JPH11191973A - フレキシブル基板及び超音波モータ - Google Patents

フレキシブル基板及び超音波モータ

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JPH11191973A
JPH11191973A JP9357778A JP35777897A JPH11191973A JP H11191973 A JPH11191973 A JP H11191973A JP 9357778 A JP9357778 A JP 9357778A JP 35777897 A JP35777897 A JP 35777897A JP H11191973 A JPH11191973 A JP H11191973A
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JP
Japan
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conductor
flexible substrate
feedback
ground conductor
piezoelectric element
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JP9357778A
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English (en)
Inventor
Takashi Fukui
孝 福井
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Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】検出電圧がノイズの影響を受けにくいフレキシ
ブル基板及び超音波モータを提供する。 【解決手段】フレキシブル基板21は、可撓性を有する
フレキシブル板22と、フレキシブル板22上に設けら
れ、圧電素子のフィードバック用分極領域から検出電圧
を検出するためのフィードバック用導体27と、フレキ
シブル板22上に設けられ、圧電素子の所定の領域と電
気的に接続されるグランド用導体28とを備える。グラ
ンド用導体28は、フィードバック用導体27の両側を
挟むように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波モータに係
り、詳しくは、超音波モータの圧電素子に対して電気的
に接続されるフレキシブル基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波モータには、例えば、特公
平7−10188号(特開昭63−64581号)公報
に開示されたものがある。該超音波モータのステータに
取着される円環状の圧電素子(電気−機械エネルギー変
換素子)には、例えば該圧電素子に高周波駆動電圧を供
給するために、フレキシブル基板(フレキシブルプリン
ト回路板)が接着されている。
【0003】前記フレキシブル基板の表面上には導体
(導体パターン)が設けられている。この導体には、圧
電素子に高周波電圧を供給するための2つの電極に対し
てそれぞれ対応した駆動用の導体と、圧電素子の振動状
態を示す検出電圧を検出するためのフィードバック用電
極(センサー用電極)に対応したフィードバック用の導
体と、グランド用電極(共通電極)に対応したグランド
用の導体がある。
【0004】このような超音波モータでは、駆動用の導
体を介して圧電素子に高周波電圧が供給される。する
と、該圧電素子が振動し、その振動に基づいてステータ
のロータとの接触面に進行波振動が生じる。そして、そ
の進行波振動に基づいてロータが回転するようになって
いる。又、このとき、フィードバック用の導体からは検
出電圧が検出され、該検出電圧に基づいてフィードバッ
ク制御が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、駆動用の導
体では、高周波電圧に基づいてノイズが発生される。し
かし、この特公平7−10188号公報の超音波モータ
では、フィードバック用の導体が一方の駆動用の導体に
隣接して設けられている。従って、フィードバック用の
導体から検出される検出電圧が、駆動用の導体から発生
されるノイズの影響を受け易いという問題がある。この
ことは、超音波モータにおいて正確なフィードバック制
御が行なえない原因となる。
【0006】本発明の目的は、検出電圧がノイズの影響
を受けにくいフレキシブル基板及び超音波モータを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、可撓性を有するフレキシブル板と、前記フレキシブ
