JPH11198070A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH11198070A
JPH11198070A JP391898A JP391898A JPH11198070A JP H11198070 A JPH11198070 A JP H11198070A JP 391898 A JP391898 A JP 391898A JP 391898 A JP391898 A JP 391898A JP H11198070 A JPH11198070 A JP H11198070A
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JP
Japan
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lifting
transfer device
housing
turning
coaxial shaft
Prior art date
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JP391898A
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English (en)
Inventor
Satoshi Arai
聡 新居
Takenori Wakabayashi
武徳 若林
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハ等を搬送する従来の搬送装置で
は、同軸シャフトの軸心から偏心した位置に昇降力が作
用していたため、搬送装置の重心に対して昇降力の作用
点のバランス(メカバランス)が悪く、同軸シャフトの
軸倒れや傾きの原因となっていた。さらには、支柱にか
じりが発生して搬送装置を振動させる原因となってい
た。 【解決手段】 旋回伸縮機構20を垂直方向に移動可能
に設け、昇降機構30による昇降力が、搬送アームアセ
ンブリ10を上部に設けた同軸シャフト21の略軸心線
A上において旋回伸縮機構20に作用するように構成し
ている。このため、搬送装置1の重心に対して昇降力作
用点のバランスが良く、同軸シャフト21が軸倒れや傾
きを起こさず、また、装置1の振動も防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、半導
体ウェハ等を搬送するための搬送装置に関し、特に、搬
送アームアセンブリを旋回、伸縮、昇降させる駆動機構
を備えた搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の搬送装置としては、例え
ば特表平8−506771号公報に記載されたようなも
のがある。図7はこの公報に記載された搬送装置の駆動
機構部分の縦断面図である。この搬送装置101は、取
付フランジ141によって真空チャンバの底壁190の
開口部に取り付けられている。この搬送装置101はア
ウターシャフト121aとインナーシャフト121bか
ら成る同軸シャフト121を備えている。この同軸シャ
フト121の上端には、関節アームアセンブリ(図示せ
ず)が取り付けられている。この同軸シャフト121は
下部をドライブハウジング129に収容されており、ド
ライブハウジング129の下端の開口は端部キャップ1
29aで塞がれている。そしてドライブハウジング12
9の上端はベローズ161を介して取付フランジ141
に連結されている。そして、ベローズ161、ドライブ
ハウジング129、端部キャップ129aで囲まれる内
部空間が真空チャンバに連通して真空領域に保たれてい
る。
【0003】アウターシャフト121aはその下部をベ
アリング124a、124bで支持されて、また、イン
ナーシャフト121bはその下部をベアリング126
a、126bで支持されて、ドライブハウジング129
に回転可能に収容されている。そして、ドライブハウジ
ング129に固定されたステータ122aとアウターシ
ャフト121aの側面に固定されたロータ122bとに
よりモータ122が構成され、このモータ122の駆動
によってアウターシャフト121aが回転駆動される。
同様に、ドライブハウジング129に固定されたステー
タ123aとインナーシャフト121bに固定されたロ
ータ123bとによりモータ123が構成され、このモ
