JPH1119155A - 入浴装置 - Google Patents

入浴装置

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JPH1119155A
JPH1119155A JP18221897A JP18221897A JPH1119155A JP H1119155 A JPH1119155 A JP H1119155A JP 18221897 A JP18221897 A JP 18221897A JP 18221897 A JP18221897 A JP 18221897A JP H1119155 A JPH1119155 A JP H1119155A
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JP
Japan
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bag
bather
support
opening
bathtub
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JP18221897A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Danno
和久 檀野
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Priority to CA002263217A priority patent/CA2263217A1/en
Priority to PCT/JP1998/003043 priority patent/WO1999002117A1/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、入浴中に入浴袋が横方向に広がる
のを防止し、しかも違和感がなく心地よい入浴が可能で
ある入浴装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明は、入浴者を収納しうる内容積を
有する袋体の上部に開口部6を設けるとともに、閉じた
時には水密状態に保持しうる開閉部7を前記開口縁適所
から連続して設けた浴槽袋1と;前記浴槽袋1の外面又
は内部に設けて入浴者を間に位置させる一対の側部支持
体14,14とよりなるものを提供しようとするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば一般家庭
で、身体の不自由な人等の体の入浴を容易に行うことが
できる入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身体の不自由な人、例えば寝たき
り老人の入浴に関して、実開平6−61239号の簡易
入浴袋が開示されている。即ち、有底の入浴袋を用い、
この入浴袋内に入浴者を位置させ、上半身を傾斜させた
状態で、上部の開口部から温水を供給するとともに、入
浴袋の下部から排水することにより、入浴させるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の簡易入
浴袋にあっては、有底の入浴袋内に入浴者を位置させ、
上半身を傾斜させた状態で、内部に温水を供給すると、
入浴袋が柔らかい素材でできているため、入浴袋が横方
向に広がって、入浴者の体に上下に入浴袋が密着し、し
かも入浴者にとっては、入浴袋が体にくっついて気持ち
が悪いといった問題点があった。また、入浴袋を硬い素
材で作成することも可能であるが、そうした場合には、
入浴袋内に入浴者を位置させにくくなるといった新たな
問題点が発生するのである。そこで本発明は、入浴中に
入浴袋が横方向に広がるのを防止し、しかも違和感がな
く心地よい入浴が可能である入浴装置を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題解
決のために鋭意研究を行った結果、入浴者を収納しうる
内容積を有する袋体の上部に開口部を設けるとともに、
閉じた時には水密状態に保持しうる開閉部を前記開口縁
適所から連続して設けた浴槽袋と;前記浴槽袋の外面又