ル板上に設けられ、圧電素子のフィードバック用分極領
域から検出電圧を検出するためのフィードバック用導体
と、前記フレキシブル板上に設けられ、同圧電素子の所
定の領域と電気的に接続されるグランド用導体とを備え
たフレキシブル基板において、前記グランド用導体を、
前記フィードバック用導体の両側を挟むように配置した
ことを要旨としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフレキシブル基板において、前記圧電素子の駆動用分
極領域に駆動用高周波電圧を印加するための駆動用導体
を、前記フレキシブル板上の前記グランド用導体の外側
に設けたことを要旨としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のフレキシブル基板において、前記グランド用導
体は、前記フィードバック用導体の左右両側でそれぞれ
の線幅が同じであることを要旨としている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載のフレキシブル基板において、前
記グランド用導体は、前記フィードバック用導体からの
距離が左右両側で同じであることを要旨としている。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4
のいずれか1項に記載のフレキシブル基板において、前
記駆動用導体は、前記グランド用導体の外側の左右両側
に設けられ、同グランド用導体からの距離が左右両側で
同じであることを要旨としている。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1項に記載のフレキシブル基板において、前
記グランド用導体は、前記フィードバック用導体の両側
を挟むように配置した先端で、該フィードバック用導体
の先端を囲うように形成したことを要旨としている。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1項に記載のフレキシブル基板において、前
記圧電素子は、円環状に形成されたものであるとこを要
旨としている。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれか1項に記載のフレキシブル基板を備えた超音
波モータを要旨としている。請求項1に記載の発明によ
れば、フィードバック用導体を介して圧電素子のフィー
ドバック用分極領域から検出電圧が検出される。そし
て、グランド用導体がフィードバック用導体の両側を挟
むように配置されるため、該検出電圧が周囲両側からの
ノイズに影響されることは低減される。従って、正確な
フィードバック制御を行なうことができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、圧電素子
の駆動用分極領域に駆動用高周波電圧を印加するための
駆動用導体を、前記グランド用導体の外側に設けたた
め、前記検出電圧が駆動用高周波電圧に基づくノイズに
影響されることは低減される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、前記グラ
ンド用導体は、前記フィードバック用導体の左右両側で
それぞれの線幅が同じであるため、前記検出電圧が周囲
両側からのノイズに影響されることが左右均等に低減さ
れる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、前記グラ
ンド用導体は、前記フィードバック用導体からの距離が
左右両側で同じであるため、前記検出電圧が周囲両側の
ノイズに影響されることが左右均等に低減される。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、前記駆動
用導体は、前記グランド用導体の外側の左右両側に設け
られ、同グランド用導体からの距離が左右両側で同じで
あるため、前記検出電圧が駆動用高周波電圧に基づくノ
イズに影響されることが左右均等に低減される。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、前記グラ
ンド用導体は、前記フィードバック用導体の両側を挟む
ように配置した先端で、該フィードバック用導体の先端
を囲うように形成したため、前記検出電圧が周囲全体か
らのノイズに影響されることが低減される。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、前記圧電
素子は、円環状に形成されたものであるため、該圧電素
子の振動に基づいて回転する回転体の正確なフィードバ
ック制御を行なうことができる。
【0021】請求項8に記載の発明によれば、正確なフ
ィードバック制御を行なうことができる超音波モータを
