JP2010064109A - 電磁撹拌式鋳造方法とその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性の向上、品質の均一化、強度の向上が可能となり、クラックの原因となる巣の発生を防止するようナノサイズに微細化した低粘性の溶湯組織を形成可能にする。
【解決手段】カップ給湯位置にて電磁撹拌装置2に収容してあるカップ3に溶湯Sを入れ、電磁撹拌装置2でカップ3内の溶湯Sを低粘性の半凝固組織にする電磁撹拌工程と、電磁撹拌装置2をスリーブ注湯位置に移動し、カップ3下部に形成した下部開閉部3aを開放して電磁撹拌装置2下部から溶湯Sをスリーブ4内に注湯する注湯工程と、注湯完了後に電磁撹拌装置2をカップ清掃位置まで移動し、カップ3下部開閉部3aを開放したまま上方の圧縮空気噴出器5からのエアブローによりカップ3内を清掃する清掃工程から成る。また、カップ給湯位置、スリーブ注湯位置、カップ清掃位置それぞれの位置に電磁撹拌装置2を移動可能にする移動機構部を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種部品の溶湯による鋳造成形に際し、電磁撹拌によりナノサイズに微細化された低粘性の溶湯組織を形成可能とした電磁撹拌式鋳造方法とその装置に関する。
金属材料の鋳造にはダイカストマシンが使用される。このダイカストマシンで使用する金型は、鋳造したダイカストを取り出せるように一方の固定型と他方の可動型との少なくとも2つの部分よりなっている。この固定型および可動型それぞれはダイカストマシンの固定盤および可動盤に取り付けられ、また固定盤側にはスリーブが設けられ、該スリーブ内で、先端にチップを備えたプランジャが前後にスライドできるようになっている。このスリーブの上側面には投入口が設けられ、溶融炉内から溶湯を汲み上げたラドルによって、当該投入口からスリーブ内に溶湯が投入されるものとなっている。
ダイカストマシンによる鋳造の1サイクルは、溶融炉内からラドルによって溶湯を汲み上げて投入口からスリーブ内に投入された後に、プランジャを前進方向にスライド移動させ、先端のチップによって溶湯をスリーブ先端側へ押し出し、固定型と可動型との間の鋳型空間部に導入させる。先ず可動型が動き、固定型に組み合わされて締めつけられる。次に、溶融金属が固定型と可動型とによって圧入され、凝固が完了すると可動型が動いて金型が開き、ダイカストが取り出される。その後、金型に離型剤が塗布された後、次のサイクルに入る。
鋳型を用いて耐圧高強度の部品を製造する場合には、下記に示すような種々の鋳造法が使用される。すなわち、金属製の鋳型に溶湯を重力のみで鋳込む所謂グラビティー鋳造法は、砂型鋳物に比べて寸法精度が良好なことから仕上代が少なく鋳肌が滑らかな鋳物となる。しかも、冷却速度が早いため細かい結晶粒度でピンホールが少なく、機械的性質が良好なこと、さらに経済的にも優れている。
このグラビティー鋳造法としては、例えば、特許文献1に開示されている金属鋳造法が存在する。これは固定型と可動型の両型合わせ面部に形成した注湯口から溶湯をキャビティ内に注入充填させ、然る後、両型合わせ面部に設置した加圧子でもってキャビティ内の溶湯に圧力を加えるようにしている。
溶湯を鋳型の下側からゆっくりと注入する所謂低圧鋳造法は、肉厚変化の大きい形状でも押し湯を省略できることが多く、材料歩留まりが良い。この場合における装置は密閉した保温炉、上部の鋳型、制御部で構成され、保温炉に約0.1MPa以下の圧力をかけて溶湯を鋳型まで押し上げる方式である。
この低圧鋳造法としては、例えば、特許文献2に開示されている低圧鋳造装置が存在する。これは上下方向に延在するストーク、湯道を介して該ストークの上端と連通するキャビティを画成する上型及び下型を備える金型それぞれを有する鋳造機によって形成されている。また、ストークの下端は加圧室内において開口し、湯道は下型においてストークの上端に接続され、加圧手段によって加圧室内が加圧されることにより当該加圧室内の溶湯をストークの下端からストーク内へ流入させ、該ストークおよび該湯道を介して該キャビティ内へ充填可能としている。そして、上型は、加圧室内の溶湯をキャビティ内へ充填した後であってストーク内の溶湯が凝固する前に、該ストークの上端に向けてエアを供給可能なエア供給手段を有している。
