JPH11197723A - オンラインロール研削方法及びその制御装置 - Google Patents

オンラインロール研削方法及びその制御装置

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JPH11197723A
JPH11197723A JP949198A JP949198A JPH11197723A JP H11197723 A JPH11197723 A JP H11197723A JP 949198 A JP949198 A JP 949198A JP 949198 A JP949198 A JP 949198A JP H11197723 A JPH11197723 A JP H11197723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業ロールのロール表面を研削する回転砥石
を有する複数のヘッドを使用して、先行ヘッドの研削ロ
ールプロフィルを記憶させ、オーバラップ研削区間で夫
々のヘッド研削量の相違から発生する段差を防止して円
滑なロールプロフィルを形成して、段差マークを発生さ
せない製品コイルを生産するオンラインロール研削方法
及びその制御装置を提供する。 【解決手段】 圧延ロール13の軸線方向に移動可能な
トラバース機構で回転砥石14を有した複数のヘッド1
5をオーバラップさせてロール研削を行うロールプロフ
ィルのオンラインロール研削であって、先行ヘッド15
aをトラバースさせながらロール研削を行い、次にオー
バラップ研削区間Aでの先行ヘッドのロール研削後のロ
ールプロフィルを記憶し、その後に前記ロールプロフィ
ルを目標として後行ヘッド15bの研削量をオーバラッ
プ研削区間に入る前から調整可能に作動して、両ヘッド
間での研削量の差に基づくロール表面に段差のない円滑
なロールプロフィルを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機の圧延ロー
ルを複数の回転砥石を使用してロール表面の研削を実施
する際に、オーバラップ研削区間で研削量の相違から発
生するロール表面の段差を防止して円滑なロールプロフ
ィルを形成するオンラインロール研削方法及びその制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延機の圧延ロール(特に作業ロール)
は、圧延作業中に圧延材と接触する圧延部分が、高温や
温度分布の不均一及び高圧延荷重の繰り返しにより、非
圧延部分との間で段差が生じ、作業ロール表面のロール
プロフィルが変化する問題点があった。そのため、従来
は、広幅の圧延材から狭幅へと順次圧延を行うことによ
り、段差の影響を回避しているが、これにより圧延スケ
ジュールが制限される問題点があった。
【0003】上記の問題点を解決するためにいくつかの
オンラインロール研削装置や制御方法、例えば、特開平
6−47654号の「オンラインロール研削装置を備え
た圧延機及びロール研削装置」が提案されている。この
装置は、図8に模式的に示すように、作業ロール1の両
軸端部に配置した夫々の研削ユニットの回転砥石2a、
2bを独立させてロール表面に沿ってロール軸線方向に
作動して、研削ラップ部を形成するラップ線TbからT
c間のロール研削を行っている。これにより研削ラップ
部のロール中央部への一点集中化を防止して、ラップ線
TbからTcまでのロール軸線範囲に分散化できる。こ
の結果、ラップ部の研削誤差を少なくできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオンラ
インロール研削装置によれば、ラップ部を分散化してラ
ップ部の研削誤差を少なくするロール研削はできる。し
かし、両回転砥石間の研削誤差は次第に収束させて少な
くはできるが、研削量の差に基づくロール表面のロール
プロフィルの段差の発生を根本的に無くすことはできな
い。その結果、圧延材中央近傍部にロールプロフィルの
段差部が少なからず残る。この段差部が圧延材の表面に
転写され、仕上圧延機の後段でいわゆる段差マークが発
生し、不良製品コイルを生産する問題点があった。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、作
業ロールのロール表面を研削する回転砥石を有する複数
のヘッドを使用して、先行ヘッドの研削ロールプロフィ