ータ123の駆動によってインナーシャフト121bが
回転駆動される。関節アームアセンブリはアウターシャ
フト121aとインナーシャフト121bを各々独立に
回転駆動することにより、旋回・伸縮させることができ
る。すなわち、アウターシャフト121aとインナーシ
ャフト121bを同一方向に同一回転速度で回転させる
と関節アームアセンブリは旋回し、アウターシャフト1
21aとインナーシャフト121bを反対方向に回転さ
せると関節アームアセンブリは伸縮する。
【0004】ドライブハウジング129は、スライド式
の支柱151とリードスクリュー式の支柱152とによ
って、取付フランジ141から吊り下げ状態に支持され
ている。支柱151と支柱152の下端部はドライブハ
ウジング129の上端に固定されており、上下駆動モー
タ152aによって支柱152を上下動させるとドライ
ブハウジング129も上下動する。これによって関節ア
ームアセンブリが昇降する。なお、支柱151はドライ
ブハウジング129の上下動に追従してシリンダ151
a内をスライドし、ベローズ161はドライブハウジン
グ129の上下動に追従して伸縮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7の構造の搬送装置
101では、上下駆動モータ152aを駆動させると支
柱152の下端を作用点としてドライブハウジング12
9に昇降力が作用するのであるが、この支柱152は同
軸シャフト121の軸心から偏心した位置に配されてい
る。このように搬送装置101の重心に対して昇降力の
作用点のバランス(メカバランス)が悪く、従って、上
下駆動モータ152aはモーメント荷重を負荷しながら
駆動される。このことは、同軸シャフト121の軸倒れ
や傾きの原因となる。さらには、支柱151、152に
かじりが発生して搬送装置101を振動させる原因とな
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願に係る搬送装置
は、旋回伸縮機構を垂直方向に移動可能に設け、昇降機
構による昇降力が、搬送アームアセンブリを上部に設け
た同軸シャフトの略軸心線上において旋回伸縮機構に作
用するように構成している。このため、搬送装置の重心
に対して昇降力作用点のバランスが良く、搬送アームア
センブリを上部に設けた同軸シャフトが軸倒れや傾きを
起こさず、また、装置の振動も防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】この出願発明の搬送装置は、搬送
アームアセンブリを上部に設けた同軸シャフトを回転駆
動機構によって回転駆動することによって該搬送アーム
アセンブリを旋回伸縮させる旋回伸縮機構と、該搬送ア
ームアセンブリを昇降させる昇降機構とを有する搬送装
置において、該旋回伸縮機構を垂直方向に移動可能に設
け、該昇降機構は、該同軸シャフトの略軸心線上におい
て該旋回伸縮機構に昇降力を作用させ、該旋回伸縮機構
を昇降させることによって該搬送アームアセンブリを昇
降させることを特徴としている。このように構成されて
いるため、搬送装置の重心は昇降力の略作用線上に位置
することになる。従って、昇降機構はモーメント荷重を
負荷しにくい。このように、搬送装置の重量バランスに
対して昇降力作用点のバランスが良く、この昇降力によ
って旋回伸縮機構を昇降させても、同軸シャフトの軸倒
れや傾きが生じにくい。また、装置の振動も生じにく
い。
【0008】昇降機構によって同軸シャフトの略軸心線
上において旋回伸縮機構に昇降力を作用させるには、例
えば、昇降機構を旋回伸縮機構の下方に配し、昇降力を
旋回伸縮機構の下方から作用させるようにするとよい。
【0009】また、昇降力を旋回伸縮機構の下方から作
用させるようにするには、例えば、旋回伸縮機構が同軸
シャフトと回転駆動機構とを収容するハウジングを有す
るよに構成し、昇降力をこのハウジングの下端に作用さ
せるようにするとよい。
【0010】また、昇降機構を旋回伸縮機構の下方に配
するには、例えば、昇降機構が垂直方向に伸延する支持
部材を介して取付フランジに固定されるように構成する
とよい。
【0011】そして、この支持部材に案内されて、また
は、この支持部材に取り付けられたレールに案内されて
垂直方向に移動する移動子が旋回伸縮機構に固着される
ように構成してもよい。このように構成すると、旋回伸
