JPH11187087A

JPH11187087A - 着信バイブレータ機能付き通信機器

Info

Publication number: JPH11187087A
Application number: JP9348094A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Inoki; 俊弘井野木
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1997-12-17
Filing date: 1997-12-17
Publication date: 1999-07-09

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明の課題は、着信をバイブレータの振動
によって通知する場合であっても、発信人の特定を可能
とし得る着信バイブレータ機能付き通信機器の提供を目
的とする。【解決手段】本発明に関わる携帯電話機（着信バイブ
レータ機能付き通信機器）１は、バイブレータ１０と、
メモリ部（記憶手段）４０と、ＣＰＵ（制御手段）３０
とを具備し、着信信号を検出した際、ＣＰＵ３０におい
て着信信号に含まれる電話番号の情報と、メモリ部４０
に記憶されている電話番号の情報とを比較し、一致した
電話番号に対応して予め設定された振動態様で、バイブ
レータ１０を動作させている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機やＰＨ
Ｓ端末等の、着信バイブレータ機能を備えた通信機器に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話機やＰＨＳ端末等において、使
用者に着信を知らせるための手段としては、メロディー
やリンガーによるサウンダ音、ＬＥＤ等における光表示
の点灯や点滅、さらにはバイブレータによる振動を用い
る方法がある。

【０００３】図６に示す携帯電話機Ａには、電話番号や
電界強度等の各種情報を表示する液晶表示パネルＢとと
もに、着信等を音で知らせるためのサウンダＣと、着信
等を光で知らせるための光表示部Ｄとが設けられてお
り、さらに着信等を振動で知らせるためのバイブレータ
Ｅが収容設置されている。

【０００４】上記バイブレータＥは、モーターにより偏
心錘を回転させて振動を発生させるものであり、電車内
等のように音による通知が他人の迷惑となる場合、サウ
ンダ音に替えて着信を知らせるために用いられ、通常、
図７に示す如く一定の周波数の振動を、一定の時間間隔
で発生させるよう駆動されている。なお、図７における
横軸は時間ｔ、縦軸は振動数ｆを示している。

【０００５】ここで、上述の携帯電話機Ａにおいては、
発信人に関する名前等の設定を予め登録しておくことに
より、着信時に発信人の名前や電話番号等を、液晶表示
パネルＢ上に表示させることができる。

【０００６】また、上述の携帯電話機Ａでは、発信人毎
あるいは家人や友人等のグループ毎に、異なるメロディ
ーやリンガー等を登録しておくことで、着信時のサウン
ダ音によって発信人の特定を可能としており、さらに光
表示部Ｄにおける赤色や緑色等の複数種の光表示を、そ
れぞれ発信人毎あるいは家人や友人等のグループ毎に設
定しておくことで、着信時の光表示による発信人の特定
を可能としている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、着信バイブ
レータ機能を備えた従来の携帯電話機Ａでは、上述した
如く、映画館、病院等の公共施設や電車内など、音によ
る通知では他人の迷惑になる場合、サウンダＣによる音
の通知に替えて、バイブレータＥの振動によって着信を
通知することができる。

【０００８】しかしながら、バイブレータＥによる振動
は、上述の如く一定のパターンを繰り返すだけであり、
さらに携帯電話機Ａは、一般に衣服のポケットや鞄の中
に収容されるため、液晶表示パネルＢ上の液晶表示や、
光表示部Ｄの光表示を視認することも困難である。

【０００９】このため、着信バイブレータ機能を使用し
た場合、発信人を特定するには、衣服のポケットや鞄か
ら携帯電話機Ａを取り出し、液晶表示パネルＢ上の液晶
表示等を視認しなければならず、必ずしも使い勝手が良
いとは言えなかった。

