JPH11197910A - スローアウェイチップのクランプ装置 - Google Patents

スローアウェイチップのクランプ装置

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JPH11197910A
JPH11197910A JP586498A JP586498A JPH11197910A JP H11197910 A JPH11197910 A JP H11197910A JP 586498 A JP586498 A JP 586498A JP 586498 A JP586498 A JP 586498A JP H11197910 A JPH11197910 A JP H11197910A
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JP
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throw
away tip
lever
holder
pressing
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JP586498A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Kimura
寿良 木村
Hideo Mori
英夫 森
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ力によってスローアウェイチップが
逃げ角を有する側面に沿って浮き上がらないスローアウ
ェイチップのクランプ装置を提供する。 【解決手段】 スローアウェイチップ20の傾斜面部2
2のテーパ状部分22aは、スローアウェイチップ20
の下面24に対する傾斜角が5°以上45°以下であ
る。そして、レバー40の押圧面43は、スローアウェ
イチップ20の傾斜面部22のテーパ状部分22aを押
圧するように回動する。このとき、押圧面43は、傾斜
面部22のテーパ状部分22aと面接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スローアウェイ
チップのクランプ装置に関し、特に、上下面を貫通する
貫通穴を有するスローアウェイチップを、当該貫通穴の
内壁をレバーにより押圧することによって、切削加工に
使用可能に固定する、スローアウェイチップのクランプ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フライス等の切削加工機によって被加工
物を切削加工する場合、切削加工機のカッターの切刃を
構成するスローアウェイチップは、ホルダの上面に固定
して取付けられる。
【0003】たとえば、特開平9−207009号公報
に示すように、スローアウェイチップの上下面を貫通す
る穴において、上面からねじ止めすることにより、スロ
ーアウェイチップはホルダの上面に固定して取付けられ
る。しかし、この装置では、スローアウェイチップの取
り換えは、止めねじを一度取り外して行なう必要があ
る。また、このような取り換え作業を行なう箇所のスペ
ースが小さいため、止めねじを取り外したときに、その
止めねじを落とし易く、作業性の点で問題があった。
【0004】そのような作業性の問題を解消するものと
して、たとえば、実開平7−15204号公報におい
て、図9および図10に示すように、スローアウェイチ
ップ120を貫通するレバー140とそれを回動させる
止めねじ130とによってホルダ110の側面からスロ
ーアウェイチップ120をホルダ110に固定する装置
が開示されている。この装置の場合、スローアウェイチ
ップ120の取付けおよび取外し操作は、図11および
図12に示すように、ねじ止め130等を用いてホルダ
110の側面より行なう。この装置において、図13に
示すように、ねじ孔112の中で止めねじ130が回動
すると、テーパ部131がレバー140の作用部142
を押し下げる。それにより、図13に示す開放状態から
図14に示す押圧状態へとレバー140が回動中心軸1
41を中心に回動し、押圧面143が傾斜面部122を
押圧し、スローアウェイチップ120をホルダ110に
固定する。なお、開放状態にもどすときは、ねじ130
を逆方向にねじる。それにより、ばね150の付勢力が
レバー140に作用しているので、レバー140の作用
部142がばね150によって押し上げられる。そし
て、レバー140が中心軸回りに逆方向に回動して、押
圧面143は傾斜面部122より離れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実開平7−15204号公報に開示の装置において
は、レバー140の押圧面143がスローアウェイチッ
