JPH11187675A - 超音波モータ及び超音波モータ装置 - Google Patents

超音波モータ及び超音波モータ装置

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JPH11187675A
JPH11187675A JP9355694A JP35569497A JPH11187675A JP H11187675 A JPH11187675 A JP H11187675A JP 9355694 A JP9355694 A JP 9355694A JP 35569497 A JP35569497 A JP 35569497A JP H11187675 A JPH11187675 A JP H11187675A
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ultrasonic motor
stator
housing
rotor
piezoelectric element
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Shinichi Naito
真一 内藤
Hiroyuki Furukoshi
洋行 古越
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Toyota Motor Corp
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Asmo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/16Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves
    • H02N2/163Motors with ring stator

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波ノイズの発生を低減することができる
超音波モータを提供する。 【解決手段】 ステータ10は、ハウジング2の基台3
にネジ13にて固定され、絶縁ワッシャ14と絶縁プレ
ート8とを介してハウジング2と電気的に絶縁されてい
る。ロータ16は、絶縁カラー17を介して回転軸6と
連結されることによって、回転軸6及びハウジング2に
対して電気的に絶縁されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波モータ及び超
音波モータ装置に係り、詳しくは超音波モータの電磁波
ノイズ対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の超音波モータ50の断面図
である。そして図7は超音波モ−タ50とこれを駆動制
御する駆動制御装置(ECU)60との間に形成された
配線構造を説明する電気回路である。図6に示すよう
に、超音波モータ50は、圧電素子51を取り付けた鉄
系材料などの金属材料よりなるステータ52に対してア
ルミなどの金属材料よりなるロータ53を圧接させてい
る。前記ステータ52は、外周にロータ53と接触する
振動板部52aと、内周に金属製のハウジングを構成す
る基台54に固定される固定部52bと、振動板部52
aと固定部52bとを結ぶ振動減衰部52cを有してい
る。また、前記ロータ53は回転軸55に対して回転不
能且つ軸線方向に移動可能に連結され、その回転軸55
は前記基台54に固設したボールベアリングよりなる軸
受56にて保持される。前記基台54は自動車の車体フ
レームに固設され、超音波モ−タ50は配置固定され
る。
【0003】前記圧電素子51は分極処理がなされ、図
7に示すように、A相用圧電素子51a、B相用圧電素
子51b及び振動検知用圧電素子51cとから構成され
ている。各圧電素子51a〜51cには電極が設けら
れ、その電極はそれぞれのリード線57a,57b,5
7c,57dを介して給電される。
【0004】リード線57a,57b,57c,57d
は、図7に示すように、4線シールド線61を介して離
間した位置に設けられた駆動制御装置(ECU)60と
接続されている。シールド線61は、A相用駆動電源線
61a、B相用駆動電源線61b、フィードバック信号
線61c及びアース線61dとを備えている。そして、
A相用駆動電源線61aはコネクタ59及びリード線5
7aを介してA相用圧電素子51aの入力電極に接続さ
れ、ECU60から供給される高周波駆動電圧をA相用
圧電素子51aの電極に印加する。B相用駆動電源線6
1bは、コネクタ59及びリード線57bを介してB相
用圧電素子51bの入力電極に接続され、ECU60か
ら供給される高周波駆動電圧(前記A相に供給された高
周波駆動電圧に対して90度位相がずれた高周波電圧)
をB相用圧電素子51bの電極に印加する。
