JPH11198772A - 洗車装置 - Google Patents

洗車装置

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JPH11198772A
JPH11198772A JP1775098A JP1775098A JPH11198772A JP H11198772 A JPH11198772 A JP H11198772A JP 1775098 A JP1775098 A JP 1775098A JP 1775098 A JP1775098 A JP 1775098A JP H11198772 A JPH11198772 A JP H11198772A
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JP
Japan
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car
washing
conveyor
vehicle
car washing
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Application number
JP1775098A
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English (en)
Inventor
Yukito Ohigata
幸人 大日方
Hideyasu Kobayashi
秀康 小林
Hiroshi Denda
博 伝田
Kazuo Shiromoto
和男 城本
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MK Seiko Co Ltd
Original Assignee
MK Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後に往復走行可能な洗車機本体に、洗浄手
段および乾燥手段を備えて洗車動作を行う洗車装置にお
いて、連続式洗車機のように短時間で効率良く洗車処理
でき、連続式洗車機に比べ小型で安価な洗車装置を得
る。 【構成】 洗車機本体の走行範囲手前の待機位置にある
自動車を洗車機本体の走行範囲へ進入させる第1のコン
ベアと、第1のコンベアに連設され走行範囲から洗車機
本体後方の退出位置まで自動車を搬送する第2のコンベ
アとを設け、第1および第2のコンベアは、洗車機本体
による少なくとも自動車の側面から後面へかけての洗浄
が、自動車が第1のコンベアから第2のコンベアへ完全
に載り移った位置で行われるように配置され、洗車動作
中に後続の自動車が第1のコンベア上の待機位置へ進入
可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、門型の洗車機本体に
洗浄手段および乾燥手段を備えて自動車の洗浄と乾燥を
はかる洗車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、門型の洗車機本体に洗浄手段
および乾燥手段を備え、自動車を跨ぐように往復走行し
て自動車の洗浄・乾燥をはかる門型洗車機が知られてい
る。なお、特開平5−213162号公報に見られるよ
うに、門型洗車機の移動距離を短縮することを目的とし
て、門型洗車機と相対方向へ自動車を走行させるコンベ
アを組み合わせた洗車装置も知られている。更に、門型
洗車機として、特開平6−219243号公報に見られ
るように、洗車した自動車を洗車機後方へ退出させるよ
うにして自動車の乗り入れと退出を円滑にできるように
した洗車装置も知られている。
【0003】また、特開平5−193458号公報に見
られるように、洗浄手段、乾燥手段等を備え設置面に固
定された門型の洗車機本体内を、コンベアで搬送して自
動車が通り抜けるようにし、一連の洗車作業を行うよう
にした連続式洗車装置が知られている。なお、この連続
式洗車機として、特開平7−132800号公報に見ら
れるように、洗浄手段の一つとして左右一対のサイドブ
ラシを設け、サイドブラシで自動車の前後面をブラッシ
ングする際にサイドブラシをコンベアの搬送方向へ移動
させるようにした洗車装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洗車需要が
増大する一方で洗車サービスの低価格化が加速されてお
り、短時間で効率良く洗車作業を消化する洗車装置が望
まれている。公知の門型洗車機では、洗車機本体の走行
範囲に自動車を乗り入れ同本体をメニューに応じて必要
回数往復走行させて洗車を行うもので、往復走行の回数
に応じて多彩な洗車メニューを省スペースで提供できる
利点がある。しかし、洗車エリアに対する自動車の入れ
替えが必要であるため、自動車の乗り入れや退出に手間
がかかる上、往復走行に伴い洗車作業が長時間に及ぶ欠
点があり、効率良く短時間で多数の洗車をこなすことが
できない問題がある。また、上記のように門型洗車機に
コンベアを組み合わせた装置も知られているが、洗車機
の走行距離を短縮して装置全体の設置スペースを小さく
することが目的であって、洗車効率を改善できるもので
はなかった。
【0005】更に、門型洗車機の後方へ自動車を退出さ
せるよう運用して、自動車の乗り入れと退出を円滑にす
るようにした、いわゆるドライブスルー式の装置も知ら
れるが、通常の門型洗車機では自動車の後方がホームポ
ジション(洗車開始位置)となるため洗車後にもう一度
洗車機内を通り抜けないと後方へ退出できず、乾燥後の
車体を濡らしてしまう等の問題があり、これに対し前記
特開平6−219243号公報のように、洗車機を自動
車より前側に位置させて洗車を終了すれば後方への退出
は容易になるが、これでは洗車後に次の洗車を開始する
までに洗車機を後方の開始位置まで復帰させる時間が必
要になる問題があった。
【0006】これに対し、連続式洗車機では、洗車機本
体内を自動車が通り抜けるだけで洗車を完了することが
