JPH11190965A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11190965A
JPH11190965A JP9358579A JP35857997A JPH11190965A JP H11190965 A JPH11190965 A JP H11190965A JP 9358579 A JP9358579 A JP 9358579A JP 35857997 A JP35857997 A JP 35857997A JP H11190965 A JPH11190965 A JP H11190965A
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JP
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belt
image carrier
stop
rotation position
rotation
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JP9358579A
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English (en)
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Hiroyoshi Ando
裕喜 安藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトが連続して同じ停止位置で停止す
ることを防止すること。 【解決手段】 画像記録動作終了時に前記像担持体およ
びベルトBの回転停止動作の開始信号を出力する停止動
作開始信号出力手段C1、前記回転停止動作の開始信号
が出力された場合に前記像担持体停止回転位置記憶手段
C3に記憶された像担持体の停止回転位置に基づいて像
担持体の次の停止予定回転位置を算出するとともに前記
像担持体停止予定回転位置に対応して定まるベルトBの
停止予定回転位置が前記ベルトBの停止可能回転位置で
ない場合に前記像担持体停止予定回転位置に基づいて新
たな像担持体停止予定回転位置を算出し、前記像担持体
停止予定回転位置に対応して定まるベルトBの停止予定
回転位置が前記ベルトBの停止可能回転位置である場合
に前記像担持体停止予定回転位置を次の像担持体停止位
置と決定する像担持体停止位置決定手段C4を有する回
転制御装置C。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザー
プリンタ、その他の静電写真方式の画像形成装置に関
し、中間転写ベルトやシート搬送ベルト等のベルトを用
いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は中間転写体を有する従来のカラ
ー画像形成装置の概略説明図である。図14に示すタン
デム型フルカラーの画像形成装置Uは、K(黒)、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の4色の
トナー像を形成するそれぞれ個別の像担持体(16k,
16y,16m,16c)を有する。各像担持体(16k,
16y,16m,16c)はそれぞれの帯電器(17k,1
7y,17m,17c)により一様に帯電された後、画像
書込領域(Q1k、Q1y、Q1m、Q1c)において変調され
たレーザビーム(Lk,Ly,Lm,Lc)によりその表面
に静電潜像が形成される。前記像担持体(16k,16
y,16m,16c)表面の静電潜像は、現像領域(Q2
k,Q2y,Q2m,Q2c)において現像器(18k,18
y,18m,18c)によりトナー像に現像される。その
現像されたトナー像は、現像領域(Q2k,Q2y,Q2m,
Q2c)の下流にある転写前コロトロン(19k,19y,
19m,19c)により帯電量を均一化してから、1次転
写領域(Q3k,Q3y,Q3m,Q3c)で転写器(23k,
23y,23m,23c)により中間転写ベルト(中間転
写体)Bに転写される。
【0003】像担持体(16k,16y,16m,16c)
は中間転写ベルトBにトナー像を転写した後、その表面
の残留トナーはクリーニング前コロトロン(21k,2
1y,21m,21c)で除電され、像担持体クリーナ
(22k,22y,22m,22c)で除去される。前記像
担持体(16k,16y,16m,16c)に形成された各
色のトナー像は、1次転写領域(Q3k,Q3y,Q3m,Q
3c)で中間転写ベルトB上に順次重ねて転写されカラー
のトナー像が形成される。中間転写ベルトBに転写され
たカラートナー像は2次転写領域Q4で記録シートに一
括して転写(2次転写)される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記画像形成装置にお
いて複写作業が終了し、像担持体及び転写ベルトの回転
が停止する際、前記中間転写ベルトや記録シートを吸着
して複数の像担持体の転写領域を順次通過するシート搬
送ベルト等の表面の同じ部分が繰り返し転写領域に停止
すると、転写器がコロトロンにより構成されている場合
は放電の影響により、または転写器が転写ロールにより
構成されている場合には転写ロールおよび像担持体間の
ニップ圧(挟持圧力)によりベルトが悪影響(変質、変
形等)を受けるという問題点があった。また、像担持体
もその表面部分の同じ部分が帯電器や像担持体クリーナ
部などに対向する領域に繰り返し停止した場合、帯電器
の放電やクリーニングブレードとの接触圧などの影響に
より像担持体表面の前記帯電器や像担持体クリーナ部な
どに対向する領域に繰り返し停止した特定部分の感光体
特性が劣化あるいは変化し、これが原因で複写された画
面上に原稿画像には無い特定の濃い帯や細い線などが発
生する。
【0005】また、中間転写ベルトBのシーム部(継ぎ
目)が転写領域やベルト支持ロールのようなベルトに曲
率を与える領域で停止することがあり、この状態で長時
間放置された場合、ベルトのシーム部が破損あるいは劣
化するという問題点もあった。
【0006】前述の問題点を解決するためには、像担持
体やベルトを同じ位置に繰り返し停止させないようにす
る必要がある。また、シーム(継ぎ目)のあるベルトで
はシームがベルト支持ローラ上のようなベルトに曲率を
与える領域を避けて停止させる必要がある。前記像担持
体およびベルトの双方の停止位置を制御している装置
や、ベルトのシームの停止位置をベルト支持ローラ上を
避けるようにした技術は現存していないが、これに若干
関連する技術として、次の技術(J01)が知られてい
る。 (J01)特開平4ー50987号公報記載の技術 この公報には、像担持ベルトの回転方向を位置センサー
によって検出するための検出マークがベルト上に設けら
れ、ベルトの回転が停止するときに前記検出マークが駆
動用ローラから離れた位置に停止するよう制御すること
が記載されている。
【0007】(前記(J01)の問題点)この(J01)の
技術は、転写ベルト(像担持ベルト)の回転方向や位置
を検出するための検出マークが駆動ローラ上に長期間停
止をすると、検出マークの形状が変形し、その変形によ
り位置制御精度が悪くなるため検出マークが駆動ローラ
上に停止しないよう考案された技術であり、シーム部の
破損あるいは劣化を防止するための技術ではない。当然
のことながら像担持体との関連等は記載されていない。
また、この技術では像担持体の回転停止位置は制御され
ていないため、その周囲に保持される帯電器や像担持体
クリーナ部などに像担持体表面の同一部分が対向する状
態で繰り返し停止することが発生する。そのため、帯電
器や像担持体クリーナ部などに繰り返し近接あるいは接
している像担持体表面の部分は感光体特性が劣化あるい
は変化し、これらが複写された画面上に原稿画像には無
い特定の濃い帯や細い線などを発生させるという前記像
担持体の問題点は解決されていない。また、シーム(継
ぎ目)を有する中間転写ベルトを使用する場合の、ベル
ト停止時の前記シームの停止位置がベルト支持ロール上
にならないようにし且つベルトが同じ停止位置に続けて
停止しないようにする技術は記載されていない。
【0008】また、従来次の技術(J02)が知られてい
る。 (J02)特開平5ー158300号記載の技術 この公報には、像担持体が回転する際、その回転に同期
したパルス発生器が発するクロックパルス数を検出し、
前回停止した位置から少しずれた箇所で像担持体を停止
させることにより、像担持体表面のコロナ放電器に対向
する場所を変え、コロナ放電に伴うO3(オゾン)、N
x(窒素酸化物)等の生成物で像担持体の特定部位が
集中的に損傷することを防止することが記載されてい
る。 (前記(J02)の問題点) この(J02)の技術は、像担持体の回転が停止する際、
その停止位置が、繰り返しコロナ放電器に対向する位置
にこないよう考案された技術であり、像担持体クリーナ
部などに繰り返し接する場所への配慮やベルト(中間転
写ベルトまたはシート搬送ベルト)の停止位置に関して
は記載されておらず、前記((J01)の問題点)で述べ
たと同様、前記ベルトへの悪影響は解決されない。
【0009】本発明は、前述の事情に鑑み、次の(O0
1)〜(O03)の記載内容のいずれかを課題とする。 (O01)像担持体が連続して同じ停止位置で停止するの
を防止すること。 (O02)シーム(継ぎ目)を有するベルトを停止させる
際、前記シームをベルト支持ロールのような曲面上に停
止させないようにすること。 (O03)ベルトが連続して同じ停止位置で停止すること
を防止すること。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施
例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符
号をカッコで囲んだものとして付記する。また、本発明
を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本
発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実
施例に限定するためではない。
【0011】(第1発明)前記課題を解決するために、
本発明の画像形成装置は、下記の要件を備えたことを特
徴とする、(A01)回転移動する表面にトナー像が形成
される像担持体(16k,16y,16m,16c)、前記
像担持体表面を一様に帯電させる帯電器(17k,17
