JPH11198874A - 履帯シュ− - Google Patents
履帯シュ−Info
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- JPH11198874A JPH11198874A JP31398398A JP31398398A JPH11198874A JP H11198874 A JPH11198874 A JP H11198874A JP 31398398 A JP31398398 A JP 31398398A JP 31398398 A JP31398398 A JP 31398398A JP H11198874 A JPH11198874 A JP H11198874A
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- crawler
- shoe
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は建設車両や土木作業用車両に用いる履
帯シュ−に関するものであり、更に詳しくは鉄製履板に
装着容易とした履帯シュ−に係るものである。 【解決手段】帯板と、これに設けられた履板との連結用
孔と、この帯板の外周側に接着されたゴムパッドと、よ
りなる履帯シュ−であって、前記連結用孔とは逆側の端
部より履板に履帯シュ−を係止するフック金具を備える
と共に、この連結用孔に対応してゴムパッド内に埋設さ
れたナットを帯板に溶接した履帯シュ−。 1‥帯板、10 ‥グロ−サ−、2‥袋ナット、3‥フッ
ク金具、11‥履板。
帯シュ−に関するものであり、更に詳しくは鉄製履板に
装着容易とした履帯シュ−に係るものである。 【解決手段】帯板と、これに設けられた履板との連結用
孔と、この帯板の外周側に接着されたゴムパッドと、よ
りなる履帯シュ−であって、前記連結用孔とは逆側の端
部より履板に履帯シュ−を係止するフック金具を備える
と共に、この連結用孔に対応してゴムパッド内に埋設さ
れたナットを帯板に溶接した履帯シュ−。 1‥帯板、10 ‥グロ−サ−、2‥袋ナット、3‥フッ
ク金具、11‥履板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設車両や土木作業
用車両に用いる履帯シュ−に関するものであり、更に詳
しくは鉄製履板に装着容易とした履帯シュ−に係るもの
である。
用車両に用いる履帯シュ−に関するものであり、更に詳
しくは鉄製履板に装着容易とした履帯シュ−に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】建設車両や土木作業用車両に用いるクロ
−ラは、多数の履板をリンクによりブッシュ及びピンを
介して無端状に連結したものであり、この踏面側にゴム
パッドを備えた履帯シュ−をボルトにて装着した構造の
ものが広く用いられている。しかるに、ゴムパッドにあ
けられたボルト孔内に砂や小石が入り込み、このボルト
孔近傍からゴムパッドに亀裂が入り耐久性を著しく悪く
しているのが現状である。又、履板への装着時にあって
も、通常は4本のボルトをクロ−ラ内周側でナットにて
装着するものであり、装着作業性が悪く特に車両の内側
に位置するボルトにあっては締め付ける作業が容易では
ない。又、履板の裏面側にボルトが必要以上に突出する
ことともなり、車両側のフレ−ム等とのスペ−スをせば
める結果、ここに土砂が噛み込みやすくなり、かつ、ナ
ットを損傷して履帯シュ−の取り外しができなくなる等
の欠点があった。
−ラは、多数の履板をリンクによりブッシュ及びピンを
介して無端状に連結したものであり、この踏面側にゴム
パッドを備えた履帯シュ−をボルトにて装着した構造の
ものが広く用いられている。しかるに、ゴムパッドにあ
けられたボルト孔内に砂や小石が入り込み、このボルト
孔近傍からゴムパッドに亀裂が入り耐久性を著しく悪く
しているのが現状である。又、履板への装着時にあって
も、通常は4本のボルトをクロ−ラ内周側でナットにて
装着するものであり、装着作業性が悪く特に車両の内側
に位置するボルトにあっては締め付ける作業が容易では
ない。又、履板の裏面側にボルトが必要以上に突出する
ことともなり、車両側のフレ−ム等とのスペ−スをせば
める結果、ここに土砂が噛み込みやすくなり、かつ、ナ
ットを損傷して履帯シュ−の取り外しができなくなる等
の欠点があった。