【００１０】本発明は上記実状に鑑みて、着信をバイブ
レータの振動によって通知する場合であっても発信人の
特定を可能とし得る、着信バイブレータ機能付き通信機
器の提供を目的とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明に関わる着信バイブレータ機能付き通信機器
は、バイブレータと、複数の電話番号の情報を記憶して
いる記憶手段とを具備しており、さらに着信信号を検出
した際に、着信信号に含まれる電話番号の情報と、記憶
手段に記憶されている電話番号の情報とを比較し、一致
した電話番号に対応して予め設定された振動態様で、バ
イブレータを動作させる制御手段を具備している。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。図１は、本発明を携帯電
話機に適用した第１の実施例を示しており、この携帯電
話機１は、アンテナ２、ダイヤルボタン３および各種機
能ボタン４を備えるとともに、発信人の名前や電話番
号、さらに電界強度やバッテリー残量等の各種情報を表
示するための液晶表示パネル５を備えている。

【００１３】また、携帯電話機１は、着信等を音で知ら
せるためのサウンダ６と、着信等を光で知らせるための
ＬＥＤ（発光ダイオード）から成る光表示部７とを備え
ており、さらにケーシングの内部には、着信等を振動で
知らせるためのバイブレータ１０が収容設置されてい
る。

【００１４】上記バイブレータ１０は、図２に示す如く
駆動用モータ１１と、該駆動用モータ１１の駆動軸１１
ａに固設された加振用の偏心錘１２とから構成されてお
り、駆動用モータ１１によって偏心錘１２を回転させる
ことで、その回転数に相当する周波数の振動を発生させ
る。

【００１５】また、図１(ｂ)に示す如く、携帯電話機１
におけるケーシングの内部には、上述したバイブレータ
１０とともに、受信部２０、制御手段としてのＣＰＵ３
０、および記憶手段としてのメモリ部４０が設けられて
おり、このメモリ部４０には複数の電話番号情報（電話
番号、発信人の名前等）が記憶されている。

【００１６】制御手段としてのＣＰＵ３０は、その比較
部（図示せず）において、上記受信部２０からの着信信
号に含まれる電話番号と、記憶部４０に記憶されている
多数の電話番号とを比較して、一致した電話番号に対応
して予め設定された駆動態様で、上記バイブレータ１０
を動作させるものである。

【００１７】また、制御手段としてのＣＰＵ３０は、着
信信号に含まれる電話番号情報に基づいて、例えば発信
人毎、あるいは家人や友人等のグループ毎に、後述する
如く互いにパターンが異なる複数種類の振動を発生させ
る態様で、バイブレータ１０を動作させるものである。

【００１８】上述した携帯電話機１は、図６を示して説
明した携帯電話機Ａと同じく、発信人に関する名前等の
設定を予め登録しておくことにより、着信時に発信人の
名前や電話番号等を、液晶表示パネル５上に表示させる
ことができる。

【００１９】また、上記携帯電話機１は、発信人毎ある
いは家人や友人等のグループ毎に、異なるメロディーや
リンガー等を登録しておくことで、着信時のサウンダ音
によって発信人の特定を可能としており、さらに光表示
部７における赤色や緑色等の複数種の光表示を、各々発
信人毎あるいは家人や友人等のグループ毎に設定してお
くことで、着信時の光表示による発信人の特定を可能と
している。

【００２０】さらに、上記携帯電話機１は、映画館、病
院等の公共施設や電車内など、音による通知では他人の
迷惑になる場合、サウンダ６による音の通知に替えて、
バイブレータ１０の振動によって着信を通知することが
できる。

【００２１】ここで、上述した携帯電話機１では、制御
手段としてのＣＰＵ３０により、図３(ａ)〜(ｃ)に示す
複数種類の振動パターンで、バイブレータ１０を動作さ
せており、発信人毎あるいは家人や友人等のグループ毎
に、異なる振動パターンでバイブレータ１０を動作させ
ることにより、着信時の振動によって発信人の特定を可
能としている。

