JPH11189856A - 黄銅材、黄銅管材及びそれらの製造方法 - Google Patents

黄銅材、黄銅管材及びそれらの製造方法

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JPH11189856A
JPH11189856A JP10296136A JP29613698A JPH11189856A JP H11189856 A JPH11189856 A JP H11189856A JP 10296136 A JP10296136 A JP 10296136A JP 29613698 A JP29613698 A JP 29613698A JP H11189856 A JPH11189856 A JP H11189856A
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Katsuaki Nakamura
克昭 中村
Toru Uchida
亨 内田
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Toto Ltd
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷間加工を経て製造される黄銅材、特に黄銅
管材において、切削性、研摩性を向上させることを目的
とする。 【解決手段】 冷間加工前に、α相の面積比率を増加さ
せるためのα化熱処理工程を有することにより、冷間加
工時は冷間延性を確保できる。また、冷間加工後に、β
相の面積比率を増加させるためのβ化熱処理工程を有す
ることにより、切削性、研摩性に優れた黄銅材を提供す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は黄銅材及びその製造
方法に関し、主として黄銅管材及びその製造方法に関
る。
【0002】
【従来の技術】従来、黄銅管材は、α単相のものが一般
的であった。これは、冷間での抽伸(引き抜き)や冷間
での曲げ加工に備えて、冷間延性を阻害するβ相比率を
小さくした結果であった。
【0003】しかしながら、α単相の黄銅管材は、切削
性、研摩性に優れたβ相を利用していないため、切削
性、研摩性に劣る問題があった。
【0004】また、従来の黄銅管材は、同様に冷間延性
を確保するために結晶粒径を大きめにしていたため、耐
食性、強度に劣る問題があった。
【0005】本発明は、冷間加工を経て製造される黄銅
材、特に黄銅管材において、切削性、研摩性を向上させ
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明に従う黄銅材の製造方法では、押し出し又は圧延後
に、α相以外の結晶相の面積比率を増加させることによ
り、切削性、研摩性に優れた黄銅材を提供することがで
きる。
【0007】好適な実施形態としては、見掛け上のZn
含有量が33.5〜43wt%の組成の場合は、550
〜800℃に加熱することにより、見掛け上のZn含有
量が38.5〜43wt%の場合は、550〜800℃
又は400〜500℃の温度域に加熱することにより、
β相の面積比率を増加させ、好ましくはβ相の面積比率
を5%以上にすることができる。
【0008】ここで、「見掛け上のZn含有量」という
用語は、AをCu含有量[wt%]、BをZn含有量
[wt%]、tを添加した第3元素(例えばSn)のZ
n当量、Qをその第3元素の含有量[wt%]としたと
き、「{(B+t・Q)/(A+B+t・Q)}×10
0」の意味で用いる。
【0009】一旦増加したβ相が冷却中に減少させない
ためには、加熱する温度域が550〜800℃の場合
は、400℃までの冷却速度が5℃/sec以上、加熱
する温度域が400〜500℃の場合は、400℃まで
の冷却速度が1℃/sec以上となるように急冷すれば
良い。
【0010】他の好適な実施形態としては、見掛け上の
Zn含有量が33.5〜43wt%、Sn含有量が0.
5〜2.0wt%の場合は、400〜500℃の温度域
に加熱することにより、γ相の面積比率を増加させ、好
ましくはγ相の面積比率を1%以上にすることができ
る。
【0011】ここで、400〜500℃の温度域を1時
間以上保持すれば、γ相が球状化して強度や切削性、研
磨性がさらに向上する。また、一旦増加したγ相が冷却
中に減少しないためには、400℃までの冷却速度が1
℃/sec以上となるように急冷することが好ましい。
【0012】尚、見掛け上のZn含有量が33.5〜4
3wt%、Sn含有量が0.5〜1.3wt%の組成の
場合は、比較的Sn量が少ないため冷間加工が容易であ
り、見掛け上のZn含有量が33.5〜43wt%、S
n含有量が1.3〜2.0wt%の組成の場合は、比較
的Sn量が多いためγ相を容易に析出させることができ
る。
【0013】以上の本発明における好適な実施形態とし
ては、熱処理工程前に、曲げ加工や管材の引き抜き加工
等の冷間加工を行うことができる。
【0014】この場合、冷間加工前に、α相の面積比率
を増加させるためのα化熱処理工程を設け、予め冷間延
性を確保しておくことが好ましい。このα化熱処理工程
は、例えば見掛け上のZn含有量が33.5〜43wt
%の場合は、450〜550℃を10分以上維持するも
のであり、α化熱処理工程中に結晶粒径を粗大化させれ
ば、冷間加工時の延性向上により寄与できる。
