JPH11189134A - 車両の制動装置 - Google Patents

車両の制動装置

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JPH11189134A
JPH11189134A JP35817397A JP35817397A JPH11189134A JP H11189134 A JPH11189134 A JP H11189134A JP 35817397 A JP35817397 A JP 35817397A JP 35817397 A JP35817397 A JP 35817397A JP H11189134 A JPH11189134 A JP H11189134A
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pedal
speed
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Koji Kido
孝二 木戸
Takamasa Suetomi
隆雅 末冨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アシスト制御が必要な状況で確実に実行させ
る。 【解決手段】アシスト制御終了の判断条件として、ステ
ップS74でブレーキペダルのペダル戻し速度pv2が所
定速度pv20より小さくゆっくりした戻し操作ではペダル
踏み込み量ppが所定量pp1より小さくなったときにアシ
スト制御を解除するが、ブレーキペダルのペダル戻し速
度pv2が所定速度pv20より大きく急激な戻し操作ではペ
ダル踏み込み量ppがゼロになるまでアシスト制御は解除
されない。これにより、緊急の減速挙動により運転者が
アシスト制御に驚いてブレーキペダルを急激に戻しても
ペダル踏み込み量が大きい場合にはアシスト制御を継続
し、反対に、ペダル踏み込み量が小さい場合にはブレー
キペダルが完全に戻されたか否かをアシスト制御終了条
件として判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の制動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般の自動車は、ブレーキペダルの踏み
込み操作により発生するブレーキ力を補助する倍力装置
(ブースタ)等を搭載している。ここで、特に初心者等
では、緊急時に十分な踏み込みを行うことができないこ
とがある。そこで、この倍力装置の補助倍率を増加させ
て更に強いブレーキ力を付与する倍力装置に対してアシ
ストする緊急ブレーキアシスト装置が提案されている。
【0003】特開平7−156767号には、ブレーキ
ペダルがアクチュエータ位置より所定範囲以上戻される
とアシスト制御解除と判断して、倍力装置への補助倍率
大の状態から通常の倍力装置による補助倍率に戻すもの
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
緊急ブレーキアシスト装置では、図20に示すように、
ブレーキペダルがアクチュエータ位置より所定範囲以上
戻されて、ブレーキ踏み込み量ppが所定閾値pp1以下と
なったときにアシスト制御解除と判断しているので、例
えば、図21に示すように、緊急時のアシスト介入によ
り急激にブレーキが効いた場合に、運転者が驚いてブレ
ーキペダルを緩めて、ブレーキ踏み込み量が急激に減少
した時にもアシスト制御が解除されてしまうことが考え
られる。
【0005】本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、そ
の目的は、ブレーキペダルの踏み込み量だけでなく、ブ
レーキペダルの操作速度に応じてアシスト制御解除判断
の閾値を修正していくことで、ブレーキペダルが急激に
戻された時などにアシスト制御解除することがない車両
の制動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の車両の制動装置は、以下
の構成を備える。即ち、ブレーキ操作に応じて発生する
ブレーキ力を助勢するブレーキ力助勢手段と、ブレーキ
操作量を検出する操作量検出手段と、ブレーキ操作速度
を検出する操作速度検出手段と、前記ブレーキ操作量及
び/又は前記ブレーキ操作速度に応じて前記ブレーキ力
を助勢することが必要な緊急時と判定する緊急時判定手
段と、前記緊急時判定手段により緊急時と判定された場
合に、前記ブレーキ力助勢手段による助勢動作を開始さ
せる助勢開始制御手段と、前記ブレーキ操作量が所定量
以下の場合に、前記前記ブレーキ力助勢手段による助勢
動作を終了させる助勢終了制御手段と、前記ブレーキ操
作量が所定量以下となったときのブレーキ操作速度に応
じて前記ブレーキ力助勢手段による助勢動作の終了タイ
ミングを変更する制御手段とを具備する。
【0007】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
ブレーキ操作量が所定量以下のときに前記ブレーキ操作
速度が所定速度以上の場合に、前記助勢終了制御手段に
よる助勢動作の終了を規制する。