【0003】以上のような欠点を解決するために、ボル
トを履帯シュ−のゴムパッド内に予め埋設する技術も開
発されているが、ゴムパッドの亀裂等の発生は低減され
るものの、履板との装着のための作業性は改善されてい
ない。更に改良されたものとして、例えば実開平6−7
4594号にて履帯シュ−のゴムパッド内にナットを埋
設する技術が開発されている。この履帯シュ−にあって
は、ゴムパッドの亀裂等の発生も少なく、かつ履板との
装着性もある程度改善され、従来のものに比べてすぐれ
た性能をもっている。
トを履帯シュ−のゴムパッド内に予め埋設する技術も開
発されているが、ゴムパッドの亀裂等の発生は低減され
るものの、履板との装着のための作業性は改善されてい
ない。更に改良されたものとして、例えば実開平6−7
4594号にて履帯シュ−のゴムパッド内にナットを埋
設する技術が開発されている。この履帯シュ−にあって
は、ゴムパッドの亀裂等の発生も少なく、かつ履板との
装着性もある程度改善され、従来のものに比べてすぐれ
た性能をもっている。
【0004】図14はこの履帯シュ−を示す断面図であ
り、帯板21に袋ナット22が溶接されたもので、この
帯板21に袋ナット22を囲んでゴムパッド23が加硫
接着されているものである。従って、履板24の裏側よ
り挿入されたボルト25が袋ナット22と螺合されるこ
とによって履帯シュ−が装着されることとなる。前記し
たように、通常履板24と履帯シュ−とは4本のボルト
25をもって装着されるため、袋ナット22もゴムパッ
ド23中に4個埋設されるものである。
り、帯板21に袋ナット22が溶接されたもので、この
帯板21に袋ナット22を囲んでゴムパッド23が加硫
接着されているものである。従って、履板24の裏側よ
り挿入されたボルト25が袋ナット22と螺合されるこ
とによって履帯シュ−が装着されることとなる。前記し
たように、通常履板24と履帯シュ−とは4本のボルト
25をもって装着されるため、袋ナット22もゴムパッ
ド23中に4個埋設されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この提案の履帯シュ−
のゴムパッドには装着のためのボルト孔がなく、ここか
らのゴムパッドの亀裂等の発生はなくなるが、装着時の
作業は基本的には4本のボルトをもって装着されるた
め、装着作業性の悪さは従来のものとそれほど差異はな
く、特に車両の内側に位置するボルトの締め付けは容易
ではなくこの点での問題は解決されていない。
のゴムパッドには装着のためのボルト孔がなく、ここか
らのゴムパッドの亀裂等の発生はなくなるが、装着時の
作業は基本的には4本のボルトをもって装着されるた
め、装着作業性の悪さは従来のものとそれほど差異はな
く、特に車両の内側に位置するボルトの締め付けは容易
ではなくこの点での問題は解決されていない。
【0006】本発明は、前記のような課題の解決を目的
としたものであって、ゴムパッドの亀裂等の低減は勿論
のこと、履板との装着作業性を改良することをその主目
的とするものである。
としたものであって、ゴムパッドの亀裂等の低減は勿論
のこと、履板との装着作業性を改良することをその主目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、帯板
と、この帯板に設けられた履板との連結用孔と、この帯
板の外周側に接着されたゴムパッドと、よりなる履帯シ
ュ−であって、前記連結用孔とは逆側の端部より履板に
履帯シュ−を係止するフック金具を備えると共に、この
連結用孔に対応してゴムパッド内に埋設されたナットを
帯板に溶接したことを特徴とする履帯シュ−に係るもの
である。
と、この帯板に設けられた履板との連結用孔と、この帯
板の外周側に接着されたゴムパッドと、よりなる履帯シ
ュ−であって、前記連結用孔とは逆側の端部より履板に
履帯シュ−を係止するフック金具を備えると共に、この
連結用孔に対応してゴムパッド内に埋設されたナットを
帯板に溶接したことを特徴とする履帯シュ−に係るもの
である。
【0008】そして、通常は帯板にグロ−サ−が形成さ
れ、グロ−サ−間にフック金具及びナットが溶接された
ものが好ましく、更にゴムパッド内に埋設されたナット
の背丈は、グロ−サ−の背丈と帯板の厚さの合計と同等
乃至はこれよりも背丈の低いものがよい。
れ、グロ−サ−間にフック金具及びナットが溶接された
ものが好ましく、更にゴムパッド内に埋設されたナット
