JPH11188838A - スクリーン印刷機及び画像形成装置の製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷機及び画像形成装置の製造方法

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JPH11188838A
JPH11188838A JP36104397A JP36104397A JPH11188838A JP H11188838 A JPH11188838 A JP H11188838A JP 36104397 A JP36104397 A JP 36104397A JP 36104397 A JP36104397 A JP 36104397A JP H11188838 A JPH11188838 A JP H11188838A
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JP
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screen
screen plate
plate
printing
printing machine
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Application number
JP36104397A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yanagisawa
芳浩 柳沢
Yuji Kasanuki
有二 笠貫
Masato Yamanobe
正人 山野辺
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスクリーン印刷における問題点すなわ
ち印刷パターンのずれ、欠け・にじみなどの発生がない
印刷機を提供する。 【解決手段】 スクリーン印刷機であって下記手段、
(1)スクリーン版の対向する2辺をそれぞれロールに
巻き付けるロール・ツー・ロール構成によってスクリー
ン版に張力を加える手段、(2)スクリーン版のパター
ン部をワークに面接触させてスクリーン版とワークを互
いにずれの無いように固定する手段、(3)インキをか
きとる手段、および(4)スクリーン版を洗浄する手段
を有することを特徴とするスクリーン印刷機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷機
およびこの印刷機を用いた画像表示装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、画像表示装置として、ブラウン管
(CRT)が広く一般に用いられている。最近では、表
示画面が30インチを超えるようなブラウン管も登場し
ている。しかしながら、ブラウン管ではその表示画面を
大きくするためには、画面に応じて奥行きをより大きく
とる必要があり、また重たくなる。そのため、より大き
な画面で迫力ある画像を見たいという消費者の要望に応
えるには、ブラウン管では、より大きな設置スペースが
必要になり、適しているとは言い難い。そのため、大き
く重いブラウン管(CRT)に代って壁掛けできるよう
に、低消費電力で薄く軽く大画面の平板状画像表示装置
の登場が期待されている。
【0003】平板状画像表示装置としては、液晶表示装
置(LCD)が盛んに研究開発されているが、LCD
は、自発光型でないため、バックライトと呼ばれる光源
が必要であり、このバックライトに消費電力のほとんど
が使われる。また、LCDは光の利用効率が低いため画
像が暗い、視野角に制限がある、20インチを超えるよ
うな大画面化が難しいといった課題が依然として残って
いる。
【0004】上述のような課題をもつLCDに代って、
薄型の自発光型画像表示装置が注目を浴びている。上記
表示装置としては、例えば、紫外線を蛍光体に照射する
ことで蛍光体を励起し発光させるプラズマディスプレイ
パネル(PDP)、電界放出型電子放出素子(FE)や
表面伝導型電子放出素子を電子源として用い、上記電子
放出素子から放出される電子を蛍光体に照射して蛍光体
を励起し発光させる平板状画像表示装置などがある。P
DPは40インチ程度の大画面のものが市販されはいじ
めている。これら自発光型の画像表示装置は、LCDに
比べ明るい画像が得られるとともに視野角の問題もな
い。しかしながら、PDPは、大画面化には適している
が、発光輝度やコントラストはブラウン管に比べて劣
る。
【0005】一方、FEや表面伝導型電子放出素子を用
いた表示装置では、その発光原理は、ブラウン管と基本
的に同一である。そのため、輝度やコントラスト自体ブ
ラウン管と同等のものが達成できる可能性を有してい
る。
【0006】本出願人は自発光型の平板状画像表示装置
の中でも、表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装
置に着目している。これは、構造が比較的簡易なため、
大面積に形成することに適しているためである。
【0007】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された微粒子からなる導電性薄膜に、素子電極と呼ばれ
る一対の電極から上記導電性薄膜に電圧を印加すること
により、導電性薄膜の一部に形成された電子放出部から
電子が真空中に放出される。表面伝導型電子放出素子を
用いた画像表示装置の原理は、上記表面伝導型電子放出
素子から放出された電子を蛍光体に照射することで発光
を得るものである。
【0008】本出願人は先に特開平6−342636号
公報に表面伝導型電子放出素子を電子源として用いた画
像表示装置の一例を開示している。図10(a),
(b)に上記公報で開示している表面伝導型電子放出素
子の概略構成を示す。また、図11に上記公報で開示し