【0008】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
助勢動作の終了を所定時間遅延させる。
【0009】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
ブレーキ操作量が所定量以下のときに前記ブレーキ操作
速度が所定速度以上の場合に、前記ブレーキ力助勢手段
による助勢力を徐々に減じていく。
【0010】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
ブレーキ操作量がゼロになるまで、前記ブレーキ力助勢
手段による助勢動作を継続する。
【0011】また、好ましくは、前記助勢終了制御手段
は、アクセル操作時には前記ブレーキ力助勢手段による
助勢動作を即終了する。
【0012】また、本発明の車両の制動装置は、以下の
構成を備える。即ち、ブレーキ操作に応じて発生するブ
レーキ力を助勢するブレーキ力助勢手段と、ブレーキ操
作量を検出する操作量検出手段と、ブレーキ操作速度を
検出する操作速度検出手段と、前記ブレーキ操作量及び
/又は前記ブレーキ操作速度に応じて前記ブレーキ力を
助勢することが必要な緊急時と判定する緊急時判定手段
と、前記緊急時判定手段により緊急時と判定された場合
に、前記ブレーキ力助勢手段による助勢動作を開始させ
る助勢開始制御手段と、前記ブレーキ操作量が所定量以
下の場合に、前記前記ブレーキ力助勢手段による助勢動
作を終了させる助勢終了制御手段と、前記ブレーキ操作
速度が小さいときに、前記所定量を前記ブレーキ操作量
が大きい時に比べて、前記ブレーキ力助勢手段による助
勢動作が終了しにくい方向に補正する補正手段とを具備
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0014】尚、以下では説明の便宜上、通常時の倍力
装置によるブレーキ制御を「倍力制御」と呼び、緊急時
の倍力装置に対する緊急ブレーキアシスト装置のブレー
キ制御を「アシスト制御」と呼ぶことにする。 [装置構成]図1は、本発明に係る実施形態の車両の制
動装置のブロック構成図である。
【0015】図1に示すように、本実施形態の車両の制
動装置1は、直列に連結されたメインブースタ13とサ
ブブースタ14を備える。これらメインブースタ13と
サブブースタ14は、ブレーキペダル11とマスタシリ
ンダ16との間に設けられている。
【0016】メインブースタ13は、シェル内にリター
ンスプリングによって図中左方向に付勢されたダイヤフ
ラム13aを備え、このダイヤフラム13aによって仕
切られたダイヤフラム室13bには、エンジンの吸気マ
ニホールド内のバキューム圧又はバキュームポンプから
のバキューム圧がチェックバルブ19を介して供給され
るようになっている。
【0017】同様に、サブブースタ14は、シェル内に
リターンスプリングによって図中左方向に付勢されたダ
イヤフラム14aを備え、このダイヤフラム14aによ
って仕切られたダイヤフラム室14bにはエアチャンバ
17が接続されている。
【0018】エアチャンバ17には、チェックバルブ1
9及びバキュームバルブ15を介してバキューム圧が供
給されると共に、大気圧が大気圧バルブ9を介して供給
されるようになっている。これらバキュームバルブ15
と大気圧バルブ9はデューティソレノイドバルブからな
り、各バルブ9、15の開度はコントロールユニット1
0によりデューティ制御される。後述するが、コントロ
ールユニット10は、各バルブの開度を制御することで
サブブースタ14によるメインブースタへのアシスト倍
率を変更する。コントロールユニット10は、一般的な
中央演算処理装置(CPU)、制御プログラム等を格納
するROM、車速やブレーキ踏み込み量等を格納するR
AM、計時タイマ等からなる。
【0019】ブレーキペダル11とマスタシリンダ16
とは、メインブースタ13とサブブースタ14に設けら
れた各ダイヤフラム13a、14aの中心部を貫通して
伸びるロッド16aにより連結されており、このロッド
16aには両ダイヤフラム13a、14aの中心部が係
合されている。
【0020】従って、両ダイヤフラム室13b、14b
が負圧になると、各ダイヤフラム室13b、14bの中
心部が各リターンスプリングの付勢力に抗して図中右方
向に変位され、この変位によりブレーキペダル11の踏
力圧に加えてアシスト圧がロッド16aに付加される。
【0021】ブレーキペダルの踏力圧は、メインブース
タ13のアシスト圧とサブブースタ14のアシスト圧と
が相乗されてマスタシリンダ16のピストンに印加さ
れ、かつサブブースタ14によるアシスト圧を可変にす
ることによって、全体としてのアシスト圧が変更され
る。
【0022】ディスクブレーキ装置20は、油圧式で車
輪と共に回転するブレーキディスク20aとキャリパ2
0bとを備える。キャリパ20bはブレーキパッドを保
持し、マスタシリンダから油路を通じてシリンダに供給
されるブレーキ液圧に応じた圧力でブレーキパッドがブ
レーキディスクに押圧されることにより、車輪に対する
制動力が発生する。