【0015】そして、このようなα化熱処理工程によ
り、冷間加工前に、α相の面積比率を90%以上、好ま
しくは95%以上、あるいは、冷間での伸びを20%以
上、好ましくは35%以上にすることができる。
【0016】尚、冷間加工後には通常、内部応力調質の
ための焼鈍工程を行うが、この焼鈍工程を行うのは、熱
処理工程の前でも後でも良い。
【0017】また、本発明に従う黄銅材の製造方法で
は、熱処理工程中又は熱処理工程より前の工程中に、結
晶粒径微粒化処理を有することによって、平均結晶粒径
を50μm以下、好ましくは25μm以下にして、研摩
性をさらに向上させつつ、曲げ加工時の表面の肌荒れを
低減できる。
【0018】このような結晶粒径微粒化処理は、冷間加
工の後に行うことが望ましい。すなわち、冷間加工前に
は、冷間延性確保のため結晶粒径を大きめにしている
が、冷間加工後も結晶粒径を大きいままにしておくと、
研摩性、耐食性、強度が劣ることになる。そこで、冷間
加工後に結晶粒径微粒化工程を経ることにより、確実に
結晶粒径を小さくして、研磨性等を向上させるのであ
る。
【0019】好適な実施形態としては、結晶粒径微細化
処理は、冷間加工にて導入された転位を加熱により再結
晶させることにより行える。この場合、冷間加工時にな
るべく転位密度を高くしておくことが望ましく、断面減
少率20%以上が好ましい。
【0020】また、結晶粒径が再粗大化しないように、
加熱時間に上限を設けたり、加熱後に急冷したりするこ
とが望ましい。例えば550〜800℃に加熱する熱処
理工程だと、加熱維持時間の上限を30分以内とするこ
とにより、結晶粒径の再粗大化を防止できる。
【0021】以上示した本発明における冷間加工の好適
な実施形態として、冷間加工と焼鈍を繰り返し行う場合
は、最後の冷間加工の断面減少率を大きくし、途中の焼
鈍よりも最後の焼鈍の温度を低くすることが望ましい。
例えば、途中の焼鈍温度が500〜600℃の場合は、
最後の焼鈍温度は500℃以下が望ましい。
【0022】また、本発明に従う黄銅材の製造方法の用
途としては、黄銅管材の製造方法に適用することが望ま
しい。なぜならば、管材は、冷間引き抜き、曲げ加工を
施す場合が多いからである。
【0023】続いて、本発明に従う黄銅材は、(1)日
本工業規格JIS C−3604に従う快削黄銅棒を基
準とした切削抵抗指数が50以上、好ましくは80以上
であること、(2)原料組成としてSnを含有する場合
は、日本伸銅協会技術標準JBMA T−303に従う
脱亜鉛腐食試験を行なったとき、最大脱亜鉛浸透深さ方
向が加工方向と平行な場合には最大脱亜鉛深さ100μ
m以下である、又は、最大脱亜鉛浸透深さ方向が加工方
向と直角な場合には最大脱亜鉛深さ70μm以下である
こと、の少なくとも1つを満たすことを特徴とするもの
である。
【0024】このような黄銅材の好適な実施形態として
は管材が有るが、鋳造及び鋳造後押出しにより成形した
管材のほか、板材を曲げ加工した後、その端部を接合し
て成形した管材(電縫管等)にも適用可能である。
【0025】尚、この製造方法を用いれば、ここで挙げ
た特性以外にも、研摩性についても優れた特性を示すこ
とができる。すなわち、研摩性については、1.同じ条
件で研磨を行った場合、従来材に比べて研磨後の表面粗
さが小さいこと、2.同じ条件で研磨を行った場合、従
来材に比べて研磨量が多いこと、3.同じ条件で研磨を
行った場合、従来材に比べて外観に不備が無く、メッキ
ののりが良いこと、の観点から評価されるのであるが、
これらの観点から評価した結果、本発明に従う黄銅管材
は、従来の黄銅管材に比較して優れることが示されるか
らである。
【0026】この研磨性について定量化するならば、本
発明に従う管材は、熱処理工程後に、研磨装置がビュー
ラーECOMET IV、研磨盤回転数が200rp
m、試料押付け圧力が6.9KPa、研磨紙がSiC#
600の条件で#80のキズを表面研磨した場合、日本
工業規格JIS C−2700に従う黄銅管材に比較し
て、1/2の時間で研磨が仕上がる特性を有する。
【0027】また、本発明に従う管材は、熱処理工程後
に、研磨装置がビューラーECOMET IV、研磨盤
回転数が150rpm、試料押付け圧力が6.9KP
a、研磨粉がAl2O3の条件で#600のキズを表面
研磨した場合、日本工業規格JIS C−2700に従
う黄銅管材に比較して、1/2の時間で研磨が仕上がる
特性を有する。
【0028】その他、本発明に従う管材は、原料組成と
してSnを有し、曲げ加工を行われたものであって、こ
の曲げ加工された部分は、熱処理工程後に、日本伸銅協
会技術標準JBMA T−303に従う脱亜鉛腐食試験
を行なったとき、最大脱亜鉛深さ70μm以下を満た
す。
【0029】続いて、本発明に従う冷間加工を経て製造
される黄銅材は、α相からなる第1相と、この第1相と
は異なる第2相を有するとともに、第1相の面積比率が
99%以下であるため、従来のα単相の冷間加工を経て
製造される黄銅材に比べて、切削性、研磨性が向上して
いる。
【0030】好適な実施形態としては、β相の面積比率
を5%以上にすることにより、元々切削性、研摩性に優
れたβ相を有効利用して、切削性等を確保せんとするも
のであり、さらには、β相の面積比率を40%以下、好
ましくは20%以下にすることによって、耐食性も確保
できるのである。
【0031】さらに好適には、β相中のSn濃度を1.
