JPH11197792A - 半凝固金属の製造装置 - Google Patents

半凝固金属の製造装置

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JPH11197792A
JPH11197792A JP886498A JP886498A JPH11197792A JP H11197792 A JPH11197792 A JP H11197792A JP 886498 A JP886498 A JP 886498A JP 886498 A JP886498 A JP 886498A JP H11197792 A JPH11197792 A JP H11197792A
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semi
crucible
crucibles
molten metal
metal
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JP886498A
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Kazuya Sakamoto
一也 坂本
Norimasa Hamazoe
宣正 浜添
Kenji Owada
賢治 大和田
Atsushi Suzuki
篤 鈴木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所望のスラリーを経済的に製造するとともに、
前記スラリーを容易かつ確実に排出することを可能にす
る。 【解決手段】所定量の溶湯12を保持する分割型の断熱
性るつぼ18a、18bと、前記るつぼ18a、18b
内の前記溶湯12を冷却する冷し金56と、前記冷し金
56を該溶湯12中で撹拌駆動する駆動機構58と、前
記るつぼ18a、18b内で前記溶湯12が冷却および
撹拌されて半凝固金属22が得られた後、該るつぼ18
a、18bを開閉駆動して前記半凝固金属22を落下排
出するための開閉機構75とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属から所定
のスラリーを得るための半凝固金属の製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、アルミニウムやマグネシウ
ム、またはそれぞれの合金等の溶融金属を使用し、成形
用に1ショット分の半凝固金属、すなわち、スラリーを
製造する作業が行われている。スラリーを使用した成形
作業では、特に成形品の表面精度に優れる等の利点があ
ることが知られている。この種のスラリーを製造するた
めに、例えば、チクソキャスト法およびレオキャスト法
が広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
チクソキャスト法では、専用のビレットおよび再加熱装
置が必要となっている。このため、材料コストおよび設
備コストが相当に高騰するとともに、製造作業全体が煩
雑であるという問題が指摘されている。
【0004】一方、上記のレオキャスト法は、連続バッ
チ方式により大量製造を行うものであり、その冷却は、
水冷された冷却部に溶湯を接触させながら排出すること
により行われている。このため、スラリーの温度が冷却
の始めと終わりとでは異なってしまい、前記スラリーの
温度管理が精密に遂行されないという問題がある。
【0005】さらにまた、製造されたスラリーを成形機
内に供給する際には、通常、このスラリーを収容する容
器を鉛直方向に反転させている。ところが、容器内のス
ラリーの温度、この容器の形状、または前記スラリーの
重量等に起因して該容器内のスラリー全量を排出するこ
とが困難となっている。これにより、容器内にスラリー
の残留物が発生してしまい、前記スラリーの供給重量に
ばらつきが生ずるとともに、前記容器内で新たに製造さ
れるスラリーに悪影響を及ぼすという問題が指摘されて
いる。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、所望のスラリーを経済的に製造するとともに、前
記スラリーを容易かつ確実に排出することが可能な半凝
固金属の製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係る半凝固金属の製造装置では、所定量
の溶融金属が分割型の断熱性るつぼに供給された後、前
記断熱性るつぼ内の前記溶融金属が、冷却部材を介して
冷却および撹拌されて半凝固金属が製造される。次い
で、断熱性るつぼが開閉機構を介して開閉駆動されるこ
とにより、この断熱性るつぼ内の半凝固金属がその自重
で落下して該断熱性るつぼ内から排出される。
【0008】このため、冷却の指向性を可及的に阻止し
