JPH11188029A - X線ct装置 - Google Patents
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- JPH11188029A JPH11188029A JP10294235A JP29423598A JPH11188029A JP H11188029 A JPH11188029 A JP H11188029A JP 10294235 A JP10294235 A JP 10294235A JP 29423598 A JP29423598 A JP 29423598A JP H11188029 A JPH11188029 A JP H11188029A
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Abstract
型軽量化を図る。 【解決手段】 架台1内の下部に電装部品9を集中して
設けると共に、これにより不要となった架台1の両肩部
を削り回転ベース5に沿った丸みを帯びた形状とする。
これにより、電装部品9を電磁ノイズ防止用のボックス
に収納してパッケージングすることができるうえ、電源
線15及び信号線16が複雑に絡み合う不都合を防止し
て両者を完全に分離して配線することを可能とすること
ができると共に、両者の配線長を短くすることができ
る。このため、電磁ノイズを強力に防止することができ
る。また、架台1の不要部分である両肩部を削り落とし
丸みを帯びた形状とすることができるため、全体的に小
型軽量化することができるうえ、装置の大きさが患者に
威圧感を与える不都合を防止することができる。さら
に、病院側における当該装置の設置スペースを小さくす
ることができる。
Description
し、架台の両肩部に設けられていた制御基板や電源回路
等の実装部品を架台の下部に集中して設けることによ
り、電源線及び信号線の分離、短縮化を通じてノイズ対
策を可能とし、また、回転部の両肩部を削り丸みを帯び
た形状とすることにより、装置自体の小型軽量化等を図
ったX線CT装置に関する。
のX線CT装置が知られている。このX線CT装置は、
図10に示すように箱型形状の架台100を有してい
る。この架台100の中心部には、図示しない寝台に載
置された患者が挿入される撮影口101が設けられてい
る。この撮影口101の外周部は、それぞれ相対向する
ように設けられたX線管及びX線検出器と、電源処理用
及び信号処理用の部品の一部とが該外周部に沿って回転
する回転部102となっており、撮影口101に挿入さ
れた患者に対して、これらが回転しながらX線を曝射す
ることで、患者の所望の部位の断層像を撮影するように
なっている。また、この架台100の底面部100aに
は吸気口103が設けられ、上面部100bにはこの吸
気口103から吸気され回転部102内を循環した空気
を排気するための冷却ファン104が設けられており、
撮影等により発熱したX線管や電源回路等をこの循環す
る空気により冷却するようになっている。
(b)に示すようになっており、このうち回転部102
は、回転ベース110にX線管、X線検出器及び高圧発
生部が実装され構成されている。この回転ベース110
は、ベアリング111を介して固定ベース112に設け
られている。
転させるための駆動モータ113と、X線の線量やその
他の制御等を行うための基板や電源回路等の電装部品1
14a〜114cが設けられている。駆動モータ104
は、重量物であるため架台100の下部に設けられ、電
装部品114a、114bは、架台100の両肩部分
に、電装部品114cは、架台100の下部にそれぞれ
設けられている。このため、電装部品114a、114
bが、架台100の両肩部分に設けられることから、架
台100全体を覆うカバー117の形状は、必然的に箱
型形状となる。
3、電装部品114a〜114cにより固定部を形成し
ている。この固定部は、スタンド115により、チルト
回転支持部116を介して所定角度分の傾きが可能なよ
うに支持されている。これにより、チルト回転支持部1
16を支点として架台100全体が所定角度分チルト
し、この状態での撮影が可能となっている。
見ると、図11(b)に示すように電源線120は、架
台100の裏面側を介して配線されるようになってい
る。これは、架台100の前面側には、被検体を載置す
る図示しない寝台が設けられているためである。この電
源線120は、スタンド115に設けられた各種ブレー
カや電気フィルタ等を介して回転部101や固定部の両
肩部及び下部に設けられている電装部品114a〜11
4cに接続されており、これら各部に電源を供給するよ
うになっている。なお、回転部110には、いわゆるス
