JPH11188782A - プラスチック製中空二重壁構造体 - Google Patents

プラスチック製中空二重壁構造体

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JPH11188782A
JPH11188782A JP36816397A JP36816397A JPH11188782A JP H11188782 A JPH11188782 A JP H11188782A JP 36816397 A JP36816397 A JP 36816397A JP 36816397 A JP36816397 A JP 36816397A JP H11188782 A JPH11188782 A JP H11188782A
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JP
Japan
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wall
front wall
hollow double
inner rib
back wall
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Pending
Application number
JP36816397A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Kimura
功 木村
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Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 そりあるいはよじれが発生しない軽量かつ外
観良好なものにする。 【解決手段】 プラスチック製中空二重壁構造体1は、
ブロー成形により一体成形されたものであって、間隔を
おいて対向する表壁2および裏壁3と両者の周縁部を閉
塞する端壁4を備え、表壁2の全外面から端壁4の一部
外面には繊維シート5が積層されているとともに、裏壁
3の長手方向両端部近傍には表壁側へ窪ませた形状の凹
部7a,7bが設けられている。そして両凹部7a,7
b間には、表壁2に向かって突出するインナーリブ6の
一端側が外部から見えない連結部6aを介して裏壁3に
一体成形されており、しかも、インナーリブ6はその長
手方向に沿って埋設された筒状体8によって補強されて
いるとともに他端側が溶着部6bにおいて表壁2の内面
に溶着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装壁や
パネル、自動車のリッド等に用いられる軽量でかつ外観
が良好なプラスチック製中空二重壁構造体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は、建築物の内装壁やパネル、自動
車のリッド等に用いられる軽量でかつ外観が良好な従来
のプラスチック製中空二重壁構造体の一例を示す。この
プラスチック製中空二重壁構造体100は、ブロー成形
により一体成形されたものであって、間隔をおいて対向
する表壁101および裏壁102と、両者の周縁部を閉
塞する端壁103を備え、表壁101および端壁103
の外面には繊維シート104が積層されている(特開平
9−57826号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
ブロー成形時の冷却工程中において、積層されている繊
維シートの断熱効果によって表壁側の冷却速度が裏壁よ
りも遅くなる。このため、裏壁が急速に冷却されてその
収縮量は表壁側の収縮量よりも大きくなり、プラスチッ
ク製中空二重壁構造体にそりあるいはよじれが発生する
という未解決の課題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであって、そりあるいはよ
じれが発生しない軽量かつ外観良好なプラスチック製中
空二重壁構造体を実現することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラスチック製中空二重壁構造体は、間隔
をおいて対向する表壁および裏壁と、前記表壁および前
記裏壁の周縁部を閉塞する端壁を有し、前記表壁の外面
に繊維シートが積層されているプラスチック製中空二重
壁構造体において、前記プラスチック製中空二重壁構造
体の内部には、前記裏壁に一端側が一体成形されたイン
ナーリブが前記表壁に向けて突設されており、しかも、
前記インナーリブがその長手方向に沿って埋設された筒
状体によって補強されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】また、インナーリブの他端側を、表壁の内
面に溶着したものとする。
【0007】さらに、裏壁に、インナーリブの長手方向
両端部に隣接して表壁側へ向けて窪んだ凹部が設けられ
ており、前記凹部内に筒状体が露出しているものとした
り、インナーリブの一端側が、長手方向に沿って交互に
設けられた外部から見えない連結部および外部から見え
る凹溝部を介して裏壁に一体成形されており、前記凹溝
部内に筒状体の一部が露出しているものとする。
【0008】加えて、インナーリブに、裏壁の外面に開
口するスリット状の溝部が設けられており、前記溝部か
ら筒状体が露出しているものとする。
【0009】また、筒状体の両端部が端壁にて露出して
いるものとする。
【0010】
【作用】裏壁に一体成形されたインナーリブがその長手
方向に沿って埋設された筒状体によって補強されている
ため、成形時の冷却工程中における繊維シートが積層さ
れた表壁と裏壁との収縮量の差に起因するそりあるいは
よじれの発生が防止されるとともに、剛性等の機械的強
度も向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0012】図1は、第1の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体を示す。このプラスチック製中
空二重壁構造体1は、ブロー成形により一体成形された
ものであって、間隔をおいて対向する表壁2および裏壁
3と、表壁2および裏壁3の周縁部を閉塞する端壁4と
を備え、表壁2の全外面および端壁4の表壁側略半分の
外面には繊維シート5が積層されているとともに、裏壁
