JPH11191999A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

誘導電動機の制御装置

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JPH11191999A
JPH11191999A JP9357449A JP35744997A JPH11191999A JP H11191999 A JPH11191999 A JP H11191999A JP 9357449 A JP9357449 A JP 9357449A JP 35744997 A JP35744997 A JP 35744997A JP H11191999 A JPH11191999 A JP H11191999A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻上機を駆動する誘導電動機の制御装置によ
り、該巻上機の稼働効率を改善させる。 【解決手段】制御装置20に指令値演算回路31と位置
通過検出器22と指令切替器23とを付加し、位置通過
検出器22が出力する着床指令信号が発せられると、誘
導電動機3の速度制御を指令値演算回路31が出力する
速度指令値N 2 * により行わせ、巻上機4に装着された
昇降体を所望の停止点で停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻上機を駆動す
る誘導電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の誘導電動機の制御装置
の従来例を示す回路構成図であり、1は商用電源などの
交流電源、2は交流電源1より入力される電力を所望の
周波数,電圧の交流電力に変換して出力する複数個の半
導体スイッチなどで構成されるインバータ、3はインバ
ータ2により給電される誘導電動機、4は誘導電動機3
の負荷としての巻上機、5は誘導電動機3の回転速度を
検出する速度検出器、10は誘導電動機3の制御装置を
示す。
【0003】この制御装置10には誘導電動機3の速度
設定値(N# )を出力する速度設定器11と、該速度設
定値(N# )を予め定めた加速度(±n’)および加加
速度(±n”)に基づく変換を行いつつ、最終的には該
速度設定値(N# )に一致させる速度指令値(N0 *
を出力する速度指令演算器12と、該速度指令値(N 0
* )と速度検出器5からの速度検出値(N)との偏差に
基づく調節動作により得られ、該偏差を零にするトルク
指令値(τ* )を出力する速度調節器13と、前記速度
検出値(N)から演算して得られる磁束指令値(φ*
を出力する磁束指令演算器14と、前記トルク指令値
(τ* )と磁束指令値(φ* )とに基づき周知の技術に
よりベクトル制御を行い、該ベクトル制御の結果に基づ
いてインバータ2の出力を所望の周波数,電圧の交流に
変換するために前記半導体スイッチの駆動信号を出力す
るベクトル制御回路15とを備えている。
【0004】図5に示した誘導電動機3の制御装置10
による巻上機4の動作例を、図6に示す動作説明図を参
照しつつ、以下に説明する。図6(イ)は巻上機4に装
着された昇降体の状態変化を示す図であり、紙面左図の
位置から、紙面右図の位置へ昇降体が上昇して停止する
場合を示している。また、図6(ロ)はこのときに速度
設定器11が出力する速度設定値(N# )の変化を示
し、図6(ハ)は該速度設定値(N# )の変化に基づき
速度指令演算器12が出力する速度指令値(N0 * )の
変化を示し、図6(ニ)はこのときの該速度指令値(N
0 * )における加速度(α)の変化を示している。
【0005】先ず、時刻t0 で外部からの指令に基づき
昇降体が指令された移動方向に向かって始動し、時刻t
0 〜t1 の間に速度指令演算器12に予め設定されてい
る加加速度(+n”)で速度指令値(N0 * )の加速度
(α)を速度指令演算器12に予め設定されている加速
度(+n’)まで増大させつつ、速度指令値(N0 *
を増加させる。
【0006】次に、時刻t1 〜t2 の間は前記加速度
(+n’)のままで、速度指令演算器12が出力する速
度指令値(N0 * )をさらに増加させる。次に、時刻t
2 〜t3 の間は前記加加速度(−n”)で速度指令演算
器12が出力する速度指令値(N0 * )の加速度(α)
を減少させ、時刻t3 で該加速度は零(α=0)とな
り、以後の時刻t4 までは速度指令値と速度設定値とが
等しい値(N0 * =N# )となり、昇降体が一定速度で
