JP2011180432A - 画像形成装置 - Google Patents

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征児 尾畑
Hiroshi Watanabe
拓 渡辺
Takuro Mita
拓郎 三田
Naoshi Fukumuro
直志 福室
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Abstract

【課題】画像形成動作の終了に伴う像担持体の停止後に像担持体を再度回転させる動作が繰り返し行われることで生じていた像担持体表面の局部的な削れを防止する。
【解決手段】CPU80は、動作Aを実行することでクリーニングブレード6と摺動する感光ドラム1の外周面の領域が、動作Aを複数回実行した場合に、感光ドラム1の外周面全周にわたって形成されるように、動作Aにおける、クリーニングブレード6に対する感光ドラム1の停止位置であって、画像形成動作の終了時における感光ドラム1の停止位置を、動作Aを複数回実行する中で変化させる制御を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
例えば電子写真画像形成装置において、像担持体としての感光ドラムの表面に形成させた現像剤像としてのトナー像を記録材(記録媒体)に転写した後の、感光ドラム上の転写残トナーを除去(清掃)するクリーニング装置としては種々知られている。その中で、一般的にはブレードクリーニング装置が汎用されている。この装置は、クリーニング部材として可撓性(ゴム弾性)を有するクリーニングブレードを感光ドラムに所定の圧接状態で当接させて感光ドラム上から転写残トナーを掻き取って除去するものである。また、クリーニングブレードはクリーニング性向上のために一般に感光ドラムに対して感光ドラムの画像形成時の回転方向に対してカウンターに当接させるよう配置されている。
このようなクリーニングブレードを用いた画像形成装置においては、画像形成装置の停止時において、次のような課題があった。それは、クリーニングブレード当接領域に対応する感光ドラムの表面の摩擦係数μが、クリーニングブレードが当接していない感光ドラムの表面の摩擦係数μに対し、変化してしまうことである。感光ドラムの表面の摩擦係数μの変化は、次のようにして生じることが分かっている。それは、クリーニングブレード当接領域に残っていた粒径の小さい微粉トナーや外添剤などの付着物がクリーニングブレードの感光ドラム面に対する圧接力で押し付けられることで凝集化し、感光ドラム上のその部分だけが変化することによって生じる。
一般には、感光ドラムのクリーニングブレード当接領域の摩擦係数μが他の感光ドラムの表面領域の摩擦係数μよりも低くなることが多い。そのため、画像形成装置が駆動されて感光ドラムが回転し、感光ドラムの低摩擦化したクリーニングブレード当接領域がクリーニングブレードとの当接部に戻ってきた時に、次のようなことが生じることが懸念されている。
それは感光ドラムとクリーニングブレード間の摩擦力が変化し、その感光ドラムの表面領域がクリーニングブレードとの当接部を通過する瞬間、感光ドラムの回転スピードが速めに変化したり、クリーニングブレードの摩擦負荷が開放されたりすることである。そのときに感光ドラム上に画像を形成していた部分、および記録材に画像を転写していた部分において感光ドラムの回転周期でスジや画像ブレ(濃度変動等)が発生したり、異音(スリップ音)が発生したりする。
一度、低摩擦化した感光ドラムのクリーニングブレード当接領域は、感光ドラムの繰り返しの回転動作により他の感光ドラム表面領域と同等の状態に近づいていくものの、同等の状態になるまでには、感光ドラムが16周程度回転する必要がある。
そこで、従来では、感光ドラムが一旦停止した後に、感光ドラムを再度回転させるものが知られている。特に感光ドラムが一旦停止した後に、感光ドラムを、画像形成時と同じ方向に少なくともクリーニングブレード当接領域幅以上回転させ、次に逆方向に回転させ、停止させるように構成した装置がある(特許文献1参照)。この装置では、クリーニングブレードのエッジ部手前に溜まっているトナーをそれが凝集する前にエッジ部から除去して感光ドラムを停止状態にすることができる。
特許第4194439号公報
図9に従来の感光ドラム駆動制御時における、感光ドラム停止後の感光ドラムとクリーニングブレードとの摺擦(摺動)状況を示す。この図は、横軸に感光ドラムの位相(角度、0°から360°)を表し、縦軸に感光ドラムの停止位置(停止位相)パターンを表している。この図から分かるように、従来では感光ドラムの停止位置パターンは1つしかなく、画像形成後、感光ドラムを常に同じ位相に停止させ、常に同じ位相で起動するように駆動制御していた。
しかしながら、従来のように、常に同じ位相に感光ドラムが停止した後に感光ドラムを、画像形成時と同じ方向に少なくともクリーニングブレード当接領域幅以上回転させ、次に逆方向に回転させ、停止させる制御を繰り返し行うと、次のような可能性がある。すなわち、感光ドラムの表面のうち該動作を行った領域が他の領域よりも多く削れてしまう可能性がある。感光ドラムの表面が削れると、感光ドラムに形成した静電潜像に現像剤であるトナーで作像する際の印字濃度が薄くなる等の画像欠陥が発生することが懸念される。
従来は削れる部分に合わせて感光ドラムの感光層の膜厚を決定していたが、近年、画像形成装置の高画質化、印字スピードのアップにともない感光ドラムの回転速度が上がり、高画質化用の球形や小径トナーをクリーニングする必要が生じた。それにより、クリーニングブレードの当接圧を高くする方向になってきており、クリーニングブレードの当接圧を高くした場合には、当接圧が低い場合よりもクリーニングブレードのブレード先端部の歪が大きくなる。それとともに、クリーニングブレード6の感光ドラム1に対する摩擦負荷も大きくなる。
