JPH11183775A - 光学機器及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

光学機器及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JPH11183775A
JPH11183775A JP9350965A JP35096597A JPH11183775A JP H11183775 A JPH11183775 A JP H11183775A JP 9350965 A JP9350965 A JP 9350965A JP 35096597 A JP35096597 A JP 35096597A JP H11183775 A JPH11183775 A JP H11183775A
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lens
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correction data
cam
unit
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Seiya Ota
盛也 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変倍レンズとフォーカスレンズとを理論的な
カム軌跡に沿って制御する際、製造誤差等によるカム軌
跡のズレを補正して高精度な制御を行う。 【解決手段】 理論的なカム軌跡(記憶カム軌跡)bと
測定によって得た誤差による真のカム軌跡aとの差分軌
跡cを求め、これをカム補正データとして記憶してお
き、レンズ制御を行う際に理論的なカム軌跡bを上記補
正データで補正しながら制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学機器に関し、特
にフォーカスや変倍の際に光軸上を移動する移動レンズ
群を有する光学系(撮影光学系)、例えば単一焦点距離
の撮影レンズやズームレンズ等の光学系を備えたビデオ
カメラ、銀塩カメラ、或いは電子スチルカメラ等の光学
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来リアアフォーカスズームタイプのレ
ンズの場合、変倍を行うバリエータと焦点調節を行うフ
ォーカスレンズの光軸上の停止位置は被写体距離毎に図
2に示すようになる(以下これらの曲線を「カム軌跡」
と称する)。図2において、例えば被写体距離が無限遠
(また2m)のとき、バリエータがワイドからテレへ光
軸上を移動すると、フォーカスレンズ(RRレンズ)は
光軸上物体側へ凸状の軌跡であるY00(又はY2)に
沿って移動する。このように従来、ワイドからテレ、又
はテレからワイドへズーミングするときには、被写体距
離に応じて上記カム軌跡をトレースするように、バリエ
ータとフォーカスレンズを駆動制御することにより、ピ
ントずれのない良好な画像を得るようにしていた。つま
り従来のカムトレースは記憶カム軌跡をたどる作業だけ
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら光学系及
びメカ系は一般に製造誤差が発生し、理論上求められる
記憶カム軌跡と一致させることは困難である。また一致
させるために光学系及びメカ系に高精度を要求すること
も製品として現実的でない。それに加え、従来の技術及
びカメラの精度では、ある程度の幅がボケとして眼で認
識できなかったが、近年及び将来的にますます高画質
化、高倍率化が進むとボケとして容易に認識できてしま
うことも重要な問題である。更にいかに高精度のカムト
レースを少ない労力及びコストで行うことができるかが
極めて重要な課題である。
【0004】そこで本発明は、少ない労力で低コストな
方法による高精度なカムトレースを行うことを目的とす
るすものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による光学機器に
おいては、光軸上を移動する移動レンズを含む光学系に
より所定面上に物体像を形成する光学機器において、上
記移動レンズを駆動するレンズ駆動手段と、上記移動レ
ンズの位置を制御する制御情報を記憶する第1の記憶手
段と、上記第1の記憶手段の制御情報を補正する補正デ
ータを記憶する第2の記憶補正手段と、上記第1の記憶
手段の制御情報と上記第2の記憶手段の補正データとに
基づいて上記レンズ駆動手段を制御する制御手段とを設
けている。
【0006】本発明による記憶媒体においては、移動レ
ンズの位置を制御する制御情報とこの制御情報を補正す