の背丈は、グロ−サ−の背丈と帯板の厚さの合計と同等
乃至はこれよりも背丈の低いものがよい。
【0009】フック金具は、履板の端縁に履帯シュ−を
係止するものであって、フック金具の先端がリンク側に
面取り或いは拡開されているのがよい。尚、フック金具
の保護のために、接地側にゴムパッドの背丈以下の背丈
をもつゴム弾性体が加硫接着されていることが望まれ
る。本発明のフック金具としては、帯板の先端をそのま
ま折り曲げたものでもよい。
係止するものであって、フック金具の先端がリンク側に
面取り或いは拡開されているのがよい。尚、フック金具
の保護のために、接地側にゴムパッドの背丈以下の背丈
をもつゴム弾性体が加硫接着されていることが望まれ
る。本発明のフック金具としては、帯板の先端をそのま
ま折り曲げたものでもよい。
【0010】本発明の履帯シュ−は、基本的には帯板の
一方側にフック金具を備え、他方側に履板との連結のた
めのナットを溶接したものであって、履板に対しては先
ずフック金具をもって履板の端縁に履帯シュ−を係止
し、次いで履板側よりボルトをナットに螺合して履帯シ
ュ−を装着するものである。このため、装着に要する作
業は端的に言えば2本のボルトを締め付けるだけで完了
するものであり、フック金具における履板と履帯シュ−
の係止はワンタッチで行えるためほとんど作業時間を要
さない。しかも、フック金具を車両の内側に配置するこ
とにより、ボルト締付けは車両の外側の作業だけとなる
ため、装着に要する作業性は著しく短縮し、装着作業性
が向上したこととなる。
一方側にフック金具を備え、他方側に履板との連結のた
めのナットを溶接したものであって、履板に対しては先
ずフック金具をもって履板の端縁に履帯シュ−を係止
し、次いで履板側よりボルトをナットに螺合して履帯シ
ュ−を装着するものである。このため、装着に要する作
業は端的に言えば2本のボルトを締め付けるだけで完了
するものであり、フック金具における履板と履帯シュ−
の係止はワンタッチで行えるためほとんど作業時間を要
さない。しかも、フック金具を車両の内側に配置するこ
とにより、ボルト締付けは車両の外側の作業だけとなる
ため、装着に要する作業性は著しく短縮し、装着作業性
が向上したこととなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の形態にあっては、帯板の
一方端に履板と係止するフック金具を備えると共に、履
板と連結用のボルト孔をその反対側に備え、これに合わ
せて好ましくは袋ナットを溶接してなるものであり、こ
の帯板にゴムパッドを加硫接着するものであり、前記の
袋ナットはこのゴムパッド内に埋設されることとなる。
一方端に履板と係止するフック金具を備えると共に、履
板と連結用のボルト孔をその反対側に備え、これに合わ
せて好ましくは袋ナットを溶接してなるものであり、こ
の帯板にゴムパッドを加硫接着するものであり、前記の
袋ナットはこのゴムパッド内に埋設されることとなる。
【0012】そしてこの帯板は通常はグロ−サ−が備え
られるが、これらはいずれもグロ−サ−間の谷部に溶接
されるのが強度上好ましく、又、ナットはグロ−サ−よ
りも、或いはこれと帯板の厚さよりも接地側に突出しな
い方がゴムパッドに影響を及ばさず好ましい形態とな
る。
られるが、これらはいずれもグロ−サ−間の谷部に溶接
されるのが強度上好ましく、又、ナットはグロ−サ−よ
りも、或いはこれと帯板の厚さよりも接地側に突出しな
い方がゴムパッドに影響を及ばさず好ましい形態とな
る。
【0013】履板と弾性シュ−とは先ずフック金具をも
ってワンタッチにて係止されるが、フック金具の先端は
履板の端縁が嵌り易いように面取りが施されたり、或い
は拡開されていたり、更にフックの中間部が狭まってい
るのが好ましい。
ってワンタッチにて係止されるが、フック金具の先端は
履板の端縁が嵌り易いように面取りが施されたり、或い
は拡開されていたり、更にフックの中間部が狭まってい
るのが好ましい。
【0014】尚、履板と履帯シュ−の装着作業にあっ
て、フック金具側はワンタッチにて作業できるため、作
業のしにくい側即ち車両の内側にフック金具側を配置す
べきであり、このようにすることによりボルトの螺合は
作業のし易い車両の外側だけとなるものである。
て、フック金具側はワンタッチにて作業できるため、作
業のしにくい側即ち車両の内側にフック金具側を配置す
べきであり、このようにすることによりボルトの螺合は
