JPH11189343A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JPH11189343A
JPH11189343A JP9361102A JP36110297A JPH11189343A JP H11189343 A JPH11189343 A JP H11189343A JP 9361102 A JP9361102 A JP 9361102A JP 36110297 A JP36110297 A JP 36110297A JP H11189343 A JPH11189343 A JP H11189343A
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JP
Japan
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sheet
sheet feeding
push
feeding device
paper feed
Prior art date
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JP9361102A
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English (en)
Inventor
Ryukichi Inoue
隆吉 井上
Jun Tanaka
潤 田中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形したシートをジャムや大斜行等を起こす
ことなく給紙することのできる給紙装置を提供する。 【解決手段】 シート収納手段1に設けられたシート積
載板2に積載されたシートSを押し上げ手段14によっ
て給紙手段6側に押し上げることにより、給紙手段6に
最上位シートS1を確実に接触させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンターや複写
機等に用いられる給紙装置及びこれを備えた画像形成装
置に関し、特に給紙装置に設けられたシート収納手段の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンターや複写機等の画像形成
装置には、シート収納手段に積載されたシートを1枚ず
つ分離して画像形成部等に給紙するための給紙装置が設
けられている。図17は、このような従来の給紙装置の
概略を示す要部断面図であり、同図において、1はシー
トSを積載収納するシート収納手段である給紙トレイ、
2は給紙トレイ1に回動可能に設けられ、シートSを積
載するシート積載板である中板、3は中板2の回転中心
軸であり、給紙トレイ1に一体に形成されている。
【0003】また、4はシートSを上方に押し上げるよ
う中板2の下面を押圧し、中板2を上方回動させる付勢
手段である中板ばね、5は最下面のシートS2との摩擦
力を発生し、ラスト紙S2の重送を防止する分離シー
ト、6は給紙トレイ1に積載収納されたシートSを給紙
する給紙手段である給紙ローラ、7は給紙ローラ6を固
定している給紙ローラカラー、8は給紙ローラカラー7
を保持し、かつ図示しない駆動手段、制御手段により適
宜回転する給紙軸である。
【0004】さらに、9はシート束Sの上面を最初に押
し下げる給紙カム、10は給紙動作後に、図示しない搬
送装置等により搬送されていくシートの後端が給紙トレ
イ1内に残っている間、シートSと給紙ローラ6とを離
間し、かつ回動自在であることによりシートSの受ける
抵抗力を最小にするアイドラコロ、11はシートの重ね
送りを防止する分離パッド、12は分離パット11を保
持する分離パットホルダー、13は一端を給紙トレイ1
の一部に保持され、他端を分離パッドホルダー12に押
し当て、分離パッド11を給紙軸8の方向に押し付ける
分離パッドばね、14は詳細は図示しない搬送装置の一
部であり、シートの通路を形成している。
【0005】一方、図18は図17のA−A断面図であ
り、同図において、図17と同一符号は同一の部分を示
している。
【0006】同図において、9Aは給紙カム9と対称の
形状をした給紙カムA、10Aはアイドラコロ10と同
形状のアイドラコロA、15、15Aは給紙軸8を保持
する軸受L、軸受Rであり、16は図示しない駆動/制
御装置によるコントロールを受ける給紙クラッチ、1
7、18は給紙装置の構造部材である枠体Lおよび枠体
R、Eは給紙軸8に軸支される部材のスラスト方向の位
置を決めるEリングである。