y,17m,17c)、前記一様に帯電された像担持体表
面に静電潜像を書き込む潜像書込装置(ROSk,RO
Sy,ROSm,ROSc)、前記像担持体表面に形成さ
れた静電潜像をトナー像に現像する現像器(18k,1
8y,18m,18c)、および前記現像されたトナー像
を転写材(B)に転写する転写領域(Q3k,Q3y,Q3
m,Q3c)の下流側に配置されて前記像担持体表面の残
留トナーを回収するクリーニング部材(22k,22y,
22m,22c)を有するトナー像形成装置(Tk,Ty,
Tm,Tc)、(A02)ベルト駆動ロール(26)および
複数の従動ロール(27〜29)を含む複数のベルト支
持ロール(26〜29)により回転可能に支持されると
ともに前記複数の各トナー像形成装置(Tk,Ty,T
m,Tc)の各転写領域(Q3k,Q3y,Q3m,Q3c)を通
って回転移動するベルト(B)、(A03)前記トナー像
形成装置(Tk,Ty,Tm,Tc)の各転写領域(Q3k,
Q3y,Q3m,Q3c)にそれぞれ配置された転写器(23
k,23y,23m,23c)、(A04)前記各像担持体
(16k,16y,16m,16c)の回転駆動装置(Dk
〜Dc,Mk〜Mc)の作動および前記ベルト駆動ロール
(26)の回転駆動装置(D1,M1)の作動を制御する
回転制御装置(C)、(A05)画像記録動作終了時に前
記像担持体およびベルト(B)の回転停止動作の開始信
号を出力する停止動作開始信号出力手段(C1)、前記
像担持体の回転位置を検出する像担持体回転位置検出手
段(Ck,Cy,Cm,Cc)、前記ベルト(B)の回転位
置を検出するベルト回転位置検出手段(Cb)、前記ベ
ルト(B)の予め設定した停止可能回転位置を記憶する
ベルト停止可能回転位置記憶手段(C2,C8)、前記像
担持体が停止したときの回転位置を記憶する像担持体停
止回転位置記憶手段(C3)、前記回転停止動作の開始
信号が出力された場合に前記像担持体停止回転位置記憶
手段(C3)に記憶された像担持体(16k,16y,1
6m,16c)の停止回転位置に基づいて次の像担持体停
止予定回転位置を算出するとともに前記像担持体停止予
定回転位置に対応して定まるベルト(B)の停止予定回
転位置が前記ベルト(B)の停止可能回転位置でない場
合に前記像担持体停止予定回転位置に基づいて新たな像
担持体停止予定回転位置を算出し、前記像担持体停止予
定回転位置に対応して定まるベルト(B)の停止予定回
転位置が前記ベルト(B)の停止可能回転位置である場
合に前記像担持体停止予定回転位置を次の像担持体停止
位置と決定する像担持体停止位置決定手段(C4)、お
よび、前記像担持体停止位置決定手段(C4)により決
定された前記次の像担持体停止位置に前記像担持体(1
6k,16y,16m,16c)を停止させると同時に前記
中間転写ベルト(B)を停止させる像担持体・ベルト停
止手段(C5)を有する前記回転制御装置(C)。
【0012】(第1発明の説明)前記ベルト(B)とし
ては像担持体(16k,16y,16m,16c)上のトナ
ー象が直接転写される中間転写ベルト(B)またはトナ
ー像が転写される記録シートを搬送するシート搬送ベル
トを使用することが可能である。前記転写材(B)とし
ては、中間転写ベルト(B)または、シート搬送ベルト
により搬送される記録シートが使用される。前記像担持
体停止位置決定手段(C4)は、前記像担持体(16k,
16y,16m,16c)の停止回転位置に基づいて次の
像担持体(16k,16y,16m,16c)停止予定回転
位置を算出する際、または前記像担持体停止予定回転位
置に基づいて新たな像担持体停止予定回転位置を算出す
る際、設定された所定の回転量を加算することにより、
前記次の停止予定回転位置または新たな停止予定回転位
置を算出するように構成することが可能である。前記所
定の回転量は一定としたり、異ならせたりすることが可
能である。前記画像記録動作終了時に前記像担持体(1
6k,16y,16m,16c)およびベルト(B)の回転
停止動作の開始信号を出力する停止動作開始信号出力手
段(C1)は、最終画像の静電潜像書込終了時から一定
時間経過後、または定着装置通過時等を前記画像記録動
作終了時として、前記回転停止動作の開始信号を出力す
るように構成することが可能である。前記画像記録動作
終了時に前記像担持体(16k,16y,16m,16c)
およびベルト(B)の回転停止動作の開始信号を出力す
る停止動作開始信号出力手段(C1)は、前記ベルト
(B)が中間転写ベルト(B)である場合には、最終画
像の2次転写終了時から所定時間経過後(中間転写ベル
トの画像形成部がベルトクリーナ(32)を通過した
時)を、前記画像記録動作終了時として、前記回転停止
動作の開始信号を出力するように構成することが可能で
ある。
【0013】(第1発明の作用)前記構成を備えた本発
明の画像形成装置では、回転移動する像担持体(16
k,16y,16m,16c)は、帯電器(17k,17y,
17m,17c)により一様に帯電され、潜像書込装置
(ROSk,ROSy,ROSm,ROSc)により静電潜
像が書き込まれる。現像器(18k,18y,18m,1
8c)は、前記像担持体(16k,16y,16m,16
c)表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する。
このようにして、回転移動する像担持体(16k,16
y,16m,16c)の表面にトナー像が形成される。ベ
ルト駆動ロール(26)および複数の従動ロール(27
〜29)を含む複数のベルト支持ロール(26〜29)
により回転可能に支持されたベルト(B)は、前記各ト
ナー像形成装置(Tk,Ty,Tm,Tc)の前記各転写領
域(Q3k,Q3y,Q3m,Q3c)を通って回転移動する。
前記各トナー象形成装置の像担持体(16k,16y,1
6m,16c)表面に形成されたトナー象は、前記各転写
領域(Q3k,Q3y,Q3m,Q3c)において転写器(23
k,23y,23m,23c)により中間転写ベルト(B)
またはベルトにより搬送される記録シート(S)等の転
写材に転写される。前記像担持体(16k,16y,16
m,16c)表面の移動方向に沿った前記転写領域(Q3
k,Q3y,Q3m,Q3c)の下流側に配置されたクリーニ
ング部材(22k,22y,22m,22c)は、前記複数
の各トナー像形成装置(Tk,Ty,Tm,Tc)の像担持
体(16k,16y,16m,16c)表面の残留トナーを
回収する。
【0014】前記像担持体(16k,16y,16m,1
6c)および前記ベルト(B)の回転駆動は、回転制御
装置(C)によりその作動を制御されている。回転制御
装置(C)のベルト停止可能回転位置記憶手段(C2,
C8)は、予め決められた前記ベルト(B)の停止可能
回転位置を記憶する。像担持体停止回転位置記憶手段
(C3)は、前記像担持体(16k,16y,16m,16
c)が停止したときの回転位置を記憶する。像担持体回
転位置検出手段(Ck,Cy,Cm,Cc)は、前記像担持
体(16k,16y,16m,16c)の回転位置を検出す
る。ベルト回転位置検出手段(Cb)は、ベルト(B)
の回転位置を検出する。
【0015】停止動作開始信号出力手段(C1)は、画
像記録動作終了時に前記像担持体(16k,16y,16
m,16c)およびベルト(B)の回転を所定の回転位置
で停止させるため、回転停止動作(停止のためのシーケ
ンス)の開始信号を出力する。前記回転停止動作の開始
信号が出力された場合、像担持体停止位置決定手段(C
4)は、前記像担持体停止回転位置記憶手段(C3)に記
憶された作動前の像担持体(16k,16y,16m,1
6c)の停止回転位置に基づいて、次の像担持体停止予
定回転位置を算出するとともに前記像担持体停止予定回
転位置に対応して定まるベルト(B)の停止予定回転位
置がベルト(B)の停止可能回転位置でない場合には、
前記像担持体停止予定回転位置に基づいて新たな像担持
体停止予定回転位置を算出する。前記算出した像担持体
停止予定回転位置に対応して定まるベルト(B)の停止
予定回転位置が前記ベルト(B)の停止可能回転位置で
ある場合に前記像担持体停止予定回転位置を次の像担持
体停止位置と決定する。像担持体・ベルト停止手段(C
5)は、前記像担持体停止位置決定手段(C4)により決
定された前記次の像担持体停止位置に像担持体(16
k,16y,16m,16c)を停止させると同時に前記ベ
ルト(B)を停止させる。したがって、本発明は、ベル
ト(B)を予め設定したベルト停止可能回転位置におい
てのみ停止させることができるとともに像担持体(16
k,16y,16m,16c)が同じ位置に連続して停止す
ることを防止することができる。
【0016】(第2発明)また、本出願の第2発明の画
像形成装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(B01)回転移動する表面にトナー像が形成される像担
持体(16k,16y,16m,16c)、前記像担持体表
面を一様に帯電させる帯電器(17k,17y,17m,
17c)、前記一様に帯電された像担持体表面に静電潜
像を書き込む潜像書込装置(ROSk,ROSy,ROS
m,ROSc)、前記像担持体表面に形成された静電潜像
をトナー像に現像する現像器(18k,18y,18m,
18c)、前記現像されたトナー像を転写材(B)に転
写する転写領域(Q4)の下流側に配置されて前記像担
持体表面の残留トナーを回収するクリーニング部材(2
2k,22y,22m,22c)を有するトナー像形成装置
(Tk,Ty,Tm,Tc)、(B02)ベルト駆動ロール
(26)および複数の従動ロール(27〜29)を含む
複数のベルト支持ロール(26〜29)により回転可能
に支持されるとともに前記トナー像形成装置(Tk,T
y,Tm,Tc)の前記各転写領域(Q3k,Q3y,Q3m,
Q3c)を順次通って回転移動するベルト(B)、(B0
3)前記トナー像形成装置(Tk,Ty,Tm,Tc)の各
転写領域(Q3k,Q3y,Q3m,Q3c)にそれぞれ配置さ
れた転写器(23k,23y,23m,23c)、(B04)
前記各像担持体(16k,16y,16m,16c)の回転
駆動装置(Dk〜Dc,Mk〜Mc)の作動および前記ベル
ト駆動ロール(26)の回転駆動装置(D1,M1)の作
動を制御する回転制御装置(C)、(B05)画像記録動
作終了時に前記像担持体(16k,16y,16m,16
c)およびベルト(B)の回転停止動作の開始信号を出