は内部に設けて入浴者を間に位置させる一対の側部支持
体とよりなる入浴装置を開発し、本発明を提供するもの
である。
【0005】更に、前記浴槽袋を外装した入浴者の頭部
等を支持する背部支持体を設けたり、或いは支持体を空
気袋で形成したり、又は支持体を浴槽袋に接着にて固定
する方が好ましい。
【0006】本発明者は、入浴者を収納しうる内容積を
有する袋体の上部に開口部を設けるとともに、閉じた時
には水密状態に保持しうる開閉部を前記開口縁適所から
連続して設けた浴槽袋と;前記浴槽袋を外装した入浴者
の頭部等を支持する背部支持部の両端から、入浴者を間
に位置させる側部支持部を並行配設した略コ字状の支持
体とよりなる入浴装置をも提供しようとするものであ
る。
【0007】支持体を空気袋で形成し、側部支持部と側
部支持部の間の距離を、浴槽袋を外装した入浴者を密着
して挟持しうる寸法関係に設定する方が好ましい。
【0008】更に、本発明者は、入浴者を収納しうる内
容積を有する袋体の上部に開口部を設けるとともに、閉
じた時には水密状態に保持しうる開閉部を前記開口縁適
所から連続して設けた浴槽袋の両側面に、空気袋で形成
された一対の側部支持部を設けるとともに、袋体の開口
部に沿って、空気袋で形成された口部保持部を設けた入
浴装置をも提供しようとするものである。更に、浴槽袋
の両側面に、空気袋で形成された一対の側部支持部を設
ける方がより好ましい。
【0009】また、本発明者は、入浴者を収納しうる内
容積を有する袋体の上部に開口部を設けるとともに、閉
じた時には水密状態に保持しうる開閉部を前記開口縁適
所から連続して設けた浴槽袋と;頭部等が高くなるよう
に設定されたエアーマットを用いた支持体とよりなる入
浴装置をも提供しようとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に係わる入浴装置について説明する。入浴装置A
は、図1に示すように、浴槽袋1と、支持体2と、給湯
手段3とで構成されている。
【0011】まず、浴槽袋1は、図1に示すように、平
面視が長方形シートの一辺から先端部に向かうにつれて
窄まる台形シートを延設した一対の合成樹脂シートを重
ね合わせ、上縁を残して両シートの外縁を接着又は熱溶
着又はこれらを併用してシール部を形成することにより
表面シート4と背面シート5からなる袋体とし、表面シ
ートの上縁を略半長楕円状に開放して開口部6としたも
のである。尚、シートの材質としては、入浴時の浴液の
水圧に耐えうる強度を有するものであればよく、テント
地等に使用されるゴムやエラストマー等の樹脂で防水加
工した布地でもよい。特に、塩化ビニルやポリプロピレ
ン等のポリオレフィン等からなる、柔軟性に優れる合成
樹脂シートをPETやナイロン等の繊維により補強した
複合シートは、浴液使用時の強度に優れ、加工性がよ
く、比較的安価であるため適している。具体的には、塩
化ビニルシート/PETメッシュ/塩化ビニルシートを
ラミネートした複合シートやターポリンがある。また、
表面シート4と背面シート5に、抗菌加工や、フッ素加
工等の撥水加工を施す方が好ましい。更に、クッション
性を良くするために、エンボス加工等の風合い加工を施
してもかまわない。
【0012】シールする方法としては水密性を保持でき
ればさまざまな方法を用いることができ、接着剤を使う
方法、耐水性の両面テープを使う方法、シートの材質に
よっては高周波加熱等による熱溶着が考えられる。ま
た、シール部分をさらに縫製することにより接着強度を
向上させてもかまわない。尚、上述した浴槽袋1では、
二枚のシートを重ね合わせてシールすることにより袋体
を作製しているが、一枚のシートや、袋状のシートから
作成した袋体を用いることも可能である。
【0013】浴槽袋1には、図1及び図2に示すよう
に、表面シート4における開口部6の開口縁の略中央か
ら下方に向けて長さ方向に入浴者の足元まで延び、閉じ
た時には水密状態に保持しうる開閉部7が設けられてい
る。
【0014】この開閉部7は、浴液の水圧に耐えられる
強度を有し、水密性を保てるものであればさまざまなフ
ァスナーを用いることができる。この要求を満足するも