プ120の傾斜面122を押圧するとき、図15に示す
ように、押圧力Fのスローアウェイチップ120の下面
に平行な方向の成分Faが下面に垂直な成分Fbより大
きいと、スローアウェイチップ120をその下面に平行
な方向へ押す力が大きくなる。そのため、スローアウェ
イチップ120は、図14に示すように、側面127の
逃げ角に沿う方向160に浮上がってしまうことがあ
る。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、レバーの押圧によ
るチップ側面方向の力の成分によって、スローアウェイ
チップがその逃げ角を有する側面に沿って浮上がること
を防止するスローアウェイチップのクランプ装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のスロー
アウェイチップを切削加工に使用可能に固定するクラン
プ装置は、上下面を有するとともに、この上下面間を貫
通する貫通穴を備える。また、貫通穴は、上面側に位置
する第1の径を有する上穴部と、第1の径よりも小さい
第2の径を有する、下面側に位置する下穴部と、上穴部
の下端と下穴部の上端とを連続的に繋ぐ傾斜面部とを備
える。さらに、スローアウェイチップが設置されるホル
ダと、ホルダに回動可能に、かつ、回動によりスローア
ウェイチップをホルダに対して押圧するように支持され
たレバーと、レバーを回動させるレバー操作手段とを備
える。
【0008】また、ホルダは、スローアウェイチップの
下面が接触するチップ設置面と、貫通孔と連通する空洞
と、空洞の内壁面とホルダの側面とで開口するようにホ
ルダを貫通して設けられた操作孔とを含む。そして、レ
バーは、ホルダの空洞内部において固定された回動中心
軸周りに回動するとともに、この回動によりスローアウ
ェイチップの傾斜面部を押圧する押圧面を含む。そし
て、レバー操作手段は、ホルダの操作孔からの操作によ
りレバーを回動中心軸周りに回動させて押圧面を傾斜面
部に押圧させる機構を含む。
【0009】さらに、レバーの押圧面がスローアウェイ
チップの傾斜面部に対して作用する押圧力のチップ設置
面に垂直な方向の成分が、この押圧力のチップ設置面に
平行な方向の成分より大きくなるように、押圧面と傾斜
面部との当接部の形状を設定する。
【0010】このように構成することによって、ホルダ
の側面からレバー操作手段を操作すれば、レバーの押圧
面はレバー操作手段によりスローアウェイチップの傾斜
面部を押圧する方向に回動する。レバーの押圧面がスロ
ーアウェイチップの貫通孔の傾斜面部を押圧するように
すれば、レバーの押圧面からスローアウェイチップに加
えられる力は、押圧面と接する傾斜面部に対して法線方
向に働く。このとき、レバーの押圧面がスローアウェイ
チップの傾斜面部に対して作用する押圧力のチップ設置
面に垂直な方向の成分が、この押圧力のチップ設置面に
平行な方向の成分より大きくなるように、押圧面と傾斜
面部との当接部の形状が設定されている。それにより、
押圧面の当接部が傾斜面の当接部に接すると、レバーで
の押圧力がスローアウェイチップの下面に平行な方向の
成分よりもスローアウェイチップの下面に垂直な方向の
成分が大きく働く。
【0011】そのため、ホルダに対して押圧されとき、
スローアウェイチップは、スローアウェイチップの下面
とホルダのチップ設置面とに沿った相対的な位置ずれが
発生しにくくなる。それにより、スローアウェイチップ
は逃げ角を有する側面に平行方向に加わる力の成分も小
さくなる。そのため、スローアウェイチップは逃げ角を
有する側面に沿って浮上がりにくくなる。その結果、安
定したクランプ力で付勢できるスローアウェイチップの
クランプ装置を提供することができる。
【0012】請求項2に記載のスローアウェイチップの
クランプ装置は、請求項1に記載のスローアウェイチッ
プのクランプ装置において、スローアウェイチップの傾
斜面部は、このスローアウェイチップの下面に対して5
°以上45°以下の傾斜角を有するテーパ状部分を含ん
でいる。また、レバーの押圧面が、押圧時に、スローア
ウェイチップの下面に対する傾斜角を有する傾斜面部の
テーパ状部分と面接触する。
【0013】このように構成することによって、ホルダ
の側面からレバー操作手段を操作すれば、レバーの押圧
面はレバー操作手段によりスローアウェイチップの傾斜
面部を押圧する方向に回動する。レバーの押圧力がスロ
ーアウェイチップの貫通孔の傾斜面部のテーパ状部分を
押圧するようにすれば、レバー押圧面からスローアウェ
イチップに加えられる力は、押圧面と接する傾斜面部の
テーパ状部分に対して法線方向に働く。このとき、スロ
ーアウェイチップの下面に対して貫通孔の傾斜面部のテ
ーパ状部分が5以上45°以下の傾斜角を有しているの
で、レバーでの押圧力がスローアウェイチップの下面に
