JPH11188652A - シャンクスピンドル、ラチェット機構及びシャンクスピンドルの運動を防止する方法 - Google Patents

シャンクスピンドル、ラチェット機構及びシャンクスピンドルの運動を防止する方法

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JPH11188652A
JPH11188652A JP10274528A JP27452898A JPH11188652A JP H11188652 A JPH11188652 A JP H11188652A JP 10274528 A JP10274528 A JP 10274528A JP 27452898 A JP27452898 A JP 27452898A JP H11188652 A JPH11188652 A JP H11188652A
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shank
spindle
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エー． ジャーデノ デイビッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラチェットの枠部がリセットする間のシャン
クスピンドルの回転を防止する。 【解決手段】 シャンクスピンドル６０に形成された凹
部６６にばね６４が圧縮されてセットされており、ばね
６４は、ラチェットヘッド３０に対して往復駆動可能に
設けられた枠部４０内に組み込まれたスラストワッシャ
８０の内面８２に圧接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、空気圧
ラチェット機構に関し、特に、ラチェットをリセットす
る間のシャンクスピンドルの保持を補助するための装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】空気圧ラチェットは、爪部と係合する枠
部の往復運動によって作動する。爪部は、シャンクスピ
ンドルに連結され、かつ、枠部が、往復運動するときに
爪部と係合して爪部およびシャンクを選択された方向に
強制的に回転させるように選択的に位置づけ可能であ
る。そして、シャンクスピンドルは、操作される被加工
物に取り付けられる。
【０００３】従来技術において、空気圧ラチェットの適
切な動作は、爪部が枠部と係合しないリセットストロー
クの間では、シャンクスピンドルが一時的に摩擦力によ
り保持されることに基づいている。例えば、本文の記載
の一部として援用する、ドハーンらに付与された米国特
許第４,７９１,８３６号（図７参照）において、シャン
クスピンドル２４内にはめこまれた単一の玉軸受または
１組の玉軸受２１がばね付勢されて回転可能に固定され
たラチェットのスラストワッシャ２３に係合して、枠部
１７が枠部１７のリセットストロークを移動する間、シ
ャンクスピンドル２４が回転しないようにシャンクスピ
ンドル２４を一時的に保持する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造は、
数多くの欠点を有する。例えば、軸受は比較的平滑な表
面で、かつ、非常に狭い接触面積を有する傾向があるた
め、ワッシャおよび軸受を使用しても、しばしば、十分
にシャンクスピンドルの回転を防止できない。さらに、
玉軸受は、ばねおよびワッシャに対して回転し得るた
め、ばねは、軸受を高い圧縮力で保持して回転を防止す
るような力を有していなければならない。しかし、玉軸
受が空間を占有するため、ばねの力は、玉軸受間に適合
する力に限定される。
【０００５】したがって、本発明の目的は、上記の欠点
を克服することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、玉軸受を除去
し、大型化されたばね受容凹部の寸法を有し、かつ、ラ
チェットの内部に対して支持するために平坦化されたば
ねの端部を有するシャンクスピンドルを設けることによ
り上記の欠点を克服する。その結果、枠部の爪部非係合
リセットストローク時のシャンクスピンドルの回転を、
スラストワッシャの内部でばねの端部を支持することに
より防止することができる。さらに、玉軸受を除去し
て、より大きな空間をばね自体のために割り当てること
ができ、それにより、ばね力を増大させ、かつ、動作を
改良することを可能にする。
【０００７】本発明は、また、上記のシャンクスピンド
ルと協働するラチェット機構と、上記教示を用いたラチ
ェットの操作方法についても書かれている。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を、以
下の図を参照にして詳細に説明する。図中、同じ番号は
同じ要素を示す。
【０００９】本発明を、流体駆動ラチェット機構で使用
するものとして説明するが、当業者は、本発明が該装置
に限定されるものではないことを理解すべきである。例
えば、本発明の教示は、流体駆動モータを備えるまたは