【0007】次に、このように構成された従来の給紙装
置における給紙動作について説明する。
【0008】まず、給紙トレイ1の中板2にシートSが
積載され、この給紙トレイ1が図示しないプリンターや
複写機等の本体(以下、本体という)に装着されると、
この給紙トレイ1のシートSは、中板ばね4の付勢力を
受けてアイドラコロ10,10Aに接触する。
【0009】次に、本体に設けられた図示しない駆動装
置、制御装置の給紙動作が開始されると、給紙クラッチ
16が回転し、これに伴い給紙クラッチ16に固定され
た給紙軸8、給紙ローラカラー7、給紙ローラ6、給紙
カム9も図17の矢印Bに示す方向に同時に回転を始め
る。
【0010】これにより、まず給紙カム9がシートSを
押し下げ、次に給紙ローラ6がシートSの最上位シート
S1に接触する。ここで、この最上位シートS1には、
中板ばね4による付勢力により給紙ローラ6の回転によ
る摩擦力が加わり、この力を受けて少なくとも最上位シ
ートS1が給紙方向に進み始める。この後、さらにシー
トS1が進んで行くと、給紙ローラ6と分離パッドばね
13で付勢された分離パッド11とで形成されたニップ
にシート先端が到達する。
【0011】そして、この後、分離パッド11の摩擦力
と、くさび形状による捌き効果により、最上位シートS
1以外のシートはこのニップで停止し、最上位シートS
1のみが、給紙トレイ1の一部や、搬送装置114等に
よりガイド搬送され、画像形成部等に搬送されて行く。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の給紙装置においては、中板が均一な平面か、平面
の組み合わせで構成されていたため、以下のような欠点
があった。
【0013】即ち、長期にわたり放置されていたり、高
温環境や低温環境等にさらされて、変形を起こしたシー
トの束を給紙トレイにセットした場合、図19に示すよ
うに中板2上でシートScの変形がそのまま残り、同図
において符号19に示す領域を通過する給紙ローラ6に
最上位シートS1が接触せず、給紙不良が生じるように
なる。また、例えば給紙ローラ6の一端にのみ最上位シ
ートS1が接触した場合には、シートS1が斜めに送ら
れて、搬送途中でのジャムや大斜行等を起こすようにな
る。これは、特にシートScの積載高さが大きいほど、
顕著に表れる傾向にある。
【0014】なお、このような不具合を防ぐため、シー
ト束を給紙トレイにセットする前に、変形したシート束
を撓ませて変形を直すようにする場合もあるが、このよ
うに変形を直した場合、シート束が給紙トレイに収納さ
れた状態で放置されると、また変形が発生して上記のよ
うな不具合が発生する。
【0015】また、このような不具合を防ぐため、中板
ばねによる押圧力を大きくしてシートを給紙ローラに強
く押し付けることによりシートの変形を矯正するように
する場合もあるが、この場合、最上位シートS1とその
下にある1枚以上のシートとの間に生ずる摩擦力も強く
なるため重送が発生する。したがって、厚いシートの束
や、積載限度の厚さのシート束の変形を矯正可能なま
で、上記押圧力を強くすることはできない。
【0016】そこで、本発明は、変形したシートをジャ
ムや大斜行等を起こすことなく給紙することのできる給
紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート収納手
段に積載収納されたシートを給紙手段により給紙する給
紙装置において、前記シート収納手段に設けられ、前記
シートを積載するシート積載板と、前記シート積載板に
積載されたシートを前記給紙手段側に押し上げる押し上
げ手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記押し上げ手段は、前記
シート積載板に設けられた突起であることを特徴とする
ものである。
【0019】また本発明は、前記突起は、シート給紙方
向に設置位置調整が可能であることを特徴とするもので
ある。
【0020】また本発明は、前記突起は、前記シート積
載板に着脱可能に設けられていることを特徴とするもの
である。
【0021】また本発明は、前記シート積載板のシート
給紙方向の長さが短い場合には、前記突起を前記シート
収納手段のシート積載板設置位置よりシート給紙方向上
流側に設けるようにしたこと特徴とするものである。
【0022】また本発明は、シート収納手段に積載収納
されたシートを給紙手段により給紙する給紙装置におい
て、前記シート収納手段に回動自在に設けられ、前記シ