特に画像形成毎に行われる感光ドラム停止後の正回転及び逆回転の動作する領域は、他の領域よりも感光ドラム表面に設けた感光体表層の削れが多く生じる。感光ドラム停止後の感光ドラムの停止位置が同じ場合、感光体表層の削れ量の差が他の領域よりも顕著に多く生じるようになった。それに対し、画像に影響が出ないよう、削れた所に感光層の膜厚を合わせると、厚くなりコストアップしてしまうという課題があった。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、画像形成動作の終了に伴う像担持体の停止後に像担持体を再度回転させる動作が繰り返し行われることで生じていた像担持体表面の局部的な削れを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
静電潜像が形成される回転可能な像担持体を有し、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像して得られたトナー像を記録材に転写する画像形成動作を、前記像担持体が回転した状態で行う画像形成装置であって、
前記像担持体の外周面に当接して設けられ、前記像担持体の外周面から現像剤を除去するクリーニングブレードと、
前記画像形成動作の終了に伴い前記像担持体の回転を停止させた後で、前記像担持体を再度回転させることで、前記像担持体の外周面に前記クリーニングブレードを摺動させる工程を実行する制御手段と、
を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、
前記工程を実行することで前記クリーニングブレードと摺動する前記像担持体の外周面の領域が、前記工程を複数回実行した場合に、前記像担持体の外周面全周にわたって形成されるように、
前記工程における、前記クリーニングブレードに対する前記像担持体の停止位置であって、前記画像形成動作の終了時における前記像担持体の停止位置を、前記工程を複数回実行
する中で変化させる制御を行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成動作の終了に伴う像担持体の停止後に像担持体を再度回転させる動作が繰り返し行われることで生じていた像担持体表面の局部的な削れを防止することが可能となる。
実施例1の画像形成装置の全体構成を説明するための概略断面図 実施例1の画像形成装置における感光ドラムの駆動方式について示す図 実施例1の画像形成装置の動作工程図 感光ドラム駆動制御における各動作時の状況詳細図 感光ドラムの回転周期で濃度ムラ画像不良が生じた記録材を示す図 感光ドラムの感光体層の厚みを測定した結果を示す図 実施例1の感光ドラムとクリーニングブレードとの摺擦状況を示す図 実施例2の感光ドラムとクリーニングブレードとの摺擦状況を示す図 従来の感光ドラムとクリーニングブレードとの摺擦状況を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
本発明は、電子写真方式や静電記録方式等によって画像形成を行う複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。特に、電子写真感光体・静電記録誘電体等の潜像担持体、あるいは中間転写体等の画像担持体にクリーニングブレード等の弾性もしくは可撓性を有するクリーニング部材を当接させることによって画像担持体上の現像剤を除去する方式の画像形成装置に関する。
以下に、本発明の実施例1について説明する。本実施例においては、画像形成装置として、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタについて説明する。先ず、画像形成装置の全体構成について説明する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本実施例の画像形成装置100の全体構成を説明するための概略断面図である。画像形成装置100の構成は、複数の像担持体としての感光ドラム1を略水平方向に並べて配置したタンデム型で中間転写ベルト方式の電子写真カラー(多色画像)プリンタである。画像形成装置100は、大別して画像形成部、給送搬送部、定着部、排出部、両面搬送部からなり、図1に示す画像形成装置100のうち中央部に画像形成部が位置している。また図1において、向かって右手下方から右手中央にかけて給送搬送部が位置し、右手上方に定着部、及び排出部、更にその上方から右手、右手下方にかけて両面搬送部が位置している。
(画像形成部)
先ず、画像形成部から説明を行う。画像形成装置100は、水平方向に並設された4個の回転可能な像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1(1a,1b,1c,1d)を備えている。これらの4つの感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって、図1中、時計回りに回転駆動される。
感光ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、感光ドラム1の表面を均一に帯
電する帯電手段としての帯電装置2(2a,2b,2c,2d)、及び、画像情報に基づいて光像を照射する露光装置3が配置されている。本実施例にて、露光装置3は、画像情報に基づいてレーザビームを照射するスキャナユニットであり、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。
また感光ドラム1の周りには、感光ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置4(4a,4b,4c,4d)、及び感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト11に一次転写させる中間転写ユニット5が配置されている。また、中間転写ユニット5と感光ドラム1が当接する一次転写部から中間転写ベルト11搬送方向下流側に、中間転写ベルト11上のトナー像を記録材Sに二次転写させる二次転写ユニット24が配置されている。
更に、感光ドラム1の周りには、感光ドラム1の表面(外周面)に当接して設けられ、転写後の感光ドラム1の表面に残った転写残トナーを除去するクリーニングブレード6(6a,6b,6c,6d)が配設されている。