縮機構が移動子に導かれ、安定した昇降状態に保たれ、
横ブレが生じないので、装置の振動防止にも効果的であ
る。
【0012】また、昇降機構を構成する機構としては、
これに限るのではないが、例えば、ボールネジ機構、ロ
ーラネジ機構、シリンダ機構、クランク機構などがあ
る。
【0013】また、上記搬送装置において、旋回伸縮機
構は、真空チャンバに取り付けられることによりその内
部が真空領域に保たれ、回転駆動機構が、同軸シャフト
に取り付けられたロータと、このロータと対応して設け
られたステータとを有するモータで構成され、ロータは
同軸シャフトとともに真空領域内に配され、ステータは
真空領域外に配されるように構成してもよい。このよう
に構成すると、同軸シャフトの外周面で気密を保つため
の磁気流体シールを設ける必要がなくなる。そうする
と、真空領域が磁気流体シールから発せられる塵などで
汚染されることがないし、また、流体の気化によって真
空度が低下することもない。よって、真空チャンバ内で
半導体ウェハ等を搬送するのに好ましい搬送装置を得る
ことができる。
【0014】また、上記搬送装置において、旋回伸縮機
構がベローズを介して真空チャンバに取り付けられるよ
うに構成してもよい。このように、旋回伸縮機構と真空
チャンバとの間のシール機構としてベローズを採用する
と、シール機構からの発塵の恐れがなくなり、真空チャ
ンバ内で半導体ウェハ等を搬送するのに好ましい搬送装
置を得ることができる。
【0015】
【実施例】この出願発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0016】図1は、この出願発明の搬送装置の一実施
例を示す外観図であり、搬送アームアセンブリが縮んだ
状態を示すものである。
【0017】この搬送装置1は半導体製造ライン等にお
いて、半導体ウェハ等を複数のワークステーション間で
搬送するための装置である。複数のワークステーション
は真空チャンバを介して連通しており、通常、この搬送
装置1は取付フランジ41によって真空チャンバの底壁
の開口部に取り付けられる。
【0018】搬送アームアセンブリ10は2本の主動ア
ーム11、12と4本の従動アーム13、14、15、
16を有する。主動アーム11、12の一端は搬送装置
1の内部から取付フランジ41を貫通して伸延する同軸
シャフト21の上部に取り付けられている。同軸シャフ
ト21はアウターシャフト21aとインナーシャフト2
1bから構成されており、主動アーム11はアウターシ
ャフト21aに、主動アーム12はインナーシャフト2
1bに取り付けられている。主動アーム11、12の他
端は、それぞれ2本の従動アームの一端を軸支してい
る。そして従動アーム13、14、15、16の他端は
ウェハテーブル17、18を軸支している。搬送装置1
はウェハテーブル17、18に半導体ウェハ等を載置し
て搬送する。搬送アームアセンブリ10はこのように構
成されているので、アウターシャフト21aとインナー
シャフト21bを独立に回転駆動することにより、旋回
・伸縮させることができる。例えば、アウターシャフト
21aとインナーシャフト21bを同一方向に同一回転
速度で回転させると、2本の主動アーム11、12は開
き角を一定に保ったまま旋回し、搬送アームアセンブリ
10は伸縮せずに旋回する。図1中の矢印は旋回方向を
示すものである。また、アウターシャフト21aとイン
ナーシャフト21bを反対方向に回転させると、2本の
主動アーム11、12の開き角が変化し、搬送アームア
センブリ10は伸縮する。
【0019】図2は、搬送アームアセンブリ10が伸び
た状態を示すものである。2本の主動アーム11、12
の開き角は、図1の状態よりも小さくなっており、これ
に従いウェハテーブル17が同軸シャフト21の半径方
向に移動しているのがわかる。図2中の矢印は、搬送ア
ームアセンブリ10の伸縮方向を示すものである。
【0020】このような搬送アームアセンブリ10の旋
回伸縮動作によって、ウェハテーブル17、18は水平
面内において移動される。
【0021】図3は、搬送装置1の縦断面図である。搬
送装置1は、取付フランジ41によって真空チャンバの
底壁90の開口部にボルト91で取り付けられている。
29は旋回伸縮機構の主要部材が収容されたハウジング
であり、39は昇降機構の主要部材が収容されたハウジ
ングである。ハウジング39は垂直方向に伸延する支持