でき、先行する自動車の退出を待たずに後続の洗車を実
行することが可能であり、門型洗車機に比べて効率良く
洗車を行うことができる。しかし、連続式洗車機は、門
型洗車機に比べて洗車機本体が大型で広い設置スペース
を占有し且つ高価となる問題があり、また実行する洗車
メニューはコンベアに沿って配列される洗車手段の種類
に応じた限られたものになる欠点がある。例えば、特殊
なワックス処理や水垢取り作業を含むような洗車メニュ
ーを連続式洗車機で実行するのが難しく、あえて実行さ
せようとすれば新たな洗車手段の追加が必要になり、そ
の分だけコンベアが長くなって洗浄と乾燥だけのベーシ
ックな洗車まで長い洗車時間が必要となり、著しく効率
が低下してしまうのである。
【0007】また、連続式洗車機において、自動車の前
後面および両側面をブラッシングするサイドブラシは洗
車機本体にあって通常最もスペースを占有する洗浄手段
であるが、その構成に関し前記特開平7−132800
号公報が知られている。ここで左右サイドブラシは、コ
ンベアの搬送方向と直交するレール上を移動するようコ
ンパクトに構成されるが、サイドブラシをコンベアの搬
送方向へ走行させるためのスペースが洗車機本体内に確
保される必要があり、洗車機本体がどうしても大型化す
る問題があった。
【0008】以上の諸点に鑑みて、この発明の第1の課
題とするところは、連続式洗車機のように短時間で効率
良く洗車処理でき、連続式洗車機に比べ小型で安価な洗
車装置が得られないか、という点にある。また、この発
明の第2の課題とするところは、門型洗車機のように多
彩な洗車メニューが実行可能で、門型洗車機よりも短時
間で効率良く洗車を処理できる洗車装置が得られない
か、という点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、門型に形
成され前後に往復走行可能な洗車機本体に、少なくとも
洗浄手段および乾燥手段を備え自動車の洗浄・乾燥とい
った洗車動作を行う洗車装置において、洗車機本体の走
行範囲手前の待機位置にある自動車を洗車機本体の走行
範囲へ進入させる第1のコンベアと、該第1のコンベア
に連設され前記走行範囲から洗車機本体後方の退出位置
まで自動車を搬送する第2のコンベアとを設け、洗車機
本体は、第1のコンベア寄りの前側に洗浄手段、その後
側に乾燥手段を設け、前記第1および第2のコンベアと
連動して走行し前記走行範囲に進入した自動車に対して
洗浄および乾燥を順に施すよう制御する手段を備えてお
り、前記第1および第2のコンベアは、洗車機本体によ
る少なくとも自動車の側面から後面へかけての洗浄が、
自動車が第1のコンベアから第2のコンベアへ完全に載
り移った位置で行われるように配置され、洗車動作中に
後続の自動車が第1のコンベア上の待機位置へ進入可能
としたことを特徴として、上記第1の課題の解決をはか
ったものである。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
洗浄手段の一つとして洗車機本体に架設されたレールに
沿って移動する左右一対のサイドブラシを設けて、自動
車の前後面および側面をブラッシング洗浄するものであ
り、前記制御手段では、サイドブラシで自動車の前後面
をブラッシングする際に前記コンベアの搬送方向へ洗車
機本体を往行させ、この後の前記乾燥手段で自動車の乾
燥をはかる際に洗車機本体を逆方向へ復行させるよう制
御するようにすれば良い。
【0011】また、第3の発明は、門型に形成され前後
に往復走行可能な洗車機本体に、少なくとも洗浄手段お
よび乾燥手段を備え自動車の洗浄・乾燥といった洗車動
作を行う洗車装置において、洗車機本体の走行範囲手前
の待機位置にある自動車を洗車機本体の走行範囲へ進入
させる第1のコンベアと、該第1のコンベアに連設され
前記走行範囲から洗車機本体後方の退出位置まで自動車
を搬送する第2のコンベアとを設け、前記第1および第
2のコンベアで自動車を搬送させつつ洗車動作を行う第
1の洗車工程と、自動車が第2のコンベアへ完全に乗り
移った状態で洗車機本体を走行させつつ洗車動作を行う
第2の洗車工程とを与え、この第1および第2の洗車工
程の組合せにより複数の洗車メニューを実行可能とした
制御手段を備えたことを特徴として、上記第2の課題の
解決をはかったものである。
【0012】更に、第4の発明は、第1乃至第3の発明
において、前記第1のコンベア上の待機位置にある自動
車の運転席から操作可能となる位置に、洗車料金の受付
や洗車メニューの選択を行う操作ユニットを設け、効率
良く洗車処理できると共に洗車装置の設置スペースの効
率化にも寄与するものである。
【0013】第5の発明は、第1乃至第4の発明におい
て、自動車が前記第1のコンベアにおける待機位置から
洗車機本体の走行範囲へ移動する間に設置面に固定され
た門型フレームを設け、該門型フレームには、そこを通
過する自動車に向けて洗浄水を高圧スプレーする複数の
スプレーノズルを備えて、より効果の高い洗車動作を実
現できるようにしたものである。
【0014】第6の発明は、第5の発明において、前記
門型フレームにあってそこを通過する自動車を検出する
手段を備え、主に第1のコンベアから第2のコンベアへ
自動車が乗り移ったのを検出するようにして、第1乃至
第4の発明の実施を容易にしたものである。
【0015】第7の発明は、門型に形成され前後に往復
走行可能な洗車機本体に、少なくとも洗浄手段および乾
燥手段を備え自動車の洗浄・乾燥といった洗車動作を行
う洗車装置において、洗車機本体の走行範囲から洗車機
本体後方の退出位置まで自動車を搬送するコンベアを設
け、洗車機本体は、前記洗浄手段の一つとして同本体に
架設されたレールに沿って移動する左右一対のサイドブ
ラシを設けて、自動車の前後面および側面をブラッシン
グ洗浄するものであり、更に前記サイドブラシの後方に
は前記乾燥手段を設けてあり、前記サイドブラシで自動
車の前後面をブラッシングする際に前記コンベアの搬送
