JP4657717B2 - 形成部品の半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、鋳造プロセスで使用するためのオンデマンドの半固体材料を生成するように構成され配置された装置に関する。装置全体の一部として含まれるものは、本プロセスの一部として使用されるべき要求部品及び構造配置を有する様々なステーションである。開示された装置を使用して、オンデマンドの半固体材料を生成する方法は、本発明の一部として備えられる。
より詳しくは、本発明の一実施例は、半固体材料成形プロセスの間に溶解した金属の過熱/冷却率を制御するため、溶解金属を含む成形容器の外側と係合するための熱ジャケットに関する。本発明は、金属又は金属合金の半固体成形で使用するように開発されたが、本発明の幾つかの用途は、この分野の外部に属することもできる。
本発明は、比較的短いサイクル時間内での半固体材料の生成を容易にするため、電磁気攪拌、様々な温度制御及び冷却制御の技術及び装置を組み込んでいる。更に備えられているものは、鋳造装置のショットスリーブ内に直接半固体材料を吐出するための構造的配置及び技術である。本文で使用されるように、「オンデマンド」という概念は、半固体材料が、材料が生成されるところの容器から鋳造ステップへと直接移行することを意味している。半固体材料は、典型的には、「スラリー」として称されており、「単一ショット」として生成されるスラグは、ビレットとも称される。これらの用語は、所望の単一ショットのビレットに対応する体積のスラリーを表すため、本願の開示内容に結合された。
正味形状のための軽量金属の半固体成形及び正味近傍の形状製造法は、高い強度、低い多孔率構成部品を生成することができ、ダイカスティングの経済的なコスト利点をもたらす。しかし、半固体鋳造(SSM)プロセスは、予備処理されたビレット又はスラグとして購買された金属の使用に拘束された、資本集約型の提案である。
SSMプロセスで作られた部品は、その高い品質及び強度のために知られている。SSM部品は、圧搾鋳造や、大きなゲート領域及びゆっくりとした空洞部の充填を使用する様々なダイカスティングにより作られたものと有利に匹敵する。多孔性は、ゆっくりとした非乱流金属速度(76cm乃至254cm(30乃至100インチ)/秒のゲート速度)により、及び、固体化の間に極度の圧力を部品に印加することにより、防止される。圧搾鋳造及びSSMプロセスは、熱処理することができる均一な密度の部品を生成する。
SSMは、ダイキャストのプロセス節約と、前記したものに近い機械的特性とを提供する。加えて、SSMは、高い品質及び強度の一部を生成するため金属の非樹枝状微細構造を利用する。SSMは、球状のアルファ粒状構造に起因して圧搾鋳造よりも薄い壁を鋳造することができ、アルミニウム及びマグネシウムの両方を用いて首尾良く使用された。SSM部品は、溶接可能であり、圧搾鋳造プロセスを特徴付ける極度の圧力の下でも注入する必要性無しに圧力に耐える。
SSMプロセスは、他の任意のアルミニウム鋳造プロセスよりも堅固な寸法能力を保持することが示された。それは、かなりのコスト節約、機械加工の減少、及び、より高い製造率のためのより迅速なサイクル時間のための可能性に起因して、SSM部品の需要を増大させた。高い強度及び最小の多孔率を別にして、SSM部品は、ダイカスティング部品よりも低い部品対型の縮小度を示し、ほとんど曲がりが存在しない。それは、所望の正味形状により近い鋳造物を生成し、副次的な機械的作業を減少させ、無くしさえすることができる。鋳造物上の表面仕上げは、しばしば、それらが代用する鉄及び鋼鉄部品よりも良好である。
SSMプロセスは、従来のダイキャストの圧力(7,000乃至12,000psi)よりも高い最終鋳造圧力(15,000乃至30,000psi)を要求するが、現代のダイカスティング設備は、効率的且つ経済的にSSM部品を製造することが必要とされた可撓性を提供する。今日のダイカスティング装置へと組み込まれた実時間の閉ループ液圧回路は、SSM材料合金の正確な充填速度を自動的に維持することができる。閉ループプロセス制御システムは、金属温度及び時間を監視し、電気ステーター及び他のデータから電圧フィードバックし、高品質部品の生産力を最大にし、再生産性を確保することができる、非常にロバストな正確に制御された作動を提供する。
前記されたように、半固体金属スラリーを、正味の形状又は正味の形状近傍に、高い強度及び低い多孔率の製品を製造するため使用することができる。しかし、半固体金属の粘性率は、スラリーの温度又は対応する固体比率に非常に敏感である。高い個体比率で良好な流動度を得るために、半固体金属の主要な固体相は、球状に近くあるべきである。
一般に、半固体処理は、2つのカテゴリー、即ちチクソキャスティング及びレオキャスティングへと分けることができる。チクソキャスティングでは、固体化合金の微細構造は、合金が固体供給原料へと成形される前に、樹枝状突起から離散的な劣化した樹枝状突起へ変容される。これは、半固体状態へと再溶解され、所望の形状を作るため鋳型内へと鋳造される。レオキャスティングでは、液体金属は、その微細構造が変容される間に、半固体状態へと冷却される。次に、スラリーは、1つ又はそれ以上の所望の部品を製造するため鋳型へと成形若しくは鋳造される。
レオキャスティングにおける主要な障壁は、短いサイクル時間内で好ましい温度範囲内で十分なスラリーを発生させる上でのその困難さにある。チクソキャスティングのコストは、追加の鋳造及び再溶解工程に起因してより高いが、工業生産物におけるチクソキャスティングの設備は、レオキャスティングを遥かに超えている。半固体供給原料は、再加熱工程及び成形工程から時間的及び空間的に隔てることができる別個の作業で大量に鋳造することができるからである。
半固体成形プロセスでは、一般には、スラリーは、形態が保存されるところの樹枝状固体粒子からなる固体化の間に成形される。最初に、樹枝状粒子は核となり、スラリー又は半固体成形の初期の段階で溶解合金内で等軸結晶性樹枝状物として成長する。適切な冷却率及び攪拌の場合には、樹枝状粒子の枝はより大きく成長し、樹枝アームは、ある時間後には1次及び2次の樹枝アームの間隔が増大するように、粗くなる。攪拌がなされている間のこの成長段階の間には、樹枝アームは、接触し、分解されるようになり、劣化した樹枝粒子を形成する。保持温度では、粒子が粗くなり、より丸くなり、理想的な球形状に接近し続ける。丸さの程度は、当該プロセスのため選択された保持時間により制御される。攪拌された状態では、「コヒーレンシ」(樹枝が絡み構造となる)の状態には到達しない。断片化され、劣化した樹枝状粒子から構成される半固体材料は、低いせん断力で変形し続ける。本発明は、比較的短いサイクル時間内で適切なスラリーを形成するため合金の冶金的振る舞いを利用する、新規で非自明な態様で装置及び方法を組み込む。
所望の固体比率、粒子サイズ及び形状が達成されたとき、半固体材料は、ダイ鋳造へと注入されるか又は他の成形プロセスにより、成形される準備となる。シリコン粒子サイズは、スラリー形成プロセスを所定温度に制限することにより当該プロセスで制御される。当該所定温度を超える温度では、固体シリコンが、形成され始め、シリコン粗化が始まる。
半固体合金の主要な固体の樹枝状構造は、液体温度近傍の液体合金又は半固体合金内で次の変動工程を導入することにより、ほとんど球状となるように変容させることができる。
(1)攪拌:機械的攪拌又は電磁攪拌
(2) 振動:低周波振動、高周波数の波、電気的衝撃、又は、電磁波
(3) 等軸結晶性核形成:急速過冷却、粒子精製
(4) オスワルド成熟及び粗化:合金を長時間に亘って半固体温度に保持する。
上記(2)乃至(4)の方法が、半固体合金の微細構造を変容する上で有効であることがわかったが、それらは、半固体金属の次の特性又は要求に起因して、短い準備時間内の高体積の合金の処理において効率的ではない共通の制限を持っている。
・振動の高い減衰効果
・電磁波の小さい貫通深さ
・急速過冷却に対する高い潜熱
・粒子生成を追加するための追加のコスト及びリサイクル問題
・自然の成熟は長時間を要し、短いサイクル時間を除外する。
ほとんどの従来技術の開発は、半固体合金の微細構造及びレオロジーに焦点を当ててきたが、比較的短い時間での高い信頼性の効率的な半固体処理において、温度制御が最も重要なパラメータのうち一つであることが本願発明者らにより見出された。半固体金属の見かけの粘性率が固体比率と共に指数関数的に増大したとき、40%以上の固体比率の合金における小さい温度差は、その流動度において有意な変化をもたらす。実際、上記に掲げた方法(2)乃至(4)を使用したときの半固体金属を生成する上で最も大きい障壁は、攪拌の欠如である。攪拌が無い場合には、大きい温度差を形成すること無しの半固体金属を加熱/冷却するための唯一の方法は、ゆっくりとした加熱/冷却プロセスを使用することである。そのようなプロセスは、しばしば、多数ビレットの供給原料が予めプログラムされた溶鉱炉及び搬送システムの下で同時に処理されることを必要とする。このシステムは、高価で、維持するのが困難な上、制御が難しい。
環状の薄い隙間内で高速機械攪拌を使用することにより、半固体金属混合物内の樹枝を破砕するのに十分に高いせん断率を発生させることができるが、この薄い隙間は、プロセスの体積スループットへの制限となる。半固体スラリーの(例えば溶解アルミニウム合金の)高温、高い腐食及び高い磨耗は、攪拌機構を設計し、適切な材料を選択し、攪拌機構を維持するのを非常に難しくさせる。
従来の文献は、チクソキャスティングにより、又は、機械的若しくは電磁的攪拌を使用して溶解物から直接形成された固体ビレットを再加熱することにより、半固体スラリーを成形するプロセスを開示している。半固体合金スラリーを生成するための機知の方法は、機械的攪拌及び誘導電磁攪拌を備えている。所望の構造のスラリーを成形するためのプロセスは、せん断率及び凝固率の双方向影響により部分的に制御されている。
1980年代の初期には、離散的な劣化樹枝を持つ半個体供給原料を成形するため電磁攪拌プロセスが開発された。供給原料は、適切なサイズに切断され、次に、鋳型空洞部に注入される前に半固体状態へと再溶解される。この電磁流体力学(MHD)的鋳造プロセスは、適切な離散劣化樹枝を有する高い体積の半固体供給原料を発生することができるが、ビレットを鋳造し、それを半固体合成物へと再溶解するための材料取り扱いコストは、他の鋳造プロセス、例えば重力カスト、低圧ダイカスティング、又は、高圧ダイカスティング等に比べてこの半固体プロセスの競合コストを減少させる。ビレット加熱設備の複雑さ、ゆっくりとしたビレット加熱プロセス、及び、ビレット温度制御の困難さは、ほとんど全て、この種の半固体成形における主要な技術上の障壁であってきた。
ビレット再加熱プロセスは、半固体成形(SSF)製品の製造のためのスラリー又は半固体材料を提供する。このプロセスは、広範囲に使用されたが、鋳造可能合金の範囲に限定が存在している。更には、高い比率の固体(0.7対0.8)は、この形態の供給原料を処理する際に要求される機械的強度を提供することが要求されている。競合するダイ及び圧搾鋳造プロセスで溶解金属供給原料の直接的な用途と比べたとき、ビレット鋳造、取り扱い、再加熱の要求プロセスに起因して、コストがこのアプローチの別の主要な制限であった。
スラリー又は半固体材料を形成するため機械式攪拌プロセスにおいて、反応性金属によるローターへの攻撃は、固体化金属を汚染する腐食生産物を生じさせる。更には、混合容器内でローターブレードの外側エッジと内側容器壁との間に形成された環帯は、下方せん断領域を生じさせ、これと共に、せん断バンドを、高いせん断率領域と低いせん断率領域との間の遷移領域内に形成させることができる。SSFプロセスのためのチキソトロピービレットのためのスラリーを準備する際に使用される、説明された幾多の電磁攪拌方法が存在してきたが、レオキャスティングのための用途については言及がほとんどなされてこなかった。
レオキャスティング、即ち、直ちに成形されるであろう半固体スラリーを形成するため液体金属の攪拌による生成は、これまでのところ工業化されてこなかった。レオキャスティングはチクソキャスティングのほとんどの制限を克服するべきであることは明瞭である。しかし、工業製品技術となるため、即ち、安定した分配可能な半固体スラリーをオンラインで(即ちオンデマンドで)製造するためには、レオキャスティングは、次の実用的な挑戦項目、即ち、冷却率制御、微細構造制御、温度及び微細構造の均一性、スラリーの大きな体積及びサイズ、短サイクル時間制御、異なる種類の合金の取り扱い、並びに、スラリーを容器に移送し、容器から直接鋳造ショットスリーブへと移送する手段及び方法を克服しなければならない。
本発明に係る、上記チャレンジ項目を克服するための様々な方法の一つが、液体金属が半固体状態の範囲へと固体化されるとき該液体金属の電磁攪拌を適用することである。そのような攪拌工程は、液体金属と、金属温度及び冷却率を制御するため、液体金属と冷却率とのその容器との間の熱輸送を強化し、離散的な劣化樹枝を備えた微細構造を変容させるため液体金属の内部に高いせん断率を発生させる。それは溶解された金属混合物を用いて金属温度及び微細可能の均一性を増大させる。攪拌機構及び方法を注意深く設計すると、攪拌工程は、用途の要求に依存して、半固体スラリーの大きな体積及びサイズを駆動し、制御する。攪拌工程は、冷却率を制御することによりサイクル時間を短くさせ、これは、全ての種類の合金、即ち、鋳造合金、装飾加工合金、MMC等に適用可能である。