ートを積載するシート積載板と、前記シート積載板がシ
ート積載量の減少に応じて前記給紙手段に向けて上方回
動するよう該シート積載板を付勢する付勢手段と、前記
シート積載板の回動姿勢に応じて出没し、該シート積載
板に積載されたシートを前記給紙手段側に押し上げる押
し上げ手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0023】また本発明は、前記押し上げ手段は、前記
シート積載板の下方に設けられ、該シート積載板が所定
角度上方回動するまでは該シート積載板から突出するよ
うに構成された押し上げ部材であることを特徴とするも
のである。
【0024】また本発明は、前記押し上げ手段は、先端
に押圧部が設けられた第1のアームと、該第1のアーム
と略直交する方向に延びた第2のアームとを有するリン
ク部材であり、該リンク部材は前記第2のアームに加え
られる揺動力により揺動して前記第1のアームの押圧部
を前記シート積載板から突出させるように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0025】また本発明は、給紙装置と、前記給紙装置
から給紙されたシートに画像を形成する画像形成手段と
を備えた画像形成装置において、前記給紙装置は、前記
請求項1乃至8のいずれかに記載の給紙装置であること
を特徴とするものである。
【0026】また本発明のように、シート収納手段に設
けられたシート積載板に積載されたシートを押し上げ手
段によって給紙手段側に押し上げることにより、給紙手
段に最上位シートを確実に接触させるようにする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0028】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
給紙装置の要部断面図、図2は図1のB−B断面図であ
る。なお、図1及び図2において、図17及び図18と
同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0029】図1及び図2において、14は中板2に積
載されたシートSを給紙ローラ6に向けて押し上げる押
し上げ手段の一例である突起であり、この突起14は球
体の切片形状を有すると共に、中板2の紙積載面に設け
られている。また、符号20で示される領域は、給紙ロ
ーラ6が通過する領域である。
【0030】ところで、この突起14は、図3に示すよ
うに給紙ローラ6から矢印Aに示す給紙方向の上流側に
所定距離だけ離れると共に、給紙ローラ6の幅方向の中
心位置に近いか、あるいは一致する位置に設けられてい
る。
【0031】そして、このような位置に突起14を設け
た中板2に、図4に示すように変形を起こしたシートS
cを積載すると、この突起14によりシートScはその
変形の状況に関わらず、搬送端部である前端部の中央部
分が押し上げられ、その結果シートScの給紙ローラ6
と接触する範囲が給紙ローラ6の方向に押し上げられ
る。
【0032】これにより、給紙ローラ6とシートScと
の接触は、給紙ローラ6の幅全域でかつ対称に行われる
ようになる。そして、このように突起14により中板2
に積載されたシートScを給紙ローラ6に向けて押し上
げることにより、シートScと給紙ローラ6との接触
を、シートScの形状によらずに一定にすることがで
き、シートに対する防湿等の管理が行われないことの多
い一般使用環境でのシートのジャム、斜行を防止するこ
とが可能になる。なお、この効果は、シートの積載高さ
が大きい場合に顕著に得られる。
【0033】また、開封直後のシートにおいても、シー
トが給紙ローラ6の幅方向中心線に対し対称な形状とな
るため、給紙ローラ6のスラスト方向の径の微妙な差に
よる影響を最小化でき、上記の差を原因とする斜行を防
止することが可能になる。さらに、低コストでかつ従来
の分離条件を変更することなく、放置され、変形したシ
ートScの給紙性能を向上させることが可能となる。
【0034】ところで、これまでの説明において、本実
施の形態の第1の実施例として球体の切片形状を有する
突起14について述べてきたが、突起14の形状は、こ
れに限らずシートSを給紙ローラ6に向けて確実に、か
つ滑らかに押し上げることができる形状であれば同様の
効果が得られることは自明である。
【0035】また、これまでの説明において、給紙ロー
ラ6の周囲に給紙カム9,9Aやアイドラコロ10,1
0Aを配しているが、これらが無い場合でも、中板2に
