JPH1118447A - 電気機械変換素子を使用した駆動装置 - Google Patents

電気機械変換素子を使用した駆動装置

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JPH1118447A
JPH1118447A JP9181878A JP18187897A JPH1118447A JP H1118447 A JPH1118447 A JP H1118447A JP 9181878 A JP9181878 A JP 9181878A JP 18187897 A JP18187897 A JP 18187897A JP H1118447 A JPH1118447 A JP H1118447A
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drive shaft
drive
slider block
driving
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JP9181878A
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Ryuichi Yoshida
龍一 吉田
Satoshi Araya
聡 新家
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動部材の軸心に対して軸回り方向に所定の
回転角度位置に保持しつつ被駆動部材を駆動できる電気
機械変換素子を使用した駆動装置を提供する。 【解決手段】 アクチエ−タ10は、フレ−ム11、支
持ブロツク13、13a、14、駆動軸16、圧電素子
15、スライダブロツク12などから構成され、駆動軸
16は軸方向に変位可能に支持されている。スライダブ
ロツク12には駆動軸16が貫通し、開口部12aには
駆動軸16の一部に形成された平面部16aに当接する
パツド18が嵌挿される。これにより、スライダブロツ
クは駆動軸の軸方向には移動可能で、駆動軸の軸回りの
回転は防止される。パツド18の下面と駆動軸16の平
面部は面接触して摩擦結合し、圧電素子の伸縮変位によ
る駆動軸の速度の異なる往復振動によりスライダブロツ
クは所定方向に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気機械変換素
子を使用した駆動装置に関し、例えば、XY駆動テ−ブ
ル、カメラの撮影レンズ、オ−バ−ヘツドプロジエクタ
−の投影レンズ、双眼鏡のレンズなどの駆動部等の精密
機械装置一般の駆動に適した電気機械変換素子を使用し
た駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】XY駆動テ−ブルや、カメラの撮影レン
ズの駆動などには、従来電気モ−タを使用した駆動装置
が使用されてきたが、装置が大型になり、また磁界の発
生やノイズの発生などの不都合が指摘されていた。そこ
で、このような種々の課題を解決する手段として、本出
願人は、電気機械変換素子を使用したアクチエ−タ、即
ち電気機械変換素子に固着結合された駆動部材に移動部
材を摩擦結合させ、電気機械変換素子に鋸歯状波形の駆
動パルスを印加して速度の異なる伸縮方向の変位を発生
させ、駆動部材に摩擦結合された移動部材を所定の方向
に移動させるアクチエ−タを提案してきた。
【0003】図15乃至図17は、上記した電気機械変
換素子を使用したアクチエ−タの一例で、図15はアク
チエ−タを構成部材に分解して示す斜視図、図16はア
クチエ−タを組み立てた状態を示す斜視図、図17は駆
動軸とスライダブロツク、パツドとの接触部分の構成を
示す断面図である。
【0004】図15乃至図17において、アクチエ−タ
100は、フレ−ム101、支持ブロツク103、10
3a、104、駆動軸106、圧電素子105、スライ
ダブロツク102などから構成される。駆動軸106は
支持ブロツク103aと支持ブロツク104により軸方
向に移動自在に支持されている。圧電素子105の一端
は支持ブロツク103に接着固定され、他の端は駆動軸
106の一端に接着固定される。駆動軸106は圧電素
子105の厚み方向の変位が生じたとき軸方向(矢印a
方向、及びこれと反対方向)に変位可能に支持されてい
る。
【0005】スライダブロツク102には横方向に駆動
軸106が貫通し、駆動軸106が貫通している上部に
は開口部102aが形成され、駆動軸106の上半分が
露出している。また、この開口部102aには駆動軸1
06の上半分に当接するパツド108が嵌挿され、パツ
ド108には、その上部に突起108aが設けられてお
り、パツド108の突起108aが板ばね109により