て全体的に均一かつ確実にスラリー化した所望の半凝固
金属を得ることができるとともに、前記半凝固金属を断
熱性るつぼから円滑かつ確実に排出することが可能にな
る。
【0009】また、開閉機構が、それぞれの断熱性るつ
ぼの側面に設けられた係止手段に着脱自在に係合する複
数のアーム部材を備え、前記複数のアーム部材が進退手
段または揺動手段を介して互いに近接および離間する方
向に変位することにより、前記断熱性るつぼ内の半凝固
金属が落下排出される。従って、簡単な構成で、断熱性
るつぼ内の半凝固金属全量を確実に排出することができ
る。
【0010】さらにまた、断熱性るつぼを互いに密着し
た状態で収容するとともに、この断熱性るつぼ内を保温
するためのヒータが設けられた分割型のるつぼ受台を備
えている。これにより、断熱性るつぼ内の半凝固金属を
所望の温度に有効に維持することができ、この半凝固金
属を再加熱する必要がなく、しかもるつぼ受台に対する
前記断熱性るつぼの着脱が容易かつ円滑に遂行可能にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る半凝固金属の製造装置10の概略斜視説明図であ
る。
【0012】製造装置10は、アルミニウム、その合
金、マグネシウム、またはその合金等の溶融金属からな
る溶湯12を保持する溶湯保持炉14と、この溶湯保持
炉14内から所定量(1ショット分)の溶湯12を汲み
出す溶湯汲み出しロボット16と、前記溶湯汲み出しロ
ボット16により汲み出された該溶湯12が給湯される
分割型の断熱性るつぼ18a、18bと、前記るつぼ1
8a、18bを配置して該るつぼ18a、18b内の溶
湯12を冷却および撹拌する撹拌機20と、前記るつぼ
18a、18b内で所望のスラリー状態になった半凝固
金属22を成形機24の図示しないキャビテイに連通す
るスラリー投入口26に供給する供給ロボット28とを
備える。
【0013】溶湯汲み出しロボット16は、支柱30上
に旋回自在に設けられるアーム32を備え、このアーム
32の先端にラドル34が傾動可能に装着される。
【0014】図1および図2に示すように、るつぼ18
a、18bは、有底円筒体を直径方向に2分割して構成
されており、それぞれの外周部には、係止手段を構成す
る対をなす鈎状突起部36a、36bと対をなす溝部3
8a、38bとが軸方向に直線状に配設されている。る
つぼ18a、18bの合わせ面には、液密性を維持する
ために耐熱パッキン40が介装されている。
【0015】撹拌機20は、るつぼ18a、18bが収
容される分割型のるつぼ受台42a、42bを備え、こ
のるつぼ受台42a、42bは、有底円筒体を直径方向
に2分割して構成されており、それぞれの下端側角部が
支点44a、44bを介して設置面46に対し揺動自在
に支持される。るつぼ受台42a、42bの側部には、
シリンダ48a、48bから延在するロッド50a、5
0bが連結される一方、前記シリンダ48a、48bが
設置面46に対して傾動自在である。るつぼ受台42
a、42bが閉動された際にこれらの中に凹部52が一
体的に構成されるとともに、前記凹部52を周回してヒ
ータ54a、54bが埋設されている。
【0016】るつぼ受台42a、42bの上方には、撹
拌機能を兼ねた冷し金(冷却部材)56が駆動機構58
に対してセラミック製カプラ59を介し取り外し可能に
配置される。冷し金56は、溶湯12として使用され
る、例えば、アルミニウム溶湯の溶湯温度で溶けない材
質、例えば、銅やステンレス等により構成されている。
この冷し金56の外形は、円柱形状に設定されるととも
に、下方に向かって抜き勾配を有している。
【0017】冷し金56は、溶湯12の撹拌および冷却
を行う毎(1ショット毎)に、前記駆動機構58から取
り外されて冷し金処理装置に送られる。図3に示すよう
に、冷し金処理装置は、駆動機構58から離脱された冷
し金56を冷却油等の冷却媒体により冷却するための冷
却槽62と、冷却処理後の前記冷し金56にエアブロー
を行ってその表面からアルミニウム凝固物を除去するた
めのエアブロー手段64と、エアブロー処理後の前記冷
し金56をセラミック材のコーティング液内に浸漬させ
るコーティング槽66と、コーティング処理後の該冷し
金56をヒータ68により乾燥させる乾燥手段70とを
備える。
【0018】図1に示すように、供給ロボット28は、
手首部74を備え、この手首部74に開閉機構75が装
着される。開閉機構75は、進退手段であるシリンダ7
6a、76bを有しており、このシリンダ76a、76
bから互いに逆方向に延在するロッド78a、78b
に、鉛直下方向に向かってアーム部材80a、80bの
端部が固着される。このアーム部材80a、80bに
は、るつぼ18a、18bのそれぞれの突起部36a、
