JPH11152217A - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
- Publication number
- JPH11152217A JPH11152217A JP31813197A JP31813197A JPH11152217A JP H11152217 A JPH11152217 A JP H11152217A JP 31813197 A JP31813197 A JP 31813197A JP 31813197 A JP31813197 A JP 31813197A JP H11152217 A JPH11152217 A JP H11152217A
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- JP
- Japan
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- fatty acid
- composition
- component
- oral composition
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 （ａ）発泡成分、並びに（ｂ）脂肪酸部
の炭素数が１０〜２０である脂肪酸エステル、メチルサ
リシレート、ユーカリプトール、アネトール、メントー
ル、メンチルラクテート、メンチルアセテート及びメン
チルヘキサノエートから選ばれる１種又は２種以上を含
有する口腔用組成物。 【効果】 発泡成分による生温かいしょっぱさを抑制し
た味の良好な口腔用組成物が得られる。
の炭素数が１０〜２０である脂肪酸エステル、メチルサ
リシレート、ユーカリプトール、アネトール、メントー
ル、メンチルラクテート、メンチルアセテート及びメン
チルヘキサノエートから選ばれる１種又は２種以上を含
有する口腔用組成物。 【効果】 発泡成分による生温かいしょっぱさを抑制し
た味の良好な口腔用組成物が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は発泡成分を含有し、
味の良好な口腔用組成物に関する。
味の良好な口腔用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、口中での優れた清涼感を得る目的
で発泡成分を配合した口腔用剤が知られている。かかる
口腔用剤に配合される発泡成分としては、炭酸塩と有機
酸の組み合せが広く用いられている。
で発泡成分を配合した口腔用剤が知られている。かかる
口腔用剤に配合される発泡成分としては、炭酸塩と有機
酸の組み合せが広く用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
発泡成分を含有する口腔用剤を口腔内に入れた場合、炭
酸塩と有機酸由来の生温かいしょっぱさが発現するとい
う問題があった。かかる好ましくない味をマスキングす
る手段としては、甘味料を配合することが考えられるが
多量の甘味料の配合は健康面で好ましくなく、さらに人
工甘味料を多量に配合すると苦味が生じるという問題が
あった。
発泡成分を含有する口腔用剤を口腔内に入れた場合、炭
酸塩と有機酸由来の生温かいしょっぱさが発現するとい
う問題があった。かかる好ましくない味をマスキングす
る手段としては、甘味料を配合することが考えられるが
多量の甘味料の配合は健康面で好ましくなく、さらに人
工甘味料を多量に配合すると苦味が生じるという問題が
あった。
【０００４】従って、本発明の目的は発泡成分を含有
し、かつ味の良好な口腔用組成物を提供することにあ
る。
し、かつ味の良好な口腔用組成物を提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは上記
課題を解決すべく種々検討した結果、発泡成分に高級脂
肪酸エステル、メントール類、メチルサリシレート、ユ
ーカリプトール又はアネトールを配合すれば、全く意外
にも発泡成分による生温かいしょっぱさが抑制でき、味
の良好な口腔用組成物が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
課題を解決すべく種々検討した結果、発泡成分に高級脂
肪酸エステル、メントール類、メチルサリシレート、ユ
ーカリプトール又はアネトールを配合すれば、全く意外
にも発泡成分による生温かいしょっぱさが抑制でき、味
の良好な口腔用組成物が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【０００６】すなわち、本発明は、（ａ）発泡成分、並
びに（ｂ）脂肪酸部の炭素数が１０〜２０である脂肪酸
エステル、メチルサリシレート、ユーカリプトール、ア
ネトール、メントール、メンチルラクテート、メンチル
アセテート及びメンチルヘキサノエートから選ばれる１
種又は２種以上を含有する口腔用組成物を提供するもの
である。
びに（ｂ）脂肪酸部の炭素数が１０〜２０である脂肪酸
エステル、メチルサリシレート、ユーカリプトール、ア
ネトール、メントール、メンチルラクテート、メンチル
アセテート及びメンチルヘキサノエートから選ばれる１
種又は２種以上を含有する口腔用組成物を提供するもの
である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる（ａ）発泡成