【0023】図示のディスクブレーキ装置20は前輪用
であり、不図示の後輪用のブレーキ装置に対するブレー
キ液圧は油路からプロポーショニングバルブ22を介し
て供給される。
【0024】コントロールユニット10には、ブレーキ
ペダル11の踏み込み量を検出するストロークセンサ1
2からペダル踏み込み量検知信号pp、エアチャンバ17
内の圧力を検出する圧力センサ18からのチャンバ圧セ
ンサ信号pc、車速を検出する車速センサ21からの車速
信号v及びアクセルペダル23の踏み込み量を検出する
アクセルストロークセンサ24からのアクセル踏み込み
量検知信号aとが入力される。また、コントロールユニ
ット10からは、バキュームバルブ15と大気圧バルブ
9に対してデューティソレノイドを制御するためのバキ
ューム圧制御信号d1と大気圧制御信号d2が出力される。
また、コントロールユニット10には、イグニッション
スイッチ25(IGスイッチ)がオンされた時に、その
オン信号が入力される。尚、ブレーキペダルの踏み込み
量を検出するセンサとしては、ストロークセンサ12以
外に、ペダル踏力圧センサ等を適用してもよい。
【0025】コントロールユニット10は、ブレーキペ
ダルのペダル操作時間tp(ペダル踏み込み量ppが所定量
pp0を超える時間)を計測し、ペダル踏み込み量検知信
号ppとペダル操作時間tpに基づいてブレーキペダルの操
作速度pv1或いはペダル戻し速度pv2を算出する。そし
て、これらペダル踏み込み量pp、ペダル操作時間tp及び
ペダル操作速度pv1,pv2が、所定量pp1,pp2、所定速度pv
10,pv20、所定時間tp0より大きくなっている時間(ペダ
ル戻しの場合には小さくなっている時間)に基づいてサ
ブブースタ14におけるブースト倍率k(アシスト量)
を決定し、このブースト倍率kを得るためにエアチャン
バ17内の目標圧力値を設定し、この目標圧力値からバ
キュームバルブ15と大気圧バルブ9に出力するバキュ
ーム圧制御信号d1と大気圧制御信号d2のデューティ比を
算出し、エアチャンバ17内の圧力値が目標圧力値に近
づくようにバキュームバルブ15と大気圧バルブ9をデ
ューティ制御する。このデューティ制御は、バキューム
圧及び大気圧を用いて目標圧力値に近づけるフィードバ
ック制御の形態をとる。所定量pp1,pp2、所定速度pv10,
pv20、所定時間tp0は図7〜図12に示すように車速vに
応じて変更される。
【0026】また、本実施形態の空気圧式アクチュエー
タを用いた装置以外に、油圧式アクチュエータを用いた
構成にすることもできる。この場合には、バキュームバ
ルブ、大気圧バルブ、サブブースタ及びエアチャンバの
代わりにブレーキアシスト用油圧バルブをマスタシリン
ダとプロポーショニングバルブの間に介在させればよ
い。 [制御処理]次に、本実施形態の車両の制動装置による
アシスト制御処理について説明する。 <アシスト制御介入判断処理>図2は、本実施形態の車
両の制動装置によるアシスト制御介入判断処理を説明す
るフローチャートである。
【0027】図2に示すように、処理が開始されると、
ステップS2では、コントロールユニット10は、IG
スイッチ25からオン信号が入力され、IGスイッチ2
5がオフからオンに変化したか否かを判定する。ステッ
プS2でIGスイッチ25がオフからオンに変化したな
らば、ステップS4に進み、IGスイッチ25がオフか
らオンに変化ていないならばステップS6に進む。ステ
ップS4では、フラグF1、F2をリセットする。この
フラグF1はアシスト制御開始を判断するためにセット
されるフラグであり、フラグF2はIGオンから少なく
とも1回アシスト制御を実行したか否かを判断するため
にセットされるフラグである。
【0028】ステップS6では、コントロールユニット
10は、ROMからペダル踏み込み量ppの閾値である所
定量pp1,pp0、ペダル操作時間tpの閾値である所定時間t
p0及び操作速度pv1,pv2の閾値である所定速度pv10,pv20
とを読み込む。
【0029】ステップS8では、ペダルストロークセン
サ12からのペダル踏み込み量ppと圧力センサ18から
のチャンバ圧pcとを検出する。ステップS10では、フ
ラグF1がセットされているか否かを判定する(F1=
1?)。ステップS10でフラグF1がセットされてい
ないならば(ステップS10でNO)、ステップS12
に進み、フラグF1がセットされているならば(ステッ
プS10でYES)、後述するステップS70に進む。
【0030】ステップS12では、ペダル踏み込み量pp
がゼロを超えるか、即ち、ブレーキペダルが踏まれてい
るか否かを判定する。ステップS12でブレーキペダル
が踏まれているならば(pp>0)ステップS14に進み、
ブレーキペダルが踏まれていないならば(pp=0)ステッ
プS32でペダル操作時間tpをリセットした後ステップ
S2にリターンして再度本プログラムを繰り返す。
【0031】ステップS14では、ブレーキペダルのペ
ダル操作速度pv1を算出する。このペダル操作速度pv1
は、今回のペダル踏み込み量と前回(サンプリング時間
で1周期前)の踏み込み量との差をサンプリング時間