備えない任意のラチェット機構、例えばバッテリーで作
動するラチェットで使用することができる。
【００１０】本発明によるラチェット機構を図１に示
す。ラチェット機構１０は、出力シャフトクランク３２
を回転させる流体駆動モータ２０を含み、出力シャフト
クランク３２は、液体駆動モータ２０の端部に取り付け
られたラチェットヘッド３０内に収容される。出力シャ
フトクランク３２は、駆動ブッシュ３６を回転可能に保
持し、かつ、回転させる偏心端部３４を含む。駆動ブッ
シュ３６は、ラチェット枠部４０の開口部３８に受容さ
れる。駆動モータ２０が出力シャフトクランク３２を回
転させると、偏心端部３４および駆動ブッシュ３６は、
ラチェット枠部４０をラチェットヘッド３０内に保持し
ながらラチェット枠部４０を側方に回転往復させる。
【００１１】枠部４０には内部穴４２が形成されてお
り、内部穴４２は、ラチェット爪部５０の爪歯部５２、
５６の選択されたいずれか１組と選択的に係合すること
ができる複数の枠歯部４４を有する。爪歯部５２、５６
の組は、互いに逆の方向に（すなわち、１つは時計回り
の方向に、他方は反時計回りの方向に）角度を付され、
かつ、爪歯部５２、５６のうちの１組のみが枠歯部４４
に係合するように爪部の窪みに位置づけられている。
【００１２】ラチェット爪部５０は、シャンクスピンド
ル６０の溝６２内に位置づけられており、かつ、シャン
クスピンドル内のピン５４上にピボット可能に搭載され
ている。爪部５０の位置、すなわち、枠歯部４４と係合
する爪歯部５２、５６の組は、ラチェットヘッド３０の
外側に延びる逆回転ノブ７０によって選択可能である。
爪部５０は、選択された位置に、爪部を支持する逆回転
ノブ７０のばね付勢ボタン７２によって付勢される。
【００１３】爪部５０に第１の設定が与えられると、爪
歯部５２、５６の第１の組は、枠部４０が第１の方向に
回転するときに枠歯部４４と係合する。その結果、枠部
４０の回転により、爪部５０と、爪部５０に取り付けら
れたシャンクスピンドルとは、第１の方向に強制的に回
転させられる。同様に、爪部５０に第２の設定で与えら
れると、第２の方向の枠部４０の回転により、爪部５０
と、爪部５０に取り付けられたシャンクスピンドル６０
は、第２の方向に強制的に回転させられる。便宜上、爪
部５０およびシャンクスピンドル６０に力をかけて回転
させる回転方向を、押しストロークと呼び、一方、戻り
の、力をかけないストロークを、戻りストロークと呼
ぶ。
【００１４】ラチェットの適切な動作のためには、枠歯
部４４と爪歯部５２、５６は、枠部４０の選択された方
向においてのみ作動可能に連結することが必要である。
そうでなければ、強制的な回転運動が枠部４０の両方の
ストロークに与えられ、被加工部品には仕事がなされな
いことになる。この状況にラチェット機構を適応させる
ために、従来技術の装置は、先に論じたように、そして
図７に示すように、単一のまたは２つのばね付勢された
玉軸受２１をシャンクスピンドル２４内に設けてラチェ
ットヘッド３０の内部面２３を支持している。
【００１５】図２は、枠部４０のリセットストローク時
のシャンクスピンドル６０および爪部５０を保持するた
めの改良された機構を示す。本発明によれば、ばね６４
を収容する凹部６６がシャンクスピンドル６０に形成さ
れている。凹部６６は、穴形状であり、穴がばね６４の
内端部を保持することができるようにシャンクスピンド
ル６０内に延びる。ばね６４の外端部は、好ましくは平
坦であり、かつ単独でラチェットヘッド３０の面を支持
する。枠部４０のリセットストローク時のシャンクスピ
ンドル６０および爪部５０の回転を摩擦力により防止す
るための十分な支持力がラチェットヘッド３０の面に与
えられるようにばね６４は圧縮されている。
【００１６】ラチェットヘッド３０の内面に、保持リン
グ９０を介してラチェットヘッド３０内のラチェット機
構を保持するようにも作用するスラストワッシャ８０の
内面８２を設けるのが有利である。しかし、ばね６５
は、また、スラストワッシャが必要ではないようにラチ
ェットヘッド３０の内面を支持することも可能であるこ
とに留意すべきである。
【００１７】種々の方法により、ばねに平坦な端部を設
けることが可能である。図３から図６は、ばね６４の種
々の実施形態を示す。図３は、端部のコイルが閉じられ
た、すなわち、端部のコイルが端部のコイルに最も近い
次の内側のコイルに接し、かつ研削された、すなわち研
削砥石または類似の道具により平坦にされたばね６４を
示す。図４は、コイルの端部が開いた、すなわちコイル
の端部に最も近い次の内側のコイルから隔てられ、かつ
研削されたばね１６４を示す。図５は、両端が閉じられ
て研削されていないばね２６４を示す。図６は、端部の
コイルが開かれているが研削されていないばね２６４を
示す。
【００１８】シャンクスピンドル内のちょうど２つのば
ね機構によって本発明が示されているが、ばねの数を、
シャンクスピンドルおよび爪部を保持するために必要と
される摩擦の量に応じて変更し得ることに留意すべきで