押し下げられ、パツド108には駆動軸106に当接す
る下向きの付勢力Fが与えられている。なお、110は
板ばね109をスライダブロツク102に固定するねじ
である。駆動軸106と、スライダブロツク102、パ
ツド108との接触部分の構成は、図17を参照すると
良く分かる。この構成により、駆動軸106とパツド1
08及びスライダブロツク102は適当な摩擦結合力で
摩擦結合する。摩擦結合力を決定する付勢力Fの調整
は、ねじ110の締め付け加減により調整できる。
【0006】また、107はスライダブロツク102が
駆動軸106の軸回りに回転しないようにする案内軸
で、駆動軸106に平行に配置されている。一方、スラ
イダブロツク102には案内軸107に摺動自在に係合
する溝部102bが設けられており、スライダブロツク
102が移動するとき、溝部102bが案内軸107に
より案内され、スライダブロツク102が駆動軸106
の回りに回転することが防止されている。
【0007】次に、その動作を説明する。まず、圧電素
子105に図18の(a)に示すような緩やかな立上り
部分と急速な立下り部分を持つ鋸歯状波駆動パルスを印
加すると、駆動パルスの緩やかな立上り部分では、圧電
素子105が緩やかに厚み方向に伸び変位し、圧電素子
105に結合する駆動軸106も正方向(矢印a方向)
に緩やかに変位する。このとき、駆動軸106に摩擦結
合したスライダブロツク102は摩擦結合力により駆動
軸106と共に正方向に移動する。
【0008】駆動パルスの急速な立下り部分では、圧電
素子105が急速に厚み方向に縮み変位し、圧電素子1
05に結合する駆動軸106も負方向(矢印aと反対方
向)に急速に変位する。このとき、駆動軸106に摩擦
結合したスライダブロツク102は慣性力により摩擦結
合力に打ち勝つて実質的にその位置に留まり移動しな
い。圧電素子105に前記駆動パルスを連続的に印加す
ることにより、駆動軸106に速度の異なる往復振動を
発生させ、駆動軸106に摩擦結合したスライダブロツ
ク102を連続的に正方向に移動させることができる。
【0009】なお、ここでいう実質的とは、正方向とこ
れと反対方向のいずれにおいてもスライダブロツク10
2と駆動軸106との間の摩擦結合面に滑りを生じつつ
追動し、駆動時間の差によつて全体として矢印a方向に
移動するものも含まれる。
【0010】スライダブロツク102を先と反対方向
(矢印aと反対方向)に移動させるには、圧電素子10
5に印加する鋸歯状波駆動パルスの波形を変え、図18
の(b)に示すような急速な立上り部分と緩やかな立下
り部分からなる駆動パルスを印加すれば達成することが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のア
クチエ−タでは、スライダブロツク102が駆動軸10
6の回りに回転しないように、別部材の案内軸107を
設けている。このような構成ではスライダブロツクの回
転は防止されるが、部品点数が増加し、組み立て工数も
増加するばかりでなく、案内軸107とスライダブロツ
クの溝部102bとの間に多少の隙間があるときは駆動
軸106の回りにスライダブロツクが揺れ、好ましくな
い振動が発生する。この揺れを防止するべく、案内軸1
07とスライダブロツクの溝部102bとの間の隙間を
無くすようにきつく係合させると、圧電素子を含む駆動
源に大きな負荷が加わり、スライダブロツクの円滑な移
動ができなくなるという不都合がある。
【0012】また、この種のアクチエ−タにおいては、
その適用対象によつては、スライダブロツクが駆動軸上
を移動するとき、駆動軸の回りに所定角度だけ回転させ
ることが求められる場合もある。しかしながら、従来の
アクチエ−タではこのような要求に応じることができ
ず、また、要求に応じるには複雑な構成となり、部品点
数が増加し、組み立て工数も増加するなどの不都合があ
つた。
【0013】この発明は、部品点数を増加させることな
く、また駆動性能を維持して円滑な駆動のできる、上記
課題を解決した電気機械変換素子を使用した駆動装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、請求項1の発明では、電気機械変換素子
と、前記電気機械変換素子の一端に固着結合され、該電
気機械変換素子を固定する固定部材と、前記電気機械変
換素子の他端に固着結合され、該電気機械変換素子とと
もに変位する駆動部材と、前記駆動部材に摩擦結合した
被駆動部材と、前記電気機械変換素子に伸縮変位を与え
る駆動パルス発生手段と、駆動制御手段を備え、前記駆
動制御手段の制御の下に電気機械変換素子に駆動パルス
を印加して伸縮変位を発生させることにより駆動部材に
速度の異なる往復振動を発生させ、該駆動部材に摩擦結