分としては、有機酸と炭酸塩を含有する炭酸ガス発生成
分が好ましい。有機酸としては、クエン酸、酒石酸、ア
スコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、マロン
酸、乳酸等が挙げられる。炭酸塩としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸アンモニウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙
げられ、このうち炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウムが特に好ましい。
分としては、有機酸と炭酸塩を含有する炭酸ガス発生成
分が好ましい。有機酸としては、クエン酸、酒石酸、ア
スコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、マロン
酸、乳酸等が挙げられる。炭酸塩としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸アンモニウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙
げられ、このうち炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウムが特に好ましい。
【０００８】（ａ）発泡成分の配合量は、良好な発泡性
を得るためには全組成物中４〜９０重量％が好ましく、
１０〜８０重量％がより好ましく、１５〜６０重量％が
特に好ましい。
を得るためには全組成物中４〜９０重量％が好ましく、
１０〜８０重量％がより好ましく、１５〜６０重量％が
特に好ましい。
【０００９】成分（ｂ）は、脂肪酸部の炭素数が１０〜
２０である脂肪酸エステル、メチルサリシレート、ユー
カリプトール、アネトール、メントール、メンチルラク
テート、メンチルアセテート及びメンチルヘキサノエー
トから選ばれる１種又は２種以上である。このうち、脂
肪酸エステルとしては、脂肪酸部の炭素数が１０〜２０
であり、アルコール部が炭素数１〜６の１価又は多価ア
ルコールであるものが好ましく、Ｃ10-20脂肪酸Ｃ1-6ア
ルキルエステル、モノ−又はジ−Ｃ10-20脂肪酸Ｃ2-4グ
リコールエステル、モノ−、ジ−又はトリ−Ｃ10-20脂
肪酸グリセリンエステル等がより好ましい。具体的に
は、カプリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン
酸エチル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸エチル、
Ｃ10-20脂肪酸モノグリセリド、Ｃ10-20脂肪酸ジグリセ
リド、Ｃ10-20脂肪酸トリグリセリド等が挙げられる。
また、これら成分（ｂ）は、単独で用いてもよいが２種
以上を混合して用いることもできる。
２０である脂肪酸エステル、メチルサリシレート、ユー
カリプトール、アネトール、メントール、メンチルラク
テート、メンチルアセテート及びメンチルヘキサノエー
トから選ばれる１種又は２種以上である。このうち、脂
肪酸エステルとしては、脂肪酸部の炭素数が１０〜２０
であり、アルコール部が炭素数１〜６の１価又は多価ア
ルコールであるものが好ましく、Ｃ10-20脂肪酸Ｃ1-6ア
ルキルエステル、モノ−又はジ−Ｃ10-20脂肪酸Ｃ2-4グ
リコールエステル、モノ−、ジ−又はトリ−Ｃ10-20脂
肪酸グリセリンエステル等がより好ましい。具体的に
は、カプリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン
酸エチル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸エチル、
Ｃ10-20脂肪酸モノグリセリド、Ｃ10-20脂肪酸ジグリセ
リド、Ｃ10-20脂肪酸トリグリセリド等が挙げられる。
また、これら成分（ｂ）は、単独で用いてもよいが２種
以上を混合して用いることもできる。
【００１０】これら（ｂ）成分は、発泡成分（ａ）に由
来する生温かいしょっぱさを抑制する作用を有するもの
であり、その配合量はかかる作用を奏し、組成物の味を
損なわない量であれば特に制限されないが、０．１〜５
重量％が好ましく、０．２〜３．５重量％がより好まし
い。
来する生温かいしょっぱさを抑制する作用を有するもの
であり、その配合量はかかる作用を奏し、組成物の味を
損なわない量であれば特に制限されないが、０．１〜５
重量％が好ましく、０．２〜３．５重量％がより好まし
い。
【００１１】また、本発明口腔用組成物には、さらに口
臭防止成分、例えば銅クロロフィリンナトリウム、鉄ク
ロロフィリンナトリウム、イソプロピルメチルフェノー
ル、ヒノキチオール、カンゾウ、ケイヒ、チョウジ、ウ
イキョウ、フラボノイドなどを配合することができる。
これら口臭防止成分の配合量は、組成物中０．０１〜１
０重量％が好ましい。
臭防止成分、例えば銅クロロフィリンナトリウム、鉄ク
ロロフィリンナトリウム、イソプロピルメチルフェノー
ル、ヒノキチオール、カンゾウ、ケイヒ、チョウジ、ウ
イキョウ、フラボノイドなどを配合することができる。
これら口臭防止成分の配合量は、組成物中０．０１〜１
０重量％が好ましい。