上昇し続ける。
【0007】更に、時刻t4 で外部からの指令に基づき
昇降体が減速徐行状態に入り、時刻t4 〜t5 の間に速
度指令演算器12に設定されている加加速度(−n”)
で速度指令値(N0 * )の加速度(α)を、速度指令演
算器12に設定されている加速度(−n’)まで−極性
で増大させつつ、速度指令値(N0 * )を減少させ、昇
降体が上昇し続ける。
【0008】次に、時刻t5 〜t6 の間は前記加速度
(−n’)のままで、速度指令演算器12が出力する速
度指令値(N0 * )をさらに減少させる。次に、時刻t
6 〜t7 の間は、前記加加速度(+n”)で速度指令演
算器12が出力する速度指令値(N0 * )の加速度
(α)を−極性で減少させ、時刻t7で該加速度は零
(α=0)となり、以後の時刻t8 まで速度指令値=速
度設定値(N0 * =N# )となり、昇降体が一定の徐行
速度で上昇し続ける。
【0009】更にまた、時刻t8 で外部からの指令に基
づき昇降体が徐行速度状態から停止動作に入り、時刻t
8 〜t9 の間は速度指令演算器12に設定されている加
加速度(−n”)で速度指令値(N0 * )の加速度
(α)を速度指令演算器12に設定されている加速度
(−n’)まで−極性で増大させつつ、速度指令演算器
12が出力する速度指令値(N0 * )をさらに減少させ
る。
【0010】次に、時刻t9 〜t10の間は前記加加速度
(+n”)で速度指令演算器12が出力する速度指令値
(N0 * )の加速度(α)を−極性で減少させ、時刻t
10で該加速度は零(α=0)となり、同時に、速度指令
演算器12が出力する速度指令値(N0 * )も零(N0
* =0)となり、昇降体が所望の停止点で停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の巻上機を
駆動する誘導電動機の制御方法によると、前記昇降体が
所望の停止点に近づくと、一旦徐行速度まで減速し、そ
の後一定時間(図6の時刻t7 〜t8 の区間)は該昇降
体が徐行速度で移動し、さらに該昇降体を所望の停止点
まで減速して停止させるようにしており、その結果、昇
降体の総移動時間(t0 〜t10)が長くなり、巻上機の
稼働効率を阻害する要因となっていた。
【0012】この発明の目的は、前述の徐行速度で昇降
体が一定時間移動する状態を省略し、巻上機の稼働効率
を改善する誘導電動機の制御装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】巻上機を駆動する誘導電
動機であって、該電動機の速度指令値(N0 * )と速度
検出値(N)との偏差に基づく調節動作により得られ、
該偏差を零にするトルク指令値(τ* )と、前記速度検
出値(N)から演算して得られる磁束指令値(φ* )と
によるベクトル制御を行い、該ベクトル制御に基づいた
インバータにより該電動機を可変速制御する誘導電動機
の制御装置において、この第1の発明は、前記電動機の
速度設定値(N# )を出力する速度設定器と、前記速度
設定値(N# )を予め定めた加速度および加加速度に基
づく変換を行いつつ、最終的には該速度設定値(N#
に一致させる速度指令値(N1 * )を出力する第1速度
指令演算器と、前記巻上機に装着された昇降体が、該昇
降体の停止点より手前の所定の位置を通過したときに着
床指令信号を出力する位置通過検知器と、該着床指令信
号が出力されたときに、第1速度指令演算器が出力する
速度指令値(N1 * )と、前記電動機の回転速度と前記
昇降体の昇降速度との係数比と、前記停止点より手前の
所定の位置から該停止点までの距離とから、該昇降体を
該停止点まで移動させ、且つ該停止点に至ったときの該
電動機の回転速度が零になる加速度および加加速度を有
する速度指令値(N2 * )を演算して出力する第2速度
指令演算器と、前記着床指令信号が出力されてないとき
には前記速度指令値(N1 * )を前記速度指令値(N0
* )として出力し、該着床指令信号が出力されたときに
は前記速度指令値(N2 * )を前記速度指令値
(N0 * )として出力する指令値切替器とを備えたこと
を特徴とする。
【0014】また第2の発明は前記誘導電動機の制御装
置において、前記電動機の速度設定値(N# )を出力す
る速度設定器と、前記速度設定値(N# )を予め定めた
加速度および加加速度に基づく変換を行いつつ、最終的
には該速度設定値(N# )に一致させる速度指令値(N
1 * )を出力する第1速度指令演算器と、前記巻上機に