方向へ洗車機本体を往行させ、この後の前記乾燥手段で
自動車の乾燥をはかる際に洗車機本体を逆方向へ復行さ
せるよう制御する手段を備えたことを特徴として、上記
第1の課題を解決しようとするものである。
【0016】第8の発明は、第2または第7の発明にお
いて、前記制御手段では、前記サイドブラシで自動車の
前後面をブラッシングしながら洗車機本体をコンベアの
搬送方向へ走行させるよう制御するようにして、発明の
実施をはかろうとするものである。
【0017】また、第9の発明は、同じく第2または第
7の発明において、前記サイドブラシが自動車の前後面
に達したのを検出する手段を備え、前記制御手段では、
前記検出手段からの検出信号に基づいてコンベアの搬送
を停止し、この後前記サイドブラシによるブラッシング
に適正な位置まで洗車機本体を走行させて、自動車の前
後面のブラッシングを行うよう制御するようにして、発
明の実施をはかろうとするものである。
【0018】
【作用】第1の発明によれば、第1のコンベアにより洗
車機本体の走行範囲手前の待機位置から洗車機本体によ
る洗車エリアへ自動車を進入させ、洗車機本体の走行範
囲となる洗車エリアにおいて洗浄・乾燥といった洗車動
作を順番に行い、ここで、少なくとも自動車の側面から
後面へかけての洗浄は自動車が第1のコンベアから第2
のコンベアへ完全に載り移った位置で行われるように
し、これにより洗車動作中に第1のコンベアのみを先に
停止させて、後続の自動車が第1のコンベア上の待機位
置へ進入可能となるので、先行する自動車の洗車が終了
すれば直ぐに後続の自動車の洗車を開始することができ
る。
【0019】第2の発明によれば、洗浄手段の一つとし
て左右一対のサイドブラシを設け、サイドブラシで自動
車の前後面をブラッシングする最中またはその前後に、
第2のコンベアの搬送方向へ洗車機本体を往行させ、自
動車後面までのブラッシングを終えると、洗車機本体を
逆方向へ復行させて乾燥をはかりながら洗車機本体のホ
ームポジション(洗車開始位置)へ戻るよう動作するの
で、乾燥終了時には常に洗車機本体は洗車開始位置に復
帰し、直ぐに後続の自動車に対する洗車動作を開始する
ことができ、また自動車は第2のコンベアにより洗車機
本体後方の退出位置へ搬送され、そのまま本体後方へス
ムーズに退出できる。
【0020】第3の発明によれば、洗車機本体の走行範
囲手前の待機位置から洗車機本体の走行範囲へと第1お
よび第2のコンベアで自動車を搬送させつつ洗車動作を
行う第1の洗車工程と、自動車が第2のコンベアへ完全
に乗り移った状態で洗車機本体を走行させつつ洗車動作
を行う第2の洗車工程とを与え、第1の洗車工程のみに
よる洗車、第1の洗車工程と1回の第2の洗車工程とに
よる洗車、第1の洗車工程と2回の第2の洗車工程とに
よる洗車、といったように第1および第2の洗車工程の
組合せにより複数の洗車メニューを実行可能としたの
で、第1の洗車工程のみによる洗浄と乾燥だけのベーシ
ックな洗車の他に、ポリッシングを伴うワックスがけ
や、水垢取りといった処理が、組み合わされる第2の工
程の回数に応じて実現でき、多様な洗車メニューを実施
することができる。しかも、少なくとも第2の洗車工程
は第2のコンベア上で行われるから、この洗車動作中に
第1のコンベアへ後続の自動車を乗り入れさせることが
でき、これにより先行する自動車の洗車が終了すれば直
ぐに後続の自動車の洗車を開始することができる。
【0021】第4の発明によれば、第1のコンベア上の
待機位置にある自動車の運転席から洗車料金の投入や洗
車メニューの選択を行うことができ、先行する自動車に
対する洗車動作中に操作入力を済ますことが可能とな
り、後続の洗車を効率良く処理できると共に、公知の連
続式洗車機の多くがそうであるように、コンベアの手前
に操作パネルを配置しておく必要がなく、洗車装置の設
置スペースの効率化にも寄与できる。
【0022】第5の発明によれば、自動車が第1のコン
ベアにおける待機位置から洗車機本体の走行範囲へ移動
する間に、そこを通過する自動車に向けて洗浄水を高圧
スプレーするので、洗車機本体において洗車動作を行う
前に車体に付着した砂・泥等の比較的落ちやすい汚れを
スプレー洗浄することができ、付着した砂・泥を車体に
こすり付けることによって生じる洗車キズを防止でき、
より効果の高い洗車動作を実現できる。
【0023】第6の発明によれば、スプレーノズルを備
えた門型フレームを利用して、そこを通過する自動車を
検出し、もって第1のコンベアから第2のコンベアへ自
動車が乗り移ったのを検出できるので、自動車が完全に
第2のコンベアへ移ったのを検知して第1のコンベアを
停止し、後続の自動車が第1のコンベアへ進入するのを
可能にするものである。
【0024】第7の発明によれば、コンベアで洗車機本
体の走行範囲から洗車機本体後方の退出位置まで自動車
を搬送し、サイドブラシで自動車の前後面をブラッシン
グする最中またはその前後に、第2のコンベアの搬送方
向へ洗車機本体を往行させ、自動車後面までのブラッシ
ングを終えると、洗車機本体を逆方向へ復行させて乾燥
をはかりながら洗車機本体のホームポジション(洗車開
始位置)へ戻るよう動作するので、乾燥終了時には常に
洗車機本体は洗車開始位置に復帰し、直ぐに後続の自動
車に対する洗車動作を開始することができ、また自動車
は第2のコンベアにより洗車機本体後方の退出位置へ搬
送され、そのまま本体後方へスムーズに退出できる。
【0025】第8の発明では、第2または第7の発明に
おいて、サイドブラシで自動車の前後面をブラッシング
しながら洗車機本体をコンベアの搬送方向へ走行させる
もので、コンベアと洗車機本体を略等しい速度で走行さ
せながらサイドブラシを開閉し、自動車前後面のブラッ
シング洗浄を実現する。
【0026】第9の発明では、やはり第2または第7の
発明において、サイドブラシが自動車の前後面に達した
のを検出してコンベアの搬送を停止し、この後ブラッシ
ングに適正な位置まで洗車機本体を走行させてからサイ