【００１２】さらに、本発明口腔用組成物には、エリス
リトール、キシリトール、マンニトール、ソルビトー
ル、パラチニット、マルチトール等の糖アルコール；果
糖、ぶどう糖、蔗糖、麦芽糖等の糖類；デキストリン等
のでんぷん加水分解物；サッカリンナトリウム、グリチ
ルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウ
ム、ステビオシド、ソーマチン、アスパルテーム、Ｌ−
フェニルアラニン化合物等の甘味料を配合することでき
る。かかる甘味料の配合量は、組成物の味を損なわない
量であることが好ましい。
リトール、キシリトール、マンニトール、ソルビトー
ル、パラチニット、マルチトール等の糖アルコール；果
糖、ぶどう糖、蔗糖、麦芽糖等の糖類；デキストリン等
のでんぷん加水分解物；サッカリンナトリウム、グリチ
ルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウ
ム、ステビオシド、ソーマチン、アスパルテーム、Ｌ−
フェニルアラニン化合物等の甘味料を配合することでき
る。かかる甘味料の配合量は、組成物の味を損なわない
量であることが好ましい。
【００１３】本発明の口腔用組成物には、上記成分以外
に通常の製剤化に用いられる乳糖、でんぷん、セルロー
ス類、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシ
ウム、マルチトール等の賦形剤、ビタミン類やカフェイ
ン等の目的に即した成分などを適宜配合することができ
る。
に通常の製剤化に用いられる乳糖、でんぷん、セルロー
ス類、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシ
ウム、マルチトール等の賦形剤、ビタミン類やカフェイ
ン等の目的に即した成分などを適宜配合することができ
る。
【００１４】本発明の口腔用組成物の形態としては粉
末、顆粒又は錠剤が好ましく、常法に従って製造するこ
とができる。本発明の口腔用組成物は、口腔内で効果的
に作用させるため、直接口に投入し、口中で溶解させな
がら発泡させて口中清涼剤等として使用される。
末、顆粒又は錠剤が好ましく、常法に従って製造するこ
とができる。本発明の口腔用組成物は、口腔内で効果的
に作用させるため、直接口に投入し、口中で溶解させな
がら発泡させて口中清涼剤等として使用される。
【００１５】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
が、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
【００１６】実施例１〜３及び比較例１ 表１に示す組成の各種錠剤（１ｇ、直径１５mm）をマシ
ーナ（株）社製油圧式打錠機を用い調製した。得られた
錠剤について専門パネラー５名に服用してもらい、発泡
時の味（生温かいしょっぱさの有無）を評価した。その
結果、実施例１〜３の組成物は、５名全員がいずれもし
ょっぱさを感じず、味が良好であったと答えたが、比較
例１の組成物は５名全員がしょっぱさを感じると答え
た。
ーナ（株）社製油圧式打錠機を用い調製した。得られた
錠剤について専門パネラー５名に服用してもらい、発泡
時の味（生温かいしょっぱさの有無）を評価した。その
結果、実施例１〜３の組成物は、５名全員がいずれもし
ょっぱさを感じず、味が良好であったと答えたが、比較
例１の組成物は５名全員がしょっぱさを感じると答え
た。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、発泡成分による生温か
いしょっぱさを抑制した味の良好な口腔用組成物が得ら
れる。
いしょっぱさを抑制した味の良好な口腔用組成物が得ら
れる。
Claims (5)
- 【請求項１】 （ａ）発泡成分、並びに（ｂ）脂肪酸部
の炭素数が１０〜２０である脂肪酸エステル、メチルサ
リシレート、ユーカリプトール、アネトール、メントー
ル、メンチルラクテート、メンチルアセテート及びメン
チルヘキサノエートから選ばれる１種又は２種以上を含
有する口腔用組成物。 - 【請求項２】 成分（ａ）を４〜９０重量％、成分
（ｂ）を０．１〜５重量％含有するものである請求項１
記載の口腔用組成物。 - 【請求項３】 発泡成分が、炭酸塩及び有機酸である請
求項１又は２記載の口腔用組成物。 - 【請求項４】 さらに、口臭防止成分を含有するもので
ある請求項１〜３のいずれか１項記載の口腔用組成物。 - 【請求項５】 さらに、甘味料を含有するものである請
求項１〜４のいずれか１項記載の口腔用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31813197A JPH11152217A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31813197A JPH11152217A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 口腔用組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11152217A true JPH11152217A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18095859