部材50を介して取付フランジ41に固定されている。
支持部材50の両端はボルト51によって、それぞれ取
付フランジ41とハウジング39に固定されている。ハ
ウジング29は取付フランジ41とハウジング39の中
間に配置されている。換言すれば、ハウジング39はハ
ウジング29の下方に配されている。ハウジング29の
側面には移動子52が固定されており、この移動子52
は支持部材50に取り付けられたレール53とかみ合っ
ており、レール53に案内されて垂直方向に摺動できる
ようになっている。つまり、移動子52とレール53と
でリニアがイドが構成され、このリニアガイドによって
ハウジング29の移動は垂直方向に規制される。なお、
60は円筒状の外装ケースである。
【0022】図4は、図3のB−B線矢視断面図であ
る。このように、4つの支持部材50が同軸シャフト2
1の軸心に対して軸対称となるように配置されている。
そして、各支持部材50にレール53が取り付けられて
おり、それぞれのレール53に移動子52が勘合してい
る。
【0023】図3を参照すると、搬送アームアセンブリ
10を旋回伸縮させる旋回伸縮機構20は、主に、同軸
シャフト21、モータ22、23、ハウジング29から
構成されている。同軸シャフト21はインナーシャフト
21bと中空のアウターシャフト21aから構成されて
いる。アウターシャフト21aはその外周面の2点をベ
アリング24によってハウジング29に対して回転可能
に支持されている。また、インナーシャフト21bは、
外周面上部をベアリング25でアウターシャフト21a
の内周面上部に支持され、外周面下部をベアリング26
によってハウジング29に支持されている。このように
支持されているのでインナーシャフト21bはアウター
シャフト21a及びハウジング29に対して相対的に回
転可能である。
【0024】モータ22は、ハウジング29に設けられ
たステータ22aと、アウターシャフト21aの外周面
上のステータ22aに対応する位置に取り付けられたロ
ータ22bとによって構成されている。このモータ22
によってアウターシャフト21aが回転駆動される。ス
テータ22aはハウジング29の内周面には突出してお
らず、ハウジング29の内周面とロータ22bとの間に
はわずかなクリアランス(間隙)がある。なお、27は
アウターシャフト21aの回転角、回転速度を検出する
ためのロータリーエンコーダであり、ディスク27a、
発光ダイオード27b、光センサ27cから成ってい
る。
【0025】また、モータ23は、ハウジング29に設
けられたステータ23aと、インナーシャフト21bの
外周面上のステータ23aに対応する位置に取り付けら
れたロータ23bとによって構成されている。このモー
タ23によってインナーシャフト21bが回転駆動され
る。ステータ23aもハウジング29の内周面には突出
しておらず、ハウジング29の内周面とロータ23bと
の間にはわずかなクリアランス(間隙)がある。なお、
28はインナーシャフト21bの回転角、回転速度を検
出するためのロータリーエンコーダであり、ディスク2
8a、発光ダイオード28b、光センサ28cから成っ
ている。
【0026】このように2つのモータ22、23は直列
配置され、これらモータ22、23が、同軸シャフト2
1を回転駆動させる回転駆動機構を構成している。
【0027】ハウジング29はベローズ61を介して取
付フランジ41と連結されている。また、ハウジング2
9の底部はキャップ29aによって塞がれている。そし
て、ベローズ61、ハウジング29、キャップ29aで
囲まれる内部空間が真空チャンバに連通して真空領域に
保たれている。すなわち、旋回伸縮機構20の内部は真
空容器状になっている。
【0028】モータ22のロータ22bは、アウターシ
ャフト21aとともに、この真空領域内に配されてい
る。そして、ステータ22aはこの真空領域外に配され
ている。また、モータ23のロータ23bは、インナー
シャフト21bとともに、この真空領域内に配されてお
り、ステータ23aはこの真空領域外に配されている。
このように構成されているので、同軸シャフト21の全
体を真空領域内に収めた状態で、同軸シャフト21を回
転駆動させることができる。したがって、同軸シャフト
21には気密を保つための磁気流体シールを設ける必要
がない。半導体ウェハ等を搬送する真空チャンバでは極
力発塵を抑制する必要があるが、磁気流体シールを用い