合した被駆動部材を所定方向に移動させる電気機械変換
素子を使用した駆動装置において、前記駆動部材は、前
記駆動部材の軸心に対して軸回り方向に所定の回転角度
位置に被駆動部材を保持する保持手段を有することを特
徴とする。
【0015】そして、前記駆動部材は、駆動部材の軸方
向の断面が円の周辺部の一部を欠いた断面形状を備え、
駆動部材の前記一部を欠いた部分で被駆動部材と摩擦結
合するように構成される。
【0016】そして前記駆動部材の軸方向の断面形状
は、円の周辺部の一部を直線状に切欠いた断面形状、円
の周辺部の一部を略V字状に切欠いた断面形状、或いは
円の周辺部の一部を円弧状に切欠いた断面形状とするこ
とができる。
【0017】さらに、前記駆動部材は、前記駆動部材の
軸心方向の異なる位置に対応して異なる軸回り方向の回
転角度位置に被駆動部材を保持できる案内部が形成され
ているものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。図1及び図2は、第1の実施の形態のア
クチエ−タの構成を示す図で、図1はアクチエ−タを構
成部材に分解して示す斜視図、図2はアクチエ−タを組
み立てた状態を示す斜視図である。
【0019】図1及び図2において、アクチエ−タ10
は、フレ−ム11、支持ブロツク13、13a、14、
駆動軸16、圧電素子15、スライダブロツク12など
から構成される。駆動軸16は支持ブロツク13aと支
持ブロツク14により軸方向に移動自在に支持されてい
る。圧電素子15の一端は支持ブロツク13に接着固定
され、他の端は駆動軸16の一端に接着固定される。駆
動軸16は圧電素子15の厚み方向の変位が生じたとき
軸方向(矢印a方向、及びこれと反対方向)に変位可能
に支持されている。
【0020】駆動軸16は、円形断面の丸棒の周辺部の
一部を平面に削り取つて平面部16aが形成された断面
形状を有する。スライダブロツク12には横方向に駆動
軸16が貫通し、駆動軸16が貫通している上部には開
口部12aが形成され、駆動軸16の上半分が露出して
いる。また、この開口部12aには駆動軸16の一部に
形成された平面部16aに当接するパツド18が嵌挿さ
れ、パツド18には、その上部に突起18aが設けられ
ており、パツド18の突起18aが板ばね19により押
し下げられ、パツド18には駆動軸16に当接する下向
きの付勢力Fが与えられている。なお、21は板ばね1
9をスライダブロツク12に固定するねじである。この
構成により、駆動軸16とパツド18及びスライダブロ
ツク12は適当な摩擦結合力で摩擦結合する。摩擦結合
力を決定する付勢力Fの調整は、ねじ21の締め付け加
減により調整することができる。
【0021】図5は、図2における面A−Aの位置で切
断したアクチエ−タの断面図で、図に示すように、スラ
イダブロツク12に駆動軸16が貫通し、スライダブロ
ツク12の開口部12aにパツド18が嵌挿されると、
パツド18の下面と駆動軸16の平面部16aは面接触
するように構成されている。
【0022】これにより、スライダブロツク12は駆動
軸16の軸方向には移動可能であるが、駆動軸16の軸
回りの回転は防止される。
【0023】なお、駆動軸16とスライダブロツク12
及びパツド18との摩擦結合部分の構成は、先に従来例
のアクチエ−タの摩擦結合部分の構成として示した図1
7の横断面図の構成と同様である。駆動軸16、スライ
ダブロツク12及びパツド18、板ばね19は、図17
において、それぞれ106、102、108に相当する
ものであるから、図示を省略する。
【0024】図3及び図4は、第2の実施の形態のアク
チエ−タの構成を示す図で、図3はアクチエ−タを構成
部材に分解して示す斜視図、図4はアクチエ−タを組み
立てた状態を示す斜視図である。
【0025】図3及び図4に示す第2の実施の形態のア
クチエ−タの構成は、図1及び図2に示す第1の実施の
形態のアクチエ−タの構成に類似し、スライダブロツク
の構成が相違するだけであるから、図1及び図2に示す
第1の実施の形態のアクチエ−タと共通する部材には同
一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0026】図3及び図4において、アクチエ−タ10
は、フレ−ム11、支持ブロツク13、13a、14、
駆動軸16、圧電素子15、スライダブロツク32など
から構成される。駆動軸16は支持ブロツク13aと支
持ブロツク14により軸方向に移動自在に支持され、圧
電素子15の厚み方向の変位が生じたとき軸方向(矢印
a方向、及びこれと反対方向)に変位可能に支持されて
いる。
【0027】駆動軸16は、円形断面の丸棒の周辺部の
一部を平面に削り取つて平面部16aが形成された断面