(制御サイクル周期)ΔTで除することにより算出され
る。尚、ペダル操作速度pv1は前回のデータを用いて補
間により算出してもよい。
【0032】ステップS16では、ペダル操作速度pv1
が所定量pv10を超えるか否かを判定する。ステップS1
6でペダル操作速度pv1が所定量pv10を超えるならば
(ステップS16でYES)ステップS18に進み、ペ
ダル操作速度pv1が所定量pv10以下ならば(ステップS
16でNO)ステップS32でペダル操作時間tpをリセ
ットした後ステップS2にリターンして再度本プログラ
ムを繰り返す。
【0033】ステップS18では、ペダル踏み込み量pp
が所定量pp0を超えるか否かを判定する。ステップS1
8でペダル踏み込み量ppが所定量pp0を超えるならば
(ステップS18でYES)ステップS20に進み、ペ
ダル踏み込み量ppが所定量pp0以下ならば(ステップS
18でNO)ステップS32ペダル操作時間tpをリセッ
トした後ステップS2にリターンして再度本プログラム
を繰り返す。
【0034】ステップS20では、フラグF2がセット
されているか否か、即ち前回のサンプリング時までペダ
ル踏み込み量ppが所定量pp0以下であり、今回初めてペ
ダル踏み込み量ppが所定量pp0を超えた状態なのか否か
を判定する。ステップS20でフラグF2がセットされ
ていないならば(ステップS20でYES)ならばステ
ップS22に進み、フラグF2がセットされているなら
ば(ステップS20でNO)ならばステップS26に進
む。
【0035】ステップS22ではフラグF2をセット
し、ステップS24ではペダル操作時間tpを1周期ΔT
にセットする(tp=ΔT)。一方、ステップS26では
ペダル操作時間tpを1周期分ΔTだけ加算する(tp=tp+
ΔT)。
【0036】ステップS28では、ペダル操作時間tpが
所定時間tp0を超えるか否かを判定する。ステップS2
8でペダル操作時間tpが所定時間tp0を超えるならば
(ステップS28でYES)ステップS30に進み、ス
テップS28でペダル操作時間tpが所定時間tp0以下な
らばステップS2にリターンして再度本プログラムを繰
り返す。
【0037】ステップS30ではフラグF1をセットし
てアシスト制御開始状態であることを設定した後ステッ
プS2にリターンして再度本プログラムを繰り返す。 <アシスト制御処理>図3は、本実施形態の車両の制動
装置によるアシスト制御処理を説明するフローチャート
である。
【0038】図3に示すように、処理が開始されると、
ステップS40では、コントロールユニット10は、フ
ラグF1がセットされているか否か、即ちアシスト制御
開始状態であるか否かを判定する。ステップS40でフ
ラグF1がセットされているならば(F1=1)ステッ
プS42に進み、フラグF1がセットされていないなら
ば(F1=0)ステップS44に進む。
【0039】ステップS42では、サブブースタ14に
よるブースト倍率kを緊急用の倍率2に設定する。一
方、ステップS44では、サブブースタ14によるブー
スト倍率kを通常の倍力制御時の倍率1に設定する。こ
のブースト倍率kは車両の走行状態や運転者のブレーキ
ペダルの踏み込み状態に応じて、例えば、車速vが大で
かつペダル操作速度pv1が大の場合には大きな値にする
ことも可能である。これにより、減速要求の大きな時に
は制動性能をより高めることができる。また、フルブレ
ーキによる制動若しくは所定の制動力発生パターンにな
るようにブースト倍率を制御してもよい。
【0040】ステップS46では、図14に示すブース
ト倍率kと目標チャンバ圧ptとの関係を表わすマップか
ら、ブースト倍率kに応じた目標チャンバ圧ptを決定す
る。ステップS48では、チャンバ圧偏差Δpを算出す
る。このチャンバ圧偏差Δpは、目標チャンバ圧ptから
ブースト圧pcを減算することにより算出される(Δp=p
t-pc)。ステップS50では、チャンバ圧偏差Δpが圧
力制御閾値α以下となるか否かを判定する。ステップS
50でチャンバ圧偏差Δpが圧力制御閾値α以下となる
ならば(ステップS50でYES)ステップS52に進
み、チャンバ圧偏差Δpが圧力制御閾値αを超えるなら
ば(ステップS50でNO)ステップS60に進む。
【0041】ステップS52では、チャンバ圧偏差Δp
が圧力制御閾値−α以下となるか否かを判定する。ステ
ップS52でチャンバ圧偏差Δpが圧力制御閾値−α以
下となるならば(ステップS52でYES)ステップS
54に進み、チャンバ圧偏差Δpが圧力制御閾値−αを
超えるならば(ステップS52でNO)ステップS64
に進む。上記ステップS50、S52では、チャンバ圧
偏差Δpに圧力制御閾値αから−αまでの不感帯を設定
しておき、Δp>α、Δp<−α、−α≦Δp≦αであ
るか否かを判定している。
【0042】ステップS54、S56では、チャンバ圧
偏差Δpが−α≦Δp≦αであると判定されたので、エ
アチャンバ17内のブースト圧pcが目標範囲内にあるこ
とを意味するから、バキュームバルブ15と大気圧バル
ブ9とを共に閉じるように設定し、ステップS58で
は、デューティ比を0%とするバキューム圧制御信号d1