平行な方向の成分よりもスローアウェイチップの下面に
垂直な方向の成分が大きく働く。
【0014】そのため、ホルダに対して押圧されとき、
スローアウェイチップは、スローアウェイチップの下面
とホルダのチップ設置面とに沿った相対的な位置ずれが
発生しにくくなる。それにより、スローアウェイチップ
の側面が逃げ角を有していても、スローアウェイチップ
は逃げ角を有する側面に平行方向に加わる力の成分も小
さくなる。そのため、スローアウェイチップは逃げ角を
有する側面に沿って浮上がりにくくなる。その結果、安
定したクランプ力で付勢できるスローアウェイチップの
クランプ装置を提供することができる。
【0015】請求項3に記載のスローアウェイチップの
クランプ装置は、請求項1に記載のスローアウェイチッ
プのクランプ装置において、スローアウェイチップの傾
斜面部は、このスローアウェイチップの貫通孔の中心軸
で切った断面が部分円弧状をなす部分を含んでいる。ま
た、レバーの押圧面は、スローアウェイチップの下面に
対して45°以下の傾斜角で接する位置において傾斜面
部を押圧する。
【0016】このように構成することによって、ホルダ
の側面からレバー操作手段を操作すれば、レバーの押圧
面はレバー操作手段によりスローアウェイチップの傾斜
面部の部分円弧状をなす部分を押圧する方向に回動す
る。また、スローアウェイチップの貫通孔の傾斜面部の
部分円弧状をなす部分と接触するレバーの押圧面がスロ
ーアウェイチップの下面に対して45°以下となる状態
で押圧すれば、レバーの押圧面からスローアウェイチッ
プに加えられる力は、押圧面と接する部分円弧状をなす
部分に対して法線方向に働く。このとき、スローアウェ
イチップの下面に対して貫通孔の傾斜面部の部分円弧状
をなす部分の接するレバーの押圧面が45°以下の傾斜
角を有しているので、レバーでの押圧力がスローアウェ
イチップの下面に平行な方向の成分よりも下面に垂直な
方向の成分が大きく働く。
【0017】そのため、ホルダに対して押圧されとき、
スローアウェイチップは、スローアウェイチップの下面
とホルダのチップ設置面とに沿った相対的な位置ずれが
発生しにくくなる。それにより、スローアウェイチップ
の側面が逃げ角を有していても、スローアウェイチップ
は逃げ角を有する側面に平行方向に加わる力の成分も小
さくなる。そのため、スローアウェイチップは逃げ角を
有する側面に沿って浮上がりにくくなる。その結果、安
定したクランプ力で付勢できるスローアウェイチップの
クランプ装置を提供することができる。
【0018】請求項4に記載のスローアウェイチップの
クランプ装置は、請求項1〜3に記載のスローアウェイ
チップのクランプ装置において、ホルダの操作孔は、雌
ねじ部を有する。また、レバー操作手段は、空洞とホル
ダ側面とに開口を有する操作孔の雌ねじ部と螺合する雄
ねじ部と、次第に径を小さくするテーパ部とを有する。
さらに、テーパ部がレバーの作用部に当接し、雄ねじを
空洞側へ前進させるように回動させる。それにより、作
用部と接触するテーパ部の径が次第に大きくなることに
よって、レバーの押圧面が傾斜面部に接触するように回
動する。
【0019】このように構成することによって、止めね
じを操作孔に沿って空洞内部に前進するように回動させ
ると、作用部と接する止めねじのテーパ部の径が次第に
大きくなり、レバーの作用部を押し下げる。それによ
り、レバーの押圧面がスローアウェイチップの傾斜面部
に対して作用する押圧力のチップ設置面に垂直な方向の
成分が、この押圧力のチップ設置面に平行な方向の成分
より大きくなるようにを押圧する。そのため、スローア
ウェイチップは、ホルダに固定される。その結果、スロ
ーアウェイチップは、逃げ角を有する側面に沿って浮上
がらず、かつ、レバーの操作は、ホルダ側面のスペース
のある位置で操作でき、簡単に行なうことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図8を用いて説明する。
【0021】(実施の形態1)まず、本発明の実施の形
態1のクランプ装置を図1〜図4に基づいて説明する。
実施の形態1のスローアウェイチップ20を切削加工に
使用可能に固定するクランプ装置は、図1に示すよう
に、上下面23,24を有するとともに、この上下面2
3,24間を貫通する貫通穴21を備えている。また、
貫通穴21は、上面23側に位置する第1の径を有する
上穴部25と、第1の径よりも小さい第2の径を有す
る、下面24側に位置する下穴部26とを備えている。
さらに、上穴部25の下端と下穴部26の上端とを連続
的に繋ぐ傾斜面部22とを備えている。そして、スロー
アウェイチップ20が設置されるホルダ10と、ホルダ
10に回動可能に、かつ、回動によりスローアウェイチ
ップ20をホルダ10に対して押圧するように支持され
たレバー40と、レバー40を回動させる止めねじ30