ている表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置の
概略構成図を示す。
【0009】図10(a)は表面伝導型電子放出素子構
成の平面図、図10(b)は表面伝導型電子放出素子構
成の概略図である。図において601は絶縁性基板、6
04は微粒子からなる導電性薄膜、602,603は導
電性薄膜604と電気的接続を得るための一対の素子電
極、605は電子放出部である。
【0010】この表面伝導型電子放出素子において、前
記一対の素子電極602,603の間隔Lは数千オング
ストローム〜数百μmに設定され、また素子電極長さW
は、素子電極の抵抗値、電子放出特性を考慮して数μm
〜数百μmに設定される。また、素子電極の膜厚dは、
微粒子からなる導電性薄膜604と電気的な接続を保つ
ために数百オングストローム〜数μmの範囲に設定され
る。素子電極602,603は、例えば、フォトリトグ
ラフィー技術により形成される。
【0011】微粒子からなる導電性薄膜604の膜厚
は、素子電極602,603へのステップカバレージ、
素子電極間の抵抗値およびフォーミング条件などを考慮
して適宜設定されるが、数オングストローム〜数千オン
グストロームの範囲に設定するのが好ましく、さらに、
10オングストローム〜500オングストロームの範囲
に設定することがより好ましい。また、導電性薄膜60
4の抵抗値は、Rsが102 〜107 Ω/□に設定する
が好ましい。なおRsは厚さがt,幅がw、長さがlの
薄膜の長さ方向に測定した抵抗Rとするとき、R=Rs
(l/w)で表される。また、厚さtと抵抗率ρが一定
である場合、Rs=ρ/tで表される。
【0012】図11は、表面伝導型電子放出素子を用い
た画像表示装置の一例の示す概略構成図である。図中、
705はリアプレート、706は外枠、707はフェー
スプレートである。外枠、リアプレート、フェースプレ
ートの各接続部を不図示の低融点ガラスフリットなどの
接着剤により封着し、画像表示装置内部を真空に維持す
るための外囲器(気密容器)を構成している。リアプレ
ート705には、基板701が固定されている。この基
板701上には表面伝導型電子放出素子702がN×M
個配列形成されている(N,Mは2以上の正の整数であ
り、目的とする表示画素数に応じて適宜設定される)。
表面伝導型電子放出素子702は、図に示す通り、M本
の行方向配線703とN本の列方向配線704とにより
配線されている。行方向配線703、および列方向配線
704は、例えば、フォトリソグラフィー技術により形
成される。これら、基板701、表面伝導型電子放出素
子702などの複数の電子放出素子、行方向配線70
3、列方向配線704によって構成される部分をマルチ
電子ビーム源と呼ぶ。また、少なくとも行方向配線と列
方法配線の交差する部分には、両配線間に不図示の層間
絶縁層が形成されており、行方向配線703と列方向配
線704との電気的な絶縁が保たれている。
【0013】フェースプレート707の下面には、蛍光
体からなる蛍光膜708が形成されており、赤(R)、
緑(G)、青(B)の3原色の蛍光体(不図示)が塗り
分けられている。また、蛍光膜708をなす上記各蛍光
体の間には黒色体(不図示)が配されている。さらに、
蛍光膜708のリアプレート705側の面にAlなどか
らなるメタルバック709が形成されている。
【0014】Dx1〜Dxm,Dyl〜DynおよびH
vは、この画像表示装置と不図示の電気回路とを電気的
に接続するために設けた気密構造の電気接続用端子であ
る。Dx1〜Dxmは、マルチ電子ビーム源の列方向配
線704と電気的に接続している。Dy1〜Dynも同
様にマルチ電子ビーム源の行方向配線703と電気的に
接続してる。また、Hvはメタルバック709と電気的
に接続している。
【0015】上記外囲器(気密容器)の内部は10-6
orr以上の真空に維持されている。そのため、画像表
示装置の表示画面を大きくするほど、外囲器(気密容
器)内部と外部との圧力差によるリアプレート705お
よびフェースプレート707の変形あるいは破壊を防止
する手段が必要となる。そのため、フェースプレート7
07とリアプレート705との間に耐大気圧支持のため
のスペーサあるいはリブと呼ばれる支持部材(不図示)
を配置する場合がある。このようにして、電子放出素子
が形成された基板701と蛍光膜が形成されたフェース
プレート707間は一般に数百μm〜数mmに保たれ、
外囲器(気密容器)内部は高真空に維持されている。
【0016】以上説明した画像表示装置は、容器外端子
Dx1〜Dxm,Dy1〜Dyn、および行方向配線7
03、列方向配線704を通じて各表面伝導型電子放出
素子に電圧を印加することで、各表面伝導型電子放出素
子から電子が放出される。それと同時に、メタルバック
709に容器外端子Hvを通じて数百V〜数kVの高電
圧を印加することで、表面伝導型電子放出素子から放出
された電子を加速し、フェースプレート707の内面に
形成された各色蛍光体に衝突させる。これにより、蛍光
体が励起され発光し、画像が表示される。
【0017】上記画像表示装置を形成するには、上記電
子放出素子、行方向および列方向配線を多数配列形成す
る必要がり、これらを形成する方法として、フォトリソ
グラフィー技術、エッチング技術などが挙げられる。
【0018】しかしながら、例えば、表面伝導型電子放
出素子を用いた数十インチの大画面の画像表示装置を形
成する場合、フォトリソグラフィー技術、エッチング技
術を用いるとすると、対角数十インチの大型基板に対応
する蒸着装置やスピンコーターを始め、露光装置、エッ
チング装置などの大型製造設備が必要となり、製造工程
上の取り扱いの難しさや、高コスト化などの問題があ
る。
【0019】そこで、比較的安価で、真空装置など必要