と大気圧制御信号d2とを出力して両バルブを共に閉じて
エアチャンバ17内の圧力を保持する。
【0043】また、ステップS60では、チャンバ圧偏
差ΔpがΔp>αであると判定されたので、エアチャン
バ17内のブースト圧pcが高すぎることを意味し、バキ
ュームバルブ15を閉じてエアチャンバ17内に大気圧
のみを導入するように設定し、ステップS62では、図
15に示すチャンバ圧偏差Δpとデューティ比との関係
を表わすマップから、チャンバ圧偏差Δpに応じたデュ
ーティ比を決定し、ステップS58でこのデューティ比
に相当する大気圧制御信号d2を出力すると共に、バキュ
ームバルブ15を閉じるためのデューティ比0%となる
バキューム圧制御信号d1を出力する。
【0044】更に、ステップS64では、チャンバ圧偏
差ΔpがΔp<−αであると判定されたので、エアチャ
ンバ17内のブースト圧pcが低すぎることを意味し、大
気圧バルブ9を閉じてエアチャンバ17内にバキューム
圧のみを導入するように設定し、ステップS66では、
図116に示すチャンバ圧偏差Δpとデューティ比との
関係を表わすマップから、チャンバ圧偏差Δpに応じた
デューティ比を決定し、ステップS58でこのデューテ
ィ比に相当するバキューム圧制御信号d1を出力すると共
に、大気圧バルブ9を閉じるためのデューティ比0%と
なる大気圧制御信号d2を出力する。
【0045】以上説明した本実施形態によれば、アシス
ト制御開始条件として、ペダル操作速度pv1が所定速度p
v10より大きく、かつペダル踏み込み量ppが所定量pp0よ
り大きく、ペダル踏み込み時間tpが所定時間tp0より大
きくなったときにアシスト制御が開始される。
【0046】従って、ブレーキペダルの操作速度により
アシスト制御開始を判断する(図17参照)以外に、ペ
ダル踏み込み量や踏み込み時間も考慮してアシスト制御
開始を判断するので、運転者が通常のブレーキを立上り
が早くなるように踏み込んだ場合(図18参照)やポン
ピングブレーキを行った場合(図19参照)に、アシス
ト制御が実行されないことになる。そして、必要以上に
ブレーキが効くため運転者が驚いたり、後続車が急接近
することが防止できる。
【0047】尚、ペダル操作速度pv1、ペダル踏み込み
量pp及びペダル踏み込み時間tpという3つの要素の組合
せであれば、例えば、ペダル操作速度pv1が所定速度pv1
0より大きくかつペダル踏み込み量ppが所定量pp0より大
きい場合やペダル踏み込み量ppが所定量pp0より大きく
かつペダル踏み込み時間tpが所定時間tp0より大きい場
合にアシスト制御が開始されるようにアシスト制御開始
条件を設定してもよい。
【0048】<アシスト制御終了判断処理>図4は、本
実施形態の車両の制動装置によるアシスト制御終了判断
処理を説明するフローチャートである。
【0049】図4に示すように、図3に示すステップS
58の処理後ステップS70に進む。ステップS70で
は、コントロールユニット10は、ブレーキペダルの戻
し速度pv2を算出する。このペダル戻し速度pv2は、前回
(サンプリング時間で1周期前)の踏み込み量と今回の
ペダル踏み込み量との差をサンプリング時間(制御サイ
クル周期)ΔTで除することにより算出される。尚、ペ
ダル戻し速度pv2は前回のデータを用いて補間により算
出してもよい。
【0050】ステップS72では、図11に示す車速v
とペダル踏み込み量ppの閾値となる所定量pp1との関係
を表わすマップから、車速vに応じて所定値pp1を補正す
る。尚、所定量pp1は、図12に示すペダル戻し速度pv2
と所定量pp1との関係を表わすマップから、ペダル戻し
速度pv2に応じて補正してもよい。
【0051】ステップS74では、ペダル戻し速度pv2
が所定量pv20より小さいか否かを判定する。ステップS
74でペダル戻し速度pv2が所定量pv20より小さいなら
ば(ステップS74でYES)ステップS76に進み、
ペダル戻し速度pv2が所定量pv20以上ならば(ステップ
S74でNO)ステップS80に進む。
【0052】ステップS76では、ペダル戻し速度pv2
が所定量pv20より小さく、運転者によるブレーキペダル
の戻しがゆっくり行われたと判定して、ペダル踏み込み
量ppが所定量pp1より小さいか否かを判定する。ステッ
プS76でペダル踏み込み量ppが所定量pp1より小さい
ならば(ステップS76でYES)ステップS78に進
み、ペダル踏み込み量ppが所定量pp1以上ならば(ステ
ップS76でNO)、図3に示すステップS40にリタ
ーンしてアシスト制御を継続する。
【0053】ステップS78ではアシスト制御を終了
し、通常のメインブースタ13による倍力制御を開始す
るため、フラグF1をリセットする(F1=0)。
【0054】ステップS80では、ペダル戻し速度pv2
が所定量pv20より大きく、運転者によるブレーキペダル
の戻しが急に行われたと判定して、ペダル踏み込み量pp
が所定量pp1より小さいか否かを判定する。ステップS
80でペダル踏み込み量ppが所定量pp1より小さいなら
ば(ステップS80でYES)ステップS82に進み、
ペダル踏み込み量ppが所定量pp1以上ならば(ステップ