また、気体の巻き込みが少ないようにして溶湯を鋳型の下側から注入した後に付加的に溶湯の全体もしくは一部を加圧して鋳型内の鋳造材料に高圧を加える所謂高圧スクイズ鋳造法も高強度の部品を得る方法として多く使用されている。
このスクイズ鋳造法としては、例えば特許文献3に開示されているスクイズ鋳造装置なるものが存在する。これは、垂直割金型の下方に相対的に昇降可能にして配置されて当該垂直割金型のキャビティ内に溶湯を圧入するための押し出しピストンを、押し上げ軸上端に付設したプランジャーを備えている。そして、押し出しピストンをその内部から上方に貫通押し上げ可能にして嵌入させて前記プランジャーの上部に取り付けられた肉厚3〜25mmの筒状の小スリ−ブを備えている。また、プランジャ−の上部においてその内面が前記小スリ−ブの外側面に着脱できるように複数分割可能にされると共に、その高さを前記小スリ−ブよりも高くされた筒状の大スリ−ブを備え、前記押し出しピストン、小スリ−ブと共に給湯部を画成するように構成されている。
鋳造材料を液相および固相がそれぞれ半分となった半凝固状態にして、低温でスクイズマシンを使い鋳造する所謂半凝固鋳造法は、これまでのスクイズマシンでは困難だった耐圧高強度の部品の製造が可能である。この半凝固鋳造法には、電磁撹拌式、落下式、振動式の3つのタイプが存在する。
例えば電磁撹拌式による半凝固鋳造法では、先ず、カップを冷却し、清掃・乾燥した後に、カップ内面に離型剤が塗布される。そして、このカップを電磁撹拌装置の磁界発生コイル間に収容し、当該カップに溶湯がラドルを使って投入される。次に、磁界発生コイルへの通電により溶湯に運動量を与えて均一に撹拌させることで当該溶湯を半凝固組織のスラリーに変える。撹拌後には、電磁撹拌装置からカップが取り出され、カップ内の半凝固スラリーが投入口からスリーブ内に投入され、以後の鋳型成形に備える。
この電磁撹拌装置としては、例えば特許文献4に開示されているように、鉛直移動磁界をつくる三相交流コイルと周方向移動磁界をつくる三相交流コイルの2種類のコイルを容器の外側に配置し、誘導効果を利用して上下方向の電磁力と周方向の電磁力を発生させることによって上下方向と周方向に同時に撹拌するものが提案されている。
また、特許文献5に開示されているように、容器内の溶融金属に回転磁界を与えるコイルを、容器の軸に対して捩るように鉄心に斜めに配置して、三相交流の通電によりねじれ磁場を印加し、回転磁場と同時に軸方向の進行磁場を与える誘導型電磁駆動装置が提案されている。
さらに、この半凝固鋳造法の具体例としては、例えば特許文献6に開示されているような半凝固鋳造方法なるものが存在する。これは半凝固装置内に保持された半凝固金属の一部を該半凝固装置の排出口から受け部材の秤量穴に充填し、次いで、該受け部材の移動により該秤量穴内の半凝固金属を該受け部材自体で残部から切断するとともに半凝固金属の所定量を秤量し、その後、上記秤量穴内の半凝固金属を成形装置に供給するものとしている。
その他、鋳造アシスト法として、例えば真空アシスト、局部加圧アシスト、酸素置換アシストの3つの方法がある。
特開平6−47517号公報 特開2008−114278号公報 特開平10−99958号公報 特開2003−220323号 特開2000−152600号 特開2002−248557号公報
しかしながら、従来のダイカストマシンを使用した鋳造方法では、溶融炉内からラドルによって溶湯を汲み上げ、投入口からスリーブ内に投入する際に、当該溶湯は空気と接触する時間が長いため、製品内への空気や不純物ガス等の巻き込みによる巣が発生し、これにより強度不足となってクラック発生につながる等の欠点を有している。
また、特許文献1に開示されているグラビティーによる金属鋳造法では、保温炉に約0.1MPa以下の圧力をかけて溶湯を鋳型まで押し上げる方式であるから、生産性が低く、しかも仕上げ加工費等も発生する。
特許文献2に開示されている低圧鋳造装置では、加圧手段によって加圧室内が加圧されることにより当該加圧室内の溶湯をストークの下端からストーク内へ流入させ該ストークおよび湯道を介してキャビティ内へ充填可能とし、しかもストーク内の溶湯が凝固する前に該ストークの上端に向けてエアを供給可能なエア供給手段を有しているから、これもまた生産性が低く、しかも仕上げ加工費等も発生する。