作業のし易い車両の外側だけとなるものである。
【0015】
【実施例】以下、図面をもって本発明を更に詳細に説明
する。図1は本発明の履帯シュ−の接地面側の平面図で
あり、図2は正面図、図3は主要部での側断面図であ
る。図中、1は帯板であり、この帯板1には接地面側に
向けてグロ−サ−10 が形成されている。そして、この
グロ−サ−10 、10 間の底面11 に袋ナット2及びフ
ック金具3が溶接されている。即ち、このフック金具3
は帯板1の一方端に溶接されて履板との係止に供される
ものであり、その先端がリンク側に曲げられている。他
方、帯板1にはフック金具3と反対側にボルト孔4が穿
孔され、これに対応して袋ナット2が溶接されている。
このような構造をもつ帯板1の接地側にゴムパッド5が
加硫接着されるもので、このゴムパッド5内に袋ナット
2及びフック金具3の溶接部が埋設されるものである。
袋ナット2の背丈について言えば、図示するようにグロ
−サ−の背丈と帯板1の厚さとの合計よりも背丈の高い
ものもあるが、ナット2が保護され、耐久性を向上させ
るためには、グロ−サ−の背丈と帯板1の厚さの合計よ
りもナット2の背丈を同等乃至はこれよりも背丈の低い
方が好ましい。
する。図1は本発明の履帯シュ−の接地面側の平面図で
あり、図2は正面図、図3は主要部での側断面図であ
る。図中、1は帯板であり、この帯板1には接地面側に
向けてグロ−サ−10 が形成されている。そして、この
グロ−サ−10 、10 間の底面11 に袋ナット2及びフ
ック金具3が溶接されている。即ち、このフック金具3
は帯板1の一方端に溶接されて履板との係止に供される
ものであり、その先端がリンク側に曲げられている。他
方、帯板1にはフック金具3と反対側にボルト孔4が穿
孔され、これに対応して袋ナット2が溶接されている。
このような構造をもつ帯板1の接地側にゴムパッド5が
加硫接着されるもので、このゴムパッド5内に袋ナット
2及びフック金具3の溶接部が埋設されるものである。
袋ナット2の背丈について言えば、図示するようにグロ
−サ−の背丈と帯板1の厚さとの合計よりも背丈の高い
ものもあるが、ナット2が保護され、耐久性を向上させ
るためには、グロ−サ−の背丈と帯板1の厚さの合計よ
りもナット2の背丈を同等乃至はこれよりも背丈の低い
方が好ましい。
【0016】図中、一点鎖線で示すものはリンクにて無
端状に連結されてなる履板11であって、図示するよう
に、履板11の一方端縁110 にフック金具3をもって
履帯シュ−を係止し、次いでその反対側の袋ナット2に
履板11のボルト孔12を介してボルト13を螺合して
履帯シュ−を装着するものである。尚、前述したよう
に、フック金具3側は車両の内側に配置するのが作業性
の面からみて好ましいことは明らかである。
端状に連結されてなる履板11であって、図示するよう
に、履板11の一方端縁110 にフック金具3をもって
履帯シュ−を係止し、次いでその反対側の袋ナット2に
履板11のボルト孔12を介してボルト13を螺合して
履帯シュ−を装着するものである。尚、前述したよう
に、フック金具3側は車両の内側に配置するのが作業性
の面からみて好ましいことは明らかである。
【0017】図4は、本発明の履帯シュ−の別例を示す
もので、帯板1のみを取り出した正面図である。この例
にあっても、帯板1の一方端にフック金具3が溶接され
ているが、そのフック金具3の先端30 は拡開されて曲
げられている。このようにフック金具3の先端30 が拡
開されていることにより、履板11の端縁110 がワン
タッチで係止できることとなったものである。勿論、場
合によっては先端30 が曲げられなくとも面取りを施す
だけでもよい。
もので、帯板1のみを取り出した正面図である。この例
にあっても、帯板1の一方端にフック金具3が溶接され
ているが、そのフック金具3の先端30 は拡開されて曲
げられている。このようにフック金具3の先端30 が拡
開されていることにより、履板11の端縁110 がワン
タッチで係止できることとなったものである。勿論、場
合によっては先端30 が曲げられなくとも面取りを施す
だけでもよい。
【0018】図4中、二点鎖線で示すものはフック金具
3の接地面側に加硫接着されたゴム弾性体14であり、
これは走行時に小石等が直接フック金具に衝突すること
を阻止するための保護ブロックである。フック金具3が
帯板1の履板11側の底面11 に備えることによって、