突起14を設けることにより、変形シートScの給紙ロ
ーラ6に対する接し方が安定化することも自明である。
【0036】一方、図5は、本実施の形態の第2の実施
例に係る突起を備えた給紙装置の要部断面図である。な
お、同図において、図1と同一符号は、同一又は相当部
分を示している。
【0037】同図において、22は既述した第1の実施
例の中板2に比べて矢印Aに示す搬送方向の長さが短
い、即ちシートを支える範囲の狭い中板である。また、
21は、中板22に積載されたシートSを給紙ローラ6
に向けて押し上げる押し上げ手段の一例である突起であ
る。
【0038】ここで、この突起21は、同図に示すよう
に搬送方向の長さが短い中板22には設けられず、給紙
トレイ1に設けられた中板配置部1aの搬送方向上流側
に設けられている。なお、この突起21は、給紙ローラ
6との位置関係が、第1の実施例の突起14と同じ位置
となる位置に設けられている。
【0039】そして、このように中板22が短い場合に
は、突起21を給紙トレイ1に設けるようにしても、突
起21は第1の実施例の突起14と同等の効果を奏する
ことができる。なお、本実施例における固有の効果とし
ては、中板22の短い給紙系にも採用可能であること、
放置紙カールの影響が弱まる少載時にはあまり影響しな
いということが挙げられる。
【0040】また、図6は、本実施の形態の第3の実施
例に係る突起を備えた給紙装置の要部断面図である。な
お、同図において、図1と同一符号は、同一又は相当部
分を示している。
【0041】同図において、23は中板2上に人工皮革
製の突起部材を貼り付けることにより形成された突起で
ある。そして、このように中板2に人工皮革製の突起部
材を貼りつけて突起23を形成した場合でも、第1の実
施例における突起14と同等の効果を奏することができ
る。なお、本実施例による固有の効果として、最下面の
直接突起部に触れるシートの変形を最小限にすることが
可能となることが挙げられる。
【0042】また、突起部材の材質は人工皮革とした
が、起毛シートや発泡モールド等の弾性があり、かつシ
ートの重量で圧縮して平面状にまで変形しない材料を使
用しても同等の効果が得られることは自明である。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0044】図7は、本実施の形態に係る給紙装置の要
部断面図である。なお、同図において、図1と同一符号
は、同一又は相当部分を示している。
【0045】同図において、24は給紙トレイ1の中板
配置部1aの底面に立設され、中板2に積載されたシー
トSを給紙ローラ6に向けて押し上げる押し上げ手段の
一例である押し上げ部材である。また、25は押し上げ
部材24が中板2から突出することができるよう中板2
に形成された突出孔である。
【0046】なお、同図は、シートSが厚く、束として
剛性の高い状態を示しており、このようにシートSの剛
性が高い状態で押し上げ部材24が突出孔25より突出
し、シートSを押し上げることにより、シート束は図4
に示した形に矯正される。このため、外気等に放置され
て変形したシートを使用しても、回転する給紙ローラ6
との片当たり等がなくなりジャムの発生や斜行が防止で
きる。
【0047】一方、図8は給紙トレイ1に少量のシート
束Ssが入っている場合の状況を示しており、この場
合、中板1は中板ばね4により上方回動し、これにより
押し上げ部材24は中板2より突出できない状態となっ
ている。そして、このように押し上げ部材24が中板2
より突出しない場合、シート束Ssに押し上げ部材23
は接触しないが、シート束Ssが薄く剛性が低い状態で
は中板ばね4による押し付け力で十分シート束Ssは給
紙ローラ6の外周面に沿った形で接触するので問題はな
い。
【0048】このように、給紙トレイ1の底面に押し上
げ部材24を立設し、中板2に積載されたシートSの量
に応じて押し上げ部材24を中板2より突出させてシー
トSを押し上げることにより、シート束が厚く、剛性の
ある範囲でのみ押し上げ部材24が作用するので最下面
にあるシートS2に対する影響を最小にすることが可能
となる。
【0049】また、1カセットのシートを使い切るのに
長い期間のかかる市揚での使用環境では、最下面のシー
トS2は押し上げ部材24に接触しない期間も長く取れ
る。したがって、最下面のシートS2が使用される時ま
でには、押し上げ部材24に当たっていた跡が消えた状
態とすることができる。
【0050】さらに、満載よりも若干減った量のシート