5wt%以上にすれば、元々耐食性に劣るβ相を強化し
て、全体として耐食性向上を図ることができる。
【0032】また、平均結晶粒径を50μm以下、好ま
しくは25μm以下にすることにより、曲げ加工部分の
肌荒れ抑制、研摩性向上ばかりか、耐食性、強度も向上
できる。
【0033】別の好適な実施形態としては、γ相の面積
比率を1%以上にすることにより、硬質なγ相と他の相
との界面での切削性、研摩性を有効利用して切削性等を
確保しつつ、γ相の有する強度を利用して強度を向上せ
んとするものであり、好適には、γ相の面積比率を30
%以下にすることによって、γ相のもつ脆性を低減する
ものである。
【0034】さらに好適には、γ相の平均結晶粒径(短
径)を8μm以下、好ましくは5μm以下にすれば、γ
相のもつ脆性をより低減できるのであるが、γ相のSn
濃度が8wt%以上であれば耐食性も向上する。特に、
β相を含有する場合には、Sn濃度が8wt%以上のγ
相でβ相を取り囲むことにより、元々耐食性に劣るβ相
を保護して、全体として耐食性向上を図ることができ
る。
【0035】本発明に従う黄銅管材(冷間引き抜きを行
わない素管も含む)は、(1)γ相の面積比率が1%以
上である、(2)α相からなる第1相と、この第1相と
は異なる第2相を有するとともに、前記第1相の面積比
率が99%以下であり、前記第2相の平均結晶粒径(短
軸)が8μm以下である、(3)α相からなる第1相
と、この第1相とは異なる第2相を有するとともに、前
記第1相の面積比率が95%以下であり、平均結晶粒径
が50μm以下、好ましくは25μm以下である、
(4)平均結晶粒径が25μm以下であり、α相は25
μm以下、β相は20μm以下、γ相は8μm以下、と
いう各特徴を有するものである。
【0036】同じく本発明に従う黄銅管材は、(1)日
本工業規格JIS C−3604に従う快削黄銅棒を基
準とした切削抵抗指数が50以上、好ましくは80以
上、(2)研磨装置がビューラーECOMET IV、
研磨盤回転数が200rpm、試料押付け圧力が6.9
KPa、研磨紙がSiC#600の条件で#80のキズ
を表面研磨した場合、日本工業規格JIS C−270
0に従う黄銅管材に比較して、1/2の時間で研磨が仕
上がる、(3)研磨装置がビューラーECOMET I
V、研磨盤回転数が150rpm、試料押付け圧力が
6.9KPa、研磨粉がAl2O3の条件で#600の
キズを表面研磨した場合、日本工業規格JIS C−2
700に従う黄銅管材に比較して、1/2の時間で研磨
が仕上がる、という各特徴を有するものである。
【0037】続いて、本発明に従う黄銅管材は、見掛け
上のZn含有量が33.5〜43.0wt%、Sn含有
量が0.5〜1.3wt%であること、又は見掛け上の
Zn含有量が33.5〜43.0wt%、Sn含有量が
1.3〜2wt%であることに特徴を有する。他の成分
として、Pb含有量については、多すぎると冷間延性が
低下するために0.07wt%以下であることが好まし
い。
【0038】すなわち、見掛け上のZn含有量が大きす
ぎると冷間加工時にα相比率を大きくするのが難しく、
かつα化焼鈍時に冷間延性を阻害するγ相が析出しやす
くなり、小さすぎると冷間加工後にβ、γ相比率を大き
くするのが難しいためこの範囲としたのであり、この範
囲によれば、冷間加工時には冷間延性を確保しつつ、冷
間加工後は、切削性、研摩性を確保することができるの
である。
【0039】なお、前者は、比較的Sn量が少ないため
冷間加工が容易であり、後者は、比較的Sn量が多いた
めβ、γ相を容易に析出させることができる。
【0040】以上の本発明に従う黄銅管材は、従来の黄
銅管材に比べて見掛け上のZn量が高いため、熱間押し
出し時には、軟質なβ相の比率が高く、押し出し抵抗が
低くなって押し出し性に優れる。
【0041】すなわち、従来の黄銅管材と同じ温度域で
の押し出しであれば、従来以上の断面減少率での押し出
しが可能であり、最終管形状に近い形まで押し出しする
ことにより、その後の冷間引き抜きの負荷を低減でき
る。
【0042】一方、従来と同じ断面減少率での押し出し
であれば、従来よりも低い温度での押出しが可能であ
り、ビレット加熱の負荷が低減できる。
【0043】ここで、熱間押し出し後はなるべく速く冷
却することが望ましい。すなわち、Snを添加している
関係上、押し出し後の冷却速度が遅いとγ相が多く析出
し、後工程のα化熱処理工程に長時間を要するため、な
るべく速く冷却してγ相の析出を抑え、α+β組識とし
た方がα化熱処理工程の時間を短縮できるのである。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下詳説す
る。図1は、従来の黄銅管材の製造工程[従来例]
(a)と、本発明実施形態の黄銅管材の製造工程[実施
例](b)、(c)を示している。
【0045】従来例(a)では、まず黄銅原料を溶解
(ステップ1)した後、連続鋳造を行い(ステップ
2)、ビレットを成形する(ステップ3)。
【0046】そして再結晶温度域まで加熱した後(ステ
ップ4)、結晶配列を整えて鋳造組織の脆性を除去する
ために熱間押し出し成形を施し(ステップ5)、素管を
形成する(ステップ6)。
【0047】続いて所定寸法になるように冷間引き抜き
を行い(ステップ7)、管形状を矯正した後に(ステッ
プ8)、内部応力除去又は調質のために焼鈍を行い(ス