のとして、例えばウエットスーツやドライスーツに使用
されているファスナーを挙げることができる。
【0015】また、図例の浴槽袋1では、図1に示すよ
うに、袋体の表面シート4の略中央部に開閉部7を設
け、該開閉部7の長さを少なくとも入浴者8を仰臥させ
た姿勢で容易に入れられる長さに設定するとともに、開
閉部7を開放して形成される開口の大きさを入浴者8の
足元から少なくとも肩部にかけて外装しうる大きさに設
定されている。或いは、浴槽袋1の開口部6の形状を、
入浴者8の首に密着しうる形状にしておけば、浴液が溢
れることがない。更に、開閉部7を設ける位置を、袋体
の周縁部における一方の側縁部に沿って、及び背面シー
ト5の長さ方向とすることにより、浴槽袋1全体をシー
ト状に開放できる構造にしてもよく、或いは袋体の周縁
部全体に設けることにより、表面シート4と背面シート
5全体を完全に分離できる構造としたものであってもよ
い。また、袋体の表面シート4及び背面シート5の略中
央部に、長さ方向に沿って、連続して開閉部7を設ける
ことにより、袋体を左右に分割できる構造としたもので
あってもよい。
【0016】また、図示した浴槽袋1では、浴液が少な
くて済むように袋体の下部が窄まる形状に設定している
が、袋体を長方形状として幅を一定にしたものであって
もよく、また袋体の下部に向かうにつれて拡開する形状
を採用することも可能である。
【0017】次に、支持体2は、図2(a)及び図2
(b)に示すように、入浴者8の頭部又は首部又は背中
又はこれらを支持する背部支持部2aと、入浴者8の両
側を挟持する側部支持部2b,2bとよりなる略コ状の
支持体2を用いている。そして、床面に載置した支持体
2を、浴槽袋1内に入浴者8が入った状態で、入浴者8
の頭部等を支持体2の背部支持部2aにあてがうととも
に、入浴者8の体を側部支持部2bと側部支持部2bの
間に、密着して或いは少し隙間を有するように位置さ
せ、入浴者8の頭部等が上方斜めに傾斜させた状態に保
持される。更に、支持体2の側部支持部2bの長さは、
入浴者8の胸部まであれば、十分であるが、入浴者8の
腰部まであれば、浴槽袋1が入浴者8の上面部を圧迫す
ることがなく好適である。更に、側部支持部2bを足部
まで延ばしたり、或いは側部支持部2bの先端同士を繋
いで、リング状に連結したものであってもよい。また、
側部支持部2bの高さは、横になった入浴者8の胸の部
分まで、あれば実用に耐えうる。更に、側部支持部2b
の入浴者8の頭部周辺部分と、背部支持部2aの入浴者
8の頭上の部分を、入浴者8の頭部まで、或いはそれ以
上に高くすれば、入浴時の水はねを防止することができ
るため好ましい。図例の支持体2は、塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン等の合成樹脂シート、或いはこれらの材質を、ガラス
やポリエチレンテレフタレートの繊維等で強化したシー
トを用いて、背部支持部2aと両側部支持部2b,2b
が一体となるように袋体で形成し、内部に空気を封入し
て空気袋としたものである。
【0018】そして、支持体2を使用する場合、空気で
膨らませた支持体2を床面に載置し、この支持体2上
に、入浴者が入った状態の浴槽袋1を載せたり、入浴者
8の背部に支持体2を挿入してもよいが、空気で膨らま
せる前の支持体2の上に、入浴者8が入った状態の浴槽
袋1を位置させた後、支持体2を空気で膨らませる方
が、作業としては容易に行える。
【0019】尚、上述した支持体2は、中空の空気袋と
しているが、発泡合成樹脂にて、或いは袋体に中綿を入
れたり、或いは合成樹脂や金属にて一体成形した中実の
ものであってもよい。また、上述した例では、浴槽袋1
と支持体2を別の部材で構成しているが、浴槽袋1の下
面に、支持体2を接着剤、熱溶着等の接着にて固着し、
或いは浴槽袋1と一体成形したものであってもよい。浴
槽袋1の開口部6の形状を、浴液が溢れることがないよ
うに、入浴者8の首に密着しうる略円形状にしておけ
ば、背部支持部2aが不要となる。
【0020】図3は他の実施の形態の支持体2の斜視図
であり、支持体2は、空気袋で背部支持部2aと側部支
持部2b,2bを形成し、背部支持部2a上面に枕部9