Sが積載され、中板2が、押し上げ部材24がシートS
に当らない位置まで上方回動した場合でも、給紙ローラ
6にシートSが押し下げられた時だけ当たるということ
になる。すなわち、押し上げ部材24の影響を積載量に
応じてシートSに加えることが可能となる。
【0051】なお、本実施の形態では押し上げ部材24
を給紙トレイ1に固定した場合について説明したが、本
発明は、これに限らず押し上げ部材24が、ばね等の付
勢手段で構成されていたり、付勢手段によって付勢され
た突起部材であっても同様の効果が得られることは自明
である。
【0052】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0053】図9は、本実施の形態に係る給紙装置の要
部断面図である。なお、同図において、図3と同一符号
は、同一又は相当部分を示している。
【0054】同図において、28は中板2に積載された
シートSを給紙ローラ6に向けて押し上げる押し上げ手
段の一例である可動型突起であり、29は可動型突起2
8の位置を調整可能に保持するクリック板であり、中板
2に固定されている。また、30は中板2に形成され、
矢印Aに示す搬送方向に延びたスリットである。
【0055】ここで、可動型突起28は、図10に示す
ように、可動型突起28をクリック板29から離れない
ように保持するため、可動型突起28と一体形成された
ばねアーム28aと、クリック板29に形成された波形
状の係合部29aと緩くかみ合い可動型突起28がセッ
トした位置から搬送方向(図中の左右方向)にずれない
ようにするための係合歯28bと、可動型突起28の図
中上下方向の位置を決める突き当てボス28cとを備え
ている。
【0056】そして、このように可動型突起28により
シートSを給紙ローラ6に向けて押し上げることによ
り、積載したシートの変形を矯正することができる。ま
た、シートの形状を矯正するための突起をシート給紙方
向に可動として突起の位置を調節可能とすることによ
り、使用されるシートの種類及びそのシートがどのよう
な環境に置かれているか、またどのくらいの期間放置さ
れているかといった要素により異なるシートの変形状況
に対して最も適した突起位置を選択することができ、最
適な矯正状況にすることが可能となる。
【0057】なお、包装紙を開けてすぐにほぼ平面状の
シートをセットする場合は可動型突起28の位置を給紙
ローラ6から遠い位置にセットすることにより、開直の
紙に対する影響を最小限にすることが可能となる。
【0058】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0059】図11(a)は、本実施の形態に係る給紙
装置の中板2の要部平面図、(b)はその断面図であ
る。なお、同図において、図3と同一符号は、同一又は
相当部分を示している。
【0060】同図において、32は中板2上に積載され
たシートを給紙ローラ6の方向に押し上げる押し上げ手
段の一例である着脱式突起であり、この着脱式突起32
には結合面32a,32bと、固定用ボス32cとが一
体に形成されている。また、31a,31bは中板2に
設けられた結合用穴、31cは中板2に設けられた固定
用穴である。
【0061】そして、この着脱式突起32の装着は、同
図(c)に示すように行われる。即ち、着脱式突起32
の結合面32a,32bを中板2の結合用穴31a,3
1bに落とし込んだ後、図上の上方にスライドさせる、
これにより、着脱式突起32の固定用ボス32cが中板
2の固定用穴31cに嵌合し、着脱式突起32は中板2
に固定される。なお、着脱式突起32を外す際には、着
脱式突起32を図上の下方に少し強く押すこととなる。
【0062】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。
【0063】図12は、本実施の形態に係る給紙装置の
要部断面図である。なお、同図において、図1と同一符
号は、同一又は相当部分を示している。
【0064】同図において、35は給紙軸8に固定さ
れ、かつ給紙ローラ6に対する相対的な位相が決められ
ている押し上げカムである。また、33は給紙トレイ1
に揺動可能に設けられると共に中板2に積載されたシー
トSを給紙ローラ6に向けて押し上げる押し上げ手段の
一例であるリンク部材であるシート押し上げレバーであ
る。
【0065】ここで、このシート押し上げレバー33
は、先端に中板2に積載されたシートSに当接する押圧
部33aが設けられた第1のアームであるシート当接部