リップリングを介して、高圧発生部やX線検出器等に電
源が供給されるようになっている。
制御信号を伝送する信号線121は、前記電源線120
と同様に、架台100の裏面側を介して配線されるよう
になっており、図11(a)に示すように電源線120
に併走するかたちで配線されている。この信号線121
は、前記電装部品114a〜114cに接続される。さ
らに、この電装部品114a〜114cで処理された信
号を供給するための信号線121は、駆動モータ113
を制御する信号線や、寝台、X線系を制御する信号線と
にそれぞれ分けられ配線されている。なお、X線検出器
で形成された撮影信号は、回転部102及び固定部にそ
れぞれ設けられた光電装部を介してコンソールユニット
に伝送されるようになっている。
は、X線CT装置をはじめ他の医用機器も性能が向上
し、これに伴い使用方法も多岐にわたっている。さらに
情報化社会を迎え医用機器にも移動電話等の電子機器が
適用されつつある。このため、各機器から発生する電波
やノイズにより、医用機器が誤動作する問題も発生して
いる。特に医用機器の場合は人命に拘わるものが多いた
め、ノイズの発生や誤動作を強力に防止する必要があ
る。
0のチルト動作を可能とするために、電源線120及び
信号線121を、スタンド115及びチルト回転支持部
110を介して各部に配線する必要があるため、該配線
長が長くなる問題があった。この電源線120及び信号
線121等の配線は、アンテナの代わりとなることがあ
り、内外の不要な電波やノイズを拾うことがある。この
ため、配線長が長くなると、電波やノイズを拾う範囲が
広がることとなるため好ましいことではない。特に、電
気機器に関する国際的な規格であるIEC規格(IE
C:Internationale Electrotechunical Comission)に
おいては、この電磁ノイズに関する厳格な規格が設けら
れており、この規格に対処するには強力な電磁ノイズ対
策を必要とする。
14a〜114cが、架台100内の上下左右に分散し
て設けられていたため、電磁ノイズ対策が施し難く、組
立行程が複雑化するうえ、電装部品114a〜114c
用の設置スペースを必要とする問題があった。このた
め、架台100が箱形形状となり装置自体が大型化する
うえ、この大きさから被検体である患者に威圧感を与え
ると共に、病院側では、当該X線CT装置の設置スペー
スに不安を抱かせる問題があった。
を付けた斜めスキャン等で撮影を行う際には、図12に
示すように架台100全体がチルト駆動されるため、寝
台130に載置された患者の位置決めや、穿刺等の作業
の際に、角度付けで前面に突き出した架台100の下端
部分が操作者の邪魔になり該作業の障害となる問題があ
った。
であり、強力に電磁ノイズ対策を図ることができ、装置
自体を小型化することができるうえ、架台のチルト駆動
により、前面側に突き出した架台が操作者の作業の邪魔
になる不都合を防止することができるようなX線CT装
置の提供を目的とする。
れた被検体が挿入される略円形状の撮影口を有し、この
撮影口に挿入された被検体を撮影手段により撮影するX
線CT装置に係る技術的思想である。そして、前記撮影
手段を収納する架台の、少なくとも上面部を丸みを帯び
た略半円形状とすると共に、所定の電装部品を架台の下
部に集中して設けたことを、上述の課題を解決するため
の手段としている。
とで、上面部が略半円形状を有するようになっている。
X線CT装置としては、従来においても上面部が丸みを
帯びた形状のものも見受けられたが、このようにした場
合、前記両肩部分に収納されていた電装部品等は、必然
的に架台外に設けられるのであるが、本発明に係るX線
CT装置は、両肩部分に収納されていた電装部品等が全
て架台の下部に集中して設けられている。
御系の電装部品の殆どを架台の下部に集められるため、
電装部品のノイズに対するシールド構造を実現させ易く
することができる。また、部品間で複雑な配線となって
いた電源線や信号線を完全に分離して配線することがで
きるうえ、配線箇所を少なく、かつ、配線長を短くする
ことができる。電源線や信号線は、いわばアンテナの代
わりとなり、ノイズを拾ってしまうのであるが、両者を
少なく、かつ、短くすることができる当該X線CT装置
においては、このような不都合を極力防止することがで
きる。また、電圧下降も防止することができ、当該装置
の信頼性の向上を図ることができる。
台の下部に集中して設けることにより小スペース化を図
ることができるうえ、配線を少なく、かつ、短くするこ
とができるため、当該X線CT装置のローコスト化を図
ることができる。さらに配線の引き回しを容易とするこ
とができ、組立行程の簡略化を図ることができる。