得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を進行波型の超音波
モータに具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って
説明する。
【0023】図1は、超音波モータの断面図を示す。超
音波モータ1のハウジング2は基台3とカバー4とから
構成されている。前記基台3は、ボールベアリング5を
保持するための軸受保持部3aと、その軸受保持部3a
の内側開口端から内側に延出形成された膨出部3bと、
回転軸6を挿通するための貫通孔3cとを備えている。
前記膨出部3bには、後記するステータ10を固定する
ためにネジ孔3dが設けられている。
【0024】前記カバー4の上部には、すべり軸受7を
保持するための軸受保持部4aが形成され、更にその中
央部分には前記回転軸6を挿通する貫通孔4bが形成さ
れている。そして、回転軸6は、前記軸受保持部3a,
4aによりそれぞれ保持されたラジアルボールベアリン
グ5とすべり軸受7を介してハウジング2に対して回転
可能に支持されている。
【0025】又、前記基台3の膨出部3bの上面には回
転軸6を挿通する円環状の絶縁プレート8が載置され、
更にその上面には円環状の金属基板9をロウ付けしたス
テータ10が載置されている。
【0026】前記ステータ10は、圧延鋼板例えば冷間
圧延鋼板(SPCC)よりなり、その中央には前記回転
軸6を挿通するための貫通孔10aが形成されている。
ステータ10において、前記基台3の膨出部3bと対応
する部分を固定部10bとし、その固定部10bにおけ
る前記膨出部3bのネジ孔3dと対応する位置にはネジ
貫通孔10cが設けられている。又、ステータ10の外
周部の断面はクランク状に屈曲形成され、上方に屈曲し
た部分を延出部10dとし、該延出部10dの先端から
外側に水平に延びた部分を振動板部10eとしている。
さらに、ステータ10において、前記延出部10dを介
してその振動板部10eと前記固定部10bとを連結す
る水平部分を振動減衰部10fとしている。前記延出部
10dにおけるステータ10の外周部下面には円環状の
ベースリング11がロウ付けにて接合されている。そし
て、ベースリング11の下面には後述する圧電素子12
等が接着剤にて接着されている。
【0027】前記ステータ10は、前記ネジ貫通孔10
cにネジ13が嵌挿され、該ネジ13の先端が前記基台
3の膨出部3bに設けられたネジ孔3dに螺合されるこ
とにより基台3に固定される。尚、前記ネジ貫通孔10
cと前記ネジ13は絶縁ワッシャ14を介して連結さ
れ、前記ステータ10と前記基台3の膨出部3bとは、
絶縁プレート8及び絶縁ワッシャ14によって電気的に
絶縁状態となっている。
【0028】前記ステータ10の上面には、ライニング
材15を設けたステンレス又はアルミニウム合金よりな
るロータ16が配置され、前記振動板部10eの上面に
当接するようになっている。
【0029】前記ロータ16は、その中央に嵌合孔16
aが形成されている。該嵌合孔16aには、絶縁カラー
17が嵌着されている。そして、絶縁カラー17とロー
タ16とは、相対回転不能に組付けられている。又、絶
縁カラー17は、その中央に嵌合孔17aが形成されて
いる。該嵌合孔17aには前記回転軸6が相対回転不能
に嵌合連結されている。即ち、ロータ16は、絶縁カラ
ー17を介して前記回転軸6に対して回転不能に組付け
られている。
【0030】又、前記絶縁カラー17の上面は、皿バネ
18aとプレート18bとからなる加圧弾性部材18に
より圧接されている。加圧弾性部材18は、前記回転軸
6に対して回転不能に、かつサークリップ19によりそ
れ以上上動不能に連結されている。そして、加圧弾性部
材18の弾性力によって、前記ロータ16はステータ1
0に対して圧接される。
【0031】図2に示すように、前記圧電素子12は周
方向に隣り合う極性が逆となるように20個に分割して
分極処理が施されている。詳述すると、圧電素子12に
は等間隔で8個に分極処理された第1分極領域群A1〜
A8と、等間隔で8個に分極処理された第2分極領域群
B1〜B8とが形成され、第1分極領域群A1〜A8と
第2分極領域群B1〜B8は、それぞれの群に90°位
相のずれた電圧が印加されたときに進行波振動を発生す
るように所定の間隔を有して配置されている。尚、本実
施の形態では、第1分極領域群A1〜A8及び第2分極
領域群B1〜B8が駆動用分極領域を構成している。
【0032】そして、第1分極領域群A1〜A8の一端
である第1分極領域A1と第2分極領域群B1〜B8の
一端である第2分極領域B1の間にはフィードバック用
分極領域Fが2つの連結分極領域R1,R2に挟まれて
形成されている。また、前記第1分極領域群A1〜A8