ドブラシを開閉し、自動車前後面のブラッシング洗浄を
実現する。
【0027】
【実施例】以下、その実施例について図面を基に説明す
る。図1は実施例の平面説明図、図2は同実施例の側面
説明図である。
【0028】1は洗車装置本体で、門型に形成されレー
ル2・2上を自動車Aを跨ぐように往復走行する。洗車
機本体1は、図1に見られるように通常レール2・2で
与えられる走行範囲の前端部に停止し、この位置から洗
車を開始する。本体1には、ブラシ装置3・4・4・5
・5,ブロワノズル6・7・7をはじめ散水ノズル(図
示しない),液剤タンク(図示しない)等が備えられ、
走行に伴って水,洗剤,ワックス等を散布してブラッシ
ングする洗浄作業やブロワノズルより空気を吹き付ける
乾燥作業を行う。
【0029】前記ブラシ装置は、洗車機本体1前側に位
置し車体上面に沿って昇降し同上面をブラッシングする
トップブラシ3と、該トップブラシ3の下方に位置し車
体に対して接離(開閉)動作し主に車体側面下部をブラ
ッシングする左右一対のロッカーブラシ4・4と、トッ
プブラシ3およびロッカーブラシ4・4の後方に位置し
車体に対して接離(開閉)動作し車体の前後面および側
面をブラッシングする左右一対のサイドブラシ5・5と
からなる。サイドブラシ5・5は、洗車機本体に架設さ
れた1本のレール5Rに支持され、このレール5Rに沿
ってそれぞれ開閉移動する公知の構成である。なお、こ
のブラシ装置3・4・4・5・5は図示しない散水ノズ
ルと共にブロワノズル6・7・7より本体1前側にあっ
て、洗浄部Wを形成している。
【0030】また、前記ブロワノズルは、各ブラシ装置
3・4・4・5・5の後方にあって、車体上面に沿って
昇降し同上面に空気を吹き付けて乾燥をはかる上面ブロ
ワノズル6と、該上面ブロワノズル6より更に本体1後
方に位置し車体側面に空気を吹き付けて乾燥をはかる左
右一対の側面ブロワノズル7・7とからなり、本体1の
後側に乾燥部Dを形成している。8は洗車機本体1の後
端部に設けられる車体検出用の光電スイッチで、自動車
が乾燥部Dを通過して洗車動作が終了したのを検知す
る。
【0031】レール2・2は洗車装置設置面を凹陥させ
た溝部Cに取り付けられ、設置面より突出しないように
して自動車がレール上を自由に通過できるように設けら
れている。この溝部Cは、レール2・2間中央に配設さ
れる排水ピット(図示しない)と連通し、主にレール2
・2の外側へ飛散した洗浄水を集水して排水口へ導くよ
う形成され、排水溝としても機能している。
【0032】9は本体1の洗浄部Wの後方で乾燥部Dの
手前に位置しブラシ装置および散水ノズルから飛散する
水がブロワノズルのある乾燥部Dへ至らぬように遮断す
るシャッター体である。シャッター体9は、図示しない
モータにより駆動されて昇降するもので、その下端部に
はセンサボックス10・10が対向するよう取り付けら
れ、そこに内蔵する光電スイッチで自動車の車体を検出
して、車体と非接触で昇降動作する。
【0033】11はレール2・2による洗車機本体1の
走行範囲手前の設置面に敷設される第1のコンベアで、
洗車装置で洗車可能とする自動車の前輪から後輪までの
最大寸法以上の長さに設定され、図示のように、この第
1のコンベア11上に自動車Aの前後輪をいずれも支持
する状態を、洗車機における自動車の待機位置Sとしい
ている。12は第1のコンベアと連設され洗車機本体1
の走行範囲の設置面に敷設される第2のコンベアで、洗
車機本体1の走行方向の寸法Lと洗車可能な自動車の前
輪から後端までの寸法Vの最大許容値との和(L+V)
以上の長さに設定され、この第2のコンベア12上に自
動車Aの前後輪をいずれも支持し得る後方限界付近を退
出位置Eとしている。なお、この第1及び第2のコンベ
ア11・12は、公知のローラコンベアやスラットコン
ベアといった、自動車の全車輪を支持して搬送できるも
のであれば特に格別な構造を必要としない。
【0034】13は第1のコンベア11上の待機位置S
にある自動車の運転席から操作可能な高さに設けられる
操作ユニットで、洗車料金の投入や洗車メニューの選択
入力等の操作を受け付け、ここで受け付けた操作入力に
基づいて洗車装置を起動する。19aは第1のコンベア
11への進入部に設けられる進入誘導灯で、「入場して
ください」「お待ちください」といったガイド表示をそ
れぞれ付した2つの表示灯を交互に点灯させて、進入可
否を表示する。また、19bは第2のコンベア12の後
方に設けられる退出誘導灯で、やはり「退場してくださ
い」「お待ちください」といった表示を付した2つの表
示灯を交互に点灯し、退場をガイドする。
【0035】14は第1のコンベア11と第2のコンベ
ア12との境界近くに位置する門型フレームで、待機位
置Sから洗車機本体の走行範囲へ移動する自動車が必ず
潜り抜けるものであり、門型フレーム14内を通過する
自動車に向けて洗浄水を高圧スプレーする複数のスプレ
ーノズル15・16・16と、そこを通過する自動車の
車体を検出する光電スイッチ17a〜17dを上下に複
数配置した車体検出部18とを備えている。
【0036】前記スプレーノズルは、門型フレーム14
天部より支持され自動車の幅方向へ所定周期で往復移動
して車体上面をスプレー洗浄する上面スプレーノズル1
5と、門型フレーム14の両側に支持され上下方向へ所
定周期で昇降移動して車体側面をスプレー洗浄する左右
一対の側面スプレーノズル16・16とからなる。車体
検出部18は、自動車のバンパー部に相当する高さの車
体を検出する光電スイッチ17aと、普通乗用車のウィ
ンドウ部に相当する高さの車体を検出する光電スイッチ
17bと、普通乗用車の天井部より高くワゴン車の天井
部よりは低い高さの車体を検出する光電スイッチ17c
と、洗車機本体1で洗車可能な自動車の上限の高さを越
える車体を検出する光電スイッチ17dとを備え、洗車
する自動車の前後端の検出、「普通車」「軽ワゴン車」
「ワゴン車」といった車種の判別、洗車可否(洗車可能