形状を有する。スライダブロツク32には、駆動軸16
を含む平面に平行にスリツト33が形成され、スライダ
ブロツクの上下2枚の部材に分かれた部分32a及び3
2bは、ねじ34により間隔の調整が可能に構成されて
おり、ねじ34の締め付け加減により駆動軸16とスラ
イダブロツク32との間の摩擦結合力を調整することが
できる。
【0028】図6は、図4における面B−Bの位置で切
断したアクチエ−タ32の断面図で、図に示すように、
スライダブロツク32に駆動軸16が貫通し、スライダ
ブロツク32の部分32aの内面と駆動軸16の平面部
16aが面接触するように構成されている。
【0029】これにより、スライダブロツク32は駆動
軸16の軸方向には移動可能であるが、駆動軸16の軸
回りの回転は防止される。
【0030】図7は、第3の実施の形態のアクチエ−タ
のスライダブロツクの構成を示す斜視図である。このス
ライダブロツクは図1に示す第1の実施の形態のアクチ
エ−タのスライダブロツク12の構成と類似している
が、以下の点で異なる。
【0031】即ち、まず、駆動軸46には軸方向に沿つ
て略V字状の溝46aが形成されている。一方、スライ
ダブロツク42には横方向に駆動軸46が貫通し、駆動
軸46が貫通している上部には開口部42aが形成さ
れ、駆動軸46の上半分が露出している。また、この開
口部42aには駆動軸46に形成されている略V字状の
溝に係合する略逆V字状の突起48dを有するパツド4
8が嵌挿される。駆動軸46とパツド48とは、駆動軸
46の略V字状の溝46aの面とパツド48の略逆V字
状の突起48dの面とが摩擦結合し、また、駆動軸46
の下半分とスライダブロツク42とが摩擦結合するよう
に構成されている。
【0032】アクチエ−タ及びスライダブロツクのその
他の部分の構成は、図1及び図2に示した第1の実施の
形態のアクチエ−タと同じであるから、同一部分に同一
符号を付して説明は省略する。
【0033】以上の構成により、スライダブロツク42
は駆動軸46の軸方向には移動可能であるが、駆動軸4
6の軸回りの回転は防止される。
【0034】図8は、第4の実施の形態のアクチエ−タ
のスライダブロツクの構成を示す斜視図である。このス
ライダブロツクは図1に示す第1の実施の形態のアクチ
エ−タのスライダブロツク12の構成と類似している
が、以下の点で異なる。
【0035】即ち、まず、駆動軸56は断面が方形の軸
であり、各側面が平面部となつている。一方、スライダ
ブロツク52には横方向に駆動軸56が貫通し、駆動軸
56が貫通している上部には開口部52aが形成され、
駆動軸56が露出している。この開口部52aには駆動
軸56の上面に面接触するパツド58が嵌挿される。駆
動軸56とパツド58とは、駆動軸56の上面とパツド
58の下面とが摩擦結合し、また、駆動軸56の下面と
スライダブロツク52の底面とが摩擦結合するように構
成されている。
【0036】アクチエ−タ及びスライダブロツクのその
他の部分の構成は、図1及び図2に示した第1の実施の
形態のアクチエ−タと同じであるから、同一部分に同一
符号を付して説明は省略する。
【0037】以上の構成により、スライダブロツク52
は駆動軸56の軸方向には移動可能であるが、駆動軸5
6の軸回りの回転は防止される。
【0038】図9は、第5の実施の形態のアクチエ−タ
のスライダブロツクの構成を示す斜視図である。このス
ライダブロツクは図1に示す第1の実施の形態のアクチ
エ−タのスライダブロツク12の構成と類似している
が、以下の点で異なる。
【0039】即ち、まず、駆動軸66には軸方向に沿つ
て断面円弧状の溝66aが形成されている。一方、スラ
イダブロツク62には横方向に駆動軸66が貫通し、駆
動軸66が貫通している上部には開口部62aが形成さ
れ、駆動軸66の上半分が露出している。また、この開
口部62aには駆動軸66に形成されている円弧状の溝
66aに係合する半球状の突起68dを有するパツド6
8が嵌挿される。図10の(a)(b)(c)は、それ
ぞれスライダブロツク62の正面図、側面図、及び平面
図で、図10の(a)(b)(c)からパツド68の底
面に半球状の突起68dが形成されていることが分か
る。
【0040】駆動軸66とパツド68とは、駆動軸66
の円弧状の溝66aとパツド68の半球状の突起68d
とが摩擦結合し、また、駆動軸66の下面とスライダブ
ロツク62とが摩擦結合するように構成されている。
【0041】アクチエ−タ及びスライダブロツクのその
他の部分の構成は、図1及び図2に示した第1の実施の
形態のアクチエ−タと同じであるから、同一部分に同一
符号を付して説明は省略する。
【0042】以上の構成により、スライダブロツク62
は駆動軸66の軸方向には移動可能であるが、駆動軸6