プロペラ式の機械式攪拌は、半固体スラリーを作る状況で使用されたが、幾つかの問題又は制限が存在する。例えば、半固体スラリーの高温、腐食及び高い磨耗特性は、機械式攪拌を備えた信頼性の高いスラリー装置を設計することを非常に難しくさせる。しかし、レオキャスティングで機械式攪拌を使用する最も重要な制限は、その小さいスループットが生成能力の要求と合致することができないということである。離散的な劣化樹枝を有する半固体金属が、低周波数の機械的振動、高周波数超音波、又は、ソレノイドコイルを用いた電磁気振動を導入することにより作ることができる。これらのプロセスは、よりゆっくりとしたサイクル時間でより小さいサンプルのため作用することができるが、それらは、貫通深さにおける制限の故に、より大きいビレットを作ることに関して有効ではない。別の種類のプロセスには、その制限された磁場貫通深さ及び不必要な熱発生の故に、ソレノイド誘導振動があり、それは、生産力のための設備に多数の技術的問題を有する。様々な電磁攪拌は、大きい体積のスラリーの製造を可能にする最も幅広く使用される工業プロセスである。重要なことには、これは、高温度合金に適用可能である。
2つの主要なバリエーションの強力な電磁攪拌が存在しており、そのうちの一方は、回転ステーター攪拌で、他方は、直線ステーター攪拌である。回転ステーター攪拌では、溶解金属は、準等温平面内で移動し、そのため、樹枝の劣化が主要な機械的せん断により達成される。ウィンターらに1984年3月6日に付与された米国特許番号4,434,837号は、チキソトロピー金属スラリーの連続的な生成のための電磁攪拌装置を開示しており、該装置では、単一の二極構成を有するステーターが、長さ方向軸を横断して移動する非ゼロの回転磁場を発生する。移動する磁場は、金属コンテナに接する方向に磁気攪拌力を提供し、該金属コンテナは、樹枝を破砕するため少なくとも50秒-1のせん断率を生成する。直線ステーター攪拌の場合、メッシュ領域内のスラリーは、より高い温度領域へと再循環され、再溶解され、従って、熱プロセスは、樹枝を破砕する上でより重要な役割を演じる。メイヤーに1993年6月15日に発行された、米国特許番号5,219,018号は、多相電流電磁場振動を用いた連続的な鋳造によりチキソトロピー金属製品を製造する方法を記載している。この方法は、低温領域の連続的輸送によるこれらの樹枝の表面の再融合を引き起こすことにより、樹枝の節への変換を達成する。低温領域では、それら樹枝はより高温の領域に向かって形成される。
本発明により形成された部品は、典型的には、鋳型内の完全な液体対固体変換により形成された鋳造物と比べて、同じか又はより良い機械的特性、特に伸長度を有する。後者の鋳造物は、他の鋳造プロセスの樹枝状構造特性を有する。
本願で開示された本発明の実施例は、形成部品の半固体成形に適用するための金属スラリー材料を製造するための装置に関する。鋳造の分野では、溶解金属は、それが完全若しくは少なくとも部分的に固体化される成形容器若しくはるつぼへと輸送される。加熱/冷却システムは、溶解金属の温度を調整することにより固体率を制御するように作用し、これにより、溶解金属が、所望の温度及び材料の剛率が達成されるまで、制御された率で冷却することを可能にする。
適切な加熱/冷却システムの設計上の考察点は、熱を金属に均一に追加及び/又は熱を金属から除去するその容量と、固体化プロセスを通して金属の温度を正確に制御するその能力と、を含んでいる。本システムは、サイクル時間を短くし、体積出力を増加させるため、熱を迅速且つ効率的に環境に散逸させる上で十分な熱容量も持つべきである。加えて、均質且つ均一である粘性率と微細構造とを有する、固体化若しくは部分的に固体化された金属を提供するため、熱の除去若しくは追加は、可能な限り均一であるべきである。
従来までのところ、形成部品の半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための改善された装置のための必要性が存在している。本発明は、新規で非自明な方法でこの必要性を満足させる。
本発明の一形態は、半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置を備え、該装置は、金属スラリー材料を含み、且つ、外側表面を有する内部体積を画定する容器と、該容器の該外側表面と熱伝達した状態で配置された内側表面を有し、それら表面の間で熱輸送をもたらす熱ジャケットと、を備える。容器及び熱ジャケットのうち少なくとも1つは、少なくとも1つの溝を画定し、該少なくとも1つの溝に隣接したところに熱輸送を制限する。
本発明の別の形態は、半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置を備え、該装置は、金属スラリー材料を含み、外側表面を有する内部体積を画定する容器と、容器の外側表面と熱連通状態に配置された内側表面を有し、それらの間で熱輸送をもたらす熱ジャケットと、を備える。内側表面の第1の部分と外側表面の第1の部分とは、熱輸送を容易にするため互いに近接して配置され、内側表面の第2の部分と外側表面の第2の部分とは、熱輸送を制限するため、互いに間隔を隔てられている。
本発明の別の形態は、半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置を備え、該装置は、金属スラリー材料を含む内部体積を画定する容器と、容器の少なくとも一部分を取り外し可能に収容するようにサイズが定められ形成された内部通路を画定する熱ジャケットと、を備える。容器及び熱ジャケットのうち少なくとも1つは、少なくとも1つの溝を画定する。容器の少なくとも一部分は、該容器を熱ジャケットと熱連通状態に配置してそれらの間で熱輸送をもたらすため該熱ジャケットの内部通路内で取り外し可能に配置され、該熱輸送は少なくとも1つの溝に隣接したところに制限される。
本発明の別の形態は、半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置を備え、該装置は、金属スラリー材料を含むための内部体積を画定する内部と、該内部の少なくとも一部分の回りに配置された外部と、を有する温度制御式容器を備える。容器の内部は該外部の内側表面と熱連通状態で配置された外側表面を有し、それらの間で熱輸送をもたらし、該内側表面と該外側表面との少なくとも1つは、少なくとも1つの溝を画定し、該少なくとも1つの溝に隣接したところに熱輸送を制限する。
本発明の一つの目的は、形成部品の半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための改善された装置を提供することである。
本発明の更なる形態、実施例、目的、特徴、効果、利点及び態様は、図面及び本明細書で提供された説明から明らかとなろう。
本発明の原理についての理解を促進するという目的のため、図面中に示された実施例を参照し、特定の用語を該実施例を説明するため使用する。しかし、本発明の範囲を制限する意図は無く、図示の装置の任意の代替及び更なる変更や、本願で示された本発明の原理の更なる任意用途は、本発明が属する技術分野における当業者にとって通常想到されるものと考えられることが理解されよう。
本発明は、特定の比率の固体及び特定の固体粒子形態学を有する、オンデマンドで半固体スラリーを生成するための装置及び方法を提供する。装置及び方法の簡単な説明が以下に提供される。しかし、更なる詳細事項が、2000年6月1日に出願された、現在係属中の米国特許出願シリアル番号09/585,061号に開示されている。その内容は、ここで参照したことにより本願に組み込まれる。
図1及び図2を参照すると、様々な鋳造用途又は前述した用途における引き続く使用のための金属又は金属合金の半固体スラリービレットを生成するための装置が示されている。本装置は、概して、溶解金属を含むための容器、若しくは、るつぼ20と、成形ステーション22と、吐出ステーション24と、成形ステーション22及び吐出ステーション24の間で容器20を輸送するための輸送機構26と、を備えている。成形ステーション22は、概して、容器20内に含まれる金属若しくは合金の温度及び冷却率を制御するための熱ジャケット30と、容器20の周りの熱ジャケット30を支持し係合するためのフレームワーク32と、容器20内に含まれる金属を電磁気的に攪拌するための電磁ステーター34と、を備えている。吐出ステーション24は、概して、容器20からのスラリービレットの除去を、それらの間の表面結合を壊すことにより容易にするための誘導コイル36と、引き続いて輸送するため容器20(図示せず)から鋳造物若しくは前記したプレスのショットスリーブへと直接的にスラリービレットを吐出するための手段と、を備えている。
容器20は、低い熱抵抗、良好な電磁場貫通能力、良好な腐食耐性、及び、高温度における比較的高い強度を有する、非磁性材料から作られるのが好ましい。容器20は、内部に含まれる金属から熱を吸収し、それを周囲の環境に迅速に散逸させなければならないので、低い熱抵抗は、適切な容器材料の選択において重要な因子である。加えて、材料密度及び厚さは、所与の考慮すべき事項でなければならない。一例を用いると、容器20は、グラファイト、セラミックス及びステンレス鋼を含む材料から作られてもよいが、これに限定するものではない。例えば溶解アルミニウム等の反応性合金による攻撃への追加の耐性を提供するため、並びに、成形プロセスが完了した後、スラリービレットを吐出することを援助するため、容器20の内側表面は、窒化ホウ素、セラミックコーティング、又は、他の任意の適切な材料でコートされ、又は、熱的に噴霧されるのが好ましい。
容器20は、円柱外側表面41と、平坦な底部壁42と、開放頂部44と、を形成する側壁40を有する、カン形状を有する。側壁40及び底部壁42は、協働して、内側表面48により境界を形成された中空内部46を形成する。一実施例では、容器20は、約5.1cm乃至約20.3cm(約2インチ乃至約8インチ)の範囲の外径を有し、約22.9cm乃至約45.7cm(約9インチ乃至約18インチ)の範囲の全体高さを有し、約0.13cm乃至約5.1cm(約0.05インチ乃至約2インチ)の範囲の壁厚さを有する。しかし、容器20の他の形状及びサイズも考えられることが理解されるべきである。例えば、容器20は、代替形状として、長方形、多角形、長円形、又は、当業者に想到される他の任意の形状を形成することもできる。加えて、容器20のサイズは、体積と、露出内側/外側表面積との間の比率を変えるように変更することができる。例えば、容器20の直径を2倍にすると、これに対応して、側壁40の露出された表面積も2倍になるが、内部46の体積は4倍になる。適切な比率の選択に影響を及ぼし得る因子は、容器20の所望の体積容量と、冷却能力と、を含んでいる。
容器20は、実質的に剛体の一部品構成を有するものとして示され説明されたが、他の形態も考えられることが理解されるべきである。例えば、容器20は、長さ方向の2つの別個の半部分へと分割することができ、このとき該半部分は、二枚貝殻式の構成を形成するようにヒンジにより枢動式に接続される。加えて、容器20は、特に、固体化プロセスの間に容器20内に含まれる金属若しくは合金の温度と冷却率とを制御することを援助するため、加熱及び/又は冷却要素を備えることができる。より詳しくは、容器壁は、容器の温度及び冷却率を制御するため内部加熱/冷却ラインを備えて構成することができる。容器20と周囲環状との間のより高い及び/又はより対流的な熱輸送を容易にするため側壁40上にヒートシンク又はフィンを更に設けることができる。本発明の一部として使用するために適した容器の種類に関する、他の代替構成及び追加の設計詳細事項は、米国特許シリアル番号09/585,296号、今や米国特許番号6,399,017号に開示されている。
熱ジャケット30は、高い熱伝道度、良好な電磁貫通能力及び比較的高い強度を有する非磁気材料から作られるのが好ましい。熱ジャケット30の主要な目的は、容器20と、加熱及び/又は冷却媒体との間の熱輸送を容易にすることであるので、熱伝導度は、適切な熱ジャケット材料の選択において特に重要な因子である。加えて、熱ジャケット30の加熱/冷却能力は、材料密度、比熱及び厚さにより影響を及ぼされるので、これらの因子にも熟慮するべき点を与えなければならない。より詳しくは、容器20内に含まれる金属から熱ジャケット30により追加/抽出されるべきエネルギー量(ΔE)は、次の方程式、ΔE=(ρ)(Cp)(V)(ΔT)により表される。ここで、ρは材料密度、Cpは材料比熱、Vは材料の体積及びΔTは、サイクル当たりの材料の温度変化である。更に、熱ジャケット30の材料は、好ましくは容器20の熱膨張係数に近い熱膨張係数を持つべきであり、その重要さは以下の説明で明らかとなろう。その上、当該材料は、好ましくは、容易に機械加工可能であるべきであり、その重要さは以下の説明で明らかとなろう。例を用いると、熱ジャケット30は、青銅、銅又はアルミニウムを含む材料から作られてもよいが、これらの例に限定するものではない。