を有するX線CT装置に比べ、患者に与える架台の威圧
感が無く、患者に対して安心感を与えることができ、検
査を行い易くすることができる。また、当該X線CT装
置は、架台の両肩部を削ることで小型軽量化を図ること
ができるため、病院側においては、小スペースで当該装
置を設置することができる。
課題を解決するために、前記架台を、中心部に前記撮影
口を有し、この撮影口の周辺を回転することで撮影を行
う前記撮影手段としての回転撮影手段を収納する略円形
状の回転部と、前記回転部とは分離して設けられ、前記
回転部を所定角度分傾き駆動するチルト駆動手段を収納
すると共に、所定の電装部品を収納する固定部とで構成
する。
ャン等で撮影を行う際には、前記固定部に対して回転部
を独立してチルト駆動することができるため、固定部の
手前付近を操作者の操作スペースとして確保することが
できる。このため、寝台に載置された患者の位置決め
や、穿刺等の作業を容易に行うことを可能とすることが
できるうえ、これを通じて当該X線CT装置の安全性の
向上を図ることができる。
の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
(b)に本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の正
面断面図及び側面断面図を、図2に当該X線CT装置の
斜視図をそれぞれ示す。この第1の実施の形態のX線C
T装置は、いわゆるヘリカルスキャンタイプのX線CT
装置であり、図1(a)、(b)に示すように架台1の
内部に回転部2及び固定部3を有している。
される撮影口4を有する回転ベース5にX線管、X線検
出器及び高圧発生部を設けることで構成されている。こ
の回転ベース5は、ベアリング6を介して固定ベース7
に回転自在に設けられている。固定ベース7の下部に
は、回転ベルト13を介して回転部2に動力を伝達する
駆動モータ8及び電装部品9が電磁ノイズ対策用の防磁
部材により形成されたボックス(防磁ボックス)に収納
され一括して設けられている。このため、架台1の両肩
部には電装部品9は設けられておらず、ゆえに、架台1
のカバー1aは、この両肩部を削り落とし前記回転ベー
ス5に沿って半円状に形成した丸みを帯びた形状となっ
ている。
板、増幅回路系、電源回路、ヒータ等の時間的制御を行
うタイマ、当該X線CT装置に過電流が流れた際に通電
を切断するマグネットコンダクタ、ヒューズ系、ブレー
カ、X線の線量やその他の制御等を行うための制御基板
等であり、これらが、架台1の下部に集中して設けられ
ている。
線を延長するかたちで、両端部にそれぞれ支柱部14が
固着されている。この支柱部14は、回転部2の所定角
度分のチルト動作を可能とするように、チルト回転支持
部17を介してスタンド10に接続されている。
4には、X線管、高電圧発生部及び電源回路等の発熱部
品を空冷却するための吸気口11が設けられており、カ
バー1aの上面部には、この吸気口11を介して取り込
んだ空気を排気するための排気口となる冷却ファン12
が設けられている。
時となると図2に示す寝台20上に患者を載置する。寝
台20は、図3(a)に示すように所定角度分の起倒制
御と共に、所定の速度での送り制御が可能となってい
る。このため、ヘリカルスキャンによる撮影時には、こ
の患者が載置された寝台20を所定の速度で送り制御す
ると共に、回転部2を回転させながらX線の曝射を行
う。これにより、螺旋状に連続的にX線を曝射すること
ができ、所望のヘリカルピッチでの複数の断層像の撮影
を行うことができる。また、患者に対してX線を垂直に
曝射する垂直スキャンのみならず、X線を斜めに曝射す
る斜めスキャンも可能となっており、この場合には、図
3(b)に示すように架台1を所定角度分チルト制御す
る。これにより、被検体に対してX線を斜めに曝射する
ことができ、斜めの断層像の撮影を行うことができる。
と、図1(b)に示すように電源線15は、架台1の裏
面側を介して配線されるようになっている。これは、架
台1の前面側には、図2に示したように被検体を載置す
る寝台20が設けられるためである。この電源線15
は、スタンド10に設けられた各種ブレーカや電気フィ
ルタ等を介して架台1の下部に設けられた電装部品9に
接続されると共に、中空状の支柱部14を介して回転部
2の接続されており、この電源線15を介して各部に電
源を供給するようになっている。なお、回転部2には、
いわゆるスリップリングを介して、高圧発生部やX線検
出器等に電源が供給されるようになっている。
号を伝送する信号線16は、前記電源線15と同様に、
架台1の裏面側を介して配線されるようになっており、
図1(b)に示すように電源線15に併走するかたちで