特許文献3に開示されているスクイズ鋳造装置では、プランジャ−の上部においてその内面が前記小スリ−ブの外側面に着脱できるように複数分割可能にされると共にその高さを前記小スリ−ブよりも高くされた筒状の大スリ−ブを備え、前記押し出しピストン、小スリ−ブと共に給湯部を画成するように構成されているから、これもまた生産性が低く、しかも仕上げ加工費等も発生する。
特許文献4および特許文献5に開示されている電磁撹拌装置は、溶湯に対し全体的に連続的且つ均一な半凝固組織による粘性度の高いスラリーを作るから、カップ内壁に半凝固スラリーが付着してしまい、カップを引っ繰り返しても半凝固スラリーの全てがその粘性自体でスリーブの投入口内に完全に落下させることができないものとなる。このため、半凝固スラリー投入用のロボットや給湯装置等の高価な設備が必要となってくる。
また、特許文献6に開示されている半凝固鋳造方法の場合、全体的に連続した略均一な半凝固組織によるスラリー状態となって鋳造されるから、スラリー発生の不安定性を避けるための材料限定等の問題が発生する。
さらに、真空アシスト、局部加圧アシスト、酸素置換アシストは、アシスト鋳造であるから、品質の安定性等が問題となる。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、生産性の向上と品質の均一化および強度の向上が可能となり、クラックの原因となる巣の発生を未然に防止できるようナノサイズに微細化された低粘性の溶湯組織を形成可能とした電磁撹拌式鋳造方法とその装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る電磁撹拌式鋳造方法にあっては、カップ給湯位置にて電磁撹拌装置2に収容されているカップ3に溶湯Sを入れ、電磁撹拌装置2でカップ3内の溶湯Sを低粘性の半凝固組織にする電磁撹拌工程Aと、電磁撹拌装置2をスリーブ注湯位置に移動させ、カップ3の下部に形成されている下部開閉部3aを開放させて電磁撹拌装置2下部から溶湯Sをスリーブ4内に注湯する注湯工程Bと、注湯完了後に電磁撹拌装置2をカップ清掃位置まで移動させ、カップ3の下部開閉部3aを開放させたまま上方の圧縮空気噴出器5からのエアブローにより当該カップ3内を清掃する清掃工程Cとを備えたものである。
一方、本発明に係る電磁撹拌式鋳造装置にあっては、溶融炉Pから溶湯Sが給湯され、下部に下部開閉部3aを備えたカップ3と、該カップ3を磁界発生コイル間に収容可能とし、この電磁力によってカップ3内の溶湯Sを低粘性の半凝固組織にすることを可能にした電磁撹拌装置2と、カップ給湯位置、スリーブ注湯位置、カップ清掃位置それぞれの位置に電磁撹拌装置2を移動させる移動機構部7と、カップ清掃位置でカップ3の下部開閉部3aを開放させたまま上方からの風圧で当該カップ3内の残渣物を剥離除去する圧縮空気噴出器5とを有して成るものである。
また、移動機構部7は、中央のスリーブ4に対して左右両側に設置された架台8と、これら両架台8上に架けられたレール9と、レール9上で摺動自在となるスライダ10とを備え、前記電磁撹拌装置2は当該スライダ10上に載置固定されて成るものとできる。
以上のように構成された本発明に係る電磁撹拌式鋳造方法とその装置にあって、電磁撹拌装置2は、磁界発生コイルの通電により発生する電磁力によって溶湯Sが撹拌されてナノサイズに微細化される効果でもって、溶湯S自体の組織を断片的に均一化させる。
このとき、磁界発生コイルの通電時間、磁界の周波数、投入する電力等によって液相と固相との比率を自由に変更させる。
電磁撹拌装置2が移動機構部7によってスリーブ注湯位置に移動すると、カップ3の下部開閉部3aが開放されることで、電磁撹拌装置2下部を通じて溶湯Sをスリーブ4内に注湯させる。
電磁撹拌装置2が移動機構部7によってカップ清掃位置まで移動すると、カップ3の下部開閉部3aが開放された状態のまま、上方からの圧縮空気噴出器5により当該カップ3内が清掃され、カップ3内の残渣物を電磁撹拌装置2下部を通じて下方に落下させる。