装着された昇降体が、該昇降体の停止点より手前の所定
の位置を通過したときに着床指令信号を出力する位置通
過検知器と、該着床指令信号が出力されたときに、第1
速度指令演算器が出力する速度指令値(N1 *)および
該速度指令値(N1 * )が有する加速度と、前記電動機
の回転速度と前記昇降体の昇降速度との係数比と、前記
停止点より手前の所定の位置から該停止点までの距離と
から、該昇降体を該停止点まで移動させ、且つ該停止点
における該電動機の回転速度が零になる加速度および加
加速度を有する速度指令値(N3 * )を演算して出力す
る第3速度指令演算器と、前記着床指令信号が出力され
てないときには前記速度指令値(N1 * )を前記速度指
令値(N0 * )として出力し、該着床指令信号が出力さ
れたときには前記速度指令値(N3 * )を前記速度指令
値(N0 * )として出力する指令値切替器とを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】この発明によれば、後述の如く、従来の巻
上機を駆動する誘導電動機の制御装置で行われていた、
前述の徐行速度で昇降体が一定時間移動する状態を省略
することができ、その結果、該巻上機の稼働効率が改善
される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施例
を示す誘導電動機の制御装置の回路構成図であり、図5
に示した従来例回路と同一機能を有するものには同一符
号を付して、その説明を省略する。すなわち図1におい
て、この制御装置20には速度設定器11,第1速度指
令演算器としての速度指令演算器12,速度調節器1
3,磁束指令演算器14,ベクトル制御回路15の他
に、第2速度指令演算器としての速度指令演算器21
と、位置通過検出器22と、指令切替器23とを備えて
いる。
【0017】なお、図1に示した速度指令演算器12
は、速度設定器11が出力する速度設定値(N# )を予
め定めた加速度(n’)および加加速度(n”)に基づ
く変換を行いつつ、最終的には該速度設定値(N# )に
一致させる速度指令値(N1 *)を出力するようにして
いる。また、位置通過検出器22は巻上機4に装着され
た昇降体が、該昇降体の停止点より手前の所定の位置を
通過したときに着床指令信号を出力し、指令切替器23
は該着床指令信号に基づき速度調節器13への入力の切
替え動作を行う。
【0018】図1に示した誘導電動機3の制御装置20
による巻上機4の動作例を、図2に示す動作説明図を参
照しつつ、以下に説明する。図2(イ)は巻上機4に装
着された昇降体の状態変化を示す図であり、紙面左図の
位置から、紙面右図の位置へ昇降体が上昇して停止する
場合を示している。また、図2(ロ)はこのときに速度
設定器11が出力する速度設定値(N# )の変化を示
し、図2(ハ)は該速度設定値(N# )の変化に基づき
速度指令値(N 0 * )としての速度指令演算器12が出
力する速度指令値(N1 * )の変化と、前記着床信号が
出力された後の速度指令値(N0 * )としての速度指令
演算器21が出力する速度指令値(N2 * )の変化とを
示し、図2(ニ)はこのときの該速度指令値(N0 *
における加速度(α)の変化を示している。
【0019】先ず、時刻t0 で外部からの指令に基づき
昇降体が指令された移動方向に向かって始動し、時刻t
0 〜t1 の間に速度指令演算器12に予め設定されてい
る加加速度(+n”)で速度指令値(N1 * =N0 *
の加速度(α)を速度指令演算器12に予め設定されて
いる加速度(+n’)まで増大させつつ、速度指令値
(N1 * =N0 * )を増加させる。
【0020】次に、時刻t1 〜t2 の間は前記加速度
(+n’)のままで、速度指令演算器12が出力する速
度指令値(N1 * =N0 * )をさらに増加させる。次
に、時刻t2 〜t3 の間は前記加加速度(−n”)で速
度指令演算器12が出力する速度指令値(N1 * =N0
* )の加速度(α)を減少させ、時刻t3 で該加速度は
零(α=0)となり、以後の時刻t4 までは速度指令値
と速度設定値とが等しい値(N1 * =N0 * =N# )と
なり、前記昇降体が一定速度で上昇し続ける。
【0021】更に、時刻t4 で外部からの指令に基づき
昇降体が減速徐行状態に入り、時刻t4 〜t5 の間に速
度指令演算器12に設定されている加加速度(−n”)
で速度指令値(N1 * =N0 * )の加速度(α)を、速
度指令演算器12に設定されている加速度(−n’)ま