33Aと、押し上げカム35と当接するようシート当接
部33Aと略直交する方向に延びた第2のアームである
カム当接部33Bとを有すると共に、カム当接部33B
を介して加えられる押し上げカム35からの揺動力によ
り揺動軸34を支点として揺動するようになっている。
【0066】そして、このようにシート押し上げレバー
33が揺動することにより、シート当接部33Aの先端
に形成された押圧部33aが中板2から突出するように
なっている。なお、36は押圧部33aが中板2から突
出することが可能となるよう中板2に形成された突出孔
である。
【0067】次に、このシート押し上げレバー33の給
紙動作における動作について説明する。
【0068】給紙動作が始まる前、即ち給紙待機中は、
シート押し上げレバー33のカム当接部33Bは、図1
3に示すように押し上げカム35の上死点には接触して
いない。なお、本実施の形態では、カム当接部33Bは
押し上げカム35が下死点から上死点に移る過程に接す
るように構成されている。
【0069】そして、このように押し上げカム35の上
死点に接触していない場合、シート押し上げレバー33
は、押し上げカム35により揺動されず、これにより同
図に示すようにシート当接部33Aが中板2の下方に位
置する状態となる。なお、このようにシート当接部33
Aが中板2から突出しない場合には、押圧部33aはシ
ートSには接触せず、このためシートSは変形したまま
になる。
【0070】次に給紙動作が始まると、給紙軸8の回動
に伴い、図14に示す矢印B方向に押し上げカム35も
回転し、これによりカム当接部33Bは押し上げカム3
5の上死点のカム面に接するようになる。そして、この
後、押し上げカム35が更に回転すると、カム当接部3
3Bが押し上げカム35により押圧され、これに伴いシ
ート押し上げレバー33は、押圧部33aが中板2から
突出する方向に揺動し、やがてシートSは突出した押圧
部33aにより押し上げられる。これにより、シートS
はこれまで説明してきたように、外気放置に起因する変
形が矯正され、給紙ローラ6に均一に接触することとな
り給紙が始まる。
【0071】なお、押し上げカム35の形状は、給紙ロ
ーラ6が給紙動作を行っている間、押圧部33aがシー
ト接触の姿勢を取ることができるような形状に形成され
ており、また押し上げカム35も、給紙動作終了の姿勢
に給紙ローラ6がなったときは、カム接触部33Bに当
接するカム面が上死点から下死点に移るように設定され
ている。これにより、シート当接部33A(押圧部33
a)は図13に示すようなシートSに接触しない位置に
まで待避する。
【0072】そして、このようにシート搬送時、先端に
押圧部33aが設けられたシート当接部33Aを備えた
シート押し上げレバー33を揺動させることにより、中
板2に積載されたシートSを押し上げることができる。
また、給紙動作時以外は、積載されたシートSの最下面
のシートS2が押圧部33aに当たらないようにするこ
とにより、最下面のシートS2に押圧部33aが与える
ダメージを最小にすることが可能となる。
【0073】また、積載量が減ると中板2が上方回動
し、このように中板2が回動すると、押圧部33aの突
出量も減るので最適な押上げ量でシート束の変形を補正
することが可能となる。
【0074】ところで、図15は本実施の形態の第2の
実施例に係るシート押し上げレバーを備えた給紙装置の
要部断面図であり、同図において図12と同一符号は、
同一又は相当部分を示している。
【0075】同図において、37はシート押し上げレバ
ー、38はこのシート押し上げレバー37の一方のアー
ム37aの先端部に取り付けられた弾性を持つ板ばねで
あり、さらにこの板ばね38の先端にはシート押上げブ
ロック39が固定されている。なお、同図において、4
0は一方のアーム37aに板ばね38を固定する固定手
段、37bは一方のアーム37aと略直交する方向に延
びた第2のアームであり、この第2のアーム37bを介
して伝えられる押し上げカム35からの揺動力によりシ
ート押し上げレバー37は揺動するようになっている。
【0076】一方、シート押上げブロック39は、シー
トSに接触する当接部39aと、中板2の裏面に突き当
って当接部39aの突出量を決める突き当て部39bと
を備えている。そして、このシート押上げブロック39
は、板ばね38の弾性力により中板2から突出するよう
に付勢されているが、その突出量は突き当て部39bに
より一定に保たれている。
【0077】なお、満載状態のシートSがある程度給紙
され、これに伴い中板2が上方回動すると、当接部39