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31813197A Pending JPH11152217A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 口腔用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11152217A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1378503A1 (de) * | 2002-07-01 | 2004-01-07 | Symrise GmbH & Co. KG | Kompaktierter Milchsäurementhylester |
| EP1466949A1 (en) * | 2003-04-10 | 2004-10-13 | Symrise GmbH & Co. KG | Non-toxic coating composition, methods of use thereof and articles protected from attachment of biofouling organisms |
| WO2014042120A1 (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-20 | ライオン株式会社 | 発泡性口腔用組成物、発泡性口腔用固形製剤及び発泡性口腔用製品 |
| WO2014156096A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 株式会社ロッテ | 口腔内洗浄用組成物 |
| JP2020158431A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 物産フードサイエンス株式会社 | 気体発生抑制剤、発泡性組成物の製造方法および発泡性組成物 |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP31813197A patent/JPH11152217A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1378503A1 (de) * | 2002-07-01 | 2004-01-07 | Symrise GmbH & Co. KG | Kompaktierter Milchsäurementhylester |
| EP1466949A1 (en) * | 2003-04-10 | 2004-10-13 | Symrise GmbH & Co. KG | Non-toxic coating composition, methods of use thereof and articles protected from attachment of biofouling organisms |
| WO2004090052A1 (en) * | 2003-04-10 | 2004-10-21 | Symrise Gmbh & Co. Kg | Non-toxic coating composition, methods of use thereof and articles protected from attachment of biofouling organisms |
| EP1801169A2 (en) * | 2003-04-10 | 2007-06-27 | Symrise GmbH & Co. KG | Non-toxic coating composition, methods of use thereof and articles protected from attachment of biofouling organisms |
| EP1801169A3 (en) * | 2003-04-10 | 2007-10-10 | Symrise GmbH & Co. KG | Non-toxic coating composition, methods of use thereof and articles protected from attachment of biofouling organisms |
| WO2014042120A1 (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-20 | ライオン株式会社 | 発泡性口腔用組成物、発泡性口腔用固形製剤及び発泡性口腔用製品 |
| WO2014156096A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 株式会社ロッテ | 口腔内洗浄用組成物 |
| JP2014196278A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社ロッテ | 口腔内洗浄用組成物 |
| JP2020158431A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 物産フードサイエンス株式会社 | 気体発生抑制剤、発泡性組成物の製造方法および発泡性組成物 |
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