JPH11189516A - 口腔用発泡性固形製剤 - Google Patents
口腔用発泡性固形製剤Info
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- JPH11189516A JPH11189516A JP35714697A JP35714697A JPH11189516A JP H11189516 A JPH11189516 A JP H11189516A JP 35714697 A JP35714697 A JP 35714697A JP 35714697 A JP35714697 A JP 35714697A JP H11189516 A JPH11189516 A JP H11189516A
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Abstract
みの改善。 【解決手段】 (a)炭酸塩及び有機酸を含む発泡成
分、並びに(b)パラチニット、エリスリトール、ラク
チトール、還元澱粉加水分解物及び還元分岐オリゴ糖か
ら選ばれる1種又は2種以上を含有する口腔用発泡性固
形製剤。
Description
泡性固形製剤に関する。
合した製剤としては、WO93/00886記載の発泡
錠剤及び特開平1-275521号公報(USSN 167,504)記
載のうがい薬が知られている。しかしながら、前者にお
いては、服用前に予め水中に製剤を溶解して得られた水
溶液を飲むことにより使用されるものであり、発泡成分
は薬効成分の溶解促進のために配合されているにすぎな
い。また、後者においても、うがい薬であり、錠剤を予
め水に溶解し、配合成分が溶解した液を用いてうがいす
る製剤である。
る口腔用剤としては、苦味や渋味のある経口用成分の不
快な味を改善する目的で、すなわち不快な味のマスキン
グ剤として炭酸塩及び有機酸からなる発泡剤を配合した
例が知られている(特開平4−327526号公報)。
発泡成分を含有する製剤を口腔内で溶解させ発泡させる
と発泡成分に配合された炭酸塩に基づく、塩味によるえ
ぐみを生じるという問題があった。従って、本発明の目
的は、炭酸塩及び有機酸を配合する口腔用発泡性製剤に
おける味を改良することにある。
味の改良について種々検討してきた結果、糖アルコール
のうち、パラチニット、エリスリトール、ラクチニッ
ト、還元澱粉加水分解物及び還元分岐オリゴ糖から選ば
れる1種又は2種以上を配合すれば、炭酸塩によるえぐ
みが顕著に低減され、かつ製剤の安定性も良好であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
機酸を含む発泡成分、並びに(b)パラチニット、エリ
スリトール、ラクチトール、還元澱粉加水分解物及び還
元分岐オリゴ糖から選ばれる1種又は2種以上を含有す
る口腔用発泡性固形製剤を提供するものである。
(a)発泡成分として炭酸塩及び有機酸を含有するもの
である。ここで、有機酸としては、クエン酸、酒石酸、
アスコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、マロ
ン酸等が挙げられる。炭酸塩としては炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸アンモニウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げ
られ、このうち炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸カリウムが特に好ましい。
ら製剤中10〜90重量%が好ましく、25〜50重量
%が特に好ましい。
ル、ラクチトール、還元澱粉加水分解物及び還元分岐オ
リゴ糖から選ばれる1種又は2種以上〔成分(b)〕
は、炭酸塩の塩味によるえぐみを顕著に低減する。これ
らは、糖アルコールに属するものであるが、同じ糖アル
コールの中でも、ソルビトールやキシリトールを配合し
た場合には吸湿作用により発泡成分(a)の安定性が保
持できない。これに対し、上記成分(b)を配合する
と、えぐみの低減効果に加えて、発泡成分(a)の安定
性を損なわず、本発明の発泡性製剤が長期間安定に保持
される。
が得られる量であれば特に制限されないが、製剤中10
〜85重量%、特に25〜75重量%が好ましい。
賦形剤を配合することができる。
抗菌剤、消炎剤、血行促進剤、フッ素化合物、及び酵素
が挙げられる。ここで口臭防止成分としては銅クロロフ
ィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウム、イソ
プロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、カンゾ
ウ、ケイヒ、チョウジ、ウイキョウ、フラボン、シャン
ピニオンエキス、シソエキス、ウーロン茶エキス、テン
茶エキスなどが挙げられるが、このうち銅クロロフィリ
ンナトリウム及び/又は鉄クロロフィリンナトリウムが
より好ましい。また抗菌剤としては、塩化セチルピリジ
ニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
塩化デカリニウム、クロルヘキシジン類、トリクロサン
等が挙げられる。消炎剤としては、アズレン、アズレン
スルホン酸塩、グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、オ
ウバクエキス、トウキ軟エキス、イプシロンアミノカプ
ロン酸等が挙げられる。血行促進剤としてはトコフェノ
ール類が挙げられる。フッ素化合物としては、モノフル
オロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム、
フッ化ナトリウム等が挙げられる。また、酵素としては
デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素等が挙げられる。これらの
成分は1種又は2種以上を配合することができる。
は、口臭の原因といわれている舌苔の発泡による除去に
続いて、舌背上、特に糸状乳頭の間へ口臭防止成分が多
量に付着することから、口臭防止効果が相乗的に向上す
るとともに効果が持続し、口臭予防効果にも優れるので
特に好ましい。
成分により異なるが、薬効等の観点から製剤中、0.0
01〜10重量%が好ましく、特に銅クロロフィリンナ
トリウムの場合0.01〜5重量%、鉄クロロフィリン
ナトリウムの場合0.001〜5重量%が好ましい。
薬効成分の配合比は10:1〜1000:1が好まし
く、更に100:1〜500:1がより好ましい。
製剤の賦形剤が挙げられ、例えば乳糖、澱粉、デキスト
リン類、セルロース類、ポリエチレングリコール、ステ
アリン酸マグネシウム等が挙げられる。
分を配合した場合、その効果を持続させるために、製剤
中の薬効成分の溶解よりも(a)成分の溶解すなわち発
泡が先行するように設計するのが好ましい。すなわち、
発泡、溶解過程を、本発明固形製剤中の各部分における
成分(a):薬効成分の組成比を制御することにより、
口中での溶解の初期に(a)成分による発泡が進み、発
泡終了後なお薬効成分の溶解が進むようにさせるのが好
ましい。
形製剤中の(a)成分と薬効成分の相対的濃度が部分に
より異なり、口腔内で先に溶解する部分で(a)成分の
ほうが高く、遅れて溶解する部分で薬効成分のほうが高
いものとなるように設計するのが好ましい。
固形製剤における外側部分における(a)成分の相対濃
度を高くし、内側部分における薬効成分の相対濃度を高
くする方法;(2)内層と外層を有する製剤とし、外層