で−極性で増大させつつ、速度指令値(N1 *
0 * )を減少させ、昇降体が上昇し続ける。
【0022】次に、時刻t5 〜t6 の間は前記加速度
(−n’)のままで、速度指令演算器12が出力する速
度指令値(N1 * =N0 * )をさらに減少させる。この
時刻t6 で前記着床指令信号が発せられ、指令切替器2
3により速度調節器13の入力である速度指令値(N0
* )は速度指令演算器21が出力する速度指令値(N2
* )に切り替わり、速度指令演算器21では下記式
(1)〜(5)の演算を開始する。
【0023】前記着床指令信号が発せられた時刻t6
起点とし、前記昇降体が停止する時刻t7 までの時間を
T(=t7 −t6 )とすると、速度指令演算器21が出
力する速度指令値(N2 * )の加速度(α)は式(1)
で表される。
【0024】
【数1】α=n2 ’−(n2 ’/T)・t …(1) 式(1)の右辺第1項は加速度の初期値を示し、右辺第
2項は加加速度を示し、tがTになったときには、左辺
の加速度が零(α=0)になるように制御する。従っ
て、時刻t6 直後から、速度指令演算器21が時々刻々
出力する速度指令値N2 * (t)は、時刻t6 直前の速
度指令演算器12が出力する速度指令値をN1 * とする
と、式(2)で表される。
【0025】
【数2】 N2 * (t)=N1 * −n2 ’t+(n2 ’/T)(t2 /2) …(2) 時刻t7 でN2 * (t)=0となることから、加速度の
初期値n2 ’は式(3)で表される。
【0026】
【数3】n2 ’=2N1 * /T …(3) 一方、誘導電動機3の回転速度と前記昇降体の昇降速度
との係数比をγとし、時刻t6 直後から時刻t7 までに
該昇降体が移動すべき距離L* と、前記時間Tとには、
式(3)を代入した式(2)を積分演算した結果とし
て、式(4)の関係がある。
【0027】
【数4】T=3・L* /(γ・N1 * ) …(4) 式(3)に式(4)を代入して得られる加速度の初期値
2 ’は、式(5)となる。
【0028】
【数5】 n2 ’=2γ(N1 * 2 /(3・L* ) …(5) すなわち、速度指令演算器21では式(5)の演算と、
式(5)を式(2)に代入して得られた時々刻々の速度
指令値N2 * (t)を速度指令値N2 * として出力する
ことにより、時刻t7 で指令切替器23が出力する速度
指令値(N0 *)も零(N0 * =0)となり、昇降体が
所望の停止点で停止する。
【0029】図3は、この発明の第2の実施例を示す誘
導電動機の制御装置の回路構成図であり、図1に示した
第1の実施回路と同一機能を有するものには同一符号を
付して、その説明を省略する。すなわち図3において、
この制御装置30には速度設定器11,第1速度指令演
算器としての速度指令演算器12a,速度調節器13,
磁束指令演算器14,ベクトル制御回路15,位置通過
検出器22,指令切替器23の他に、第3速度指令演算
器としての速度指令演算器31を備えている。
【0030】なお、図3に示した速度指令演算器12a
は、速度指令演算器12と同一機能としての速度設定器
11が出力する速度設定値(N# )を予め定めた加速度
(±n’)および加加速度(±n”)に基づく変換を行
いつつ、最終的には該速度設定値(N# )に一致させる
速度指令値(N1 * )と、該速度指令値(N1 * )が有
する加速度(α)とを出力するようにしている。
【0031】図3に示した誘導電動機3の制御装置30
による巻上機4の動作例を、図4に示す動作説明図を参
照しつつ、以下に説明する。図4(イ)は巻上機4に装
着された昇降体の状態変化を示す図であり、紙面左図の
位置から、紙面右図の位置へ昇降体が上昇して停止する
場合を示している。また、図4(ロ)はこのときに速度
設定器11が出力する速度設定値(N# )の変化を示
し、図4(ハ)は該速度設定値(N# )の変化に基づき
速度指令値(N 0 * )としての速度指令演算器12が出
力する速度指令値(N1 * )の変化と、前記着床信号が
出力された後の速度指令値(N0 * )としての速度指令
演算器31が出力する速度指令値(N3 * )の変化とを
示し、図4(ニ)はこのときの該速度指令値(N0 *
における加速度(α)の変化を示している。
【0032】なお、時刻t0 から時刻t6 までの動作
は、図2に示した第1の実施例回路と同様なので、その
説明を省略する。時刻t6 で前記着床指令信号が発せら
れ、指令切替器23により速度調節器13の入力である