の他端である第1分極領域A8と第2分極領域群B1〜
B8の他端である第2分極領域B8の間には連結分極領
域R3が形成されている。尚、フィードバック用分極領
域Fは、前記第1及び第2分極領域群A1〜A8,B1
〜B8にて発生される振動に基づいた検出電圧を生成す
る。
【0033】前記圧電素子12の下面には電極板20が
設けられる。電極板20は、前記第1分極領域群A1〜
A8の位置に対応した駆動用電極板としての第1電極板
20aと、第2分極領域群B1〜B8の位置に対応した
同駆動用電極板としての第2電極板20bと、各連結分
極領域R1〜R3の位置にそれぞれ対応した連結電極板
20r1〜20r3と、フィードバック用分極領域Fの位置
に対応したフィードバック用電極板20fとがある。
【0034】前記電極板20の下面にはフレキシブル基
板21が固着される。フレキシブル基板21は、ポリイ
ミド樹脂から成るフレキシブル板22と、フレキシブル
板22の上面に固着される導体23と、前記導体23が
固着されたフレキシブル板22の上面に接着されるポリ
イミド樹脂から成るカバーレイ24とから構成されてい
る。尚、本実施の形態では、フレキシブル板22及びカ
バーレイ24はポリイミド樹脂にて構成したが、その他
の可撓性を有する樹脂にて構成してもよい。
【0035】前記フレキシブル板22は、図3に示すよ
うに、前記電極板20の下面に対応した円環状のリング
部22aと、リング部22aの内周側から前記金属基板
9の下方に対応した位置まで延出した内延出部22b
と、前記内延出部22bが形成されたリング部22aの
外周側から径方向の外側に延出した外延出部22cとか
ら構成されている。
【0036】前記導体23は、図4に示すように、第1
電極用導体25と、第2電極用導体26と、フィードバ
ック用導体27と、グランド用導体28とから構成され
ている。
【0037】前記フィードバック用導体27は、その先
端部27aが前記フィードバック用電極板20fと対応
したリング部22a上に形成されている。そして、フィ
ードバック用導体27には、その先端部27aから前記
外延出部22c上の中央を通って該外延出部22cの端
部まで延びる連絡部27bが形成されている。尚、前記
フィードバック用導体27の先端部27aには該リング
部22aの周方向に分割された櫛歯状の接触部27cが
形成されている。
【0038】前記グランド用導体28は、前記フィード
バック用導体27の両側を挟むように形成されている。
詳述すると、グランド用導体28は、その先端部28a
が前記金属基板9の下方に対応した内延出部22b上に
形成されている。そして、グランド用導体28には、前
記先端部28aから前記フィードバック用導体27の方
向に向かって括れ部28bが形成されている。また、グ
ランド用導体28には、前記括れ部28bから前記フィ
ードバック用導体27の先端部27aを囲むように、且
つ同導体27の両側を挟むように枝分かれしてそれぞれ
が前記外延出部22cの端部まで延びる遮断連結部28
c,28dが形成されている。尚、本実施の形態では、
遮断連結部28cと遮断連結部28dは、フィードバッ
ク用導体27に対して左右対称に形成されている。即
ち、フィードバック用導体27の左右両側において、遮
断連結部28cと遮断連結部28dとは、線幅x1,x
2が同じであり、フィードバック用導体27からの距離
d1,d2が同じである。また、前記グランド用導体2
8の先端部28aには周方向に分割された櫛歯状の接触
部28eが形成され、該櫛歯状の接触部28eを周方向
に連結する櫛歯連結部28fから前記括れ部28bが形
成されている。
【0039】前記第1及び第2電極用導体25,26
は、前記グランド用導体28の両側に形成されている。
詳述すると、第1電極用導体25は、その先端部25a
が前記第1電極板20aの一端部と対応したリング部2
2a上に形成されている。そして、第1電極用導体25
には、その先端部25aから前記グランド用導体28の
遮断連結部28cの一側(図4中、右側)に沿って前記
外延出部22cの端部まで延びる連結部25bが形成さ
れている。又、第2電極用導体26は、その先端部26
aが前記第2電極板20bの一端部と対応したリング部
22a上に形成されている。そして、第2電極用導体2
6には、その先端部26aから前記グランド用導体28
の遮断連結部28dの他側(図4中、左側)に沿って前
記外延出部22cの端部まで延びる連結部26bが形成
されている。尚、本実施の形態では、グランド用導体2
8の左右両側において、第1電極用導体25と第2電極
用導体26とは、グランド用導体28からの距離d3,
d4が同じとなるように配置されている。
【0040】前記第1及び第2電極用導体25,26の
各先端部25a,26aには、前記リング部22aの周
方向に分割された櫛歯状の接触部25c,26cが形成