を設けたものである。この枕部9を、追加することによ
り、入浴者8の頭部等をより高くすることができるの
で、入浴者8の頭部等が上方斜めに傾斜させた状態に保
持される。
【0021】図4は他の実施の形態の支持体2の側面図
であり、支持体2は、空気袋で背部支持部2aと側部支
持部2b,2bを形成し、背部支持部2a上面を、後方
に向けて上方斜めに傾斜させた支持斜面10を設けたもの
である。このように背部支持部2aに、支持斜面10を設
けることにより、入浴者8の頭部等が上方斜めに傾斜さ
せた状態に保持される。
【0022】給湯手段3は、前記浴槽袋1に温水、冷
水、温水や冷水に洗剤を混入したもの等の浴液を供給す
るためのものであり、具体的には図1に示すように、袋
体の下部である表面シート4及び背面シート5にそれぞ
れ位置をずらして供給管11及び排出管12を設けている。
更に、供給管11及び排出管12の先端部にホースを接続す
ることにより、貯湯部である風呂の浴液を利用し、接続
したホースの間にポンプを設けることにより、供給管11
から浴槽袋1内に風呂内の浴液を供給するとともに排出
管12から排水して全体を循環させる。尚、給湯手段3と
しては、他にもさまざまなものを用いることができ、具
体的には風呂からポンプで汲み上げ、電気温水器や太陽
熱温水器のように貯湯部を有する温水器から給湯するも
の或いはガスを使った瞬間湯沸器を用いることができ
る。
【0023】尚、上述した例では、浴槽袋1の下部から
浴液を供給するとともに排出して、浴槽袋1内を循環さ
せているが、体に温かく感じ、清潔性を考慮すると、浴
槽袋1上部に設けた開口部6から浴液を供給し、浴槽袋
1の下部から浴液を排出して浴槽袋1内を循環させる方
がより好ましく、また特に浴槽袋1内に浴液を循環させ
る必要はなく、単に浴槽袋1内に浴液を供給するだけで
あっても、入浴者8には十分に効果がある。
【0024】次に、本実施の形態の入浴装置Aを用いて
介添人が例えば寝たきり老人を入浴させる場合について
説明する。まず、1人の介添人が、部屋の中に浴槽袋1
を広げ、浴槽袋1における開閉部7であるファスナーを
下方に下げて開放し、入浴者8を仰臥させた姿勢で、或
いは抱き抱えて、或いは引きずるようにして浴槽袋1内
に位置させてファスナーを閉じると入浴者8の足元から
肩部にかけて外装した状態となる。更に、図1及び図2
に示すように、床面等に支持体2を載置し、浴槽袋1内
に入浴者8が入った状態で、入浴者8の頭部等を支持体
2の背部支持部2aにあてがうとともに、入浴者8の体
を側部支持部2bと側部支持部2bの間に位置させ、入
浴者8の頭部等を上方斜めに傾斜させ、浴槽袋1の開口
部6が上に向けた状態に保持される。そして、浴槽袋1
の下部に設けた供給管11及び排出管12にホースを連結
し、ポンプにて貯湯部である風呂の浴液を供給管11から
浴槽袋1内を浴液を供給して浴槽袋1の開口部6まで浴
液を供給した後、更に浴液を供給するとともに浴液を排
出して循環させることができる。
【0025】このように本実施の形態の入浴装置Aによ
れば、浴槽袋1と、支持体2と、給湯手段3とで構成さ
れており、浴槽袋1を外装した入浴者8を、入浴者8の
頭部等を支持体2の背部支持部2aにあてがうととも
に、入浴者8の体を側部支持部2bと側部支持部2bの
間に位置させ、入浴者8の頭部等が上方斜めに傾斜さ
せ、浴槽袋1の開口部6が上に向けた状態に保持され、
給湯手段3にて浴槽袋1内に浴液を供給することによ
り、入浴者8を入浴させることができるので、1人の介
添人によって寝たきり老人を容易に入浴させることがで
きる。しかも、支持体2の上に、浴槽袋1を外装した入
浴者8を位置させるだけで、入浴者8の頭部等を支持体
2の背部支持部2aにあてがうとともに、入浴者8の体
を側部支持部2bと側部支持部2bの間に位置させ、入
浴者8の頭部等が上方斜めに傾斜させるので、浴槽袋1
の開口部6は上方を向いた状態となり、入浴者8が多少
動いても浴槽袋1内の浴液が溢れることがなく使用が可
能となる。特に、入浴者8の体を支持体2の側部支持部
2bと側部支持部2bの間に位置させているので、浴槽
袋1が横方向に広がるのを防止して保形性を保ち、入浴