特にこの保護ブロック14の厚さを確保できるため耐久
性が著しく向上することとなる。この保護ブロック14
は、帯板1の接地面側に加硫接着されるゴムパッド5と
同時に加硫成形されるのが一般的である。
3の接地面側に加硫接着されたゴム弾性体14であり、
これは走行時に小石等が直接フック金具に衝突すること
を阻止するための保護ブロックである。フック金具3が
帯板1の履板11側の底面11 に備えることによって、
特にこの保護ブロック14の厚さを確保できるため耐久
性が著しく向上することとなる。この保護ブロック14
は、帯板1の接地面側に加硫接着されるゴムパッド5と
同時に加硫成形されるのが一般的である。
【0019】図5は本発明の履帯シュ−の別例の側断面
図である。この例にあっては、履板11のグロ−サ−1
11 全体に接触するように帯板1の幅が広くなっている
ものであり、言い換えればゴムパッド5の全面に帯板1
が存在する形態である。このため、履板11と履帯シュ
−とは金属同士(履板11と帯板1)の接触面となるた
めに一体化が強まり、かつゴムパッド5は帯板1に加硫
接着されているためこの間に異物が入り込むことなくゴ
ムの損傷を防ぐことができる。
図である。この例にあっては、履板11のグロ−サ−1
11 全体に接触するように帯板1の幅が広くなっている
ものであり、言い換えればゴムパッド5の全面に帯板1
が存在する形態である。このため、履板11と履帯シュ
−とは金属同士(履板11と帯板1)の接触面となるた
めに一体化が強まり、かつゴムパッド5は帯板1に加硫
接着されているためこの間に異物が入り込むことなくゴ
ムの損傷を防ぐことができる。
【0020】この図5において、履帯シュ−は図1にお
けるフック金具3によって履板11との係止が先ず行わ
れることとなるが、図5における帯板1の形態はフック
金具3のない従来の履帯シュ−にも適用可能である。
けるフック金具3によって履板11との係止が先ず行わ
れることとなるが、図5における帯板1の形態はフック
金具3のない従来の履帯シュ−にも適用可能である。
【0021】尚、従来より履板11におけるグロ−サ−
111 、111 間の間隔A、Bは、同一寸法には設計さ
れていない。従って、装着する履帯シュ−も又この間隔
A、Bに合致させて帯板1が形成されるのが通例である
が、このようにすることにより履帯シュ−に方向性が生
じることとなってしまうのが現状である。
111 、111 間の間隔A、Bは、同一寸法には設計さ
れていない。従って、装着する履帯シュ−も又この間隔
A、Bに合致させて帯板1が形成されるのが通例である
が、このようにすることにより履帯シュ−に方向性が生
じることとなってしまうのが現状である。
【0022】図6はこれを改良したものであって、履帯
シュ−の装着の方向性をなくすこととしたものである。
即ち、履板11のグロ−サ−111 、111 間隔A、B
(A>Bとする)に対し、帯板1のグロ−サ−110 、
110 の間隔P、QはB≧P、Qなる関係を有するよう
設計することにより履帯シュ−の装着時の方向性をなく
すものである。この例にあっても、フック金具3によっ
て履板11との係止が図られることとなるが、図6に示
す帯板1と履板11との関係は、従来の形態の履帯シュ
−にも適用可能であることは言うまでもない。
シュ−の装着の方向性をなくすこととしたものである。
即ち、履板11のグロ−サ−111 、111 間隔A、B
(A>Bとする)に対し、帯板1のグロ−サ−110 、
110 の間隔P、QはB≧P、Qなる関係を有するよう
設計することにより履帯シュ−の装着時の方向性をなく
すものである。この例にあっても、フック金具3によっ
て履板11との係止が図られることとなるが、図6に示
す帯板1と履板11との関係は、従来の形態の履帯シュ
−にも適用可能であることは言うまでもない。
【0023】このように構成したことにより、履板11
と履帯シュ−の帯板1との間には場合によって間隔Sが
生ずるが、この間隔を構成する部材(履板11と帯板
1)がいずれも金属製であるのでここに異物が入り込ん
でもゴムパッド5にはなんら影響しない。尚、この場
合、図例でも分る通り帯板1と履板11との両グロ−サ
−10 と111 とが直接接触しあって装着されることが
必要である。
と履帯シュ−の帯板1との間には場合によって間隔Sが
生ずるが、この間隔を構成する部材(履板11と帯板