ここで、本実施例では、感光ドラム1と、帯電装置2、現像装置4、クリーニングブレード6は、一体的にカートリッジ化されプロセスカートリッジ7(7a,7b,7c,7d)を構成している。プロセスカートリッジ7は、画像形成装置本体に対して着脱交換自在に構成されている。
以下、感光ドラム1から順に詳述する。図2は、本実施例の画像形成装置における感光ドラムの駆動方式について示す図である。
感光ドラム1は、例えば直径24mmのアルミシリンダの外周面に有機光導電体層(OPC感光体)を塗布して構成したものである。感光ドラム1は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持されており、一方の端部に図2に示す駆動モータ71(71a,71b,71c,71d)からの駆動力が伝達されることにより、時計周りに回転駆動される。
帯電装置2としては、接触帯電方式のものを使用することができる。本実施例にて、帯電装置2の帯電部材は、ローラ状に形成された導電性ローラである。このローラが感光ドラム1の表面に当接されるとともに、このローラに帯電バイアス電圧が印加されることにより、感光ドラム1表面が一様に帯電する。
露光装置3においては、レーザダイオード(不図示)によって画像信号に対応する画像光が、スキャナモータ99によって高速回転されるポリゴンミラー9に照射される。ポリゴンミラー9に反射した画像光は、結像レンズ10(10a,10b)、反射ミラー8(8a〜8h)、防塵ガラス30(30a,30b,30c,30d)等を介して偏向走査され、帯電済みの感光ドラム1表面を選択的に露光して静電潜像が形成される。
また、露光装置3の防塵ガラス30上部には画像光及び光路確保のためのスリットを遮蔽するための遮蔽部材(不図示)が配設されている。遮蔽部材(不図示)は、プロセスカートリッジ7装着に伴い、静電潜像形成が可能になるよう回転移動可能に取り付けられている。
現像装置4は、それぞれ現像剤としてのイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色のトナーを夫々収納した現像剤収納部としてのトナー容器(不図示)、及び、現像枠体としての現像容器(不図示)を有している。各色のトナーは平均粒径6μmの球形トナーを用いており、外添剤はシリカである。そして、各トナー容器(不図示)内には、感光ドラム1と対向して、現像剤を担持搬送する現像剤担持体としての現像ローラ41(41a,41b,41c,41d)が配置されている。
トナー容器(不図示)内のトナーは、トナー搬送攪拌機構(不図示)によってトナー供
給ローラ43(43a,43b,43c,43d)へ送り込まれる。次いで、トナーは、トナー供給ローラ43、及び、現像ローラ41の外周に圧接された現像ブレード44(44a,44b,44c,44d)によって、現像ローラ41の外周に塗布され、且つ、トナーに電荷が付与される。そして、現像ローラ41に現像バイアスが印加されることにより、感光ドラム1に形成された潜像が現像され、トナー像が形成される。
現像装置4は、現像装置4の両端に取り付けられた軸受部材(不図示)にそれぞれ設けられた支持軸(不図示)を中心にピンによって現像装置4の全体が感光ドラムユニット50に対して揺動自在に支持された吊り構造となっている。プロセスカートリッジ7の単体状態(画像形成装置本体に装着しない状態)においては、支持軸(不図示)を中心に回転モーメントにより現像ローラ41が感光ドラム1に接触するよう、加圧ばね(不図示)によって現像装置4が常に付勢されている。更に、現像装置4のトナー容器(不図示)には、現像ローラ41を感光ドラム1から離間させる際に画像形成装置本体の離接切換え手段(不図示)が当接して機能的に連結するための、作用受け部たる離間ボス(不図示)が一体的に設けられている。
また、図示してはいないが、各現像ユニット40は、トナー残量検知機構を備えており、トナー容器内にLED光を透過することで、透過時間をセンシングし、トナー残量の検出を行っている。
また、全ての感光ドラム1に対向し、接するように循環移動する中間転写ベルト11が配設されている。中間転写ベルト11は1011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さ約150μmのフィルム状部材で構成される。この中間転写ベルト11は、水平方向に2軸でローラ13,14に支持され、各色の感光ドラム上に形成したそれぞれのトナー像を、中間転写ベルト11を介して記録材Sに転写させるべく循環移動する。
この中間転写ベルト11の内側に当接し、4個の感光ドラム1にそれぞれ対向した位置に一次転写ローラ12(12a,12b,12c,12d)が並設されている。これら一次転写ローラ12から正極性の電荷が中間転写ベルト11に印加され、この電荷による電界により、感光ドラム1上の負極性のトナー像が中間転写ベルト11に一次転写される。中間転写ベルト11は、周長約700mm、厚み約150μmのベルトであり、駆動ローラ13、テンションローラ14の2本のローラにより掛け渡され、図1に示す矢印c方向に回転する。
また、中間転写ユニット5の駆動ローラ13に対向した位置に二次転写ローラ25が配設されている。一次転写ローラ12と同じように、この二次転写ローラ25から正極性の電荷が二次転写部まで搬送された記録材Sに印加される。この電荷による電界により、中間転写ベルト11に接触中の記録材Sに、一次転写された中間転写ベルト11上の負極性のトナー像が二次転写される。これにより、上述した中間転写ベルト11が循環移動して感光ドラム1上に形成されたトナー像が記録材Sに転写される。
更に、中間転写ユニット5のテンションローラ14に対向した位置には、二次転写後に中間転写ベルト11上に残ったトナーを除去するためのクリーニング装置15が配設され、除去されたトナーは廃トナー搬送路を通過し、廃トナー回収容器26へと回収される。
本実施例の画像形成装置において感光ドラムの駆動方式は、図2に示すように1つの感光ドラムを1つのモータで駆動する「複数モータ方式」としている。すなわち、4つの駆動モータ71(71a,71b,71c,71d)の駆動力がそれぞれの感光ドラム1を同一回転数で駆動するように感光ドラムの同一軸上に設けられたドラム駆動ギアに伝達され、4つの感光ドラム1が回転駆動される。