本発明によれば、生産性の向上と品質の均一化および強度の向上が可能となり、クラックの原因となる巣の発生を未然に防止できるようナノサイズに微細化された低粘性の溶湯S組織を形成可能にする。
すなわち、これは本発明に係る電磁撹拌式鋳造方法が、カップ給湯位置にて電磁撹拌装置2でカップ3内の溶湯Sを低粘性の半凝固組織にする電磁撹拌工程Aと、スリーブ注湯位置にてカップ3の下部に形成されている開閉部3aを開放させて溶湯Sをスリーブ4内に注湯する注湯工程Bと、注湯完了後にカップ清掃位置にてカップ3の下部開閉部3aを開放させたまま上方の圧縮空気噴出器5からのエアブローにより当該カップ3内を清掃する清掃工程Cとを備えて成るからであり、これにより、生産性の向上と品質の均一化が可能となる電磁撹拌装置2を使った鋳造システムを容易に構築することができる。この電磁撹拌装置2によって形成される溶湯S組織は半凝固ではあるが、従来のような連続的且つ均一な半凝固組織によるスラリー状態では無く、溶湯S組織自体がナノサイズに断片化されて連続性が無い低粘性の半凝固組織とするから、カップ3内壁に溶湯Sが付着せずに全てをスリーブ内へ落下させることができる。しかも、このような電磁撹拌工程Aを経ることによって、製造される鋳物製品自体の強度が向上されると共に、クラックの原因となる巣の発生を未然に防止できる。
一方、本発明に係る電磁撹拌式鋳造装置にあっては、溶融炉Pから溶湯Sが給湯され、下部に下部開閉部3aを備えたカップ3と、該カップ3を磁界発生コイル間に収容可能とし、この電磁力によってカップ3内の溶湯Sを低粘性の半凝固組織にすることを可能にした電磁撹拌装置2と、カップ給湯位置、スリーブ注湯位置、カップ清掃位置それぞれの位置に電磁撹拌装置2を移動させる移動機構部7と、カップ清掃位置でカップ3の下部開閉部3aを開放させたまま上方からの風圧で当該カップ3内の残渣物を除去する圧縮空気噴出器5とを有して成るので、電磁撹拌式による既設の鋳造設備を使用でき、従来の半凝固ダイカスト等の鋳造金型を何等変更させずに使用できる。また、従来のダイカスト鋳造の生産性を向上でき、品質も均一化される。しかも多種合金の溶湯Sを使った鋳造にも応用可能である。また、溶湯Sは低粘性の半凝固組織となっていることで、圧縮空気噴出器5のみによる清掃で残渣物を容易に剥離除去できるから、従来のようにカップ3を冷却して離型剤を塗布するというような煩雑な作業を省くことができ、これによっても生産性をさらに向上させている。
また、移動機構部7は、中央のスリーブ4に対して左右両側に設置された架台8と、これら両架台8上に架けられたレール9と、レール9上で摺動自在となるスライダ10とを備え、前記電磁撹拌装置2は当該スライダ10上に載置固定されて成るので、溶融炉Pに近いカップ給湯位置、レール9にスリーブ4上側の投入口4aを臨ませている中央のスリーブ注湯位置、上方に圧縮空気噴出器5を設けたカップ清掃位置のそれぞれの位置に当該電磁撹拌装置2を自由に移動でき、ダイカスト鋳造の生産性を向上させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を詳細に説明する。図において示される符号1は、本発明に係る電磁撹拌式鋳造装置の中核を構成するもので、所謂ナノキャスト法として半凝固ダイカストに使用される電磁撹拌装置2を備えた装置本体である。
この装置本体1による鋳造方法は、図1に示すように、電磁撹拌工程A、注湯工程B、清掃工程Cという概ね3つの工程によって構成されている。すなわち、先ず、電磁撹拌工程Aにおいては、カップ給湯位置にて電磁撹拌装置2に収容されているカップ3内に、溶融炉Pの溶湯Sを投入し、電磁撹拌装置2の磁界発生コイルへの通電により発生する電磁力によってカップ3内の溶湯Sを撹拌して低粘性の半凝固組織にする。
注湯工程Bにおいては、電磁撹拌装置2をスリーブ注湯位置にスライド等によって移動させ、カップ3の下部開閉部3aを開放させて電磁撹拌装置2下部から溶湯Sをスリーブ4内に注湯する。
清掃工程Cにおいては、注湯完了後に電磁撹拌装置2をカップ清掃位置までスライド等によって移動させ、カップ3の下部開閉部3aを開放させたまま上方の圧縮空気噴出器5からのエアブローにより当該カップ3内に付着されている残渣物を強制的に剥離等して除去する。