なく、大面積に対応しうる印刷技術を用いて、上記電子
放出素子、行方向および列方向配線を多数配列形成する
ことが考えられる。
【0020】本出願人は、先に特開平8−34110号
公報(F146235:磁石などで版離れ)にスクリー
ン印刷技術を用いて、上記行方向および列方向配線を多
数配列形成することを開示している。スクリーン印刷
は、例えば金属粒子を混ぜたインクを所望のパターンの
開口を有する版をマスクとして、上記開口部からインク
を被印刷体である基板上に印刷形成し、その後焼成を行
うことで所望のパターンの導体配線などを形成するもの
である。
【0021】スクリーン印刷機の一例を図12,13を
用いて以下に述べる。
【0022】図12,13において802は版枠、80
3はスクリーンメッシュ、807はスキージ、816は
ワ−ク(被印刷体)、817は押圧部、818は版パタ
ーン、819はインクパターン、820はインク、82
4は張力、823はギャップである。スクリーンメッシ
ュ803はステンレスなどの材質のメッシュ上に形成し
た樹脂フィルムにインク820を吐出するための版パタ
ーン818が抜いて形成されており、適宜設定された張
力で版枠802に張られている。
【0023】次に、スクリーン印刷の手順を図12,1
3を用いて以下に述べる。
【0024】まず図13に示すように版枠802(すな
わちスクリーンメッシュ803の面)とワーク(被印刷
体)816を所定のギャップ823にセットする。次に
スクリーンメッシュ803が押圧部817においてワー
ク(被印刷体)816に接するまでスキージ807を下
げる。次にスキージ807の手前にインク820を設置
する。次にスクリーンメッシュ803がワーク(被印刷
体)816に常に接するようにスキージ807を下げた
ままスキージ807を図の矢印方向に操引してインクを
掻き取る。その際図12のようにスキージからの圧力に
よって、インク820は版パターン818を通ってワー
ク(被印刷体)816上に吐出される。インクの吐出と
同時に図13に示すスクリーン押圧部817の張力82
4の垂直成分に由来する復元力によりスクリーンメッシ
ュ803がワーク(被印刷体)816から離れることで
インク820が分離されワーク(被印刷体)816上に
図12に示す所望のインクパターン819が形成され
る。
【0025】以上のような従来のスクリーン印刷には以
下の点に特徴がある。 4辺を枠固定したスクリーンメッシュを原版として使
用している。 原版とワークの間をあるギャップに保った状態で印刷
を行う。
【0026】これらのことによりスクリーン印刷ではあ
らかじめ設定されたスクリーン版上の元パターンを伸長
して印刷することとなるため、元パターンの寸法に対し
て2次元的に歪んだ誤差が加えられた寸法での印刷とな
る。以上の位置精度悪化は大面積になるほど無視できな
い大きさとなる(NHK技研R&D No.37 19
95年8月「ハイビジョン用プラズマディスプレイの研
究」)。
【0027】すなわちこの印刷位置精度の悪化は大面積
になるほど平面型表示装置の素子作成の際、素子電極や
微粒子電子放出材からる薄膜とのアライメントを悪く
し、画素欠陥やクロストークの一因となる場合があっ
た。このアライメントの問題は、設計マージンを大きく
することによって逃れることができないほど高密度に画
素を形成する際、特に重大であった。
【0028】以上のような問題に対してフレクシャー印
刷が提案されている(特開平1−275139、特開平
1−306244)。フレクシャー印刷を図14を用い
て説明する。901はワーク定盤、902はワーク、9
03はスクリーンメッシュ、904a,bはスクリーン
メッシュを張るための固定部材a,bであり、905は
エアーシリンダー、906はスキージである。
【0029】フレクシャー印刷で使用されるスクリーン
メッシュは非弾性であって従来のスクリーン版に使用さ
れるスクリーンメッシュに比べて張力に対する伸びが極
めて少ない。長方形であるスクリーンメッシュの4辺の
内の対向する一組の辺には、それぞれ固定部材a,bが
接着させている。固定部材aは不図示の印刷機本体に固
定されているが、固定部材bは、移動可能である。ただ
しこの移動においてはスクリーンメッシュに加わる張力
大きさはエアーシリンダーによって一定に規定される。
よって印刷においてはスキージがどの位置にあってもス
クリーンメッシュに加わる張力を一定に保つことができ
ると推定される。以上述べたフレクシャー印刷では高精
度な印刷が期待される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例には
以下の課題がある。
【0031】(1)上記フレクシャー印刷ではスクリー
ンメッシュへ加わる張力は印刷方向のみである。このた
めスキージの直進性の振れに由来する、印刷方向に直行
する方向への力がスクリーンメッシュへ加わった場合、
この力に抗しきれず印刷方向横向きにスクリーンメッシ
ュがずれ、その結果印刷パターンにずれの影響が発生す
る場合がある。
【0032】また、図14の概念図に示されるように、
印刷時点では、従来のスクリーン印刷同様に、版とワー
ク間が間隔であり、印刷時の版の変位量は、印刷版の位
置によって異なり、繰り返し印刷の際、非弾性版といっ
ても、版の変形が印刷位置によって異なるという問題が
発生する。
【0033】(2)上記フレクシャー印刷機にはスクリ
ーン版を洗浄する機構が付いていない。このため印刷の
途中でパターンの目詰まり・裏回りなどによる印刷パタ
ーンの欠け・にじみなどが発生し、スクリーン版の洗浄
を要する際に、スクリーン版の脱着が必要となり印刷工
程の効率が悪い。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は次のようである。 1.スクリーン印刷機であって下記手段、(1)スクリ
ーン版の対向する2辺をそれぞれロールに巻き付けるロ
