JPH11189245A - 活性炭充填用袋及び袋入り活性炭 - Google Patents

活性炭充填用袋及び袋入り活性炭

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JPH11189245A
JPH11189245A JP9366616A JP36661697A JPH11189245A JP H11189245 A JPH11189245 A JP H11189245A JP 9366616 A JP9366616 A JP 9366616A JP 36661697 A JP36661697 A JP 36661697A JP H11189245 A JPH11189245 A JP H11189245A
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JP
Japan
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bag
activated carbon
fibers
active carbon
paper
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Pending
Application number
JP9366616A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Iizuka
義明 飯塚
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NARA ANKER KK
YTS ENGINEERING KK
Original Assignee
NARA ANKER KK
YTS ENGINEERING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性炭の使用目的及びその使用場所に適した
任位の形状、大きさ及び意匠を施すことができる耐水性
で水不透過性であるとともに通気性のある、活性炭充填
容器を提供すること。 【手段】 ポリエチレン又はポリプロピレン繊維を熱融
着してなる水不透過性の不織布ペーパーで形成されたこ
とを特徴とする活性炭充填用袋及びこの袋に充填された
ことを特徴とする袋入り活性炭。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン又は
ポリプロピレン繊維を熱融着してなる水不透過性、且つ
通気性の不織布ペーパーで形成された活性炭充填用袋及
びこの袋に充填された袋入り活性炭に関する。
【0002】
【従来の技術】活性炭は、吸着性に優れ、一般用途では
主として脱臭・消臭剤として粒子状の活性炭を種々の形
状のプラスチック製等の容器に充填して使用されてい
る。又、過去には、活性炭やその他の固形の脱臭・消臭
剤等が、一つの使用形態として不織布製の袋に充填さ
れ、この袋を布製の袋(通常、巾着袋風に形成されてい
る)に入れて、洋服ダンスあるいは衣類の入った引き出
し用の脱臭・消臭剤として使用されたことがあった。袋
の大きさも比較的小さいものに限られ、室内の脱臭・消
臭剤として使用する場合には、部屋の大きさに見合った
数の使用が必要であり、複数の該袋を違和感を与えずに
室内に設置することは困難であった。このような事情か
らも、活性炭の一般的な用途は、活性炭をプラスチック
製容器に充填した冷蔵庫や自動車用の脱臭・消臭剤等に
限られている。近年は、新しい用途として床下調湿剤や
浄水器への用途が開発されているに過ぎない。尚、活性
炭としては原料コストの点から、椰子殻を用いたものが
多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記の事
情に鑑み、活性炭の新規な用途を開発すべく問題点を整
理した結果、問題は活性炭を充填する、その使用目的及
び使用場所に適した形状及び意匠が施された容器が簡単
且つ安価に作れないことにあることがわかった。従っ
て、本発明の目的は、活性炭の使用目的及びその使用場
所に適した任意の形状及び意匠を施すことができる耐水
性及び水不透過性であり、且つ気体透過性を有する活性
炭充填用の袋を提供することである。本発明者は、活性
炭充填用袋の材質について種々検討した結果、特定の繊
維を融着してなる不織布ペーパー製の袋を使用すること
で上記の目的が達成されることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達せられる。即ち、本発明は、ポリエチレン
又はポリプロピレン繊維を熱融着してなる水不透過性の
不織布ペーパーで形成されたことを特徴とする活性炭充
填用袋及びこの袋に充填された袋入り活性炭である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に発明の好ましい実施態様を挙
げて本発明を更に詳細に説明する。本発明で活性炭充填
用袋の材料として使用する不織布ペーパー(紙)は、高