る補正データとを用いて上記移動レンズの駆動を制御す
る手順を実行するためのプログラムを記憶している。
【0007】本発明による他の記憶媒体においては、移
動レンズの位置を制御するための理論上の制御情報と真
の制御情報との差の情報を記憶している。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明による光学機器の第
1の実施の形態を示す要部概略図である。図1におい
て、1は光学系であり、4つのレンズ群より成る4群構
成のリアフォーカスズームレンズ(以下“RFZレン
ズ”と称する)より成っている。RFZレンズ1は固定
レンズ群である第1のレンズ群(以下“前玉”と称す
る)101、変倍機能を有する移動レンズ群である第2
のレンズ群(以下“バリエータ”と称する)102、固
定レンズ群である第3のレンズ群(以下“アフォーカル
と称する)103、そして移動レンズ群であり且つフォ
ーカス機能とバリエータ102による変倍に伴う結像面
変動を補正するコンベンセータとしての機能を有する第
4のレンズ群(以下“RR”と称する)104より構成
されている。Pは光学系1の光軸である。
【0009】尚、実際には上記各レンズ群は複数枚のレ
ンズで構成されていて、例えば本実施の形態において
は、前玉101は3枚、バリエータ102は3枚、アフ
ォーカル103は1枚、RR104は2枚、合計9枚の
レンズで構成されているが、各レンズ群の構成枚数につ
いては、特に限定するものでない。
【0010】102aは、バリエータ102を保持する
ための保持部材(以下“V移動環”と称する)、104
aは、RR104を保持するための保持部材(以下“R
R移動環”と称する)であり、ガラス繊維の混合された
ポリカーボネート等のプラスティック材料使用して金型
による成形、又は切削加工により製作されている。2
は、上記各レンズ群の保持部材(以下“鏡筒”と称す
る)であり、ポリカーボネート等のプラスティック材料
を使用して金型による成形又は切削加工により製作され
ている。
【0011】尚、鏡筒2や移動環102a、104a
は、上記以外に例えばアルミニウム、チタン等の金属材
料をダイカスト成形したものや、ダイカスト成形後に2
次加工によって製作したもの、又はブロックから直接切
削加工したものでもよい。さらに鏡筒2は、いくつかの
部材に分けて形成したものでもよく、例えば光軸Pに対
して平行又は垂直に分割した複数部材から形成してもよ
い。
【0012】101a、103aは、前玉101及びア
フォーカル103を鏡筒2に固定する保持部材である。
尚、前玉101、アフォーカル103は鏡筒2に接着等
で直接固定してもよい。18はCCD等の光電変換素子
である。
【0013】3は光電変化素子18に入射する光量を調
節するための機械式の絞り部材であり、iGメータまた
はステップモータ等から成る絞り駆動部7により絞り羽
根3aを光軸105に略垂直に駆動することによりよ
り、開口部3bの面積を可変としている。9は絞りエン
コーダであり、iGメータの回転角度を検出する。22
は絞りエンコーダ9からの信号を検出する検出回路、1
6は絞り駆動回路、20は絞り制御部である。機械式の
絞り部材3と絞り駆動部7及び絞りエンコーダ9により
絞りユニットを構成している。絞りユニットはこれに限
定するものでなく電気化学作用により光の透過率を制御
するエレクトロクロミー機能等を有する所謂物性絞りで
あってもよい。
【0014】4は、光電変換素子18の前に設置したフ
ィルタユニットであり、水晶等の光学的ローパスフィル
タ4a、赤外遮断フィルタ4bから構成されている。各
フィルタ4a、4bは光電変換素子18の直前に一体的
に設置しているが、各々別体で配置してもよく、あるい
は各フィルタ4a、4bの機能を発揮できるRFZレン
ズ1の任意の位置に配置してもよい。
【0015】5、6は移動レンズ群102、104をそ
れぞれ駆動するためのステップモータ等を含むレンズ駆
動部である。5a、6aは表面に所定のピッチでネジが
切られているリードスクリューネジである。102b、
104bはラックであり、V移動環102a、RR移動
環104aとそれぞれ一体的に形成されている。このラ
ック102b、104bはリードスクリューネジ5a、
6aとかみ合っており、ステップモータ5、6が正逆転
することにより、V移動環102a、RR移動環104
aが光軸Pに平行に移動し、バリエータ102とRR1
04とが光軸Pに沿って平行に移動する。
【0016】8a、10aはフォトインターラプタ、8
b、10bは遮光板であり、それぞれV移動環102
a、RR移動環104aと一体的に金型等又は切削加工