テップ9)、切断等を施して管製品となす(ステップ1
0)。実際の製造工程では、ステップ7〜9が繰り返さ
れることが多い。
【0048】このような管製品は、曲げ加工等を施され
た後(ステップ11)、切削、研磨加工を経て(ステッ
プ12)、最終製品となる。
【0049】以上の製造工程におけるステップ6の素管
は、ステップ7の冷間引き抜き時に管材としての冷間延
性が要求されるため、結晶相の中で最も冷間延性に優れ
たα相の単相となっていた。
【0050】それとともに、ステップ1では、ステップ
6、7でα単相となりやすいように見掛け上のZn当量
が少ない黄銅原料を用いており、ステップ12ではα単
相のまま切削、研磨加工を行っていたため、切削、研摩
性に劣る課題があった。(α相は、結晶相の中でも切
削、研摩性に劣るため)
【0051】続いて実施例(b)について説明すると、
まず、ステップ1では、従来よりも見掛け上のZn当量
が高い原料を溶解し、β相が出やすいようにする。(見
掛け上のZn含有量は33.5〜43.0wt%が好適
である。)
【0052】続くステップ2〜6は従来例と同様のステ
ップを踏むが、ステップ1でZn当量を高くしたため、
ステップ6の素管はα+β混合相となっている。ここ
で、従来例と同じように冷間引き抜きに進むと、従来例
に比べて冷間延性に劣るため、引き抜き時の断面減少率
を大きくすることができず、引き抜き工程数が増えると
いう問題が生じる。
【0053】そこで、実施例(b)では、ステップ7と
して、α+β混合相を略α単相とするためのα化焼鈍処
理を介するようにしている。α化焼鈍処理について図4
を用いて詳説すると、15分かけて550℃まで加熱し
た後、550℃を20分維持し、15分かけて常温まで
冷却する処理を行っている。このα化焼鈍処理の加熱時
間は、組成や加熱温度によって適宜変更される。図5は
その変更例である。
【0054】ここで、ステップ5の熱間押し出しによっ
て結晶粒径が微細化している場合には、α化焼鈍時に結
晶粒径を粗大化させることが望ましい。なぜならば、ス
テップ8の冷間加工で冷間延性を大きくするためには、
α相の面積比率を大きくする以外に結晶粒径を大きくす
ることが寄与しているからである。
【0055】図4の例においては、平均結晶粒径15μ
m以下のα+β混合相の素管に対して図2の処理を施し
た結果、平均結晶粒径30μmを超えるα単相の管材が
得られており、α相面積比率の増大のみならず平均結晶
粒径の粗大化も実現している。尚、α相面積比率の増大
と、平均結晶粒径の粗大化については、図4のように1
つの工程で行わずに別々の工程で行うようにしても良
い。
【0056】図1(b)に戻って、このようなステップ
7後は、従来例と同様のステップ8〜12を踏むが、ス
テップ8の冷間引き抜き時とステップ12の曲げ加工に
際しては従来と同様にα単相で行うため、従来例と同等
の冷間加工性が得られる。尚、ステップ7、8を繰り返
す場合、最後の冷間引き抜き時の加工度は、可能な限り
大きくすると良い。
【0057】その後、従来例ではステップ12の切削、
研磨加工に進むのであるが、実施例(b)では、その前
にα単相をα+β混合相とするためのβ化焼鈍処理を挿
入している(ステップ13)。そして、このステップ1
3を経た後にステップ14の切削、研磨加工に進むこと
によって、β相が本来有する切削、研磨性を有効利用す
ることができるのである。
【0058】ここで、β化焼鈍処理について図6〜9を
用いて詳説すると、まず図6では、10秒かけて650
℃まで加熱した後、650℃を30秒維持し、その後常
温まで急冷する処理を行っている。
【0059】β化焼鈍処理の加熱時間は30分以内が望
ましい。なぜならば、高温状態を長時間維持すると結晶
粒径の粗大化をきたすからである。尚、このようなβ化
焼鈍処理の加熱時間は、組成や加熱温度によって適宜変
更される。図7はその変更例である。
【0060】次に、図8では、1分かけて450℃まで
加熱した後、450℃を2分維持し、1分かけて常温ま
で冷却する処理を行っている。このβ化焼鈍の例は、図
6、7の例に比べて加熱温度が低温であるため、長時間
以上維持しても結晶粒径が粗大化することはない。この
ような結晶粒径粗大を防止したβ化焼鈍処理の加熱時間
も、組成や加熱温度によって適宜変更される。図9はそ
の変更例である。
【0061】さらに、図6〜9の何れについても、加熱
後の冷却過程では急冷することが望ましい。なぜなら
ば、ゆっくり冷やすと、その過程で所望の面積比率にな
ったβ相の面積比率が変化したり、結晶粒径が粗大化す
る可能性があるからである。具体的には、図6、7の場
合は、400℃までの冷却速度を5℃/sec以上と
し、図8、9の場合は、400℃までの冷却速度を1℃
/sec以上にしている。
【0062】図1に戻って、実施例(b)に続いて実施
例(c)について説明すると、工程上は、実施例(b)
のステップ10の焼鈍処理とステップ13のβ化焼鈍処
理を兼用して、ステップ10のβ化焼鈍処理にしている
点が異なるだけで、後は実施例(b)と同じである。
【0063】このように2種類の焼鈍処理を兼用する
と、単なる工程数の削減だけでなく、以下のようなメリ
ットが得られる。すなわち、ステップ11以前には大型
の管材を対象としているのに対して、ステップ11以降
では大型の管材を切断した後の小型の管材を対象として