半凝固ダイカストに使用される金型は、鋳造したダイカストを取り出せるように一方の固定型と他方の可動型との少なくとも2つの部分よりなっている。この固定型および可動型それぞれは半凝固ダイカストの固定盤および可動盤に取り付けられ、また固定盤側にはスリーブ4が設けられ、該スリーブ4内で、先端にチップを備えたプランジャが前後にスライドできるようになっている。
また、装置本体1は、カップ給湯位置、スリーブ注湯位置、カップ清掃位置それぞれの位置に、カップ3と共に電磁撹拌装置2をスライド等によって移動させるための移動機構部7を備えている。すなわち、移動機構部7は、図2に示すように、中央のスリーブ4に対して左右両側に架台8が設置され、これら両架台8相互間には2本のレール9が互いに並行に架けられている。この両レール9上には、レール9上で摺動自在な、前後左右で1組となるスライダ10によって、例えば円筒状の磁界発生コイルによって構成されている電磁撹拌装置2が載置されている。そして、溶融炉Pに近い右側のカップ給湯位置、両レール9間にスリーブ4上側の投入口4aを臨ませている中央のスリーブ注湯位置、上方に圧縮空気噴出器5を設けた左側のカップ清掃位置のそれぞれの位置に当該電磁撹拌装置2が自由にスライド移動できるようになっている。
尚、電磁撹拌装置2のスライド操作は、手動で行っても良く、あるいは不図示の駆動装置を使っても良い。
図3(a)に示すように、電磁撹拌装置2の中央には円筒形開口状の収容部2aが形成されており、この内部には例えば半割楕円殻形状のカップ3が収容保持されている。そして、カップ給湯位置において、給湯機に設けられたラドルRを使って溶融炉Pから汲み上げられた溶湯Sが当該カップ3に給湯されるようになっている。
カップ3の下部には下部開閉部3aが設けられており、この下部開閉部3aは、図3(b)に示すように、例えば油圧シリンダ機構もしくはスリット移動機構等の種々の機構によって振動開閉されるようになっている。開放されることで、スリーブ注湯位置において、当該カップ3を電磁撹拌装置2内からわざわざ取り出さなくても、当該電磁撹拌装置2の収容部2aの下部開口側からカップ3内の溶湯Sをスリーブ4の投入口4aに注湯できるようにしてある。
カップ清掃位置においては、図3(c)に示すように、上方の所定箇所には、圧縮空気噴出器5が吐出口を下方に向けて備え付けられている。そして、収容部2aに収容されているカップ3の下部開閉部3aを開放させたままの状態で、上方の圧縮空気噴出器5からのエアブローにより当該カップ3内面に付着している残渣を強制剥離させ、当該残渣物を収容部2aの下部開口側から下方にある例えば清掃箱6等に落下収容させて処理するものとしてある。
電磁撹拌装置2には、例えば回転方向移動磁界、軸方向移動磁界を永久磁石の回転等によって形成する攪拌装置がある。溶湯Sを非接触で、その全体に亘って均一でしかも強力に撹拌できる電磁撹拌装置2としては、溶湯Sに回転運動を発生させるために容器の外周面に沿って設けられた回転磁界発生コイルと、溶湯Sに軸方向運動を発生させるための容器の外周面軸方向に沿って設けられた軸方向移動磁界発生コイルとを併用して成るものとできる。この結果、溶湯S中には、回転運動と軸方向運動とが重畳した強力な流速運動が生じ、当該溶湯Sは強力かつ均一に撹拌される。
特に、電磁撹拌装置2は溶湯S中に大きな速度勾配を形成できるため、当該溶湯S中に介在物粒子の凝集および肥大化を促進し、また制御できる。これによって、磁界発生コイルの通電時間、磁界の周波数、投入する電力等によって液相と固相との比率を自由に変更でき、例えば溶湯Sをナノサイズ球状結晶による断片化された低粘性の半凝固組織にすることが可能となる。