ると、磁気流体シールから塵などが発せられて真空領域
が汚染される恐れがある。しかし、この実施例の構造で
あればその心配はない。また、流体の気化による真空度
の低下も生じない。
【0029】搬送アームアセンブリ10を昇降させる昇
降機構30は、主に、ボールネジ34、回転軸31、モ
ータ32、ハウジング39から構成されている。ボール
ネジ34はナット34a、ネジ部材34bおよび図示し
ない複数のボールから構成されている。回転軸31は外
周面の2点をベアリング35、36によってハウジング
39に対して回転可能に支持されている。モータ32
は、ハウジング39に設けられたステータ32aと、回
転軸31の外周面上のステータ32aに対応する位置に
取り付けられたロータ32bとで構成されている。ステ
ータ32aとロータ32bとの間にはわずかなクリアラ
ンス(間隙)がある。このモータ32によって回転軸3
1が回転駆動される。なお、37は回転軸31の回転
角、回転速度を検出するためのロータリーエンコーダを
構成する部材であり、軸38を介して回転軸31に取り
付けられている。回転軸31は中空構造であるが、この
中空部にはナット34aが嵌着されており、このナット
34aとボール(図示せず)を介して螺合するようにネ
ジ部材34bが設けられている。ネジ部材34bの上部
は小径になっているが、この小径部分にもネジが形成さ
れており、この小径部分がハウジング29の底部に設け
られた孔を貫通し、ハウジング29の内部からナット3
3で締められている。このようにして、ネジ部材34b
がハウジング29の下端に固定されている。
【0030】昇降機構30はこのように構成されている
ので、モータ32を回転駆動させると、回転軸31が回
転し、これによりネジ部材34bがハウジング39に対
して上下動する。すると、このネジ部材34bによって
ハウジング29に昇降力が与えられ、ハウジング29が
昇降する。そして、同軸シャフト21はハウジング29
と一体的に昇降し、これによって同軸シャフト21の上
部に設けられた搬送アームアセンブリ10も昇降する。
ネジ部材34bは同軸シャフト21の軸心線A上に配さ
れており、昇降機構30による昇降力は、同軸シャフト
21の軸心線A上においてハウジング29に下方から作
用する。
【0031】このように、昇降機構30による昇降力を
同軸シャフト21の軸心線A上において作用させてお
り、また、昇降力は垂直方向に作用するので、昇降力の
作用線は同軸シャフト21の軸心線Aに一致する。搬送
装置1は軸心線Aに対して略対称の構造であるため、搬
送装置1の重心は軸心線A上にある。したがって、搬送
装置1の重心は昇降力の略作用線上に位置することにな
り、昇降機構30がモーメント荷重を負荷することもな
い。このように、搬送装置1の重量バランスに対して昇
降力がバランス良く作用するのでこの昇降力によって旋
回伸縮機構20を昇降させても、同軸シャフト21の軸
倒れや傾きは生じにくい。また、ネジ部材34bとナッ
ト34aとのかじりも生じにくく振動も生じにくい。ま
た、このように昇降機構30を支持部材50を介して旋
回伸縮機構20の下方に配置する構造を採ると、搬送装
置1の組立、調整が容易となり、搬送装置1の製造やメ
ンテナンスの経済性にも寄与する。
【0032】また、ハウジング29は、レール53に案
内されて垂直方向に移動する移動子52に導かれて昇降
するので、昇降状態は安定し、昇降中に横ブレが生ずる
こともなく、よって搬送装置1の振動も生じない。
【0033】なお、この実施例ではハウジング29と取
付フランジ41との間の気密をベローズ61によって維
持しており、ベローズ61がシール機構として作用して
いるのであるが、ベローズ61に代えて例えば摺動式の
シール機構を採用することも可能である。しかし、半導
体製造ラインにおいて半導体ウェハ等を搬送する搬送装
置としては、摺動部がなく発塵の恐れのないベローズ6
1を採用するのがより好ましい。
【0034】図5は、この出願発明の搬送装置のもう一
つの実施例を示すものであり、搬送装置の縦断面図であ
る。
【0035】この搬送装置1Aは、昇降装置30を取付
フランジ41に対して支持する支持部材と、その周辺の
構造が、図3の構造と異なるが、他の構造は図3の構造
と同様である。取付フランジ41とハウジング29には
支持部材50Aを固定するためのホルダー54、55が
ネジによって固定されている。支持部材50Aの両端に