ール・ツー・ロール構成によってスクリーン版に張力を
加える手段、(2)スクリーン版のパターン部をワーク
に面接触させてスクリーン版とワークを互いにずれの無
いように固定する手段、(3)インキをかきとる手段、
および(4)スクリーン版を洗浄する手段を有すること
を特徴とするスクリーン印刷機。 2.スクリーン版が非弾性スクリーン版である上記1記
載のスクリーン印刷機。 3.インキをかきとる手段が、印刷時にスキージを動か
す機構である上記1記載のスクリーン印刷機。 4.インキをかきとる手段が、印刷時にスクリーン版を
ロール・ツー・ロール構成のロールの回転により移動さ
せる機構である上記1記載のスクリーン印刷機。 5.スクリーン版の移動においてスクリーン版とワーク
面接触にずれが無いことを特徴とする上記4記載のスク
リーン印刷機。 6.さらに版離れ機構を有する上記1記載のスクリーン
印刷機。 7.版離れ機構が振動印加機構である上記6記載のスク
リーン印刷機。 8.スクリーン版を洗浄する手段が、洗浄液で浸したス
ポンジ状ローラーでスクリーン版を挟んで洗浄する構成
である、上記1記載のスクリーン印刷機。 9.スクリーン版を洗浄する手段が、スクリーン版にノ
ズルで洗浄液を噴射する構成である、上記1記載のスク
リーン印刷機。 10.スクリーン版を洗浄する手段が、スクリーン版を
浴槽に漬けて超音波を印加する構成である、上記1記載
のスクリーン印刷機。 11.上記1項記載の印刷機を使用して作成することを
特徴とする画像形成装置の製造方法。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明においては、 (1)スクリーン印刷機においてスクリーン版のパター
ン部をワークに面接触させ、スクリーン版とワークを互
いにずれのないように固定させることにより、印刷方向
と直交する方向へのずれを引き起こす力を押さえる作用
を得て印刷ずれをなくした。また、同時に、版、ワーク
間距離を実質的に0になるように、スクリーン印刷機に
おいて、スクリーン版のパターン部をワークに面接触さ
せているため、版の変位量は、一定であり、繰り返し印
刷時の版の変形のばらつきは発生しにくく、繰り返し印
刷を高精度で行うことが可能となった。 (2)印刷機本体にスクリーン版の洗浄機構を有してい
るために、印刷機本体よりスクリーン版を外すことなく
スクリーン版の洗浄が可能となった。
【0036】本発明におけるスクリーン版は、好ましく
は、上記非弾性スクリーン版で、これにはポリエステル
スクリーンやステンレススクリーンをニッケルメッキ処
理して作成されたリジタイズドスクリーン版、エレクト
ロフォーミング法で作成されたスクリーン版や金属板を
エッチングして作成されたスクリーン版などを用いるこ
とができるが、これに限るものでない。上記リジタイズ
ドスクリーン版のメッキの厚さは一般的には3μm前後
であるがインキ吐出量に応じて適正値を選択すればよ
い。
【0037】本発明における版離れ時に用いる振動印加
機構は例えば振動子をワークに当てる構成やワークを置
く定盤内部に振動子を設定する構成が挙げられる。
【0038】本発明におけるスクリーン版をロール・ツ
ー・ロールの構成として張力を加える方法を図2を用い
て説明する。図において、5a,5bは張力ローラー、
12はチャックである。本発明で使用されるスクリーン
版は長方形の形状を有しているスクリーン版の一辺と、
この一辺に対向する一辺が張力ローラー5a,5bによ
って固定される。固定される辺は印刷方向(スキージが
動く方向)に直交する2辺である。固定は図2に示すチ
ャック12にくわえ込ませることで容易に達成できる。
【0039】張力ローラー5a,5bは不図示の回転機
構によって中心軸を中心に回転させることが可能であ
り、回転によるスクリーン版を巻き込んでいくことがで
きる。
【0040】本発明におけるスクリーン版の洗浄機構は
例えば以下のような構成を挙げることができる。
【0041】(1)スクリーン版を洗浄液で浸したスポ
ンジ状ローラーで挟んで洗浄する構成 ここで使用されるローラーは洗浄によって分解されない
材料でかつ洗浄液を容易に浸透させる構造を有する材料
が好適である。
【0042】(2)スクリーン版にノズルで洗浄液を噴
射する構成 この構成では洗浄液とペースト(インク)の溶解性を考
慮して必要最低限の噴射圧と噴射の時間を設定すること
でスクリーン版にダメージを与えることなく洗浄が可能
となる。
【0043】(3)スクリーン版を洗浄液に浸した状態
で超音波を印加する構成 剥離されたインキのスクリーン版への再付着を防ぐため
に浴槽の洗浄液を数回交換する洗浄が望まれる。
【0044】また、洗浄の最終工程としてスクリーン版
に残った洗浄液の除去が必要となるが、上記いずれの構
成であってもエアーブローやスクリーン版に不可逆な変
形を与えない温度範囲での加熱によって容易に達成可能
である。
【0045】洗浄液は従来よりフロン、1.1.1−ト
リクロロエタンなどが使用されていたが、最近では環境
問題を考慮して界面活性剤を使用するもの、グリコール
エーテル系のもの、多価アルコールまたはその誘導体の
洗浄液が開発されていて、これらを本発明でも好適に使
用することができる。あるいは人体への毒性が比較的低
いイソプロピルアルコールを使用しても本発明において
効果を発揮する。
【0046】
【実施例】実施例1 図1,2を用いて本発明のスクリーン印刷機を説明す
る。
【0047】図1はスクリーン印刷機を示す斜視図であ
る。図1において1はワーク2を載置するワーク定盤で
ある。3はパターン部4を有するスクリーン版である。
5a,5bはスクリーン版の一辺を固定しかつスクリー
ン版に張力を加える一対の張力ローラーである。6a,
6bは張力ローラー5a,5bを回転させる一対の回転
機構である。7a,7bはスクリーン版3をワーク2に