な車高か否か)の判別などを行っている。
【0037】図3は実施例の制御系を示すブロック図
で、20はマイクロコンピュータを備えた制御部、21
は洗車機本体1に設けられるブラシ装置をはじめとする
各部の駆動回路で、いずれも洗車機本体に設けられる。
22・23はそれぞれ第1および第2のコンベア11・
12の駆動部、24は門型フレーム14におけるスプレ
ー洗浄の駆動部(図示しないスプレー用の高圧ポンプ及
びスプレーノズル15・16・16の往復動手段を駆動
する)である。
【0038】25は洗車機本体1がレール2・2の前端
部に当たるホームポジション(洗車開始位置)または同
後端部の走行限界位置にあることを検出する位置検出
器、26はサイドブラシ5・5が車体前端部に接触して
前後に傾動したのを検出する傾動検出器、27はサイド
ブラシ5・5の開閉状態を検出する開閉検出器で、その
構成は特に図示しないが、いずれも既存の洗車機に採用
されている公知のもので良い。
【0039】ここで、制御部20は、操作ユニット13
における操作入力に基づき、駆動回路21及び各駆動部
22・23・24に順次信号出力して洗車動作を実行さ
せ、この洗車動作は車体検出部18、位置検出器25、
傾動検出器26及び開閉検出器27等の各センサからの
信号入力に基づいて進行する。
【0040】図4は実施例における動作例の説明図で、
ここでは自動車が第1のコンベア11上の待機位置から
第2のコンベア上の退出位置まで搬送されて洗浄と乾燥
とを完了するベーシックなスピード洗車を例示してい
る。以下、この図を基に実施例の動作を説明する。
【0041】通常、図4(a)に示すように、洗車装置
本体1は、レール2,2前方のホームポジションに停止
している。第1のコンベアへ自動車を乗り入れ、洗車利
用者が操作ユニット13において洗車料金を投入し希望
する洗車メニューを選択すると、制御部20では先行車
両の洗車動作が終了していることを確認して第1及び第
2のコンベア11・12を駆動し洗車動作を開始させ
る。
【0042】洗車が開始されると、駆動部24を介して
門型フレーム14においてスプレー洗浄が開始され、コ
ンベア11・12で搬送される自動車Aに付着した砂・
泥等の比較的落とし易い汚れが洗い流される。続いて、
自動車Aの前端が洗車機本体1に達すると散水ノズルよ
り洗浄水及び洗剤水を放出し、トップブラシ3を駆動し
て下降させロッカーブラシ4・4を駆動して車体側面下
部に押しつけるようにして、車体上面および側面下部の
ブラッシング洗浄を開始する。また、上方の待機位置に
巻き上げられたシャッター体9が下限位置まで降下され
て、開始された洗浄動作に伴う洗浄水等が乾燥部Dへ飛
散するのを防止する。
【0043】続いて、サイドブラシ5・5が駆動して本
体1中央に向けて閉じるよう動作し、図4(b)のよう
に、この閉じた状態のサイドブラシ5・5に自動車前端
が触れると、これを傾動検出器26で検出してコンベア
11・12を一旦停止し、代わりに洗車機本体1を自動
車前面のブラッシングに適した位置(検出器26が検出
解除される直後の位置)まで後退させ、この位置で本体
及びコンベアの両者を停止させてサイドブラシ5・5を
開き車体前面のブラッシング洗浄を行う。これと前後し
て図示しないブロワを駆動してブロワノズル6・7・7
より送風を開始する。サイドブラシ5・5が開いて車体
前面の洗浄を終えると、これを開閉検出器27で検出し
てコンベア11・12を再度駆動させ車体上面および側
面下部のブラッシング洗浄を続行させると共に、サイド
ブラシ5・5を車体側面に押しつけて同側面のブラッシ
ング洗浄を行う。
【0044】サイドブラシ5・5でブラッシングされた
車体は順次乾燥部Dへ至り車体面の水分除去がはかられ
る。ここでシャッター体8は車体形状に沿って昇降し洗
浄部Wから乾燥部Dへ洗浄水等が飛散しないよう遮断す
る。コンベア11・12の駆動に伴い自動車が第1のコ
ンベア11から第2のコンベア12へ完全に乗り移る
と、これを門型フレーム14の車体検出部18で検出
(光電スイッチ17aで自動車後端を検出)して第1の
コンベア11の駆動を停止する。この第1のコンベア1
1が停止すると、コンベア11近くに設置される進入誘
導灯19aにより進入可能の点灯表示をして、後続車両
の待機位置への進入を可能にする。
【0045】制御部20では、車体検出部18で検出す
る自動車の前後端位置とコンベア11・12の走行時間
または走行距離(走行距離を検出する場合には少なくと
も第2のコンベア12へロータリエンコーダを付設する
必要あり)のカウント値に基づき自動車Aの長さ及びコ
ンベア上での位置を検知し、この検知したデータに基づ
き各ブラシおよび散水ノズルが車体後端から外れるタイ
ミングを推定して順次にその動作を停止する。また、全
ブラシの駆動および散水ノズルからの放水が停止される
までシャッター体9が降ろされ、車体上方の空間をシャ
ッターで遮断する。
【0046】図4(d)に示すように、自動車後端に達
してサイドブラシ5・5が閉じると、これを開閉検出器
27で検出して第2のコンベア12を一旦停止し、代わ
りに洗車機本体1を自動車後面のブラッシングに適した
位置(検出器26が傾動検出する直後の位置)まで後退
させ、この位置で本体及びコンベアの両者を停止させて
サイドブラシ5・5を開き車体後面のブラッシング洗浄
を行う。図4(e)のように、サイドブラシ5・5が完
全に開いて車体後面の洗浄が終わると、これを開閉検出
器27で検出して第2のコンベア12を再び駆動し、ま
た洗車機本体1を前進させて自動車後端部の乾燥を続行
する。洗車機本体1の前進に伴いホームポジションに復
帰すると、これを位置検出器25で検出して本体1の走
行を停止する。また自動車Aが本体から完全に脱して乾
燥が終了すると、これを本体1の後端に設けた光電スイ
ッチ8で検出して第2のコンベアを停止する。(図4
(f))
【0047】こうして、洗車動作が終了すると、制御部
20では、退場誘導灯19bを点灯して洗車した自動車