力する停止動作開始信号出力手段(C1)、前記ベルト
(B)の回転位置を検出するベルト回転位置検出手段
(Cb)、前記ベルト(B)の予め設定した停止可能回
転位置を記憶するベルト停止可能回転位置記憶手段(C
2,C8)、前記ベルト(B)が停止したときの回転位置
を記憶するベルト停止回転位置記憶手段(C13)、前記
回転停止動作の開始信号が出力された場合に前記ベルト
停止回転位置記憶手段(C13)に記憶されたベルト
(B)の停止回転位置に基づいてベルト(B)の次の停
止予定回転位置を算出するとともに前記ベルト停止予定
回転位置が前記ベルト(B)の停止可能回転位置でない
場合には、前記ベルト停止予定回転位置に基づいて新た
なベルト停止予定回転位置を算出し、前記ベルト停止予
定回転位置が前記ベルトの停止可能回転位置である場合
に前記ベルト停止予定回転位置を次のベルト停止位置と
決定するベルト停止位置決定手段(C14)、および、前
記ベルト停止位置決定手段(C14)により決定された前
記次のベルト停止位置に前記ベルト(B)を停止させる
と同時に前記像担持体(16k,16y,16m,16c)
を停止させる像担持体・ベルト停止手段(C5)を有す
る前記回転制御装置(C)。
【0017】(第2発明の説明)前記ベルト停止位置決
定手段(C14)は、前記ベルト(B)の停止回転位置に
基づいて次のベルト停止予定回転位置を算出する際、ま
たは前記ベルト停止予定回転位置に基づいて新たなベル
ト停止予定回転位置を算出する際、設定された所定の回
転量を加算することにより、前記次の停止予定回転位置
または新たな停止予定回転位置を算出するように構成す
ることが可能である。前記所定の回転量は一定とした
り、異ならせたりすることが可能である。
【0018】(第2発明の作用)また、前記構成を備え
た第2発明の画像形成装置では、前記像担持体(16
k,16y,16m,16c)および前記ベルト(B)の回
転駆動は、回転制御装置(C)によりその作動を制御さ
れている。回転制御装置(C)のベルト停止可能回転位
置記憶手段(C2,C8)は、予め決められた前記ベルト
(B)の停止可能回転位置を記憶する。ベルト停止回転
位置記憶手段(C13)は、前記ベルト(B)が停止した
ときのベルト回転位置を記憶する。ベルト回転位置検出
手段(Cb)は、前記ベルト(B)の回転位置を検出す
る。
【0019】停止動作開始信号出力手段(C1)は、画
像記録動作終了時に前記ベルト(B)の回転を所定の回
転位置で停止させるため、回転停止動作(停止のための
シーケンス)の開始信号を出力する。前記回転停止動作
の開始信号が出力された場合、ベルト停止位置決定手段
(C14)は、前記ベルト停止回転位置記憶手段(C13)
に記憶された作動前のベルト(B)の停止回転位置に基
づいて、次のベルト停止予定回転位置を算出するととも
に前記算出した次のベルト停止予定回転位置がベルト
(B)の停止可能回転位置でない場合には、前記ベルト
停止予定回転位置に基づいて新たなベルト停止予定回転
位置を算出する。前記算出したベルト停止予定回転位置
が前記ベルト(B)の停止可能回転位置である場合に前
記ベルト停止予定回転位置を次のベルト停止位置と決定
する。
【0020】像担持体・ベルト停止手段(C5)は、前
記ベルト停止位置決定手段(C14)により決定された前
記次のベルト停止位置にベルト(B)を停止させると同
時に前記像担持体(16k,16y,16m,16c)を停
止させる。したがって、本発明は、ベルト(B)を予め
設定したベルト停止可能回転位置においてのみ停止させ
ることができるとともに、ベルト(B)が同じ位置に連
続して停止することを防止することができる。この第2
発明のその他の作用は前記第1発明と同様である。
【0021】(第3発明)また、本出願の第3発明の画
像形成装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(C01)回転移動する表面にトナー像が形成される像担
持体(16k,16y,16m,16c)、前記像担持体表
面を一様に帯電させる帯電器(17k,17y,17m,
17c)、前記一様に帯電された像担持体表面に静電潜
像を書き込む潜像書込装置(ROSk,ROSy,ROS
m,ROSc)、前記像担持体表面に形成された静電潜像
をトナー像に現像する現像器(18k,18y,18m,
18c)、前記現像されたトナー像を転写材(B)に転
写する転写領域(Q3k,Q3y,Q3m,Q3c)の下流側に
配置されて前記像担持体表面の残留トナーを回収するク
リーニング部材(22k,22y,22m,22c)を有す
るトナー像形成装置(Tk,Ty,Tm,Tc)、(C02)
ベルト駆動ロール(26)および複数の従動ロール(2
7〜29)を含む複数のベルト支持ロール(26〜2
9)により回転可能に支持されるとともに前記トナー像
形成装置(Tk,Ty,Tm,Tc)の前記各転写領域(Q
3k,Q3y,Q3m,Q3c)を順次通って回転移動し、且つ
無端状に形成するための継ぎ目であるシーム(B2)を
有するベルト(B)、(C03)前記トナー像形成装置
(Tk,Ty,Tm,Tc)の各転写領域(Q3k,Q3y,Q
3m,Q3c)にそれぞれ配置された転写器(23k,23
y,23m,23c)、(C04)前記各像担持体(16k,
16y,16m,16c)の回転駆動装置(Dk〜Dc,Mk
〜Mc)の作動および前記ベルト駆動ロール(26)の
回転駆動装置(D1,M1)の作動を制御する回転制御装
置(C)、(C05)画像記録動作終了時に前記像担持体
(16k,16y,16m,16c)およびベルト(B)の
回転停止動作の開始信号を出力する停止動作開始信号出
力手段(C1)、前記ベルト(B)の回転位置を検出す
るベルト回転位置検出手段(Cb)、前記ベルト(B)
の予め設定した停止可能回転位置を記憶するベルト停止
可能回転位置記憶手段(C2,C8)、前記回転停止動作
の開始信号が出力された場合に前記ベルト回転位置検出
手段(Cb)により検出されるベルト回転位置に基づい
て次のベルト停止予定回転位置を算出するとともに前記
ベルト停止予定回転位置が前記ベルト(B)の停止可能
回転位置でない場合には、前記ベルト停止予定回転位置
に基づいて新たなベルト停止予定回転位置を算出し、前
記ベルト停止予定回転位置が前記ベルト(B)の停止可
能回転位置である場合に前記ベルト停止予定回転位置を
次のベルト停止位置と決定するベルト停止位置決定手段
(C14)、および、前記ベルト停止位置決定手段(C1
4)により決定された前記次のベルト停止位置に前記ベ
ルト(B)を停止させると同時に前記像担持体(16
k,16y,16m,16c)を停止させる像担持体・ベル
ト停止手段(C5)を有する前記回転制御装置(C)、
(C06)前記シーム(B2)がベルト支持ロール(26
〜29)表面に接触しない位置を前記ベルト停止可能回
転位置として記憶した前記ベルト停止可能回転位置記憶
手段(C2,C8)。
【0022】(第3発明の説明)前記ベルト停止位置決
定手段(C14)は、前記ベルト(B)の検出回転位置に
基づいて次のベルト停止予定回転位置を算出する際、ま
たは前記ベルト停止予定回転位置に基づいて新たなベル
ト停止予定回転位置を算出する際、設定された所定の回
転量を加算することにより、前記次の停止予定回転位置
または新たな停止予定回転位置を算出するように構成す
ることが可能である。前記所定の回転量は一定とした
り、異ならせたりすることが可能である。
【0023】(第3発明の作用)また、前記構成を備え
た第3発明の画像形成装置では、前記像担持体(16
k,16y,16m,16c)および前記ベルト(B)の回
転駆動は、回転制御装置(C)によりその作動を制御さ
れている。回転制御装置(C)のベルト停止可能回転位
置記憶手段(C2,C8)は、予め決められた前記ベルト
(B)の停止可能回転位置を記憶する。ベルト回転位置
検出手段(Cb)は、前記ベルト(B)の回転位置を検
出する。
【0024】停止動作開始信号出力手段(C1)は、画
像記録動作終了時に前記ベルト(B)の回転を所定の回
転位置で停止させるため、回転停止動作(停止のための
シーケンス)の開始信号を出力する。前記回転停止動作
の開始信号が出力された場合、ベルト停止位置決定手段
(C14)は、前記ベルト回転位置検出手段(Cb)によ
り検出されたベルト(B)の検出回転位置に基づいて、
次のベルト停止予定回転位置を算出するとともに前記算
出したベルト(B)の停止予定回転位置がベルト(B)
の停止可能回転位置でない場合には、前記ベルト停止予
定回転位置に基づいて新たなベルト停止予定回転位置を
算出する。前記算出したベルト停止予定回転位置が前記
ベルト(B)の停止可能回転位置である場合に前記ベル
ト停止予定回転位置を次のベルト停止位置と決定する。
【0025】像担持体・ベルト停止手段(C5)は、前
記ベルト停止位置決定手段(C14)により決定された前
記次のベルト停止位置にベルト(B)を停止させると同
時に前記像担持体(16k,16y,16m,16c)を停
止させる。したがって、本発明は、ベルト(B)を予め
設定したベルト停止可能回転位置においてのみ停止させ
ることができるとともに、ベルト(B)が同じ位置に連
続して停止することを防止することができる。この第3
発明では、前記ベルト停止可能回転位置記憶手段(C
2,C8)は、前記ベルトのシーム(継ぎ目)がベルト支
持ロール(26〜29)表面に接触しない位置を前記ベ
ルト停止可能回転位置として記憶している。したがっ
て、この第3発明はベルト(B)のシームがベルト支持
ロール(26〜29)上に停止することを防止すること
ができる。この第3発明のその他の作用は前記第2発明
と同様である。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1発明の実施の形態1)本発
明の画像形成装置の実施の形態1は、前記本発明におい
て下記の要件(A06)を備えたことを特徴とする、(A
06)ベルト長が所定値のときの基準のベルト停止可能回
転位置を記憶する基準のベルト停止可能回転位置記憶手
段(C2)と、前記ベルト停止可能回転位置をベルト長
に応じて補正するベルト停止可能回転位置補正手段(C
7)と、前記ベルト停止可能回転位置補正手段(C7)に
より補正されたベルト停止可能回転位置を記憶する補正
後のベルト停止可能回転位置記憶手段(C8)とを有す
る前記回転制御装置(C)。「前記ベルト停止可能回転
位置をベルト長に応じて補正するベルト停止可能回転位
置補正手段(C7)」は、前記回転停止動作の開始信号