により成形されている。この遮光板8b、10bが、V
移動環102a、RR移動環104aの移動によってフ
ォトインターラプタ8a、10aの位置へくるとフォト
インターラプタ8a、10aからの信号が変化し、この
変化を検出することでバリエータ102及びRR104
の基準位置(以下“レンズ初期リセット位置”と称す
る)を決定する。本実施の形態においては、上記レンズ
初期リセット位置に対して上記ステップモータを駆動す
るための駆動パルス数をカウントすることにより、各レ
ンズの初期リセット位置からの相対位置情報を検出す
る。21、23はフォトインターラプタ8a、10aか
らの信号を検出する検出回路である。
【0017】本実施の形態においては、レンズ初期リセ
ット位置検出手段として上記フォトインターラプタと遮
光板との組み合わせを採用しているが、これに代わって
例えばホール素子とマグネットとの組み合わせや、PS
DとiREDとの組み合わせ等を用いてもよい。また、
本実施の形態においては、ステップモータと上記レンズ
初期リセット位置検出手段との組み合わせを採用した
が、ボイスコールモータ、DCモータ等と、磁気抵抗効
果素子とマグネット等の組み合わせによるレンズ位置検
出手段との組み合わせでもよい。
【0018】13は全体的な制御を行う制御部、15、
17はレンズ駆動部5、6を駆動するためのレンズ駆動
回路である。19は、光電変換素子18からの出力信号
を処理して画像信号として出力するカメラプロセス部で
ある。14はバリエータ102及びRR104を制御す
る図2に示す制御情報が格納される記憶部、25は上記
制御情報を補正するカム補正データを格納する本発明に
よる記憶媒体を構成する補正データ記憶部である。
【0019】11はズームスイッチであり、広角側(以
下“WIDE”と称する)へズーミングしたいときには
ズームスイッチ11aを、望遠側(以下“TELE”と
称する)へズーミングしたいときには11bを押すこと
より、バリエータ102とRR104を制御部13から
の駆動信号により駆動してズーミングを行う。24は電
源部である。
【0020】図2に被写体距離毎にバリエータ102と
RR104の光軸上の停止位置をブロックしたカム軌跡
を示す。RFZレンズ1はフォーカス状態を維持しつつ
変倍を行うために、被写体距離毎にバリエータ102の
光軸上のレンズ停止位置、すなわちズーム位置に対して
RR104の光軸上の停止位置が決まっている。図2に
おいて、例えば被写体距離が無限遠(又は2m)のと
き、バリエータ102がWIDEからTELEへ光軸上
で移動するとRRレンズ104は、光軸P上で物体側凸
状の軌跡である曲線Y00(又はY2)に沿って移動す
る。記憶部14は上記カム軌跡を制御情報として格納し
ている。
【0021】図3は理論上求められるカム軌跡(記憶カ
ム軌跡)aと実際の製造後の真のカム軌跡bとを比較し
たものである。ここでカムのたどる被写体距離は任意と
する。図3からわかるように、理論上のカム軌跡bと実
際にたどるカム軌跡aとに図示のように差が生じる。そ
の差分を軌跡として示したのが差分軌跡cである。この
差分軌跡cをカム補正データとして補正データ記憶部2
5に記憶させておけば、実際のカム軌跡と一致させるこ
とができ、ボケの発生しない高精度なカムトレースを実
現することができる。即ち、理論上のカム軌跡はカムの
中心値としてそのまま持ち、さらに前述した製造誤差な
どによるカム軌跡のズレの補正を行うためにカム補正デ
ータを持つことにより、高精度なカムトレースを行うこ
とができる。
【0022】図4は実際の処理の流れを示したフローチ
ャートである。初めに電源部24により電源が投入され
る(ステップS10)。次にフォトインターラプタ8
a、10bからの信号を検出回路21、23を通して読
み込む(ステップS11)。次に制御部13において、
各々読み込んだ信号に応じた方向即ち検出回路21、2
3からの信号が、highのときはlowとなる方向
へ、lowのときはhighとなる方向へバリエータ1
02とRR104を各々駆動する(ステップS12)。
そして各インターラプタ8a、10aからの信号が変化
したか否かを判定し(ステップS13)、信号が変わら
なければそのまま駆動を続け、信号が変われば(ステッ
プS14)へ進む。
【0023】次に各インターラプタ8a、10aからの
信号が変化した時のバリエータ102とRR104の位
置をそれぞれ初期リセット位置とする(ステップS1
4)。そして、この信号が変化した位置でバリエータ1
02とRR104を停止させて、制御部13内のバリエ
ータ102とRR104の各カウンタをクリアする(ス