の退場を促し、ここで、後続の自動車が第1のコンベア
に乗り入れている場合は、次の洗車を開始させることが
できる。以上のように、この動作例では、自動車Aを第
1のコンベアの待機位置Sから第2のコンベアの退出位
置Eまで移動させる間に、洗浄・乾燥からなる洗車動作
を終了することができる。
【0048】図5は実施例における他の動作例の説明図
で、ここでは自動車が第1のコンベア11上の待機位置
から第2のコンベアに乗り移る間に洗車処理を行う第1
の洗車工程と、第2のコンベア上の自動車に対し洗車本
体が往復走行して洗車処理を行う第2の洗車工程とを行
い、ワックスがけを含む洗車作業を実施する例を示して
いる。
【0049】第1の洗車工程では、図4(a)〜(e)
と同様に洗車機本体1及びコンベア11・12が動作し
て洗浄動作が行われ、図4(e)と同じ図5(e)の状
態から図5(f)のように洗車機本体1をホームポジシ
ョンまで前進させサイドブラシ5・5を閉じた状態と
し、第2の洗車工程が開始される。なお、乾燥動作は第
2の洗車工程において行うため、第1の洗車工程におい
て、ブロワノズル6・7・7からの送風を行なう必要は
なく、またシャッター体9を作動させる必要もない。
【0050】第2の洗車工程において、自動車Aは第2
のコンベア12上の第1の洗車工程を終了した位置で停
止され、専ら洗車機本体1が走行して実行される。洗車
機本体1はホームポジションから後退しながら、トップ
ブラシ3及びサイドブラシ5・5を駆動し散水ノズルか
らワックス剤を散布して、車体にワックス剤をブラッシ
ングにより擦り込むように動作し、第1の洗車工程で洗
浄した自動車のワックスがけを行う。
【0051】ワックスがけ動作が図5(h)のように自
動車後端にまで達すると、今度はブロワノズル6・7・
7より送風を開始し洗車機本体1を前進させて乾燥動作
を行い、図5(i)のように前進に伴い洗車機本体1が
ホームポジションに達すると、今度は第2のコンベア1
2を駆動して乾燥動作を続行する。コンベア12の駆動
に伴い図5(j)のように自動車が洗車機本体1から抜
け出ると、これを車体検出手段8で検出してコンベア1
2を停止し本体1の乾燥動作を終了する。
【0052】こうして、第2の洗車工程が終了すると、
図4の動作と同様に、制御部20では、退場誘導灯19
bを点灯して洗車した自動車の退場を促し、ここで、後
続の自動車が第1のコンベアに乗り入れている場合は、
次の洗車を開始させることができる。以上のように、こ
の動作例では、第1の洗車工程で自動車を洗浄し、第2
の洗車工程でワックスがけと乾燥を行うことができる。
なお、洗車機本体1を繰り返し往復走行させて第2の洗
車工程を複数回行い、公知の門型洗車機で行われるよう
な水垢取り処理やコーティング処理を行うようにするこ
ともできる。なお、第2の洗車工程は、常に第2のコン
ベア12で自動車を支持して行うから、いつでも後続の
自動車を第1のコンベア11へ乗り入れさせることがで
きる。また、図5の動作例では、洗車機本体1とコンベ
ア11・12を交互に走行させているが、例えば図5
(h)〜(j)の乾燥動作を本体1とコンベア12とを
同時に走行させて行い、洗車時間の短縮をはかるように
しても良い。
【0053】図6は図4に示すスピード洗車と同様な処
理を行う場合の他の動作例を示す説明図である。洗車動
作初期の図6(a)〜(b)は図4(a)〜(b)と全
く同様に行われる。
【0054】図6(b)のように、この閉じた状態のサ
イドブラシ5・5に自動車前端が触れると、これを傾動
検出器26で検出してコンベア11・12を一旦停止
し、洗車機本体1の後退を開始させた後にコンベア11
・12を再び駆動する。洗車機本体1はコンベア11・
12の搬送速度とほぼ等しい速度で後退しながら、サイ
ドブラシ5・5を開き車体前面のブラッシング洗浄を行
う。サイドブラシ5・5が開いて車体前面の洗浄を終え
ると、これを開閉検出器27で検出して洗車機本体1の
走行だけを停止し、図6(c)のように車体上面および
側面のブラッシング洗浄を行う。
【0055】図4の例と同様に、サイドブラシ5・5で
ブラッシングされた車体は順次乾燥部Dにおいてブロワ
ノズル6・7・7からの送風により乾燥がはかられる。
ここでシャッター体8は車体形状に沿って昇降し洗浄部
Wから乾燥部Dへ洗浄水等が飛散しないよう遮断する。
また、自動車が第1のコンベア11から第2のコンベア
12へ完全に乗り移ると、第1のコンベア11の駆動を
停止し、やはり進入誘導灯19aにより進入可能の点灯
表示をして、後続車両の待機位置への進入を可能にす
る。
【0056】図6(d)に示すように、自動車後端に達
してサイドブラシ5・5が閉じると、これを開閉検出器
27で検出して第2のコンベア12を一旦停止し、洗車
機本体1を後退させた後に第2のコンベア12を再び駆
動する。洗車機本体1はコンベア11・12の搬送速度
とほぼ等しい速度で後退しながら、サイドブラシ5・5
を開き車体前面のブラッシング洗浄を行う。サイドブラ
シ5・5が開いて車体前面の洗浄を終えると、これを開
閉検出器27で検出して洗車機本体1及び第2のコンベ
ア12の走行を停止し、この後洗車機本体1を前進させ
て乾燥を続行する。洗車機本体1の前進に伴いホームポ
ジションに復帰すると本体1の走行を停止し、今度は第
2のコンベアを駆動して乾燥を終了させる。こうして自
動車Aが本体から完全に脱して乾燥が終了すると、これ
を本体1の後端に設けた光電スイッチ8で検出して第2
のコンベアを停止する。(図6(f))
【0057】こうして、洗車動作が終了すると、制御部
20では、やはり退場誘導灯19bを点灯して洗車した
自動車の退場を促し、ここで、後続の自動車が第1のコ
ンベアに乗り入れている場合は、次の洗車を開始させる
ことができる。以上のように、この動作例では、自動車
Aを第1のコンベアの待機位置Sから第2のコンベアの
退出位置Eまで移動させる間に、洗浄・乾燥からなる洗
車動作を終了することができ、しかも図4の動作例に比