接触させるための一対の接触ローラである。8a,8
b,8c,8dは接触ローラー7a,7bを上下させる
上下機構であり、8a,8bは7aに対応し8c,8d
は7bに対応する。9a,9bはスクリーン版3を支持
するための一対の支持ローラーである。10はスクリー
ン印刷で使用するスキージである。11は振動印加機構
である。20a,20bは洗浄ローラーであり、その間
隔は不図示の機構により任意に設定できるが通常の印刷
時はスクリーン版に触れないように離されている。
【0048】図2は本発明の張力ローラーを示す断面図
である。図2で12はスクリーンメッシュ固定用のチャ
ックである。
【0049】次に本発明のスクリーン印刷機を用いて行
った印刷実験の手順について述べる。最初に印刷機への
スクリーン版のセッティングについて述べる。本発明で
はスクリーン版としてリジタイズドスクリーン版を用い
た。スクリーン版は図1のように中心部に印刷パターン
が形成された長方形の形状を有している。まずスクリー
ン版の一端を図2に示すように張力ローラー5aで固定
する。この固定は図2に示すチャックで挟むことで行う
が、この際ローラーの切り欠けを図2に示すように印刷
機本体側に向くようにする。次にスクリーン版3を接触
ローラー8a,8bおよび支持ローラ9a,9bとの上
下関係を図1に示すように通した後、張力ローラー5a
で固定したスクリーン版3の対向する一辺を張力5bに
固定する。この際切り欠けは張力ローラー5aのセッテ
ィングと同様に印刷機本体側に向けてセットする。この
まだスクリーン版が弛んでいる状態においてワーク2を
ワーク定盤1にセットする。その後接触ローラー9a,
9bを上下機構8a,8b,8c,8dにより下げてパ
ターン部4をワーク2が面接触するようにする。最後に
張力ローラー5a,5bに対して5aには図1および2
において時計回り・5bは反時計回りの回転を回転機構
6a,6bによって与えることで、スクリーン版を巻き
込み、スクリーン版3に張力を与え、スクリーン版3を
弛みのない状態にセットした。本実施例においては、ス
クリーン版の張力は2kg/cmとした。なお、当然の
ことながら、印刷版に与える張力は、印刷版の性状(材
料、構成など)によって適宜設定される。
【0050】以上のようにスクリーン版3をセッティン
グした後印刷を行った。スキージ10は不図示の機構に
より印圧と印刷速度の設定が可能である。この際スキー
ジ10に加える印圧はスキージの長さ当たりで0.1k
g/cm、印刷速度は3cm/secとした。ペースト
は銀ペーストを使用した。
【0051】スキージ10によってスクリーン版のパタ
ーン部4の全てを操引した後版離れを行った。まず振動
発生機構11より10kHz、振幅10μmの振動を1
分間与えた。その後、この振動を加えたまま接触ローラ
ー9a,9bをそれぞれ同じ高さに保ちながら上下機構
8a,8b,8c,8dにより徐々に上昇させた。この
際張力ローラー5a,5bに回転を加えることで、スク
リーン版3の張力を一定に保った。以上の方法により良
好な版離れが実現され、刷り上がりパターンも横振れの
ない良好な位置精度であった。
【0052】本発明の印刷を多数繰り返すとスクリーン
版の目詰まり・裏回りによる印刷パターンの欠け・潰れ
が発生する場合がある。この現象の対策のためスクリー
ン版の洗浄を行った。以下この手順を図4,5を用いて
説明する。
【0053】本発明におけるスクリーン版はロール・ツ
ー・ロール構成によって印刷機にセッティングされてい
る。このためスクリーン版の張力ローラーへの巻き取り
に応じてパターン部の位置は変動し、印刷時にワーク定
盤上にあったパターン部を任意の箇所に移動することが
可能である。
【0054】まず張力ローラー5bを図で反時計方向に
回転してパターン部4が洗浄ローラー20a,20bの
箇所にいくまでスクリーン版3を張力ローラー5bに巻
き取り、この位置で洗浄に適した張力でスクリーン版3
をセットした(図4)。洗浄ローラー20a,20bは
中空の芯23にスポンジローラー24を巻いた構成とな
っている(図5)。本実施例ではスポンジの材質とウレ
タンを用いた。芯23には不図示の洗浄液導通管が接続
されている。洗浄液導通管から芯23に洗浄液を供給す
ると微小穴25より洗浄液が染み出してスポンジローラ
ー24には洗浄液が含まれる。洗浄ローラー20は不図
示の回転機構により芯23の中心軸を回転軸として任意
の方向に回転が可能である。ブレード21a,21bス
ポンジローラー表面の剥離されたインキをこそげ取る機
能を果たす。ブレード21a,21bと洗浄ローラー2
0a,20bが接したままの状態で洗浄ローラ20a,
20bの間隔は不図示の機構によって調節可能であり、
本実施例においては洗浄に最適な圧力がスクリーン版3
に加わるような間隔を設定した。22は洗浄液の回収槽
である。
【0055】本実施例のスクリーン版3の洗浄ではスク
リーン版3と洗浄ローラー20を擦り合わせることでス
クリーン版に付着したインキが取り除かれる。このため
図4(a),(b)に示すように洗浄ローラー20a,
20bの間にパターン部4を往復させた。この往復運動
は張力ローラー5a,5bに対してスクリーン版の巻き
取りを交互に行って達成される。スクリーン版3の往復
運動の際、スクリーン版3の動きに逆らう方向に洗浄ロ
ーラー20a,20bを回転させることでスクリーン版
3に強い摩擦力を与え、洗浄効果を高めた。
【0056】本実施例では洗浄液としてイソプロピルア
ルコールを使用した。スクリーン版3の往復運動は速度
10mm/secで10往復行った。またこの間洗浄ロ
ーラー20a,20bに10ml/minの洗浄液を供
給した。最後に洗浄ローラー20a,20bをスクリー
ン版3より離した状態でパターン部4をエアーブローし
て洗浄液を除去した。
【0057】以上の操作の後、再びパターン部4をワー
ク定盤上に戻して印刷を行ったところパターンの欠け・