者8の体に浴槽袋1が密着することなく、心地好く入浴
することができる。更に、支持体2を空気袋で形成すれ
ば、クッション性に優れ、特に、側部支持部2bと側部
支持部2bの間の距離を、入浴者8を密着して挟持しう
る寸法関係に設定しておけば、使用中にズレたりせず、
浴槽袋1を外装した入浴者8を確実に固定することがで
きる。
【0026】更に、入浴装置Aは、浴槽袋1と、支持体
2と、給湯手段3のみから構成され、加えて主要な役割
を果たす浴槽袋1は、一対のシート4,5を重ね合わ
せ、上縁を残して外縁をシールするだけであるので、製
造が簡単に行え、安価で小型なものとすることができ
る。
【0027】また、入浴効果を高めるために、浴槽袋1
の両側の適所から、ノズルの先端を挿入し、そのノズル
から浴液、或いは洗剤を混入した浴液を、浴槽袋1内の
入浴者8の体に吹き付けたり、また通気孔を多数設けた
パイプを、浴槽袋1内に挿入し、このパイプの通気孔か
ら、温水、或いは洗剤を混入した温水を、浴槽袋1内の
入浴者8の体に吹き付けることも可能である。
【0028】尚、入浴装置Aは、身体の不自由な人等の
入浴を行うことを主目的としているが、当然に健康な体
の人が、風呂や庭等で入浴を行うために用いることも可
能である。更には、浴槽袋1全体或いは一部を透明とし
たり、或いは入浴者8の体の一部を加圧できる装置を組
み込み、例えばエステ用に使用することも可能である。
【0029】更に、図5は第2実施の形態の入浴装置A
を示すものである。支持体2は、図5(a)及び図5
(b)に示すように、背部支持体13と、一対の側部支持
体14,14とで構成されている。背部支持体13は、後方に
向けて上方斜めに傾斜させた支持斜面10を有するもので
ある。
【0030】側部支持体14は、浴槽袋1内の入浴者8の
側方に位置させる板状の部材であり、側部支持体14の大
きさは、高さが、入浴者8の胸の厚みと略同じ長さと
し、長さが、入浴者8の肩から腰ぐらいまでの長さに設
定されている。このように浴槽袋1内の両側に位置する
ように一対の側部支持体14,14を設置することにより、
浴槽袋1内の浴液が溢れないように、浴槽袋1の保形性
を保つことができる。この側部支持体14は、浴槽袋1内
の入浴者8の両側に位置するように、取り付けるのであ
るが、浴槽袋1内に位置させて接着剤にて、或いは溶着
等の接着、ピン等を用いて固定してもよく、また浴槽袋
1内に仕切シートを設けて、内部に収納部を形成して、
この収納部内に側部支持体14を収納して固定するように
したものであってもよい。更に、側部支持体14を固定す
る方法としては、ベルトを巻回して固定したり、面ファ
スナーを用いて、固定してもよい。
【0031】背部支持体13及び側部支持体14の材質とし
ては、合成樹脂、木材、金属等を採用することができ、
特に、ポリスチレン、ポリプロピレン等の発泡合成樹脂
で形成すれば、軽量で取扱い易く、便利である。また、
金属や塩化ビニルのパイプを枠体に組み立てて側部支持
体14としたものであってもよい。或いは、塩化ビニル等
の合成樹脂シートで袋体を形成し、空気を封入して膨ら
ませた空気袋であってもよい。また、上述した支持体2
では、背部支持体13及び側部支持体14を浴槽袋1と別部
材で構成しているが、一体に成形したものであってもよ
い。
【0032】このように第2実施の形態の入浴装置Aに
よれば、浴槽袋1を外装した入浴者8が、背部支持体13
を枕にして、仰臥させて寝るだけで、入浴者8の頭部等
が上方斜めに傾斜させた状態にセットすることができる
とともに、浴槽袋1内の両側に側部支持体14が設置され
ているので、浴槽袋1の保形性が保たれ、浴槽袋1の開
口部6は上方を向いた状態となり、入浴者8が多少動い
ても浴槽袋1内の浴液が溢れることがなく使用が可能と
なる。特に、入浴者8の体を支持体2の側部支持体14と
側部支持体14の間に位置させているので、浴槽袋1が横
方向に広がるのを防止して保形性を保ち、入浴者8の体
に浴槽袋1が密着することなく、しかも心地好く入浴す
ることができる。また、浴槽袋1内に側部支持体14を設
置しているので、入浴者8を両側から挟持するため、使
用中にズレたりせず、浴槽袋1を外装した入浴者8を確
実に固定することができる。
