JP3904295B2 - 建築用装飾板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁面等に貼り付けることによって、前記壁面等の外観を良好なものにするための建築用装飾板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示す従来のプラスチック製建築用装飾板101は、表面に形成された目地風部101bで区画されたブロック状の突出部101aと、上端側に連設された上縁部104と、右端側の凹凸状部に連設された側縁部103aと、左端側の凹凸状部102に設けられた嵌合溝102aと、裏面の下端側近傍部位に沿って互いに間隔をおいて突設された複数の受部構成用突起106とを備えている。
【0003】
このプラスチック製建築用装飾板101を建築物の壁面等に貼り付ける際には、1枚目のプラスチック製建築用装飾板101を位置決めしたのち、上縁部104に形成された取付け孔107を利用して釘打ち等によって前記壁面等に固着し、ついで、2枚目のプラスチック製建築用装飾板101を1枚目のプラスチック製建築用装飾板101の上方部位に配置し、その受部構成用突起106の案内溝106aに1枚目のプラスチック製建築用装飾板101の上縁部104を嵌め込み、その先端を案内溝106aの壁面に当接させて位置決めしたのち、2枚目のプラスチック製建築用装飾板101を上述したように釘打ち等により前記壁面に固着する(特開平7−217059号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術では、プラスチック製建築用装飾板に外壁材として十分な機械的強度を持たせるためには厚肉にする必要があるが、その結果、重量が重くなって取り扱い上不便である。また、断熱性や耐火性も不十分であるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであって、軽量でしかも断熱性や耐火性が優れた建築用装飾板を実現することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の建築用装飾板は、目地風面で区画されたブロック状の浮出し面が形成された表壁と、前記表壁に間隔をおいて対向する裏壁と、前記表壁および前記裏壁の周縁部に連設された連結用のマージンとを有する中空二重壁構造のプラスチック製外殻体と、前記プラスチック製外殻体の中空部に充填された発泡コンクリートとを備えた建築用装飾板において、前記裏壁における前記表壁に形成された目地風面に対向 する部位には、複数の反表壁側へ突出する突出部を互いに間隔をおいて形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
また、前記裏壁に、前記表壁側へ窪んだ凹状リブを形成する。
【0009】
さらに、前記中空二重壁構造のプラスチック製外殻体を、熱可塑性樹脂を押出しブロー成形することにより一体成形する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る建築用装飾板の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示すように、建築用装飾板Pは、間隔をおいて対向する表壁1および裏壁2と、表壁1および裏壁2の周縁部に連設された後述する連結用のマージン3〜6を備えた中空二重壁構造のプラスチック製外殻体の中空部に発泡コンクリート8が隅々まで充填されている。そして、表壁1には目地風面1bで区画された複数のブロック状の浮出し面1aが形成されており、他方、裏壁2には複数の反表壁側へ突出する突出部2bが互いに間隔をおいて形成されているとともに、表壁側へ窪んだ凹状リブ2aが形成されている。
【0012】
本発明において、裏壁2に複数の反表壁側へ突出する突出部2bを互いに間隔をおいて形成した理由は、後述するように建築用装飾板Pを建築物の壁面等に貼り付けた際に、前記壁面等との間に空隙が生じ、該空隙を通して空気が流通することで結露を防止するためである。
【0013】
本実施の形態では、複数の反表壁側へ突出する突出部2bは裏壁2における目地風面1bに対向する部位に形成した。
【0014】
なお、凹状リブ2aは、補強のために形成されたものであるが、本実施の形態の如く、その先端部が表壁1aの裏面に当接する形状にすると、建築用装飾板Pの剛性等の機械的強度がより大きくなる。
【0015】
上縁部に連設されたマージン(以下、「上方のマージン」という。)3は、図2に示すように、上縁部の目地風面1bの裏面側に形成された嵌合用溝部3aと、嵌合用溝部3aに続いて外側へ向けて折れ曲がった裏当て部3bと、裏当て部3bと平行に外側へ突出する裏壁2の延長部3dと、裏当て部3bおよび裏壁2の延長部3dの先端部を閉塞する端壁部3cからなり、上方のマージン3にはその長手方向へ互いに間隔をおいて複数の取付用孔7が設けられている。この取付用孔7は、上方のマージン3の裏当て部3b、発泡コンクリート8および裏壁2の延長部3dを貫通している。
【0016】
なお、本実施の形態では、裏壁2の延長部3dには反表壁側へ突出する複数の脚部3eが互いに間隔をおいて突設されている。
【0017】
下縁部に連設されたマージン(以下、「下方のマージン」という。)4は、図2に示すように、浮出し面1aの折返し面1cに続いて表壁側が外方へ折れ曲がった折曲がり部4aと、折曲がり部4aと平行な面を形成する裏壁側に形成された表壁側へ窪んだ段差部4bと、折曲がり部4aおよび段差部4bの先端を閉塞する端壁部4cからなる。
【0018】
右側縁部に連設されたマージン(以下、「右側のマージン」という。)5は、図1の(c)に示すように、浮出し面1aの折返し面1cに続いて表壁側が外方へ折れ曲がった裏当て部5aと、突出部2bの頂面と同一面になるように裏壁側が折れ曲がった枠状部5bと、裏当て部5aおよび枠状部5bの先端部を閉塞する端壁部5cからなる。