熱ジャケット30は、長さ方向軸Lに沿って延在し、2つの略対称な長さ方向の半部分30a、30bを備えている。各々の半部分30a、30bは、略半円柱形状を持ち、丸みを帯びた内側表面50と、丸みを帯びた外側表面52と、一対の略平坦な長さ方向エッジ54a、54bとを備えている。内側表面50は、容器20の外側表面41に略相補的である。一実施例では、熱ジャケット30の各半部分30a、30bは、容器20の外径に略等しいか又は僅かに大きい内径と、容器20の高さに略等しいか又は僅かに大きい全体高さと、約2.54cm(約1インチ)の壁厚さと、を有する。しかし、容器20に関して上掲されたものに相補的な形状及びサイズを始めとして、熱ジャケット30の他の形状及びサイズも、当業者により想到されるものとして考えることができることが理解されるべきである。加えて、熱ジャケット30が、別個の長さ方向部分30a、30bを有するものとして示され、説明されたが、他の形態も可能であることが理解されるべきである。例えば、熱ジャケット30は、代替例として固体円柱形態を呈することができ、又は、半部分30a、30bは、二枚貝式の形態を形成するため一緒にヒンジが付けられていてもよい。更に、熱ジャケット30は、非対称的な長さ方向部分を備えていてもよい。
更に詳細が後述されるように、熱ジャケット30には、容器20への熱の追加/容器20からの熱の除去を通して、容器20から周囲環境への熱輸送率を制御するための手段が設けられている。一実施例では、熱ジャケット30は、毎秒約0.1℃乃至約10℃の範囲内で容器20内に含まれる金属の冷却率を制御するための容量を有する。しかし、他の冷却率も、成形される金属の特定の組成及び得られるべき所望の結果に応じて、利用することができる。
熱ジャケット30及びステーター34を支持するため並びに長さ方向軸Lに対して熱ジャケットの半部分30a、30bを横方向に移動させるため、フレームワーク32が設けられている。フレームワーク32は、略剛性ベース構造を形成するため、一対の上側横断案内ロッド62と、一致の下側横断案内ロッド64とにより相互接続された、一対の静止ベースプレート60を備えている。上側及び下側の案内ロッド62,64は、互いに略平行に各々整列され、長さ方向軸Lに略垂直に配置されている。上側及び下側の案内ロッド62,64は、円形断面を有するものとして図示され説明されたが、他の断面形状、例えば正方形又は長方形の断面も考えられる。
フレームワーク32は、一対の可動式アクチュエータプレート66を更に備え、各プレートは、4つの開口部68を形成し、該開口部は、長さ方向軸Lに垂直な方向に上側及び下側の案内ロッド62,64に沿ってアクチュエータプレート66が摺動することを可能とするため、上側及び下側の案内ロッド62,64の各々一つを該開口部を通して受け入れるようにサイズが定められている。可動式コネクタープレート70は、各々の熱ジャケットの半部分30a、30bの上側表面に剛体的に取り付けられており、コネクタープレート70が、長さ方向軸Lに略垂直な方向に上側案内ロッド62に沿って摺動することを可能にするため、上側案内ロッド62の各々一つを受け入れるようにサイズが定められた一対の開口部72を形成する。各々のコネクタープレート70は、一対の押しロッド74(図2)により対応するアクチュエータプレート66に相互接続されている。代替例として、各コネクタープレート70は、一対のプレート又は他の任意の適切な接続構造により対応するアクチュエータプレート66に相互接続されてもよい。一対の気圧シリンダー76が提供され、各々は、ベースプレート60に取り付けられたベース部78と、ベースプレート78を通って延在し、アクチュエータプレート66に接続されたロッド部80と、を有する。気圧シリンダー76を延長させることにより、熱ジャケットの半部分30a、30bは、矢印Aの方向に互いに向かって移動される。気圧シリンダー76を引っ込めることにより、熱ジャケットの半部分30a、30bは、矢印Aの反対方向に互いから離れるように移動される。
フレームワーク32及び気圧シリンダー76が、熱ジャケットの半部分30a、30bを容器20の外側表面41に対して選択的に係合/解放するための手段を提供するものとして、図示され、説明されたが、代替の手段、例えばロボットアーム又は類似の作動装置等を使うことも考えられることが理解されるべきである。熱ジャケット30を、溶接又は固定化により容器20の外側表面41に直接、確実に取り付け、これによりフレームワーク32及び気圧シリンダー76の必要性を無くすことができることも理解されるべきである。
電磁ステーター34は、円柱形状を有し、容器20と略同心に長さ方向軸Lに沿って配置されている。ステーター34は、下側案内ロッド64の間に延在する一対の交差部材84に載置した状態でフレームワーク32により支持されるのが好ましい。ステーター34の内径は、熱ジャケットの半部分30a、30bが、それらの完全に引っ込められた位置にあるとき、外側表面52がステーター34の内側表面と接触しないようにサイズが定められている。ステーター34は、多極の多相ステーターであるのが好ましく、回転式、直線式、又は、両方の組み合わせを持つことができる。ステーター34により形成された磁場は、長さ方向軸Lに略垂直若しくは略平行のいずれかの方向、又は、両方の組み合わせの方向に容器20の回りで移動するのが好ましい。なお、磁場が長さ方向軸Lに略垂直な方向に移動する回転式ステーターのみを使用する用途においてさえ、容器20内に含まれる金属溶解物の回転運動に加えて、該金属溶解物の長さ方向運動も可能となる。
ステーター34の作動は、容器20内に含まれる金属溶解物に、実際に該溶解物と直接接触すること無く強力な攪拌作用を与える。本発明に適した様々な形式のステーターに関する追加の設計詳細事項と、回転式、直線式又はこれらの両方のいずれにせよ、これらのステーターの構成と、各ステーター構成に対応する流れ運動パターンとは、米国特許出願シリアル番号09/585,296号、今や米国特許番号6,402,367号に記載されている。その内容は、ここで参照したことにより本願に組み込まれる。
要約すると、上述した装置は、次の態様で作動する。最初に、熱ジャケットの半部分30a、30bは、気圧シリンダー76を引っ込めることにより、それらの完全に引っ込められた位置に配置される。この時点では空である容器20は、輸送機構26を使って吐出ステーション24から成形ステーション22へと長さ方向軸Lに沿って矢印Bの方向に持ち上げられる。一実施例では、輸送機構26は、平坦な円形プラットフォーム92に接続されたロッド部90を有する気圧シリンダー(図示せず)を備えている。しかし、輸送容器20のための他の手段、例えばロボットアーム若しくは類似の作動手段等も当業者に想到するものとして考えられることが理解されるべきである。容器20は、プラットフォーム92上に載っており、例えば、締め付け若しくは溶接等の当業者に知られた任意手段により、該プラットフォームに確実に取り付けられるのが好ましい。一旦、容器20が熱ジャケットの半部分30a、30b(図2で破線で示されるように)の間に配置されたならば、気圧シリンダー76が延長され、これにより熱ジャケットの半部分30a、30bの内側表面50を、容器20の外側表面41と緊密に接触した状態へと係合させる。
金属溶解物とも称される、液体金属は、上側開口部44を通って容器20内に導入される。液体金属は、適切な組成で準備され、炉内でその液相線温度(完全に溶解した合金が最初に固体化し始める温度)より高い温度まで加熱される。好ましくは、液体金属は、液相線温度より高い少なくとも5℃の温度まで加熱される。より好ましくは、液体金属の時期尚早な固体化又は皮膜形成の可能性を回避し又は少なくとも軽減するため、液相線温度より高い約15℃乃至約70℃の範囲の温度にまで加熱される。一実施例では、液体金属は、ひしゃく(図示せず)により容器20に移送されるが、他の適切な手段、例えば導管等を使うことも考えられる。
液体金属と容器20の冷却内側表面との接触から生じる可能性がある固体化された皮膜の形成を回避するため、容器壁40,42は、液体金属の導入前に予備加熱されるのが好ましい。そのような高温化は、熱ジャケット30を使って(後述されるように)、容器20に内部の要素を加熱することにより(上述したように)、従来のシステム循環の間の容器20の加熱を通して、又は、強制された空気加熱等により当業者に想到できる他の任意の適切な手段により、もたらすことができる。好ましくは、合金がA1357又は類似の組成であるとき、容器20は、皮膜形成、又は、時期尚早な固体化を回避するため液体金属の導入前に少なくとも200乃至500℃の温度となるべきである。
溶解金属の容器20内への導入に続いて、キャップ又は蓋部(図示せず)は、電磁攪拌プロセスの間に溶解金属が逃げることを防止するため、容器20の開放頂部上に落とされるのが好ましい。キャップは、セラミック、ステンレス鋼、又は、他の任意の適切な材料から作ることができる。電磁場は、金属溶解物に強力な攪拌作用を与えるためステーター34により導入される。好ましくは、攪拌作用は、キャップが容器20の頂部に配置された後、直ちに、実行される。次に、金属が、熱ジャケット30を使って攪拌プロセスを通して、制御された率及び温度で冷却される。熱ジャケットの作用は後述される。熱ジャケット30による熱の除去は、液体金属を固体化させ、これにより半固体スラリー材料を成形する。
熱ジャケット30は、所望のスラリー温度を可能な限り迅速に達成するため、道理に適うように冶金的現実を考慮に入れて比較的短いサイクル時間を達成するため、攪拌プロセスを通して半固体スラリーの温度及び冷却率に関する連続的な制御を提供する。電磁攪拌の主要な目的は、固体比率、主要な粒子サイズ及び形状に関して、劣化した樹枝構造を備える主要な相の核化及び成長をもたらすことであり、分布温度が保持時間及び温度により決定される一方で、攪拌プロセスの別の目的は、液体金属と容器20の内側表面48との間の対流的熱輸送を向上させることである。攪拌プロセスの更なる目的は、金属内部の温度勾配を減少させ、これにより金属温度及び冷却率に関する制御を向上させることである。攪拌プロセスの更に別の目的は、容器20の内側表面48と直接接触する金属が皮膜を形成する可能性を回避し又は少なくとも最小にすることである。
電磁攪拌工程の完了時には、熱ジャケットの半部分30a、30bは、気圧シリンダー76を引っ込めることによりそれらの完全に引っ込められた位置に再度配置される。スラリービレットの形態で金属溶解物を今や含んでいる容器20は、誘導コイル36(図1)内に配置されるまで、長さ方向軸Lに沿って矢印Bと反対方向に降下される。次に、誘導コイル36は、スラリービレットの外側皮膜を溶解する磁場を発生させるように励起され、容器20の内側表面とビレットとの間に存在する表面結合を壊す。更には、誘導コイル36により発生された磁場は、容器20からのその取り出しを更に容易にするためスラリービレット上に径方向の圧縮力を印加する。一実施例では、磁場を発生するため、容器20を取り囲む誘導コイル36を通してAC電流が放電されるが、容器20の底部壁42に隣接して配置された誘導コイル36を通して高電圧DC電流を放電することによっても強力な磁場を発生させることができる。
スラリービレットと容器20との間の表面結合が壊された後、ビレットは、容器20から吐出され、鋳造物及び鍛造品プレスのショットスリーブまで直接輸送され、そこで、その最終的な形状又は形態へと成形される。スラリービレットを吐出する一つの方法は、ビレットを重力により容器20から滑り落とすことを可能にするため水平より適切な角度で、誘導コイル36と共に、容器20を傾斜させることである。そのような傾斜作用は、傾斜テーブル構成、ロボットアーム、又は、当業者に明らかである他の任意の傾斜手段により達成することができる。加えて、誘導コイル36及び容器20の中心が軸方向にオフセットされている場合、誘導コイル36の作動は、その吐出を更に容易にするため、ビレットに軸方向押し出し力を印加する。本発明の一部として使用するのに適した種類の誘導コイルに関する追加の詳細事項、並びに、代替のスラリービレット吐出方法及び装置は、米国特許シリアル番号09/585,296号、今や米国特許番号6,399,017号に開示されている。
ここで図3乃至図14を参照すると、熱ジャケット30に関する様々な構造的特徴が示されている。図3に示されるように、熱ジャケット30の半部分30a、30bは、それらの間に容器20を挿入することを容器20の外側表面41と内側表面50との間の摩擦干渉を回避しつつ可能にするため十分な距離Dで離れることができる。しかし、図4に示されるように、一旦、容器20が長さ方向軸Lに沿って適切な位置に配置されると、半部分30a、30bは、容器20の外側表面41との緊密な接触状態へと内側表面50を配置するため一緒に引き付けられ、それらの間の伝達性熱輸送を実現する。顕著なことには、半部分30a、30bが容器20に対して係合されるとき、隙間Gは、対向する長さ方向エッジ54aと、対向する長さ方向エッジ54bとの間に残される。