おり、大型の管材に比べて焼鈍のための設備設計が難し
い問題がある。そこで、実施例(c)のように大型の管
材の段階でβ化焼鈍処理を施すようにすれば、このよう
な問題を解決することができるのである。
【0064】尚、実施例(c)では、冷間加工であるス
テップ12の曲げ加工の際にα+β混合相であるため加
工性の低下が懸念されるが、同じ冷間加工でも冷間引き
抜きに比べて曲げ加工は、冷間引き抜きほど冷間延性は
要求されないため、β相面積比率が大きくなりすぎない
ように注意すれば良い。
【0065】以上説明した実施例(b)、(c)では、
工程中に平均結晶粒径の微細化処理も行うようにしてい
る。なぜならば、研摩性を向上させるためには、β相面
積比率を大きくする以外に結晶粒径を小さくすることが
寄与しているからである。具体的には、ステップ7の最
後の冷間引き抜きを大きな加工度で行っておき、実施例
(b)ではステップ10の焼鈍時に、実施例(c)では
ステップ10のβ化焼鈍時に再結晶を生じさせて結晶粒
径微細化を行うのである。
【0066】以上の実施例(b)、(c)では、β相面
積比率を増加させるためのβ化焼鈍処理を含んでいた
が、変形例としてβ化焼鈍処理に代えてγ相面積比率を
増加させるためのγ化焼鈍処理を用いることも有用であ
る。すなわち、γ相は冷間延性には劣るが硬質であるた
め、α、β相との界面において結晶同士の硬度差によっ
て切削、研摩性が向上させる特性を有しているからであ
る。
【0067】尚、このγ化焼鈍処理に関する実施形態は
図2に示す通りであり、実施例(b)、(c)のβ化焼
鈍をγ化焼鈍に代えたものが実施例(d)、(e)であ
る。
【0068】このγ化焼鈍処理について図10を用いて
詳説すると、図10では、30分かけて420℃まで加
熱した後、420℃を60分維持し、その後常温まで冷
却する処理を行っている。この図10の例は加熱温度が
低温であるため、長時間以上維持したり、冷却速度が遅
ても結晶粒径が粗大化することはない。
【0069】ここで、実施例(e)では、ステップ6の
素管に対して、ステップ7のα化焼鈍を介した後にステ
ップ8の冷間引き抜きを行っているが、素管の段階であ
る程度α相の面積比率が確保できていれば、必ずしも冷
間引き抜き前にα化焼鈍を行う必要はない。
【0070】これを示したのが図3の実施例(f)であ
る。実施例(f)では、冷間引き抜き前のα化焼鈍が省
略されているため、工程数が削減できる。尚、このよう
にα化焼鈍を削減するのは、実施例(f)のようにγ化
焼鈍を行う場合ばかりだけでなく、β化焼鈍を行う場合
にも適用可能なのは言うまでもない。
【0071】続いて、今まで説明した実施例(b)〜
(f)は全てステップ5の熱間押出し時に管形状に成形
するものであったが、本発明が適用される範囲はこれに
限らない。
【0072】実施例(b)〜(f)とは異なる実施形態
を示したのが、図3の実施例(g)であり、これは所謂
電縫管の製造方法を示している。実施例(g)の場合で
も、ステップ12にγ化焼鈍(β化焼鈍でも良い)を入
れることにより、実施例(b)〜(f)と同等の特性が
提供できるのである。
【0073】また、以上示した実施例(b)〜(d)
は、冷間加工時の冷間延性確保と、切削、研磨加工時の
切削、研磨性確保との両立を主眼としたものであった
が、これらは工程中に平均結晶粒径の微細化処理を含ん
でいるため、この微細化処理後では耐食性も確保できる
ようになっている。
【0074】そして、このように耐食性を新たな着眼点
とした場合、次のような実施形態を採ることが可能であ
る。すなわち、実施例(b)〜(d)では、β、γ相を
析出させているため耐食性に劣る懸念があるが、これは
β、γ相中にSnを適量含有することで解消できること
が判明している。
【0075】したがって、実施例(b)〜(d)におい
て、ステップ1の原料溶解時にSnを含有させ、かつβ
又はγ化焼鈍処理時に適切な温度制御を行ってβ、γ相
中にSnを適量含有させるようにすれば、冷間加工時の
冷間延性確保と、切削、研磨加工時の切削、研磨性確保
と、耐食性確保との全てを満たすことが可能になるので
ある。
【0076】ここで、実施例(c)を例にとって、ステ
ップ1での原料組成、ステップ7の冷間引き抜き前の結
晶構造、ステップ13の切削、研磨工程前の結晶構造、
物性値について図11に示す。尚、ステップ10のβ化
焼鈍時には、同時に結晶粒径微細化処理も行ったものと
する。
【0077】まず原料組成を見てみると、比較例1の見
掛け上のZn含有量が35wt%であるのに対して、実
施例1〜4は何れも見掛け上のZn含有量が上回ってい
る。ここで、見掛け上のZn含有量が大きすぎると冷間
加工時にα相比率を大きくするのが難しく、かつα化焼
鈍時に冷間延性を阻害するγ相が析出しやすくなる。一
方、見掛け上のZn含有量が小さすぎると冷間加工後に
β相比率を大きくするのが難しいため、見掛け上のZn
含有量33.5〜43.5wt%の範囲が好適である。
【0078】次にPb含有量については、多すぎると冷
間延性が低下するために実施例1〜4では0.07wt
%以下としたが、これは比較例1も同様である。
【0079】続いて、Sn含有量については、比較例1
が含有していないのに対して、実施例1〜4は0.5〜
2.0wt%含有している。これは、先述したようにβ
相中のSn濃度確保による耐食性向上のためであるが、