36bに挿入して係合される一対の外側突起82a、8
2bと、前記るつぼ18a、18bの溝部38a、38
bに嵌合する一対の内側突起84a、84bとが設けら
れる。
【0019】供給ロボット28には、開閉機構75の下
方に位置して断熱材製の蓋部材86が固定されている。
この蓋部材86は、アーム部材80a、80bによりる
つぼ18a、18bが保持される際、前記るつぼ18
a、18bの上面に密着して該るつぼ18a、18bの
断熱性を確保するとともに、半凝固金属22の漏れを阻
止する機能を有する。
【0020】このように構成される第1の実施形態に係
る製造装置10の動作について、以下に説明する。
【0021】先ず、溶湯保持炉14内でアルミニウム溶
湯である溶湯12が650℃〜700℃程度に加熱保持
された状態で、溶湯汲み出しロボット16が駆動され
る。溶湯汲み出しロボット16では、アーム32の作用
下にラドル34が溶湯保持炉14内に挿入され、このラ
ドル34が傾動することにより1ショット分の溶湯12
が該ラドル34により汲み出される。
【0022】溶湯12を汲み出したラドル34は、図4
Aに示すように、るつぼ受台42a、42bに収容され
て互いに密着しているるつぼ18a、18b上で傾動
し、前記るつぼ18a、18b内に1ショット分の溶湯
12が注湯される。その際、るつぼ受台42a、42b
は、ヒータ54a、54bが駆動されて予め所定の温度
(例えば、280℃)に維持されている。
【0023】次いで、冷し金56が、水分除去および冷
却条件の安定化のために予め100℃程度に加熱保持さ
れており、前記冷し金56が駆動機構58を介して比較
的低速で所定方向に回転しながら、るつぼ18a、18
b内の溶湯12中に浸漬される(図4B参照)。その
後、駆動機構58の作用下に冷し金56が溶湯12中で
回転速度を上げることにより、前記冷し金56は、前記
溶湯12を冷却しながら該溶湯12を迅速に撹拌する。
【0024】冷し金56が、予め設定された時間だけ、
あるいはスラリー供給信号が入力されるまで溶湯12の
撹拌を行った後、この冷し金56が回転しながらるつぼ
18a、18bから引き上げられる。このため、るつぼ
18a、18b内には、全体的に一定温度に保持された
半凝固金属22が得られる。
【0025】そこで、図4Cに示すように、供給ロボッ
ト28が撹拌機20を構成するるつぼ18a、18b上
に対応して移動される。撹拌機20では、駆動機構58
が上方に待機するとともに、冷し金56が取り外されて
おり、供給ロボット28は、手首部74を介してアーム
部材80a、80bが下方向に移動する。そして、アー
ム部材80a、80bのそれぞれの外側突起82a、8
2bがるつぼ18a、18bの突起部36a、36bに
嵌合するとともに、それぞれの内側突起84a、84b
が前記るつぼ18a、18bの溝部38a、38bに嵌
合する。
【0026】次に、図4Dに示すように、シリンダ48
a、48bの作用下にるつぼ受台42a、42bが互い
に離間する方向に揺動し、凹部52に収容保持されてい
たるつぼ18a、18bは、アーム部材80a、80b
に保持された状態で取り出される。手首部74が成形機
24のスラリー投入口26の上方に配置された後、開閉
機構75を構成するシリンダ76a、76bが駆動され
てロッド78a、78bが互いに離間する方向に変位す
る。
【0027】従って、ロッド78a、78bに固着され
ているアーム部材80a、80bが互いに離間する方向
に変位し、前記アーム部材80a、80bに保持されて
いるるつぼ18a、18bが互いに開放される。るつぼ
18a、18b内には、半凝固金属22が製造されてお
り、この半凝固金属22は、前記るつぼ18a、18b
が開放されることにより落下してスラリー投入口26に
供給される(図4E参照)。成形機24では、半凝固金
属22を用いた成形処理が行われ、所定の成形品が得ら
れることになる。
【0028】供給ロボット28は、空になったるつぼ1
8a、18bをエアブロー位置に移動してエアブロー処
理を施すことにより、このるつぼ18a、18b内に残
存するアルミニウム凝固物が除去される。次いで、るつ
ぼ18a、18bの内部にセラミック材等によりコーテ
ィング処理が施された後、このるつぼ18a、18bが
るつぼ受台42a、42b内に配置される。
【0029】撹拌機20では、溶湯12の冷却および撹
拌を行って上方に取り出された冷し金56が、駆動機構
58から離脱されてロボット等により冷し金処理装置に
移送される。この冷し金処理装置では、図3に示すよう
に、冷し金56が、先ず、冷却槽62内に浸漬されて冷
却処理が行われた後、エアブロー手段64を介してこの
冷し金56の表面に付着しているアルミニウム凝固物の
除去が行われる。さらに、冷し金56は、コーティング