が出力された時のベルト長に応じて前記ベルト停止可能
回転位置を補正するように構成することが好ましい。
【0027】(第1発明の実施の形態1の作用)本発明
の画像形成装置の実施の形態1では、基準のベルト停止
可能回転位置記憶手段(C2)はベルト長が所定値のと
きの基準のベルト停止可能回転位置を記憶する。ベルト
停止可能回転位置補正手段(C7)は、前記ベルト停止
可能回転位置をベルト長に応じて補正する。補正後のベ
ルト停止可能回転位置記憶手段(C8)は、前記ベルト
停止可能回転位置補正手段(C7)により補正されたベ
ルト停止可能回転位置を記憶する。したがって、前記回
転制御装置(C)は、ベルト長が変化した場合でも、ベ
ルト(B)をベルトが悪影響を受けないベルト停止可能
回転位置に停止させることができる。
【0028】(第1発明の実施の形態2)本発明の画像
形成装置の実施の形態2は前記本発明または本発明の実
施の形態1において、下記の要件(A07),(A08)を
備えたことを特徴とする、(A07)無端状に形成するた
めの継ぎ目であるシーム(B2)を有する前記ベルト
(B)、(A08)前記シーム(B2)が前記複数のベル
ト支持ロール(26〜29)と接触しないベルト回転位
置を前記ベルト停止可能回転位置として記憶する前記ベ
ルト停止可能回転位置記憶手段(C2,C8)。
【0029】(第1発明の実施の形態2の作用)本発明
の画像形成装置の実施の形態2では、前記ベルト(B)
は、無端状に形成するための継ぎ目であるシーム(B
2)を有する。前記ベルト停止可能回転位置記憶手段
(C2,C8)は、前記シーム(B2)が前記複数のベル
ト支持ロール(26〜29)と接触しないベルト回転位
置を前記ベルト停止可能回転位置として記憶する。した
がって、本発明の画像形成装置の実施の形態2は、ベル
ト(B)のシーム(B2)が前記ベルト支持ロール(2
6〜29)と接触しない位置でベルトを停止させること
ができる。
【0030】(第1発明の実施の形態3)本発明の画像
形成装置の実施の形態3は前記本発明または本発明の実
施の形態1もしくは2において、下記の要件(A09)を
備えたことを特徴とする、(A09)像担持体(16k,
16y,16m,16c)表面を劣化させる領域である像
担持体負荷領域に停止した像担持体表面部分が連続して
前記像担持体負荷領域に停止しない像担持体回転位置を
前記次の像担持体停止位置と決定する前記像担持体停止
位置決定手段(C4)。
【0031】(第1発明の実施の形態3の作用)本発明
の画像形成装置の実施の形態3では、前記像担持体停止
位置決定手段(C4)は、像担持体(16k,16y,1
6m,16c)表面を劣化させる領域である像担持体負荷
領域に停止した像担持体表面部分が連続して前記像担持
体負荷領域に停止しない像担持体回転位置を前記次の像
担持体停止位置と決定する。したがって、本発明の画像
形成装置の実施の形態3は、像担持体(16k,16y,
16m,16c)表面が連続して像担持体負荷領域に停止
するのを防止することができるので、像担持体(16
k,16y,16m,16c)の寿命を延ばすことができ
る。
【0032】(第1発明の実施の形態4)本発明の画像
形成装置の実施の形態4は前記本発明または本発明の実
施の形態1ないし3のいずれかにおいて、下記の要件
(A010)を備えたことを特徴とする、(A010)像担持
体(16k,16y,16m,16c)の前回の停止回転位
置または前回算出した停止予定回転位置に、予め設定し
た像担持体表面の移動距離に対応した回転量を加算して
次の像担持体停止予定回転位置を算出するとともに、前
記予め設定した像担持体表面の移動距離と像担持体周長
とが互いに素の関係に設定された前記像担持体停止位置
決定手段(C4)。
【0033】(第1発明の実施の形態1の作用)前記構
成を備えた本発明の画像形成装置の実施の形態1では、
前記像担持体停止位置決定手段(C4)は、像担持体
(16k,16y,16m,16c)の前回の停止回転位置
または前回算出した停止予定回転位置に予め設定した像
担持体表面の移動距離に対応した回転量を加算して次の
像担持体停止予定回転位置を算出する。前記予め設定し
た像担持体表面の移動距離と像担持体周長とが互いに素
の関係に設定されているので、前回の像担持体停止位置
と今回の像担持体停止位置とが同一の位置となる確率は
非常に小さい。
【0034】もし仮に、前記予め設定した像担持体(1
6k,16y,16m,16c)表面の移動距離R1と像担
持体周長R0とが互いに素でない場合、例えば、像担持
体(16k,16y,16m,16c)の周長がR0=10
00mmの場合にR1=200mmとした場合、前回の
像担持体停止回転位置にR1=200mmを加算して像
担持体停止予定回転位置が算出される。この算出された
像担持体停止予定回転位置に対応するベルト(B)の停
止予定回転位置が前記ベルト(B)の停止可能回転位置
でない場合には、さらにR1=200mmを加算して新
たな像担持体停止予定回転位置を算出するが、このよう
な算出を5回繰り返したときに200mm×5=100
0mmとなって前回の像担持体停止位置と同じ位置とな
ってしまう。これに対し、第1発明の実施の形態1で
は、前記予め設定した像担持体表面の移動距離と像担持
体周長とが互いに素の関係に設定することにより、前回
の像担持体停止位置と今回の像担持体停止位置とが同一
の位置となる確率を非常に小さくすることができる。
【0035】(第2発明の実施の形態1)第2発明の画
像形成装置の実施の形態1は、前記第1発明において下
記の要件(A06)を備えたことを特徴とする、(B06)
前記ベルト(B)の前回の停止回転位置または前回算出
した停止予定回転位置に、予め設定したベルト(B)の
移動距離に対応した回転量を加算して次のベルト停止予
定回転位置を算出するとともに、前記予め設定したベル
ト表面の移動距離とベルト周長とが互いに素の関係に設
定された前記ベルト停止位置決定手段。
【0036】(第2発明の実施の形態1の作用)前記構
成を備えた第2発明の画像形成装置の実施の形態1で
は、前記予め設定したベルト表面の移動距離とベルト周
長とが互いに素の関係に設定することにより、前回のベ
ルト停止位置と今回のベルト停止位置とが同一の位置と
なる確率を非常に小さくすることができる。
【0037】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の画像形成
装置の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の画像形成装置
(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図であ
る。図2は像担持体並びに中間転写ベルト周辺部の説明
図である。図3はベルト停止可能基準領域およびベルト
長に応じて補正した補正後のベルト停止可能領域を示す
図表である。図4は像担持体周辺の説明図である。図5
は像担持体上の負荷領域を示す図である。図6は本発明
の画像形成装置の機能を示すブロック線図である。画像
形成装置としてのタンデム式デジタルカラー複写機U
は、上部にコピースタートキーUI1、テンキーUI2、
コピー設定枚数入力キーUI3、用紙種類入力キーUI
4、表示部UI5等を有するUI(ユーザインタフェー
ス)と、原稿1を載置する透明なプラテンガラス2とを
有している。
【0038】プラテンガラス2の下側には、前記原稿1
を照明しながら走査する原稿照明ユニット3が配置され
ている。原稿照明ユニット3は、原稿照明用光源4およ
び第1ミラー5を有している。また、プラテンガラス2
の下側には、前記原稿照明ユニット3の移動速度の1/
2の速度で移動するミラーユニット6が配置されてい
る。ミラーユニット6は、前記照明用光源4から出射し
て原稿1で反射し、前記第1ミラー5で反射した原稿画
像光を反射する第2ミラー7および第3ミラー8を有し
ている。前記第3ミラー8で反射した原稿画像光は結像
レンズ9を通って、CCD(カラー画像読取センサ)に
より赤色(R),緑色(G),青色(B)のアナログ信
号として読み取られる。
【0039】CCDで読み取られたR(赤色),G(緑
色),B(青色)の画像信号は、IPS(イメージプロ
セッシングシステム)に入力される。IPSは画像処理
用のCPUを有するイメージ処理装置であるが、その作
動はコントローラCにより制御されている。また、IP
Sは、前記CCDで得られるR,G,Bの読取画像のア
ナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する画像
読取データ出力手段11および前記RGBの画像データ
を黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、および
シアン(C)の画像データに変換して濃度補正、拡大縮
小補正等のデータ処理を施し、書込用画像データ(レー
ザ駆動データ)として出力する画像データ出力手段12
を有している。前記画像データ出力手段12は前記KY
MCの画像データを一時的に記憶する画像メモリ13を
有している。
【0040】前記IPSの書込画像データ出力手段12
が出力するKYMCの4色の画像書込データ(レーザ駆
動データ)は、各色K,Y,M,Cのレーザ駆動信号出
力装置14k,14y,14m,14cにより構成されるレ
ーザ駆動信号出力装置14に入力される。前記各色のレ
ーザ駆動信号出力装置14k,14y,14m,14cは、
入力された画像データに応じたレーザ駆動信号を所定の
タイミングで、各色の潜像書込装置ROSk,ROSy,
ROSm,ROScに出力する機能を有している。潜像書
込装置ROSk,ROSy,ROSm,ROScはそれぞ
れ、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、およ
びシアン(C)の各色のトナー像の静電潜像を像担持体
16k,16y,16m,16cに書き込む装置である。黒
の画像が形成される像担持体16kの周囲には、帯電器
17k、現像装置18k、転写前コロトロン19k、クリ
ーリング前コロトロン21k,クリーナ22k等が配置さ
れている。前記符号ROSk、像担持体16k、帯電器1
7k、現像装置18k、転写前コロトロン19k、クリー
ニング前コロトロン21k、およびクリーナ22kにより
K(黒)のトナー像形成装置Tkが構成されている。
【0041】そして、他の前記像担持体16y,16m,
16cの周囲にもそれぞれ前記像担持体16kの周囲と同