1)がいずれも金属製であるのでここに異物が入り込ん
でもゴムパッド5にはなんら影響しない。尚、この場
合、図例でも分る通り帯板1と履板11との両グロ−サ
−10 と111 とが直接接触しあって装着されることが
必要である。
【0024】図7、図8は更にこの具体例を示したもの
であり、グロ−サ−の間隔はA>B、P=B、Q<Bと
した。即ち、履板11と履帯シュ−の装着にあって、図
7はBとPを合わせた場合、図8は履帯シュ−を逆にし
て装着し、BとQとを合わせた場合の断面図である。図
7にあってはA、Q間で間隔S1 が、図8にあっては
A、P間で隙間S2 が,B、Q間で隙間S3 が形成され
ることとなるが、いずれもグロ−サ−部で履板11と帯
板1とが接触しているため機能上なんら問題を生じな
い。
であり、グロ−サ−の間隔はA>B、P=B、Q<Bと
した。即ち、履板11と履帯シュ−の装着にあって、図
7はBとPを合わせた場合、図8は履帯シュ−を逆にし
て装着し、BとQとを合わせた場合の断面図である。図
7にあってはA、Q間で間隔S1 が、図8にあっては
A、P間で隙間S2 が,B、Q間で隙間S3 が形成され
ることとなるが、いずれもグロ−サ−部で履板11と帯
板1とが接触しているため機能上なんら問題を生じな
い。
【0025】図9は本発明の履帯シュ−の別例を示す接
地面側の平面図、図10はその正面図、図11は主要部
での断面図である。この履帯シュ−にあっては、そのコ
−ナ−部を曲面とするのが好ましく、この図例ではゴム
パッド5の各コ−ナ−部50 が曲面をなしており、この
ためゴムパッド5のコ−ナ−部50 からのゴムのめくれ
がなく履帯シュ−の耐久性が向上することとなる。又、
帯板1が履帯シュ−の幅方向においてゴムパッドより幅
狭のものが用いられており、この帯板1の幅方向端部が
確実に多量のゴムにて覆われることとなる。このため、
帯板1の幅方向端部でのゴムのめくれはなくなり、耐久
性のアップが図られることとなる。
地面側の平面図、図10はその正面図、図11は主要部
での断面図である。この履帯シュ−にあっては、そのコ
−ナ−部を曲面とするのが好ましく、この図例ではゴム
パッド5の各コ−ナ−部50 が曲面をなしており、この
ためゴムパッド5のコ−ナ−部50 からのゴムのめくれ
がなく履帯シュ−の耐久性が向上することとなる。又、
帯板1が履帯シュ−の幅方向においてゴムパッドより幅
狭のものが用いられており、この帯板1の幅方向端部が
確実に多量のゴムにて覆われることとなる。このため、
帯板1の幅方向端部でのゴムのめくれはなくなり、耐久
性のアップが図られることとなる。
【0026】又、この帯板1の幅方向端部に溶接された
フック金具3もゴム中に埋設されることとなり、耐久性
の向上にも寄与することになる。又、ここに用いられる
フック金具3の拡大図を図12に示すが、フック金具3
の材質は例えば圧延鋼又はバネ鋼等であり、フックの金
具3の先端を内側に湾曲させてフック金具3の間隔dを
狭めてあり、履板の厚さよりも狭い間隔とするのが履板
11の固定に都合がよい。
フック金具3もゴム中に埋設されることとなり、耐久性
の向上にも寄与することになる。又、ここに用いられる
フック金具3の拡大図を図12に示すが、フック金具3
の材質は例えば圧延鋼又はバネ鋼等であり、フックの金
具3の先端を内側に湾曲させてフック金具3の間隔dを
狭めてあり、履板の厚さよりも狭い間隔とするのが履板
11の固定に都合がよい。
【0027】図9に示した履板シュ−の耐久試験を行っ
た。この試験にあって、用いた履板シュ−は6トン用の
ものであり、ゴムパッド5の幅は450mm、帯板11
の幅は430mmであり、従って帯板11の幅端にはゴ
ムが10mm存在している。一方、比較例としては帯板
11の幅も450mmであり、帯板11の幅端にはゴム
が存在しない履帯シュ−を用いた。連続走行試験の結
果、本発明の履帯シュ−にあっては連続走行50時間以
上の耐久性が確保されたのに対し、比較例のものにあっ
ては5時間でゴムの剥離が発生した。このことより、帯
板の幅端には10mm以上のゴムが存在するのが望まし
いことが分かった。
た。この試験にあって、用いた履板シュ−は6トン用の
ものであり、ゴムパッド5の幅は450mm、帯板11
の幅は430mmであり、従って帯板11の幅端にはゴ
ムが10mm存在している。一方、比較例としては帯板
11の幅も450mmであり、帯板11の幅端にはゴム