Sn含有量が多すぎると冷間加工中にγ相が出やすくな
って冷間延性を阻害するため、この範囲としている。
【0080】次に冷間引き抜き前の結晶構造を見てみる
と、実施例1〜4は比較例1に対して、α相面積比率が
低く、結晶粒径も小さい値を示している。しかしなが
ら、α相の面積比率が90%以上あれば、20%以上の
伸び(冷間延性を示す)が確保でき、冷間引き抜きに実
質的に支障はないため、実施例1〜4についても何ら問
題はない。尚、α相の面積比率が95%以上になると、
35%以上の伸びが確保されて比較例1と同等になる。
【0081】最後に切削、研磨工程前の結晶構造、物性
値を見てみると、実施例1〜4は比較例1に対して、β
相面積比率が高く、平均結晶粒径が小さく、α、β相中
のSn濃度が高く、研摩性、切削性、耐食性について良
好な特性を示している。これらの因果関係については、
先述した通り、研摩性にはβ相面積比率の大きさ、平均
結晶粒径の小ささが寄与し、切削性にはβ相面積比率の
大きさが寄与し、耐食性には平均結晶粒径の小ささ、
α、β相中のSn濃度の大きさが寄与しているのであ
る。尚、平均結晶粒径の小ささは強度向上、曲げ加工後
の肌荒れ抑制にも寄与している。
【0082】ここで、研摩性については、1.同じ条件
で研磨を行った場合、従来材に比べて研磨後の表面粗さ
が小さいこと、2.同じ条件で研磨を行った場合、従来
材に比べて研磨量が多いこと、3.同じ条件で研磨を行
った場合、従来材に比べて外観に不備が無く、メッキの
のりが良いこと、の観点から総合的に評価を行い、比較
材以下の評価のものを劣(×)、比較材より評価が高い
ものを良(○)とした。
【0083】切削性については、後述するような切削試
験を行った結果、快削黄銅棒(JIS C−3604)
を基準とした切削抵抗指数が50未満を劣(×)、50
以上を良(○)とした。切削試験では、図12に示すよ
うに、旋盤で丸棒状の試料1の周面を100〔m/mi
n〕と400〔m/min〕の2つの異なる速度で切削
しつつ、主分力Fvを測定した。各実施例の切削抵抗指
数は、各実施例の主分力に対する切削性が最も良いとい
われる快削黄銅棒の主分力の百分率である。(切削速度
毎の切削抵抗指数を平均した。)
【0084】耐食性については、日本伸銅協会技術標準
(JBMA T−303)による脱亜鉛腐食試験を行な
い、JBMA T−303に示されている判定基準に従
って評価を行った。すなわち、脱亜鉛浸透深さ方向が加
工方向と平行な場合には最大脱亜鉛浸透深さが100μ
m以下を良(○)、また脱亜鉛浸透深さ方向が加工方向
と直角な場合には最大脱亜鉛浸透深さが70μm以下を
良(○)とし、これらの基準に満たないものを劣(×)
とした。
【0085】β相の面積比率は切削性、研摩性確保のた
めには最低5%程度が必要であり、耐食性の確保のため
には、30%以下、好ましくは20%以下で、かつβ相
中のSn濃度が1.5wt%以上を満たせばよい。ま
た、平均結晶粒径は50μm、好ましくは25μm以下
を満たせばよい。
【0086】また、β相比率を増加させる代わりにγ相
比率を増加させる変形例では、γ相の面積比率を1%以
上含有することにより、図11の実施例1〜4と同等の
研摩性、切削性を得ることができる。尚、γ相は脆い性
質があるため、面積比率は30%以下、平均結晶粒径
(短径)を8μm以下、好ましくは5μm以下にするこ
とが望ましい。
【0087】さらに、γ相中のSn濃度を8wt%以上
にし、β相を取り囲むようにすることにより、図11の
実施例1〜4と同等の耐食性を得ることができる。
【0088】以上示した図11は、実施例(c)を例に
とったものであったが、実施例(c)、(e)に係る他
の実施形態を示したのが図13である。
【0089】図13中、実施例5〜7、9、10、12
は、実施例(c)に係るβ化焼鈍を施したものであり、
実施例8、11は、実施例(e)に係るγ化焼鈍を施し
たものである。
【0090】また、各種物性値は以下のように評価し
た。
【0091】*1;研磨性:研磨後の表面粗さ、研磨
量、鍍金後の外観で評価した。
【0092】*2;切削性:快削黄銅棒(JIS C3
604)を基準とした切削抵抗指数が50未満を×、5
0以上を○とした。
【0093】*3;耐食性:日本伸銅協会技術標準(J
BMA T−303)による脱亜鉛腐食試験で最大脱亜
鉛深さが加工方向と直角な場合で70μm以下を○と
し、70μmを越えるものを×とした。
【0094】*4;曲げ性:R25の曲げ加工後の表面
割れの有無、肌荒れ状態により評価した。
【0095】*5;耐SCC性:3vol%NH3va
p中で、耐力比50%の荷重をかけたときの破断時間よ
り評価した。
【0096】*6;強度:引張試験においてσ0.2が
140N/mm2以上を○とし、140N/mm2未満
を×とした。
【0097】*7;伸び:引張試験において伸びが30
%以上を○とし、30%未満を×とした。
【0098】*8;硬度:ビッカース硬度でHv85以
上を○とし、Hv85未満を×とした。
【0099】*9;エロージョン腐食:腐食性溶液を用
いた通水試験を行い、試験後の断面組織観察により評価
した。
【0100】図13からわかるように、他の物性値は若
干ばらつきがあるものの、研磨性、切削性、、曲げ性に
ついては、実施例5〜12全てが比較例1を上回った。
【0101】次に、実施例8を例にとり、研磨性を定量
的に評価したものを示す。