隙間Gの一つの機能は、特に容器20と熱ジャケット30との間で熱膨張/収縮の率がかなり変化する場合において、容器20の外側表面41と、熱ジャケット30の内側表面50との間の距離を無くすか又は少なくとも減少させることである。一実施例では、隙間Gは、次の式、即ちfn=(αj*π*rj*ΔTj)−(αv*π*rv*ΔTv)に一致する。ここで、rjは、半部分30a、30bの内側表面50の半径であり、ΔTjは熱ジャケットの半部分30a、30bの最大温度変化であり、αvは容器20の熱膨張係数であり、rvは容器20の外側表面41の半径であり、ΔTvは容器20の最大温度変化である。好ましい実施例では、隙間Gは、少なくともfnと同程度の大きさである。しかし、隙間Gは、容器20と熱ジャケット30との間で熱膨張率及び収縮率の異なる率に適合する必要がある任意のサイズを始めとして、他のサイズを取り得ることが理解されるべきである。
図5に示されるように、本発明の一実施例では、熱ジャケット30は、主要ボディ部101を形成するため長さ方向軸Lに沿ってスタック中に配列された、熱ジャケット30を幾つかの個々の軸上区分100a乃至100fへと分離することは、分離しなければ単一軸部品から形成された熱ジャケット30で発生したであろう渦電流を減少することを援助すると共に、ステーター34により発生された磁場のより良好な磁場貫通を可能にする。図示の実施例は、6つの軸上区分から構成されたものとして主要ボディ部101を示しているが、任意数の軸上区分を、熱ジャケット30に様々な高さを提供するため使用してもよいことが理解されるべきである。一実施例では、軸上区分100a乃至100fの各々は、約5.1cm(約2インチ)の高さを持ち、主要ボディ部101に約30.5cm(約12インチ)の全体高さを提供する。代替例として、軸上区分100a乃至100fは、一体の単一部品の主要ボディ部101を形成するため一体化されてもよい。
図5及び図6に示されるように、軸上区分100a乃至100fの各々は、ステーター34の作動中に熱ジャケット30を通した磁気誘導損失を実質的に無くし又は少なくとも最小にするため電気絶縁材料102により互いから分離されるのが好ましい。図示の実施例では、絶縁材料102がガスケットの形態にあり、適切な絶縁特性を有する任意材料から作られ、高温環境に耐えることができる。そのような材料は、例えば、石綿、セラミックファイバーペーパー、雲母、フッ化炭素、フェノール類、又は、ポリ塩化ビニル及びポリカーボネートを始めとした幾つかのプラスチックを含んでいてもよい。代替例として、電気絶縁材料102は、軸上区分100a乃至100fの当接表面に適用された、従来のニス皮膜又は耐火性酸化物層のコーティングを備えていてもよい。いずれの実施例においても、電気絶縁材料102の厚さは、熱ジャケット30の伝導度のかなりの減少を回避するように可能な限り薄いのが好ましい。好ましくは、電気絶縁材料102の厚さは、約0.16cm乃至約0.32cm(約0.063インチ乃至約0.125インチ)の範囲にある。
熱ジャケット30は、上側空気マニホルド104と、下側空気マニホルド106とを備え、これらの目的は後述される。ガスケット材料108は、当接表面の間にシール部を形成するため、上側マニホルド104と軸上区分100aとの間、並びに、下側マニホルド106と軸上区分100fとの間に配置される。その重要性は以下で明らかとなる。ガスケット材料108は、例えば、石綿、セラミックファイバーペーパー、雲母、フッ化炭素、フェノール類、又は、ポリ塩化ビニル及びポリカーボネートを始めとした幾つかのプラスチック等の任意の適切な材料から作られる。ガスケット材料108は、上側及び下側のマニホルド104、106の各半部分の周辺エッジに隣接して連続的シール部を形成するため絶縁材料102(図6)に類似の態様で配置されている。好ましくは、ガスケット材料108の厚さは、約0.16cm乃至約0.32cm(約0.063インチ乃至約0.125インチ)の範囲以内にある。
軸上区分100a乃至100f、上側マニホルド104及び下側マニホルド106は、一体化された熱ジャケットの半部分30a、30bを形成するため一緒に連結される。図示の実施例では、4つのねじ形成ロッド110が、各半部分30a、30bの長さ全体に沿って長さ方向に延在する対応する開口部112を通過させられている。しかし、任意数のねじ形成ロッドを軸上区分100a乃至100fを連結するため使用することができることが理解されるべきである。ナット114及びワッシャー116がロッド110の各端部に配置され、ナット114は、略剛性の熱ジャケットの半部分30a、30bを形成するためロッド110上にきっちりと螺合されている。軸上区分及びマニホルドを連結するための他の適切な手段、例えばタック溶接等も考えられる。
ここで、図7及び図8を参照すると、最下軸上区分100fに関する様々な詳細事項が示されている。軸上区分100fの次の説明に関して、記載したものを除いて、軸上区分100fの特徴は、軸上区分100a乃至100eにも同様に等しく当てはまる。軸上区分100a乃至100fは、複数の内側軸方向延在通路120と、対応する複数の外側軸方向延在通路122とを、各々備えている。内側軸方向延在通路120及び外側軸方向延在通路122は、略長さ方向軸Lに沿って配置され、熱ジャケットの半部分30a、30bの回りで周囲に沿って分布している。軸上区分100a乃至100fの各々の軸上通路120、122は、これに対応して、略連続的に軸方向に延在する通路120、122を形成するように整列され、好ましくは、主要ボディ部101長さ全体に亘って走るのがよい。図示の実施例では、24の内側通路120と24の外側通路122とが存在するが、本発明の範囲内で他の量も考えられる。内側通路120及び外側通路122は、冷却媒体と熱ジャケット30との間の対流的熱輸送をもたらすため熱ジャケット30の長さに沿って冷却媒体を輸送するように機能し、その結果、容器20及びその内部に含まれる金属合金から熱を抽出する。好ましい実施例では、冷却媒体は、圧縮空気であるが、他の種類の冷却媒体、例えば他の種類のガス、又は、水若しくはオイル等の流体も考えられる。
内側軸方向通路120は、最下軸上区分100fにより形成された入口開口部120iから、最上軸上区分100aにより形成された出口開口部120o(図11及び図14)へと冷却空気を輸送する。好ましくは、内側通路120は、容器20からの熱の比較的均一な抽出を提供するため、熱ジャケットの半部分30a、30bの周囲の回りに幾分均一にオフセットされている。加えて、内側通路120は、冷却空気流量の調整と、容器20及びその内部に含まれる金属合金からの熱抽出率における対応する変化との間の遅延時間を最小にするため、熱ジャケット30の内側表面50に隣接して、均一な態様で、径方向に配置されているのが好ましい。しかし、内側通路120の他の間隔配置及び位置も本発明の範囲内にあるものとして考えられる。一実施例では、内側通路120は、約0.64cm(約0.25インチ)の直径を有する。しかし、他の通路サイズも、本発明の範囲内にあるものとして考えられる。通路サイズは、例えば、所望の空気流量、熱輸送率、及び、冷却空気通路の入口120i及び出口120oの間の空気温度の変化等、様々な設計上の考慮により決定される。
より詳細に後述されるように、出口開口部120oから出る冷却空気は、上側マニホルド104を経由して再循環され、外側軸通路122(図11及び図14)の入口開口部122i内に供給される。外側通路122は、最上軸上区分100aにより形成された入口開口部122iから、最下軸上区分100f(図7)により形成された、出口開口部122oへと冷却空気を輸送する。好ましくは、外側通路122は、容器20から比較的均一な熱の抽出を提供するため、熱ジャケットの半部分30a、30bの周囲の周りに均一にオフセットされている。加えて、外側通路122は、内側通路120の径方向外側に均一に配置されるのが好ましい。しかし、外側通路122の他の間隔配置及び位置も本発明の範囲内にあるものと考えられる。例えば、外側通路122は、熱ジャケットの半部分30a、30bの厚さを減少させるため内側通路120と同じ半径に沿って配置することができる。一実施例では、外側通路122は、約0.64cm(約0.250インチ)の直径を有するが、他のサイズも本発明の範囲内にあるものと考えられる。
出口開口部122oから出る冷却空気は、幾つかの横断ノッチ126内に供給され、該横断ノッチは、熱積載冷却空気を大気へと排出するため最下軸上区分100f内に形成されるだけである。横断ノッチ126は、外側軸上通路122と、熱ジャケット30の外側表面52との間に、長さ方向軸Lに略垂直な方向に延在し、下側マニホルド106と協働して排出ポート127(加えて図5に示される)を形成する。かくして、通路120は、冷却空気を下方向に排出して、塵やちりを空中浮遊物にさせてシステムを汚染するおそれがある代わりに、該冷却空気は、汚染の可能性を回避し又は少なくとも最小にするため横方向に差し向けられる。
冷却空気システムは、冷却空気が最終的に大気中へと放出される開放システムとして図示され、説明されたが、冷却空気が熱ジャケット30を通って連続的に再循環される閉鎖システムを代わりに使用することができることが理解されるべきである。そのような閉鎖システムは、システムから熱を除去するための手段、例えば、冷却装置、熱交換器、又は、他の種類の冷凍装置を備えることができる。加えて、熱ジャケット30が2通路の冷却空気ルートを利用するものとして示され、説明されたが、熱ジャケット30は、単一通路の冷却空気ルートで設計され、これに対応して熱ジャケットの半部分30a、30bの厚さを減少させることができることも理解されるべきである。熱ジャケット30は、多数通路の冷却空気ルートで設計されてもよく、又は、単一部品の熱ジャケット30の回りを螺旋状に延在する連続的冷却空気ルートで設計することもできることが理解されるべきである。
顕著なことには、内側通路120は、熱ジャケット30の熱輸送効率を最大にするため、熱ジャケットの半部分30a、30bの内側表面50に隣接して、外側通路122の
径方向内側に配置されるのが好ましい。より詳しくは、内側通路120を通って流れる冷却空気は、外側通路122を通って流れる冷却空気よりも低い温度である。熱輸送効率を最大にするためには、冷却空気を含む内側通路120は、より高温の位置に近接して、即ち容器20に隣接した位置に配置される。他方では、対流的熱輸送を通って温められた空気を含む外側通路122は、より温度が低下された位置に配置される。かくして、内側及び外側通路120、122の特定の配置は、容器20及びその内部に含まれる金属から熱を抽出するための熱ジャケット30の能力を最大にするように機能する。
容器20から熱を抽出するため強制された空気冷却を使用することに加えて、熱ジャケット30は、金属合金の温度及び冷却率に亘る追加の制御を提供するため容器20に熱を追加するための手段を備えるのが好ましい。軸上区分100a乃至100fは、複数の軸方向に延在するアパーチャ130を各々備え、該アパーチャは、略長さ方向軸Lに沿って配置されると共に、熱ジャケットの半部分30a、30bの回りに周囲に沿って分布されている。軸上区分100a乃至100fの各々のアパーチャ130は、これに従って、主要ボディ部101の長さ全体を走る略連続的な軸上アパーチャ130を形成するように整列されている。各アパーチャ130の内部には、加熱要素132が配置されている。図示の実施例では、12個のアパーチャ130が存在し、各々は、約0.95cm(約0.375インチ)の直径を有する。好ましくは、アパーチャ130は、熱の比較的均一の分布を提供するため熱ジャケットの半部分30a、30bの周囲の回りに均一にオフセットされている。加えて、アパーチャ130は、熱輸送効率を最大にするため、並びに、加熱要素132の作動と、容器20及びその内部に含まれる金属合金への熱の追加との間の遅延時間を最小にするため、熱ジャケット30の内側表面50に隣接して、内側冷却空気の通路120と同じ半径に沿って配置されるのが好ましい。しかし、アパーチャ130の数、サイズ、配置構成及び位置に関して他のものも本発明の範囲以内にあるものと考えられることが理解されるべきである。容器20に熱を追加するための他の手段、例えば冷却空気通路120、122に類似して構成され、空気等の加熱流体を運搬するように適合された一連の加熱空気通路等を熱ジャケット30に組み込むことができることも理解されるべきである。
好ましくは、加熱要素132は、略円形の外側断面を形成し、主要ボディ部101の高さに略等しい長さを有するカートリッジ形式を持っている。一実施例では、加熱要素132は、約0.95cm(約0.375インチ)の直径、約30.5cm(12インチ)の全長、約30℃乃至約800℃の温度範囲、約1000ワットのパワー規格、約3,400BTU/時の加熱容量を有する。しかし、加熱要素の他の形式、スタイル及びサイズも考えられることが理解されるべきである。適切な加熱要素の選択において考慮すべき幾つかの因子には、生成される金属合金の特有組成、所望のサイクル時間、加熱応答/遅延時間等が含まれている。適切な電気カートリッジ加熱要素の一例は、ミズーリ州、セントルイスのワットローエレクトリックマニュファクチュアリング社により、部品番号G12A47の下で製造されている。しかし、他の適切な加熱要素も、当業者には想到できるものと考えられる。