aの突出量も減り、やがて図16に示すように当接部3
9aは中板2の下方に位置するようになる。
【0078】このように、突き当て部39bにより当接
部39aの突出量を決めることにより、当接部39aの
突出が必要な積載量のレンジに対して、同じ突出量を確
保することが可能となり、変形シートの安定した給紙を
行うことができるという効果が得られる。
【0079】ところで、これまでの各実施の形態におい
ては、給紙トレイを備えた給紙装置について説明してき
たが、給紙トレイを持たないタイプのマルチ給紙装置に
も適用できることは自明である。
【0080】なお、図20は、既述した各実施の形態に
係る給紙装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー
LBP(レーザビームプリンタ)の構成を示す図であ
る。
【0081】ここで、LBP100は、一定速度で回転
する像担持体115と、固定の黒現像器113と、回転
可能な3つのカラー現像器120Y,120YR,12
0Cとからなる画像形成部123と、画像形成部123
で現像され、多重転写されたカラー画像を保持し、給紙
トレイ1から給紙ローラ6により給送されたシートPに
更に転写する中間転写体119とを備えている。
【0082】そして、給紙トレイ1から給紙ローラ3に
より送り出されたシートSは、搬送ガイド116に沿っ
て反転されてレジストローラ対118に到達した後、画
像転写部110へ搬送され、この後画像転写部110に
おいて中間転写体119に保持されたカラー画像が転写
される。
【0083】なお、この後、このシートSは定着部12
5へ搬送されてカラー画像を定着され、排出ローラ13
6によって装置上面のフェースダウントレイ137へ排
出されるか又は排出ローラ104によって装置側面のフ
ェースアップトレイ101へ排出される。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート収納手段に積載されたシートを給紙手段に向けて押
し上げることにより、給紙手段に最上位シートを確実に
接触させることができるので、外気放置等により変形を
起こしたシートを使用してもジャムや大斜行等を起こす
ことなく安定した給紙を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の要
部断面図。
【図2】図1のB−B断面図。
【図3】本実施の形態の第1の実施例に係る突起を備え
た上記給紙装置の給紙トレイ中板の平面図。
【図4】上記中板に変形を起こしたシートを積載したと
きの様子を示す図。
【図5】上記実施の形態の第2の実施例に係る突起を備
えた給紙装置の要部断面図。
【図6】上記実施の形態の第3の実施例に係る突起を備
えた給紙装置の要部断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の要
部断面図。
【図8】上記給紙装置の積載シートの量が少なくなった
ときの状態を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の要
部断面図。
【図10】上記給紙装置の中板の要部断面図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る給紙装置の
(a)は中板の要部断面図、(b)は着脱式突起の側面
断面図、(c)は着脱式突起の装着を説明する図。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る給紙装置の
要部断面図。
【図13】上記給紙装置の給紙待機中の状態を示す図。
【図14】上記給紙装置の給紙中の状態を示す図。
【図15】上記第5の実施の形態の第2の実施例に係る
シート押し上げレバーを備えた給紙装置の要部断面図。
【図16】上記給紙装置の積載シートの量が少なくなっ
たときの状態を示す図。
【図17】従来例の給紙装置の要部断面図。
【図18】図17のA−A断面図。
【図19】上記従来の給紙装置におけるシートの変形が
給紙不良等につながる状況を説明する図。
【図20】各実施の形態に係る給紙装置を備えた画像形
成装置の一例であるカラーLBPの構成を示す図。
【符号の説明】