6の軸回りの回転は防止される。
【0043】以上の各実施の形態のアクチエ−タにおい
て、駆動軸に形成される平面部や溝を、軸方向に対して
平行以外の直線や曲線を描くように形成することで、ス
ライダブロツク62に複雑な動きを与えることができ
る。以下、これについて、図9に示す第5の実施の形態
に変更を加えたものにより説明する。
【0044】図11乃至図14は駆動軸66に形成され
る断面円弧状の溝の形状を示す駆動軸の展開図である。
図11に示すように軸方向に対して傾斜した溝66bを
形成したときは、スライダブロツク62が軸方向に移動
するにつれてスライダブロツク62を回転させることが
できる。移動距離と回転角度は直線関係にある。
【0045】図12に示すように、軸方向に対して湾曲
させた溝66cを形成したときは、スライダブロツク6
2が軸方向に移動するにつれてパツド68の半球状の突
起68dが駆動軸66の円弧状の溝66aに沿つて移動
するからスライダブロツクを回転させ、また元の角度位
置に復帰させることができる。
【0046】図13に示すように、両端では軸方向に対
して平行に、中央部分では駆動軸の円周方向全面に広が
る溝66dを形成した場合は、スライダブロツク62が
軸方向に移動するにつれてパツド68の半球状の突起6
8dが駆動軸の両端部で規制され、中央部分では規制さ
れないから、スライダブロツク62は駆動軸の端部では
所定の回転位置に規制され、中央部分では自由に回転可
能となる。
【0047】図14に示すように、両端では重なり、中
央部分では2つに分かれた溝66eを形成した場合は、
スライダブロツク62が例えば左から右方向に移動する
ときとこれと逆方向に移動するときとで、パツド68の
半球状の突起68dが駆動軸の異なる溝66e1又は6
6e2に沿つて移動するから、スライダブロツク62に
軸方向に対して異なる回転を与えることができる。
【0048】なお、上記した第1乃至第5の実施の形態
のアクチエ−タの動作は、いずれも従来例として説明し
たアクチエ−タと同じく、圧電素子に図18の(a)或
いは図18の(b)に示すような鋸歯状波駆動パルスを
印加して伸縮変位を発生させて圧電素子に結合した駆動
軸に速度の異なる往復振動を発生させ、駆動軸に摩擦結
合したスライダブロツクを連続的に所定の方向に移動さ
せるものであつて、従来例のアクチエ−タの駆動動作と
格別相違する点はないので、詳細な説明は省略する。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明の電気機械
変換素子を使用した駆動装置は、電気機械変換素子に駆
動パルスを印加して伸縮変位を発生させることにより駆
動部材に速度の異なる往復振動を発生させ、駆動部材に
摩擦結合した被駆動部材を所定方向に移動させる電気機
械変換素子を使用した駆動装置において、駆動部材に、
その駆動部材の軸心に対して軸回り方向に所定の回転角
度位置に被駆動部材を保持する保持手段を備えたもので
ある。
【0050】これにより、別部材の案内軸や案内軸に係
合する案内部材を設けるなどして部品点数を増加させる
ことなしに、被駆動部材を駆動部材の軸心に対して軸回
り方向に所定の回転角度位置に保持することができ、駆
動性能を維持しつつ被駆動部材を円滑に駆動することが
できる電気機械変換素子を使用した駆動装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のアクチエ−タを
構成部材に分解した斜視図。
【図2】図1のアクチエ−タの組み立て状態を示す斜視
図。
【図3】第2の実施の形態のアクチエ−タを構成部材に
分解した斜視図。
【図4】図3のアクチエ−タの組み立て状態を示す斜視
図。
【図5】図1のアクチエ−タのスライダブロツク部分の
断面図。
【図6】図3のアクチエ−タのスライダブロツク部分の
断面図。
【図7】第3の実施の形態のアクチエ−タのスライダブ
ロツクの分解斜視図。
【図8】第4の実施の形態のアクチエ−タのスライダブ
ロツクの分解斜視図。
【図9】第5の実施の形態のアクチエ−タのスライダブ
ロツクの分解斜視図。
【図10】図9に示すスライダブロツクの正面図、側面
図及び平面図。
【図11】第5の実施の形態のアクチエ−タの駆動軸の
溝の形状の変形例を説明する展開図(その1)。
【図12】第5の実施の形態のアクチエ−タの駆動軸の
溝の形状の変形例を説明する展開図(その2)。
【図13】第5の実施の形態のアクチエ−タの駆動軸の
溝の形状の変形例を説明する展開図(その3)。
【図14】第5の実施の形態のアクチエ−タの駆動軸の
溝の形状を説明する展開図(その4)。
【図15】従来のアクチエ−タを構成部材に分解した斜
視図。
【図16】従来のアクチエ−タの組み立て状態を示す斜