速度指令値(N0 * )は速度指令演算器31が出力する
速度指令値(N3 * )に切り替わり、速度指令演算器3
1では、時刻t6 直前の速度指令演算器12が出力する
速度指令値をN1 * と、このときの速度指令値N1 *
加速度αとを入力して、下記式(6)〜(11)の演算
を開始する。
【0033】先ず、前記着床指令信号が発せられた時刻
6 を起点とし、前記昇降体が停止する時刻t8 までの
時間をT(=t8 −t6 )とし、誘導電動機3の回転速
度と前記昇降体の昇降速度との係数比をγとし、時刻t
6 直後から時刻t8 までに該昇降体が移動すべき距離L
* とすると、速度指令演算器31が出力すべき速度指令
値(N3 * )の加速度の初期値n3 ’として、式(6)
で示す演算を行う。
【0034】
【数6】 n3 ’=2γ(N1 * −αT)2 ÷〔3・{L* −γ(N1 * T−α・T2 /2)}〕 …(6) なお、式(6)において、起点t6 での前記n3 ’は前
記式(5)と同じ値となる。
【0035】次に、式(6)で求めた前記n3 ’を速度
指令演算器12から得た前記加速度αと比較して、α≧
3 ’となる場合には、速度指令演算器31が出力する
時々刻々の速度指令値N3 * (t)は、前記式(2)と
同様の式(7)とする。
【0036】
【数7】 N3 * (t)=N1 * −n3 ’t+(n3 ’/T)(t2 /2) …(7) また、式(6)で求めた前記n3 ’を前記加速度αと比
較して、α<n3 ’となる場合には、該加速度αに基づ
き速度指令演算器31が出力する時々刻々の速度指令値
3 * (t)は、式(8)とする。
【0037】
【数8】N3 * (t)=N1 * −αt …(8) 式(8)により、前記昇降体が移動する距離L(t)は
式(9)で表される。
【0038】
【数9】 L(t)=γ(N1 * t−αt2 /2) …(9) 次に、時刻t7 での式(6)に基づく加速度(n7 ’)
と前記加加速度αとが一致し、時刻t6 からt7 までの
時間をT7 とし、式(9)による移動距離をL(t7
とすると、該n7 ’は式(10)の関係にある。
【0039】
【数10】 n7 ’=2・γ(N1 * −αT7 2 ÷〔3・(L* −L(t7 ))〕 …(10) すなわち、時刻t7 以後、速度指令演算器31が時々刻
々出力する速度指令値N3 **(t)は、式(8)の時刻
7 での値をN7 * とすると、式(11)で表される。
【0040】
【数11】 N3 **(t)=N7 * −n7 ’t +〔n7 ’/(T−T7 )〕〔t2 /2〕 …(11) すなわち、速度指令演算器31では式(6)の演算結果
に基づいて、式(7)に基づく速度指令値N3 * (t)
を出力する、又は式(8)〜式(11)に基づく速度指
令値N3 * (t)、若しくはN3 **(t)を出力するこ
とにより、時刻t8 で指令切替器23が出力する速度指
令値(N0 * )も零(N0 * =0)となり、昇降体が所
望の停止点で停止する。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、上述の如く、従来の
巻上機を駆動する誘導電動機の制御装置で行われてい
た、前述の徐行速度で昇降体が一定時間移動する状態を
省略することができ、その結果、該巻上機の稼働効率が
改善される。特に第2の発明によれば、前記着床指令信
号が発生する前後の速度指令値の切替えショックを無く
することができ、エレベータなどの用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す誘導電動機の制
御装置の回路構成図
【図2】図1の動作を説明する図
【図3】この発明の第2の実施例を示す誘導電動機の制
御装置の回路構成図
【図4】図3の動作を説明する図
【図5】従来例を示す誘導電動機の制御装置の回路構成
【図6】図5の動作を説明する図
【符号の説明】
1…交流電源、2…インバータ、3…誘導電動機、4…
巻上機、5…速度検出器、10…制御装置、11…速度
設定器、12…速度指令演算器、13…速度調節器、1
4…磁束指令演算器、15…ベクトル制御回路、20…
制御装置、21…速度指令演算器、22…位置通過検出
器、23…指令切替器、30…制御装置、31…速度指
令演算器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻上機を駆動する誘導電動機であって、該
    電動機の速度指令値(N0 * )と速度検出値(N)との
    偏差に基づく調節動作により得られ、該偏差を零にする