ここで、図9乃至図10を参照すると、下側空気マニホルド106に関する様々な詳細事項が示されている。一実施例では、下側空気マニホルド106は、主要ボディ部101のプロフィールに対応する外側プロフィールを有し、約5.1cm(約2インチ)の高さを有する。しかし、下側マニホルド106の他の形態やサイズも当業者には想到できるものと考えられる。下側マニホルド106の半部分30a、30bの各々は、上側表面41に形成された、周囲に延在する空気分布スロット140を備え、該スロットは、長さ方向エッジ54aに隣接した位置から長さ方向エッジ54bに隣接した位置まで連続的に延在する。重要なことには、スロット140は、内側冷却空気通路120と同じ半径に沿って配置され、下側マニホルド106が主要ボディ部101の各々の半部分30a、30bに取り付けられたとき内側通路120の各々と流体連通した状態に配置される。好ましくは、スロット140は、内側通路120の直径と等しいか又は僅かに大きい幅と、該幅に等しいか又は大きい深さと、を有する。一実施例では、スロット140は、約0.64cm(約0.250インチ)の幅と、約1.27cm(約0.500インチ)の深さとを有する。下側マニホルド106は、下側表面143とスロット140との間に延在する空気入口開口部142も形成する。空気入口開口部142は、スロット140の幅に略等しい直径を有する。空気入口説備品146は、入口開口部142の内側にねじ形成された部分148内に螺合される。かくして、単一ポイントの導管150を介して供給された冷却空気は、スロット140に連通され、内側冷却空気通路120の各々に下側マニホルド106を介して分配される。
例えばバルブ152等のバルブ構成が、圧縮空気源154と空気供給導管150との間の空気の流量を制御して熱ジャケット30へと導くため設けられている。冷却空気の流量を制御することは、熱ジャケット30と冷却空気との間の対流的熱輸送の率を制御し、これに応じて、容器20内に含まれている金属合金の温度及び該金属合金からの熱の抽出率を制御する。好ましい実施例では、バルブ152は、冷却空気の流量を自動的に制御することができる電動式計量バルブである。適切な電動式計量バルブの一例は、インディアナ州のインディアナポリスのSMCにより部品番号VY1D00−M5の下で製造されている。しかし、他の適切な電動バルブも当業者に想到されるものと考えられる。バルブ152は、例えば手動式圧力レギュレータ又は他の任意の適切なバルブ構成等の手動バルブとすることもできることが理解されるべきである。
ここで、図11乃至図14を参照すると、最上軸上区分100aと、上側空気マニホルド104とに関する様々な詳細事項が示されている。上記したように、内側冷却空気通路120の出口開口部120oから出た冷却空気は、上側マニホルド104を介して、外側通路122の入口開口部122i内に再循環される。より詳しくは、幾つかの角度を付けられたスロット160が、上側マニホルド104の下側表面161に形成されている。重要なことには、各スロット160は、所定の長さ、配位及び位置を有し、上側マニホルド104が主要ボディ部101に取り付けられたとき内側及び外側通路120p、122pの対応する対(図11)に亘ってスロット160を直接配置する。この態様では、スロット160は、対応する対の通路120p、122pを互いに流体連通した状態に置き、これにより内側通路120から出た空気を外側通路122内に差し向ける。好ましくは、スロット160は、内側及び外側の通路120、122のうちより大きい方の直径と略等しいか又は大きい幅と、該幅以上の深さと、を有する。一実施例では、スロット160は、約0.64cm(約0.250インチ)の幅と、約1.27cm(約0.500インチ)の深さと、を有する。代替実施例では、スロット160の底部は、内側通路120及び外側通路122の間のより滑らかな遷移を提供するため丸く形成されてもよく、これにより、上側マニホルド104に亘る圧力降下を減少させる。上側マニホルド104の別の実施例では、個々のスロット160は、長さ方向エッジ54aに隣接するポイントから長さ方向エッジ54bに隣接するポイントまで連続的に延在する周囲延在スロットにより代用され、出口開口部120o及び入口開口部122iの各々と流体連通した状態に配置されてもよい。
ここで、図12及び図13を参照すると、加熱要素132を配線する一方法が示されている。しかし、他の配線方法も本発明の範囲内にあるものとして考えられることが理解されるべきである。詳しくは、上側マニホルド104は、底部表面161と頂部表面165との間で該マニホルドを通って延在する幾つかの出口アパーチャ164を形成する。出口アパーチャ164の各々は、上側マニホルド104が主要ボディ部101に取り付けられるとき加熱要素アパーチャ130の対応するものと整列されている。加熱要素132の端部から延在する電気リード線166は、出口アパーチャ164を通って上側マニホルド104の外側位置へと通過させられる。電気リード線166は、空気気密電気コネクター168を通して配線され、該コネクターは出口アパーチャ164の内側ねじ形成部169へと螺合される。リード線166は、電気ケーブル170を介して配線され、加熱要素コントローラ172へと接続されるのが好ましい。適切な加熱要素コントローラの一例は、ミネソタ州、ワイノアのワットローエレクトリックマニファクチュアリング社により部品番号DC1V−6560−F051の下で製造されている。しかし、他の適切なコントローラも、当業者に想到されるものと考えられる。
好ましくは、プログラム可能な論理コントローラ(図示せず)又は別の類似の装置が、例えば閉ループPID制御を通して、容器20内に含まれる金属溶解物の冷却率を自動的に制御し、並びに、他のシステムパラメータ及び特性を制御若しくは監視するため用いられる。例えば、プログラム可能な論理コントローラ(又はPLC)を、制御バルブ152の作動を制御することにより冷却空気の流量を調整し、加熱要素コントローラ172の作動を制御することにより加熱要素132を作動させるように構成することができる。加えて、PLCは、気圧シリンダー76、78の拡張/収縮、及び/又は、輸送機構26の作動を制御するため使用されてもよい。容器20内に含まれる金属溶解物の温度及び冷却率に関して制御を向上するため、PLCは、閉ループフィードバックを提供するため様々な温度センサー若しくは熱電対を監視するように使用することもできる。加えて、PLCは、例えばステーター34若しくは誘導コイル36等のシステム内に使用される他の装置の作動を制御するため使用することができる。
金属溶解物の温度及び冷却率を制御することに関する熱ジャケット30の作用の要約は以下の通りである。上述したように、熱ジャケット30は、容器20内に含まれる金属合金の冷却率を毎秒約0.1℃乃至約10℃の範囲内に制御する能力を有するのが好ましい。温度及び冷却率に関するそのような緊密な制御を維持することの重要性は、液体金属の半固体スラリーへの固体化を調整し、所望の半固体成形プロセスのパラメータ及び材料特性が満足されることを確実にすることである。加えて、本発明の半固体成形プロセスに伴う短いサイクル時間は、より長いサイクル時間を示す従来の形成プロセスよりも温度及び冷却率に関する比較的高い度合いの制御を必要としている。更には、金属溶解物の導入前に容器20の初期温度を制御することにより、半固体成形プロセスに伴うサイクル時間を有効に減少させることができることが見出された。
熱ジャケット30を容器20の外側表面41との緊密な係合状態へとクランプすることに続いて、液体金属が容器20内に導入される。ほとんど瞬間的に、熱は、伝導及び対流の両方の熱輸送を介して液体金属から容器20の側壁40へとシフトし始める。側壁40の温度が上昇するとき、熱は、主要には伝導を介して側壁40から熱ジャケットの半部分30a、30bへと転移される。ヒートシンクとして作用するとき、熱ジャケットの半部分30a、30bは、冷却空気通路120、122を通って流れる加圧空気への対流的熱輸送を介して、熱を周囲環境に迅速且つ効率的に散逸させ、該加圧空気は、空気排出ポート127を介して大気へと吐出される。熱は、熱ジャケット30の露出された外側表面を横切って流れる空気流を経由して対流的熱輸送を介して周囲環境に散逸される。
冷却空気通路120、122を通って流れる空気の量を調整することにより、容器20内に含まれる金属合金の温度及び冷却率に関して一定度合いの制御が得られる。例えば、通路120、122を通過する空気の流量を増大させることにより、より大きな量の熱が周囲環境に散逸され、これに応じて、熱ジャケット30の温度を低下させる。熱ジャケット30の温度を低下させることにより、容器20と熱ジャケット30との間の熱輸送率が増大され、これに応じて容器20内に含まれる金属合金からの熱抽出率を増大させ、これにより、その温度を減少させ、その冷却率を増大させる。同様に、通路120、122を通過する空気の量を減少させることは、容器20内に含まれる金属の冷却率をこれに応じて減少させる効果を有する。本発明の別の実施例では、熱ジャケット30内に導入される冷却空気の入口温度は、容器20内に含まれる金属合金の温度及び冷却率に関する追加の制御を提供するため変化させることができる。
温度及び冷却率が、強制された空気冷却のみを通して制御することは幾分困難であるので、加熱要素132が、追加の度合いの制御を提供するため含まれている。電気制御回路になされる調整は、典型的には、気圧制御回路になされる調整よりも正確であるので、電気加熱要素132を備えることは、制御スキーム全体に、より増大した精度を提供する。より詳しくは、加熱要素132は、一種のフィードバック制御式の電気加熱回路を提供するため制御スキーム内に統合化される。強制空気冷却回路が目標温度及び目標冷却率を逸れた場合(即ち、温度が低すぎるか又は冷却率が高すぎる)、加熱要素132の作動がシステムを安定化させ、本システムを、所望の目標温度及び目標冷却率へと回復させる。加熱要素132のサイクル時間は、加熱要素132の加熱容量、制御回路内の所望量の精度、電気制御回路及び気圧制御回路に固有の知恵時間、目標となる温度及び冷却率、熱の輸送に影響を及ぼす他の因子に依存している。上記されたように、加熱要素132は、固体化皮膜の形成を回避するため液体金属の導入前に容器20を予備加熱するため使用することもできる。好ましくは、容器20は、時期尚早の固体化又は皮膜形成を回避するため予備加熱されるべきである。
熱ジャケット30の加熱/冷却容量を、他の半個体形成プロセスに適合するため、又は、金属若しくは金属合金の特定の組成を生成するため、変更することができることが理解されるべきである。例えば、熱ジャケット30の加熱/冷却容量は、冷却通路120、122の数、サイズ又は位置を変更することにより、冷却された空気の入口温度又は流量を増大/減少させることにより、加熱要素132を追加/除去することにより、加熱要素132の加熱容量、サイクル時間又は位置を変更することにより、容器20及び/又は熱ジャケット30のアスペクト比を変更することにより、又は、容器20及び/又は熱ジャケット130を異なる材料から作ることにより、変更することができる。
図15を参照すると、形成部品の半固体成形で使用する金属スラリー材料を生成するための本発明の別の形態に係る装置200が示されている。装置200は、長さ方向軸Lに沿って延在し、金属溶解物を含むための内部体積Vを形成する、成形容器又はるつぼ202と、成形容器202内に含まれる金属溶解物の温度及び冷却率を制御するための熱ジャケット204と、から概略構成されている。成形容器202及び熱ジャケット204の更なる特徴は後述される。
本発明の図示の実施例では、電磁ステーター206は、熱ジャケット204の回りに配置され、成形容器202内に含まれる金属溶解物に電磁攪拌力を分与するように構成されている。本発明の一実施例では、電磁ステーター206は、円柱形状を有し、成形容器202と熱ジャケット204と略同心に、長さ方向軸Lに沿って配置されている。電磁ステーター206は、好ましくは、多極、多相のステーターであり、回転式、直線式、又は、その両方の組み合わせのいずれであってもよい。ステーター206により形成された磁場は、長さ方向軸Lに略垂直又は略水平のいずれかの方向、或いは、両者の組み合わせの方向に、成形容器202の回りに移動するのが好ましい。本発明で使用するのに適した電磁ステーターの一例は、ルーらに付与された米国特許番号6,402,367号に開示され、その内容はここで参照したことにより本願に組み込まれる。しかし、例えば機械式攪拌装置又は当業者に明らかであろう他の種類の攪拌装置等の他の種類の装置を、成形容器202内に含まれる金属材料を攪拌するため使用することもできることが理解されるべきである。本発明の他の実施例では、金属スラリー材料は、攪拌及び他の形態の振動のいずれも無しに成形容器202内に形成されてもよいことも理解されるべきである。そのような実施例の一例は、2001年8月12日に出願されたウィンターボトムらに米国特許出願シリアル番号09/932,610号に開示されている。その内容はここで参照したことにより本願に組み込まれる。
図16及び図17を参照すると、成形容器202に関する更に詳細な事項が示されている。成形容器202は、軸上側壁210と、底部壁212と、開放端部214と、閉鎖端部215と、を備えている。側壁210と底部壁212とは協働して成形容器202の内部体積Vを画定する。開放端部214は、溶解金属を成形容器202の内部体積Vへ充填し、金属スラリー材料をそこから続いて吐出するための開口部を提供するように構成されている。本発明の別の実施例では、金属スラリー材料の形成中に成形容器202の内部体積Vを取り囲むため、開放端部214を取り外し可能な蓋部(図示せず)によって選択的に覆うことができる。