配線されている。この信号線16は、図1(a)に示す
ように架台1の下部に設けられた前記電装部品9に接続
される。また、この電装部品9に接続された信号線16
は、駆動モータ8を制御する信号線や、寝台20、X線
系等を制御する信号線16とに分けられそれぞれ配線さ
れる。なお、X線検出器で形成された撮影信号は、回転
部2及び固定部3にそれぞれ設けられた光電装部を介し
てコンソールユニットに伝送されるようになっている。
下左右に分割されたかたちで設けられていたため、電源
線及び信号線が複雑の配線され、かつ、長線化していた
のであるが、当該実施の形態のX線診断装置は、電装部
品9を一つ又は二つに纏め、これらを架台1の下部の近
い位置に配置しているため、電装部品9をユニット化す
ることができるうえ、電源線15及び信号線16を完全
に分離したかたちで配線することができる。また、電装
部品9が架台1の下部の近い位置に配置されているた
め、電源線15及び信号線16を短くすることができ
る。従って、この電装部品9をユニット化及び電源線1
5及び信号線16の短線化から、電磁波やノイズを拾う
不都合を強力に防止することができる。
ことから、架台1の上面部を半円形状の丸みを帯びた形
状とすることができ、この分、当該X線CT装置の小型
軽量化及びローコスト化を図ることができる。このた
め、回転部2を支持するフレームもそれ程剛性高いもの
を用いる必要がなく、安価かつ軽量なX線CT装置を提
供することができる。また、従来の箱形形状の架台のよ
うに、患者に対して威圧感を与えることがなく、安心し
て検査を受けることを可能とすることができる。また、
病院側においては、当該X線CT装置が小型であること
から、設置スペースに困ることはなく、所望の診察室等
に配置することを可能とすることができる。
「信頼性」の面からは、制御系の電装部品のほとんど
を、架台1の下部に集めることができるため、部品間で
複雑に配線されていた電源線15や信号線16を少な
く、かつ、短くすることができるうえ、電圧降下も極力
抑えることができ、信頼性の向上を図ることができる。
また信号線15と電源線16を完全に分離することがで
き、ノイズに強くすることができる。さらに、電装部品
等を架台1の下部に集中して設けているため、ノイズに
対するシールド構造が実現しやすく電磁ノイズ対策を施
し易くすることができる。
装置の架台1の威圧感を無くし被検体である患者が安心
して受診できるようにすることができる。また、装置を
導入する病院側としては、コンパクトな印象を受け導入
し易くすることができる。
を架台1の下部に集めることにより、小スペース化を図
ることができ、配線量を少なく、かつ、短くすることが
できることから、コストダウンを図ることができる。さ
らに、電源線15や信号線16の配線を容易なものとす
ることができ、製作工程の簡略化を図ることができる。
CT装置には、図1(a)及び図2に示すように吸気口
11及び排気口としての冷却ファン12が設けられてい
る。前述のように、当該X線CT装置の電装部品は架台
1の下部に集中して設けられているため、この吸気口1
1は、撮影口4の下半円部分に位置するように設けられ
ている。また、冷却ファン12は、架台1の半円上の上
面部に設けられている。
に回転部2の回転が作用して吸気口11から架台1内に
空気が取り込まれると共に、架台1内を循環した空気
が、冷却ファン12を介して架台1外に排気される。こ
れにより、架台1内の電装部品を空冷却することがで
き、電装部品等の誤動作を防止することができる。
の実施の形態のX線CT装置の説明をする。上述の第1
の実施の形態のX線CT装置は、駆動モータ8が発生し
た動力を、回転ベルト13を介して回転ベース5に伝達
する構成のものであったが、この第2の実施の形態のX
線CT装置は、いわゆるダイレクト・ドライブモータ
(D・Dモータ)により回転ベース5を直接的に回転駆
動するようにしたものである。なお、この第2の実施の
形態のX線CT装置は、この点のみが第1の実施の形態
のX線CT装置と異なるものであるため、以下、この差
異の説明のみ行い重複説明を省略することとする。
T装置は、図5(a)、(b)に示すように上述の第1
の実施の形態のX線CT装置と略々同様の構成を有して
いるが、同図(b)に示すように回転ベース5及び固定
ベース7の間にD・Dモータ30が設けられており、こ
のD・Dモータ30により、回転ベース5を直接的に回
転駆動するようになっている。
1の下部の前記駆動モータ8が設けられていた箇所に電
装部品9を設けることができ、殆どの電装部品を架台1
の下部に集中して設けることができる。このため、電源
線15、信号線16を確実の分離したうえでさらに短く
することができ、さらなる電磁ノイズ対策を図ることが