べコンベアによる自動車の搬送を途中でほとんど止める
ことなく動作できるので、よりスピーディな洗車動作が
可能になる。
【0058】図7は本発明に係る洗車装置の他の実施例
を示すもので、図1と対比すれば明らかなように、主要
な構成はほぼ同一であるが、レール2・2の長さが第2
のコンベア12と大差のない寸法に止められ、また図か
らは判別し得ないが第2のコンベア12が正逆方向に自
動車を搬送可能な構造とされている点で、図1の装置と
相違している。
【0059】この図7の実施例によれば、上記図4及び
図6のスピード洗車は図1の実施例と全く同様に動作し
て洗車処理することができる。一方、図5に示す第2の
洗車工程を行う場合には、図1の実施例より洗車機本体
1の走行距離が短く制限されているので、図8のような
動作で洗車が実行される。以下、図7の実施例により第
2の洗車工程を行う場合の動作例を図8を用いて説明す
る。
【0060】図8において、第1の洗車工程は、図4
(a)〜(e)または図6(a)〜(e)と同様に洗車
機本体1及びコンベア11・12が動作して洗浄動作が
行われる。第2の洗車工程初期の図8(e)〜(g)は
図5(e)〜(g)と全く同様に行われる。すなわち、
自動車Aは第2のコンベア12上の第1の洗車工程を終
了した位置で停止され、洗車機本体1はホームポジショ
ンから後退しながら、トップブラシ3及びサイドブラシ
5・5を駆動し散水ノズルからワックス剤を散布して、
車体にワックス剤をブラッシングにより擦り込むように
動作し、第1の洗車工程で洗浄した自動車のワックスが
けを行う。
【0061】洗車機本体1の後退に伴いレール2・2後
端の走行限界位置に至ると、これを位置検出器25で検
出して洗車機本体1の走行を停止し、代わりに第2のコ
ンベア12を逆方向へ駆動してワックスがけを続行す
る。ワックスがけ動作が図8(h)のように自動車後端
にまで達すると、第2のコンベア12を停止し、今度は
ブロワノズル6・7・7より送風を開始し洗車機本体1
を前進させて乾燥動作を行い、図8(i)のように前進
に伴い洗車機本体1がホームポジションに達すると、こ
れを位置検出器25で検出して今度は第2のコンベア1
2を駆動して乾燥動作を続行する。コンベア12の駆動
に伴い図8(j)のように自動車が洗車機本体1から抜
け出ると、これを車体検出手段8で検出してコンベア1
2を停止し本体1の乾燥動作を終了する。
【0062】こうして、第2の洗車工程が終了すると、
図5と同様に、退場誘導灯19bを点灯して洗車した自
動車の退場を促し、後続の自動車が待機していれば直ぐ
に次の洗車を開始させることができる。以上のように、
この動作例では、図7のようにより少ない設置面積で洗
車動作でき、より省スペースな洗車装置が得られる。も
ちろん、この動作例も第2の洗車工程を繰り返すことに
より図5の例と変わらぬ多様な洗車メニューを実現かの
うである。また、図8の動作例も、洗車機本体1とコン
ベア11・12を交互に走行させているが、本体1とコ
ンベア12とを同時に走行させて洗車時間の短縮をはか
ることができる。
【0063】以上、実施例について説明したが、上記実
施例によれば、ブラシ装置3・4・4・5・5及びブロ
ワノズル6・7・7を配置した従来の門型洗車機と大差
ない構成の洗車機本体と、洗車機本体1の前方にほぼ自
動車一台分程度の長さの第1のコンベア11と、同本体
1の後方にやはり自動車一台分程度延長させた第2のコ
ンベア12とを組み合わせてなるから、従来の連続式洗
車機と比べて洗車機本体1のサイズが小さい分だけ設置
面積が小さくて済み、しかも洗車機本体1は従来の門型
洗車機と変わらぬコンパクトで安価な構成で良いから、
連続式洗車機に比べて小型で安価な洗車装置が得られ
る。そして、こうした小型で安価な装置により、連続式
洗車機と同等の効率良い洗車処理を達成できるものであ
る。
【0064】もちろん、この発明は上記実施例だけに限
定されるものではない。特に、自動車が第2のコンベア
12上にあって洗車動作するときの洗車機本体1とコン
ベア12の走行タイミング及び順序は上記以外にも本件
請求の範囲を逸脱しない範囲で種々考えられるものであ
る。また、請求項1、及び請求項3乃至6の発明は、上
記実施例のようにブラシ装置を使用せず、代わりに高圧
スプレー手段のみで車体の洗浄をはかるタイプの洗車装
置にも適用可能であることは明らかである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、洗車機本体は公知の門型洗車機と大差のないコンパ
クトな形状でありながら、コンベアで退出位置まで自動
車を搬送する間に洗車を終了する連続式洗車機と変わら
ぬ効率の良さで洗車処理ができる、顕著な効果を奏する
ものである。また、コンベア上の自動車に対して洗車機
本体を往復走行させることにより、従来の連続式洗車機
にない多様な洗車メニューを提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の平面説明図である。
【図2】実施例の側面要部の説明図である。
【図3】実施例の制御系を示すブロック図である。
【図4】実施例の動作例を示す説明図である。
【図5】実施例の他の動作例を示す説明図である。
【図6】図4と同様な処理を行う場合の他の動作例を示
す説明図である。
【図7】他の実施例の平面説明図である。
【図8】図7の実施例により図5と同様な処理を行う場
合の動作例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体 3 洗浄手段たるトップブラシ 5・5 洗浄手段たるサイドブラシ 6・7・7 乾燥手段たるブロワノズル 11 第1のコンベア 12 第2のコンベア(請求項7のコンベア) 13 操作ユニット 14 門型フレーム 15・16・16 スプレーノズル 18 自動車の検出手段たる車体検出部 20 制御手段たる制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城本 和男 長野県更埴市大字雨宮1825番地 エムケー 精工株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門型に形成され前後に往復走行可能な洗
