JPH11187606A - モールド電動機 - Google Patents

モールド電動機

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JPH11187606A
JPH11187606A JP35288497A JP35288497A JPH11187606A JP H11187606 A JPH11187606 A JP H11187606A JP 35288497 A JP35288497 A JP 35288497A JP 35288497 A JP35288497 A JP 35288497A JP H11187606 A JPH11187606 A JP H11187606A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
stator
molded
coil
resin part
Prior art date
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Pending
Application number
JP35288497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Kawasaki
啓宇 川崎
Makoto Ukai
誠 鵜飼
Yukinori Takekoshi
幸典 竹腰
Yasunari Takada
泰成 高田
Manabu Deguchi
学 出口
Hideaki Miyagawa
秀明 宮川
Hideya Yamaguchi
秀哉 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH11187606A publication Critical patent/JPH11187606A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラケット等の破損を防ぎ、軸受け保持部等
の寸法精度の向上を図りつつ安価なモールド電動機を得
ること。 【解決手段】 回転磁界で回転する回転子126と、回
転磁界を発生する固定子112を有するモールド電動機
100において、固定子112のコイル112wを熱硬
化性樹脂でモールドした第1の樹脂部150と、この第
1の樹脂部150を熱可塑性樹脂でモールドすると共
に、取付け部116を形成した第2の樹脂部152とを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定子のコイル
部等を樹脂でモールドした構造を有するモールド電動機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は実開昭63−77450号公報に
開示された従来のモールド電動機を示す断面図である。
図3において、電動機1は、固定子10と、回転子26
と、ブラケット32とを主要な部品として構成されてい
る。固定子10はコア14にコイル12を嵌装してモー
ルドされ、固定子10の内孔には小径部16と、大径部
18とからなっている。小径部16には、与圧用バネ2
0と玉軸受22が収容されている。
【0003】回転軸24は、固定子10の中心線に沿っ
て延び、固定子10の閉口端側の端壁から外方に適当量
だけ突出しており、固定子10の軸方向の各端部におい
てそれぞれ玉軸受22、30を介して固定子10に回転
可能に支持されている。
【0004】回転子26は回転軸24と一体回転可能に
回転軸24の周面に装着され、回転子26の軸方向両側
において回転軸24には、カラー28が装着されてい
る。ブラケット32は、固定子10の開口側からそのボ
ス部を固定子10内に挿入され、玉軸受30の外周に嵌
合し、フランジ部において固定子10の開口側端面に当
てられ、止めネジ34で固定子10に固定され、玉軸受
30を回転軸24の軸方向内側へ押圧されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来のモールド電動機は、固定子10
がモールドされているものの、単一の熱硬化性樹脂また
は熱可塑性樹脂で形成されており、また、ブラケット3
2が別個に形成されていたので、以下の問題点があっ
た。
【0006】第1に、熱硬化性樹脂で固定子10および
ブラケット32を形成した場合、この樹脂は硬くて脆い
性質があるので、ブラケット32の取付け部が破損し易
く、材料費が高いという問題点があった。
【0007】第2に、熱可塑性樹脂で固定子10および
ブラケット32を形成した場合、この樹脂は成形収縮率
が大きい性質があるので、寸法精度が得にくくなり、殊
に、コイル量が変わると樹脂の肉厚も変化して、軸受保
持部等の成形加工の精度を得ることが困難である。ま
た、成形時の収縮によりコイルに力が加わりコイルが断
線する等の問題点があった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ブラケット等の破損を防ぎ、軸
受保持部等の寸法精度の向上を図りつつ安価なモールド
電動機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の発
明のモールド電動機は、回転磁界で回転する回転子の軸
に装着された軸受を保持する軸受保持部と、回転磁界を
発生する固定子とを有するモールド電動機において、固
定子のコイルを熱硬化性樹脂でインサートモールドした
第1の樹脂部と、第1の樹脂部を熱可塑性樹脂でモール
ドすると共に、取付け部を形成した第2の樹脂部とを備
えたことを特徴とするものである。
【0010】また、第2の発明のモールド電動機は、回
転磁界で回転する回転子の軸に装着された軸受を保持す
る軸受保持部と、回転磁界を発生する固定子とを有する
モールド電動機において、固定子のコイルを熱硬化性樹
脂でインサートモールドし円筒状の軸受保持部を有する