【0005】また、フィードバック信号線61cはコネ
クタ59及びリード線57cを介して振動検知用圧電素
子51cの出力電極に接続され、その振動検知用圧電素
子51cから出力される出力電圧をECU60に出力す
る。アース線61dはコネクタ59及びリード線57d
を介して各圧電素子51a〜51cのアース電極に接続
され、各圧電素子51a〜51cのアース電極は、EC
U60を介してアースされている。
【0006】そして、A相用圧電素子51a及びB相用
圧電素子51bはECU60からの高周波駆動電圧に基
づいて振動し、その振動をステータ52の振動板部52
aに伝搬され、該振動板部52aを振動させる。そし
て、この振動板部52aに圧接されたロータ53はその
振動から生じる進行波により駆動されて回転する。この
回転が回転軸55により出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
ように、ステータ52の固定部52bは、基台54に連
結固定される。また、ステータ52に圧接したロータ5
3は、回転軸55に回転不能且つ軸線方向に移動可能に
連結され、その回転軸55は軸受56にて回転可能に支
持されている。つまり、ステータ52は、基台54に対
して電気的に接続されているとともに、ロータ53、回
転軸55及び軸受56を介して基台54に対して電気的
に接続されている。
【0008】従って、前記基台54は車体フレームに連
結固定されているため、前記ステータ52に固着した圧
電素子51(51a〜51c)のアース電極は、図7に
実線で示すように、前記基台54、車体フレームを介し
て接地される等価回路となる。このように、図7に実線
で示すように、シールドされているアース線61dを介
して電流が流れず、基台54、車体フレームを介して電
流が流れて接地される。即ち、超音波モータ50はボデ
ーアースされることを意味する。この時、超音波モータ
50とECU60との間のワイヤより、車体側の方がイ
ンピーダンスが低いため、車体フレームを介してECU
60側にアース電流が流れる。従って、大きなループ電
流が形成、 即ち、 大きな面積を有するループアンテナが
形成される。その結果、 このアンテナによって電磁波ノ
イズが放射される。この電磁波ノイズはラジオノイズの
原因となり自動車に装備したラジオが聞き難くなるとい
う問題を含んでいた。もちろん、その他通信機器にも悪
影響を与えていた。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、電磁波ノイズの発生を
低減することができる超音波モータを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的に達成するた
め、請求項1に記載の発明は、圧電素子の駆動により振
動するステータと、そのステータに対して加圧接触した
移動体と、前記ステータ、移動体の少なくとも一方を収
納するハウジングとを備えた超音波モータにおいて、前
記ステータと前記ハウジングとを電気的に絶縁させた。
【0011】請求項2に記載の発明は、圧電素子の駆動
により振動するステータと、そのステータに対して加圧
接触したロータと、そのロータに連結され同ロータと共
に回転する回転軸と、前記ステータ、ロータ及び回転軸
とを収納するとともに前記ステータを固設するハウジン
グとを備えた超音波モータにおいて、前記ステータと前
記ハウジングとを電気的に絶縁させた。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の超音波モータにおいて、前記ステータは、その固定部
に金属基板がロウ付けされ、その金属基板とともにネジ
にて前記ハウジングを構成する基台の膨出部に固着さ
れ、前記金属基板と前記膨出部との間に絶縁プレートを
介在するとともに、前記ネジの頭部と前記固定部との間
に絶縁ワッシャを介在し、一方、前記ロータは、その貫
通孔と回転軸との間に絶縁カラーを介在した。
【0013】請求項4に記載の発明は、ハウジングにて
覆われた超音波モータであって、少なくとも前記ハウジ
ングの設置部を絶縁材料にて形成した。請求項5に記載
の発明は、車両に配設された超音波モータと、前記車両
において前記超音波モータと離間した位置に配設された
駆動制御装置とからなる超音波モータ装置において、前
記超音波モータを前記車両に対して電気的に絶縁した。
従って、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、
ハウジングと、そのハウジングに支持固定されているス
テータとを電気的に絶縁させたので、ステータは、ハウ
ジングを介してアースされることはない。その結果、圧
電素子に印加する駆動電圧に基づくアース電流はハウジ
ングを介してグランドに流れることはない。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、ハウジン