ある。さらに、先に述べたように、ばね６４の圧縮力
を、種々の寸法の道具などに合わせ、変化させてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の好ましい実施形態によるラチェットの
分解図である。
【図２】本発明の好ましい実施形態によるシャンクスピ
ンドルおよびラチェットヘッドの側面断面図である。
【図３】本発明の好ましい実施形態によるラチェットヘ
ッドのばね部品の第１の実施形態の側面図である。
【図４】本発明の好ましい実施形態によるラチェットヘ
ッドのばね部品の第２の実施形態の側面図である。
【図５】本発明の好ましい実施形態によるラチェットヘ
ッドのばね部品の第３の実施形態の側面図である。
【図６】本発明の好ましい実施形態によるラチェットヘ
ッドのばね部品の第４の実施形態の側面図である。
【図７】玉軸受を用いてシャンクスピンドルの回転を防
止する従来技術の装置の側面断面図である。
【符号の説明】
１０ ラチェット機構 １７、４０ 枠部 ２０ 流体駆動モータ ２１ 玉軸受 ２３、８０ スラストワッシャ ２４、６０ シャンクスピンドル ３０ ラチェットヘッド ３２ 出力シャフトクランク ３４ 偏心端部 ３６ 駆動ブッシュ ３８ 開口部 ４２ 穴部 ４４ 枠歯部 ５０ ラチェット爪部 ５２、５６ ラチェット爪歯部 ５４ ピン ６２ 溝 ６４、１６４、２６４、３６４ ばね ６６ 凹部 ７０ 逆回転ノブ ７２ ばね付勢ボタン ８２ 内面 ９０ 保持リング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 流体駆動ラチェットにおいて用いられる
    シャンクスピンドルであって、 前記シャンクスピンドル内の少なくとも１つの凹部と、 各凹部内に配置され、かつ、平坦な端部を有するばねと
    を含むシャンクスピンドル。
  2. 【請求項２】 少なくとも２つの凹部を含む請求項１に
    記載のシャンクスピンドル。
  3. 【請求項３】 前記凹部が前記シャンクスピンドル内に
    延びる穴部である請求項２に記載のシャンクスピンド
    ル。
  4. 【請求項４】 ラチェットに用いられるラチェット機構
    であって、 歯付き内部穴を含む枠部と、 少なくとも１つの凹部を内部に含むシャンクスピンドル
    と、 前記シャンクスピンドルに連結され、かつ、前記枠部の
    歯付き内部と係合する歯部を含む爪部と、 前記ラチェット上の移動不可能な面と、 前記各凹部内に配置され、かつ、前記移動不可能な面を
    支持して、前記枠部のリセットストロークの間に前記シ
    ャンクスピンドルの回転を防止するばねとを含むラチェ
    ット機構。
  5. 【請求項５】 前記枠部が往復運動するために、作動可
    能にモータに取り付けられている請求項４に記載のラチ
    ェット機構。
  6. 【請求項６】 前記ばねが、前記移動不可能な面を支持
    する平坦な端部を含む請求項４に記載のラチェット機
    構。
  7. 【請求項７】 前記シャンクスピンドルが、少なくとも
    ２つの凹部を含む請求項４に記載のラチェット機構。
  8. 【請求項８】 前記凹部が、前記シャンクスピンドル内
    に延びる穴部である請求項４に記載のラチェット機構。
  9. 【請求項９】 前記面が、前記シャンクスピンドルに隣
    接して配置された移動不可能なスラストワッシャによっ
    て与えられる請求項４に記載のラチェット機構。
  10. 【請求項１０】 空気圧モータと、 前記空気圧モータに回転可能に連結された出力軸と、 前記出力軸の端部に連結された偏心部と、 前記偏心部上に回転可能に設けられ、かつ、作動可能に
    前記枠部内に収容されて、前記枠部を往復駆動させる駆
    動ブッシュとを含む空気圧ラチェット装置と組み合わさ
    れる請求項４に記載のラチェット機構。
  11. 【請求項１１】 枠部をリセットする動作の間、ラチェ
    ット機構内でのシャンクスピンドルの運動を防止する方
    法であって、 前記シャンクスピンドル内に少なくとも１つの凹部を設
    ける工程と、 前記ラチェットの移動不可能な面を前記各凹部内に位置
    づけられたばねの端部で支持する工程とを含む方法。
JP10274528A 1997-10-09 1998-09-29 シャンクスピンドル、ラチェット機構及びシャンクスピンドルの運動を防止する方法 Pending JPH11188652A (ja)

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US08/947,928 US5896789A (en) 1997-10-09 1997-10-09 Ratchet wrench head

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CN (1) CN1214292A (ja)
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