    車機本体に、少なくとも洗浄手段および乾燥手段を備え
    自動車の洗浄・乾燥といった洗車動作を行う洗車装置に
    おいて、 洗車機本体の走行範囲手前の待機位置にある自動車を洗
    車機本体の走行範囲へ進入させる第1のコンベアと、該
    第1のコンベアに連設され前記走行範囲から洗車機本体
    後方の退出位置まで自動車を搬送する第2のコンベアと
    を設け、 洗車機本体は、第1のコンベア寄りの前側に洗浄手段、
    その後側に乾燥手段を設け、前記第1および第2のコン
    ベアと連動して走行し前記走行範囲に進入した自動車に
    対して洗浄および乾燥を順に施すよう制御する手段を備
    えており、 前記第1および第2のコンベアは、洗車機本体による少
    なくとも自動車の側面から後面へかけての洗浄が、自動
    車が第1のコンベアから第2のコンベアへ完全に載り移
    った位置で行われるように配置され、 洗車動作中に後続の自動車が第1のコンベア上の待機位
    置へ進入可能としたことを特徴とする洗車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗車装置において、前記
    洗浄手段の一つとして洗車機本体に架設されたレールに
    沿って移動する左右一対のサイドブラシを設けて、自動
    車の前後面および側面をブラッシング洗浄するものであ
    り、 前記制御手段では、サイドブラシで自動車の前後面をブ
    ラッシングする際に前記コンベアの搬送方向へ洗車機本
    体を往行させ、この後の前記乾燥手段で自動車の乾燥を
    はかる際に洗車機本体を逆方向へ復行させるよう制御す
    ることを特徴とする洗車装置。
  3. 【請求項3】 門型に形成され前後に往復走行可能な
    洗車機本体に、少なくとも洗浄手段および乾燥手段を備
    え自動車の洗浄・乾燥といった洗車動作を行う洗車装置
    において、 洗車機本体の走行範囲手前の待機位置にある自動車を洗
    車機本体の走行範囲へ進入させる第1のコンベアと、該
    第1のコンベアに連設され前記走行範囲から洗車機本体
    後方の退出位置まで自動車を搬送する第2のコンベアと
    を設け、 前記第1および第2のコンベアで自動車を搬送させつつ
    洗車動作を行う第1の洗車工程と、自動車が第2のコン
    ベアへ完全に乗り移った状態で洗車機本体を走行させつ
    つ洗車動作を行う第2の洗車工程とを与え、この第1お
    よび第2の洗車工程の組合せにより複数の洗車メニュー
    を実行可能とした制御手段を備えたことを特徴とする洗
    車装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載の洗車装
    置において、前記第1のコンベア上の待機位置にある自
    動車の運転席から操作可能となる位置に、洗車料金の受
    付や洗車メニューの選択を行う操作ユニットを設けたこ
    とを特徴とする洗車装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載の洗車装
    置において、自動車が前記第1のコンベアにおける待機
    位置から洗車機本体の走行範囲へ移動する間に設置面に
    固定された門型フレームを設け、該門型フレームには、
    そこを通過する自動車に向けて洗浄水を高圧スプレーす
    る複数のスプレーノズルを備えたことを特徴とする洗車
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の洗車装置において、前記
    門型フレームにあってそこを通過する自動車を検出する
    手段を備えたことを特徴とする洗車装置。
  7. 【請求項7】 門型に形成され前後に往復走行可能な洗
    車機本体に、少なくとも洗浄手段および乾燥手段を備え
    自動車の洗浄・乾燥といった洗車動作を行う洗車装置に
    おいて、 洗車機本体の走行範囲から洗車機本体後方の退出位置ま
    で自動車を搬送するコンベアを設け、 洗車機本体は、前記洗浄手段の一つとして同本体に架設
    されたレールに沿って移動する左右一対のサイドブラシ
    を設けて、自動車の前後面および側面をブラッシング洗
    浄するものであり、更に前記サイドブラシの後方には前
    記乾燥手段を設けてあり、 前記サイドブラシで自動車の前後面をブラッシングする
    際に前記コンベアの搬送方向へ洗車機本体を往行させ、
    この後の前記乾燥手段で自動車の乾燥をはかる際に洗車
    機本体を逆方向へ復行させるよう制御する手段を備えた
    ことを特徴とする洗車装置。
  8. 【請求項8】 請求項2または7記載の洗車装置におい
    て、前記制御手段では、前記サイドブラシで自動車の前
    後面をブラッシングしながら洗車機本体をコンベアの搬
    送方向へ走行させるよう制御することを特徴とする洗車
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項2または7記載の洗車装置におい
    て、前記サイドブラシが自動車の前後面に達したのを検
    出する手段を備え、前記制御手段では、前記検出手段か
    らの検出信号に基づいてコンベアの搬送を停止し、この
    後前記サイドブラシによるブラッシングに適正な位置ま
    で洗車機本体を走行させて、自動車の前後面のブラッシ
    ングを行うよう制御することを特徴とする洗車装置。
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