1 給紙トレイ 2,22 中板 4 中板ばね 6 給紙ローラ 9 給紙カム 14,1,23 突起部 23 突起部材 24 押し上げ部材 28 可動型突起 32 着脱式突起 33 シート押し上げレバー 33a シート当接部 33B カム当接部 37 シート押し上げレバー 37a 一方のアーム 37b 第2のアーム 39 シート押上げブロック 39a 当接部 39b 突き当て部 100 LBP S シート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート収納手段に積載収納されたシート
    を給紙手段により給紙する給紙装置において、 前記シート収納手段に設けられ、前記シートを積載する
    シート積載板と、 前記シート積載板に積載されたシートを前記給紙手段側
    に押し上げる押し上げ手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記押し上げ手段は、前記シート積載板
    に設けられた突起であることを特徴とする請求項1記載
    の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記突起は、シート給紙方向に設置位置
    調整が可能であることを特徴とする請求項2記載の給紙
    装置。
  4. 【請求項4】 前記突起は、前記シート積載板に着脱可
    能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の給
    紙装置。
  5. 【請求項5】 前記シート積載板のシート給紙方向の長
    さが短い場合には、前記突起を前記シート収納手段のシ
    ート積載板設置位置よりシート給紙方向上流側に設ける
    ようにしたこと特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 シート収納手段に積載収納されたシート
    を給紙手段により給紙する給紙装置において、 前記シート収納手段に回動自在に設けられ、前記シート
    を積載するシート積載板と、 前記シート積載板がシート積載量の減少に応じて前記給
    紙手段に向けて上方回動するよう該シート積載板を付勢
    する付勢手段と、 前記シート積載板の回動姿勢に応じて出没し、該シート
    積載板に積載されたシートを前記給紙手段側に押し上げ
    る押し上げ手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記押し上げ手段は、前記シート積載板
    の下方に設けられ、該シート積載板が所定角度上方回動
    するまでは該シート積載板から突出するように構成され
    た押し上げ部材であることを特徴とする請求項6記載の
    給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記押し上げ手段は、先端に押圧部が設
    けられた第1のアームと、該第1のアームと略直交する
    方向に延びた第2のアームとを有するリンク部材であ
    り、該リンク部材は前記第2のアームに加えられる揺動
    力により揺動して前記第1のアームの押圧部を前記シー
    ト積載板から突出させるように構成されていることを特
    徴とする請求項7記載の給紙装置。
  9. 【請求項9】 給紙装置と、前記給紙装置から給紙され
    たシートに画像を形成する画像形成手段とを備えた画像
    形成装置において、 前記給紙装置は、前記請求項1乃至8のいずれかに記載
    の給紙装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP9361102A 1997-12-26 1997-12-26 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 Pending JPH11189343A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7931266B2 (en) 2008-03-28 2011-04-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet feeding device and image forming apparatus
US8136808B2 (en) 2008-03-14 2012-03-20 Sharp Kabushiki Kaisha Paper feeding device and image forming apparatus with curl correction

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