潰れの発生しない良好な印刷が可能であった。
【0058】実施例2 実施例1と同様の印刷を行った後、実施例1とは別のス
クリーン版洗浄を行った例を図6を用いて示す。図6に
おいて26a,26bは洗浄液を噴射するノズル、22
は洗浄液の回収槽である。図6に示すようにまず実施例
1と同様の方法でスクリーン版3のパターン部4を回収
槽22の上に配置した。
【0059】ノズル26a,26bは不図示の機構によ
り2次元方向に自由に動かすことができるのでパターン
部4両面の全面に洗浄液を噴射することが可能である。
【0060】本実施例では洗浄液としてイソプロピルア
ルコールを使用し、液圧を3kg/cm2 に設定してパ
ターン部4両面の全面に対して洗浄液を噴射した。剥離
したインキは柔らかい布で拭き取って除去した。本実施
例では以上のパターン部への洗浄液の噴射と布による拭
き取りを5回繰り返した。最後にパターン部をエアーブ
ローして洗浄液を除去した。
【0061】以上の操作の後、再びパターン部4をワー
ク定盤上に戻して印刷を行ったところパターンの欠け・
潰れの発生しない良好な印刷が可能であった。
【0062】実施例3 実施例1と同様の印刷を行った後、実施例1とは別のス
クリーン版洗浄を行った例を図7を用いて示す。図7に
おいて27は超音波浴槽、28は洗浄液である。図7に
示すようにまず実施例1と同様の方法でスクリーン版3
のパターン部4を超音波浴槽27の上に配置し、さらに
パターン部4が洗浄液28に十分漬かるようにスクリー
ン版3を弛ませた。この状態で超音波を10分間印加し
た後、剥離されたインキを含んでいる洗浄液を取り替え
た。この洗浄操作を3回繰り返した。この後、再びパタ
ーン部をワーク定盤上に戻して印刷を行ったところパタ
ーンの欠け・潰れの発生しない良好な印刷が可能であっ
た。
【0063】実施例4 実施例1に対してインキを掻き取る手段が印刷時にスク
リーン版をロール・ツー・ロール構成のロールの回転に
より移動させることである以外は同様の印刷とスクリー
ン版の洗浄を行った例を図3において示す。図3は本実
施例の印刷機の断面図である。図において13は印刷機
の架台である。他に示した部材の符号の意味は実施例1
と同様である。図3においてワーク定盤1はワーク2を
固定したまま架台13の上を水平方向に移動することが
可能である。またスクリーン版のセッティングは実施例
1と同様に行った。
【0064】以上のような印刷機を用いて印刷を行っ
た。本実施例の印刷ではスキージの長さ当たり0.1k
g/cmの印圧をスキージからスクリーン版3に加えた
が、スキージ10は架台13に対しては固定して動かさ
なかった。本実施例におけるインキの掻き取りはスキー
ジからの印圧を加えたまま、スクリーン版をロール・ツ
ー・ロール構成のロールの回転により移動させることで
行った。この際スクリーン版の移動においてスクリーン
版とワーク面接触にずれがなくかつスクリーン版の張力
が一定となるように調整した。この調整はワーク定盤の
水平方向の移動と張力ロール5a,5bの回転を適正に
同期させることで達成可能である。この際の印刷速度は
5cm/secとした。ペーストは銀ペーストを使用し
た。版離れは実施例1と同様に行った。
【0065】以上の方法により実施例1と同様に良好な
版離れが実現され、刷り上がりパターンも横振れもない
良好な位置精度であった。さらに同様の方法で繰り返し
印刷による位置精度の再現性を数千回にわたる印刷で確
認したところ、印刷精度の繰り返し再現性も良好であっ
た。また、本発明のスクリーン版洗浄を行うことでパタ
ーンの欠け潰れのない印刷を効率よく行うことができ
た。
【0066】実施例5 実施例1で述べたスクリーン印刷により配線などを形成
し、表面伝導型電子放出素子を複数配置した電子源を用
いた画像形成装置の製造方法について以下に述べる。
【0067】図8において、401は青板ガラスからな
る電子源基板、402,403,404はオフセット印
刷で形成された素子電極である。407,408,40
9は本発明のスクリーン印刷でAgペーストインキを印
刷した後焼成して得られた厚み約7ミクロンの印刷配線
である。素子電極402,403,404は印刷配線4
07,408,409と各々接続している。405,4
06は有機金属溶液の塗布焼成で得られた厚み約200
オングストロームのPd微粒子からなる薄膜であり、素
子電極402,403,404およびその電極間隔部に
配置するようにCrマスクを用い、リフトオフ法によっ
て導電性膜を所望の形状にパターニングした。
【0068】また415は青板ガラスからなるガラス基
板で、電子源基板401と5ミリメートル隔たれて対向
している。416,417は蛍光体で、基板415上に
配置されており、対向した電子源基板401上に配置さ
れた素子電極402,403,404からなる電極間隔
部に対応した位置に形成されている。蛍光体416,4
17は感光性樹脂に蛍光体を混ぜてスラリー状とし、塗
布乾燥した後ホトリソグラフィ法によってパターニング
形成したものである。418は蛍光体416,417上
にフィルミング工程を施した後、真空蒸着によって厚み
300オングストロームAl薄膜を成膜し、これを焼成
してフィルム層を焼失させることによって得られたメタ
ルバックである。以上の、蛍光体およびメタルバックを
ガラス基板415上に形成したものが前述のフェースプ
レートである。
【0069】419は素子基板とフェースプレート間に
配置されたグリッド電極である。以上を真空外囲器の中
に配置した後、配線407,408,409間に電圧を
印加して薄膜405,406の通電処理を行い電子放出
部413,414を得た。この後メタルバック418を
アノード電極として電子の引き出し電圧5kVを印加
し、配線407,408,409間を通して素子電極4
02,403から電子放出部413へ14Vの電圧を印