様の帯電器17y,17m,17c、現像装置18y,18
m,18c、転写前コロトロン19y,19m,19c、ク
リーニング前コロトロン21y,21m,21c、および
クリーナ22y,22m,22c等が配置されている。そ
して、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)
と各トナー像形成装置Ty,Tm,Tcも前記Kのトナー
像形成装置Tkと同様に構成されている。
【0042】前記帯電器17k,17y,17m,17cに
より一様に帯電された像担持体16k,16y,16m,
16cには、前記各潜像書込装置ROSk,ROSy,R
OSm,ROScのレーザ光Lk,Ly,Lm,Lcにより、
静電潜像書込領域Q1k,Q1y,Q1m,Q1cにおいて静電
潜像が書き込まれる。前記像担持体16k,16y,16
m,16cの前記静電潜像は現像領域Q1k、Q1y、Q1m及
びQ1cにおいて現像装置18k,18y,18m,18cに
より黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、およ
びシアン(C)の各色のトナー像に現像される。各色の
トナー像は、転写前コロトロン19k,19y,19m,
19cにより帯電量が調節される。
【0043】前記像担持体16k,16y,16m,16c
の下側には中間転写ベルトBが配置されており、中間転
写ベルトBと前記各像担持体16k,16y,16m,1
6cとの対向する転写領域(一次転写領域)Q3k,Q3
y,Q3m,Q3cには、転写コロトロン(転写器)23k,
23y,23m,23cが配置されている。前記中間転写
ベルトBは駆動ロール26、テンションロール27、複
数のベルト支持用従動ロール28a〜28cおよび2次転
写用内側ロール29を含むベルト支持ロール(26〜2
9)により回転移動可能に支持されている。なお、前記
ベルト支持ロール28a〜28cのいずれかの回転速度を
検出するエンコーダにより構成されたベルト速度センサ
Sv(図6参照)が設けられている。前記2次転写用内
側ロール29に接する中間転写ベルトBの表面に対向し
て2次転写用外側ロール30が配置されており、中間転
写ベルトBおよび2次転写用外側ロール30の対向する
領域には2次転写領域が形成される。前記2次転写用内
側ロール29および2次転写用外側ロール30により2
次転写ロール31が構成されている。前記中間転写ベル
トBは、前記駆動ロール26に接する部分の外側面にお
いてベルトクリーナ32によりクリーニングされる。前
記ベルトクリーナ32の下流側で且つ前記黒の像担持体
16kの上流側にはベルト位置センサSbが配置されてい
る。ベルト位置センサSbは中間転写ベルトに付けられ
たマークB1(図2参照)を検出しており、マーク検出
時刻からの経過時間を計測することにより、ベルトの回
転位置を検出することができる。
【0044】像担持体16k,16y,16m,16c表面
上のトナー像は、前記1次転写領域Q3k,Q3y,Q3m,
Q3cで転写器23k,23y,23m,23cにより中間転
写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB
上にカラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形
成されたカラートナー像は、2次転写領域Q4に搬送さ
れる。ベルトBの下方に配置された給紙トレイ33の記
録シートSは、ピックアップロール34により取り出さ
れ、さばきロール35により1枚ずつ分離されてからレ
ジロール36に送られる。レジロール36は、前記中間
転写ベルトB上に形成されたカラートナー像が2次転写
領域Q4に搬送されるのにタイミングを合わせて前記記
録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。前記中間転
写ベルトB上のカラートナー像は、前記2次転写領域Q
4を通過するする際に前記2次転写ロール31により前
記記録シートSに転写される。前記記録シートSは定着
領域Q5において定着装置37で定着された後、排出ロ
ーラ38から排紙トレー39に排出される。
【0045】前記2次転写領域Q4を通過した記録シー
トSはシートセンサSaにより検出される。シートセン
サSaの検出信号はコントローラCに入力されている。
ジョブ(一連の画像記録動作)の最後の記録シートSの
後端が検出されたときのシートセンサSaのシート後端
検出信号は、像担持体16k〜16cおよび中間転写ベル
トBの停止開始信号を出力するために使用される。
【0046】図2は像担持体並びに中間転写ベルト周辺
部の説明図である。図3はベルト停止可能基準領域およ
びベルト長に応じて補正した補正後のベルト停止可能領
域を示す図表である。中間転写ベルトBには、シーム
(継ぎ目)B2が有り、前記シームB2の所定距離だけ上
流側に前記位置検出用のマークB1が付けられている。
前記シームB2が前記ベルト支持ロール26,27,2
8a〜28c、29との接触領域および前記1次転写領域
Q3k,Q3y,Q3m,Q3cには停止しないようにするた
め、ベルト停止可能回転位置R1〜R11(図2、図3参
照)が設定されている。図2、図3において、前記中間
転写ベルトBの全長の基準値はP0mmであり、前記P0
は温度等の環境変化、経年変化により変化するので、検
出ベルト長P0′は前記P0とは異なる。したがって、図
3に示すように、ベルト長が基準値P0のときのベルト
停止可能回転領域R1〜R11のデータr1〜r21(図3参
照)とその補正データr1′〜r21′(R1′〜R11′の
領域の始点、終点の値の補正値、図3参照)とは異なっ
ている。
【0047】図2に示すように、マークB1がベルト位
置センサSbにより検出された時点では、シームB2の位
置は、像担持体16kと16yとの間にあり、このときの
シームB2の位置はベルト停止可能回転位置R1の始点
(前記マークB1がベルト位置センサSbにより検出され
た時点からの前記シームB2の移動距離が0の点)であ
る。前記図2に示すR1の距離はr1mm(図3参照)で
あり、このベルト停止可能回転位置R1の始点0mmか
ら終点r1mmまでの間にシームB2が有るとき中間転写
ベルトBは、ベルト停止可能回転位置にある。すなわ
ち、前記ベルト停止可能回転位置R1は、前記マークB1
がベルト位置センサSbにより検出された時点から中間
転写ベルトBが0〜r1mm移動する間のベルト位置を
示し、また、ベルト停止可能回転位置R2は、前記マー
クB1がベルト位置センサSbにより検出された時点から
中間転写ベルトBがr2mm〜r3mm(図3参照)移動
する間のベルト位置を示す。本実施例1では、前記中間
転写ベルトBがベルト回転停止可能位置R1〜R11に有
るときに、中間転写ベルトBの停止が行われる(詳細は
後述)。
【0048】図4は像担持体周辺の説明図である。図5
は像担持体上の負荷領域を示す図である。図4はK
(黒)の像担持体16kとその周辺に配置された部材1
6k〜22k,ROSkを示しているが、Y,M,Cの各
像担持体16y,16m,16cの周辺も全く同様の部材
が配置されている。図4および図6において、像担持体
16kはコントローラCにより制御される像担持体用モ
ータ駆動回路Dkにより作動する像担持体用駆動モータ
Mkにより回転駆動される。像担持体16kの回転はエン
コーダSkにより検出され、コントローラCに入力され
ている。図4において、像担持体16kの表面は、周囲
の配置部材に対向する次の部分を有する。 CC対向部分 :帯電器17kに対向する部分(チャー
ジコロトロン(CC)対向部分)、 PTC対向部分:転写前コロトロン19kに対向する部
分(プレトランスファコロトロン(PTC)対向部
分)、 TC対向部分:転写コロトロン23kに対向する部分
(トランスファコロトロン(TC対向部分)、 PCC対向部分:クリーニング前コロトロン21kに対
向する部分(プレクリーナコロトロン(PCC)対向部
分、 Blade対向部分 :クリーナ22kのクリーニングブレー
ドに対向する部分(クリーニングブレード(Blade)対
向部分、 なお、前記各像担持体16y,16m,16c表面も全く
同様の対向部分CC、PTC、TC、PCC、Bladeを
有している。
【0049】図5は、前記図4の像担持体16kまたは
その他の像担持体16y,16m,16c表面を直線上に
引き延ばした図である。以後、前記像担持体16k,1
6y,16m,16cの全てを示す場合は像担持体16と
いうことにする。図5から分かるように、像担持体16
の周長および像担持体16周囲に配置された各要素間の
距離は次のとおりである。 L0=264mm……像担持体16の周長 L1 =46mm…… TCおよびPCC(プレクリーナ
コロトロン)間の距離 L2 =33mm…… PCCおよびBlade(クリーニング
ブレード)間の距離 L3 =35mm…… BladeおよびCC(チャージコロト
ロン)間の距離 L4=109mm……CCおよびPTC(転写前コロト
ロン)間の距離 L5 =41mm…… PTCおよびTC(転写コロトロ
ン)間の距離
【0050】像担持体16を停止させる場合、前回停止
した位置と同じ回転位置に停止させたとすると、像担持
体16表面の前回のTC対向部分が今回もTC対向部分
となる。また、像担持体16を停止させる場合、前回停
止した位置からL1=46mmだけ余計に回転した位置
に回転停止させるとすると、像担持体16表面の前回の
TC対向部分が今回はPCC対向部分となる。このよう
に、像担持体16の同じ表面部分が連続してコロトロン
(放電器)に対向する位置に停止すると、像担持体16
のその表面部分が他の部分よりも速く劣化してしまう。
【0051】したがって、像担持体16を前回停止した
位置と異なる停止位置に回転させるとともに、像担持体
16同じ表面部分が連続して、前記CC、PTC、T
C、PCC、Bladeに対向して停止しないようにする必
要がある。像担持体16の回転停止位置を、前回よりも
所定距離だけ回転させて停止する場合、前記所定距離を
どんな値に設定すれば良いかは、適当な数値について順
次検討して見つけることができる。図4、図5におい
て、像担持体16表面に悪影響を与える領域(負荷とな
る領域)は、転写器23の対向部分(TC)、転写前コ
ロトロン19の対向部分(PTC)、帯電器17の対向
部分(CC)、クリーナ22の対向部分(Blade)、お
よび除電器31の対向部分(PCC)である。これら負