【0102】図14は、試料用自動研磨装置(ビューラ
ーECOMET IV)により同条件下で研磨した時の
表面の仕上がり速さで評価した。
【0103】<#600研磨> 研磨盤回転数150r
pm、試料押付け圧力6.9KPa、研磨紙#600、
試料初期表面#80仕上げ
【0104】<バフ研磨> 研磨盤回転数200rp
m、試料押付け圧力6.9KPa、研磨粉Al2O3;
0.3μm、試料初期表面#600仕上げ
【0105】図14からわかるように、何れも研磨にお
いても、実施例8は比較例1の半分の時間で研磨が仕上
がった。
【0106】続いて、実施例7、8を例にとり、曲げ加
工後のストレート部、曲げ加工部の耐食性評価結果を図
15に示す。
【0107】図15からわかるように、ストレート部、
曲げ加工部共に、実施例7、8の方が比較例1、2より
も優れている。
【0108】以上説明してきたのと別の実施形態とし
て、前述したβ化焼鈍処理やγ化焼鈍処理を用いずと
も、冷間加工時の冷間延性確保と、切削、研磨加工時の
切削、研磨性確保との両立を果たす方法がある。それ
は、平均結晶粒径8μm以下、好ましくは5μm以下の
球状のγ相を、3〜30%以上の面積比率で析出させる
方法であり、これによって冷間加工時には、球状γ相は
破壊されにくいため冷間延性に支障を来さず、切削、研
磨加工時には、γ相と他の結晶相の粒界の硬度差によっ
て切削、研磨性を確保するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の黄銅管材の製造工程フローと、本発明に
おける実施形態の黄銅管材の製造工程フロー
【図2】同実施形態における黄銅管材製造工程フローの
変形例
【図3】同実施形態における黄銅管材製造工程フローの
さらなる変形例
【図4】同実施形態におけるα化焼鈍処理を示す温度制
御図
【図5】同実施形態におけるα化焼鈍処理の他の例を示
す温度制御図
【図6】同実施形態におけるβ化焼鈍処理(高温域の
例)を示す温度制御図
【図7】同実施形態におけるβ化焼鈍処理(高温域の
例)の他の例を示す温度制御図
【図8】同実施形態におけるβ化焼鈍処理(低温域の
例)を示す温度制御図
【図9】同実施形態におけるβ化焼鈍処理(低温域の
例)の他の例を示す温度制御図
【図10】同実施形態におけるγ化焼鈍処理を示す温度
制御図
【図11】同実施形態における原料組成、結晶構造、物
性値の一覧表
【図12】同実施形態における切削試験の説明図
【図13】同実施形態における原料組成、結晶構造、物
性値の一覧表の他の例
【図14】同実施形態における研磨性評価結果
【図15】同実施形態における曲げ加工後の耐食性評価
結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 685 C22F 1/00 685Z 686 686A 691 691B 691C 692 692A 694 694A

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し出し又は圧延後に、α相以外の結晶
    相の面積比率を増加させる熱処理工程を有してなる黄銅
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理工程は、β相の面積比率を増
    加させるものである請求項1記載の黄銅材の製造方法。
  3. 【請求項3】 原料組成として、見掛け上のZn含有量
    が33.5〜43wt%である請求項1又は2記載の黄
    銅材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱処理工程は、見掛け上のZn含有
    量が33.5〜43wt%の場合は、550〜800
    ℃、見掛け上のZn含有量が38.5〜43wt%の場
    合は、550〜800℃又は400〜500℃の温度域
    に加熱するものである請求項3記載の黄銅材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理工程は、加熱によりβ相の面
    積比率を増大させた後、急速冷却することによって所望
    のβ相の面積比率を得てなる請求項2〜4の何れか記載
    の黄銅材の製造方法。
  6. 【請求項6】 加熱する温度域が550〜800℃の場
    合は、400℃までの冷却速度が5℃/sec以上、加
    熱する温度域が400〜500℃の場合は、400℃ま
    での冷却速度が1℃/sec以上となるように急冷して
    なる請求項5記載の黄銅材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理工程後に、β相の面積比率が
    5%以上である請求項2〜6の何れか記載の黄銅材の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記熱処理工程は、γ相の面積比率を増
    加させるものである請求項1記載の黄銅材の製造方法。
  9. 【請求項9】 原料組成として、見掛け上のZn含有量
    が33.5〜43wt%、Sn含有量が0.5〜1.3
    wt%である請求項1又は8記載の黄銅材の製造方法。
  10. 【請求項10】 原料組成として、見掛け上のZn含有
    量が33.5〜43wt%、Sn含有量が1.3〜2.