されている。詳述すると、各先端部25a,26aに
は、前記リング部22aの内周側に沿って所定の位置ま
で延びる櫛歯連結部25d,26dが形成されている。
そして、該櫛歯連結部25d,26dから前記リング部
22aの径方向の外側に向かって延びる周方向に分割さ
れた櫛歯状の接触部25c,26cが形成されている。
尚、本実施の形態では、櫛歯連結部25d,26dは、
前記リング部22aの内周と外周との中間円より内側に
形成されている。
【0041】前記カバーレイ24は、図3及び図5に示
すように、円環状を一部切り欠いた形状で前記導体23
と重ならないように形成される補強部24aと、その一
部切り欠いた箇所で前記導体23を略覆うように形成さ
れるカバー部24bとから構成されている。
【0042】前記カバー部24bは、図4に一点鎖線で
示すように、前記第1及び第2電極用導体25,26、
前記フィードバック用導体27及び前記グランド用導体
28の各先端部25a〜28a以外の部分を保護するよ
うに形成されている。即ち、カバー部24bは各先端部
25a〜28aが該フレキシブル基板21の上面に露出
するように形成されている。尚、前記フィードバック用
導体27の先端部27aは、カバー部24bに貫通形成
された窓部24cより、フレキシブル基板21の上面に
露出される。又、窓部24cは、前記連結電極板20r
1,20r2と対応した位置のグランド用導体28の一部
がフレキシブル基板21の上面に露出するように形成さ
れている。さらに、カバー部24bは、前記外延出部2
2cの端部における導体23(25〜28)の端部がフ
レキシブル基板21の上面に露出するように形成されて
いる。
【0043】前記補強部24aには、前記リング部22
aの内周から外周までの幅を有する複数のバランス維持
部24dと、該複数のバランス維持部24dを前記リン
グ部22a上でそれぞれ周方向に連結する連結細部24
eとが形成されている。
【0044】前記複数のバランス維持部24dは、図5
に示すように、前記圧電素子12の第1及び第2分極領
域群A1〜A8,B1〜B8の領域にてそれぞれ発生さ
れる振動の1波長間隔、即ち前記第1及び第2分極領域
群A1〜A8,B1〜B8における分極処理された領域
の2個分間隔でそれぞれ形成されている。そして、各バ
ランス維持部24dは、前記第1及び第2分極領域群A
1〜A8,B1〜B8にて発生される進行波振動を比較
的に妨げにくい位置に配置されている。尚、本実施の形
態では、バランス維持部24dは7個形成され、それぞ
れが前記連結分極領域R3の周方向の幅と略同様の幅に
形成されている。そして、その一つが同連結分極領域R
3と対応した位置に配置され、他のバランス維持部24
dは該連結分極領域R3を中心として3個ずつ対称に配
置されている。
【0045】尚、このように構成されたフレキシブル基
板21は、前記各導体25〜27の先端部25a〜27
aがそれぞれ対応した電極板20a,20b,20fと
固着されるように、前記電極板20の下面に固着され
る。又、このとき、前記内延出部22bが、図1に示す
ように、斜め上方向に撓められ、前記内延出部22b上
におけるグランド用導体28の接触部28eが前記金属
基板9の下面に固着される。即ち、前記内延出部22b
の先端部は、組み付けられた状態で前記金属基板9と前
記絶縁プレート8との間に介在される。
【0046】そして、前記フレキシブル基板21の外延
出部22cの端部における露出した導体23(25〜2
8)の端部は、前記カバー4に取着されたコネクタ29
にリード線30を介してそれぞれ接続されている。そし
て、前記コネクタ29は超音波モータ1を駆動制御する
高周波駆動電圧を供給するための図示しないコントロー
ラに接続されている。
【0047】このように構成された超音波モータ1で
は、コントローラから所定の高周波駆動電圧が印加され
ると、第1及び第2電極用導体25,26、さらに第1
及び第2電極板20a,20bを介して圧電素子12の
それぞれの分極領域群A1〜A8,B1〜B8に90°
位相のずれた電圧が供給される。すると、該圧電素子1
2は振動して、ベースリング11及びステータ10の延
出部10dを介してロータ16との接触面である振動板
部10eに進行波振動を発生させる。そして、振動板部
10eに圧接されたロータ16はその進行波振動に基づ
いて回転し、回転軸6を回転させる。尚、このとき、フ
ィードバック用分極領域Fはその時々の振動に基づく検
出電圧を生成する。そして、その検出電圧はフィードバ
ック用導体27を介して検出され、超音波モータ1では
その検出電圧に基づいたフィードバック制御が行われ
る。
【0048】次に、上記のように構成した超音波モータ
の特徴的な効果を以下に記載する。 (1)本実施の形態では、グランド用導体28の遮断連