槽66内のコーティング液に浸漬されてその表面にセラ
ミック材がコーティングされる。冷し金56の表面が溶
湯12と反応することを防止するとともに、前記冷し金
56の表面に付着するアルミニウム凝固物の除去が容易
に遂行されるからである。
【0030】コーティング処理後の冷し金56には、乾
燥手段70を構成するヒータ68の作用下に乾燥処理が
施されるとともに、この冷し金56が所定の温度に加温
される。乾燥処理後の冷し金56は、駆動機構58に装
着されて新たな溶湯12の冷却および撹拌作業に再使用
される。
【0031】この場合、第1の実施形態では、るつぼ1
8a、18b内の溶湯12を冷し金56により冷却する
とともに、この冷し金56を回転させて前記溶湯12を
撹拌している。このため、るつぼ18a、18b内で溶
湯12の冷却に指向性が発生することがなく、全体的に
均一かつ確実にスラリー化した所望の半凝固金属22を
迅速に得ることができる。
【0032】さらに、半凝固金属22が収容されている
るつぼ18a、18bは、開閉機構75を構成するアー
ム部材80a、80bに保持されて成形機24のスラリ
ー投入口26上に配置された状態で、このアーム部材8
0a、80bが互いに離間する方向に移動する。これに
より、るつぼ18a、18bが互いに開放され、このる
つぼ18a、18b内の半凝固金属22は、その自重に
よって前記るつぼ18a、18b内から容易かつ確実に
排出される。
【0033】従って、第1の実施形態では、るつぼ18
a、18b内の半凝固金属22の温度、このるつぼ18
a、18bの形状、または前記半凝固金属22の重量等
に影響されることがなく、簡単な構成で該るつぼ18
a、18b内の該半凝固金属22全量を確実に排出する
ことが可能になる。このため、るつぼ18a、18b内
に半凝固金属22の残留物が発生して前記半凝固金属2
2の供給重量にばらつきが生ずることがなく、しかも前
記るつぼ18a、18b内で新たに製造される半凝固金
属22に悪影響を及ぼすことを有効に阻止することがで
きるという効果が得られる。
【0034】なお、第1の実施形態では、冷し金56の
表面に付着しているアルミニウム凝固物を除去するため
に、エアブロー手段64を使用しているが、これに代替
して振動発生手段やサンドブラスト等を用いることがで
きる。
【0035】図5は、本発明の第2の実施形態に係る半
凝固金属の製造装置90の概略斜視説明図である。な
お、第1の実施形態に係る製造装置10と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。
【0036】この製造装置90は、分割型のるつぼ18
a、18bを液密に収容保持する分割型のるつぼ受台9
2a、92bを有し前記るつぼ18a、18b内に給湯
された溶湯12を冷却および撹拌する撹拌機96と、前
記るつぼ18a、18bを搬送するロボット94とを備
える。
【0037】ロボット94には、開閉機構98が装着さ
れており、この開閉機構98を構成するシリンダ100
a、100bから延在するロッド102a、102bに
アーム部材104a、104bの上端部が連結される。
アーム部材104a、104bの下端側には、るつぼ1
8a、18bの側面に係合する係止手段106a、10
6bが設けられている。
【0038】るつぼ受台92aは、シリンダ108から
延在するロッド108aに連結されるとともに、滑車1
10を介して矢印方向に進退自在であり、このるつぼ受
台92bは設置面112に固定されている。るつぼ受台
92a、92bが互いに閉塞された際に、その内部に凹
部114が一体的に形成される。るつぼ受台92a、9
2b内には、それぞれヒータ116a、116bが埋設
されている(図6A参照)。
【0039】このような構成において、第2の実施形態
では、先ず、図6Aに示すように、るつぼ受台92aが
るつぼ受台92bから離間した状態で、るつぼ18a、
18bがロボット94に把持されてこのるつぼ受台92
a、92b内に挿入される。次に、シリンダ108の駆
動作用下に、るつぼ受台92aがるつぼ受台92b側に
移動して互いに閉塞され、これらの間に一体的に形成さ
れた凹部114にるつぼ18a、18bが液密に収容保
持される(図6B参照)。
【0040】さらに、図6Cに示すように、るつぼ18
a、18b内に溶湯汲み出しロボット16を構成するラ
ドル34を介して1ショット分の溶湯12が給湯された
後、図6Dに示すように、撹拌機96が駆動される。こ
の撹拌機96では、所定温度に冷却されている冷し金5
6が溶湯12中に浸漬された状態で、駆動機構58を介
して回転されるとともに、必要に応じて水平方向に進退
する。これにより、るつぼ18a、18b内の溶湯12
が冷却および撹拌され、所望のスラリー状態を有する半
凝固金属22が得られる。