3の長手方向両端部近傍には裏壁3を表壁側へ窪ませた
形状の凹部7a,7bが設けられている。
【0013】そして、裏壁3における両凹部7a,7b
間には、表壁2に向かって突出するインナーリブ6の一
端側が外部から見えない連結部6aを介して一体成形さ
れており、しかも、インナーリブ6はその長手方向に沿
って埋設された筒状体8によって補強されているととも
に他端側が溶着部6bにおいて表壁2の内面に溶着され
ている。つまり、両凹部7a,7bは、インナーリブ6
の長手方向両端部に隣接して設けられている。
【0014】本実施の形態において、筒状体8は裏壁3
に設けられた両凹部7a,7b間の離間距離よりも若干
長さが長く、その両端部が両凹部7a,7b内にわずか
に突出している。
【0015】図2は、第2の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体を示す。このプラスチック製中
空二重壁構造体11は、ブロー成形により一体成形され
たものであって、間隔をおいて対向する表壁12および
裏壁13と、表壁12および裏壁13の周縁部を閉塞す
る端壁14とを備え、表壁12および端壁14の全外面
には繊維シート15が積層されているとともに、裏壁1
3の長手方向両端部近傍には裏壁13を表壁側へ窪ませ
た形状の凹部17a,17bが設けられている。
【0016】そして、裏壁13に一体成形された表壁1
2に向かって突出するインナーリブ16の一端側が、長
手方向に沿って交互に設けられた外部から見えない連結
部16aおよび外部から見える凹溝部16cを介して裏
壁3に一体成形されており、しかも、インナーリブ16
はその長手方向に沿って埋設された筒状体18によって
補強されているとともに他端側が溶着部16bにおいて
表壁12の内面に溶着されている。
【0017】本実施の形態において、凹溝部16cの底
壁には表壁に向けて半円筒状に窪んだ筒状体18の外面
を覆う凹所16dが連設されており、筒状体18の一部
が凹溝部16c内に露出している。
【0018】図3は、第3の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体を示す。このプラスチック製中
空二重壁構造体21は、ブロー成形により一体成形され
たものであって、間隔をおいて対向する表壁22および
裏壁23と、表壁22および裏壁23の周縁部を閉塞す
る端壁24とを備え、表壁22の全外面には繊維シート
25が積層されているとともに、裏壁23の長手方向両
端部近傍には裏壁23を表壁側へ窪ませた形状の凹部2
7a,27bが設けられている。
【0019】そして、裏壁23における両凹部27a,
27b間には一端側がスリット状の溝部26cを有する
連結部26aを介して裏壁23に一体成形されていると
ともに、他端側が表壁22の裏面に当接していないイン
ナーリブ26が配設されており、しかもインナーリブ2
6はその長手方向に沿って埋設された筒状体28によっ
て補強されている。
【0020】本実施の形態において、スリット状の溝部
26cは、裏壁23の外面からインナーリブ26の埋設
された筒状体28の外周面にまで切れ込んでおり、前記
スリット状の溝部26cを介して筒状体28の外周面の
一部が視認できる。
【0021】図4は、第4の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体を示す。このプラスチック製中
空二重壁構造体31は、ブロー成形により一体成形され
たものであり、間隔をおいて対向する表壁32および裏
壁33と、表壁32および裏壁33の周縁部を閉塞する
端壁34とを備え、表壁32の全外面には繊維シート3
5が積層されている。
【0022】対向する端壁34間には一端側が連結部3
6aを介して裏壁33に一体成形されているとともに他
端側が表壁32の裏面に当接していない外部から見えな
いインナーリブ36が配設されている。そして、該イン
ナーリブ36には筒状体38が埋設されており、その両
端部が前記端壁34にて露出している。
【0023】本発明において、上述した各実施の形態に
示したものに限らず、以下に説明する変形例の如く変更
することができる。
【0024】なお、各変形例の説明にあたり、上述した
各実施の形態と同一部分については同一符号をつけて説
明は省略し、異なる部分について説明する。
【0025】図5は、図1に示した第1の実施の形態に
よるプラスチック製中空二重壁構造体1の一変形例を示
し、インナーリブ6を、その他端側が表壁2の内面に当
接しない形状に変更したものである。
【0026】図6は、図3に示した第3の実施の形態に
よるプラスチック製中空二重壁構造体21の一変形例を
示し、インナーリブ26を、その他端側が溶着部26b
において表壁22の内面に溶着したものである。
【0027】図7は、図4に示した第4の実施の形態に
よるプラスチック製中空二重壁構造体31の一変形例を
示し、インナーリブ36を、その他端側が溶着部36b
において表壁32の内面に溶着したものである。
【0028】本発明において、繊維シートとしては、
綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維、ビスコースレーヨ
ン、銅アンモニアレーヨン等の再生繊維、アセテート、
トリアセテート等の半合成繊維、ポリアミド、ポリエス
テル、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポ
リウレタン等の合成繊維およびこれらのブレンド繊維お
よびこれらを加工してえられる織物、編物、不織布を用
いる。
【0029】また、プラスチックとしては、ABS樹
脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂
が用いられる。
【0030】なお、本発明において、筒状体は、金属製
のものが好ましいが、金属製に限らずプラスチック製中
空二重壁構造体を構成するプラスチックより剛性の高い
合成樹脂であってもよく、これらの合成樹脂として具体
的には高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ABS樹脂、AS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、さらにはポリカーボネート樹脂や変性ポリフェニレ
ン樹脂などのエンジニアリング樹脂などが考えられる