テップS15)。このカウンタは、バリエータ102と
RR104の駆動パルスをカウントするものであり、こ
れによってバリエータ102とRR104の初期リセッ
ト位置からの相対的な現在位置を検出する。
【0024】次にズームスイッチ11が押されているか
否かをチェックする(ステップS16)。ズームスイッ
チ11aが押されているときはWIDE方向へズーミン
グされ、ズームスイッチ11bが押されているときはT
ELE方向へズーミンングが行われる。押されていない
場合はズーミングしない(ステップS17)。
【0025】以下、TELE方向にズーミングされる場
合についてのみ説明するが、WIDE方向でも全く同様
のルーチンなので説明は省略する。上記カウンタよりバ
リエータ102の位置PVを読み出して、バリエータ1
02がどの分割領域にいるかサーチし、現在のバリエー
タ102のいる領域PVVを決める(ステップS1
8)。同様にして、カウンタよりバリエータ102のい
る領域PVVに対応するRR104代表位置データPR
Rを読み出す(ステップS19)。
【0026】次に補正データ記憶部25からカム補正デ
ータを読み出す(ステップS20)。そしてRRやバリ
コータの位置、又は至近側への補正か無限側への補正か
を含めて補正量の計算を行い、補正量Tを算出する。
(ステップS21)。次に式(1)の演算 PPRT=T+PRR ………(1) を行って繰り出し量PRRTを算出する(ステップS2
2)。尚、実際のカムが理論値と一致している場合はT
=0になる。そして上記算出データに応じてバリエータ
102とPP104をそれぞれ駆動する(ステップS2
3)。
【0027】以上のズーミングの動作についての説明
は、ズーミング中オートフォーカスを作動させないこと
を前提として説明したが、作動させても支障のないこと
は明らかである。
【0028】本実施の形態によれば、例えば理論上のカ
ム軌跡と実際のカム軌跡とのズレが量産のロットである
定量的な傾向を持つ場合、あらかじめその量をカム補正
データとして補正データ記憶部25に記憶しておくこと
で、従来のように理論上のカム軌跡のみをトレースする
よりもはるかに高精度なカムトレース実現をすることが
できる。また、カム補正データ25を書き換え可能な記
憶装置に記憶させておくようにすれば量産のロットに応
じて容易に変更が可能で、労力、日程、コスト上極めて
効果を発揮することになる。尚、構成としては着脱可能
なカメラ装置及びレンズ装置からなる構成であってもよ
い。
【0029】図5は本発明の第2の実施の形態を示すブ
ロック図で、図1と同一部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。図5において26はカム補正ON
/OFF部である。これは外部スイッチであっても、書
き換え可能な記憶装置であってもよい。本実施の形態
は、カム補正を行わなくても十分に性能が出る場合、あ
るいは理論上のカム軌跡と実際のカム軌跡とを比較する
際の測定を行う場合等、任意にカム補正のON/OFF
を選択する必要が諸般の事情により発生した場合に容易
に対応することができるようにすることが目的である。
【0030】図6に処理のフローチャートを示す。図6
は図4のフローチャートにおけるステップS19の次に
ステップS19aを追加したものであり、他の部分の処
理は図4と同じであるので説明は省略する。ステップS
19aではカム補正を行うか行わないかを判定し、行わ
ない場合はそのままステップS22に進んでRR繰り出
し量を計算し、カム補正を行う場合はステップS20で
その補正データを読み出す。ここでステップS19aに
おける判定はあらかじめ書き換え可能な記憶装置に記憶
させておいたり、あるいはバリエータやRRの位置から
判定してもよい。
【0031】図7は本発明の第3の実施の形態を示すも
のでレンズ交換可能なビデオカメラの構成を示すもので
ある。図7において、レンズユニット115は接点13
1、132を介してカメラ本体116に着脱可能に電気
的、機械的に接続されている。
【0032】被写体からの光束は、固定されている第1
のレンズ群201、変倍を行う第2のレンズ群であるバ
リエータレンズ群202、絞り203、固定されている
第3のレンズ群204、ピント調節機能と変倍によるピ
ント面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4
のレンズ群であるフォーカスレンズ群200を通って、
3原色中の赤の成分はCCD等の撮像素子128に、緑
の成分はCCD等の撮像素子129に、青の成分はCC
D等の撮像素子130の上にそれぞれ結像される。バリ
エータレンズ群102及び、フォーカスレンズ群200