S80でNO)、図3に示すステップS40にリターン
してアシスト制御を継続する。
【0055】ステップS82では、ペダル踏み込み量pp
がゼロを超えるか、即ち、ブレーキペダルが踏まれてい
るか否かを判定する。ステップS12でブレーキペダル
が踏まれているならば(pp>0)、図3に示すステップS
40にリターンしてアシスト制御を継続し、ブレーキペ
ダルが踏まれていないならば(pp=0)ステップS78に
進んで、アシスト制御を終了し、通常の倍力制御を開始
するため、フラグF1をリセットする(F1=0)。
【0056】上述のステップS74→S80では、例え
ば、運転者がアシスト制御に驚いてブレーキペダルを急
激に戻したが、ペダル踏み込み量が大きい場合にはアシ
スト制御を継続し、ペダル踏み込み量が小さい場合には
ブレーキペダルが完全に戻されたか否かを判定した後、
依然としてブレーキペダルが踏み込まれているならばア
シスト制御を継続し、完全に戻されたならばアシスト制
御を終了している。
【0057】以上説明した本実施形態によれば、アシス
ト制御終了の判断条件として、ブレーキペダルのペダル
戻し速度pv2が所定速度pv20より小さくゆっくりした戻
し操作ではペダル踏み込み量ppが所定量pp1より小さく
なったときにアシスト制御を解除するが(図20参
照)、ブレーキペダルのペダル戻し速度pv2が所定速度p
v20より大きく急激な戻し操作ではペダル踏み込み量pp
がゼロになるまでアシスト制御は解除されないことにな
る(図21参照)。
【0058】従って、緊急の減速挙動により運転者がア
シスト制御に驚いてブレーキペダルを急激に戻してもペ
ダル踏み込み量が大きい場合にはアシスト制御を継続
し、反対に、ペダル踏み込み量が小さい場合にはブレー
キペダルが完全に戻されたか否かをアシスト制御終了条
件として判定するので、アシスト制御が必要な状況で確
実に実行されることになる。 <別の実施形態>上述のステップS82において、アシ
スト制御を継続するか否かの判定を、ブレーキペダルの
踏み込み量pp以外にアクセルペダル23が踏み込まれた
か否か(アクセルペダル踏み込み量>0?)、或いはそ
の踏み込み量が所定量以上となったか、更には、アイド
ルスイッチがオンからオフに切り替わったか等を判定材
料としてもよい。 <変形例1>次に、図5を参照して、本実施形態のアシ
スト制御終了判断処理の変形例1について説明する。
【0059】図5は、本実施形態のアシスト制御終了判
断処理の変形例1について説明するフローチャートであ
る。
【0060】図5に示すように、図4のステップS74
での判定でNOの場合には、ステップS90で、コント
ロールユニット10は、ペダル踏み込み量ppが所定量pp
1より小さいか否かを判定する。ステップS90でペダ
ル踏み込み量ppが所定量pp1より小さいならば(ステッ
プS90でYES)ステップS92に進み、ペダル踏み
込み量ppが所定量pp1以上ならば(ステップS90でN
O)、図3に示すステップS40にリターンしてアシス
ト制御を継続する。
【0061】ステップS92では、カウンタtをインク
リメントする(t=t+1)。ステップS94では、カウン
タtが所定値t0を超えたか否かを判定する。ステップS
94でカウンタtが所定値t0を超えたならば(ステップ
S94でYES)、ステップS98に進んでフラグF1
とカウンタtをリセットしてアシスト制御を終了する。
また、ステップS94でカウンタtが所定値t0を超えな
いならば(ステップS94でNO)、ステップS96に
進んでペダル踏み込み量ppがゼロ、即ちブレーキペダル
が踏まれているか否かを判定する。ステップS96でブ
レーキペダルが踏まれているならば(pp>0)、図3に示
すステップS40にリターンしてアシスト制御を継続
し、ブレーキペダルが踏まれていないならば(pp=0)ス
テップS98に進んで、アシスト制御を終了する。
【0062】この変形例では、アシスト制御終了条件
(pp<pp1)が成立してから、アシスト制御の終了時期を
所定時間t0だけ遅らせるように動作するので、アシスト
制御が急に解除されることがなく、運転者がアシスト制
御に驚いてブレーキペダルを急激に戻したとしても、ア
シスト制御が必要な状況で確実に実行されることにな
る。 <変形例2>次に、図6を参照して、本実施形態のアシ
スト制御終了判断処理の変形例2について説明する。
【0063】図6は、本実施形態のアシスト制御終了判
断処理の変形例2について説明するフローチャートであ
る。
【0064】図6に示すように、図4のステップS74
での判定でNOの場合には、ステップS100で、コン
トロールユニット10は、ペダル踏み込み量ppが所定量
pp1より小さいか否かを判定する。ステップS100で
ペダル踏み込み量ppが所定量pp1より小さいならば(ス
テップS100でYES)ステップS102に進み、ペ
ダル踏み込み量ppが所定量pp1以上ならば(ステップS
100でNO)、図3に示すステップS40にリターン
してアシスト制御を継続する。
【0065】ステップS102では、カウンタtをイン
クリメントする(t=t+1)。ステップS104では、図