荷領域のなかで幅が最も大きいCCのLa=29(m
m)より大きい量だけ前回停止位置からずらしていかな
ければ像担持体16の同じ場所が続けてCCに停止して
しまう。また、そのずらす量によっては像担持体16の
同じ場所が他の負荷領域に連続して停止する可能性が高
くなる。そこで、30mm以上で、連続して像担持体1
6の同じ場所が負荷領域に停止しない間隔を検討した結
果、この実施例1の場合では必ず像担持体16上のどこ
かが連続して負荷領域に停止してしまうことが分かっ
た。
【0052】その結果、これらの負荷領域のうち影響が
最も弱いと考えた帯電器17の対向場所(CC)と除電
器31の対向場所(PCC)の場所での連続停止は性能
上許容されるものとして前記ずらす間隔を検討した結
果、62〜66mm程度のずらしが良いことが分かっ
た。この62〜66mmのうち、65mm以外の値で
は、像担持体周長(L0mm)と公約数を有しており、
その公約数の回数だけ停止する毎に同じ位置に停止(同
じ負荷領域に停止)することになる。このことから、像
担持体の「目標停止位置」を、前回停止位置から65m
mずらした位置とする。この65mmの間隔が、仮に像
担持体周長のL0(=264mm)と公約数を持つ値
(例えば66)である時、決まった周期を持って同じパ
ターンで像担持体表面はその負荷領域に停止することに
なる。従ってベルトBのシーム部の停止位置に関連し
て、像担持体の停止位置決めるためにずらしてゆく間隔
は像担持体周長と互いに素の関係であることが必要であ
る。
【0053】図6は本発明の実施例1の画像形成装置
(タンデム式デジタルカラー複写機)の機能を示すブロ
ック線図である。図6において、マイコンにより構成さ
れたコントローラCには、前記UI(ユーザインタフェ
ース)の前記UI1〜UI4等で示すキーからの入力信号
が入力されている。また、コントローラCにはK,Y,
M,Cの各像担持体16k,16y,16m,16cの回転
位置を検出するセンサ(エンコーダ)Sk,Sy,Sm,
Sc、ベルトの回転位置を検出するベルト位置センサSb
およびベルト支持ロール27〜29のいずれかの回転速
度を検出するエンコーダにより構成されたベルト速度セ
ンサSvの検出信号およびシートセンサSaのシート検出
信号が入力されている。コントローラCは、中間転写ベ
ルト用モータ駆動回路D1、像担持体用モータ駆動回路
Dk〜Dc、給紙用モータ駆動回路D2、クラッチ作動回
路D3、定着装置用モータ駆動回路D4、IPS(イメー
ジプロセッシングシステム)等の作動信号を出力してい
る。
【0054】前記中間転写ベルト用モータ駆動回路D1
により中間転写ベルト駆動モータM1が回転駆動され、
それに伴って、前記中間転写ベルトBが回転する。前記
像担持体用モータ駆動回路Dk〜Dcは、それぞれ像担持
体用駆動モータMk〜Mcを回転駆動して、前記前記像担
持体16k〜16cを回転させる。前記給紙用モータ駆動
回路D2により給紙用モータM2が回転駆動され、それに
伴って、前記ピックアップロール34、さばきロール3
5、レジロール36等が回転する。前記クラッチ作動回
路D3により前記給紙用モータM2と前記レジロール36
との間のクラッチCrが作動する。クラッチCrがオンの
場合には前記レジロール36が回転するようになってい
る。前記定着装置用モータ駆動回路D4により定着装置
駆動モータM4が回転駆動され、それに伴って、前記定
着装置37の一対の定着ロールが回転する。IPSはコ
ントローラCの信号に従って作動し、レーザ駆動信号出
力装置14を作動させる。レーザ駆動信号出力装置14
は潜像書込装置ROSk〜ROScを作動させて像担持体
16k〜16cに静電潜像を書き込ませる。
【0055】前記コントローラCはCPU、ROM、R
AM、I/O(入出力インターフェース)等を備えたマ
イコンにより構成されており、像担持体回転位置検出手
段Ck〜Cc、停止動作開始信号出力手段C1、ベルト停
止可能回転位置記憶手段C2、像担持体停止回転位置記
憶手段C3、ベルト回転位置検出手段Cb、像担持体停止
位置決定手段C4、像担持体・ベルト停止手段C5、ベル
ト長検出手段C6、ベルト停止可能回転位置補正手段C
7、補正後のベルト停止可能回転位置記憶手段C8等の機
能を有している。
【0056】Ck〜Cc:像担持体回転位置検出手段 像担持体回転位置検出手段Ck〜Ccは、前記エンコーダ
Sk〜Scの出力信号に基づいて各像担持体16k〜16c
の回転位置を検出する機能を有している。 C1:停止動作開始信号出力手段 停止動作開始信号出力手段C1は、画像記録動作終了時
(ジョブの最後の記録シートSの後端がベルトクリーナ
32を通過した時、ジョブの最後の記録シートSの後端
がシートセンサSaを通過してから所定時間経過した
時、ジョブの最後の静電潜像の書込が終了してから所定
時間経過した時等)に前記像担持体16k〜16cおよび
中間転写ベルトBの回転停止動作の開始信号を出力する
機能を有している。 C2:ベルト停止可能回転位置記憶手段 ベルト停止可能回転位置記憶手段C2は、前記中間転写
ベルトBの予め設定した停止可能回転位置(図2および
図表3のベルト停止可能回転位置R1〜R11参照)を記
憶する機能を有している。
【0057】C3:像担持体停止回転位置記憶手段 像担持体停止回転位置記憶手段C3は、前記像担持体1
6k〜16cが停止したときの回転位置を記憶する機能を
有している。なお、像担持体16k〜16cは同時に回転
を開始し、同時に停止されるので、実際は像担持体16
kの回転検出信号により得られる像担持体停止回転位置
を記憶している。 Cb:ベルト回転位置検出手段 ベルト回転位置検出手段Cbは、前記中間転写ベルトB
の回転位置を検出する機能を有している。中間転写ベル
トBの回転位置は前記ベルト位置センサSbがマークB1
を検出してからの経過時間を計測することにより検出さ
れる。
【0058】C4:像担持体停止位置決定手段 像担持体停止位置決定手段C4は、前記停止作動開始信
号出力手段C1から回転停止動作の開始信号が出力され
た場合に前記像担持体停止回転位置記憶手段C3に記憶
された像担持体16kの停止回転位置に基づいて像担持
体16k〜16cの次の停止予定回転位置を算出するとと
もに前記像担持体停止予定回転位置に対応して定まる中
間転写ベルトBの停止予定回転位置が前記中間転写ベル
トBの停止可能回転位置R1〜R11(図2、図表3参
照)でない場合には、前記像担持体停止予定回転位置に
基づいて新たな像担持体停止予定回転位置を算出し、前
記像担持体停止予定回転位置に対応して定まる中間転写
ベルトBの停止予定回転位置が前記中間転写ベルトBの
停止可能回転位置R1〜R11である場合に前記像担持体
停止予定回転位置を次の像担持体停止位置と決定する機
能を有している。 C5:像担持体・ベルト停止手段 像担持体・ベルト停止手段C5は、前記像担持体停止位
置決定手段C4により決定された前記次の像担持体停止
位置に前記像担持体16k〜16cを停止させると同時に
前記中間転写ベルトBを停止させる機能を有している。
【0059】C6:ベルト長検出手段 ベルト長検出手段C6は、前記ベルト回転位置センサSb
により検出される中間転写ベルトBの1回転に要する時
間(1周期)のベルト速度センサ(エンコーダ)Svの
検出パルス数からベルト長を検出する機能を有してい
る。なお、ベルト長は周囲の環境(温度、湿度等)によ
り変化する。 C7:ベルト停止可能回転位置補正手段 ベルト停止可能回転位置補正手段C7は、前記ベルト停
止可能回転位置記憶手段C3に記憶されたベルト停止可
能回転位置R1〜R11のデータr1〜r21(図3参照)の
補正データr1′〜r21′(R1〜R11の領域の始点、終
点の値の補正値、図3参照)を次の補正式(1)により
算出する機能を有している。なお、P0はベルト全長の
基準値(製作時の値)であり、P0′はベルト全長の検
出値(実際の測定値)である。 (r1′〜r21′) =(r1〜r21)×P0′/P0 ……………………………………………(1) C8:補正後のベルト停止可能回転位置記憶手段 補正後のベルト停止可能回転位置記憶手段C8は、前記
ベルト停止可能回転位置補正手段C7により算出された
ベルト停止可能回転位置補正データを記憶する機能を有
する。
【0060】(実施例1の作用)図7は本発明の実施例
1におけるのベルト長検出記憶フローを示す図である。
図7に示すベルト長検出記憶フローは、画像形成装置の
電源がオンされると同時にスタートする。また、この図
7のフローは他の処理のフローとマルチタスクで実行さ
れる。図7のST1において、中間転写ベルトBが回転
中か否か判断する。ノー(N)の場合はST1を繰り返
し実行する。イエス(Y)の場合はST2に移る。ST2
においてベルト支持ロール回転検出用のエンコーダパル
スカウンタを作動させる。
【0061】次にST3においてベルト回転位置センサ
Sbがベルト位置検出用のマークB1を検出したか否か判
断する。ノー(N)の場合はST3を繰り返し実行す
る。イエス(Y)の場合はST4に移る。ST4において
エンコーダパルスカウンタの検出ベルト長記憶メモリに
記憶する。同時にエンコーダパルスカウンタのカウント
値をリセットする。次に前記ST1に戻る。
【0062】図8は本発明の実施例1におけるベルト停
止可能回転位置補正フローを示す図である。図8に示す
ベルト停止可能回転位置補正フローは、画像形成装置の
電源がオンされると同時にスタートする。また、この図
8のフローは他の処理のフローとマルチタスクで実行さ
れる。図8のST6において、検出ベルト長の書き換え
が行われたか否か判断する。ノー(N)の場合はST6
を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はST7に移
る。ST7において、現在の実際のベルト長(前記ベル
ト長検出手段C6(図6参照)により検出された検出ベ
ルト長(前記図7のフローチャート参照)P0′を読み
込む。
【0063】次にST8において前記読み込んだ検出ベ
ルト長P0′に基づいて、前記ベルト停止可能回転位置
補正手段C7により前記ベルト停止可能回転位置記憶手
段C3に記憶されたベルト停止可能回転位置R1〜R11の
データr1〜r21の補正データr1′〜r21′を前記補正
式(1)により算出する。そして算出したベルト停止可
能回転位置補正データr1′〜r21′を前記補正後のベ
ルト停止可能回転位置記憶手段C8に記憶する。次に前
記ST6に戻る。
【0064】図9は実施例1の像担持体および中間転写
