
【図4】図1に示した建設機械における標準カウンタウ
ェイトの背面図である。
【図5】図2における V−V 線断面図である。
【図6】図1に示した建設機械の側面図である。
【図7】図1に示した建設機械の背面図である。
【図8】図1に示した建設機械における係止手段の変形
例を示す要部断面図である。
【図9】図8に示した建設機械における標準カウンタウ
ェイトの係止手段を概念的に示す拡大平面図である。
【図10】本発明に係る建設機械の第2実施形態を概念
的に示した要部断面図である。
【図11】図10に示した建設機械の要部平面図であ
る。
【図12】図10に示した建設機械における標準カウン
タウェイトの背面図である。
【図13】図11における XIII−XIII 線断面図であ
る。
【図14】図11における XIV−XIV 線断面図である。
【図15】本発明に係る建設機械の第3実施形態を概念
的に示した要部断面図である。
【図16】図15に示した建設機械の要部平面図であ
る。
【符号の説明】
10…下部走行体、20…上部旋回体、40…掘削作業
機、70,130,170…標準カウンタウェイト、7
1…切欠、72,72′,83,134,144,17
2,183…爪部材、80,140,180…追加カウ
ンタウェイト、81…係止用突出片、90…外装カバ
ー、100…増量用重錘、171…凹部、181…係止
用突部。
フロントページの続き (72)発明者 川島 基之 埼玉県加須市南篠崎1−6 小松ゼノア株 式会社建機事業部内 (72)発明者 谷口 和弘 埼玉県加須市南篠崎1−6 小松ゼノア株 式会社建機事業部内 (72)発明者 田丸 正毅 石川県小松市符津町ツ23 株式会社小松製 作所粟津工場内 (72)発明者 杉山 清 石川県小松市符津町ツ23 株式会社小松製 作所粟津工場内 (72)発明者 山本 宏 石川県小松市符津町ツ23 株式会社小松製 作所粟津工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に対して旋回可能に配設し、作業機
    を移動可能に支承するとともに、該作業機とのバランス
    をとるための標準カウンタウェイトを保持した旋回基台
    と、前記標準カウンタウェイトに対して着脱可能に保持
    させ、該標準カウンタウェイトの重量を増加させる追加
    カウンタウェイトとを備えた建設機械において、 前記標準カウンタウェイトと前記追加カウンタウェイト
    との間に、当該追加カウンタウェイトを前記標準カウン
    タウェイトに対して係止した状態に保持させる係止手段
    を設けたことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記係止手段は、前記標準カウンタウェ
    イトの上端部において前記追加カウンタウェイトを係止
    するものであることを特徴とする請求項1記載の建設機
    械。
  3. 【請求項3】 前記係止手段は、前記標準カウンタウェ
    イトの外側部において前記追加カウンタウェイトを係止
    するものであることを特徴とする請求項1記載の建設機
    械。
  4. 【請求項4】 前記係止手段は、前記標準カウンタウェ
    イトおよび前記追加カウンタウェイトのそれぞれに設
    け、かつ相互に係合する爪部材であることを特徴とする
    請求項1記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記標準カウンタウェイトの係止手段を
    当該標準カウンタウェイトに対して着脱可能に配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 前記係止手段は、前記標準カウンタウェ
    イトに形成した凹部と、前記追加カウンタウェイトにお
    ける前記凹部に対応する部位に形成した突部との間に構
    成したものであることを特徴とする請求項1記載の建設
    機械。
  7. 【請求項7】 前記追加カウンタウェイトは、前記標準
    カウンタウェイトに対向する部位に増量用重錘を着脱可
    能に保持したものであることを特徴とする請求項1記載
    の建設機械。
  8. 【請求項8】 前記標準カウンタウェイトの係止手段を
    覆い隠すべく該標準カウンタウェイトに着脱可能に配置
    される外装カバーをさらに備えることを特徴とする請求
    項1記載の建設機械。
  9. 【請求項9】 前記外装カバーは、標準カウンタウェイ
    トに追加カウンタウェイトを装着した場合に前記標準カ
    ウンタウェイトから取り外され、かつ前記追加カウンタ
    ウェイトに着脱可能に配置されるものであることを特徴
    とする請求項8記載の建設機械。
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