加したところ、電子が放出された。この放出電子をグリ
ッド419の電圧を変化させることによって変調し、蛍
光体416へ照射させれる放出電子量を調整することが
でき。これにより蛍光体416を任意に発光させること
ができた。同様に素子電極403,404から電子放出
部414へ14Vの電圧を印加したところ、電子が放出
された。この放出電子をグリッド419の電圧を変化さ
せることによって変調し、蛍光体417へ照射される放
出電子量を調整することができた。これにより蛍光体4
17を任意に発光させることができた。
【0070】なお図面上では2個の表示画素に対する構
成で説明したが、表面画素数はこれに限るものではな
い。配線とグリッドをマトリックス状に形成し、多数個
の電子放出素子を配置、駆動することによって多数個の
表示画素によって任意の画像表示が可能である。
【0071】実施例6 以下、本発明の印刷装置および印刷方法、これを用いた
画像形成装置について別の実施例を用いて説明する。
【0072】実施例1のようにして配線を形成すること
によって電子源基板を作成することができる。さらに蛍
光体を配したフェースプレートを電子源基板に対向配置
させた後、真空容器を形成させることによって画像形成
装置を形成することができる。以下順に図9を用いて説
明する。
【0073】図9は本発明の印刷装置を用いて形成した
画像形成装置の表面伝導型電子放出素子基板の製造工程
を示した平面図である。図9(f)において不図示の青
板ガラス基板上に、電子放出素子を2個×2個、計4個
のマトリックス状に配線とともに形成した例で示す。本
図において501はオフセット印刷によって形成された
素子電極である。この素子電極パターンは本実施例にお
いては20μmのギャップを隔てた長方形状の一対の電
極がマトリクス状に配置されている。502は印刷Ag
ペーストの焼成によって形成された下層印刷配線、50
3は印刷ガラスペーストの焼成によって形成された下層
印刷配線に対して直交した短冊状の絶縁層である。絶縁
層503は一対の素子電極501の片側の電極位置に切
り欠き状の開口504を有している。505は印刷Ag
ペーストの焼成によって形成された上層印刷配線であ
り、絶縁層503状で短冊状に配置形成されており、絶
縁層503の開口504部分で素子電極501の片側の
電極と電気的に接続している。下層配線502、絶縁層
503、上層配線505はともに本発明のスクリーン印
刷法で形成されている。
【0074】506は電子放出材であるPd微粒子から
なる薄膜であり、素子電極501および電極間隔部に配
線形成される。
【0075】以下本図(a),(b),(c),
(d),(e)を用いて本素子基板の製造方法を順に説
明する。
【0076】上記実施例で作成した一対の素子電極が多
数配置された40cm角の電子源基板を準備する
(a)。その基板上にまず第一の配線(下層配線)を形
成する。導電性ペーストに銀ペーストを用い、スクリー
ン印刷法により印刷、焼成を行い、幅100μm、厚み
12μmの下層配線を形成した(b)。
【0077】次に下層配線と直交する方向に層間絶縁膜
をスクリーン印刷法により形成する。ペースト材料は酸
化鉛を主成分とするガラスバインダーおよび樹脂を混合
したガラスペーストである。のガラスペーストをスクリ
ーン印刷法により印刷、焼成を2回繰り返し行いストラ
イプ状に層間絶縁膜を形成した(c)。
【0078】次に層間絶縁膜上に第二の配線(上層配
線)を形成した。下配線と同様な方法により幅100μ
m、厚さ12μmの上層配線をスクリーン印刷法により
形成し、たマトリクス配線が形成される(d)。
【0079】次に電子放出部を形成する。まず素子電
極、配線が形成された基板上に有機パラジウム水溶液の
液滴をインクジェット法により基板上に付与した後、3
00℃、電薄膜はPdを主元素とする微粒子から構成さ
れ、その膜厚は10nmであった。ここでの微粒子は複
数の微粒子が集合した膜であり、微粒子が個々に分散配
置された状態のものばかりでなく、微粒子が互いに隣
接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を指
し、その粒径は前記状態で認識可能な微粒子についての
径をいう。こうしてフォーミング前までの電子源基板が
完成する(e)。
【0080】電子源基板を40センチメートル角基板上
に、480個×480個の電子放出素子をマトリクス状
に配置してR,G,Bに対応する各蛍光体を有するフェ
イスプレートとともに真空外囲器内に配置した。この
後、電子放出素子のフォーミング、活性工程などの通電
処理を行った後、本素子基板の上層印刷配線には14V
の任意の電圧信号を、下層印刷配線には0Vの電位を順
次印加走査しそれ以外の下層印刷配線は7Vの電位とし
た。フェースプレートのメタルバックに5kVのアノー
ド電圧を印加したところ、任意の画像を表示することが
できた。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、スクリーン版にロ
ール・ツー・ロールの構成で張力を加え、かつスクリー
ン版のパターン部をワークに面接触させてスクリーン版
とワークを互いにずれないように固定する手段を構成す
る簡易な方法を用いたスクリーン印刷機により横振れの
ない繰り返し再現性に優れた高精度な印刷を行うことが
できた。版の変形量も版の位置によらず一定、あるい
は、実質的に少ないため、版の耐久性も確保される。ま
た印刷機本体にスクリーン版の洗浄機構を有しているた
め、スクリーン版の目詰まりが発生してもスクリーン版
を印刷機本体よりはずすことなくスクリーン版の洗浄を
行うことができ、効率のよい印刷が可能となった。
【0082】さらに、上記印刷機を画像形成装置の製造
に用いることにより良好な特性を有する画像形成装置を