【００２２】図３(ａ)に示す振動パターンでは、高い周
波数の振動と中程度の周波数の振動とが周期的に繰り返
されており、図３(ｂ)に示す振動パターンでは、最初に
高い周波数の振動を発生させたのち、周波数を増減させ
つつ全体としての振動数を落として行くパターンが繰り
返されている。

【００２３】また、図３(ｃ)に示す振動パターンでは、
最初に高い周波数の振動を発生させたのちに、中程度の
周波数と低い周波数との間で周期的に増減させるパター
ンが繰り返されており、このように図３(ａ)〜(ｃ)に示
した複数種類の振動パターンは、それぞれ時間経過に伴
う振動数の変化の態様が相違している。なお、図３中に
おいて、横軸は時間ｔ、縦軸は振動数ｆ（バイブレータ
１０における偏心錘１２の回転数）を示している。

【００２４】上述した如き、図３(ａ)〜(ｃ)に示した複
数種類の振動パターンを、それぞれ個人の発信人毎、あ
るいは家人、友人、その他の人等、発信人のグループ毎
に予め設定しておくことで、着信バイブレータ機能を使
用した場合であっても、着信時における振動パターンの
相違によって、衣服のポケットや鞄の中から携帯電話機
１を取り出すことなく、発信人を特定することが可能と
なる。

【００２５】また、発信人毎あるいは家人や友人等のグ
ループ毎に、図４(ａ)、(ｂ)に示す如く互いに相違する
振動パターンでバイブレータ１０を動作させることで
も、着信時の振動によって発信人を特定することが可能
となる。なお、図４における横軸は時間ｔ、縦軸は振動
数ｆ（バイブレータ１０における偏心錘１２の回転数）
を示している。

【００２６】図４(ａ)に示す振動パターンでは、一定の
高い周波数の振動が、一定の時間間隔で繰り返されてお
り、図４(ｂ)に示す振動パターンでは、一定の中程度の
周波数の振動が、一定の時間間隔で繰り返されている。
このように、図４(ａ)および(ｂ)に示した複数種類の振
動パターンは、繰り返しの周期は同一であるものの、そ
れぞれの振動数が互いに相違している。

【００２７】上述した如き、図４(ａ)および(ｂ)に示し
た複数種類の振動パターンを、それぞれ個人の発信人
毎、あるいは発信人のグループ毎に予め設定しておくこ
とにより、着信バイブレータ機能を使用した場合であっ
ても、着信時における振動パターンの相違によって、衣
服のポケットや鞄の中から携帯電話機１を取り出すこと
なく、発信人を特定することが可能となる。

【００２８】図５は、本発明に関わる第２の実施例を示
しており、この携帯電話機１′におけるケーシングの内
部には、２個のバイブレータ１０Ｌ、１０Ｒが収容設置
されており、これら２個のバイブレータ１０Ｌ、１０Ｒ
は、制御手段としてのＣＰＵ３０′により、着信信号に
含まれる電話番号の情報に基づいて適宜に動作されるも
のである。

【００２９】なお、上記バイブレータ１０Ｌ、１０Ｒ以
外の構成は、図１に示した携帯電話機１と基本的に変わ
るところはないので、図５中において携帯電話機１と同
様の作用を為す構成要素に対し、図１と同一の符号に
′(ダッシュ）を付すことによって詳細な説明は省略す
る。

【００３０】上記構成の携帯電話機１′によれば、２個
のバイブレータ１０Ｌ、１０Ｒを、それぞれ複数種類の
振動パターンで動作させることと併せ、一方のみ若しく
は両方を動作させることにより、振動パターンのみなら
ず振動の強さにも変化を持たすことが可能となる。

【００３１】これにより、振動態様の種類が増えること
で、特定し得る発信人の件数を多く設定することがで
き、また振動の強さを変化させることによって、着信時
に使用者の喚起を促すことも可能となる。なお、バイブ
レータの個数は、１個あるいは２個のみならず、携帯電
話機の外観や重量等の諸条件に基づいて、適宜に設定し
得ることは言うまでもない。