制御手段としてのCPU(コンピュータ)80は、画像形成装置全体の作像動作のシーケンス制御を司る。駆動モータ71もこのCPU80により、正回転駆動制御、正回転の
方向とは逆方向に回転させる逆回転駆動制御、停止制御される。従って、駆動モータ71が正回転駆動制御されることで感光ドラム1は図2において時計方向に正回転駆動状態になる。また、駆動モータ71が逆回転駆動制御されることで感光ドラム1は逆回転駆動状態になる。そして、駆動モータ71が、停止制御される事で感光ドラム1は回転停止状態になる。
また、CPU80は中間転写ベルト11を、不図示の駆動機構を起動させて感光ドラム1の正回転方向に順方向となる図2に矢印cで示す反時計方向に感光ドラム1と略等速で回転駆動させる。尚、本実施例では複数の感光ドラム1をそれぞれ別の駆動モータ71で駆動する複数モータ方式を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の感光ドラムを1つのモータで駆動する共通モータ方式であってもよい。
(給送部)
給送部は、中間転写ベルト11上の画像を記録材Sに転写する二次転写部T2に記録材Sを給送搬送するものであり、複数枚の記録材Sが給送カセット17に収納されている。画像形成時には、給送ローラ18(半月ローラ)によって給送カセット17最上部の記録材Sが給送される。給送カセット17から給送された記録材Sは、その先端がレジストローラ対19に突き当たることで一旦停止し、ループを形成した後、中間転写ベルト11の回転と画像書出し位置の同期をとって、レジストローラ対19によって二次転写部T2へと給送されていく。
(定着/排出部)
定着部、即ち、定着ユニット20は、記録材Sに転写された複数色のトナー画像を定着させるものであり、画像形成面側の発熱手段21と、対向側の加圧手段としての加圧ローラ22とで構成されている。そして、加圧バネ214によって発熱手段21と共に記録材Sを狭持して所定の圧力で加圧すると共に、加圧ローラ22が回転駆動することにより、印字面側を発熱手段21で、非印字面側を加圧ローラ22で、加熱及び加圧している。このようにして、記録材S上のトナー像を溶融して、記録材Sにトナー画像を定着させる。
また、発熱手段21と加圧ローラ22との間のニップ部の搬送方向下流側には排出部が構成され、搬送ローラと、さらに搬送方向下流側に排出ローラ対233,234が設けられており、この排出部により記録材Sが装置本体外に排出される。
(両面搬送部)
定着ユニット20上部には、記録材Sを表裏反転させ、両面搬送経路27へ搬送するための反転再給送部が設けられている。また、定着ユニット20上部には、記録材Sを選択的に反転再給送部に搬送するための両面フラッパ32によって記録材Sを所定のタイミングで反転搬送し、両面搬送経路27へ搬送するためのスイッチバックローラ対251,252が備えられている。
また、二次転写部T2の裏面部に形成されている両面搬送経路27の略中央部には、斜送ローラユニット28が備えられている。斜送ローラユニット28は、転写部から反転搬送路を通ることによって正規位置に対してスキューした状態の記録材Sを片寄せ送りすることで、記録材Sを正規の位置及び姿勢に修正させながら搬送する。
両面搬送経路27の最下点には記録材Sの搬送方向を変えるべくUターンパス29が設けられ、Uターンパス29に導かれた記録材Sはレジストローラ対19に再給送されていく。
(画像形成動作)
画像形成動作としては、プロセスカートリッジ7において、印字タイミングに合わせて感光ドラム1が、図1において時計回り方向に正回転駆動される。そして、全てのプロセスカートリッジ7に対応する露光装置3が駆動される。この回転過程で、それぞれ不図示の電源回路から帯電装置(帯電ローラ)2に帯電バイアスが印加され、感光ドラム1の周
面が所定の極性及び電位に一様に一次帯電処理される。
露光装置3は、その感光ドラム周面に画像信号に応じてフルカラー画像の色分解成分像であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像パターンに従った光像露光を行い、感光ドラム周面上に静電潜像が形成される。そして、それぞれの現像装置4内の現像ローラ41によって、静電潜像の低電位部にトナーが転移される。
このようにして、それぞれ4つの感光ドラム周面上に電子写真プロセスによりフルカラー画像の色分解成分像であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色トナー画像が所定のシーケンス制御タイミングで形成(現像)される。
感光ドラム周面上に形成された各色のトナー像は、画像位置の同期をとって、感光ドラムと略等速で回転駆動される中間転写ベルト11上の一次転写部において一次転写ローラ12に不図示の電源回路から印加される一次転写バイアスによって順次重畳転写される。この時、全ての色のトナー像が一次転写された段階で、中間転写ベルト11上に未定着のフルカラートナー画像(鏡像)が形成されることとなる。
それぞれの画像形成部において、中間転写ベルト11に対するトナー像の一次転写後に各感光ドラム上に残った転写残トナーは、ブレードクリーニング装置のクリーニングブレード6によって除去され、該装置内の貯留部に貯留される。
その後、中間転写ベルト11周面上のフルカラートナー画像の先端が、中間転写ベルト11と二次転写ローラ25との対向点(二次転写部T2)に回転搬送されてくる。このタイミングで、即ち、中間転写ベルト11上のトナー像先端に記録材Sの印字開始位置が一致するように、レジストローラ対19が回転を開始して記録材Sを二次転写部T2へ給送する。
二次転写ローラ25に不図示の電源回路から印加される二次転写バイアスによって中間転写ベルト11と二次転写ローラ25との間に電界が形成されることで、中間転写ベルト11のフルカラートナー画像は、二次転写部T2を搬送される記録材Sに転写される。中間転写ベルト11上に残った転写残トナーはクリーニング装置15のクリーニングブレードによって除去され、廃トナー回収容器26に送られて貯留される。