ルを記憶させ、オーバラップ研削区間で夫々のヘッド研
削量の相違から発生する段差を防止して円滑なロールプ
ロフィルを形成し、段差マークを発生させない製品コイ
ルを生産するオンラインロール研削方法及びその制御装
置を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、圧延
ロールの軸線方向に移動可能なトラバース機構で回転砥
石を有した複数のヘッドをオーバラップさせてロール研
削を行うロールプロフィルのオンラインロール研削であ
って、先行ヘッドをトラバースさせながらロール研削を
行い、次にオーバラップ研削区間での先行ヘッドのロー
ル研削後のロールプロフィルを記憶し、その後に前記ロ
ールプロフィルを目標として後行ヘッドの研削量をオー
バラップ研削区間に入る前から調整可能に作動し研削し
て、両ヘッド間での研削量の差に基づくロール表面に段
差の発生しない円滑なロールプロフィルを形成する、こ
とを特徴とするオンラインロール研削方法が提供され
る。
【0007】上述の本発明によれば、圧延(作業)ロー
ルの軸線方向に移動可能なトラバース機構で回転砥石を
有した複数のヘッドをオーバラップさせてロール研削を
行うロールプロフィルのオンラインロール研削であっ
て、先行ヘッドをトラバースさせながらロール研削を行
い、次にオーバラップ研削区間での先行ヘッドのロール
研削後のロールプロフィルを記憶し、その後に前記ロー
ルプロフィルを目標として後行ヘッドの研削量をオーバ
ラップ研削区間に入る前から調整可能に作動し研削し
て、両ヘッド間での研削量の差に基づくロール表面に段
差の発生しない円滑なロールプロフィルを形成すること
ができる。従って、先行ヘッドの研削後のロールプロフ
ィルを記憶でき、かつこのロールプロフィルを目標とし
て後行ヘッドの研削が容易にできる。また、ロール表面
に段差の発生しない円滑なロールプロフィルを形成でき
るので、段差マークのない品質の良い製品コイルができ
る。
【0008】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
オーバラップ研削区間内で後行ヘッドが目標のロールプ
ロフィルに到達しない場合は、後行ヘッドのロールプロ
フィルを目標として先行ヘッドを再作動し順次研削して
円滑なロールプロフィルを形成する。この方法によれ
ば、仮に先行ヘッドによる研削量以上に後行ヘッドが研
削し過ぎて先行ヘッドの目標のロールプロフィルに到達
しない場合は、記憶された後行ヘッドの研削量を目標と
して先行ヘッドを再作動し逆移動させて順次研削でき
る。このように順次ヘッドを作動させて、ロール表面に
段差の発生しない円滑なロールプロフィルを形成させる
ことができる。
【0009】また、本発明によれば、圧延ロールの軸線
方向に移動可能なトラバース機構で回転砥石を有したヘ
ッドと、ヘッドを積載するキャリアと、キャリアをトラ
バースするサーボモータと、回転砥石を圧延ロールに押
付けるサーボモータと、圧延ロールへの研削量を検出す
る検出器と、検出した研削量や圧延ロールからの情報を
制御する制御装置と、ロールプロフィルを表示するモニ
ターと、制御装置からの研削指令を別のヘッドに指令す
る指令器と、を備え、先行ヘッドをトラバースさせなが
らロール研削を行い、次にオーバラップ研削区間での先
行ヘッドのロール研削後のロールプロフィルを記憶し、
その後に前記ロールプロフィルを参照して後行ヘッドを
オーバラップ研削区間に入る前からその研削量を調整可
能に作動させ研削し、両ヘッド間での研削量の差に基づ
くロール表面のロールプロフィルの段差の発生を防止し
て円滑なロールプロフィルを形成する、ことを特徴とす
るオンラインロール研削制御装置が提供される。
【0010】上記本発明の構成によれば、圧延機のハウ
ジング内に配置され上流側から圧延材を挟んで上下の作
業ロールの夫々に所定の角度で、作業ロールの軸線方向
に移動可能なトラバース機構で回転砥石を有したヘッド
と、ヘッドをトラバースするサーボモータと、回転砥石
を圧延ロールに近接離反させる液圧シリンダと、回転砥
石を圧延ロールに押付けるサーボモータとにより、圧延
作業中や圧延停止のオンライン中に作業ロールの軸線方
向に回転砥石を有したヘッドをトラバースさせて迅速か
つ容易にロール研削することができる。また、作業ロー
ルの研削量を検出する検出器と、検出した研削量や圧延