とを備えている。
【0022】また、ホルダ10は、スローアウェイチッ
プ20の下面24が接触するチップ設置面14を有して
いる。さらに、貫通孔21と連通する空洞11と、空洞
11の内壁面とホルダ10の側面とで開口するようにホ
ルダ10を貫通して設けられた操作孔12とを含んでい
る。そして、レバー40は、ホルダ10の空洞11内部
において固定された回動中心軸41周りに回動するとと
もに、この回動によりスローアウェイチップ20の傾斜
面部22を押圧する押圧面43を含んでいる。そして、
止めねじ30は、ホルダ10の操作孔12からの操作に
よりレバー40を回動中心軸41周りに回動させて押圧
面43を傾斜面部22に押圧させる機構を含んでいる。
【0023】さらに、スローアウェイチップ20の傾斜
面部22は、下面24に対して5°以上45°以下の傾
斜角を有するテーパ状部分22aを備えている。また、
レバー40は、下面24に対する傾斜角が押圧時にテー
パ状部分22aと面接触する。
【0024】このように構成することによって、図2に
示すように、ホルダ10の側面からテーパ31を有する
止めねじ30を操作すれば、レバー40の押圧面43は
テーパ状部分22aを有する止めねじ30によりスロー
アウェイチップ20の傾斜面部22のテーパ状部分22
aを押圧する方向に回動する。図3に拡大して示すよう
に、レバー40の押圧力Fがスローアウェイチップ20
の貫通孔21における傾斜面部22のテーパ状部分22
aを押圧するようにすれば、レバー40の押圧面43か
らスローアウェイチップ20に加えられる力Fは、押圧
面43が接触する傾斜面部22のテーパ状部分22aに
対して法線方向に働く。このとき、図4に示すように、
スローアウェイチップ20の貫通孔21の傾斜面部22
のテーパ状部分22a状部分の下面24に対する傾斜角
が45°以下であるので、レバー40の押圧面43での
押圧力がスローアウェイチップ20の下面24に平行な
方向の成分Faよりも下面24に垂直な方向の成分Fb
が大きくなる。
【0025】そのため、ホルダ10に対して押圧されと
き、スローアウェイチップ20は、下面24とホルダ1
0のチップ設置面14とに沿った水平方向に位置ずれを
発生させる力が小さくなる。それにより、スローアウェ
イチップ20は逃げ角を有する側面27に平行方向に加
わる力の成分60も小さくなる。そのため、スローアウ
ェイチップ20は逃げ角を有する側面27に沿う方向6
0へ浮上がりにくくなる。その結果、安定したクランプ
力で付勢できるスローアウェイチップ20のクランプ装
置を提供することができる。
【0026】上記の実施の形態1によれば、ホルダ10
の側面からテーパ部31を有する止めねじ30を空洞1
1内部方向へ前進するように回動し、それによって、操
作すれば、テーパ部31がレバー40の作用部42を押
し下げる。それにより、レバー40の押圧面43はテー
パ部31を有する止めねじ30によりスローアウェイチ
ップ20の傾斜面部22のテーパ状部分22aを押圧す
る方向に回動する。したがって、テーパ部31を有する
止めねじ30の操作に伴って、レバー40は、スローア
ウェイチップ20の位置を固定する。また、傾斜面22
を押圧する方向とは逆方向に回動することにより、スロ
ーアウェイチップ20の取外しを可能にする。これによ
り、スローアウェイチップ20の取り付け取り外し操作
は、スローアウェイチップ20の側面から行なうことが
でき、上面23から行なうよりも簡単となる。また、レ
バー40をもとの開放状態にもどすには、止めねじ30
を逆方向に回転させ、押圧力を緩めて、ばね50の付勢
力により行なう。
【0027】なお、本実施の形態では、止めねじ30の
テーパ部31を用いてレバー40を回動させたが、止め
ねじ30以外に、偏心カムを用いることによりレバー4
0の作用部42を押し下げてレバー40を回動させても
同様の効果が得られる。
【0028】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2のクランプ装置を図5〜図8に基づいて説明する。
実施の形態2のスローアウェイチップ20を切削加工に
使用可能に固定するクランプ装置は、図5に示すよう
に、実施の形態1におけるクランプ装置と同様の構成で
ある。
【0029】実施の形態2のスローアウェイチップおよ
びそのクランプ装置において、上記実施の形態1と異な
る部分は、スローアウェイチップ20が、このスローア
ウェイチップ20の貫通孔21の中心軸で切った断面に
おいて、傾斜面部22に部分円弧状をなす部分22bを
備えていることである。そして、レバー40は、ホルダ
10の空洞11内部にホルダ10に固定され回動中心軸
41を有する。また、押圧面43は、スローアウェイチ
ップ20の傾斜面部22における部分円弧状をなす部分