その後、フルカラートナー像が転写された記録材Sは、二次転写部T2から定着ユニット20に搬送される。記録材Sは、定着ユニット20で上記トナー像が熱定着された後、搬送ローラ、及び排出ローラ対233,234によって、排出部から画像形成面を下にした状態で画像形成装置本体外に排出される。
(画像形成装置の動作工程)
図3に画像形成装置100の動作工程図を示す。以下に各動作工程の内容について説明する。
(1)前多回転工程
画像形成装置100の始動(起動)動作期間(ウォーミング期間)である。画像形成装置100のメイン電源スイッチのONにより、画像形成装置100を起動させて、所要のプロセス機器の準備動作を実行する。
(2)スタンバイ状態
所定の始動動作期間終了後、画像形成装置100の駆動が停止し、プリントジョブトリガ(プリントジョブ開始信号)が入力されるまで画像形成装置100を待機状態に保持する。
(3)前回転工程
画像形成トリガの入力に基づいて、画像形成装置100を再駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ前動作を実行する期間である。尚、(1)の前多回転工程中に画像形成トリガが入力している場合は、前多回転工程の終了後、(2)で待機状態に保持すること無く、引き続き前回転工程に移行する。
(4)プリントジョブ実行
所定の前回転工程が終了すると、引き続いて画像形成プロセス(画像形成動作)が実行されて、画像形成済みの記録材が出力される。連続プリントジョブの場合は画像形成プロセスが繰返されて所定枚数分の画像形成済みの記録材が順次に出力される。
(5)紙間工程
連続プリントジョブの場合において、先行する記録材Sの後端と、この記録材に続く後続の記録材Sの先端との間隔工程である。
(6)後回転工程
画像形成済みの記録材が出力された後(プリントジョブの終了)も画像形成装置100を引き続き駆動させて、所要のプロセス機器のプリントジョブ後動作を実行する期間である。ここで、画像形成済みの記録材が出力された後とは、1枚だけのプリントジョブの場合には、その画像形成済みの記録材が出力された後であり、連続プリントジョブの場合には、その連続プリントジョブの最後の画像形成済みの記録材が出力された後をいう。
(7)スタンバイ状態
所定の後回転工程終了後、画像形成装置100の駆動が停止し、次のプリントジョブトリガが入力されるまで画像形成装置100を待機状態に保持する。前回転工程から後回転工程までが一の画像形成プロセスであり、次にプリントジョブトリガが入力されることで新たな画像形成プロセスが実行される。
以下に、CPU80により実行される本実施例の感光ドラム駆動制御について詳しく説明する。
本実施例の画像形成装置では、前述の画像形成装置の動作工程における(6)後回転工程、又は、(7)スタンバイ状態の工程で以下に示す動作Aを行っている。これは、感光ドラム1と当接しているクリーニングブレード6のエッジ部手前に溜まっている微紛トナーや外添剤tが凝集することで感光ドラム1の回転周期で生じるスジ・画像ブレ(濃度変動等)・異音(スリップ音)を防止するためである。尚、以下の動作停止後には、常に4つの各感光ドラム1の回転位相がクリーニングブレード6に対して同じ位相になるように位相を合わせて停止するように制御されている。
動作A:正回転a→1秒停止→減速正回転→逆回転b→停止
図4に本実施例の感光ドラム駆動制御においてクリーニングブレード6と感光ドラム1が当接している部分の各動作時の状況詳細図を示す。図4において、(a)は正回転時のブレード先端部の概略図、(b)は減速正回転初期時のブレード先端部の概略図、(c)は減速正回転後のブレード先端部の概略図、(d)は逆回転後のブレード先端部の概略図である。
図4を用いて動作Aについて説明すると、まず、感光ドラム1は、通常の正回転(画像形成動作時の回転方向と同方向、図に示すa方向)している状態から1秒停止後、減速正回転する(図4(a),(b))。このことで、クリーニングブレード6のエッジ部手前に溜まっている微紛トナーや外添剤tを、感光ドラム上に凝集させない状態で、感光ドラム1とクリーニングブレード6との当接領域Wから下流側に押し出すことができる(図4(b),(c))。その後、感光ドラム1は逆回転(図に示すb方向)する(図4(d))。このことで、クリーニングブレード6のニップ部に生じている歪みを開放して微紛トナーや外添剤tを凝集する感光ドラム1への接圧を低減することができる。
感光ドラム1の減速正回転時と逆回転時は共に画像形成時の1/3速の周速で回転動作が行われている。これにより、微紛トナーや外添剤tの凝集を防止して、スジ・画像ブレ(濃度変動等)が感光ドラム1の回転周期で発生することを抑制し、また、感光ドラム1の回転周期で発生する異音(スリップ音)を低減している。本実施例では、この動作Aを、予め設定された角度の範囲として、感光ドラム1周360°に対して約50°の領域で
行った。尚、各動作の移動量や回転数は画像形成装置の構成等で適宜決められるものであり、本実施例で決められた条件に限定されるものではない。
画像形成装置100にて、1回の画像形成プロセス毎に動作Aが入る間欠通紙テストを繰り返し行ったところ、図5に示すようなハーフトーン画像に感光ドラム1の回転周期で濃度ムラ画像不良が生じた。この原因を調査するため感光ドラム1の感光体層の厚みを測定した結果を図6(a)に示す。動作Aを行っている領域、特に逆回転している領域と感光体層が削れている領域とが一致し、他の領域に比べて多く削れていた。これにより、感光ドラム1は逆回転することで通常よりもクリーニングブレード6による多くの摺擦・磨耗をしてしまうことがわかる。
そこで、本実施例においては次のような制御を付け加えている。図7は、本実施例の感光ドラム駆動制御時における、感光ドラム停止後の感光ドラムとクリーニングブレードとの摺擦(摺動)状況を示す。この図は、横軸に感光ドラムの位相(0°から360°)を表し、縦軸に感光ドラムの停止位置(停止位相)パターンを表している。なお、以下の説明において、停止位置とは、画像形成動作の終了時における感光ドラム1の停止位置をいうものとする。