本発明の一実施例では、成形容器202は、円柱形状を有する側壁210と、ディスク形状を有する底部壁212と、を備える缶状形態を有する。しかし、成形容器202の他の形状及び形態、例えば四角形、多角形若しくは長円形状、又は、当業者に明らかとなろう他の任意形状も考えられることが理解されるべきである。成形容器202は、低い熱抵抗、良好な電磁貫通能力、良好な腐食耐性、及び、高温度における比較的高い強度を有する非磁性材料から形成されるのが好ましい。一例として、成形容器202は、グラファイト、ステンレス鋼、又は、セラミック材料を含む材料から形成されてもよいが、これらに限定されるものではない。例えば溶解アルミニウム等の反応合金による攻撃への追加の抵抗を提供するため、並びに、形成プロセスが完了された後に金属スラリー材料を吐出することを援助するため、容器202の内側表面は、窒化ホウ素、セラミックコーティング又は他の任意の適切な材料で被覆又は熱噴霧されてもよい。
成形容器202の側壁210は、内側に面した表面220と、外側に面した表面222とを備えている。本発明の一形態では、側壁210は、外側表面222から内側表面220に向かって内側に延在する多数の溝224を形成し、その目的が後述される。後述されるように、多数のそのような溝は、熱ジャケット204の側壁に追加又は代替として形成されてもよい。本発明の一実施例では、溝224は成形容器202の周辺部の回りに延在する。しかし、溝224の幾つか又は全てが長さ方向軸Lに沿った軸方向に延在することが理解されるべきである。本発明の別の実施例では、溝224は、幾つかの周辺に延在する溝を形成するように成形容器202の外側周辺部全体の回りに延在する。しかし、溝224の幾つか又は全ては、成形容器202の外側周辺部の回りに部分的に延在してもよいことが理解されるべきである。本発明の他の実施例では、成形容器202は、成形容器202の外側周辺部の回りに螺旋状又は渦巻き状に延在する連続的な溝224を形成してもよいことも理解されるべきである。
本発明の図示の実施例では、成形容器は、距離X1〜X4だけ互いに対して軸方向にオフセットされている複数の周辺に延在する溝224a〜224eを形成している。一実施例では、溝224a〜224eは、非均一な軸上距離X1〜X4だけ互いからオフセットされ、軸上距離X1〜X4は開放端部214から閉鎖端部215に向かって次第に増大していく。図示の実施例で示されたものは、溝224a〜224eは、必ずしも同じ軸方向幅を持つ必要はなく、その代わりに様々な軸方向幅を形成することができる。例えば、開放端部214に隣接して配置された溝224aは、残りの溝224b〜224eの軸方向幅よりも幾分大きい溝幅W1を有する。中間溝224b〜224dは、略均一な溝幅W2を持ち、底部壁212に隣接して配置された溝224eは、中間溝224b〜224dの軸方向幅W2より幾分大きい軸方向溝幅W3を有する。
図示の実施例でも示されているように、溝224a〜224eは、略均一な溝深さdを形成する。しかし、溝224a〜224eは、非均一な又は様々な溝深さdを形成することができることが理解されるべきである。本発明の一実施例では、溝224a〜224eは、溝深さdよりもかなり大きい軸方向溝幅W1〜W3を各々形成する。特定の実施例では、軸方向溝幅W1〜W3は、溝深さdの少なくとも2倍である。しかし、溝224a〜224eの他の構成、サイズ及び形態も本発明の範囲内に含まれるものとして考えられることが理解されるべきである。加えて、溝224a〜224eは、略四角形の断面を持っているが、他の形状及び形態の溝も考えられる。例えば、底部壁212に隣接して配置された溝224eは、成形容器の外側表面222と略平行に配列された第1の四角形状部226と、外側表面222に対して所定の角度で配列された第2のテーパー部227と、を備える、不規則形状を持っている。本発明の他の実施例では、溝224a〜224eは、例えばV字形状ノッチ等の角度付け形態又は多角形形態、及び/又は、円形又は長円ノッチ等の弧状形態を取り得る。
図17に最も明瞭に示されるように、本発明の一実施例では、成形容器202の内側表面220は、閉鎖端部215から開放端部214に向かって延在する外側テーパー部を形成する。外側テーパー部は、成形容器202から金属スラリー材料の吐出を援助する牽引角度αを画定させる。内側表面220は、成形容器202から金属スラリー材料の吐出を更に援助する、開放端部214に隣接した外側延在チャンバー228を更に画定する。本発明の別の実施例では、底部壁212は、成形容器202から金属スラリー材料を吐出するため内側体積部V(破線で示されたような)に沿って軸方向に移動可能である。一実施例では、アクチュエータロッド又はピストン230は、アクチュエータロッド230の軸方向移動が、これに従って矢印Aの方向に内部体積Vに沿って底部壁212を移動させ、成形容器202から金属スラリー材料を吐出するように、底部壁212に連結されている。しかし、成形容器202から金属スラリー材料を吐出するための他の手段及び方法も考えられることが理解されるべきである。金属スラリー材料を成形容器から吐出するための代替手段及び方法の例が、ノルビルらに付与された米国特許番号6,399,017号に開示されており、その内容は、ここで参照したことにより本願に組み込まれる。
図18を参照すると、装置200の断面図が示されている。該装置では、成形容器202が熱ジャケット204と熱伝達された状態で配置され、それらの間に熱輸送をもたらす。明らかなように、熱ジャケット204と成形容器202との間の熱輸送は、成形容器202と、成形容器202の内部体積V内に含まれる金属溶解物Mとの間の熱輸送を容易にする。熱ジャケット204と成形容器202との間の相互関係に関する更なる詳細事項が以下に説明される。
熱ジャケット204は、略長さ方向軸Lに沿って延在し且つ内側表面252と外側表面254とを形成する軸方向側壁250を備える。本発明の図示の実施例では、熱ジャケット204は、略円柱形態を有し、内側表面252及び外側表面254が略円形形状を有する。しかし、正方形、長方形、多角形又は長円の形状を始めとした、熱ジャケット204の他の形状及び形態も考えられることが理解されるべきである。熱ジャケット204の内側表面252は、成形容器202が熱ジャケット204内に配置されるとき、外側容器表面222が内側ジャケット表面252に隣接して基端側に配置されるように、成形容器202の外側表面222と実質的に相補的な形状であるのが好ましい。熱ジャケット204が単一部品構造として示され説明されたが、熱ジャケット204は、例えば、上記示され説明された多部分熱ジャケット30等、2つ以上の部分から形成されてもよいことが理解されるべきである。
熱ジャケット204の外側表面254は、ステーター206が、熱ジャケット204及び成形容器202の回りに対称的に配置されることを可能にするため、ステーター206の内側表面に実質的に相補的であるのが好ましい。成形容器202に対するステーター206の対称的配置は、成形容器202内に含まれる金属含有物M上に発揮された電磁攪拌力に関するより正確で均一な制御を提供する傾向がある。ステーター206により発生された電磁力上の効果を最小にするため、熱ジャケット204の側壁250は、良好な電磁貫通能力を有する非磁性材料から形成されるのが好ましい。加えて、熱ジャケット204の主要な目的は、熱輸送を容易にすることであるので、側壁250は、高い熱伝導度を有する材料から形成されるのが好ましい。熱ジャケット204の熱輸送能力は、材料密度、比熱及び厚さにより影響を及ぼされるので、これらの因子に関しても考察しなければならない。更には、好ましくは、熱ジャケット204は、熱ジャケット204及び成形容器202が略同じ率で膨張、収縮するように成形容器202の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する材料から形成されるべきである。例を用いると、熱ジャケット204は、真鍮、銅又はアルミニウムを含む材料から形成されてもよいが、これらに限定されるものではない。他の材料も当業者には明らかであろうと考えられる。
熱ジャケット204は、成形容器202との熱輸送、及び、成形容器202の内部体積V内に含まれる金属スラリー材料Mとの直接的な熱輸送を容易にするための手段が備え付けられている。本発明の一実施例では、頂端部258から底端部260まで側壁250を通って軸方向に延在する幾つかの通路256を形成する。通路256は、熱輸送媒体と熱ジャケット204との間で熱輸送をもたらし、その結果、成形容器202と内部体積V内に含まれる金属溶解物Mとから熱を転移し及び/又はそれらに熱を転移するため、側壁250の長さに沿って熱輸送媒体を差し向けるように構成されている。成形容器202との熱輸送をもたらすため熱ジャケット204と連係して使用することができる他の特徴及び装置に関する更なる詳細事項が、熱ジャケット30に関して示され、上述されている。図面には詳細に示されていないが、成形容器202は、成形容器202と内部体積V内に含まれる金属溶解物Mとの間の熱輸送に関する更なる制御を提供するため側壁210の長さに沿って熱輸送媒体を差し向けるように構成された幾つかの通路を画定するようにしてもよい。
本発明の特定の実施例では、通路256を通って流れる熱輸送媒体は圧縮空気である。しかし、他の種類の熱輸送媒体、例えば、他の種類のガス、又は、水若しくはオイル等の流体も考えられる。例えば、熱ジャケット30に関して上述されたマニホルド104及び106等のように、通路256への熱輸送媒体の流れ及び該通路からの熱輸送媒体の流れを差し向けるようにマニホルドを設けることができる。本発明の他の実施例では、熱ジャケット204は、熱ジャケット204と容器202との間の熱輸送率に関するより大きい度合いの制御を提供するため、成形容器202とその内部に含まれる金属溶解物Mに熱を追加するように構成された1つ以上の電気装置が設けられていてもよい。
図18に示されるように、成形容器202と熱ジャケット204との間で熱輸送をもたらすため、外側容器表面222は、内側ジャケット表面252と熱伝導の関係で配置されている。本発明の好ましい実施例では、外側容器表面222は、内側ジャケット表面252に近接して配置され、それらの間で熱輸送をもたらす。より詳細な実施例では、溝224a〜224eの間の外側容器表面222の一部分は、内側ジャケット表面252に非常に近接して配置され、好ましくは、該内側ジャケット表面252と当接した状態で配置され、それらの間の熱伝達輸送を容易にする。溝224a〜224eにより画定された成形容器202の一部分は、成形容器202と熱ジャケット204との間に一連の隙間Gを画定するため内側ジャケット表面252から間隔を隔てられ、それらの間の対流的熱輸送を容易にする。その結果、成形容器202と熱ジャケット204との間の熱輸送率は、隙間Gの形成に起因して溝224a〜224eに横方向隣接した領域に限定され即ち調整される。
認めることができるように、溝224a〜224eに隣接した領域の熱輸送率は、内側ジャケット表面252に非常に近接して配置された外側容器表面222の一部分の間の熱輸送率よりも幾分小さい。更に認めることができるように、成形容器202と溝224a〜224eに隣接した領域の熱ジャケット204との間の熱輸送率を限定し又は調整することは、これに応じて、成形容器202と、溝224a〜224eに横方向に隣接して配置された領域の金属溶解物Mとの間の熱輸送率を制限する。成形容器202の長さに沿った溝224a〜224eの戦略的配置と組み合わせられた溝224a〜224eのサイズ及び構成は、金属溶解物Mと成形容器202との間の熱輸送率を制御し又は他の仕方で調整する。
溝224a〜224eに隣接した領域における熱輸送率を制限することにより、金属溶解物Mから抽出され、該溶解物Mに追加された熱量は、金属溶解物Mに所定の粘性率と成形容器202の軸方向長さに沿った略均一で均質である微細構造物とを提供するためより正確に制御することができる。顕著なことには、溝224aの幅W1は、残りの溝224b〜224eの幅よりも幾分大きく、これにより、溝224b〜224eに隣接した熱輸送率と比較して溝224aに隣接したより大きい度合いへと熱輸送率を制限する。溝224aに隣接した領域における、成形容器202と熱ジャケット204との間の制限された熱輸送率は、金属溶解物Mから容器202の頂部214に隣接した周囲環境への対流的熱損失を補償する傾向がある。同様に、溝224eの幅W3は、溝224b〜224eのよりも幾分大きく、これにより、溝224a〜224dに隣接した熱輸送率と比較して、溝224eに隣接した熱輸送率をより大きい度合いの熱輸送率へと制限する。加えて、熱輸送率は、溝224eにより形成されたテーパー表面227と、熱ジャケット204の内側壁252との間に形成された隙間Gの増大した幅により更に制限される。溝224eに隣接した領域における成形容器202と熱ジャケット204との間の制限された熱輸送率は、金属溶解物Mからの容器202の頂部214に隣接して周囲環境への対流的熱損失を補償する傾向がある。溝224eに隣接した領域における成形容器202と熱ジャケット204との間の制限された熱輸送率は、金属溶解物Mからの容器202の底壁212に対流的熱損失を補償する傾向がある。