グと、そのハウジングに支持固定されているステータと
を電気的に絶縁させるとともに、ロータとそのロータに
連結されている回転軸とを電気的に絶縁させたので、ス
テータは、ハウジング及び回転軸を介してアースされる
ことはない。その結果、圧電素子に印加する駆動電圧に
基づくアース電流はハウジング及び回転軸を介してグラ
ンドに流れることはない。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、ハウジン
グにて覆われた超音波モータであって、少なくとも前記
ハウジングの設置部を絶縁材料にて形成したので、超音
波モータと外部取付部材とは電気的に絶縁状態となる。
従って、超音波モータは外部取付部材を介して直接にア
ースされることはない。その結果、圧電素子に印加する
駆動電圧に基づくアース電流は超音波モータのハウジン
グを介してグランドに流れることはない。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、超音波モ
ータを車両に対して電気的に絶縁したので、超音波モー
タは車両フレームを介して直接にアースされることはな
い。その結果、圧電素子に印加する駆動電圧に基づくア
ース電流は超音波モータのハウジング及び回転軸を介し
て車体に流れることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両のテレスコピ
ック装置用超音波モータに具体化した一実施形態を図1
〜図4に従って説明する。図1は本実施形態の超音波モ
ータの断面図である。図2は本実施形態の超音波モータ
要部の分解斜視断面図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態の超音波モ
ータ1のハウジング2は基台3とカバー4とから構成さ
れている。前記基台3は金属板のバーリング加工により
形成され、車両のステアリング装置のブラケットに取り
付けるための取付部3aと、ボールベアリングよりなる
軸受5を保持するための軸受保持部3bと、その軸受保
持部3bの内側開口端から内側に延出形成された膨出部
3cと、回転軸6を挿通するための貫通孔3dとを備え
ている。前記膨出部3cには後記するステータ10を固
定するためのネジ孔3eが設けられている。
【0019】前記カバー4は金属板のプレス加工により
形成され、その上部には軸受7を保持するための軸受保
持部4aが形成され、その側面には貫通孔4bが形成さ
れている。そして、回転軸6は前記軸受保持部3b,4
aよりそれぞれ保持された軸受5,7を介してハウジン
グ2に対して回転可能に支持されている。
【0020】また、図1及び図2に示すように、前記基
台3の膨出部3cの上面には絶縁プレート8が配置され
ている。前記絶縁プレート8は円環状のプレートであっ
て、その中央には回転軸6を挿通するための貫通孔8a
が設けられ、その貫通孔8aの内径は前記基台3の貫通
孔3dの内径と同じである。絶縁プレート8には前記膨
出部3cのネジ孔3eと対応する位置に貫通孔8bが設
けられている。そして、前記絶縁プレート8の上には金
属基板9をロウ付けしたステータ10が載置されてい
る。
【0021】前記ステータ10は、圧延鋼板例えば冷間
圧延鋼板(SPCC)よりなり、中央には回転軸6を挿
通するための貫通孔10aが形成されている。前記基台
3の膨出部3cと対応する部分を固定部10bとし、そ
の固定部10bにおける前記膨出部3cのネジ孔3eと
対応する位置には貫通孔10cが設けられている。ま
た、ステータ10の外周部はクランク状に屈曲形成さ
れ、上方に屈曲した部分を延出部10dとし、該延出部
10dの先端から外側に水平に延びた部分を振動板部1
0eとしている。前記延出部10dを介してその振動板
部10eと前記固定部10bとを連結する水平部分を振
動減衰部10fとしている。また、前記延出部10dに
おけるステータ10の外周部下面にはベースリング11
がロウ付けにて接合され、ベースリング11の下面には
環状に形成された圧電素子12を接着剤にて接着してい
る。
【0022】また、前記金属基板9は、円盤状を呈し、
ロウ付けにて前記ステータ10の固定部10bの下に固
着されている。その基板9の中央には回転軸6を挿通す
るための貫通孔9aが形成され、ステータ10の貫通孔
10cと対応する位置にはその貫通孔10cの内径より
小さい内径を有する貫通孔9bが設けられている。前記
金属基板9の外径は前記絶縁プレート8の外径より小さ
く、前記貫通孔9aの内径は前記絶縁プレート8の貫通
孔8aとステータ10の貫通孔10aとの内径と同じに
している。
【0023】そして、前記ステータ10及び絶縁プレー
ト8はそれぞれ設けられたネジ貫通孔10c,9b,8
bにネジ13を絶縁ワッシャ14を介して貫挿して、前
記基台3の膨出部3cに設けられたネジ孔3eに螺合す
ることによって、前記基台3に固定される。詳述する
