JPH0593832A - プラスチツクレンズの温度補償機構 - Google Patents

プラスチツクレンズの温度補償機構

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JPH0593832A
JPH0593832A JP25630291A JP25630291A JPH0593832A JP H0593832 A JPH0593832 A JP H0593832A JP 25630291 A JP25630291 A JP 25630291A JP 25630291 A JP25630291 A JP 25630291A JP H0593832 A JPH0593832 A JP H0593832A
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JP
Japan
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lens
focus
zoom
temperature
change
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JP25630291A
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English (en)
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Minoru Takami
高見  穣
Masahiko Tanitsu
雅彦 谷津
Takesuke Maruyama
竹介 丸山
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のプラスチックレンズを用いたズームレン
ズを提供する。 【構成】温度変化を検出してピントを移動する機構を設
け、温度変化に応じてピントの位置を制御し、かつズー
ムレンズ1の情報を用いてピントの位置の制御量を調整
する制御回路7を設ける。 【効果】プラスチックレンズ3の温度の変化によるピン
トのずれを打ち消すことができ、又、ズーム操作によっ
てもピントのずれを打ち消すことができるため、ズーム
レンズ1にプラスチックレンズ3を適用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラなどに用
いて好適なズームレンズに係り、特に、レンズ系にプラ
スチックレンズを用い、レンズ系を移動する機構を設け
たズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラスチックレンズを用いたズー
ムレンズは、例えば、特公昭61−34644号公報に
記載されているように、プラスチックレンズが温度変化
により変形しても凸レンズ及び凹レンズそれぞれに適用
し、全系での温度変化による焦点距離の変化を打ち消し
あうようにすることで、レンズ系全体でのピントの位置
の変化が、問題とはならない量となるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、プラ
スチックを用いたレンズすべてに適用し条件を成立する
必要があるため、複数のレンズからなるズームレンズに
三枚以上のプラスチックレンズを用いる上で大きな障害
となる問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術に依らず複
数のプラスチックレンズを用いたズームレンズを実現す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、温度変化を検出してピントを移動する機構を設け、
温度変化に応じてピントの位置を制御することにより達
成される。
【0006】又、プラスチックレンズを用いたズームレ
ンズの焦点距離などの情報を用いてピントの位置の制御
量を調整することにより達成される。
【0007】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0008】本発明では、温度変化を検出することで温
度変化によるプラスチックレンズの屈折率の変化による
レンズ系全体のピントの変化を検出することができ、こ
のピントの変化と逆の方向にピントを移動する機構を設
けたことで、温度変化に応じてピントの位置を制御する
ことで温度変化によるプラスチックレンズの屈折率の変
化によるピントの位置の変化を相殺する事により、温度
に依らず常に一定のピントの位置を保つことができ、複
数のプラスチックレンズをなんら制約条件無しに使うこ