できる。また、回転部2の小型軽量化を図ることができ
る他、上述の第1の実施の形態のX線CT装置と同じ効
果を得ることができる。
の実施の形態のX線CT装置の説明をする。上述の第
1、第2の実施の形態のX線CT装置は、回転部2及び
固定部3がそれぞれカバー1a内に収納されるかたちで
設けられており、チルト動作の際は、架台1全体が所定
角度分傾くものであったが、この第3の実施の形態のX
線CT装置は、分離構成の回転部及び固定部を有し、チ
ルト動作の際は、回転部のみが所定角度分傾くようにし
たものである。
の実施の形態のX線CT装置の正面断面図及び側面断面
図を、図7(a)に当該X線CT装置の斜視図をそれぞ
れ示す。この図6(a)、(b)及び図7(a)におい
て、当該第3の実施の形態のX線CT装置は、それぞれ
分離構成とされた回転部51及びこれを支持する固定部
52とで架台50が構成されている。
入される撮影口53を有する略円筒形状の回転部カバー
54内に、円板状の固定ベース55及び回転ベース56
を設けることで構成されている。このため、この回転部
51は、正面から見ると円形状を有するようになってい
る。
して回転ベース56が回転自在に設けられており、D・
Dモータ58により回転ベルト等を介すことなく直接的
に回転駆動されるようになっている。また、回転ベース
56には、相対向するようにX線管、X線検出器及び高
圧発生部等が設けられており、これらが回転しながらX
線の曝射を行うことでヘリカルスキャン等による撮影が
可能となっている。また、固定ベース55には、直径を
形成する線を延長するかたちで、両端部にそれぞれ支柱
部59が固着されている。以下に説明するが、当該回転
部51は、この支柱部59を介して所定角度分のチルト
動作が可能なように固定部52に支持されている。
ー60内にスタンド61と、このスタンド61と共に、
前記回転部51をチルト駆動可能に支持するように設け
られたチルト回転支持部62と、制御基板、増幅回路
系、電源回路、ヒータ等の時間的制御を行うタイマ、当
該X線CT装置に過電流が流れた際に通電を切断するマ
グネットコンダクタ、ヒューズ系、ブレーカ、X線の線
量やその他の制御等を行うための制御基板等である電装
部品63とがそれぞれ集中して収納されている。電装部
品63は、電磁ノイズ対策用の防磁部材により形成され
たボックス(防磁ボックス)に収納され一括して設けら
れている。
時となると寝台上に患者を載置する。寝台は、図3
(a)を用いて説明したように所定角度分の起倒制御と
共に、所定の速度での送り制御が可能となっている。こ
のため、ヘリカルスキャンによる撮影時には、この患者
が載置された寝台を所定の速度で送り制御すると共に、
回転部51を回転させながらX線の曝射を行う。これに
より、螺旋状に連続的にX線を曝射することができ、所
望のヘリカルピッチでの複数の断層像の撮影を行うこと
ができる。また、患者に対してX線を垂直に曝射する垂
直スキャンのみならず、X線を斜めに曝射する斜めスキ
ャンも可能となっており、この場合には、オペレータ
は、所望の曝射角度(X線の入射角度)を指定する。こ
れにより、図7(a)に示すように固定部52の前記チ
ルト回転支持部62を支点として回転部51が所定角度
分チルト駆動される。これにより、被検体に対してX線
を斜めに曝射することができ、斜めの断層像の撮影を行
うことができる。
び固定部52を分離したかたちで架台50を形成するよ
うになっているため、回転部51を円形状とすることが
でき、当該X線CT装置自体の小型化を図ることができ
るうえ、患者に対する威圧感及び病院側の設置スペース
に対する不安を無くすことができる等、上述の各実施の
形態のX線診断装置と同様の効果を得ることができる。
面から見ると、図6(b)に示すように電源線64は、
固定部52の裏面側を介して配線されるようになってい
る。この電源線64は、スタンド61に設けられた各種
ブレーカや電気フィルタ等を介して固定部52内に設け
られた電装部品63に接続されると共に、中空状の支柱
部59内を介して回転部51に接続されている。なお、
回転部51には、いわゆるスリップリングを介して、高
圧発生部やX線検出器等に電源が供給されるようになっ
ている。
号を伝送する信号線65は、図6(b)に示すように前
記電源線64と同様に、固定部52の裏面側を介して配
線されるようになっており、電源線64に併走するかた
ちで配線されている。この信号線65は、図1(a)に
示すように固定部52内に設けられた前記電装部品63
に接続される。また、この電装部品63に接続された信
号線65は、D・Dモータ58を制御する信号線や、寝
台、X線系等を制御する信号線に分けられそれぞれ配線