本実施例では、画像形成動作終了後(動作Aの実行直前)に停止する位相(停止位置)が、感光ドラム1の外周面全周にわたって複数設定されており、そのうちの1つの位相に感光ドラム1が停止するようにCPU80により制御されている。図7において、1つの停止位置パターンについて説明すると、図の左端の位置が画像形成動作終了後に停止する停止位置であり、図の左端から右端までの範囲内で、動作Aが行われる、すなわち、感光ドラム1とクリーニングブレード6が摺擦することとなる。
そして本実施例では、クリーニングブレード6に対する4つの感光ドラム1における、画像形成動作終了後に停止する位相を、前回(直前)の画像形成動作の終了後に停止していた位相よりも時計回転方向に20°異なる位相としている。この制御は、4つの感光ドラム1の位相差が常に所定の位相に合わせた上で行われている。
本実施例では、このように、動作Aが行われる場合(動作Aの直前)の感光ドラム1の停止位置が、この動作Aの直前に行われる動作Aの場合とは異なるように制御されている。ここで、画像形成動作の終了時における感光ドラム1の停止位置は、記録材が出力された後に実行される後回転工程後に停止する感光ドラム1の停止位置、及びスタンバイ状態で停止している感光ドラム1の停止位置を含む。
また本実施例では、画像形成動作終了後の停止位置と、前回の画像形成動作の終了後に停止していた位相との感光ドラム1の表面の周方向の長さが、逆回転により移動する感光ドラム表面の周方向の長さよりも小さくなるようにしている。これにより、プリントジョブ後の動作Aにおける、感光ドラム1とクリーニングブレード6との逆回転時の摺擦領域を、前回の動作Aにおける逆回転時の摺擦領域に部分的に重ねることができる。
このことで、感光ドラム全周において、感光ドラム1とクリーニングブレード6との動作Aによる摺擦が生じるようになる。これにより、逆回転を行うことで感光ドラム1とクリーニングブレード6とが摺擦する領域を感光ドラムの全周にわたって分散させる事が可能になり、特定の領域のみ感光体層が薄くなることを防止することができる。
本実施例の制御を搭載して、間欠通紙テストを行い、感光ドラム1の寿命到達時点においても「動作A」による感光ドラム1の削れ、またそれに伴う濃度ムラ等は生じないことを確認した(図6(b))。図6(b)は、本実施例の制御を搭載して、間欠通紙テストを行い、感光ドラム1の寿命到達時点において、感光ドラム1の感光体層の厚みを測定した結果を示す図である。
以上説明したように、本実施例によれば、画像形成動作の終了後の感光ドラム1の停止位置を感光ドラム1全周にわたり略均一に分散停止させることが可能となる。このことで、トナーや外添剤tの凝集を防ぐために行う動作Aにおける正回転、逆回転時の感光ドラム1とクリーニングブレード6との摺擦領域を感光ドラム1の周方向に分散することが可能となる。したがって、例え画像形成動作毎に動作Aを繰り返し行ったとしても、感光ドラム1の表面が一部分のみ(局部的に)削れることを防止することができ、これによる画像不良等の発生を防止することができる。
また、動作Aにより微紛トナーや外添剤tの凝集を防止できるので、スジ・画像ブレ(濃度変動等)が感光ドラム1の回転周期で発生することを抑制し、また、感光ドラム1の回転周期で発生する異音(スリップ音)を低減できる。また、微紛トナーや外添剤tの凝集を防止できることで、凝集した微紛トナーや外添剤tがクリーニングブレード6をすり抜けてしまうことに起因する回転負荷変動を防ぐことができる。
また、従来のような、感光ドラムの表面が一部分のみ削れることを防止するために感光層の膜厚を厚くした装置では、コストアップしてしまう課題があった。これに対して、本実施例では、このようなコストアップを招くことなく、感光ドラム1の表面が一部分のみ削れることを防止することができる。
ここで、本実施例では、上記の感光ドラム1の停止位置を20°ずつに分割したが、更に細かく分割するものであってもよい。また、本実施例では、感光ドラム1の停止位置を時計方向に20°ずつ移動させる制御を行うものであったが、これは時計方向に限定されるものではなく、反時計方向であってもよい。常に一方向に移動することで正逆回転間に生じる駆動部のガタ等による停止位置ズレを防止することができ、より確実に摺擦領域を感光ドラム周方向全周に分散させることができる。
また、画像形成動作の開始時から画像形成動作の終了に伴い感光ドラム1が停止するまでの間に前記像担持体が回転する方向が一方向のみであるとよい。これにより、動作Aを行う前、すなわち画像形成動作の終了時には、逆回転をした状態で停止するようなことはないので、正逆回転間に生じる駆動部のガタ等による停止位置ズレを防止することができる。したがって、動作Aを行う際の感光ドラムの位相をより正確に分散させることができ、より確実に摺擦領域を感光ドラム周方向全周に分散させることができる。
また本実施例では、画像形成動作終了後の停止位置と、前回の画像形成動作の終了後に停止していた位相との感光ドラム1の表面の周方向の長さが、逆回転により移動する感光ドラム表面の周方向長さよりも小さくなるようにしたが、これに限るものではない。画像形成動作終了後の停止位置と、前回の画像形成動作の終了後に停止していた位相との感光ドラム1の表面の周方向の長さが、逆回転により移動する感光ドラム表面の周方向長さ以下であってもよい。また、画像形成動作終了後の停止位置と、前回の画像形成動作の終了後に停止していた位相との感光ドラム1の表面の周方向の長さが、動作Aが行われることによる、感光ドラム1とクリーニングブレード6との摺擦領域の長さ以下であってもよい。これにより、動作Aを行うことで感光ドラム1とクリーニングブレード6とが摺擦する領域を感光ドラムの全周にわたって分散させる事が可能になり、特定の領域のみ感光体層が薄くなることを防止することができる。
ここで、感光ドラム1の停止後、「正回転」させることで、静止摩擦力を利用してトナー等(微粉トナーや外添剤)を当接領域Wから押し出すことができる。また、「正回転」させた後、「逆回転」させることによりクリーニングブレード6と感光ドラム1との間の当接圧を低減させることができるので、当接領域Wでトナー等が凝集することを抑制できる。また、「逆回転」させることで、クリーニングブレードの面が広くトナー等に接触するようになり、(クリーニングブレードの腹で)トナー等を引き伸ばし、感光ドラム表面上でトナー等を平に(厚みを均一に)することができる。これにより、スジ・画像ブレ・異音を抑制することができる。トナー等が感光ドラム表面に凝集してしまった場合であっ