本発明の図示の実施例では、容器202の溝224a〜224eにより形成された隙間Gは、空気の隙間である。本実施例では、空気の隙間Gを横切る熱輸送は、対流的熱輸送である。しかし、本発明の代替実施例では、隙間Gは、成形容器202の側壁210よりも低い熱伝導度を有する絶縁材料で充填されていてもよい。この代替実施例では、材料が充填された隙間Gを横切る熱輸送は、対流的熱輸送である。しかし、溝224a〜224eに横方向に隣接した領域における制限若しくは調整熱輸送の効果は同じく維持されている。認められるように、溝224a〜224eに隣接した領域における熱輸送率は、隙間G内に配置された絶縁材料の下側熱伝導度に起因して内側ジャケット表面252に非常に近接して配置された外側容器表面222の部分の間の熱輸送率より幾分小さいであろう。本発明の他の実施例では、隙間Gは、成形容器202の側壁210より高い熱伝導度を有する伝導材料で充填されてもよい。本実施例では、溝224a〜224eに隣接した領域における熱輸送率は、内側ジャケット表面252に非常に近接して配置された外側容器表面222の部分の間の熱輸送率より幾分大きいであろう。
本発明の好ましい実施例では、成形容器202は、熱ジャケット202の側壁250により形成された内側通路内に取り外し可能に配置されている。この態様では、周期的メンテナンスのため成形容器202を熱ジャケット204から取り外すことができる。認められるように、金属の形成及び処理で使用される容器又はるつぼは、時間の経過と共に劣化し磨耗する傾向がある。これは、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金等の比較的腐食性の金属で処理するときの場合である。その結果、容器又はるつぼの周期的取り外し及び置換が、典型的に、要求される。加えて、固体化残留金属は、処理の間に容器の内側及び外側表面に形成される傾向がある。従って、成形容器は、通常、処理された金属の汚染を回避するため周期的なインターバルで洗浄されなければならない。成形容器202は、熱ジャケット204内に取り外し可能に配置されるので、成形容器202を洗浄し及び/又は交換するため、成形容器202を熱ジャケット204から容易且つ便利に分離することができる。この態様では、成形容器202のメンテナンスの間に熱ジャケット204の取り扱いを回避することができる。加えて、成形容器202が交換を必要としている場合には、熱ジャケット204を、新しい成形容器202で再使用することができ、これにより、熱ジャケット204を交換する必要性を無くす。
本発明の一実施例では、成形容器202の外側表面222は、開放端部214から閉鎖端部215にかけてテーパーが形成され、これにより、開放端部214に隣接した第1の直径D1を形成し、これが閉鎖端部215に隣接したより大きな第2の直径D2へと次第に遷移する。熱ジャケット204の内側表面252は、成形容器202の外側テーパー部に近接して対応する外側テーパー部も形成する。この態様では、成形容器202が熱ジャケット204の内側通路内に配置されているとき、外側容器表面222が、内側ジャケット表面252に非常に近接して、好ましくは、これに当接して配置され、それらの間で熱輸送をもたらす。外側容器表面222と内側ジャケット表面252との相補的なテーパー部は、成形容器202の熱ジャケット204内への挿入を容易にし、最適な熱輸送能力を提供するため表面222、252の間の緊密な適合を確実にする。図示の実施例では、成形容器202は、幅広い底端部260からより狭い頂端部258に向かって熱ジャケット204の内部通路内に挿入される。しかし、本発明の代替実施例では、外側容器表面222は、開放端部214から閉鎖端部215にかけて内方にテーパー形成され、熱ジャケット204の内側表面252が対応する内側テーパー部を形成することができることが理解されるべきである。この代替の実施例では、成形容器303は、より幅広い頂端部258からより幅狭い底端部260に向かって熱ジャケット204の内部通路内に挿入される。
図20を参照すると、形成部品の半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための本発明の別の形態に係る装置200’が示されている。図示され上述された装置200に類似して、装置200’は、長さ方向軸Lに沿って延在しており、概して、金属溶解物Mの選択された量を含むための内部体積Vを形成する、成形容器、若しくは、るつぼ202’と、成形容器202’内に含まれる金属溶解物Mの温度及び冷却率を制御するための熱ジャケット204’と、熱ジャケット204’の回りに配置され且つ成形容器202’内に含まれる金属溶解物Mへの電磁攪拌力を分与するように構成された電磁ステーター206と、から構成されている。
多くの点において、成形容器202’は、成形容器202に類似して構成されている。しかし、幾つかの溝224を内部に形成する外側表面220を持つ側壁220を備える成形容器202とは異なり、成形容器202’の側壁210’は、略滑らかに外方に面する表面222’を形成する。同様に、熱ジャケット204’は、熱ジャケット204に類似して構成されている。熱ジャケット204’は、内方に面した表面252’と、外方に面した表面254’とを有する側壁250’を備える。しかし、側壁250’は、内側表面252’から外側表面254’に向かって外方に延在する幾つかの溝224’を形成する。溝224’は、成形容器202の側壁210に形成された溝224に関して上述されたものに類似した、形態、配位及びサイズを取り得る。
認められるように、溝224’により形成された成形容器202’の一部分は、外側容器表面222’から間隔を隔てられ、成形容器202’と熱ジャケット204’との間に一連の隙間G’を形成する。認められるように、溝224’は、溝224のものに類似した態様で機能する。より詳しくは、溝224’は、溝224’により形成された隙間G’に隣接した領域で成形容器202’と熱ジャケット204’との間の熱輸送率を制限又は調整するように機能する。溝224’に隣接した領域で熱輸送率を制限することによって、金属溶解物Mから抽出され又は追加された熱量を、所定の粘性率と成形容器202の軸方向長さに沿って略均一で均質である微細構造と、を金属溶解物Mに提供するため、より正確に制御することができる。溝224’に隣接した熱輸送特性を変化させるため絶縁又は伝導材料を隙間G’に充填してもよいことも理解されるべきである。
以下、形成部品の半固体成形で使用するための金属スラリー材料の生成を参照して、装置200に関連した様々な特徴を説明する。金属溶解物Mとして前記称された液体金属の選択された量は、成形容器202の内部体積V内に開放端部214を介して最初に導入される。液体金属と容器202の内側表面との接触から生じるおそれがある固定化された皮膜の形成を回避するため、成形容器202の側壁210及び底壁212は、溶解された金属Mの内部体積V内への導入前に予備加熱されるのが好ましい。そのような暖房手段は、熱ジャケット204を経由して及び/又は、成形容器202の設計に組み込まれた加熱手段を介してもたらすことができる。溶解金属Mの容器202内への導入に続いて、溶解金属が逃げることを防止し、制御されない周囲環境への熱損失の量を減少させるため、成形容器202の開放端部21の上方にキャップ又は蓋部(図示せず)を配置することができる。次に、電磁場が、金属溶解物Mに攪拌力を分与するため、ステーター26の作動を介して導入される。
成形容器202内に含まれる金属溶解物Mの部分的固体化は、熱ジャケット204の熱輸送能力を介して制御された率で金属溶解物を冷却することによりもたらされ、これにより、半固体スラリービレットBの形態で金属スラリー材料の生成を生じさせる。より詳しくは、熱は、金属溶解物Mから成形容器202へと輸送され、成形容器202から熱ジャケット204へと輸送され、金属溶解物Mを半固定スラリービレットBへと部分的に固体化する。本発明の一実施例では、熱ジャケット204と成形容器202との間の熱輸送率は、毎秒約1℃から毎秒約10℃の範囲内で金属溶解物の冷却率を制御するように調整される。より特定の実施例では、金属溶解物の冷却率は、毎秒約0.5℃から毎秒約5℃の範囲内で制御される。しかし、金属溶解物の他の冷却率も、本発明の範囲内に属するものと考えられることが理解されるべきである。
本発明の好ましい実施例では、半固体スラリービレットBの微細構造は、液体金属母剤内に分散された丸みを帯びた固体粒子を含んでいる。本発明の一実施例では、半固体ビレットBは、チキソトロピーを有する。上述されたように、容器側壁210に沿って形成された溝224a〜224eに隣接した領域における熱輸送率を制限することは、これに対応して溝224a〜224eに隣接した金属溶解物Mから抽出された熱の量を制御する。溝224a〜224eに隣接した熱輸送の率を制限することは、成形容器202の軸方向長さに沿って、略均一で均質な粘性率と、微細構造とを有する半固体スラリービレットBの形成をもたらす。
図19を参照すると、形成部品(図示せず)への引き続く成形のため成形容器202から半固体スラリービレットBを吐出するための手段が用いられている。図示の実施例では、装置200は、成形容器202の内部体積Vから半固体スラリービレットBの除去を容易にするため吐出角度θで配置されている。本発明の一実施例では、装置200は、金属溶解物Mの処理の間に、最初に略垂直配位で配置され(図18)、引き続いて、略水平配位に傾斜され(図19)、これにより、約90度の吐出角度θを形成する。しかし、90度よりも小さい吐出角度又は大きい吐出角度を始めとして、他の吐出角度θも本発明の範囲内に含まれるものとして考えられる。成形容器202の傾斜は、傾斜テーブル配置、ロボットアーム、又は、当業者に明らかであろう他の任意の傾斜用手段により達成されてもよい。底壁212は、成形容器202からスラリービレットBを吐出するため、ピストン230の作動を介して矢印Aの方向に成形容器の内部体積Vに沿って軸方向に移動される。
本発明の一実施例では、半固体スラリービレットBは、形成部品への引き続く成形のため、成形容器202からショットスリーブ300へと直接吐出される。本発明の好ましい実施例では、半固体スラリービレットBは、成形容器202から吐出されると直ちに形成部品へと成形される。半固体スラリービレットBが形成部品へと実質的に直ちに成形されることは、半固体スラリービレットBの更なる相当の固体化を防止する。他の方法では、半個体スラリー材料の微細構造において相応の変化を生じさせたであろう。当業者により認められるように、ショットスリーブ300は、形成部品への引き続く成形のための鋳型(図示せず)内にスラリービレットBを吐出するように構成された、ラム又は類似の機構(図示せず)が備え付けられている。ショットスリーブ300は、形成部品に成形される前にスラリー材料の微細構造に関する更なる制御を提供するため、半固体スラリービレットBの温度及び冷却率を調整するための手段も備え付けられていてもよい。本発明の別の実施例では、スラリービレットBは、成形容器202から、直ちに形成部品へと成形するための鋳型(図示せず)内に直接吐出されてもよい。
本発明の図示の実施例は、成形容器202から半固体スラリービレットBを吐出するため、移動可能な底壁を利用しているが、スラリービレットBを成形容器202から吐出するための他の方法も考えられることが理解されるべきである。例えば、ノルビルらに付与された米国特許番号6,399,017号に開示されているように、スラリービレットBは、スラリービレットBが重力を介して容器202から滑り落ちることを可能にするため90度よりも大きい吐出角度θで容器202を単に傾斜させることにより、成形容器202から吐出されてもよい。米国特許番号6,399,017号に開示されたように、例えば、成形容器202に隣接して配置された誘導コイルの使用を介して、成形容器202からスラリービレットBを吐出するため他の手段を使用することができる。
本発明は、図面及び前記記載で詳細に示され、説明されたが、上記例は例示とみなされるべきものであり、文字通りに限定されるべきものではない。図示され説明された好ましい実施例、並びに、本発明の精神内に含まれる全ての変更及び変形が、保護されるべきであることが理解されよう。