【0019】
なお、右側のマージン5の下端側は、少なくとも上方のマージン3の突出長さ(幅)に相当する長さだけ欠落している。
【0020】
左側縁部に連設されたマージン(以下、「左側のマージン」という。)6は、浮出し面1aの折返し面に続いて表壁側が目地風面1bと同一面になるように外側へ折れ曲がった目地風部6aと、突出部2bの頂面と同一面になるように裏壁側が折れ曲がった枠状部2cの外縁部から表壁側へ窪んだ段差部6bと、目地風部6aおよび段差部6bの先端を閉塞する端壁部6cからなる。
【0021】
本発明において、中空二重壁構造のプラスチック製外殻体は、熱可塑性樹脂を押出しブロー成形することにより一体成形することが好ましい。
【0022】
本実施の形態の建築用装飾板Pの機能について、図2に示した3枚の建築用装飾板P1 〜P3 を互いに連結して壁面等に貼り付ける場合を例に挙げて説明する。
【0023】
(1) 壁面等に1枚目の建築用装飾板P1 を位置決めし、上方のマージン3に設けられた取付用孔7を利用してビス(不図示)等の固着手段によって前記壁面等に固着する。
【0024】
(2) 上記(1)ののち、2枚目の建築用装飾板P2 を1枚目の建築用装飾板P1 の上方部位に配置し、その下方のマージン4を1枚目の建築用装飾板P1 の上方のマージン3の嵌合用溝部3aに嵌挿して位置決めしたのち、2枚目の建築用装飾板P2 の上方のマージン3の取付用孔7を利用してビス等の固着手段により前記壁面等に固着する。
【0025】
なお、右側のマージン5の下端側は少なくとも上方のマージン3の突出長さ(幅)に相当する長さだけ欠落しているため、2枚目の建築用装飾板P2 の右側のマージン5と1枚目の建築用装飾板P1 の上方のマージン3とが干渉することがない。
【0026】
(3) 上記(2)ののち、3枚目の建築用装飾板P3 を1枚目の建築用装飾板P1 の右側に配置し、ついで1枚目の建築用装飾板P1 に向けてスライドさせて3枚目の建築用装飾板P3 の左側のマージン6を1枚目の建築用装飾板P1 の右側のマージン5にオーバーラップさせて位置決めしたのち、その上部のマージン3の取付用孔7を利用してビス等の固着手段により前記壁面等に固着する。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上述のとおり構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
【0028】
中空二重壁構造のプラスチック製外殻体の中空部に発泡コンクリートが充填されているため、軽量でしかも断熱性や耐火性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建築用装飾板の一実施の形態を示し、(a)はその模式正面図、(b)は(a)のA−A線に沿う模式部分断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う模式部分断面図である。
【図2】 図1に示した建築用装飾板を3枚連結する際の手順を説明するための模式部分斜視図である。
【図3】 従来の建築用装飾板の一例を示し、(a)は模式背面図、(b)は受部構成用突起の部分を示す拡大部分断面図、(c)は受部構成用突起の部分を示す拡大部分背面図である。
【符号の説明】
1 表壁
1a 浮出し面
1b 目地風面
1c 折返し面
2 裏壁
2a 凹状リブ
2b 突出部
2c,5b 枠状部
3〜6 マージン
3a 嵌合用溝部
3b,5a 裏当て部
3c〜6c 端壁部
3d 裏壁の延長部
3e 脚部
4b,6b 段差部
7 取付用孔
8 発泡コンクリート
Claims (3)
- 目地風面で区画されたブロック状の浮出し面が形成された表壁と、前記表壁に間隔をおいて対向する裏壁と、前記表壁および前記裏壁の周縁部に連設された連結用のマージンとを有する中空二重壁構造のプラスチック製外殻体と、前記プラスチック製外殻体の中空部に充填された発泡コンクリートとを備えた建築用装飾板において、
前記裏壁における前記表壁に形成された目地風面に対向する部位には、複数の反表壁側へ突出する突出部を互いに間隔をおいて形成したことを特徴とする建築用装飾板。 - 前記裏壁に、前記表壁側へ窪んだ凹状リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の建築用装飾板。
- 前記中空二重壁構造のプラスチック製外殻体を、熱可塑性樹脂を押出しブロー成形することにより一体成形したことを特徴とする請求項1または2に記載の建築用装飾板。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH1122149A JPH1122149A (ja) | 1999-01-26 |
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Family Applications (1)
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JP18913397A Expired - Fee Related JP3904295B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 建築用装飾板 |
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JP (1) | JP3904295B2 (ja) |
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1997
- 1997-06-30 JP JP18913397A patent/JP3904295B2/ja not_active Expired - Fee Related
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