ても、「逆回転」を行うことで、凝集してしまったトナー等を拡散(分散)させることが可能である。
したがって、動作Aについては、上記したものに限るものではなく、画像形成動作の終了に伴い感光ドラム1を停止させた後、感光ドラム1を再度回転させ、「正回転→逆回転」させた後に停止させる工程であってもよい。ここで、「正回転」させる場合には、「減速正回転」とするのがより好ましい。このことで、スジ・画像ブレ・異音の原因となっているトナー等をより多く当接領域Wから押し出す(吐き出させる)ことができる。
また、本実施例では、動作Aは画像形成動作後に行われる場合について説明した。しかし、上述したように、感光ドラム1が停止した後に「正回転→逆回転」という動作をすればトナー等の凝集を防ぐ効果が得られるものであり、動作Aが画像形成動作の直前に行った場合においても上記同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の動作Aでは、「逆回転」を含むものであったが、これに限るものではない。感光ドラム1が停止した後に感光ドラム1を再度回転させる場合、逆回転を含むことがより好ましいが、正回転のみさせた場合であっても、トナー等の凝集を防ぐ効果は得られる。すなわち、本発明は、画像形成動作の終了に伴い感光ドラム1を停止させた後、感光ドラム1を再度回転させる構成の画像形成装置において、好適に適用することができる。
次に、実施例2について説明する。前述した実施例1の制御は、プリントジョブ後の感光ドラム停止位置を、前回と前々回との間で感光ドラム1とクリーニングブレード6との逆回転の摺擦領域が部分的に重なるようにして摺擦領域が感光ドラム全周に分散するように駆動停止制御した。これに対して本実施例では、次のような制御を行っている。すなわち、前回の逆回転動作との間で摺擦領域が重ならないように、摺擦領域が全周にわたって均一に分散するように、感光ドラム1の停止位置を制御している。以下、本実施例の制御について説明する。尚、実施例1と同様の構成部分については同符号を付し、重複した説明を割愛する。装置本体の全体構成、画像形成動作等については実施例1と同様であるため、説明を割愛する。
図8は、本実施例の感光ドラム駆動制御時における、感光ドラム停止後の感光ドラムとクリーニングブレードとの摺擦状況を示す。この図は、横軸に感光ドラムの位相(0°から360°)を表し、縦軸に感光ドラムの停止位置(停止位相)パターンを表している。
本実施例では、画像形成動作終了後の感光ドラム1の停止位置が前回と前々回との間で常に部分的に重なるのではなく、次のような駆動停止制御を行っている。
すなわち図8に示すように、常に異なる停止位置を無作為(ランダム)に選択しながら、感光ドラム1とクリーニングブレード6との逆回転摺擦領域を感光ドラム全周に分散するように駆動停止制御した。この駆動停止制御は、感光ドラム停止位置制御を行わない状態、つまり感光ドラム停止位置がその時の画像形成動作時間によって異なる状態とは異なり、停止位置が感光ドラム周方向に対して均一に制御しながら無作為の停止位置を選択するよう制御している。
本実施例では感光ドラム1回転を36分割して停止位置を設定し、その中で停止位置を記憶しながら不図示の乱数発生手段を用いて、無作為に停止位置を算出する。この際、前回と同じ停止位置を選択したり、摺擦頻度が高い領域を選択した場合には、再度停止位置を選択するとよい。また、複数設定された停止位置のうち既に停止した停止位置を除いた残りの停止位置のうち、無作為に選択した1つの停止位置で感光ドラム1を停止させることで、複数の停止位置それぞれに感光ドラム1を1回ずつ停止させる制御を繰り返し行うものでもよい。
これにより、例えば感光ドラム停止位置制御を行わない状態において、感光ドラム1が
常に同じ停止位置に停止するサイズの記録材Sを使い続ける事で所定領域だけが多く摺擦する事を防止し、摺擦領域を感光ドラム全周に対して広く分散することができる。
この駆動制御においても前述した制御と同様に動作Aを繰り返す間欠通紙テストを行い、感光ドラム1の削れ、また、それに伴う濃度ムラ等の画像不良が改善する事を確認した。
ここで、本実施例では、前回の逆回転動作との間で摺擦領域が重ならないように、摺擦領域が全周にわたって均一に分散するように、感光ドラム1の停止位置を制御しているが、これに限るものではない。動作Aが行われる場合に、前回の動作Aとの間で摺擦領域が重ならないように、摺擦領域が全周にわたって均一に分散するように感光ドラム1の停止位置を制御するものであってもよい。
また、本実施例では、複数設定された停止位置に対して、常に異なる停止位置を無作為に選択しながら、感光ドラム1とクリーニングブレード6との摺擦領域を感光ドラム全周に分散するようにしているが、これに限るものではない。すなわち、前回の動作Aとの間で停止位置が同じとなることで摺擦領域が重なる場合があっても、動作Aが繰り返し行われることで、摺擦領域が感光ドラム全周にわたって分散するように感光ドラム1の停止位置が制御されるものであればよい。同じ停止位置に複数回停止するような場合があっても、動作Aが繰り返し行われることで、摺擦領域が感光ドラム1の全周にわたって形成されるように制御されるものであれば、感光ドラムの表面が一部分のみ削れることを防止する効果が得られる。これには、動作Aが複数回実行されることで、複数設定された停止位置それぞれに対して感光ドラム1が停止する回数が同じとなるように制御されるものであるとよい。
すなわち、動作Aが複数回実行された場合に、摺擦領域が感光ドラム1の全周にわたって形成されるように、動作Aが行われる場合の感光ドラム1の停止位置を異ならせる(動作Aを複数回実行する中で変化させる)ように制御するものであればよい。この場合、感光ドラム1の停止位置は予め設定されていなくてもよい。