はネジ部が形成されている。このネジ部がホルダー5
4、55を貫通してナット56で締められている。この
ようにして、ハウジング39は支持部材50Aを介して
取付フランジ41に固定されている。
【0036】一方、ハウジング29の側面には移動子5
2Aが固定されており、支持部材50Aがこの移動子5
2Aを貫通している。移動子52Aは支持部材50Aに
案内されて垂直方向に摺動できるようになっている。つ
まり、移動子52Aと支持部材50Aとでリニアブッシ
ュが構成され、このリニアブッシュによってハウジング
29の移動は垂直方向に規制される。
【0037】図3、図5の構造では、昇降機構30をボ
ールネジ機構で構成したが、ボールネジ機構に代えてロ
ーラネジ機構で構成することもできる。ローラネジ機構
は、特に、昇降機構に大きな負荷が作用する場合に好ま
しい。さらにボールネジ機構、ローラネジ機構以外の機
構で構成することもできる。図6は、昇降機構として採
用できる他の機構の断面図である。
【0038】図6(a)はシリンダ機構70を示すもの
であるが、このシリンダ機構70はエアシリンダであっ
てもよいし、オイルシリンダであってもよい。このシリ
ンダ機構では、シリンダ71がハウジング39Aにネジ
で固定されている。そしてシリンダ71の内部をロッド
72が摺動する。このロッド72の上部は小径になって
いるが、この小径部分にはネジが形成されている。この
小径部分がハウジング29の底部に設けられた孔を貫通
し、ハウジング29の内部からナット33で締められて
いる。このようにして、ロッド72がハウジング29の
下端に固定されている。そして、シリンダ71内部に形
成された室73a、73bに管74a、74bを通じて
ポンプ(図示せず)によって、圧縮空気や圧油を作用さ
せて、ロッド72を上下動させる。このように構成した
昇降機構によっても、昇降力を同軸シャフト21の軸心
線上においてハウジング29に下方から作用させること
ができる。
【0039】図6(b)はクランク機構を示すものであ
る。このクランク機構80では、モータ81がハウジン
グ39Bにネジで固定されている。モータ81の軸には
ギヤ82が取り付けられており、このギヤ82が柱状部
材83の側面に形成された歯83aと噛み合っている。
柱状部材83の上部は小径になっており、この小径部分
にはネジが形成されている。この小径部分がハウジング
29の底部に設けられた孔を貫通し、ハウジング29の
内部からナット33で締められている。このようにし
て、柱状部材83がハウジング29の下端に固定されて
いる。そして、モータ81を回転駆動させることによっ
て、柱状部材83を上下動させる。このように構成した
昇降機構によっても、昇降力を同軸シャフト21の軸心
線上においてハウジング29に下方から作用させること
ができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】(1)昇降機構が同軸シャフトの略軸心線
上において旋回伸縮機構に昇降力を作用させ、旋回伸縮
機構を昇降させることによって搬送アームアセンブリを
昇降させるようにしているので、搬送装置の重量バラン
スに対して昇降力作用点のバランスが良い。したがっ
て、同軸シャフトの軸倒れや傾きを生じにくくすること
ができる。また、装置の振動を生じにくくすることがで
きる。
【0042】(2)昇降機構を垂直方向に伸延する支持
部材を介して取付フランジに固定するようにし、この支
持部材に案内されて、または、支持部材に取り付けられ
たレールに案内されて垂直方向に移動する移動子を旋回
伸縮機構に固着するように構成すると、旋回伸縮機構の
昇降状態が安定し、横ブレも生じにくく、装置の振動を
防止できる。
【0043】(3)回転駆動機構が、同軸シャフトに取
り付けられたロータと、このロータと対応して設けられ
たステータとを有するモータで構成され、ロータは同軸
シャフトとともに真空領域内に配され、ステータは真空
領域外に配されるように構成すると、同軸シャフトの外
周面で気密を保つための磁気流体シールを設ける必要が
なくなり、真空領域が磁気流体シールから発せられる塵
などで汚染されることがなくなる。また、流体の気化に
よる真空度の低下も生じない。
【0044】(4)旋回伸縮機構がベローズを介して真
空チャンバに取り付けられるように構成すると、シール
機構としてのベローズからの発塵の恐れもなく真空領域