される。なお、X線検出器で形成された撮影信号は、回
転部51及び固定部52にそれぞれ設けられた光電装部
を介してコンソールユニットに伝送されるようになって
いる。
分離されたかたちで架台50が形成されているため、電
源線64及び信号線65を確実に分離することができ、
より完全な電磁ノイズ対策を施すことを可能とすること
ができる。また、電装部品63等が、固定部52側に集
中して設けられているため、回転部51のさらなる軽量
化及びチルト駆動を行うための部品の小型化を図ること
ができ、当該X線CT装置全体の軽量化及び小型化を図
ることができる他、上述の各実施の形態のX線CT装置
と同じ効果を得ることができる。
に示すように回転部51の回転部カバー54の外周部に
沿って吸気口71が、また、回転部カバー54の上面に
相当する部分には排気口となる冷却ファン73がそれぞ
れ設けられている。吸気口71は、図7(b)に示すよ
うに回転部材が設けられていない部分に前記外周部の略
々全周に渡って設けられており、具体的には、外周部の
両端近辺に相当する部分に設けられている。この吸気口
71は、一方の吸気口を介して回転部カバー54内に流
入する空気が、他方の吸気口を介して回転カバー54内
に流入する空気の流れを阻害しないように(空冷却に最
適な流量配分となるように)、孔の大きさや位置が計算
されて設けられている。
71を介して取り込まれた空気は、回転部51内に設け
られたX線管、高電圧発生部及び電源回路等の発熱部品
を空冷却し、回転部カバー54の上面に相当する部分に
設けられた冷却ファン73を介して回転部カバー54外
に排気される。
いるため、図10を用いて説明したように吸気口103
を架台100の底面部100aに設ける必要があり、こ
のために、架台100内で排気すべき空気(熱気)が滞
流する問題があった。また、例え架台100の側面部に
吸気口を設けたとしても、その箱形形状や内部構造物が
障害となり、円滑な吸気を行うことは困難となる。
及び固定部52を分離したかたちで架台50を形成して
いるため、回転部51と固定部52との接点は、前記支
柱部59が設けられている箇所のみとなり、回転部51
の回転部カバー54の外周部は殆ど解放された状態とな
る。このため、吸気口71を、回転部カバー54の外周
部の略々全周に渡って設けることができ、回転部カバー
54内に大量の空気を取り込むことができ、冷却効率の
向上を図ることができる。
部分に設けると、回転ベース56等の回転遠心力によ
り、回転部カバー54内の空気が該カバー外方向に押し
出されるかたちの空気の流れを生じ、吸気口を介して円
滑な吸気を行うことは困難となるのであるが、当該X線
CT装置は、前述のように回転部材が設けられていない
部分に前記吸気口71を設けるようにしたため、回転ベ
ース56等の回転遠心力に影響されることなく円滑な吸
気を可能とすることができる。
熱部品を空冷却することができ、当該X線CT装置の安
全性及び信頼性の向上を図ることができる。
4の外周部の両端に計2本の吸気口71をそれぞれ設け
ることとしたが、これは、外周部の一端或いはセンタ等
に1本設けるようにしてもよい。また、外周部の両端及
びセンタに計3本設けるようにしてもよい。回転部カバ
ー54に設ける吸気口を1本とした場合は、前述の流量
配分の計算を省略することができる。
ー54の外周部の他、図8に吸気口72として示すよう
に回転部カバー54の内周部にも設けるようにしてもよ
い。この場合、吸気口71及び吸気口72を介して取り
込まれた空気が、回転部51内に設けられたX線管、高
電圧発生部及び電源回路等の発熱部品を空冷却し、回転
部カバー54の上面に相当する部分に設けられた冷却フ
ァン73を介して回転部カバー54外に排気される。こ
れにより、さらに効率よく発熱部品を空冷却することが
でき、前述と同様に当該X線CT装置の安全性及び信頼
性の向上を図ることができる。
置は、図9(a)に示すように架台50が正面略円形状
の回転部51と、この回転部51を支持部59で回転自
在に支持する、図9(a)に斜線で示すような固定部5
2とに分離構成されている。このような架台50は、例
えば角度を付けた斜めスキャン等で撮影を行う際には、
図9(b)に示すように前記固定部52に対して回転部
51のみが独立してチルト駆動される。
前に突き出すかたちとなるため、寝台に載置された患者
の位置決めや、穿刺等の作業に支障をきたすのである
が、当該第3の実施の形態のX線CT装置のように、回
転部51のみをチルト駆動することにより、図9(b)
に示すように固定部52の手前付近を操作者の操作スペ
ースとして確保することができる。このため、寝台90
に載置された患者の位置決めや、穿刺等の作業を容易に