【0033】図6は第3実施の形態の入浴装置Aを示す
ものである。支持体2は、図5に示した支持体2と同様
に、背部支持体13と、一対の側部支持体14,14とで構成
されているのであるが、図6(a)及び図6(b)に示
すように、側部支持体14が浴槽袋1の外側に設けられて
いる。また、側部支持体14の取り付け方法も同様に、浴
槽袋1外に位置させて接着剤にて、或いは熱溶着等の接
着、ピン等を用いて固定してもよく、また浴槽袋1外に
仕切シートを設けて、収納部を形成して、この収納部内
に側部支持体14を挿入して固定したものであってもよ
い。更に、側部支持体14を、上片及び下片よりなるL形
形状とし、浴槽袋1を外装した入浴者8の下面に、側部
支持体14の下片を位置させて、入浴者8の両側に側部支
持体14を設置してもよく、或いは両側に位置させた側部
支持体14,14の上部又は下部又は上部及び下部を、シー
トやベルト或いはパイプ等で連結し、側部支持体14を所
定間隔に固定したものであってもよい。尚、図5及び図
6の入浴装置Aによれば、支持体2である背部支持体13
と、一対の側部支持体14,14を、接着にて浴槽袋1に固
定すれば、容易に製作を行うことができる。
【0034】図7は第4実施の形態の入浴装置Aを示す
ものである。支持体2は、図7に示すように、浴槽袋1
の表面シート4において、開口部6に沿って開閉部7を
境にして左右に口部保持部15aを設け、浴槽袋1の両側
には側部支持部15bが設けられたものである。図例の支
持体2は、口部保持部15a及び側部支持部15bを空気袋
で形成し、浴槽袋1に一体に設けている。本実施の形態
の入浴装置Aによれば、側部支持部15b,15bにより横
に広がるのを防止する効果に加えて、開口部6の周りに
口部保持部15aを設けることにより、口部保持部15aが
開口部6より高くなるので、開口部6から浴液が溢れる
のを防止することができる。
【0035】図8は第5実施の形態の入浴装置Aを示す
ものである。支持体2は、図8に示すように、所定幅ご
とに空気室16を有するシート状の空気袋(いわゆるエア
ーマット)を用いており、入浴者8の頭部から脚部に向
かうにつれて、空気室16の大きさが、徐々に小さくなる
ように設定されており、特に入浴者8の頭部を支持する
部分に、枕部17を形成しており、浴槽袋1を外装した入
浴者8が、仰向けにねころがることにより、浴槽袋1が
入浴者8の頭部に向かうにつれて上方斜めに傾斜された
状態に保持されるのである。このエアーマットである支
持体2上に、枕部17に頭を載せて仰臥させて寝るだけ
で、入浴者8の頭部等が上方斜めに傾斜させた状態とな
るので、浴槽袋1の開口部6は上方を向いた状態とな
り、入浴者8が多少動いても浴槽袋1内の浴液が溢れる
ことがなく使用が可能となる。エアーマットは、塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン等の合成樹脂シートで作成されている。
【0036】図9に示した支持体2は、図8のエアーマ
ットの変形例であり、入浴者8の頭部の方が広くなるよ
うに設定された細長い台形形状であり、細長い中央部の
空気袋18aと、両側の細長い側部の空気袋18bとよりな
る3つの部材で形成されており、内部に空気を封入する
と、頭部を支持する箇所が高くなるように設定されたも
のである。
【0037】図10は第6実施の形態の入浴装置Aを示す
ものである。支持体2は、図13に示すように、図8の支
持体2であるエアーマットの中で、特に枕部17のみを用
いたものである。
【0038】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、次に記
載する作用及び効果を奏する。請求項1記載の入浴装置
によれば、入浴者の体を浴槽袋の外面又は内部に設けた
側部支持体と側部支持体の間に位置させているので、浴
槽袋が横方向に広がるのを防止して保形性を保ち、入浴
者の体に浴槽袋が密着することなく、しかも心地好く入
浴することができる。しかも、浴槽袋内に側部支持体を
設置し、入浴者を両側から挟持するため、使用中にズレ
たりせず、浴槽袋を外装した入浴者を確実に固定するこ
とができる。