が、これだけでなくこれらのブレンド体、これらにカー
ボンファイバー、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ホ
ィスカー等の補強材を充填したものがある。
【0031】また、筒状体の形状としては、その断面形
状が上記実施の形態に示した円形状のものに限らず、楕
円状や矩形状等の任意の形状の物に変更できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0033】中空二重壁構造であってかつ表壁の外面に
繊維シートが積層されているため、軽量でかつ外観が良
好であるとともに、裏壁に一体成形されたインナーリブ
がその長手方向に沿って埋設された筒状体によって補強
されているため、成形時の冷却工程中における表壁と裏
壁との収縮量の差に起因するそりあるいはよじれの発生
が防止され、プラスチック製中空二重壁構造体の平坦性
が向上するとともに、剛性等の機械的強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態によるプラスチック製中空二
重壁構造体を示し、(a)は裏壁側から見た模式斜視
図、(b)は(a)のA−A線に沿う模式部分断面図で
ある。
【図2】第2の実施の形態によるプラスチック製中空二
重壁構造体を示し、(a)は裏壁側から見た模式斜視
図、(b)は(a)のA−A線に沿う模式部分断面図、
(c)は(a)のB−B線に沿う模式部分断面図であ
る。
【図3】第3の実施の形態によるプラスチック製中空二
重壁構造体を示し、(a)は裏壁側から見た模式斜視
図、(b)は(a)のA−A線に沿う模式部分断面図で
ある。
【図4】第4の実施の形態によるプラスチック製中空二
重壁構造体を示し、(a)は表壁側から見た模式斜視
図、(b)は(a)のA−A線に沿う模式部分断面図で
ある。
【図5】図1に示した第1の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体の一変形例を示す模式部分断面
図である。
【図6】図3に示した第3の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体の一変形例を示す模式部分断面
図である。
【図7】図4に示した第4の実施の形態によるプラスチ
ック製中空二重壁構造体の一変形例を示す模式部分断面
図である。
【図8】従来のプラスチック製中空二重壁構造体の一例
を示し、(a)は表壁側から見た模式斜視図、(b)は
模式部分断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 プラスチック製中空二重壁構
造体 2,12,22,32 表壁 3,13,23,33 裏壁 4,14,24,34 端壁 5,15,25,35 繊維シート 6,16,26,36 インナーリブ 6a,16a,26a,36a 連結部 6b,16b,26b,36b 溶着部 16c 凹溝部 26c 溝部 7a,7b,17a,17b,27a,27b 凹部 8,18,28,38 筒状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をおいて対向する表壁および裏壁
    と、前記表壁および前記裏壁の周縁部を閉塞する端壁を
    有し、前記表壁の外面に繊維シートが積層されているプ
    ラスチック製中空二重壁構造体において、 前記プラスチック製中空二重壁構造体の内部には、前記
    裏壁に一端側が一体成形されたインナーリブが前記表壁
    に向けて突設されており、しかも、前記インナーリブが
    その長手方向に沿って埋設された筒状体によって補強さ
    れていることを特徴とするプラスチック製中空二重壁構
    造体。
  2. 【請求項2】 インナーリブの他端側を、表壁の内面に
    溶着したことを特徴とする請求項1記載のプラスチック
    製中空二重壁構造体。
  3. 【請求項3】 裏壁に、インナーリブの長手方向両端部
    に隣接して表壁側へ向けて窪んだ凹部が設けられてお
    り、前記凹部内に筒状体が露出していることを特徴とす
    る請求項1または2記載のプラスチック製中空二重壁構
    造体。
  4. 【請求項4】 インナーリブの一端側が、長手方向に沿
    って交互に設けられた外部から見えない連結部および外
    部から見える凹溝部を介して裏壁に一体成形されてお
    り、前記凹溝部内に筒状体の一部が露出していることを
    特徴とする請求項3記載のプラスチック製中空二重壁構
    造体。
  5. 【請求項5】 インナーリブに、裏壁の外面に開口する
    スリット状の溝部が設けられており、前記溝部から筒状
    体が露出していることを特徴とする請求項3記載のプラ
    スチック製中空二重壁構造体。
  6. 【請求項6】 筒状体の両端部が端壁にて露出している
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプラスチック
    製中空二重壁構造体。
JP36816397A 1997-12-26 1997-12-26 プラスチック製中空二重壁構造体 Pending JPH11188782A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014058059A1 (ja) * 2012-10-14 2014-04-17 キョーラク株式会社 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP2014079901A (ja) * 2012-10-14 2014-05-08 Kyoraku Co Ltd 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP2014079899A (ja) * 2012-10-14 2014-05-08 Kyoraku Co Ltd 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
JP2014079900A (ja) * 2012-10-14 2014-05-08 Kyoraku Co Ltd 樹脂製サンドイッチパネルおよび樹脂製サンドイッチパネルの製造方法

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