13に示すカウンタtと倍率k1との関係を表わすマップ
から、カウンタtに応じたブースト倍率kの倍率k1を決定
する。ステップS106では、倍率k1が0.5か否かを判
定する。ステップS106で倍率k1が0.5ならば(ステ
ップS106でYES)、ステップS110に進んでフ
ラグF1とカウンタtをリセットしてアシスト制御を終
了する。また、ステップS106で倍率k1が0.5を超え
るならば(ステップS106でNO)、ステップS10
8に進んでペダル踏み込み量ppがゼロ、即ちブレーキペ
ダルが踏まれているか否かを判定する。ステップS10
8でブレーキペダルが踏まれているならば(pp>0)、図
3に示すステップS40にリターンしてアシスト制御を
継続し、ブレーキペダルが踏まれていないならば(pp=
0)ステップS110に進んで、アシスト制御を終了す
る。ここで、ステップS104のブースト倍率kの倍率k
1の値は0.5〜1の間で設定され、ブースト倍率kの値は1
〜2の間で設定される値である。このため、この倍率k1
が0.5である場合とは、ブースト倍率kが0.5〜1の間で設
定される状態であり、即ち通常の倍力制御を実行する状
態を意味する。また、ステップS104で設定された倍
率k1は、図3のステップS42、44にて設定されるブ
ースト倍率kに乗算される(k=k1×k)。
【0066】この変形例では、アシスト制御終了条件
(pp<pp1)が成立してからの経過時間に応じて、ブース
ト倍率kを徐々に小さくしていき、アシスト制御時のア
シスト量を徐々に下げていくように動作するので、アシ
スト制御が急に解除されることがなく、運転者がアシス
ト制御に驚いてブレーキペダルを急激に戻したとして
も、アシスト制御が必要な状況で確実に実行されること
になる。
【0067】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能であ
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、ブ
レーキ操作量が所定量以下となったときのブレーキ操作
速度に応じてブレーキ力の助勢動作の終了タイミングを
変更するので、ブレーキペダルが急激に戻された時など
にアシスト制御が解除されることがなくなり、アシスト
制御が必要な状況で確実に実行される。
【0069】また、好ましくは、ブレーキ操作量が所定
量以下のときにブレーキ操作速度が所定速度以上の場合
に助勢動作の終了を規制するので、アシスト制御が急に
解除されることがなく、運転者がアシスト制御に驚いて
ブレーキペダルを急激に戻したとしても、アシスト制御
が必要な状況で確実に実行されることになる。
【0070】また、好ましくは、助勢動作の終了を所定
時間遅延させるので、アシスト制御が急に解除されるこ
とがなく、運転者がアシスト制御に驚いてブレーキペダ
ルを急激に戻したとしても、アシスト制御が必要な状況
で確実に実行されることになる。
【0071】また、好ましくは、ブレーキ操作量が所定
量以下のときにブレーキ操作速度が所定速度以上の場合
に助勢力を徐々に減じていくので、アシスト制御が急に
解除されることがなく、運転者がアシスト制御に驚いて
ブレーキペダルを急激に戻したとしても、アシスト制御
が必要な状況で確実に実行されることになる。
【0072】また、好ましくは、ブレーキ操作量がゼロ
になるまで、助勢動作を継続するので、アシスト制御が
必要な状況で確実に実行されることになる。
【0073】また、好ましくは、アクセル操作時には助
勢動作を即終了するので、不要なアシスト制御が抑制で
きる。
【0074】また、ブレーキ操作速度が小さいときに、
所定量をブレーキ操作量が大きい時に比べて、ブレーキ
力の助勢動作が終了しない方向に補正するので、アシス
ト制御が必要な状況で確実に実行されることになる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の車両の制動装置のブロ
ック構成図である。
【図2】本実施形態の車両の制動装置によるアシスト制
御介入判断処理を説明するフローチャートである。
【図3】本実施形態の車両の制動装置によるアシスト制
御処理を説明するフローチャートである。
【図4】本実施形態の車両の制動装置によるアシスト制
御終了判断処理を説明するフローチャートである。
【図5】本実施形態のアシスト制御終了判断処理の変形
例1について説明するフローチャートである。
【図6】本実施形態のアシスト制御終了判断処理の変形
例2について説明するフローチャートである。
【図7】車速vとペダル操作速度pvの閾値としての所定
速度pv10との関係を示すマップである。
【図8】車速vとペダル踏み込み量ppの閾値としての所
定量pp0との関係を示すマップである。
【図9】車速vとペダル操作時間tpの閾値としての所定
時間tp0との関係を示すマップである。
【図10】車速vとペダル戻し速度pv2の閾値としての所
定速度pv20との関係を示すマップである。
【図11】車速vとペダル操作量ppの閾値としての所定
量pp1との関係を示すマップである。
【図12】ペダル戻し速度pv2とペダル操作量ppの閾値
としての所定量pp1との関係を示すマップである。