が存在しない履帯シュ−を用いた。連続走行試験の結
果、本発明の履帯シュ−にあっては連続走行50時間以
上の耐久性が確保されたのに対し、比較例のものにあっ
ては5時間でゴムの剥離が発生した。このことより、帯
板の幅端には10mm以上のゴムが存在するのが望まし
いことが分かった。
【0028】図13は本発明の履帯シュ−の更に別例を
示す断面図である。この例から分かるように履帯シュ−
の長手方向の前後には帯板1が達していない例である。
そして、好ましくは帯板1の前後端12 、13 が履板1
1のグロ−サ−111 の背丈より短く形成され、グロ−
サ−111 よりも帯板1の前後端12 、13 が突出しな
いことが望まれる。もし、帯板1の前後端12 、13 が
グロ−サ−111 よりも突出していると、この先端によ
ってゴムパッド5の亀裂破壊が簡単に発生してしまうか
らである。更に、履帯シュ−全体として前後端のゴムパ
ッド5の厚さは帯板の分だけ厚くなっており、このため
履板シュ−の走行時に石等に乗り上げた際に生じるゴム
パッド5の圧壊がゴム厚が厚くなることで改善されると
いう効果もある。
示す断面図である。この例から分かるように履帯シュ−
の長手方向の前後には帯板1が達していない例である。
そして、好ましくは帯板1の前後端12 、13 が履板1
1のグロ−サ−111 の背丈より短く形成され、グロ−
サ−111 よりも帯板1の前後端12 、13 が突出しな
いことが望まれる。もし、帯板1の前後端12 、13 が
グロ−サ−111 よりも突出していると、この先端によ
ってゴムパッド5の亀裂破壊が簡単に発生してしまうか
らである。更に、履帯シュ−全体として前後端のゴムパ
ッド5の厚さは帯板の分だけ厚くなっており、このため
履板シュ−の走行時に石等に乗り上げた際に生じるゴム
パッド5の圧壊がゴム厚が厚くなることで改善されると
いう効果もある。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、履帯シュ
−と履板とがフック金具で装着される方法を採用したた
め、その装着作業性は著しく向上した。
−と履板とがフック金具で装着される方法を採用したた
め、その装着作業性は著しく向上した。
【図1】図1は本発明の履帯シュ−の接地面側の平面図
である。
である。
【図2】図2は図1における履帯シュ−の正面図であ
る。
る。
【図3】図3は図1における履帯シュ−の主要部での切
断側面図である。
断側面図である。
【図4】図4は本発明の履帯シュ−の別例を示すもの
で、帯板のみを取り出した正面図である。
で、帯板のみを取り出した正面図である。
【図5】図5は本発明の履帯シュ−の別例の切断側面図
である。
である。
【図6】図6は本発明の履帯シュ−の更に別例の切断側
面図である。
面図である。
【図7】図7は図6の履帯シュ−の履板との装着例を示
す切断側面図である。
す切断側面図である。
【図8】図8は図6の履帯シュ−を逆に用いた際の履板
との装着例を示す切断側面図である。
との装着例を示す切断側面図である。
【図9】図9は本発明の履帯シュ−の別例を示す接地面
側の平面図である。
側の平面図である。
【図10】図10は図9の正面図である。
【図11】図11は図9の主要部での断面図である。
【図12】図12は図9に示したフック金具の拡大斜視
図である。
図である。
【図13】図13は本発明の履帯シュ−の更に別例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図14】図14は従来の履帯シュ−を示す断面図であ
る。
る。
1‥‥帯板 10 ‥‥帯板のグロ−サ−、 11 ‥‥帯板のグロ−サ−間の底面、 2‥‥袋ナット、 3‥‥フック金具、 30 ‥‥フック金具の先端、 4‥‥ボルト孔、 5‥‥ゴムパッド、 11‥‥リンクにて無端状に連結された履板、 110 ‥‥履板の一方端縁、 111 ‥‥履板のグロ−サ−、 12‥‥履板のボルト孔、 13‥‥ボルト、 14‥‥フック金具の接地面側に接着されたゴム弾性
体、 A、B‥‥履板のおけるグロ−サ−間の間隔、 P、Q‥‥帯板のグロ−サ−間の間隔、 S1 、S2 、S3 ‥‥グロ−サ−間の隙間。
体、 A、B‥‥履板のおけるグロ−サ−間の間隔、 P、Q‥‥帯板のグロ−サ−間の間隔、 S1 、S2 、S3 ‥‥グロ−サ−間の隙間。
Claims (7)
- 【請求項1】 帯板と、この帯板に設けられた履板との