はエンコーダ等の絶対位置検出装置202A、200A
により各々絶対位置が検出され、その検出情報はレンズ
マイコン110内へ供給される。
【0033】各撮像素子上のそれぞれの像は光電変換さ
れ増幅器105、106、107でそれぞれ最適なレベ
ルに増幅され、カメラ信号処理回路108へと入力され
て標準テレビ信号に変換されると同時に、AFの情報は
AF評価値として本体マイコン109のデータ読み出し
プログラム121によってデータとして読み出される。
【0034】本体マイコン109が読み出したAF評価
値は、不図示のAFスイッチのON/OFF、ズームス
イッチの状態等のカメラ側スイッチの情報と合わせて、
カメラ側接点131、レンズ側接点132を通りレンズ
マイコン110へ転送される。レンズマイコン110で
は、本体マイコン109から情報によりズームスイッチ
が押されている時は、バリエータレンズ群202をテレ
またはワイドの押されている方向に駆動すべく、ズーム
モータドライバ112に信号を送ることで、ズームモー
タ111を介してバリエータレンズ群102を駆動す
る。これと同時に、レンズマイコン110にあらかじめ
記憶されたレンズカムデータ125に基づき制御部12
4のプログラムを用いてフォーカスモータドライバ11
4に信号を送り、フォーカスモータ113を介してフォ
ーカスレンズ群200を動かすことで、ピント移動のな
い変倍動作を行うことができる。
【0035】この図7のように、変倍レンズ(バリエー
タレンズ)より補正レンズ(フォーカスレンズ)が光軸
後方にあるタイプでは、変倍時での合焦を維持させた状
態での補正レンズの制御位置は被写体距離によって変化
することになり、レンズカムデータ125は図8に示す
ように、バリエータレンズ群202の複数の絶対位置ご
とであって、かつ被写体距離の絶対位置ごと(例えば図
8の1m、2mごと)にフォーカスレンズ群200の位
置を記憶しており、制御部124のプログラムは位置検
出装置202A、200Aにより検出されたバリエータ
レンズ群102及びフォーカスレンズ群200の絶対位
置情報により選択されるレンズカムデータ125を用い
てフォーカスモータ113の回転方向及び回転速度を決
定する。
【0036】カメラ本体側のAFスイッチがONの場合
は、レンズマイコン110内のAF制御部123が、本
体マイコン109からのAF評価値が最大になるように
制御部124及びモータ制御部126を介してフォーカ
スモータドライバ114に信号を送り、フォーカスレン
ズ群200のみを動かすことで自動焦点調節動作を行
う。
【0037】本実施の形態においては、レンズ交換可能
なビデオカメラにおいて、前述したカムトレースの演算
をレンズマイコン127で行うようにしている。従っ
て、処理は第1の実施の形態による図4のフローチャー
トと同一に行われる。
【0038】図9は本発明の第4の実施の形態を示すも
ので、図7に外部スイッチ書き換え可能な記憶装置から
成るカム補正ON/OFF部124を設けたものであ
る。本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様に
カム補正を行わなくても十分に性能が出る場合、あるい
は理論上のカム軌跡と実際のカム軌跡とを比較する際に
測定を行う場合等、任意にカム補正のON/OFFを選
択する必要が諸般の事情により発生した場合に容易に対
応することができる。処理については図6と同一に行わ
れる。
【0039】尚、図1、図5、図7、図9の各機能ブロ
ックによるシステムは、ハード的に構成してもよく、ま
た、CPUやメモリ等から成るマイクロコンピュータシ
ステムに構成してもよい。マイクロコンピュータシステ
ムに構成する場合、上記メモリは本発明による記憶媒体
を構成する。この記憶媒体には、図4、図6のフローチ
ャートに示す処理を実行するためのプログラムが記憶さ
れる。またこの記憶媒体及び補正データ記憶部25とし
ての記憶媒体としてはROM、RAM等の半導体メモ
リ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒体等を用いて
よく、これらをCD−ROM、フロピィディスク、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード等して用いてよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来から
用いられる制御情報をそのまま持つと共に、さらに製造
誤差などによるズレの補正を行うための補正データを持
ち、これらを用いてレンズ駆動を制御することにより、