と、図3に示すように、前記絶縁ワッシャ14の外径は
前記ステータ10の貫通孔10cの内径より若干小さく
している。また、前記ネジ13の頭部13aの外径は前
記貫通孔10cの内径より小さく、且つ前記金属基板9
の貫通孔9bの内径より大きくしている。さらに、前記
ネジ13のネジ部13bの外径は前記貫通孔9bの内径
より小さくしている。従って、前記ネジ13にて前記固
定部10bを前記膨出部3cに固定するとき、前記ネジ
13の頭部13aは前記ステータ10及び金属基板9と
接触しないとともに、前記ネジ部13bも前記金属基板
9と接触しない。その結果、前記ステータ10と前記基
台3の膨出部3cとは電気的に絶縁状態となっている。
【0024】前記ステータ10の上面には、ライニング
材15を設けたステンレス又はアルミニウム合金よりな
る移動体としてのロータ16が配置されている。つま
り、ロータ16は前記振動板部10eの上面に当接する
ようになっている。
【0025】そして、前記ロータ16は、その中央に貫
通孔16aが形成され、 その貫通孔16aの内周には複
数の嵌合凹部16bが等角度間隔に形成されている。前
記貫通孔16aの嵌合凹部16bには絶縁カラー17が
嵌着されている。詳述すると、図1及び図2に示すよう
に、前記絶縁カラー17は筒部17aとその筒部17a
の上側に形成された円盤部17bとから構成されてい
る。前記筒部17aの外周には前記ロータ16の嵌合凹
部16bと対応する嵌合凸部17cが突出形成され、 そ
の嵌合凸部17cは前記嵌合凹部16bに回転不能に嵌
合固着されている。また、前記絶縁カラー17の内周に
は2面取り形状嵌合部17dが形成されている。そし
て、 前記回転軸6は絶縁カラー17に対して回転不能に
その2面取り形状嵌合部17dと嵌合連結されている。
【0026】また、前記円盤部17bの下面は前記ロー
タ16の上面と当接し、その円盤部17bの上面は加圧
弾性部材18により同加圧弾性部材18に対して回転不
能に圧接されている。前記加圧弾性部材18は、皿バネ
18aとプレート18bとからなり、サークリップ5a
により前記回転軸6に対してそれ以上上動不能に回転軸
6と連結されている。即ち、ロータ16が回転すれば、
絶縁カラー17及び加圧弾性部材18がともに回転し、
回転軸6は連動して回転される。しかもこのとき、前記
ロータ16は、前記絶縁カラー17が介在されることに
よって、前記加圧弾性部材18及び前記回転軸6と電気
的に絶縁状態となっている。
【0027】そして、上記のように構成された超音波モ
ータ1は、そのハウジング2の基台3が図示しない車両
のステアリング装置のブラケットに固設されることによ
って、車両に載置固定される。超音波モータ1は、その
超音波モータ1と離間して車体フレームに固設された駆
動制御装置(ECU)19により駆動制御される。前記
超音波モータ1と前記駆動制御装置(ECU)19は本
実施形態の超音波モータ装置を構成する。
【0028】詳述すると、前記超音波モータ1の圧電素
子12は分極処理がなされ、図4に示すように、A相用
圧電素子12a、B相用圧電素子12b及び振動検知用
圧電素子12cとから構成されている。各圧電素子12
a〜12cには電極が設けられ、その電極はそれぞれの
リード線20a,20b,20c,20dを介してハウ
ジング2を構成するカバー4に取着したコネクタ21に
接続されている。前記リード線20a〜20dはカバー
4に形成した前記貫通孔4bを介してコネクタ21に接
続される。
【0029】コネクタ21は、図4に示すように、4線
シールド線22を介して離間した位置に設けられた前記
駆動制御装置(ECU)19と接続されている。シール
ド線22は、A相用駆動電源線22a、B相用駆動電源
線22b、フィードバック信号線22c及びアース線2
2dとを備えている。そして、A相用駆動電源線22a
はコネクタ21及びリード線20aを介してA相用圧電
素子12aの入力電極に接続され、ECU19から供給
される高周波駆動電圧をA相用圧電素子12aの電極に
印加する。B相用駆動電源線22bは、コネクタ21及
びリード線20bを介してB相用圧電素子12bの入力
電極に接続され、ECU19から供給される高周波駆動
電圧(前記A相に供給された高周波駆動電圧に対して9
0度位相がずれた高周波電圧)をB相用圧電素子12b
の電極に印加する。
【0030】また、フィードバック信号線22cはコネ
クタ21及びリード線20cを介して振動検知用圧電素
子12cの出力電極に接続され、その振動検知用圧電素
子12cから出力される出力電圧をECU19に出力さ
れる。アース線22dはコネクタ21及びリード線20
dを介して各圧電素子12a〜12cのアース電極に接
続され、各圧電素子12a〜12cのアース電極は、E
CU19を介してアースされている。
【0031】そして、A相用圧電素子12a及びB相用
圧電素子12bはECU19からの高周波駆動電圧に基