22bを、スローアウェイチップ20の下面24に対し
て45°以下の傾斜角で接する位置で押圧する。
【0030】このように構成することによって、図6に
示すように、ホルダ10の側面から止めねじ30を操作
すれば、レバー40の押圧面43は、テーパ31を有す
る止めねじ30によりスローアウェイチップ20の傾斜
面部22における部分円弧状をなす部分22bを傾斜角
が45°以下の位置で押圧するようにに回動する。図7
に拡大して示すように、レバー40の押圧力Fがスロー
アウェイチップ20の貫通孔21の傾斜面部22におけ
る部分円弧状をなす部分22bを押圧するようにすれ
ば、レバー40の押圧面43からスローアウェイチップ
20に加えられる力Fは、押圧面43が接触する傾斜面
部22の部分円弧状をなす部分22bに対して法線方向
に働く。このとき、図8に示すように、スローアウェイ
チップ20の貫通孔21の傾斜面部22における部分円
弧状をなす部分22bは、押圧面が下面24に対して4
5°以下の傾斜角となるように接するので、レバー40
の押圧面43での押圧力がスローアウェイチップ20の
下面24に平行な方向の成分Faよりもスローアウェイ
チップ20の下面24に垂直な方向の成分Fbが大きく
なる。
【0031】そのため、ホルダ10に対して押圧されと
き、スローアウェイチップ20は、スローアウェイチッ
プ20の下面24とホルダ10のチップ設置面14とに
沿った水平方向に位置ずれを発生させる力が小さくな
る。それにより、スローアウェイチップ20は逃げ角を
有する側面27に平行方向に加わる力の成分60も小さ
くなる。そのため、スローアウェイチップ20は逃げ角
を有する側面27に沿う方向60の力による浮上がりが
抑制される。その結果、安定したクランプ力で付勢でき
るスローアウェイチップ20のクランプ装置を提供する
ことができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜3に記載の発
明によれば、レバーの押圧面がスローアウェイチップの
傾斜面部を押圧するとき、押圧力のスローアウェイチッ
プの下面に平行な成分よりもスローアウェイチップの下
面に垂直な成分が大きくなる。それにより、スローアウ
ェイチップの下面とホルダの設置面とのずれが生じにく
くなる。その結果、スローアウェイチップが逃げ角を有
する側面に沿って浮上がらないスローアウェイチップの
クランプ装置を提供することができる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、操作孔に
沿って止めねじを空洞内部へ前進させるように回動させ
ると、テーパ部の径が次第に大きくなり、レバーの作用
部を押し下げる。それにより、レバー操作は、チップ上
面から行なうよりも簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置との開放状態を図11におけるA−A線断面
で示す図である。
【図2】実施の形態1のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置との押圧状態を図11におけるA−A線断面
で示す図である。
【図3】実施の形態1のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置のレバーとの接触状態を拡大して示した図で
ある。
【図4】実施の形態1のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置との押圧状態において、レバーがスローアウ
ェイチップに及ぼす押圧力の方向およびその成分を説明
するための図である。
【図5】実施の形態2のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置との開放状態を図11におけるA−A線断面
で示す図である。
【図6】実施の形態2のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置との押圧状態を図11におけるA−A線断面
で示す図である。
【図7】実施の形態2のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置のレバーとの接触状態を拡大して示した図で
ある。
【図8】実施の形態2のスローアウェイチップとそのク
ランプ装置との押圧状態において、レバーがスローアウ
ェイチップに及ぼす押圧力の方向およびその成分を説明
するための図である。
【図9】従来のフライスにおけるスローアウェイチップ
とクランプ装置との斜視図である。
【図10】従来のフライスのクランプ装置部分を斜視し
た拡大図である。
【図11】実開平7−15204号公報に示されたスロ
ーアウェイチップとクランプ装置との設置状態を示す図
である。