ロールからの情報を制御する制御装置と、ロールプロフ
ィルを表示するモニターと、制御装置からの研削指令を
別のヘッドに指令する指令器とを備えたので、これらの
検出器とモニター等を含む制御装置により回転砥石を有
したヘッドでのロール研削の状態が容易に把握しかつ比
較できる。従って、その研削状態に合わせて後続のヘッ
ドで研削を行えるので、段差の生じない円滑なロールプ
ロフィルを確実に得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して重複した説明を省略す
る。図1は、本発明によるオンラインロール研削方法を
行うロール研削制御装置の全体構成図であり、図2は、
図1のE−E矢視図である。図1及び図2に示すよう
に、このロール研削制御装置10は、圧延機のハウジン
グ11に配置され圧延ラインの上流から圧延材12を挟
んで上下の圧延(作業)ロール13の夫々に所定の角度
(下側のロール研削制御装置は省略)で、作業ロール1
3の軸線方向に移動可能なトラバース機構で回転砥石1
4を有したヘッド15と、ヘッド15を積載するキャリ
ア16と、キャリア16をトラバースするサーボモータ
17と、回転砥石14を圧延ロール13に近接離反させ
る液圧(油圧)シリンダ23と、回転砥石14を作業ロ
ール13のロール研削面に押付けるサーボモータ18
と、作業ロール13への研削量を検出する検出器19
と、検出した研削量や作業ロール13からの情報を制御
する制御装置20と、ロールプロフィルを表示するモニ
ター21と、制御装置20からの研削指令を別のヘッド
15に指令する指令器22とを備えている。
【0012】この構成により圧延作業中や圧延停止中の
オンラインで作業ロールのロール研削が迅速かつ容易に
できる。更に、これらの検出器とモニター等を含む制御
装置によりヘッドでのロール研削の状態が容易に把握か
つ比較できる。また、その研削状態に合わせて後続のヘ
ッドで研削を行えるので、段差の生じない円滑なロール
プロフィルを確実に得ることができる。なお、本発明の
オンライン研削方法は、作業ロールの他に控ロールや中
間ロールにも適用できる。
【0013】また、トラバース機構25は、作業ロール
13に対して近接離反し得るようにリトラクトガイド2
6に嵌合されかつ作業ロール13の軸線に対して平行に
延びるガイドビーム27と、ガイドビーム27の前後方
向の中央部の上面に固定されかつ作業ロール13の軸線
に対して平行に延びるラックギヤ28と、ラックギヤ2
8の両側で略平行に配置されガイドビーム27に固定さ
れたガイドレール29と、ガイドレール29に係合しか
つガイドレール29に沿って移動可能な移動ブロック3
0と、移動ブロック30を介してガイドビーム27に取
付けられ作業ロール13の軸線に対して平行に移動可能
な複数(図2では2組)のヘッド15を積載するキャリ
ア16と、キャリア16に装着してかつラックギヤ28
と噛み合うピニオン31を先端部に取付けてキャリア1
6を作業ロール13の軸線方向に移動させるトラバース
用のサーボモータ17とを備えている。従って、サーボ
モータ17を駆動させるとピニオン31を介してピニオ
ン31のラックギヤ28に対する回転方向に応じてキャ
リア16が、回転砥石14を有したヘッド15を積載し
た状態でガイドレール29に沿って、作業ロール13の
軸線方向の一端側又は他端側に向かって円滑に移動を行
うことができる。
【0014】更に、油圧シリンダ23(図2では2本)
は、圧延ラインを挟んで圧延機のハウジング11に架け
られた架台32に、圧延材12の通板上流側から作業ロ
ール13へ向かって伸縮自在に取付けられている。ま
た、ハウジング11の内側に圧延材12の通板上流側か
ら作業ロール13へ向かって所定の角度で延びる左右一
対の上述のリトラクトガイド26(図1参照)が取付け
られている。また、ガイドビーム27は、油圧シリンダ
23のピストンロッド33の先端部が連結されており、
油圧シリンダ23への圧油・排油によってガイドビーム
27、キャリア16及びキャリア16に積載され回転砥
石14を有したヘッド15が、リトラクトガイド26に
沿って移動し作業ロール13に対して容易に近接離反で
きる。
【0015】図3は、作業ロール13の軸線に対して平
行にトラバースしながらロープロフィールを研削する回
転砥石14を有するヘッド15を示す断面図である。ヘ