の(a)成分の相対濃度を高くし、内層の薬効成分の相
対濃度を高くする方法;(3)3層以上の積層型の製剤
とし、中間層の薬効成分の相対濃度を高くし、上層及び
下層の(a)成分の相対濃度を高くする方法等が挙げら
れる。なお、ここで(a)成分と薬効成分の相対濃度に
は、一方の成分の濃度が0の場合を含むものである。
でメントールを配合することができる。メントールは製
剤全体に均一に配合してもよいし、(a)成分と薬効成
分の濃度差に応じていずれかの部分に多量に配合しても
よい。(a)成分が多量に配合された部分に高濃度にメ
ントールを配合すると、メントールによる苦味を軽減し
つつ、多量にメントールを配合することができる。メン
トールは製剤中に0.05〜5重量%配合するのが好ま
しい。またメントールは(a)成分の相対濃度の高い部
分に0.05〜1重量%、薬効成分の相対濃度の高い部
分に0.1〜5重量%配合するのがさらに好ましい。
防止効果を向上させる目的で適宜香料を配合することが
できるが、タイム、セロリ、シナモン、セージ、ペッパ
ー、パセリ、スペアミント、ナツメグ、アネトール、ク
ローブ、マジェラム、ペパーミント、バジル及びローズ
マリーから選ばれる1種又は2種以上を配合すると口臭
防止効果が顕著に向上するので特に好ましい。かかる香
料の配合量は0.001〜5重量%、特に0.1〜2重
量%が好ましい。
剤化に用いられるショ糖脂肪酸エステル、微粒二酸化ケ
イ素等の滑沢剤、ビタミン類やカフェイン等の目的に即
した成分、サッカリンナトリウム、蔗糖、アスパルテー
ム、ソルビトール、キシリトール等の甘味料などを製剤
の安定性を損なわない範囲で配合することができる。
ものではないが、錠剤、丸剤、顆粒剤等が挙げられる
が、錠剤が特に好ましい。
法に従って製造することができる。
が、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
圧式打錠機を用い、直径15mm、1gの錠剤を調製し
た。これを10人の人になめてもらい、そのえぐみを評
価してもらった。その結果、10人の人が比較例の錠剤
に比べ実施例の錠剤のえぐみがないと答えた。
圧式打錠機を用い、直径15mm、1gの錠剤を調製し
た。これを10人の人になめてもらい、そのえぐみを評
価してもらった。その結果、10人の人が比較例の錠剤
に比べ実施例の錠剤のえぐみがないと答えた。
圧式打錠機を用い、直径15mm、1gの錠剤を調製し
た。これを10人の人になめてもらい、そのえぐみを評
価してもらった。その結果、9人の人が比較例の錠剤に
比べ実施例の錠剤のえぐみがないと答えた。
件下に1週間程度保存しても何ら変化が認められず、安
定であった。
みがなく、味が良好で、かつ安定性にも優れた発泡性製
剤である。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)炭酸塩及び有機酸を含む発泡成
分、並びに(b)パラチニット、エリスリトール、ラク
チトール、還元澱粉加水分解物及び還元分岐オリゴ糖か
ら選ばれる1種又は2種以上を含有する口腔用発泡性固
形製剤。 - 【請求項2】 剤形が錠剤である請求項1記載の口腔用
発泡性固形製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35714697A JPH11189516A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 口腔用発泡性固形製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35714697A JPH11189516A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 口腔用発泡性固形製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11189516A true JPH11189516A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18452616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35714697A Pending JPH11189516A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 口腔用発泡性固形製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11189516A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045796A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Kao Corp | 口腔用固形製剤 |
JP2013144662A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-07-25 | Kao Corp | 固形状組成物 |
WO2014126152A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | 花王株式会社 | 固形状組成物 |
JP2020158431A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 物産フードサイエンス株式会社 | 気体発生抑制剤、発泡性組成物の製造方法および発泡性組成物 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35714697A patent/JPH11189516A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045796A (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Kao Corp | 口腔用固形製剤 |
JP4719530B2 (ja) * | 2005-08-12 | 2011-07-06 | 花王株式会社 | 口腔用固形製剤 |
JP2013144662A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-07-25 | Kao Corp | 固形状組成物 |
WO2014126152A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | 花王株式会社 | 固形状組成物 |
JP2014155457A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Kao Corp | 固形状組成物 |
CN105142427A (zh) * | 2013-02-15 | 2015-12-09 | 花王株式会社 | 固体状组合物 |
US9446095B2 (en) | 2013-02-15 | 2016-09-20 | Kao Corporation | Solid composition containing wheat albumin and alanine or a salt thereof |
JP2020158431A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 物産フードサイエンス株式会社 | 気体発生抑制剤、発泡性組成物の製造方法および発泡性組成物 |
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