【図12】図11に示した装置の止めねじを示す図であ
る。
【図13】実開平7−15204号公報に示されたスロ
ーアウェイチップとそのクランプ装置との開放状態を図
11におけるA−A線断面で示す図である。
【図14】実開平7−15204号公報に示されたスロ
ーアウェイチップとそのクランプ装置との押圧状態を図
11におけるA−A線断面で示す図である。
【図15】実開平7−15204号公報に示されたスロ
ーアウェイチップとそのクランプ装置との押圧状態にお
いて、レバーがスローアウェイチップに及ぼす押圧力の
方向およびその成分を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ホルダ 11 空洞 14 チップ設置面 12 ねじ孔 20 スローアウェイチップ 21 貫通穴 22 傾斜面 22a テーパ状部分 22b 部分円弧状をなす部分 23 上面 24 下面 25 上穴部 26 下穴部 27 逃げ角を有する側面 30 止めねじ 31 テーパ部 40 レバー 41 回動中心軸 42 作用部 43 押圧面 50 ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下面を有するとともに、該上下面間を
    貫通する貫通穴を備え、前記貫通穴は、前記上面側に位
    置する第1の径を有する上穴部と、前記第1の径よりも
    小さい第2の径を有する、前記下面側に位置する下穴部
    と、前記上穴部の下端と前記下穴部の上端とを連続的に
    繋ぐ傾斜面部とを備えるスローアウェイチップを、切削
    加工に使用可能に固定するクランプ装置であって、 前記スローアウェイチップが設置されるホルダと、 前記ホルダに回動可能に、かつ、回動により前記スロー
    アウェイチップを前記ホルダに対して押圧するように支
    持されたレバーと、 前記レバーを回動させるレバー操作手段とを備え、 前記ホルダは、 前記スローアウェイチップの前記下面が接触するチップ
    設置面と、 前記貫通孔と連通する空洞と、 前記空洞の内壁面と前記ホルダの側面とで開口するよう
    に前記ホルダを貫通して設けられた操作孔とを含み、 前記レバーは、 前記ホルダの前記空洞内部において固定された回動中心
    軸周りに回動するとともに、この回動により前記スロー
    アウェイチップの前記傾斜面部を押圧する押圧面を含
    み、 前記レバー操作手段は、前記ホルダの前記操作孔からの
    操作により前記レバーを前記回動中心軸周りに回動させ
    て前記押圧面を前記傾斜面部に押圧させる機構を含み、 前記レバーの前記押圧面が前記スローアウェイチップの
    前記傾斜面部に対して作用する押圧力の前記チップ設置
    面に垂直な方向の成分が、該押圧力の前記チップ設置面
    に平行な方向の成分より大きくなるように、前記押圧面
    と前記傾斜面部との当接部の形状を設定した、スローア
    ウェイチップのクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記スローアウェイチップの前記傾斜面
    部は、該スローアウェイチップの前記下面に対して5°
    以上45°以下の傾斜角を有するテーパ状部分を含み、 前記レバーの前記押圧面が、押圧時に、前記スローアウ
    ェイチップの前記下面に対する傾斜角を有する前記傾斜
    面部の前記テーパ状部分と面接触する、請求項1に記載
    のスローアウェイチップのクランプ装置。、
  3. 【請求項3】 スローアウェイチップの前記傾斜面部
    は、該スローアウェイチップの前記貫通孔の中心軸で切
    った断面において部分円弧状をなす部分を含み、 前記レバーの前記押圧面は、前記スローアウェイチップ
    の前記下面に対して45°以下の傾斜角で接する位置に
    おいて前記傾斜面部を押圧する、請求項1に記載のスロ
    ーアウェイチップのクランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記ホルダの前記操作孔は、雌ねじ部を
    有し、 前記レバー操作手段は、前記空洞と前記ホルダ側面とに
    開口を有する前記操作孔の前記雌ねじ部と螺合する雄ね
    じ部と、 次第に径を小さくするテーパ部とを有し、 前記テーパ部が前記レバーの作用部に当接し、前記雄ね
    じ部を前記空洞側へ前進させるように回動させると、前
    記作用部と接触する前記テーパ部の径が次第に大きくな
    ることによって、前記レバーの前記押圧面が前記傾斜面
    部に接触するように回動する、請求項1〜3に記載のス
    ローアウェイチップのクランプ装置。
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