結部28c,28dがフィードバック用導体27の両側
を挟むように形成されている。従って、フィードバック
用分極領域Fにて生成される検出電圧が、周囲両側から
のノイズに影響されることは低減される。そして、第1
及び第2電極用導体25,26はグランド用導体28の
外側に形成されているため、前記検出電圧が第1及び第
2電極用導体25,26からの高周波駆動電圧に基づく
ノイズに影響さることは低減される。その結果、この超
音波モータ1では、前記検出電圧にて正確なフィードバ
ック制御を行なうことができる。
【0049】(2)又、グランド用導体28の遮断連結
部28c及び遮断連結部28dは、フィードバック用導
体27の左右両側において、線幅x1,x2が同じであ
り、フィードバック用導体27からの距離d1,d2が
同じである。従って、前記検出電圧が周囲両側からのノ
イズに影響されることは左右均等に低減される。しか
も、第1及び第2電極用導体25,26は、グランド用
導体28の左右両側において、グランド用導体28から
の距離d3,d4が同じである。従って、前記検出電圧
が第1及び第2電極用導体25,26からの高周波駆動
電圧に基づくノイズに影響されることは左右均等に低減
される。
【0050】(3)さらに、本実施の形態では、グラン
ド用導体28がフィードバック用導体27の先端部27
aを囲むように形成されている。従って、前記検出電圧
が周囲全体からのノイズに影響されることは低減され
る。
【0051】(4)本実施の形態では、連結電極板20
r1,20r2と対応した位置のグランド用導体28の一部
が、カバー部24bの窓部24cより露出され、同連結
電極板20r1,20r2に固着される。即ち、フィードバ
ック用分極領域Fを挟む連結分極領域R1,R2は、連
結電極板20r1,20r2を介してグランド用導体28に
接続される。従って、フィードバック用分極領域Fにて
発生される検出電圧が、隣の連結分極領域R1,R2に
て発生される起電圧の影響を受けることは防止される。
【0052】(5)本実施の形態では、櫛歯状の接触部
25c,26cは、周方向に複数に分割された櫛歯状で
あるため、該接触部25c,26cが圧電素子12の振
動を抑制してしまうことは低減される。さらに、圧電素
子12の周方向に延びる櫛歯連結部25d,26dは櫛
歯状の接触部25c,26cより径方向の内側に形成さ
れている。つまり、各櫛歯状の接触部25c,26cの
外側端部は自由端となっている。従って、該櫛歯連結部
25d,26d及び櫛歯状の接触部25c,26cが圧
電素子12の径方向の外側に発生される振動である強い
振動を抑制してしまうことは低減される。その結果、こ
の超音波モータの最大出力を向上させることができる。
【0053】(6)本実施の形態では、フレキシブル基
板21の導体23が形成されていない部分には補強部2
4aが形成されている。補強部24aには、導体23が
周方向の振動の一部を僅かに抑制してしまうのに対し
て、周方向の振動のバランスを保つように他の部分の振
動を僅かに抑制する複数のバランス維持部24dが形成
されている。又、補強部24aには、前記複数のバラン
ス維持部24dを周方向に連結する連結細部24eが、
振動を抑制しないように細く形成されている。従って、
導体23が周方向の振動の一部を僅かに抑制してしまう
が、バランス維持部24dが周方向の振動のバランスを
良好とし、連結細部24eがフレキシブル基板21の取
り扱いを容易とするようにその剛性を確保する。その結
果、この超音波モータの最大出力をむらなく向上させな
がら、フレキシブル基板21の剛性を確保しその取り扱
いを容易とすることができる。
【0054】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ○上記実施の形態のフレキシブル基板21には、金属基
板9を介して圧電素子12の上面をグランドに接続する
ためのグランド用導体28が形成され、そのグランド用
導体28を利用してフィードバック用導体27の両側を
挟んだが、例えば、連結電極板20r1,20r2をグラン
ドに接続するためだけのグランド用導体を利用して挟ん
でもよい。即ち、前記先端部28a及び括れ部28bの
ないグランド用導体であってもよい。尚、この場合、圧
電素子12の上面をグランドに接続するための他の部材
が必要となる。又、高周波駆動電圧に基づくノイズを除
去するためだけにフィードバック用導体27を挟むグラ
ンド用導体を設けてもよい。
【0055】○フレキシブル基板21の外延出部22c
の端部における露出した導体23(25〜28)の端部
をそれぞれが等間隔となるように配置してもよい。この
ようにすると、上記実施の形態の効果に加えて、導体2
3(25〜28)の端部をリード線30にそれぞれ接続
する加工が容易となる。