とができるようになる。
【0009】又、ズーム操作により焦点距離の変わるズ
ームレンズの情報を用いて、ピントの位置の相殺する量
を変化することでズームレンズを構成するすべてのレン
ズにプラスチックレンズを適用することができるように
なる。
【0010】
【実施例】本発明の第一実施例のズームレンズを図1な
いし図4により説明する。
【0011】図1は、本発明の第一実施例を示すブロッ
ク図である。
【0012】以下、本実施例の構成について説明する。
【0013】1は複数のレンズ2からなるズームレン
ズ。3はプラスチックレンズ。4はピントを移動するた
めのフォーカスレンズ群。5はフォーカスレンズ群を光
軸方向に移動するためのステッピングモータ。6はステ
ッピングモータ5に回転のための信号を与える駆動回
路。7は駆動回路6を通してステッピングモータを制御
する制御回路。8はズームレンズ1と同じ環境におかれ
た温度検出器。9は温度検出器からのアナログ信号をデ
ジタル信号に換える変換器。10はズームレンズの絞り
値を検出する絞り値検出器。11はズームレンズ1を構
成しているレンズ群の内、変倍作用を受け持つズームア
フォーカルレンズ群。12はズームアフォーカルレンズ
群の中でズーム操作に依らずズームアフォーカルレンズ
群のピント位置を一定に保つコンペンセータレンズであ
る。13はズームレンズによる被写体(図示せず)の像
を結像させる撮像素子である。14はズームアフォーカ
ルレンズ群の倍率であるズーム位置を検出するためのズ
ーム位置検出である。
【0014】以上の構成において、以下、動作を説明す
る。
【0015】ズームレンズ1は、ズームアフォーカルレ
ンズ群11によりズーム動作を行う。このとき、コンペ
ンセータレンズ12によりズームアフォーカルレンズ群
11の像面の位置はズーム動作に依らず一定となる。本
実施例では、プラスチックレンズ3を二枚用いており、
コンペンセータレンズ群12より撮像素子側に配置され
ている。フォーカスレンズ群4はピントを移動すること
ができ、被写体の距離に応じて移動することで任意の距
離にある被写体の像を、撮像素子13上に形成すること
により自由にピントを合わせることができる。ステッピ
ングモータ5を回転することで、フォーカスレンズ群4
が移動するようになっており、ステッピングモータ5の
回転を制御することで自由にフォーカスレンズ群4を移
動することができる。ステッピングモータ5の回転は、
駆動回路6を介してつながれた制御回路7により制御さ
れる。制御回路7には、ズーム位置検出14によるズー
ムアフォーカルレンズ群11からのズームレンズ1のズ
ーム位置の信号、ズームレンズ1の絞り(図示せず)に
設けられた絞り値検出器10からの絞りの状態を示す信
号、及びズームレンズ1に接して設けられた温度検出器
8からのズームレンズ1の温度を示す信号が入力されて
いる。この入力に応じて、制御回路7では、ピントが常
にあうようにフォーカスレンズ群4を移動している。
【0016】フォーカスレンズ群4の移動について、図
2を用いて更に詳細に説明する。
【0017】図2は、本実施例におけるズームレンズ1
に温度の変化が生じたときに、温度検出器8に依る制御
がない場合のピントのずれを示したグラフである。横軸
は温度の変化、縦軸は、ピントのずれの量を示す。本実
施例において、例えばTの温度変化があった場合、ピン
トはXだけずれる。このずれはズームの位置に依らず温
度のみに依存する。これより、フォーカスレンズ群4を
温度の変化に対して図2に示す常に一定の値だけピント
の位置をマイナスとするように制御を行う。これを図3
に示す。
【0018】図3は、温度がTだけ変化した状態で、ズ
ーム検出14から得たズームの位置に対するフォーカス
レンズ群4の補正量を示すグラフである。ズームの位置
に依らず、常に一定の値Xだけ補正を行う。本実施例に
おいて温度の変化がない場合のフォーカスレンズ群4の
移動は、被写体の距離が有限であるときは、ズームの位
置に応じてフォーカスレンズ群4の位置を変えるように
制御している。そのため、実際のフォーカスレンズ群4
の位置は、温度の変化によるピントの補正の量が加算さ
れた形となる。これを、図4を用いて説明する。
【0019】図4は、被写体の距離が有限なときの実際
のフォーカスレンズ群4の位置を示すグラフであり、縦
軸にフォーカスレンズ群4に与える位置、横軸にズーム
の位置を示す。図4中0で示したカーブが、温度の変化
がないときのフォーカスレンズ群4の位置である。Tで
示したカーブが、Tの温度変化がある時を示す。ズーム
の位置テレ端(長焦点距離の端)及びズームの位置ワイ
ド端(短焦点距離の端)のいずれも一定の補正量Xだけ