ッド15は、先端部に作業ロール13の表面と接触して
研削する傾斜形状の接触面14fを有するカップ型砥石
の回転砥石14を有した回転軸35を回転自在に内蔵す
るケーシング36とからなり、キャリア16の上面に積
載されている。回転軸35は、外周を支持する回転軸受
37、37と、回転軸受37、37の内周に固定された
ストロークボールベアリング38、38とによってケー
シング36に回転自在に、かつ軸方向移動の際に発生す
る摩擦を極力小さくできるように支持されている。な
お、ストロークボールベアリング38は、回転軸35の
外周面に転動自在に接触する球体(鋼球)によって回転
軸35の軸方向移動を円滑に行うと共に、回転軸35に
係合するスプライン機構により回転軸35に対する周方
向への相対的な回動を拘束して円滑に伝わるように構成
されている。
【0016】また、回転軸35と平行してケーシング3
6の一端に配置された油圧モータ39によって回転駆動
される駆動軸40が回転自在に支持されている。回転砥
石14は、駆動軸40の外周に固定されたベルトプーリ
41と、回転軸35の外周に回転力伝達体であるストロ
ークボールベアリング42を介して装着されたベルトプ
ーリ43と、両ベルトプーリ41、43間に掛け回され
るベルト44とによって、油圧モータ39から起動され
た回転駆動力を回転軸35に伝達されて回転している。
【0017】更に、図3において、回転軸35の後端部
近傍にはスラスト軸受45と、スラスト軸受45を挟ん
で軸方向の基準位置に弾性的に支持するバネ46、46
を設けている。このバネ46は、回転砥石14を作業ロ
ール13に押付けたときの回転軸35の変位に応じた所
定の反力を発生させるものである。また、回転軸35の
後端部と所定の間隙を有した位置であって、ケーシング
36の端面にはキャップ47が取付けられている。ま
た、キャップ47には、回転軸35の軸方向変位すなわ
ち、回転砥石14を作業ロールに押付けて研削しロール
プロフィルを形成する際に、研削量として検出する位置
検出器である非接触変位計のプロフィルメータ19が取
付けられている。プロフィルメータ19は、回転軸35
の後端面までの距離(ギャップ)を計測して回転軸35
の変位を検出している。回転砥石14により研削が開始
されると、プロフィルメータ19の検出値により回転軸
の変位が分かり、その変位量と予め設定されているバネ
46のバネ定数により、押付力が算出できる。
【0018】また、図1において、キャリア16に配置
されるサーボモータ18は、サーボモータ18の出力軸
に取付けた図示しない歯車機構を介してヘッド15に取
付けた回転砥石14を作業ロール13に対し直行方向に
移動させ、所定の押付力を付与し回転砥石14で作業ロ
ール13のロール研削面に押付けて研削させている。
【0019】図4は、回転砥石14の作業ロールへの押
付力と軸方向のバネ変位量との関係を示す図である。こ
の図で、バネ定数をK、バネ変位量をHmm、回転砥石
14の作業ロール13への押付力をPkgとすると、P
=H・Kとなる。すなわち、算出した押付力に基づいて
押付用のサーボモータ18をフィードバック制御するこ
とにより、押付力を最適状態に保ちながら研削できる。
【0020】図2に示すように、作業ロール13からの
情報(ロール材質、回転の有無、回転速度等)、キャリ
ア16をトラバースさせるサーボモータ17からの情報
(回転砥石の位置等)や先行ヘッド15aに取付けられ
た回転砥石14aの回転軸35の変位を検出するプロフ
ィルメータ19からの情報(ロールプロフィル、変位量
=研削量、研削速度等)及びサーボモータ18からの押
付力にかかわる情報(押付力等)は、これらの情報を演
算し制御する制御装置20に入力される。制御装置20
に入力された回転砥石14aによるロールプロフィル
は、上下作業ロール13を共通に監視可能なモニター2
1により形状や研削状態を容易に把握できる。モニター
21や演算結果に基づき後行ヘッド15bの回転砥石1
4bにフィードバックして段差のない円滑なロールプロ
フィルを形成するために、後行側の回転砥石14bへの
研削指令が、制御装置20から指令器22を介して後行
側の後行ヘッド15bのプロフィルメータ19、キャリ
ア16をトラバースさせるサーボモータ17及び押付用
のサーボモータ18に夫々に迅速に出力し制御してい
る。
【0021】図5は、本発明の段差の発生しない円滑な