少ない労力及び低コストで高精度なレンズ制御を行うこ
とができる。また、これによって将来的に高画質化、高
倍率化が進んだ場合にもボケとして容易に認識できてし
まう課題も克服することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】カム軌跡を示す特性図である。
【図3】カム補正データを説明するための特性図であ
る。
【図4】第1の実施の形態のフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態を示す構成図である。
【図6】第2の実施の形態のフローチャートである。
【図7】第3の実施の形態を示す構成図である。
【図8】第3の実施の形態のレンズ位置を示す特性図で
ある。
【図9】第4の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
102 第2のレンズ群(バリエータ) 104 第4のレンズ群(RR) 5、6 レンズ駆動部 11 ズームスイッチ 13 制御部 14 記憶部 15、17 レンズ駆動回路 18 光電変換素子 21、23 レンズ駆動回路 25 補正データ記憶部 26 補正ON/OFF部 200 フォーカスレンズ群 202 バリエータレンズ群 115 レンズユニット 116 カメラ本体 109 本体マイコン 110 レンズマイコン 111、113 モータ 112、114 モータドライバ 128、129、130 撮像素子 131、132 接続点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸上を移動する移動レンズを含む光学
    系により所定面上に物体像を形成する光学機器におい
    て、 上記移動レンズを駆動するレンズ駆動手段と、 上記移動レンズの位置を制御する制御情報を記憶する第
    1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段の制御情報を補正する補正データを
    記憶する第2の記憶補正手段と、 上記第1の記憶手段の制御情報と上記第2の記憶手段の
    補正データとに基づいて上記レンズ駆動手段を制御する
    制御手段とを設けたことを特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 上記制御手段が、上記第2の記憶手段の
    補正データを使用するか使用しないかを選択する選択手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  3. 【請求項3】 上記第2の記憶手段は、書き換え可能な
    記憶装置であることを特徴とする請求項1記載の光学機
    器。
  4. 【請求項4】 上記補正データは、理論的な制御情報と
    真の制御情報との差の情報であることを特徴とする請求
    項1記載の光学機器。
  5. 【請求項5】 上記物体像を撮像する撮像手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  6. 【請求項6】 上記物体像を撮像する撮像手段を有する
    カメラ部と、 上記制御手段を有し上記カメラ部に着脱可能に接続させ
    るレンズ部とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    光学機器。
  7. 【請求項7】 移動レンズの位置を制御する制御情報と
    この制御情報を補正する補正データとを用いて上記移動
    レンズの駆動を制御する手順を実行するためのプログラ
    ムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 【請求項8】 上記補正データを用いるか否かを選択す
    る手順を実行するためのプログラムを記憶した請求項7
    記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】 上記補正データは、移動レンズの位置を
    制御するための理論上の制御情報と真の制御情報との差
    の情報であることを特徴とする請求項7記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 移動レンズの位置を制御するための理
    論上の制御情報と真の制御情報との差の情報を記憶した
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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