【0039】請求項2記載の入浴装置によれば、浴槽袋
を外装した入浴者が、背部支持体を枕にして、仰臥させ
て寝るだけで、入浴者の頭部等が上方斜めに傾斜させた
状態にセットすることができるとともに、浴槽袋内部又
は外側の両側に側部支持体が設置されているので、浴槽
袋の保形性を保つことができ、浴槽袋の開口部は上方を
向いた状態となり、入浴者が多少動いても浴槽袋内の浴
液が溢れることがなく使用が可能となる。
【0040】請求項3記載の入浴装置によれば、支持体
を、空気袋で形成しているので、クッション性に優れ、
心地良い入浴を楽しむことができる。
【0041】請求項4記載の入浴装置によれば、支持体
を、浴槽袋に接着にて固定するので、製作が容易に行え
る。
【0042】請求項5記載の入浴装置によれば、1人の
介添人が、部屋の中に浴槽袋を広げ、浴槽袋における開
閉部を開放し、寝たきり老人等の入浴者を浴槽袋内に位
置させ、開閉部を閉じると入浴者を外装した状態とな
る。更に、浴槽袋を外装した入浴者を、入浴者の頭部等
を支持体の背部支持部にあてがうとともに、入浴者の体
を側部支持部と側部支持部の間に位置させ、入浴者の頭
部等が上方斜めに傾斜させ、浴槽袋の開口部が上に向け
た状態に保持され、給湯手段にて浴槽袋内に浴液を供給
することにより、入浴者を入浴させることができるの
で、1人の介添人によって寝たきり老人を容易に入浴さ
せることができる。しかも、支持体の上に、浴槽袋を外
装した入浴者を位置させるだけで、入浴者の頭部等を支
持体の背部支持部にあてがうとともに、入浴者の体を側
部支持部と側部支持部の間に位置させ、入浴者の頭部等
が上方斜めに傾斜させるので、浴槽袋の開口部は上方を
向いた状態となり、入浴者が多少動いても浴槽袋内の浴
液が溢れることがなく使用が可能となる。特に、入浴者
の体を支持体の側部支持部と側部支持部の間に位置させ
ているので、浴槽袋が横方向に広がるのを防止して保形
性を保ち、入浴者の体に浴槽袋が密着することなく、心
地好く入浴することができる。
【0043】請求項6記載の入浴装置によれば、支持体
を空気袋で形成しているので、クッション性に優れ、特
に、側部支持部と側部支持部の間の距離を、入浴者を密
着して挟持しうる寸法関係に設定しておけば、使用中に
ズレたりせず、浴槽袋を外装した入浴者を確実に固定す
ることができる。
【0044】請求項7及び請求項8記載の入浴装置によ
れば、両側部支持部により横に広がるのを防止する効果
に加えて、開口部の周りに口部保持部を設けることによ
り、口部保持部が開口部より高くなるので、浴液が溢れ
るのを防止することができる。
【0045】請求項9記載の入浴装置によれば、エアー
マットである支持体上に、枕部に頭を載せて仰臥させて
寝るだけで、入浴者の頭部等が上方斜めに傾斜させた状
態となるので、浴槽袋の開口部は上方を向いた状態とな
り、入浴者が多少動いても浴槽袋内の浴液が溢れること
がなく使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の入浴装置の使用状態を示す斜
視図
【図2】(a)第1実施の形態の入浴装置の使用状態を
示す側面図 (b)同じく平面図
【図3】他の実施の形態の支持体の斜視図
【図4】他の実施の形態の支持体の使用状態を示す側面
【図5】(a)第2実施の形態の入浴装置の側面図 (b)第2実施の形態の入浴装置の平面図
【図6】(a)第3実施の形態の入浴装置の側面図 (b)第3実施の形態の入浴装置の平面図
【図7】第4実施の形態の入浴装置の斜視図
【図8】第5実施の形態の入浴装置の側面図
【図9】図8の支持体の応用例を示す支持体の斜視図
【図10】第6実施の形態の入浴装置の側面図
【符号の説明】
A 入浴装置 1 浴槽袋 2 支持
体 3 給湯手段 4 表面
シート 5 背面シート 6 開口
部 7 開閉部 8 入浴
者 9 枕部 10 支持
斜面 11 供給管 12 排出
管 13 背部支持体 14 側部
支持体 15a口部保持部 15b側部
支持部 16 空気室 17 枕部 18 空気袋

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入浴者を収納しうる内容積を有する袋体