ロールプロフィルを形成過程を示す作業ロール13の説
明図である。図6は、本発明のサーボモータ18による
作業ロール13への回転砥石への押付力(:kg)と研
削量(研削深さ:μm)を示す図である。図7は、本発
明のオンラインロール研削制御の手順を示すフローチャ
ートである。図5乃至図7により、上述の制御装置を使
用して本発明のオンラインロール研削方法を説明する。
【0022】なお、先行及び後行両ヘッド15aと15
bの作業ロール13のロール中心線を挟むオーバラップ
区間をAとし、また図6の右ロール端を−(マイナス)
に左ロール端を+(プラス)の横軸座標とする。この横
軸座標でAの両プロフィル接合点をX1、X2とし、ま
たX1の手前で後行ヘッド15bがヘッド15aの目標
プロフィルに向かって研削開始する点をX0とし、X2
の後方で先行ヘッド15aが目標プロフィルを研削し過
ぎて超過した点をX3とする。更に、後行ヘッド15b
が研削を開始してX0に到達する直前の目標プロフィル
の研削量をaとし、先行ヘッド15aが研削を開始して
X1を通過した直後の目標プロフィル内の研削量をcと
し、後行ヘッド15bがX1の位置で先行ヘッド15a
の目標プロフィルの超過による調整のために追加研削と
なる研削量をbとし、更にX3での先行ヘッド15aの
研削量をdとする。なお、目標プロフィルに対するトラ
バース回数、研削量は与えられているものとする。
【0023】まず、図5の左ロール端の待機位置にあっ
た先行ヘッド15aを、マイナス座標にあるオーバラッ
プ研削区間A(A区間という)のX1を超えた直後の位
置まで、作業ロール13の軸線方向にトラバースさせて
約4〜5μmの研削量で目標プロフィル内となる斜線部
で示す実線のプロフィルカーブを形成し、X1での研削
量(研削深さ)をcとする。なお、研削を終了した先行
ヘッド15aは、元の待機位置に戻って待機する。この
先行ヘッド15aが形成したプロフィルカーブの情報
は、上述の制御装置20に入力し記憶される。
【0024】次に、先行ヘッド15aがA区間に入る直
前から右ロール端の待機位置にあった後行ヘッド15b
が、目標プロフィルを目指してプラス座標のX1に向か
って図6の押付力Paを付与して研削量aで研削を開始
する。後行ヘッド15bがX0の位置に到着したら記憶
されている先行ヘッド15aが形成したプロフィルカー
ブの研削量aと比較して、A区間で更に研削量bが必要
かを検討する。
【0025】次に、比較した結果、プロフィル接合点X
2となる場合(ケースI)は、プロフィル接合点X1に
到着するまでに研削量bを追加研削(a+b)を行うた
めに、後行ヘッド15bへの押付力をPaからP1に変
更の演算を行う。このようにケースIの場合は、図中の
一点鎖線に示すようにX2で両ヘッドのロールロフィル
が接合する。
【0026】次に、プロフィル接合点X1となる場合
(ケースII)は、プロフィル接合点X1に到着するま
でに研削量cとなるように、後行ヘッド15bへの押付
力をPaからP2に変更の演算を行う。このようにケー
スIIの場合は、図中の実線に示すようにX1で両ヘッ
ドのロールロフィルが接合する。この後にケースI及び
IIについて、夫々目標とした段差のない円滑なロール
プロフィルを達成したのかを判定する。判定の結果、達
成した場合は、ロール研削が終了し両ヘッドとも各待機
位置に戻る。しかし、判定の結果、達成できなかった場
合は、先行ヘッド15aを再作動させてX3の位置に到
着させ、b=b´、a=d、X0=X3、X1=X2の
条件の下に、後行ヘッド15bの形成した記憶させたロ
ールプロフィルを目標として、順次目標としたロールプ
ロフィルを達成するまで繰り返し研削して、点線で示す
ような段差のないロールプロフィルを得ることができ
る。
【0027】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】上述したように、本発明のオンラインロ
ール研削方法及びその制御装置によれば、作業ロールの
ロール表面を研削する回転砥石を有する複数のヘッドを
使用して、先行ヘッドの研削ロールプロフィルを記憶さ
せ、オーバラップ研削区間で夫々のヘッド研削量の相違
から発生する段差を防止して円滑なロールプロフィルを
形成し、段差マークを発生させない製品コイルを生産す
ることができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオンラインロール研削方法を行う