第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部にモールドして取付
け部を形成した第2の樹脂部とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0011】また、第3の発明のモールド電動機は、固
定子の温度が所定値以上に達した場合に動作する温度ヒ
ューズ、または固定子コイルに電流の位相差を生じさせ
るコンデンサの少なくとも一方が第1の樹脂部に内蔵さ
れていることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1のモールド電動機を示す断面図である。図
中、従来と同一または相当部分の説明を省略する。図1
において、モールド電動機100は、回転磁界を発生さ
せる鉄等から成るコア部112cおよびコイル112w
を有すると共に、前記コア部112cが円筒状の内孔1
12aを有する固定子112と、この固定子112と所
定の空隙126gを有して、外側に配置された回転子1
26とを備えている。また、前記固定子112のコイル
112wが熱硬化性樹脂でインサートモールドされた第
1の樹脂部150と、この第1の樹脂部150を熱可塑
性樹脂でモールドすると共に、取付け部116を形成し
た第2の樹脂部152とを備えている。この第2の樹脂
部152の一端部(図面上左側)には、円筒状に切削さ
れた軸受保持部152xに外輪が嵌合された軸受118
と、第2の樹脂部152の他端部(図面上右側)には、
同様な形状の軸受保持部152zに外輪が嵌合された軸
受120とが備えられている。そして回転子112の中
心へ固着された軸122は軸受118、120の内輪に
装着されている。
【0013】なお、必要に応じて備えられたコイル11
2wに位相差を生じる電流を流すコンデンサ160と、
固定子112の温度が所定値以上に達した場合に動作す
る温度ヒューズ162とが第1の樹脂部150に内蔵さ
れている。
【0014】上記のように構成された実施の形態1のモ
ールド電動機においては、まず、固定子112のコイル
112w、および必要に応じて備えるコンデンサ160
またはおよび温度ヒューズ162を熱硬化性樹脂でモー
ルドして第1の樹脂部150を形成する。次いで、この
第1の樹脂部150を熱可塑性樹脂でモールドして覆う
第2の樹脂部152で取付け部116を形成すると共
に、この第2の樹脂部152に形成された軸受保持部1
52x、152zにそれぞれ軸受118、120の外輪
を嵌合し、内輪を回転子126が固着された軸122に
装着してモールド電動機100の組立が完成する。
【0015】以上のように固定子112のコイル112
w、およびコンデンサ160、温度ヒューズ162を必
要に応じて熱硬化性樹脂でモールドして第1の樹脂部1
50を形成したので、過電圧等による異常発熱時にも、
熱溶融がないので、コイル112w等の充電部を堅固に
保持できることにより信頼性が高く、加えて、第1の樹
脂部150が低圧、低温で成形できるので、コイルの断
線、温度ヒューズ162の切れ等による樹脂部150の
成形損傷を防止できる。
【0016】熱可塑性樹脂でモールドされた第2の樹脂
部152でモールド電動機100の取付け部160を形
成したので、弾性が得やすくなりモールド電動機100
の取付け信頼性が高くなる。加えて、固定子112のコ
イル112w、コンデンサ160、温度ヒューズ162
を熱硬化性樹脂でモールドした第1の樹脂部150に封
入したので、コンデンサ160または温度ヒューズ16
2の有無、コイル112wの量が変化しても、熱硬化性
樹脂は成形収縮が小さいので、第1の樹脂部150自体
の収縮が小さく、熱可塑性樹脂でモールドされた第2の
樹脂部152の厚さの変化も少なくなる。
【0017】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2のモールド電動機を示す断面図である。図中、従来
または上記実施の形態1と同一または相当部分の説明を
省略する。図2において、モールド電動機200は、回
転磁界を発生させる鉄等から成るコア部212cをおよ
びコイル212w有すると共に、コア部212cが円筒
状の内孔212aを有する固定子212と、この固定子
212と所定の空隙226gを有して、外側に配置され
た回転子126とを備えている。前記固定子212はコ
イル212wがインサートモールドされた熱硬化性樹脂
の一端部(図面上左側)に軸受保持部252x、他端部
(図面上右側)に同様な形状の軸受保持部252zが形
成された第1の樹脂部250を備えている。前記第1の
樹脂部250の一端側には、熱可塑性樹脂でモールドさ
れた取付け部216を有する第2の樹脂部252が形成
されている。第1の樹脂部250の軸受保持部250
x、250zには外輪が嵌合された軸受118、120
を備えており、この軸受118、120の内輪が軸12
2に装着されている。
【0018】上記のように構成された実施の形態2のモ
ールド電動機においては、まず、固定子212のコイル
212w、および必要に応じて備えるコンデンサ16
0、温度ヒューズ162を熱硬化性樹でインサートモー
ルドし、円筒状の軸受保持部250x、250zを有す
る第1の樹脂部250が形成される。次いで、第1の樹
脂部250に熱可塑性樹脂でモールドして取付け部21
6を有する第2の樹脂部252を形成する。そして、第
1の樹脂部250の軸受保持部250x、250zに軸
受118、120の外輪を嵌合し、この軸受118、1
20の内輪を軸122に装着する。
【0019】以上のようにモールド電動機200の固定
子212のコイル212w、必要に応じてコンデンサ1
60またはおよび温度ヒューズ162をインサートモー
ルドした熱硬化性樹脂からなる第1の樹脂部250に軸
受保持部252x、252zを形成し、さらに、第1の
樹脂部250の一端側に熱可塑性樹脂でモールドした第
2の樹脂部252で取付け部を形成したので、実施の形