【００３２】ところで、昨今の携帯電話等においては、
その液晶表示パネルを利用したゲーム機能を搭載したも
のが提供されているが、サウンダによる効果音と共に、
上述したバイブレータによる複数種類の振動を、進行す
るゲームの場面に応じて発生させることで、ゲームの臨
場感を高める上で極めて効果的なものとなる。

【００３３】なお、上述した各実施例では、本発明を携
帯電話機に適用した例を示したが、選択呼出し受信機
（ポケットベル）等、着信バイブレータ機構を備えて成
る各種通信機器においても、本発明を有効に適用し得る
ことは言うまでもない。

【００３４】

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に関わる
着信バイブレータ機能付き通信機器は、バイブレータ
と、複数の電話番号の情報を記憶している記憶手段と、
着信信号を検出した際にバイブレータを動作させる制御
手段とを具備しており、着信信号を検出した際、制御手
段によって着信信号に含まれる電話番号の情報と、記憶
手段に記憶されている電話番号の情報とを比較し、一致
した電話番号に対応して予め設定された振動態様で、バ
イブレータを動作させている。上記構成によれば、複数
種類の振動パターンを、それぞれ個人の発信人毎、ある
いは家人、友人、その他の人等、発信人のグループ毎に
予め設定しておくことにより、着信バイブレータ機能を
使用した場合であっても、着信時における振動パターン
の相違により発信人を特定することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】(ａ)および(ｂ)は、本発明に関わる着信バイブ
レータ機能付き通信機器の第１の実施例を示す外観図お
よび概念的構成図。

【図２】図１の着信バイブレータ機能付き通信機器にお
けるバイブレータを示す全体斜視図。

【図３】(ａ)，(ｂ)，(ｃ)は、図１の着信バイブレータ
機能付き通信機器のバイブレータによる振動パターン
図。

【図４】(ａ)，(ｂ)は、図１の着信バイブレータ機能付
き通信機器におけるバイブレータによる振動パターン
図。

【図５】本発明に関わる着信バイブレータ機能付き通信
機器の第２の実施例を示す概念的構成図。

【図６】従来の着信バイブレータ機能付き通信機器を示
す外観図。

【図７】従来の着信バイブレータ機能付き通信機器にお
けるバイブレータによる振動パターン図。

【符号の説明】

１，１′…携帯電話機（着信バイブレータ機能付き通信
機器）、１０，１０Ｌ，１０Ｒ…バイブレータ、３０，３０′…ＣＰＵ（制御手段）、４０，４０′…メモリ部（記憶手段）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バイブレータと、複数の電話番号の情報を記憶している記憶手段と、着信信号を検出した際に、前記着信信号に含まれる電話
番号の情報と、前記記憶手段に記憶されている電話番号
の情報とを比較し、一致した電話番号に対応して予め設
定された振動態様で、上記バイブレータを動作させる制
御手段と、を具備して成ることを特徴とする着信バイブレータ機能
付き通信機器。
【請求項２】前記バイブレータの動作に基づくパター
ンの異なる複数種類の振動は、それぞれ時間経過に伴う
振動数の変化の態様が異なっていることを特徴とする請
求項１記載の着信バイブレータ機能付き通信機器。
【請求項３】前記バイブレータの動作に基づくパター
ンの異なる複数種類の振動は、それぞれ振動数が異なっ
ていることを特徴とする請求項１記載の着信バイブレー
タ機能付き通信機器。
【請求項４】前記制御手段は、着信信号を検出した際
に、前記着信信号に含まれる電話番号の情報と、前記記
憶手段に記憶されている電話番号の情報とを比較し、一
致した電話番号に対応して予め設定された振動態様、か
つ電話番号の情報に基づいて互いにパターンが異なる複
数種類の振動態様で、上記バイブレータを動作させるこ
とを特徴とする請求項１記載の着信バイブレータ機能付
き通信機器。