ロール研削制御装置の全体構成図である。
【図2】図1のE−E矢視図である。
【図3】回転砥石を有するヘッドを示す断面図である。
【図4】回転砥石の作業ロールへの押付力とバネ変位量
との関係を示す図である。
【図5】本発明の段差の発生しない円滑なロールプロフ
ィルを形成過程を示す作業ロールの説明図である。
【図6】本発明のサーボモータによる作業ロールへの回
転砥石への押付力と研削量を示す図である。
【図7】本発明のオンラインロール研削制御の手順を示
すフローチャートである。
【図8】従来の研削装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 作業ロール 2a、2b 回転砥石 10 ロール研削制御装置 11 ハウジング 12 圧延材 13 圧延(作業)ロール 14、14a、14b 回転砥石 14f 接触面 15 ヘッド 15a 先行ヘッド 15b 後行ヘッド 16 キャリア 17、18 サーボモータ 19 検出器(プロフィルメータ) 20 制御装置 21 モニター 22 指令器 23 液圧(油圧)シリンダ 25 トラバース機構 26 リトラクトガイド 27 ガイドビーム 28 ラックギヤ 29 ガイドレール 30 移動ブロック 31 ピニオン 32 架台 33 ピストンロッド 35 回転軸 36 ケーシング 37 回転軸受 38、42 ストロークボールベアリング 39 油圧モータ 40 駆動軸 41、43 ベルトプーリ 44 ベルト 45 スラスト軸受 46 バネ 47 キャップ A オーバラップ研削区間 Tb、Tc ラップ線 a、b、b´、c、d 研削量(研削深さ) X1、X2 接合点 X0、X3 点 P、Pa、P1、P2 押付力 H バネ変位量 K バネ定数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラ
    バース機構で回転砥石を有した複数のヘッドをオーバラ
    ップさせてロール研削を行うロールプロフィルのオンラ
    インロール研削であって、先行ヘッドをトラバースさせ
    ながらロール研削を行い、次にオーバラップ研削区間で
    の先行ヘッドのロール研削後のロールプロフィルを記憶
    し、その後に前記ロールプロフィルを目標として後行ヘ
    ッドの研削量をオーバラップ研削区間に入る前から調整
    可能に作動し研削して、両ヘッド間での研削量の差に基
    づくロール表面に段差の発生しない円滑なロールプロフ
    ィルを形成する、ことを特徴とするオンラインロール研
    削方法。
  2. 【請求項2】 前記オーバラップ研削区間内で後行ヘッ
    ドが目標のロールプロフィルに到達しない場合は、後行
    ヘッドのロールプロフィルを目標として先行ヘッドを再
    作動し順次研削して円滑なロールプロフィルを形成す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のオンラインロー
    ル研削方法。
  3. 【請求項3】 圧延ロールの軸線方向に移動可能なトラ
    バース機構で回転砥石を有したヘッドと、ヘッドを積載
    するキャリアと、キャリアをトラバースするサーボモー
    タと、回転砥石を圧延ロールに近接離反させる液圧シリ
    ンダと、回転砥石を圧延ロールに押付けるサーボモータ
    と、圧延ロールへの研削量を検出する検出器と、検出し
    た研削量や圧延ロールからの情報を制御する制御装置
    と、ロールプロフィルを表示するモニターと、制御装置
    からの研削指令を別のヘッドに指令する指令器と、を備
    え、先行ヘッドをトラバースさせながらロール研削を行
    い、次にオーバラップ研削区間での先行ヘッドのロール
    研削後のロールプロフィルを記憶し、その後に前記ロー
    ルプロフィルを参照して後行ヘッドをオーバラップ研削
    区間に入る前からその研削量を調整可能に作動させ研削
    し、両ヘッド間での研削量の差に基づくロール表面のロ
    ールプロフィルの段差の発生を防止して円滑なロールプ
    ロフィルを形成する、ことを特徴とするオンラインロー
    ル研削制御装置。
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