が汚染されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願発明の搬送装置の一実施例を示す外観
図であり、搬送アームアセンブリが縮んだ状態を示す図
である。
【図2】搬送アームアセンブリが伸びた状態の搬送装置
の外観図である。
【図3】搬送装置の縦断面図である。
【図4】図3のB−B線矢視断面図である。
【図5】この出願発明の搬送装置のもう一つの実施例を
示す図であり、搬送装置の縦断面図である。
【図6】昇降機構を構成する他の機構の縦断面図であ
る。 図6(a)はシリンダ機構を示す図であり、図6
(b)はクランク機構を示す図である。
【図7】従来の搬送装置の駆動機構部分の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…搬送装置 10…搬送アームアセンブリ 11、12…主動アーム 13、14、15、16…従動アーム 17、18…ウェハテーブル 20…旋回伸縮機構 21…同軸シャフト 21a…アウターシャフト 21b…インナーシャフト 22、23、32…モータ 22a、23a、32a…ステータ 22b、23b、32b…ロータ 29、39…ハウジング 30…昇降機構 31…回転軸 34…ボールネジ 34a…ナット 34b…ネジ部材 41…取付フランジ 50…支持部材 52…移動子 53…レール 61…ベローズ A…軸心線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送アームアセンブリを上部に設けた同
    軸シャフトを回転駆動機構によって回転駆動することに
    よって該搬送アームアセンブリを旋回伸縮させる旋回伸
    縮機構と、該搬送アームアセンブリを昇降させる昇降機
    構とを有する搬送装置において、 該旋回伸縮機構を垂直方向に移動可能に設け、 該昇降機構は、該同軸シャフトの略軸心線上において該
    旋回伸縮機構に昇降力を作用させ、該旋回伸縮機構を昇
    降させることによって該搬送アームアセンブリを昇降さ
    せることを特徴とする、搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降機構を前記旋回伸縮機構の下方
    に配し、前記昇降力を該旋回伸縮機構の下方から作用さ
    せるようにした、請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回伸縮機構は前記同軸シャフトと
    前記回転駆動機構とを収容するハウジングを有し、前記
    昇降力をこのハウジングの下端に作用させるようにし
    た、請求項2記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降機構が垂直方向に伸延する支持
    部材を介して取付フランジに固定された、請求項2又は
    3記載の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材に案内されて、または、こ
    の支持部材に取り付けられたレールに案内されて垂直方
    向に移動する移動子が前記旋回伸縮機構に固着された、
    請求項4記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降機構を、ボールネジ機構、ロー
    ラネジ機構、シリンダ機構 および クランク機構のう
    ちの1つで構成した、請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記旋回伸縮機構は、真空チャンバに取
    り付けられることによりその内部が真空領域に保たれ、 前記回転駆動機構が、前記同軸シャフトに取り付けられ
    たロータと、このロータと対応して設けられたステータ
    とを有するモータで構成され、 該ロータは前記同軸シャフトとともに該真空領域内に配
    され、該ステータは該真空領域外に配された、請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記旋回伸縮機構がベローズを介して真
    空チャンバに取り付けられた、請求項1〜7のいずれか
    1項に記載の搬送装置。
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