製造することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクリーン印刷機の一例を示す斜視図
である。
【図2】図1の張力ローラーとスクリーン版の固定を説
明する断面図である。
【図3】本発明のスクリーン印刷機の他の例の機構を説
明する断面図である。
【図4】本発明のスクリーン印刷機の洗浄手段の一例に
よる洗浄方法を説明する断面図である。
【図5】図4に使用する洗浄用ローラーを説明する模式
的斜視図である。
【図6】本発明のスクリーン印刷機の洗浄手段の一例を
説明する断面図である。
【図7】本発明のスクリーン印刷機の洗浄手段の一例を
説明する断面図である。
【図8】本発明のスクリーン印刷機を用いて作成した表
面伝導型電子放出素子を有するフェースプレートの要部
を説明する分解断面図である。
【図9】本発明のスクリーン印刷機を用いて形成した画
像形成装置の表面伝導型電子放出素子基板の製造工程の
一例を示す平面図である。
【図10】表面伝導型電子放出素子の概略構成を示す図
で(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図11】表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装
置の一例を示す一部破断斜視図である。
【図12】従来のスクリーン印刷の一例を説明する斜視
図である。
【図13】図12に示すスクリーン印刷の原理を説明す
る断面図である。
【図14】フレクシャー印刷の原理を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ワーク定盤 2 ワーク 3 スクリーン版 4 パターン部 5a,5b 張力ローラー 6a,6b 回転機構 7a,7b 接触ローラー 8a,8b,8c,8d 上下機構 9a,9b 支持ローラー 10 スキージ 11 振動印加機構 12 チャック 13 架台 20a,20b 洗浄ローラー 21a,21b ブレード 22 回収槽 23 芯 24 スポンジローラー 25 微小穴 26a,26b ノズル 27 超音波槽 28 洗浄液 401 電子源基板 402,403,404 素子電極 405,406 薄膜 407,408,409 印刷配線 413,414 電子放出部 415 ガラス基板 416,417 蛍光体 418 メタルバック 419 グリット電極 501 素子電極 502 下層印刷配線 503 絶縁層 504 開口 505 上層印刷配線 506 薄膜 601 絶縁性基板 602,603 素子電極 604 導電性薄膜 605 電子放出部 701 基板 702 表面伝導型電子放出素子 703 行方向配線 704 列方法配線 705 リアプレート 706 外枠 707 フェースプレート 708 蛍光膜 709 メタルバック 802 版枠 803 スクリーンメッシュ 807 スキージ 816 ワーク(被印刷体) 817 押圧部 818 版パターン 819 インクパターン 820 インク 823 ギャプ 824 張力 901 ワーク定盤 902 ワーク 903 スクリーンメッシュ 904,904b 固定部材 905 エアーシリンダー 906 スキージ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン印刷機であって下記手段 (1)スクリーン版の対向する2辺をそれぞれロールに
    巻き付けるロール・ツー・ロール構成によってスクリー
    ン版に張力を加える手段、 (2)スクリーン版のパターン部をワークに面接触させ
    てスクリーン版とワークを互いにずれの無いように固定
    する手段、 (3)インキをかきとる手段、および (4)スクリーン版を洗浄する手段 を有することを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 スクリーン版が非弾性スクリーン版であ
    る請求項1記載のスクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】 インキをかきとる手段が、印刷時にスキ
    ージを動かす機構である請求項1記載のスクリーン印刷
    機。
  4. 【請求項4】 インキをかきとる手段が、印刷時にスク
    リーン版をロール・ツー・ロール構成のロールの回転に
    より移動させる機構である請求項1記載のスクリーン印
    刷機。
  5. 【請求項5】 スクリーン版の移動においてスクリーン
    版とワーク面接触にずれが無いことを特徴とする請求項
    4記載のスクリーン印刷機。
  6. 【請求項6】 さらに版離れ機構を有する請求項1記載
    のスクリーン印刷機。
  7. 【請求項7】 版離れ機構が振動印加機構である請求項
    6記載のスクリーン印刷機。
  8. 【請求項8】 スクリーン版を洗浄する手段が、洗浄液
    で浸したスポンジ状ローラーでスクリーン版を挟んで洗
    浄する構成である、請求項1記載のスクリーン印刷機。
  9. 【請求項9】スクリーン版を洗浄する手段が、スクリー
    ン版にノズルで洗浄液を噴射する構成である、請求項1
    記載のスクリーン印刷機。
  10. 【請求項10】 スクリーン版を洗浄する手段が、スク
    リーン版を浴槽に漬けて超音波を印加する構成である、
    請求項1記載のスクリーン印刷機。
  11. 【請求項11】 請求項第1項記載の印刷機を使用して
    作成することを特徴とする画像形成装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101786370A (zh) * 2010-01-21 2010-07-28 昆山雄风彩印有限公司 丝网印刷机

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