    の上部に開口部を設けるとともに、閉じた時には水密状
    態に保持しうる開閉部を前記開口縁適所から連続して設
    けた浴槽袋と、 前記浴槽袋の外面又は内部に設けて入浴者を間に位置さ
    せる一対の側部支持体と、 よりなる入浴装置。
  2. 【請求項2】 前記浴槽袋を外装した入浴者の頭部等を
    支持する背部支持体を設けた請求項1記載の入浴装置。
  3. 【請求項3】 支持体に空気袋を用いた請求項1又は2
    記載の入浴装置。
  4. 【請求項4】 支持体を浴槽袋に接着にて固定した請求
    項1、2又は3記載の入浴装置。
  5. 【請求項5】 入浴者を収納しうる内容積を有する袋体
    の上部に開口部を設けるとともに、閉じた時には水密状
    態に保持しうる開閉部を前記開口縁適所から連続して設
    けた浴槽袋と、 前記浴槽袋を外装した入浴者の頭部等を支持する背部支
    持部の両端から、入浴者を間に位置させる側部支持部を
    並行配設した略コ字状の支持体と、 よりなる入浴装置。
  6. 【請求項6】 支持体を空気袋で形成し、側部支持部と
    側部支持部の間の距離を、浴槽袋を外装した入浴者を密
    着して挟持しうる寸法関係に設定した請求項5記載の入
    浴装置。
  7. 【請求項7】 入浴者を収納しうる内容積を有する袋体
    の上部に開口部を設けるとともに、閉じた時には水密状
    態に保持しうる開閉部を前記開口縁適所から連続して設
    けた浴槽袋の開口部に沿って、空気袋で形成された口部
    保持部を設けた入浴装置。
  8. 【請求項8】 浴槽袋の両側面に、空気袋で形成された
    一対の側部支持部を設けた請求項7記載の入浴装置。
  9. 【請求項9】 入浴者を収納しうる内容積を有する袋体
    の上部に開口部を設けるとともに、閉じた時には水密状
    態に保持しうる開閉部を前記開口縁適所から連続して設
    けた浴槽袋と、 頭部等が高くなるように設定されたエアーマットを用い
    た支持体と、 よりなる入浴装置。
JP18221897A 1997-07-08 1997-07-08 入浴装置 Pending JPH1119155A (ja)

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JP18221897A JPH1119155A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 入浴装置
US09/254,320 US6266830B1 (en) 1997-07-08 1998-07-06 Bathing apparatus
EP98929856A EP0925773A1 (en) 1997-07-08 1998-07-06 Bathing apparatus
CA002263217A CA2263217A1 (en) 1997-07-08 1998-07-06 Bathing apparatus
PCT/JP1998/003043 WO1999002117A1 (fr) 1997-07-08 1998-07-06 Dispositif de bain
AU79381/98A AU7938198A (en) 1997-07-08 1998-07-06 Bathing apparatus

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108042030A (zh) * 2017-12-25 2018-05-18 钱月珍 方便伸展的舒适型浴袋

Cited By (2)

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CN108042030A (zh) * 2017-12-25 2018-05-18 钱月珍 方便伸展的舒适型浴袋
CN108042030B (zh) * 2017-12-25 2019-11-15 新昌县七星街道菊燕百货批发部 方便伸展的舒适型浴袋

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