ベルトの回転制御フロー(像担持体・ベルト回転制御フ
ロー)を示す図である。図10は前記図9のフローの続
きのフローを示す図である。図9に示す像担持体・ベル
ト回転制御フローは、画像形成装置の電源がオンされる
と同時にスタートする。図9のST11(ステップ1)に
おいて、コピースタートキーがオンされたか否か判断す
る。ノー(N)の場合はST11を繰り返し実行する。イ
エス(Y)の場合はST12に移る。ST12において、像
担持体16k〜16cおよび中間転写ベルトBを回転させ
る。次にST13において、停止動作開始信号出力手段C
1から「回転停止動作開始信号」が出力されたか否か判
断する。ノー(N)の場合は未だコピー作業中を意味
し、前記ST13を繰り返し実行する。イエス(Y)の場
合はST14に移る。ST14において、像担持体停止回転
位置記憶手段C3に記憶された像担持体停止回転位置L
に65mmを加算したL=L+65を算出する。
【0065】次にST15において、L>L0(=264
mm)か否か判断する。ノー(N)の場合はST17に移
り、イエス(Y)の場合はST16に移る。ST16におい
てL=L−L0=L−264(mm)とする。ST17に
おいてLを次の像担持体停止回転位置(または、停止予
定回転位置)Lとして像担持体停止回転位置記憶手段C
3に記憶する。ST18において、像担持体停止位置決定
手段C4は、像担持体16k〜16c及び中間転写ベルト
Bの現在の回転位置から像担持体停止予定回転位置まで
の像担持体の回転量及びそれに応じて定まるベルト停止
予定回転位置Pを算出する。
【0066】ST19において像担持体停止位置決定手段
C4は、前記ST18で検出したベルト停止予定回転位置
が、前記ST8で記憶した補正補正後のベルト停止可能
回転位置記憶手段C8に記憶したベルト停止可能回転領
域に入っているか否かを判断する。ノー(N)の場合は
前記ST14に戻り、先に決めた像担持体停止回転位置L
に更に65mmを加算したL=L+65+65を次の像
担持体停止回転位置(または、停止予定回転位置)Lと
して像担持体停止回転位置記憶手段C3に記憶する。こ
のようにベルト停止予定回転位置Pがベルト停止可能回
転領域に入るまでST14〜ST19を繰り返し実行する。
ST19においてイエス(Y)の場合はST20に移る。S
T20において、ベルトの目標停止位置をBa、現在のベ
ルト位置をBp、停止信号が出力されてから停止するま
でのベルト移動距離をBbとした場合に次式(2)が成
り立つか否か判断する。 Ba−Bp−Bb≧0 ………………………………………………(2)
【0067】この式(2)の値が負数になる場合は回転
停止動作開始信号が出力されてもベルト停止位置が目標
停止位置を通り過ごす可能性がある。この場合は「補正
後の停止可能領域」の範囲に正しく入るよう65を加算
し「ベルトの目標停止位置」を変更する必要がる。した
がって、ST20においてノー(N)の場合は前記ST14
に戻る。イエス(Y)の場合はST21に移る。ST21に
おいて、像担持体16kは停止予定回転位置Lに到達し
たか否か判断する。ノー(N)の場合はST21を繰り返
し実行する。イエス(Y)の場合はST22に移る。ST
22において像担持体16k〜16cおよび中間転写ベルト
Bを停止させて、ST1に戻る。なお、前記像担持体1
6k〜16cの回転、停止の制御は同期して行われる。
【0068】前記実施例1によれば、複写作業が終了し
た後、前記像担持体16k,16y,16m,16c及び中
間転写ベルトBが停止する際、中間転写ベルトBのシー
ム部がベルト支持ロール26,28a〜28c,29等の
中間転写ベルトBに曲率を与える区間に停止することを
防止することができる。したがって、中間転写ベルトB
のシーム部がベルト支持ロール26,28a〜28c,2
9等の中間転写ベルトBに曲率を与える区間に長時間放
置された場合に生じるベルトのシーム部が破損あるいは
劣化することを防止することができる。また、像担持体
の表面部分の同じ部分が帯電器や像担持体クリーナ部な
どに対向する箇所(負荷領域)に繰り返し停止しないよ
うにすることができる。したがって、像担持体の同じ部
分が繰り返し帯電器や像担持体クリーナ部などに対向し
た際に生じる像担持体の表面部分の感光体特性の劣化あ
るいは変化を防止し、複写された画面上に原稿画像には
無い特定の濃い帯や細い線などが発生することを防止す
ることができる。
【0069】前記実施例1では、像担持体と中間転写ベ
ルトの回転停止位置を相関をもって制御しているため、
長期間安定して使用できる画像形成装置を提供すること
ができる。すなわち、像担持体及び中間転写ベルト双方
の回転を関連を持たせた状態で停止させることにより、
像担持体及び中間転写ベルトの損傷の防止および長寿命
化を達成することができる。
【0070】(実施例2)図11は本発明の実施例2の
画像形成装置(タンデム式デジタルカラー複写機)の機
能を示すブロック線図であり、前記実施例1の図6に対
応する図である。図11において、この実施例2では、
前記実施例1の図6に示す像担持体停止回転位置記憶手
段C3および像担持体停止位置決定手段C4の代わりにベ
ルト停止回転位置記憶手段C13を有し、ベルト停止位置
決定手段C14を有している。この実施例2のその他の構
成は前記実施例1と同様である。
【0071】(実施例2の作用)図12は実施例2の像
担持体および中間転写ベルトの回転制御フロー(像担持
体・ベルト回転制御フロー)を示す図で、前記実施例1
の図9に対応する図である。図13は前記図12のフロ
ーの続きのフローを示す図で、前記実施例1の図10に
対応する図である。図12に示すフローは画像形成装置
の電源がオンしたときにスタートする。図12のST11
〜ST13までの処理は前記図9と同様である。ST14′
において、ベルト停止回転位置記憶手段C13に記憶され
たベルト停止回転位置Pに65mmを加算したP=P+
65を算出する。
【0072】次にST15′において、P>P0′か否か
判断する。前記P0′は前記図7のベルト長検出フロー
で検出した検出ベルト長である。ノー(N)の場合はS
T17′に移り、イエス(Y)の場合はST16′に移る。
ST16′においてP=P−P0′とする。ST17′にお
いてPを次のベルト停止回転位置(または、停止予定回
転位置)Pとしてベルト停止回転位置記憶手段C13に記
憶する。次に前記実施例1の図9のST18に相当する処
理は省略し、ST19に移る。図13のST19において、
前記ベルト停止予定回転位置Pはベルト停止可能回転位
置か否か判断する。この場合の処理は前記図10のST
19と同様である。また、次のST20の処理も図10と同
様である。ST21において、中間転写ベルトBは停止予
定回転位置Pに到達したか否か判断する。ノー(N)の
場合はST21を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合は
ST22に移る。ST22の処理も前記図10と同様であ
る。
【0073】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01) 本発明は中間転写ベルト以外のベルト、例え
ばシート搬送ベルトや静電潜像形成用のベルトに適用す
ることが可能である。 (H02) 本発明は像担持体の数が1個の画像形成装置
にも適用することが可能である。 (H03)転写器や帯電器としてはコロトロンの代わりに
転写ロールや帯電ロールを使用することが可能である。
【0074】
【発明の効果】前述の本発明の画像形成装置は、下記の
効果を奏する。 (E01)像担持体が連続して同じ停止位置で停止するこ
とを防止することができる。したがって、像担持体表面
の局部的劣化の発生を抑制することが可能なため、像担
持体表面の感光体の寿命を延長することができる。 (E02)シーム(継ぎ目)を有するベルトを停止させる
際、前記シームをベルト支持ロールのような曲面上に停
止させないようにすることができる。したがって、中間
転写ベルトのシーム部破損のない信頼性の高い画像形成
装置を提供することができる。 (E03)ベルトが連続して同じ停止位置で停止すること
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の画像形成装置(タ
ンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。
【図2】 図2は像担持体並びに中間転写ベルト周辺部
の説明図である。
【図3】 図3はベルト停止可能基準領域およびベルト
長に応じて補正した補正後のベルト停止可能領域を示す
図表である。
【図4】 図4は像担持体周辺の説明図である。
【図5】 図5は像担持体上の負荷領域を示す図であ
る。
【図6】 図6は本発明の画像形成装置の機能を示すブ
ロック線図である。
【図7】 図7は本発明の実施例1におけるのベルト長
検出記憶フローを示す図である。
【図8】 図8は本発明の実施例1におけるベルト停止
可能回転位置補正フローを示す図である。
【図9】 図9は実施例1の像担持体および中間転写ベ
ルトの回転制御フローを示す図である。
【図10】 図10は前記図9のフローの続きのフロー
を示す図である。
【図11】 図11は中間転写体を有する従来のカラー
画像形成装置の概略説明図である。
【図12】 図12は実施例2の像担持体および中間転
写ベルトの回転制御フロー(像担持体・ベルト回転制御
フロー)を示す図で、前記実施例1の図9に対応する図
である。
【図13】 図13は前記図12のフローの続きのフロ
ーを示す図で、前記実施例1の図10に対応する図であ
る。
【図14】 図14は従来の画像形成装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
C…コントローラ、B…ベルト(中間転写ベルト)、S
…記録シート、Sb…ベルト位置センサ(中間転写ベル
ト回転位置センサ)、36…レジロール、39…排紙ト
レイ Q1k,Q1y,Q1m,Q1c…静電潜像書込領域、Q2k,Q
2y,Q2m,Q2c…現像領域、Q3k,Q3y,Q3m,Q3c…
1次転写領域、Q4…2次転写領域、Q5…定着領域、R
OSk,ROSy,ROSm,ROSc…潜像書込装置、1
6k,16y,16m,16c…像担持体、17k,17y,
17m,17c…帯電器、18k,18y,18m,18c…
現像器、19k,19y,19m,19c…転写前コロトロ
ン、22k,22y,22m,22c…クリーナ、23k,