づいて振動し、その振動をステータ10の振動板部10
eに伝搬され、該振動板部10eを振動させる。そし
て、この振動板部10eに圧接されたロータ16はその
振動から生じる進行波により駆動されて回転する。この
回転が回転軸6により出力される。
【0032】次に、上記のように構成された超音波モー
タ1及び超音波モータ装置の特徴を説明する。 (1)本実施形態では、ステータ10とハウジング2の
基台3との間に絶縁プレート8が配設され、しかもステ
ータ10は絶縁ワッシャ14を介してハウジング2の基
台3の上に固定されている。さらに、ロータ16と回転
軸6との間に絶縁カラー17を介在させた。従って、ス
テータ10及びロータ16はハウジング2の基台3とは
電気的に絶縁状態となっている。即ち、ステータ10
は、金属基板9、ハウジング2を介してアースされるこ
とはない。前記各圧電素子12a〜12cのアース電極
は、リード線20d、アース線22dを介してECU1
9にてアースされる。その結果、前記ステータ10を駆
動制御する駆動制御電流がハウジング2を介して車体に
流れずにアース線22dからECU19へ流れることか
ら、車体にアース電流の流れることによって生ずる電磁
波ノイズの発生はない。
【0033】さらに、ロータ16と回転軸6との間を絶
縁カラー17にて電気的に絶縁したので、回転軸6に導
電性の被駆動部材が連結されていても、被駆動部材を介
してアースされることはない。
【0034】また、このとき、電源線22a,22bか
らステータ10に供給する駆動制御電流とアース線22
d からECU19側に戻る電流とは相反方向に流れてい
るので、その相反方向の電流によりそれぞれ生じる電磁
波ノイズは互いに相殺されるため、シールド線22から
漏れる電磁波ノイズも低減されることができる。
【0035】なお、本発明の実施の形態は上記実施の形
態に限定されることはなく、本発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で以下のようにしてもよい。 ○上記実施形態では、進行波型超音波モータに実施した
が、図5に示すように定在波型超音波モータに実施して
もよい。詳述すると、第1及び第2圧電素子35,3
6、第1及び第2電極板37,38が第1及び第2金属
ブロック33,34により挟持され、第1及び第2圧電
素子35,36、第1及び第2電極板37,38の貫通
孔35a〜38aには円筒状の絶縁カラー40が配設さ
れ、ボルト又はリベット41により連結固定されている
ステータ31と、そのステータ31の上に圧接されるロ
ータ32とを備えた超音波モータにおいて、前記第1金
属ブロック33と第1電極板37との間、第2金属ブロ
ック34と第2圧電素子36との間に絶縁プレート4
2,43を配設させる。このように構成された定在波型
超音波モータにおいても、例えば、第2金属ブロック3
4にハウジングを固設し、ロータ32に導電性の被駆動
部材を連結したとき、上記実施形態の進行波型超音波モ
ータと同様な効果を得ることができる。
【0036】○上記実施形態では、超音波モータ1のハ
ウジング2、回転軸6及びネジ13は材質を金属にて実
施したが、超音波モータ1のハウジング2、回転軸6及
びネジ13とを絶縁材料であって、高強度材料例えばプ
ラスチックにて製造してもよい。又は、前記ハウジング
2と回転軸6とネジ13との表面を絶縁材料にて被覆す
るように実施してもよい。この場合、上記実施形態と同
様な効果を得ることができる。
【0037】○上記実施形態では、超音波モータ1のハ
ウジング2は材質を金属にて実施したが、ハウジング2
の設置部としての基台3を絶縁材料にて形成するように
実施してもよい。この場合、前記絶縁プレート8と、絶
縁ワッシャ14とを省略することができ、少ない部品点
数で上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0038】○上記実施形態では、ステータ10の上面
と当接するロータ16の下面に設けられたライニング材
15の材質は特に限定せずに実施したが、そのライニン
グ材15の材質は絶縁材に限定して実施してもよい。こ
の場合、上記実施形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0039】○上記実施形態では、本発明を車両のテレ
スコピック装置用超音波モータに具体化して実施した
が、車両のチルト装置用超音波モータに具体化して実施
しても、又は、車両用超音波モータ以外の超音波モータ
に実施してもよい。この場合、上記実施形態と同様な効
果を得ることができる。
【0040】上記実施形態から見出される請求項に記載
された技術的思想以外の技術的思想について以下に効果
とともに記載する。 (1)ステータ(10)の振動に基づいて回動しその回
動にて回転軸(6)を回転させる超音波モータ(1)の
ロータ(16)において、回転軸(6)と駆動連結する