また、感光ドラム1の外周面全周にわたって複数設定された停止位置のうち隣り合う2つの停止位置における感光ドラム1の外周面の周方向の長さは、動作Aが行われることによる、感光ドラム1とクリーニングブレード6との摺擦領域の長さ以下であるとよい。これにより、動作Aを行うことで感光ドラム1とクリーニングブレード6とが摺擦する領域を感光ドラムの全周にわたって分散させる事が可能になり、特定の領域のみ感光体層が薄くなることを防止することができる。
また、感光ドラム1の外周面全周にわたって複数設定された停止位置のうち隣り合う2つの停止位置における感光ドラム1の外周面の周方向の長さは、動作Aのうち逆回転により移動する感光ドラム表面の周方向長さ以下であるとよい。これにより、動作Aを行うことで感光ドラム1とクリーニングブレード6とが摺擦する逆回転時の領域を感光ドラムの全周にわたって分散させる事が可能になり、特定の領域のみ感光体層が薄くなることを防止することができる。
また、この制御は、実施例1と同様に、感光ドラム1の減速正回転や逆回転動作を画像形成前に行った場合においても同様の効果を得ることができ、感光ドラム1の削れ、それに伴う濃度ムラの画像不良等を防止可能な結果が得られた。
1 感光ドラム ; 6 クリーニングブレード ; 80 CPU ; 100 画像形成装置

Claims (8)

  1. 静電潜像が形成される回転可能な像担持体を有し、
    前記像担持体に形成された静電潜像を現像して得られたトナー像を記録材に転写する画像形成動作を、前記像担持体が回転した状態で行う画像形成装置であって、
    前記像担持体の外周面に当接して設けられ、前記像担持体の外周面から現像剤を除去するクリーニングブレードと、
    前記画像形成動作の終了に伴い前記像担持体の回転を停止させた後で、前記像担持体を再度回転させることで、前記像担持体の外周面に前記クリーニングブレードを摺動させる工程を実行する制御手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記工程を実行することで前記クリーニングブレードと摺動する前記像担持体の外周面の領域が、前記工程を複数回実行した場合に、前記像担持体の外周面全周にわたって形成されるように、
    前記工程における、前記クリーニングブレードに対する前記像担持体の停止位置であって、前記画像形成動作の終了時における前記像担持体の停止位置を、前記工程を複数回実行する中で変化させる制御を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像形成動作の終了に伴い前記像担持体の回転を停止させた後で、前記像担持体を予め設定された角度の範囲内で再度回転させるものであり、
    前記工程における前記像担持体の停止位置と、この工程の直前の工程における前記像担持体の停止位置との間における前記像担持体の外周面の周方向の長さが、前記予め設定された角度に対応する前記像担持体の外周面の周方向の長さ以下となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記工程において、前記予め設定された角度の範囲内で、前記画像形成動作時の回転方向と同方向に前記像担持体を回転させた後、この回転方向とは逆方向に回転させるものであり、
    前記工程における前記像担持体の停止位置と、この工程の直前の工程における前記像担持体の停止位置との間における前記像担持体の外周面の周方向の長さが、前記工程で前記逆方向に回転した場合に移動する前記像担持体の外周面の周方向の長さ以下となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記工程における前記像担持体の停止位置が前記像担持体の外周面全周にわたって複数設定され、
    前記制御手段は、
    複数設定された前記停止位置のうちいずれか1つの停止位置で前記像担持体を停止させるものであり、
    前記工程を複数回実行することで、複数設定された前記停止位置それぞれに対して前記像担持体が停止する回数が同じとなるような制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記工程における前記像担持体の停止位置が前記像担持体の外周面全周にわたって複数設定され、
    前記制御手段は、
    前記画像形成動作の終了に伴い前記像担持体の回転を停止させた後で、前記像担持体を予め設定された角度の範囲内で再度回転させるものであって、
    複数設定された前記停止位置のうちいずれか1つの停止位置で前記像担持体を停止させる
    ものであり、
    複数設定された前記停止位置のうち隣り合う2つの停止位置における前記像担持体の外周面の周方向の長さが、前記予め設定された角度に対応する前記像担持体の外周面の周方向の長さ以下となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記工程において、前記予め設定された角度の範囲内で、前記画像形成動作時の回転方向と同方向に前記像担持体を回転させた後、この回転方向とは逆方向に回転させるものであり、
    複数設定された前記停止位置のうち隣り合う2つの停止位置における前記像担持体の外周面の周方向の長さが、前記工程で前記逆方向に回転した場合に移動する前記像担持体の外周面の周方向の長さ以下となるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記画像形成動作の終了に伴い前記像担持体の回転を停止させる場合、複数設定された前記停止位置のうち既に停止した停止位置を除いた残りの停止位置のうち、無作為に選択した1つの停止位置で前記像担持体を停止させることで、複数設定された前記停止位置のそれぞれに前記像担持体を1回ずつ停止させる制御を繰り返し行うことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成動作の開始時から前記画像形成動作の終了に伴い前記像担持体が停止するまでの間に前記像担持体が回転する方向が一方向のみであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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