    トルク指令値(τ* )と、前記速度検出値(N)から演
    算して得られる磁束指令値(φ* )とによるベクトル制
    御を行い、該ベクトル制御に基づいたインバータにより
    該電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装置におい
    て、 前記電動機の速度設定値(N# )を出力する速度設定器
    と、 前記速度設定値(N# )を予め定めた加速度および加加
    速度に基づく変換を行いつつ、最終的には該速度設定値
    (N# )に一致させる速度指令値(N1 * )を出力する
    第1速度指令演算器と、 前記巻上機に装着された昇降体が、該昇降体の停止点よ
    り手前の所定の位置を通過したときに着床指令信号を出
    力する位置通過検知器と、 該着床指令信号が出力されたときに、第1速度指令演算
    器が出力する速度指令値(N1 * )と、前記電動機の回
    転速度と前記昇降体の昇降速度との係数比と、前記停止
    点より手前の所定の位置から該停止点までの距離とか
    ら、該昇降体を該停止点まで移動させ、且つ該停止点に
    至ったときの該電動機の回転速度が零になる加速度およ
    び加加速度を有する速度指令値(N2 * )を演算して出
    力する第2速度指令演算器と、 前記着床指令信号が出力されてないときには前記速度指
    令値(N1 * )を前記速度指令値(N0 * )として出力
    し、該着床指令信号が出力されたときには前記速度指令
    値(N2 * )を前記速度指令値(N0 * )として出力す
    る指令値切替器とを備えたことを特徴とする誘導電動機
    の制御装置。
  2. 【請求項2】巻上機を駆動する誘導電動機であって、該
    電動機の速度指令値(N0 * )と速度検出値(N)との
    偏差に基づく調節動作により得られ、該偏差を零にする
    トルク指令値(τ* )と、前記速度検出値(N)から演
    算して得られる磁束指令値(φ* )とによるベクトル制
    御を行い、該ベクトル制御に基づいたインバータにより
    該電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装置におい
    て、 前記電動機の速度設定値(N# )を出力する速度設定器
    と、 前記速度設定値(N# )を予め定めた加速度および加加
    速度に基づく変換を行いつつ、最終的には該速度設定値
    (N# )に一致させる速度指令値(N1 * )を出力する
    第1速度指令演算器と、 前記巻上機に装着された昇降体が、該昇降体の停止点よ
    り手前の所定の位置を通過したときに着床指令信号を出
    力する位置通過検知器と、 該着床指令信号が出力されたときに、第1速度指令演算
    器が出力する速度指令値(N1 * )および該速度指令値
    (N1 * )が有する加速度と、前記電動機の回転速度と
    前記昇降体の昇降速度との係数比と、前記停止点より手
    前の所定の位置から該停止点までの距離とから、該昇降
    体を該停止点まで移動させ、且つ該停止点における該電
    動機の回転速度が零になる加速度および加加速度を有す
    る速度指令値(N3 * )を演算して出力する第3速度指
    令演算器と、 前記着床指令信号が出力されてないときには前記速度指
    令値(N1 * )を前記速度指令値(N0 * )として出力
    し、該着床指令信号が出力されたときには前記速度指令
    値(N3 * )を前記速度指令値(N0 * )として出力す
    る指令値切替器とを備えたことを特徴とする誘導電動機
    の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220165A (ja) * 2001-01-23 2002-08-06 Fuji Electric Co Ltd 誘導電動機の制御装置
JP2013090516A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Fuji Electric Co Ltd 速度制御装置
CN103264936A (zh) * 2013-04-24 2013-08-28 深圳市海浦蒙特科技有限公司 电梯运行控制方法

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