行うことができ、これを通じて当該X線CT装置の安全
性の向上を図ることができる。
明のほんの一例である。このため、本発明は各実施の形
態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を
逸脱しない範囲であれば、この他、設計等に応じて種々
の変更が可能であることは勿論である。
ズを強力に防止することができる。このため、明瞭な断
層像の撮影を可能とすることができ、当該X線CT装置
の信頼性の向上を図ることができる。
でき、これを通じて患者に威圧感を与える不都合を防止
することができる。また、病院側においては、狭いスペ
ースで当該X線CT装置を設置することを可能とするこ
とができる。
回転部を所定角度分傾き駆動するチルト駆動手段を有す
る固定部とに分離して構成しているため、角度を付けた
斜めスキャン等で撮影を行う際には、前記固定部に対し
て回転部を独立してチルト駆動することができる。この
ため、固定部の手前付近を操作者の操作スペースとして
確保することができ、寝台に載置された患者の位置決め
や、穿刺等の作業を容易に行うことを可能とすることが
できるうえ、これを通じて当該X線CT装置の安全性の
向上を図ることができる。
面図である。
である。
動作を説明するための図である。
能を説明するための図である。
面図である。
面図である。
能を説明するための図である。
能の変形例を説明するための図である。
チルト動作が操作者の操作の邪魔にならない様子を示す
図である。
作者の操作の邪魔になる様子を示す図である。
回転ベース 6…ベアリング、7…固定ベース、8…駆動モータ、9
…チルト回転支持部 10…スタンド、11…吸気口、12…冷却ファン、1
3…回転ベルト 14…支柱部、15…電源線、16…信号線、17…チ
ルト回転支持部 20…寝台、30…ダイレクト・ドライブモータ(D・
Dモータ)
Claims (6)
- 【請求項1】 寝台に載置された被検体が挿入される略
円形状の撮影口を有し、この撮影口に挿入された被検体
を撮影手段により撮影するX線CT装置において、 前記撮影手段を収納する架台の、少なくとも上面部を丸
みを帯びた略半円形状とすると共に、所定の電装部品を
架台の下部に集中して設けたことを特徴とするX線CT
装置。 - 【請求項2】 前記撮影手段は、前記撮影口の周辺を回
転することで撮影を行う回転撮影手段であり、 前記架台は、上面部が前記撮影口に沿った丸みを帯びた
略半円形状となっていることを特徴とする請求項1記載
のX線CT装置。 - 【請求項3】 前記架台は、当該架台全体を所定角度分
傾き駆動するチルト駆動手段を有することを特徴とする
請求項1又は請求項2記載のX線CT装置。 - 【請求項4】 前記架台は、 中心部に前記撮影口を有し、この撮影口の周辺を回転す
ることで撮影を行う前記撮影手段としての回転撮影手段
を収納する略円形状の回転部と、 前記回転部とは分離して設けられ、前記回転部を所定角
度分傾き駆動するチルト駆動手段を収納すると共に、所
定の電装部品を収納する固定部とで構成されていること
を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。 - 【請求項5】 前記回転部の外周部には、該回転部内に
外気を導入するための外気導入手段、及び該回転部内に
導入された外気を回転部外に排気する第1の排気手段が
設けられていることを特徴とする請求項4記載のX線C
T装置。 - 【請求項6】 前記架台には、前記回転撮影手段を直接
的に回転駆動するダイレクト・ドライブモータが設けら
れていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のうち
いずれか1項記載のX線CT装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (3)
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Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11188029A true JPH11188029A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=26558437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10294235A Pending JPH11188029A (ja) | 1997-10-23 | 1998-10-15 | X線ct装置 |
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