密度等のポリエチレン又はポリプロピレンを溶融紡糸し
て得られる繊維を、通常の不織布の製造におけると同様
に、数cm〜10数cmの長さに切断して短繊維とし、
十分にほぐした短繊維を機械にかけてウエッブを形成さ
せ、このウエッブを加熱下のカレンダー等を通して繊維
同志を加圧下に融着させ、表面が平滑なシート(ペーパ
ー)としたものであり、繊維の坪量によって種々の厚さ
のペーパーの製造が可能である。
【0006】このようなポリエチレン繊維又はポリプロ
ピレン繊維を融着してなる不織布ペーパーは、耐水性を
有し、水不透過性(但し水蒸気は透過する)で、且つ通
(透)気性を有するものであり、更に、従来の不織布に
比較して良好な機械的強度を有するという特徴があ。
又、該不織布ペーパーは、任意の形状に裁断でき、ヒー
トシールにより簡単且つ強固にシールできる特徴もあ
る。更に、従来の不織布とは異なり、印刷が可能であ
り、好みの意匠を付与することも可能である。かかる不
織布ペーパーは、例えば、タイベック〔Tyvek:デ
ュポン社製(高密度ポリエチレン製)〕という商品名で
市販されており、容易に入手することができる。
【0007】本発明で使用する活性炭は、従来公知の活
性炭はいずれも使用でき、特に制限されないが、入手の
容易さ、コスト等の点で椰子殻活性炭が好ましい。活性
炭は、使用目的によって粒状あるいは粉末状等の形状で
使用されるが、活性炭の使用形状は特に制限されない。
【0008】本発明の上記の不織布ペーパーは、活性炭
の使用目的に従って、種々の形状及び大きさの袋を成形
するために裁断され、通常、ヒートシールによって所定
形状の袋とされる。袋には、その使用目的に適した絵模
様等を印刷して意匠性を付与することもできる。又、袋
の形状も使用目的に適した形状であればよく、特に制限
されない。袋の形状としては、例えば、チューブ状(幅
が狭く、長さが長い)袋、小〜大判扁平状袋等が挙げら
れる。
【0009】充填された活性炭が使用中に偏在すること
を防止するために、例えば、ダウンコートや羽毛布団等
におけると同様に、これらの形状の袋には、袋を複数の
区画に分ける仕切を形成することができる。仕切りは、
各区画を通過して活性炭が充填剤できるように予め形成
する、活性炭を充填してから仕切を形成する、あるい
は、活性炭を各区画毎に不織布ペーパーに散布し、袋形
成と仕切り形成を同時に行う(例えば、薬局における薬
剤の袋詰におけるような)等の方法で形成することがで
きるが、仕切りの形成の仕方は特に制限されない。仕切
りはヒートシールによって形成することができる。仕切
りの例を示すと、チューブ状の袋においては、例えば、
長さ方向に一定あるいは任意の間隔で幅よりは短い仕切
りを左右交互に設ける例(図1参照)、上記と同様の間
隔で中心部に活性炭充填用隙間を残して仕切る例(図2
参照)等が挙げられる。
【0010】本発明の袋入り活性炭の用途としては、脱
臭、消臭や除湿等が要求される用途であれば、いずれの
用途にも使用でき、特に限定されない。かかる用途とし
ては、例えば、チューブ状袋に充填して丸棒状あるいは
扁平状等で特願平8−349244号の空気入り寝具に
おけるエアーチューブと併用して、あるいは単独で敷布
団等の寝具内に挿入して使用者の体臭の脱臭・消臭剤及
び脱湿剤として;扁平状袋に充填して床下調湿剤とし
て;大判の袋に充填して扁平状で住宅の壁面や洋服ダン
スや押し入れの壁面等に適当な手段で貼り付けてあるい
はタンスの引き出しや押し入れ等の下敷き兼用の脱臭・
消臭剤、除湿剤として;畳間の中敷き兼用の脱臭・消臭
剤、除湿剤として;洋服等の衣類の保護カバー兼用の脱
臭・消臭剤、除湿剤として(既存の保護カバーの内面の
適当な場所に活性炭を充填した扁平状小袋の適当数を融
着等で取り付ける、あるいは上記の不織布ペーパー製衣
類保護カバーの内面に左記同様に取り付ける等);任位
形状の袋に充填して自動車のダッシュボード下面や日除
けに取り付けて脱臭・消臭剤及び除湿剤として等の用途
が挙げられる。
【0011】本発明で使用する不織布ペーパーは、菌バ
リヤー性を有しているので、袋内への菌の浸入は防止さ
れる。袋自体に抗菌性を持たせることは、銀ゼオライト
等の抗菌剤を添加したPEやPPを用いた不織布ペーパ
ーを使用することにより、あるいは抗菌剤が添加されて
いない不織布ペーパーを抗菌処理して使用することによ
り可能である。従って、抗菌性も要求される用途におい
ては上記の抗菌性を有する袋を使用することができる。
不織布ペーパーの抗菌処理は、従来公知の方法を適用す
ればよく、該処理法は何ら制限されるものではない。
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 デュポン社製タイベック1422A(坪量41g/
2、厚み0.133mm)を用い、木目模様を印刷し
た。このシートから30cm×50cmの大きさの2枚
のシートを切り取った。一方のシートの各端部の約1.
5cmの幅を除く全面に約1mm厚さに椰子殻活性炭粒