態1の効果に加え、殊に、第1の樹脂部250に軸受保
持部252x、252zを設けたので、軸受118、1
20の取付けの信頼性が高くなる。
【0020】なお、この発明は上記の各実施の形態に限
定されるものではなく、第1の樹脂部または第2の樹脂
部に形成された軸受保持部は、切削して形成するまたは
モールド時に形成するの何れを採用してもよい。
【0021】
【発明の効果】第1の発明によれば、固定子のコイルを
熱硬化性樹でインサートモールドした第1の樹脂部と、
この第1の樹脂部を熱可塑性樹脂でモールドすると共
に、取付け部を形成した第2の樹脂部とを備えたので、
固定子のコイルの過電圧等による異常発熱時にも、コイ
ル等の充電部を堅固に保持でき、加えて、第2の樹脂部
を取付け部として形成したので、弾力性が得やすくなり
取付けが容易となる。
【0022】第2の発明によれば、固定子のコイルを熱
硬化性樹脂でモールドし円筒状の軸受保持部を有する第
1の樹脂部と、この第1の樹脂部を熱可塑性樹脂でモー
ルドして取付け部を形成した第2の樹脂部とを備えたの
で、第1の発明の効果に加え、第1の樹脂部は成形収縮
が小さいので、軸受保持部を寸法精度よく成形でき、軸
受118、120との隙間を極力小さく出きる為、軸受
クリープ事故を抑えることができる。
【0023】第3の発明によれば、必要に応じて固定子
の温度が所定値以上に達した場合に動作するヒューズ、
またはおよびコイルに位相差を生じる電流を流すコンデ
ンサを第1の樹脂に内蔵したので、コンデンサまたは温
度ヒューズの有無にかかわらず第1の樹脂部の成形収縮
が小さくなり、第1の樹脂部を被った第2の樹脂部の肉
厚変化が少なく、成形加工精度を安定して確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のモールド電動機を
示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2のモールド電動機を
示す断面図である。
【図3】 従来のモールド電動機を示す断面図である。
【符号の説明】
100,200 モールド電動機、112,212 固
定子、112w,212w コイル、116,216
取付け部、126 回転子、150,152第1の樹脂
部、152,252 第2の樹脂部、152x,152
z,252x,252z 軸受保持部、160 コンデ
ンサ、162 温度ヒューズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 泰成 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 出口 学 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮川 秀明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山口 秀哉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁界で回転する回転子の軸に装着さ
    れた軸受を保持する軸受保持部と、回転磁界を発生する
    固定子とを有するモールド電動機において、 固定子のコイルを熱硬化性樹脂でインサートモールドし
    た第1の樹脂部と、第1の樹脂部を熱可塑性樹脂でモー
    ルドすると共に、取付け部を形成した第2の樹脂部とを
    備えたことを特徴とするモールド電動機。
  2. 【請求項2】 回転磁界で回転する回転子の軸に装着さ
    れた軸受を保持する軸受保持部と、回転磁界を発生する
    固定子とを有するモールド電動機において、 固定子のコイルを熱硬化性樹脂でインサートモールドし
    円筒状の軸受保持部を有する第1の樹脂部と、前記第1
    の樹脂部にモールドして取付け部を形成した第2の樹脂
    部とを備えたことを特徴とするモールド電動機。
  3. 【請求項3】 固定子の温度が所定値以上に達した場合
    に動作する温度ヒューズ、または固定子コイルに電流の
    位相差を生じさせるコンデンサの少なくとも一方が第1
    の樹脂部に内蔵されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のモールド電動機。
JP35288497A 1997-12-22 1997-12-22 モールド電動機 Pending JPH11187606A (ja)

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JP35288497A JPH11187606A (ja) 1997-12-22 1997-12-22 モールド電動機

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JP (1) JPH11187606A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014112013A1 (ja) 2013-01-18 2014-07-24 コベルコ建機株式会社 電動機
EP3584911A4 (en) * 2017-02-20 2020-01-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. ELECTRIC MOTOR AND ELECTRIC MOTOR MANUFACTURING METHOD

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US9935525B2 (en) 2013-01-18 2018-04-03 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Electric motor
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