【図13】アシスト制御終了条件が成立してからの経過
時間tとブースト倍率kに乗算される倍率k1との関係を示
すマップである。
【図14】ブースト倍率kと目標チャンバ圧ptとの関係
を示すマップである。
【図15】チャンバ圧偏差Δpと大気圧バルブのデュー
ティ比との関係を示すマップである。
【図16】チャンバ圧偏差Δpとバキュームバルブのデ
ューティ比との関係を示すマップである。
【図17】アシスト制御開始判断時の動作を説明する図
である。
【図18】アシスト制御開始判断時の動作を説明する図
である。
【図19】アシスト制御開始判断時の動作を説明する図
である。
【図20】アシスト制御終了判断時の動作を説明する図
である。
【図21】アシスト制御終了判断時の動作を説明する図
である。
【符号の説明】
9…大気圧バルブ 10…コントロールユニット 11…ブレーキペダル 12…ブレーキペダルストロークセンサ 13…メインブースタ 14…サブブースタ 15バキュームバルブ 16…マスタシリンダ 17…エアチャンバ 18…圧力センサ 19…チェックバルブ 20…ディスクブレーキ装置 21…車速センサ 22…プロポーショニングバルブ 23…アクセルペダル 24…アクセルペダルストロークセンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作に応じて発生するブレーキ
    力を助勢するブレーキ力助勢手段と、 ブレーキ操作量を検出する操作量検出手段と、 ブレーキ操作速度を検出する操作速度検出手段と、 前記ブレーキ操作量及び/又は前記ブレーキ操作速度に
    応じて前記ブレーキ力を助勢することが必要な緊急時と
    判定する緊急時判定手段と、 前記緊急時判定手段により緊急時と判定された場合に、
    前記ブレーキ力助勢手段による助勢動作を開始させる助
    勢開始制御手段と、 前記ブレーキ操作量が所定量以下の場合に、前記前記ブ
    レーキ力助勢手段による助勢動作を終了させる助勢終了
    制御手段と、 前記ブレーキ操作量が所定量以下となったときのブレー
    キ操作速度に応じて前記ブレーキ力助勢手段による助勢
    動作の終了タイミングを変更する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする車両の制動装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ブレーキ操作量が
    所定量以下のときに前記ブレーキ操作速度が所定速度以
    上の場合に、前記助勢終了制御手段による助勢動作の終
    了を規制することを特徴とする請求項1に記載の車両の
    制動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記助勢動作の終了を
    所定時間遅延させることを特徴とする請求項2に記載の
    車両の制動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ブレーキ操作量が
    所定量以下のときに前記ブレーキ操作速度が所定速度以
    上の場合に、前記ブレーキ力助勢手段による助勢力を徐
    々に減じていくことを特徴とする請求項2に記載の車両
    の制動装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記ブレーキ操作量が
    ゼロになるまで、前記ブレーキ力助勢手段による助勢動
    作を継続することを特徴とする請求項3又は4に記載の
    車両の制動装置。
  6. 【請求項6】 前記助勢終了制御手段は、アクセル操作
    時には前記ブレーキ力助勢手段による助勢動作を即終了
    することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に
    記載の車両の制動装置。
  7. 【請求項7】 ブレーキ操作に応じて発生するブレーキ
    力を助勢するブレーキ力助勢手段と、 ブレーキ操作量を検出する操作量検出手段と、 ブレーキ操作速度を検出する操作速度検出手段と、 前記ブレーキ操作量及び/又は前記ブレーキ操作速度に
    応じて前記ブレーキ力を助勢することが必要な緊急時と
    判定する緊急時判定手段と、 前記緊急時判定手段により緊急時と判定された場合に、
    前記ブレーキ力助勢手段による助勢動作を開始させる助
    勢開始制御手段と、 前記ブレーキ操作量が所定量以下の場合に、前記前記ブ
    レーキ力助勢手段による助勢動作を終了させる助勢終了
    制御手段と、 前記ブレーキ操作速度が小さいときに、前記所定量を前
    記ブレーキ操作量が大きい時に比べて、前記ブレーキ力
    助勢手段による助勢動作が終了しにくい方向に補正する
    補正手段とを具備することを特徴とする車両の制動装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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