視図。
【図17】従来のアクチエ−タの摩擦結合部の構成を示
す断面図。
【図18】駆動パルスの波形を説明する図。
【符号の説明】
10 アクチエ−タ 11 フレ−ム 12 スライダブロツク 12a 開口部 13、14 支持ブロツク 15 圧電素子 16 駆動軸 18 パツド 19 板ばね 32 スライダブロツク 32 スリツト 33 ねじ 42 スライダブロツク 46 駆動軸 48 パツド 52 スライダブロツク 56 駆動軸 58 パツド 62 スライダブロツク 66 駆動軸 68 パツド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機械変換素子と、 前記電気機械変換素子の一端に固着結合され、該電気機
    械変換素子を固定する固定部材と、 前記電気機械変換素子の他端に固着結合され、該電気機
    械変換素子とともに変位する駆動部材と、 前記駆動部材に摩擦結合した被駆動部材と、 前記電気機械変換素子に伸縮変位を与える駆動パルス発
    生手段と、 駆動制御手段を備え、 前記駆動制御手段の制御の下に電気機械変換素子に駆動
    パルスを印加して伸縮変位を発生させることにより駆動
    部材に速度の異なる往復振動を発生させ、該駆動部材に
    摩擦結合した被駆動部材を所定方向に移動させる電気機
    械変換素子を使用した駆動装置において、 前記駆動部材は、前記駆動部材の軸心に対して軸回り方
    向に所定の回転角度位置に被駆動部材を保持する保持手
    段を有することを特徴とする電気機械変換素子を使用し
    た駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部材は、駆動部材の軸方向の断
    面が円の周辺部の一部を欠いた断面形状を備え、駆動部
    材の前記一部を欠いた部分で被駆動部材と摩擦結合する
    ことを特徴とする請求項1記載の電気機械変換素子を使
    用した駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材の軸方向の断面形状は、円
    の周辺部の一部を直線状に切欠いた断面形状であること
    を特徴とする請求項2記載の電気機械変換素子を使用し
    た駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動部材の軸方向の断面形状は、円
    の周辺部の一部を略V字状に切欠いた断面形状であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電気機械変換素子を使用
    した駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動部材の軸方向の断面形状は、円
    の周辺部の一部を円弧状に切欠いた断面形状であること
    を特徴とする請求項2記載の電気機械変換素子を使用し
    た駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動部材は、前記駆動部材の軸心方
    向の異なる位置に対応して異なる軸回り方向の回転角度
    位置に被駆動部材を保持できる案内部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電気機械変換素子を使
    用した駆動装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306841A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Konica Minolta Opto Inc 駆動装置及び駆動装置ユニット
JP2009296797A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Olympus Corp 慣性駆動アクチュエータ
US7772743B2 (en) 2006-01-13 2010-08-10 Taiyo Yuden Co., Ltd. Piezoelectric drive unit and piezoelectric drive element
US7923898B2 (en) 2007-11-08 2011-04-12 Taiyo Yuden Co., Ltd. Piezo drive system
CN105356789A (zh) * 2015-12-11 2016-02-24 中国科学院重庆绿色智能技术研究院 利用同步机械开关将往复振动转化为单向运动的装置及控制方法

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