連結用孔と、この帯板の外周側に接着されたゴムパッド
と、よりなる履帯シュ−であって、前記連結用孔とは逆
側の端部より履板に履帯シュ−を係止するフック金具を
備えると共に、この連結用孔に対応してゴムパッド内に
埋設されたナットを帯板に溶接したことを特徴とする履
帯シュ−。 - 【請求項2】 帯板にグロ−サ−が形成され、グロ−サ
−間にフック金具及びナットが溶接された請求項第1項
記載の履帯シュ−。 - 【請求項3】 ゴムパッド内に埋設されたナットの背丈
は、グロ−サ−の背丈と帯板の厚さの合計と同等乃至は
これよりも背丈の低い請求項第1項記載の履帯シュ−。 - 【請求項4】 履板に履帯シュ−を係止するフック金具
の先端がリンク側に面取り或いは拡開されている請求項
第1項記載の履帯シュ−。 - 【請求項5】 フック金具の接地側にゴムパッドの背丈
以下の背丈をもつゴム弾性体が加硫接着されている請求
項第1項記載の履帯シュ−。 - 【請求項6】 フック金具を車両の内側に配置した請求
項第1項記載の履帯シュ−。 - 【請求項7】 フック金具が帯板の履板側底面に備えら
れた請求項第1項記載の履帯シュ−。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31398398A JPH11198874A (ja) | 1995-11-06 | 1998-10-16 | 履帯シュ− |
JP2000018023A JP3457608B2 (ja) | 1995-11-06 | 2000-01-25 | 履帯シュ− |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31160895A JP2951247B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-11-06 | 履帯シュー |
JP31398398A JPH11198874A (ja) | 1995-11-06 | 1998-10-16 | 履帯シュ− |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31160895A Division JP2951247B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-11-06 | 履帯シュー |
Related Child Applications (4)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000018023A Division JP3457608B2 (ja) | 1995-11-06 | 2000-01-25 | 履帯シュ− |
JP2000018022A Division JP3457607B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 履帯シュ− |
JP2000018020A Division JP3309338B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 履帯シュ− |
JP2000018021A Division JP3457606B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 履帯シュ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11198874A true JPH11198874A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=29404602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31398398A Pending JPH11198874A (ja) | 1995-11-06 | 1998-10-16 | 履帯シュ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11198874A (ja) |
-
1998
- 1998-10-16 JP JP31398398A patent/JPH11198874A/ja active Pending
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