23y,23m,23c…転写器、26〜29…ベルト支
持ローラ、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする画
    像形成装置、(A01)回転移動する表面にトナー像が形
    成される像担持体、前記像担持体表面を一様に帯電させ
    る帯電器、前記一様に帯電された像担持体表面に静電潜
    像を書き込む潜像書込装置、前記像担持体表面に形成さ
    れた静電潜像をトナー像に現像する現像器、前記現像さ
    れたトナー像を転写材に転写する転写領域の下流側に配
    置されて前記像担持体表面の残留トナーを回収するクリ
    ーニング部材を有するトナー像形成装置、(A02)ベル
    ト駆動ロールおよび複数の従動ロールを含む複数のベル
    ト支持ロールにより回転可能に支持されるとともに前記
    トナー像形成装置の前記転写領域を通って回転移動する
    ベルト、(A03)前記トナー像形成装置の転写領域に配
    置された転写器、(A04)前記像担持体の回転駆動装置
    の作動および前記ベルト駆動ロールの回転駆動装置の作
    動を制御する回転制御装置、(A05)画像記録動作終了
    時に前記像担持体およびベルトの回転停止動作の開始信
    号を出力する停止動作開始信号出力手段、前記像担持体
    の回転位置を検出する像担持体回転位置検出手段、前記
    ベルトの回転位置を検出するベルト回転位置検出手段、
    前記ベルトの予め設定した停止可能回転位置を記憶する
    ベルト停止可能回転位置記憶手段、前記像担持体が停止
    したときの回転位置を記憶する像担持体停止回転位置記
    憶手段、前記回転停止動作の開始信号が出力された場合
    に前記像担持体停止回転位置記憶手段に記憶された像担
    持体の停止回転位置に基づいて次の像担持体停止予定回
    転位置を算出するとともに前記像担持体停止予定回転位
    置に対応して定まるベルトの停止予定回転位置が前記ベ
    ルトの停止可能回転位置でない場合には、前記像担持体
    停止予定回転位置に基づいて新たな像担持体停止予定回
    転位置を算出し、前記像担持体停止予定回転位置に対応
    して定まるベルトの停止予定回転位置が前記ベルトの停
    止可能回転位置である場合に前記像担持体停止予定回転
    位置を次の像担持体停止位置と決定する像担持体停止位
    置決定手段、および、前記像担持体停止位置決定手段に
    より決定された前記次の像担持体停止位置に前記像担持
    体を停止させると同時に前記ベルトを停止させる像担持
    体・ベルト停止手段を有する前記回転制御装置。
  2. 【請求項2】下記の要件(A06)を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置、(A06)ベルト長が
    所定値のときの基準のベルト停止可能回転位置を記憶す
    る基準のベルト停止可能回転位置記憶手段と、前記ベル
    ト停止可能回転位置をベルト長に応じて補正するベルト
    停止可能回転位置補正手段と、前記ベルト停止可能回転
    位置補正手段により補正されたベルト停止可能回転位置
    を記憶する補正後のベルト停止可能回転位置記憶手段と
    を有する前記ベルト停止可能回転位置記憶手段。
  3. 【請求項3】下記の要件(A07),(A08)を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置、
    (A07)無端状に形成するための継ぎ目であるシームを
    有する前記ベルト、(A08)前記シームが前記複数のベ
    ルト支持ロールと接触しないベルト回転位置を前記ベル
    ト停止可能回転位置として記憶する前記ベルト停止可能
    回転位置記憶手段。
  4. 【請求項4】下記の要件(A09)を備えたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか記載の画像形成装置、
    (A09)像担持体表面を劣化させる領域である像担持体
    負荷領域に停止した像担持体表面部分が連続して前記像
    担持体負荷領域に停止しない像担持体回転位置を前記次
    の像担持体停止位置と決定する前記像担持体停止位置決
    定手段。
  5. 【請求項5】下記の要件(A010)を備えたことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか記載の画像形成装
    置。(A010)像担持体の前回の停止回転位置または前
    回算出した停止予定回転位置に、予め設定した像担持体
    表面の移動距離に対応した回転量を加算して次の像担持
    体停止予定回転位置を算出するとともに、前記予め設定
    した像担持体表面の移動距離と像担持体周長とが互いに
    素の関係に設定された前記像担持体停止位置決定手段。
  6. 【請求項6】 下記の要件を備えたことを特徴とする画
    像形成装置、(B01)回転移動する表面にトナー像が形
    成される像担持体、前記像担持体表面を一様に帯電させ
    る帯電器、前記一様に帯電された像担持体表面に静電潜
    像を書き込む潜像書込装置、前記像担持体表面に形成さ
    れた静電潜像をトナー像に現像する現像器、前記現像さ
    れたトナー像を転写材に転写する転写領域の下流側に配
    置されて前記像担持体表面の残留トナーを回収するクリ
    ーニング部材を有するトナー像形成装置、(B02)ベル
    ト駆動ロールおよび複数の従動ロールを含む複数のベル
    ト支持ロールにより回転可能に支持されるとともに前記
    トナー像形成装置の前記転写領域を通って回転移動する
    ベルト、(B03)前記トナー像形成装置の転写領域に配
    置された転写器、(B04)前記像担持体の回転駆動装置
    の作動および前記ベルト駆動ロールの回転駆動装置の作
    動を制御する回転制御装置、(B05)画像記録動作終了
    時に前記像担持体およびベルトの回転停止動作の開始信
    号を出力する停止動作開始信号出力手段、前記ベルトの
    回転位置を検出するベルト回転位置検出手段、前記ベル
    トの予め設定した停止可能回転位置を記憶するベルト停
    止可能回転位置記憶手段、前記ベルトが停止したときの
    回転位置を記憶するベルト停止回転位置記憶手段、前記
    回転停止動作の開始信号が出力された場合に前記ベルト
    停止回転位置記憶手段に記憶されたベルトの停止回転位
    置に基づいて次のベルト停止予定回転位置を算出すると
    ともに前記ベルト停止予定回転位置が前記ベルトの停止
    可能回転位置でない場合には、前記ベルト停止予定回転
    位置に基づいて新たなベルト停止予定回転位置を算出
    し、前記ベルト停止予定回転位置が前記ベルトの停止可
    能回転位置である場合に前記ベルト停止予定回転位置を
    次のベルト停止位置と決定するベルト停止位置決定手
    段、および、前記ベルト停止位置決定手段により決定さ
    れた前記次のベルト停止位置に前記ベルトを停止させる
    と同時に前記像担持体を停止させる像担持体・ベルト停
    止手段を有する前記回転制御装置。
  7. 【請求項7】下記の要件(B06)を備えたことを特徴と
    する請求項6記載の画像形成装置。(B06)前記ベルト
    の前回の停止回転位置または前回算出した停止予定回転
    位置に、予め設定したベルトの移動距離に対応した回転
    量を加算して次のベルト停止予定回転位置を算出すると
    ともに、前記予め設定したベルト表面の移動距離とベル
    ト周長とが互いに素の関係に設定された前記ベルト停止
    位置決定手段。
  8. 【請求項8】 下記の要件を備えたことを特徴とする画
    像形成装置、(C01)回転移動する表面にトナー像が形
    成される像担持体、前記像担持体表面を一様に帯電させ
    る帯電器、前記一様に帯電された像担持体表面に静電潜
    像を書き込む潜像書込装置、前記像担持体表面に形成さ
    れた静電潜像をトナー像に現像する現像器、前記現像さ
    れたトナー像を転写材に転写する転写領域の下流側に配
    置されて前記像担持体表面の残留トナーを回収するクリ
    ーニング部材を有するトナー像形成装置、(C02)ベル
    ト駆動ロールおよび複数の従動ロールを含む複数のベル
    ト支持ロールにより回転可能に支持されるとともに前記
    トナー像形成装置の前記転写領域を通って回転移動し、
    且つ無端状に形成するための継ぎ目であるシームを有す
    るベルト、(C03)前記トナー像形成装置の転写領域に
    配置された転写器、(C04)前記像担持体の回転駆動装
    置の作動および前記ベルト駆動ロールの回転駆動装置の
    作動を制御する回転制御装置、(C05)画像記録動作終
    了時に前記像担持体およびベルトの回転停止動作の開始
    信号を出力する停止動作開始信号出力手段、前記ベルト
    の回転位置を検出するベルト回転位置検出手段、前記ベ
    ルトの予め設定した停止可能回転位置を記憶するベルト
    停止可能回転位置記憶手段、前記回転停止動作の開始信
    号が出力された場合に前記ベルト回転位置検出手段によ
    り検出されるベルト回転位置に基づいて次のベルト停止
    予定回転位置を算出するとともに前記ベルト停止予定回
    転位置が前記ベルトの停止可能回転位置でない場合に
    は、前記ベルト停止予定回転位置に基づいて新たなベル
    ト停止予定回転位置を算出し、前記ベルト停止予定回転
    位置が前記ベルトの停止可能回転位置である場合に前記
    ベルト停止予定回転位置を次のベルト停止位置と決定す
    るベルト停止位置決定手段、および、前記ベルト停止位
    置決定手段により決定された前記次のベルト停止位置に
    前記ベルトを停止させると同時に前記像担持体を停止さ
    せる像担持体・ベルト停止手段を有する前記回転制御装
    置、(C06)前記シームがベルト支持ロール表面に接触
    しない位置を前記ベルト停止可能回転位置として記憶し
    た前記ベルト停止可能回転位置記憶手段。
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