図1は、形成部品の半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成する際に使用するための本発明の一形態に係る装置の、部分断面における側面図である。 図2は、図1に表された装置の頂部平面図である。 図3は、熱ジャケットを成形容器に対して分解された位置で示した、本発明の一実施例に係る熱ジャケットの斜視図である。 図4は、熱ジャケットを、成形容器に対して係合した位置で示した、図3の熱ジャケットの斜視図である。 図5は、図3の熱ジャケットの部分分解側面図である。 図6は、図5のライン6−6に沿って眺めたときの、図3の熱ジャケットの断面図である。 図7は、図5のライン7−7に沿って眺めたときの、図3の熱ジャケットの主要ボディの底面図である。 図8は、図7のライン8−8に沿って眺めたときの、図3の熱ジャケットの部分断面図である。 図9は、図5のライン9−9に沿って眺めたときの、図3の熱ジャケットの下側マニホルドの頂部平面図である。 図10は、図9のライン10−10に沿って眺めたときの、図9の下側マニホルドの部分断面図である。 図11は、図5のライン11−11に沿って眺めたときの、図3の熱ジャケットの主要ボディの頂部平面図である。 図12は、図5のライン12−12に沿って眺めたときの、図3の熱ジャケットの上側マニホルドの底部平面図である。 図13は、図12のライン13−13に沿って眺めたときの、図12の上側マニホルドの部分断面図である。 図14は、図12のライン14−14に沿って眺めたときの、図12の上側マニホルドの部分断面図である。 図15は、形成部品の半固体成形のため金属スラリー材料を生成する際に使用するための本発明の別の形態に係る装置の側部斜視図である。 図16は、図15に示された装置と連係して使用するための本発明の一実施例に係る温度制御式成形容器の側面図である。 図17は、図16に示された温度制御式成形容器の側部断面図である。 図18は、金属スラリー材料の生成の間に略垂直配位で示された、図15の装置の側部断面図である。 図19は、金属スラリー材料が成形容器から吐出されたときの略水平配位で示された、図15の装置の側部断面図である。 図20は、形成部品の半固体成形のため金属スラリー材料を生成する際に使用するための本発明の代替形態に係る装置の側部断面図である。

Claims (43)

  1. 半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置であって、
    金属スラリー材料を含み、且つ、外側表面を有する内部空間を画定する容器と、
    前記容器の前記外側表面と熱伝達した状態で配置された内側表面を有し、それら表面の間で熱輸送をもたらす熱ジャケットと、
    を備え、
    前記容器の外側表面及び前記熱ジャケットの内側表面のうち少なくとも1つは、少なくとも1つの溝を備え、これにより、対流熱輸送が生じる領域が、前記少なくとも1つの溝に正対する領域に制限される、装置。
  2. 前記容器は、長さ方向軸を備え、前記少なくとも1つの溝は、前記長さ方向軸方向にずらして配置された複数の溝を備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記複数の溝は、前記容器及び前記熱ジャケットのうちの少なくとも1つの周面に沿って延在する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記複数の溝は、前記容器の前記外側表面に沿って延在する、請求項3に記載の装置。
  5. 前記複数の溝の隣接する溝は、非均一なオフセット距離により軸方向にずらして配置されている、請求項2に記載の装置。
  6. 前記容器は、開放端部及び反対側の閉鎖端部を有し、前記非均一なオフセット距離は該閉鎖端部に向かって次第に増大する、請求項5に記載の装置。
  7. 前記容器は、開放端部及び反対側の閉鎖端部を有し、前記複数の溝のうち一つの溝は前記開放端部に隣接して配置され、且つ、該複数の溝のうち別の溝の軸方向幅よりも大きい軸方向幅を有する、請求項2に記載の装置。
  8. 前記少なくとも1つの溝は、所定の溝幅及び溝深さを有し、該溝幅は該溝深さよりも大きい、請求項1に記載の装置。
  9. 前記溝幅は前記溝深さの少なくとも2倍である、請求項8に記載の装置。
  10. 前記容器の前記外側表面は、伝導熱輸送が行われる領域である複数の第1の部分と、対流熱輸送が行われる領域である複数の第2の部分を備え、
    前記少なくとも1つの溝は、前記容器の外側表面の第2の部分、又は前記熱ジャケットの内側表面において前記容器の外側表面の第2の部分と向き合った部分に形成され、
    前記容器の前記外側表面の第1の部分は、伝導熱輸送をもたらすように、前記熱ジャケットの前記内側表面に近接して配置され、
    前記容器の前記外側表面の第2の部分は、対流熱輸送をもたらすように、前記少なくとも1つの溝により、前記熱ジャケットの前記内側表面から隔てられている、請求項1に記載の装置。
  11. 前記外側表面の前記第1及び第2の部分は、前記容器の周面に沿って延在する、請求項10に記載の装置。
  12. 前記熱ジャケットの少なくとも一部分の回りに配置されたステーターを更に備え、該ステーターは、前記容器内に含まれる前記金属スラリー材料に電磁攪拌力を与えるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  13. 前記熱ジャケットは、熱輸送媒体を運ぶように構成された複数の軸上通路を備え、該熱輸送媒体は、前記熱ジャケット及び前記容器の間で前記熱輸送をもたらすため前記複数の通路を通って流れる、請求項1に記載の装置。
  14. 前記容器は、前記容器から前記金属スラリー材料の吐出を容易にするような傾斜角度を有する状態へと傾転することが可能となっている、請求項1に記載の装置。
  15. 前記容器から前記金属スラリー材料を吐出するための手段を更に備える、請求項1に記載の装置。
  16. 前記容器は、該容器から金属スラリー材料を吐出するため前記内部空間に向けて軸方向に移動可能である、可動端部壁を備える、請求項1に記載の装置。
  17. 前記金属スラリー材料は、前記容器からショットスリーブ内に吐出され、形成部品へと実質的に直ちに成形される、請求項16に記載の装置。
  18. 前記金属スラリー材料は、前記容器が実質的に水平配置にあるとき前記容器から吐出される、請求項17に記載の装置。
  19. 前記金属スラリー材料は、前記容器から、直接、鋳型へと吐出され、形成部品へと実質的に直ちに成形される、請求項16に記載の装置。
  20. 前記熱ジャケットは、内部通路を画定し、該容器は、前記熱ジャケットの前記内部通路内に取り外し可能に配置されている、請求項1に記載の装置。
  21. 前記容器の前記外側表面は、テーパー形成され、これに対応して前記熱ジャケットの前記内側表面がテーパー形成され、これにより前記容器が前記熱ジャケットの前記内部通路内に取り外し可能に配置されているとき、該容器の前記外側表面が前記熱ジャケットの前記内側表面に伝導熱輸送をもたらす程度に近接して配置される、請求項20に記載の装置。
  22. 前記熱ジャケットは、液体金属母剤に分散された丸みを帯びた固体粒子からなる微細構造を有する半固体材料を形成するため、前記容器内に含まれる金属スラリー材料の冷却率を制御するように構成される、請求項1に記載の装置。
  23. 前記冷却率は、毎秒1℃乃至毎秒10℃である、請求項22に記載の装置。
  24. 前記冷却率は、毎秒0.5℃乃至毎秒5℃である、請求項23に記載の装置。
  25. 半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置であって、
    前記金属スラリー材料を含み、外側表面を有する内部空間を画定する容器と、
    前記容器の前記外側表面と熱伝達が可能な状態に配置された内側表面を有する熱ジャケットと、
    を備え、
    前記熱ジャケットの前記内側表面は、伝導熱輸送が行われる領域である複数の第1の部分と、対流熱輸送が行われる領域である複数の第2の部分とを備え、
    前記容器の前記外側表面は、前記熱ジャケットの内側表面の第1の部分と向き合う位置に設けられ伝導熱輸送が行われる領域である複数の第1の部分と、前記熱ジャケットの内側表面の第2の部分と向き合う位置に設けられ対流熱輸送が行われる領域である複数の第2の部分とを備え、
    前記熱ジャケットの前記内側表面の第1の部分と前記容器の前記外側表面の第1の部分とは、伝導熱輸送を容易にする程度に、互いに近接して配置され、
    前記熱ジャケットの前記内側表面の第2の部分と前記容器の前記外側表面の第2の部分とは、対流熱輸送を容易にするため少なくとも1つの空気隙間を形成するように間隔を隔てられている、装置。
  26. 前記空気隙間は、前記内側表面及び前記外側表面のうち一つに形成された溝により形成されている、請求項25に記載の装置。
  27. 前記溝は、前記容器の前記外側表面に沿って延在する、請求項26に記載の装置。
  28. 前記容器は、長さ方向軸を備え、
    記外側表面の複数の第2の部分は前記長さ方向軸の方向に互いに間隔を隔てて配置され、これにより、軸方向にずらして配置された複数の前記空気隙間を形成している、請求項26に記載の装置。
  29. 前記複数の空気隙間は、前記容器の前記外側表面の周囲に延在する、請求項28に記載の装置。
  30. 半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置であって、
    前記金属スラリー材料を含む内部空間を画定する容器と、
    前記容器の少なくとも一部分を収容するようにサイズが定められ形成された内部通路を画定する熱ジャケットと、
    を備え、
    前記容器及び前記熱ジャケットのうち少なくとも1つは、少なくとも1つの溝を画定し、
    前記容器の前記少なくとも一部分は、該容器を前記熱ジャケットと熱伝達が可能な状態に配置してそれらの間で熱輸送をもたらすため該熱ジャケットの前記内部通路内に配置され、対流熱輸送は前記少なくとも1つの溝に正対した領域に制限される、前記装置。
  31. 前記容器は、長さ方向軸を備え、前記少なくとも1つの溝は、前記長さ方向軸方向にずらして配置された複数の溝である、請求項30に記載の装置。
  32. 前記複数の軸方向にオフセットされた溝は、前記容器及び前記熱ジャケットのうち少なくとも1つの表面に沿って延在する、請求項31に記載の装置。
  33. 前記複数の溝は、前記容器の外側表面に沿って延在する、請求項32に記載の装置。
  34. 前記容器の外側表面は、伝導熱輸送が行われる領域である複数の第1の部分と、対流熱輸送が行われる領域である複数の第2の部分を備え、
    前記少なくとも1つの溝は、前記容器の第2の部分、又は前記熱ジャケットにおいて前記容器の第2の部分と向き合った部分に形成され、
    前記容器の第1の部分は、伝導熱輸送をもたらす程度に、前記熱ジャケットに近接して配置され、
    前記容器の第2の部分は対流熱輸送をもたらすように、前記少なくとも1つの溝により、前記熱ジャケットから間隔を隔てられている、請求項30に記載の装置。
  35. 前記外側表面の前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記容器の周面に沿って延在する、請求項34に記載の装置。
  36. 前記容器は、テーパー形成された外側表面を備え、前記熱ジャケットは前記容器の該テーパー形成された外側表面に対応したテーパー形成された内側表面を備え、これにより前記容器が前記熱ジャケットの前記内部通路内に取り外し可能に配置されているとき、該容器の前記外側表面が前記熱ジャケットの前記内側表面に伝導熱輸送をもたらす程度に近接して配置される、請求項30に記載の装置。
  37. 前記熱ジャケットの少なくとも一部分の回りに配置されたステーターを更に備え、該ステーターは、前記容器内に含まれる前記金属スラリー材料に電磁攪拌力を与えるように構成されている、請求項30に記載の装置。
  38. 前記容器から前記金属スラリー材料を吐出し、該金属スラリー材料が形成部品へと実質的に直ちに成形されるようにした手段を更に備える、請求項30に記載の装置。
  39. 前記容器は、該容器から前記金属スラリー材料を吐出して該金属スラリー材料を形成部品へと実質的に直ちに成形するため前記内部空間に向けて軸方向に移動可能な可動端部壁を備える、請求項30に記載の装置。
  40. 半固体成形で使用するための金属スラリー材料を生成するための装置であって、
    内側部分と外側部分とを備えた温度制御式容器組立体を備え、
    前記内側部分は、金属スラリー材料を収容するための内部空間を画定し、前記外側部分は、前記内側部分の少なくとも一部分の回りに配置され、
    前記内側部分は、前記外側部分との間の熱輸送が効果的に行われるように、前記外側部分の内側表面と熱伝達が可能な状態に配置された外側表面を有し、
    前記内側表面と前記外側表面との少なくとも1つは、少なくとも1つの溝を備え、これにより、対流熱輸送が生じる領域が、前記少なくとも1つの溝と正対する領域に制限される、装置。
  41. 前記容器組立体は、長さ方向軸を備え、
    前記少なくとも1つの溝は、前記長さ方向軸方向にずらして配置された複数の溝である、請求項40に記載の装置。
  42. 前記複数の溝は、前記容器組立体の前記内側部分の前記外側表面の周囲に延在する、請求項41に記載の装置。
  43. 前記内側部分の前記外側表面は、伝導熱輸送が行われる領域である複数の第1の部分と、伝導熱輸送が行われる領域である複数の第2の部分を備え、
    前記少なくとも1つの溝は、前記内側部分の外側表面の第2の部分、又は前記外側部分の内側表面において前記内側部分の外側表面の第2の部分と向き合った部分に形成され、
    前記内側部分の前記外側表面の第1の部分は、伝導熱輸送を容易にする程度に、前記外側部分の前記内側表面に近接して配置され、
    前記内側部分の前記外側表面の第2の部分は、対流熱輸送をもたらすように、前記少なくとも1つの溝により、前記外側部分の前記内側表面から間隔を隔てられている、請求項40に記載の装置。
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