【0056】○上記実施の形態では、進行波型の超音波
モータに具体化したが、定在波型の超音波モータに具体
化してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
検出電圧がノイズの影響を受けにくいフレキシブル基板
及び超音波モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の超音波モータを説明するための
説明図。
【図2】本実施の形態のフレキシブル基板を説明するた
めの分解斜視図。
【図3】本実施の形態のフレキシブル基板を説明するた
めの上面図。
【図4】本実施の形態の導体を説明するための説明図。
【図5】本実施の形態のカバーレイを説明するための説
明図。
【符号の説明】
12…圧電素子、22…フレキシブル板、25…第1電
極用導体、26…第2電極用導体、27…フィードバッ
ク用導体、28…グランド用導体、F…フィードバック
用分極領域、A1〜A8…第1分極領域群、,B1〜B
8…第2分極領域群、27a…フィードバック用導体の
先端部、x1,x2…線幅、d1〜d4…距離。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するフレキシブル板(22)
    と、 前記フレキシブル板(22)上に設けられ、圧電素子
    (12)のフィードバック用分極領域(F)から検出電
    圧を検出するためのフィードバック用導体(27)と、 前記フレキシブル板(22)上に設けられ、同圧電素子
    (12)の所定の領域と電気的に接続されるグランド用
    導体(28)とを備えたフレキシブル基板において、 前記グランド用導体(28)を、前記フィードバック用
    導体(27)の両側を挟むように配置したことを特徴と
    するフレキシブル基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフレキシブル基板にお
    いて、 前記圧電素子(12)の駆動用分極領域(A1〜A8,
    B1〜B8)に駆動用高周波電圧を印加するための駆動
    用導体(25,26)を、前記フレキシブル板(22)
    上の前記グランド用導体(28)の外側に設けたことを
    特徴とするフレキシブル基板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のフレキシブル基
    板において、 前記グランド用導体(28)は、前記フィードバック用
    導体(27)の左右両側でそれぞれの線幅(x1,x
    2)が同じであることを特徴とするフレキシブル基板。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    フレキシブル基板において、 前記グランド用導体(28)は、前記フィードバック用
    導体(27)からの距離(d1,d2)が左右両側で同
    じであることを特徴とするフレキシブル基板。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の
    フレキシブル基板において、 前記駆動用導体(25,26)は、前記グランド用導体
    (28)の外側の左右両側に設けられ、同グランド用導
    体(28)からの距離(d3,d4)が左右両側で同じ
    であることを特徴とするフレキシブル基板。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    フレキシブル基板において、 前記グランド用導体(28)は、前記フィードバック用
    導体(27)の両側を挟むように配置した先端で、該フ
    ィードバック用導体(27)の先端(27a)を囲うよ
    うに形成したことを特徴とするフレキシブル基板。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    フレキシブル基板において、 前記圧電素子(12)は、円環状に形成されたものであ
    るとこを特徴とするフレキシブル基板。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    フレキシブル基板を備えた超音波モータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019058040A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 セイコーエプソン株式会社 圧電駆動装置、圧電モーター、ロボット、電子部品搬送装置、プリンターおよびプロジェクター

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