    0wt%である請求項1又は8記載の黄銅材の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記熱処理工程は、見掛け上のZn含
    有量が33.5〜43wt%、Sn含有量が0.5〜
    2.0wt%の場合、400〜500℃の温度域に加熱
    するものである請求項8〜11の何れか記載の黄銅材の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記熱処理工程後に、γ相の面積比率
    が1%以上である請求項8〜11の何れか記載の黄銅材
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記熱処理工程前に、冷間加工を行っ
    てなる請求項1〜12の何れか記載の黄銅材の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記熱処理工程中又は前記熱処理工程
    より前の工程中に、結晶粒径微細化処理を行う請求項1
    〜13の何れか記載の黄銅材の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記結晶粒径微細化処理は、冷間加工
    にて導入された転位を加熱により再結晶させることによ
    り行われる請求項14記載の黄銅材の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記冷間加工は、断面減少率20%以
    上で行われる請求項15記載の黄銅材の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記結晶粒径微細化処理後に、平均結
    晶粒径を50μm以下にしてなる請求項14〜16の何
    れか記載の黄銅材の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記熱処理工程後に、日本工業規格J
    IS C−3604に従う快削黄銅棒を基準とした切削
    抵抗指数が50以上である請求項1〜17の何れか記載
    の黄銅材の製造方法。
  19. 【請求項19】 原料組成としてSnを有することによ
    り、前記熱処理工程後に、日本伸銅協会技術標準JBM
    A T−303に従う脱亜鉛腐食試験を行なったとき、
    最大脱亜鉛浸透深さ方向が加工方向と平行な場合には最
    大脱亜鉛深さ100μm以下である、又は、最大脱亜鉛
    浸透深さ方向が加工方向と直角な場合には最大脱亜鉛深
    さ70μm以下であることを満たす請求項1〜18の何
    れか記載の黄銅材の製造方法。
  20. 【請求項20】 管材を製造してなる請求項1〜19の
    何れか記載の黄銅材の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記管材は、鋳造及び鋳造後押し出し
    により成形したものである請求項20記載の黄銅材の製
    造方法。
  22. 【請求項22】 前記管材は、板材を曲げ加工した後、
    その端部を接合して成形したものである請求項20記載
    の黄銅材の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記熱処理工程後に、研磨装置がビュ
    ーラーECOMETIV、研磨盤回転数が200rp
    m、試料押付け圧力が6.9KPa、研磨紙がSiC#
    600の条件で#80のキズを表面研磨した場合、日本
    工業規格JISC−2700に従う黄銅管材に比較し
    て、1/2の時間で研磨が仕上がる請求項20〜22の
    何れか記載の黄銅材の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記熱処理工程後に、研磨装置がビュ
    ーラーECOMETIV、研磨盤回転数が150rp
    m、試料押付け圧力が6.9KPa、研磨粉がAl2O
    3の条件で#600のキズを表面研磨した場合、日本工
    業規格JISC−2700に従う黄銅管材に比較して、
    1/2の時間で研磨が仕上がる請求項20〜23の何れ
    か記載の黄銅材の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記管材は、原料組成としてSnを有
    し、曲げ加工を行われたものであって、この曲げ加工さ
    れた部分は、前記熱処理工程後に、日本伸銅協会技術標
    準JBMA T−303に従う脱亜鉛腐食試験を行なっ
    たとき、最大脱亜鉛深さ70μm以下を満たしてなる請
    求項20〜24の何れか記載の黄銅材の製造方法。
  26. 【請求項26】 冷間加工後に、結晶粒径微細化工程を
    有する黄銅材の製造方法。
  27. 【請求項27】 結晶粒径微細化工程を有する黄銅管材
    の製造方法。
  28. 【請求項28】 冷間加工を経て製造される黄銅材であ
    って、α相からなる第1相と、この第1相とは異なる第
    2相を有するとともに、前記第1相の面積比率が99%
    以下である黄銅材。
  29. 【請求項29】 β相の面積比率が5%以上である請求
    項28記載の黄銅材。
  30. 【請求項30】 β相の面積比率が40%以下である請
    求項29記載の黄銅材。
  31. 【請求項31】 前記β相中のSn濃度が1.5wt%
    以上であることを特徴とする請求項30記載の黄銅材。
  32. 【請求項32】 平均結晶粒径が50μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項28〜31記載の黄銅材。
  33. 【請求項33】 γ相の面積比率が1%以上である請求
    項28記載の黄銅材。
  34. 【請求項34】 前記γ相の面積比率が30%以下であ
    る請求項33記載の黄銅材。
  35. 【請求項35】 前記γ相の平均結晶粒径(短軸)が8
    μm以下である請求項33又は34記載の黄銅材。
  36. 【請求項36】 前記γ相中のSn濃度が8wt%以上
    である請求項33〜35の何れか記載の黄銅材。
  37. 【請求項37】 β相を含有し、かつγ相がβ相を取り
    囲んでいる請求項36記載の黄銅材。
  38. 【請求項38】 管材である請求項28〜37の何れか
    記載の黄銅材。
  39. 【請求項39】 γ相の面積比率が1%以上である黄銅
    管材。
  40. 【請求項40】 α相からなる第1相と、この第1相と
    は異なる第2相を有するとともに、前記第1相の面積比
    率が99%以下であり、前記第2相の平均結晶粒径(短
    軸)が8μm以下である黄銅管材。
  41. 【請求項41】 α相からなる第1相と、この第1相と
    は異なる第2相を有するとともに、前記第1相の面積比
    率が95%以下であり、平均結晶粒径が50μm以下で
    ある黄銅管材。
  42. 【請求項42】 平均結晶粒径が25μm以下である黄
    銅管材。
  43. 【請求項43】 日本工業規格JIS C−3604に
    従う快削黄銅棒を基準とした切削抵抗指数が50以上で
    あることを満たす黄銅管材。
  44. 【請求項44】 研磨装置がビューラーECOMET
    IV、研磨盤回転数が200rpm、試料押付け圧力が
    6.9KPa、研磨紙がSiC#600の条件で#80
    のキズを表面研磨した場合、日本工業規格JIS C−
    2700に従う黄銅管材に比較して、1/2の時間で研
    磨が仕上がる黄銅管材。
  45. 【請求項45】 研磨装置がビューラーECOMET
    IV、研磨盤回転数が150rpm、試料押付け圧力が
    6.9KPa、研磨粉がAl2O3の条件で#600の
    キズを表面研磨した場合、日本工業規格JIS C−2
    700に従う黄銅管材に比較して、1/2の時間で研磨
    が仕上がる請求項20〜23の何れか記載の黄銅材の製
    造方法。
  46. 【請求項46】 見掛け上のZn含有量が33.5〜4
    3.0wt%、Sn含有量が0.5〜1.3wt%であ
    る黄銅管材。
  47. 【請求項47】 見掛け上のZn含有量が33.5〜4
    3.0wt%、Sn含有量が1.3〜2wt%である黄
    銅管材。
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