【0041】次に、図6Eに示すように、ロボット94
を構成するアーム部材104a、104bがるつぼ受台
92a、92b内に進入してるつぼ18a、18bを把
持した後、シリンダ108の作用下に前記るつぼ受台9
2aが開放動作する一方、前記ロボット94が上方に移
動する(図6F参照)。ロボット94は、るつぼ18
a、18bを所定のスラリー投入口26に対応して配置
する。そして、シリンダ100a、100bの作用下に
アーム部材104a、104bが互いに離間する方向に
揺動することにより、るつぼ18a、18bが互いに開
放方向に揺動して半凝固金属22が前記スラリー投入口
26に落下供給される(図6G参照)。
【0042】従って、第2の実施形態では、分割型のる
つぼ18a、18bを使用することにより、第1の実施
形態と同様の効果が得られることになる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半凝固金属
の製造装置では、分割型の断熱性るつぼ内の溶融金属が
冷却部材を介して冷却および撹拌されて半凝固金属が製
造された後、前記断熱性るつぼが開閉機構を介して開閉
駆動されることにより、該断熱性るつぼ内の前記半凝固
金属がその自重で該断熱性るつぼ内から落下して排出さ
れる。このため、冷却の指向性を可及的に阻止して全体
的に均一かつ確実にスラリー化した所望の半凝固金属を
得ることができるとともに、簡単な構成で、前記半凝固
金属を断熱性るつぼ内から円滑かつ確実に排出すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半凝固金属の製
造装置の概略斜視説明図である。
【図2】前記第1の実施形態に係る製造装置を構成する
撹拌機の説明図である。
【図3】前記撹拌機を構成する冷し金を処理するための
冷し金処理装置の説明図である。
【図4】図4A〜図4Eは、前記第1の実施形態に係る
製造装置の動作を示す工程図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半凝固金属の製
造装置の概略斜視説明図である。
【図6】図6A〜図6Gは、前記第2の実施形態に係る
製造装置の動作を示す工程図である。
【符号の説明】
10、90…製造装置 12…溶湯 14…溶湯保持炉 16…溶湯汲み出
しロボット 18a、18b…るつぼ 20、96…撹拌
機 22…半凝固金属 24…成形機 28…供給ロボット 42a、42b…
るつぼ受台 54a、54b、68、116a、116b…ヒータ 56…冷し金 58…駆動機構 75、98…開閉機構 80a、80b、104a、104b…アーム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 篤 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定量の溶融金属を保持する分割型の断熱
    性るつぼと、 前記断熱性るつぼ内の前記溶融金属を所定温度に冷却す
    る冷却部材と、 前記冷却部材を該溶融金属中で撹拌駆動する駆動機構
    と、 前記断熱性るつぼ内で前記溶融金属が冷却および撹拌さ
    れて半凝固金属が得られた後、該断熱性るつぼを開閉駆
    動して前記半凝固金属を落下排出するための開閉機構
    と、 を備えることを特徴とする半凝固金属の製造装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造装置において、前記開
    閉機構は、前記それぞれの断熱性るつぼの側面に設けら
    れた係止手段に着脱自在に係合する複数のアーム部材
    と、前記複数のアーム部材を互いに近接および離間する
    方向に進退させる進退手段と、 を備えることを特徴とする半凝固金属の製造装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の製造装置において、前記開
    閉機構は、前記それぞれの断熱性るつぼの側面に設けら
    れた係止手段に着脱自在に係合する複数のアーム部材
    と、 前記複数のアーム部材を互いに近接および離間する方向
    に揺動させる揺動手段と、 を備えることを特徴とする半凝固金属の製造装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の製造装置において、前記断
    熱性るつぼを互いに密着した状態で収容するとともに、
    該断熱性るつぼ内を保温するためのヒータが設けられた
    分割型のるつぼ受台を備えることを特徴とする半凝固金
    属の製造装置。
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