内周部に絶縁カラー(17)を固着したことを特徴とす
る超音波モータのロータ。絶縁カラー17によりステー
タ10と回転軸6とは電気的に絶縁される。その結果、
ロータ16及び回転軸6を介してアース電流は流れるこ
とはない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、圧電素子に印加する駆動電圧に基づくア
ース電流は超音波モータのハウジングを介してグランド
に流れることはなく、電磁波ノイズの発生を低減するこ
とができる。
【0042】請求項2及び請求項3に記載の発明によれ
ば、圧電素子に印加する駆動電圧に基づくアース電流は
ハウジング及び回転軸を介してグランドに流れることは
なく、電磁波ノイズの発生を低減することができる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、圧電素子
に印加する駆動電圧に基づくアース電流は超音波モータ
のハウジングを介してグランドに流れることはなく、電
磁波ノイズの発生を低減することができる。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、圧電素子
に印加する駆動電圧に基づくアース電流は超音波モータ
のハウジング及び回転軸を介して車体に流れることはな
く、電磁波ノイズの発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータの断面図。
【図2】本発明の超音波モータ要部の分解斜視断面図。
【図3】本発明の超音波モータの要部断面図。
【図4】本発明の超音波モータ装置の駆動制御回路図。
【図5】別例の超音波モータの断面図。
【図6】従来技術の超音波モータの断面図。
【図7】従来技術の超音波モータ装置の駆動制御回路
図。
【符号の説明】
1…超音波モータ、2…ハウジング、3…基台、5,7
…軸受、6…回転軸、8…絶縁プレート、9…金属基
板、10…ステータ、12…圧電素子、13…ネジ、1
4…絶縁ワッシャ、16…ロータ、17…絶縁カラー、
19…駆動制御装置(ECU)、20a,20b,20
c,20d…リード線、21…コネクタ、22…シール
ド線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子(12)の駆動により振動する
    ステータ(10)と、 そのステータ(10)に対して加圧接触した移動体(1
    6)と、 前記ステータ(10)、移動体(16)の少なくとも一
    方を収納するハウジング(2)とを備えた超音波モータ
    において、 前記ステータ(10)と前記ハウジング(2)とを電気
    的に絶縁させたことを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 圧電素子(12)の駆動により振動する
    ステータ(10)と、 そのステータ(10)に対して加圧接触したロータ(1
    6)と、 そのロータ(16)に連結され同ロータ(16)と共に
    回転する回転軸(6)と、 前記ステータ(10)、ロータ(16)及び回転軸
    (6)とを収納するとともに前記ステータ(10)を固
    設するハウジング(2)とを備えた超音波モータにおい
    て、 前記ステータ(10)と前記ハウジング(2)とを電気
    的に絶縁させたことを特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の超音波モータにおい
    て、 前記ステータ(10)は、その固定部(10b)に金属
    基板(9)がロウ付けされ、その金属基板(9)ととも
    にネジ(13)にて前記ハウジング(2)を構成する基
    台(3)の膨出部(3c)に固着され、前記金属基板
    (9)と前記膨出部(3c)との間に絶縁プレート
    (8)を介在するとともに、前記ネジ(13)の頭部
    (13a)と前記固定部( 10b) との間に絶縁ワッシ
    ャ(14)を介在し、 一方、前記ロータ(16)は、その貫通孔(16a)と
    回転軸(6)との間に絶縁カラー(17)を介在したこ
    とを特徴とする超音波モータ。
  4. 【請求項4】 ハウジング(2)にて覆われた超音波モ
    ータであって、 少なくとも前記ハウジング(2)の設置部を絶縁材料に
    て形成したことを特徴とする超音波モータ。
  5. 【請求項5】 車両に配設された超音波モータ(1)
    と、 前記車両において前記超音波モータ(1)と離間した位
    置に配設された駆動制御装置(19)とからなる超音波
    モータ装置において、 前記超音波モータ(1)を前記車両に対して電気的に絶
    縁したことを特徴とする超音波モータ装置。
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