さらに具体的には、電磁撹拌装置2に対し、例えば特開平7−32098号公報に開示されている連続鋳造方法を採用することができる。すなわち、溶湯S面上方から粒子状の冷却材を添加し、下方内断面の全域に少なくとも固液共存の凝固層を形成させた後、次いで、成分の異なる溶湯Sを注入し、電磁撹拌装置2により周方向の旋回流を溶湯Sに与える。この電磁攪拌力による溶湯Sの旋回流により冷却材の粒子は断面内に分散する。すなわち、旋回流の流体間混合と粒子に働く遠心力を利用するもので、上部では粒子径が大きいため、大きな遠心力が働き、また下方では粒子の溶解により遠心力が減ぜられ、これによって粒子が中心方向に分散する混合効果が働く。この原理により、粒子群の分散角度が電磁攪拌力により制御されるのである。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用の一例について説明する。先ず、図3(a)に示すように、移動機構部7により電磁撹拌装置2をレール9に沿って溶融炉P近傍のカップ給湯位置に移動させておく。この電磁撹拌装置2の円筒状の磁界発生コイルによって囲繞された収容部2aにはカップ3が収容保持されている。このカップ給湯位置において、給湯機に設けられたラドルRを使って溶融炉Pから溶湯Sが汲み上げられ、当該カップ3に給湯される。
そして、電磁撹拌装置2の磁界発生コイルに電力を投入して電磁力を発生させると、カップ3内の溶湯Sは撹拌運動してナノサイズ球状結晶による断片化された低粘性の半凝固組織となって成長する。
次いで、図3(b)に示すように、移動機構部7により電磁撹拌装置2をスリーブ注湯位置までスライド移動させてからカップ3の下部開閉部3aを開放させることで、電磁撹拌装置2下部からスリーブ4の投入口4aに溶湯Sが注湯される。
注湯完了後には、図3(c)に示すように、移動機構部7により電磁撹拌装置2をカップ清掃位置まで移動させ、カップ3の下部開閉部3aを開放させたままの状態で、上方の圧縮空気噴出器5からのエアブローにより当該カップ3内に付着している残渣物を除去する。この除去された残渣物は電磁撹拌装置2の収容部2a下部開口側から落下して下方にある清掃箱6内に収容され処理される。
そして、移動機構部7により電磁撹拌装置2を元のカップ給湯位置まで移動させることで同じ動作が繰り返される(図1参照)。
本発明を実施するための最良の形態における電磁撹拌式鋳造工程の一例を示す説明図である。 同じく電磁撹拌式鋳造装置の一例を示す斜視図である。 同じく電磁撹拌式鋳造装置の使用の一例を示し、(a)は電磁撹拌装置がカップ給湯位置にある状態の断面図、(b)は電磁撹拌装置がスリーブ注湯位置までスライド移動してスリーブに注湯する状態の断面図、(c)は電磁撹拌装置がカップ清掃位置までスライド移動して清掃する状態の断面図である。
符号の説明
A…電磁撹拌工程 B…注湯工程
C…清掃工程 S…溶湯
R…ラドル P…溶融炉
1…装置本体 2…電磁撹拌装置
2a…収容部 3…カップ
3a…下部開閉部 4…スリーブ
4a…投入口 5…圧縮空気噴出器
6…清掃箱 7…移動機構部
8…架台 9…レール
10…スライダ

Claims (3)

  1. カップ給湯位置にて電磁撹拌装置に収容されているカップに溶湯を入れ、電磁撹拌装置でカップ内の溶湯を低粘性の半凝固組織にする電磁撹拌工程と、電磁撹拌装置をスリーブ注湯位置に移動させ、カップの下部に形成されている下部開閉部を開放させて電磁撹拌装置下部から溶湯をスリーブ内に注湯する注湯工程と、注湯完了後に電磁撹拌装置をカップ清掃位置まで移動させ、カップの下部開閉部を開放させたまま上方の圧縮空気噴出器からのエアブローにより当該カップ内を清掃する清掃工程とを備えていることを特徴とした電磁撹拌式鋳造方法。
  2. 溶融炉から溶湯が給湯され、下部に下部開閉部を備えたカップと、該カップを磁界発生コイル間に収容可能とし、この電磁力によってカップ内の溶湯を低粘性の半凝固組織にすることを可能にした電磁撹拌装置と、カップ給湯位置、スリーブ注湯位置、カップ清掃位置それぞれの位置に電磁撹拌装置を移動させる移動機構部と、カップ清掃位置でカップの下部開閉部を開放させたまま上方からの風圧で当該カップ内の残渣物を除去する圧縮空気噴出器とを有して成ることを特徴とする電磁撹拌式鋳造装置。
  3. 移動機構部は、中央のスリーブに対して左右両側に設置された架台と、これら両架台上に架けられたレールと、レール上で摺動自在となるスライダとを備え、前記電磁撹拌装置は当該スライダ上に載置固定されて成る請求項2記載の電磁撹拌式鋳造装置。
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