子を散布し、その上に他方のシートを重ね全端部をヒー
トシールした。次にシートの上下方向及び左右方向にそ
れぞれ約5cm間隔でヒートシールして小区画を形成し
た。
【0013】上記の活性炭充填袋を洋服ダンスの引き出
しの中敷きとして使用し、梅雨シーズンに除湿効果を確
認したところ、1か月後の引き出し内の衣類には湿気は
殆んど感じられず、除湿効果が確認された。一方、中敷
きに上記の袋(活性炭不充填)を用いた場合には衣類に
べとつきが感じられた。
【0014】実施例2 デュポン社製タイベック1422Aを用い、幅が約7c
m、長さが約100cmの袋を作製した。次いで、一端
から約20cm間隔で左右交互に約5cm幅の仕切り
(図1参照)を形成した。袋端部のシール及び仕切りは
ヒートシールで行った。この袋に実施例1と同じ活性炭
を軽く一杯となるように充填し、開放部をヒートシルし
て活性炭が充填されたチューブ状袋(断面はほぼ楕円
状)を作製した。同様にして合計10本の袋を作製し
た。発泡ウレタン製の2枚のマットの間に、マットの幅
方向に平行にほぼ等間隔に上記袋を配置し、これをマッ
トカバー内に収納して寝具とした(図3参照)。このマ
ットをベッドの寝具として介護患者用に使用した。1か
月使用し、その間2日毎に布団内(患者側)の体臭及び
シーツの湿気を調べたが、体臭の除去、湿気の除去とも
に、活性炭充填袋を使用しない場合に比べて、極めて良
好であった。
【0015】実施例3 上記の各実施例と同じ不織布ペーパー及び活性炭を用
い、幅2cm、長さ20cmの袋を作製し、活性炭を軽
く一杯充填して開放部をヒートシールした。合計5本作
製した。上記の活性炭充填袋をそば殻を使用した大人用
サイズの枕のそば殻内に適当に挿入し、成人男性が就寝
時に1か月(9月から10月にかけて)使用した。使用
後の枕には特異臭は何ら感じられなかった。
【0016】
【発明の効果】以上の本発明によれば、耐水性、水不透
過性(但し、水蒸気は透過する)且つ気体透過性を有す
る活性炭充填用袋が提供される。この袋は、ヒートシー
ルによって容易に形成することができ、袋の形状及び大
きさも活性炭充填袋の用途及びその使用場所に最適な形
状及び大きさとすることができる。更に、袋の材質は印
刷可能であるから、活性炭充填袋の用途や使用場所に応
じ、最適な意匠を該袋に付与することができる。袋自体
の強度も通常の不織布製の袋に比べて優れているので、
使用中に変形が伴う用途においても型崩れも破断するこ
ともなく継続して使用することができる。活性炭充填用
袋は、それを更に他の袋や容器に入れて使用する必要は
なく、そのまま使用できる便利さも特徴である。本発明
の活性炭を充填した袋は、例えば、チューブ等の状態で
寝具内に挿入し、使用者の体臭の除去、除湿等に有用で
ある。この例に限らず、種々の用途における脱臭・消臭
剤及び除湿剤として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の活性炭充填用袋及び仕切りの一例を
示す図である。
【図2】 本発明の活性炭充填用袋及び仕切りの一例を
示す図である。
【図3】 実施例2の活性炭が充填された袋の使用状態
を示す寝具の長さ方向の概略断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン又はポリプロピレン繊維を
    熱融着してなる水不透過性の不織布ペーパーで形成され
    たことを特徴とする活性炭充填用袋。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の袋に活性炭が充填され
    ていることを特徴とする袋入り活性炭。
  3. 【請求項3】 寝具内に挿入して使用する請求項2に記
    載の袋入り活性炭。
JP9366616A 1997-12-26 1997-12-26 活性炭充填用袋及び袋入り活性炭 Pending JPH11189245A (ja)

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JP9366616A Pending JPH11189245A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 活性炭充填用袋及び袋入り活性炭

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JP (1) JPH11189245A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010241648A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 親水性炭素微細孔体およびその製造方法
CN110422477A (zh) * 2019-07-24 2019-11-08 浙江格新包装科技有限公司 一种无纺布包装袋的制备工艺

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