フォーカスレンズ群を動かすこととなり、温度変化のな
いときのカーブを平行移動した形となっている。又、本
実施例で、被写体の距離が無限遠方にある場合は、フォ
ーカスレンズ群4はズームの位置に依らず、常に、一定
の位置を保つこととなる。このため、温度の変化による
ピントのずれの補正も、ズームの位置に依らず図2に示
した一定の値だけ補正を行うこととなる。
【0020】以上述べた動作により、本実施例の効果を
説明する。
【0021】本実施例において、温度の変化を検出しフ
ォーカスレンズ群4の位置を、ピンとのずれを相殺する
ように制御することで、図2に示したプラスチックレン
ズの温度の変化により生じるピントのずれをなくすこと
ができる。
【0022】次に、本発明の第二の実施例について、図
5ないし図8を用いて説明する。
【0023】図5に本発明における第二の実施例を用い
たズームレンズのブロック図を示す。第一の実施例と異
なる構成は、プラスチックレンズ3が、ズームレンズ1
のズームアフォーカルレンズ群4の中で、かつ、ズーム
により移動するバリエータレンズ群15よりも前にある
ことである。
【0024】この構成で、動作を以下説明する。本実施
例における動作も、第一の実施例と同様であり、制御回
路内での処理が異なるのみである。これを、図6を用い
て説明する。
【0025】図6は、ズームレンズ1に温度変化が生じ
たときのピント位置の変化を、ズームアフォーカルレン
ズ群11のズーム位置の(a)がテレ端(長焦点端)及
び(b)がワイド端(短焦点端)のそれぞれについて示
したグラフである。同じ温度の変化Tであっても、テレ
端ではX1、ワイド端ではX2とピントのずれる量が異
なっている。このことから、フォーカスレンズ群4の補
正量もズームの位置によって異なることとなる。これを
図7に示す。
【0026】図7は、被写体の距離が有限なときのフォ
ーカスレンズ群4の位置とズームの位置を示すグラフで
ある。縦軸にフォーカスレンズ群4に与える位置、横軸
にズームの位置を示す。図7中0で示したカーブが、温
度の変化がないときのフォーカスレンズ群4の位置であ
る。Tで示したカーブが、Tの温度変化がある時を示
す。ズームの位置テレ端(長焦点距離の端)では補正量
X1だけフォーカスレンズ群を動かすことなり、ズーム
の位置ワイド端(短焦点距離の端)おいては補正量X2
だけフォーカスレンズ群を動かすこととなる。温度変化
のないときのカーブに一定の傾きを持った直線を足し合
わせた形となっている。これを、図8を用いて説明す
る。
【0027】図8は、図7のTで示したカーブと0で示
したカーブの差を現すグラフである。横軸にズームの位
置、縦軸にフォーカスレンズの位置をとっている。テレ
端ではX1の位置であり、ワイド端ではX2の位置だけ
補正をしていることがわかる。本図8では、フォーカス
レンズの位置は、ピントの補正量のマイナスとなってい
るため、これによりテレ端及びワイド端においてTの温
度変化が生じた際のピントのずれX1及びX2が相殺さ
れることとなる。また、ズームの位置の途中では、直線
的に温度に対する補正量が定まっている。本実施例で
は、これによりズームの位置が途中でも温度の変化によ
るピントのずれは問題とはならなかった。又、本実施例
でも、被写体の距離が無限遠方にある場合は、第一の実
施例と同様にフォーカスレンズ群4はズームの位置に依
らず常に一定の位置を保つこととなる。このため、温度
の変化によるピンとのずれの補正も、ズームの位置によ
らず図8に示した一定の値だけ補正を行うことで行う。
【0028】以上述べた動作により、本実施例の効果を
説明する。
【0029】本実施例において、温度の変化を検出しフ
ォーカスレンズ群4の位置を、ピンとのずれを相殺する
ように制御することで、図6に示したプラスチックレン
ズの温度の変化により生じるピントのずれをなくすこと
ができる。
【0030】次に、本発明の第三の実施例について、図
9〜図13を用い説明する。
【0031】図9に本発明における第三の実施例を用い
たズームレンズのブロック図を示す。第一の実施例と異
なる構成は、プラスチックレンズ3が、ズームレンズ1
のズームアフォーカルレンズ群4の中で、かつ、ズーム
により移動するバリエータレンズ群15の中にもあるこ
とである。
【0032】以上の構成において、動作を以下に説明す
る。本実施例における動作も、第一の実施例と同様であ
り、制御回路内での処理が異なるのみである。これを、
図10を用いて説明する。
【0033】図10は、ズームレンズ1に温度変化が生
じたときのピント位置の変化を、ズームアフォーカルレ
ンズ群11のズーム位置の(a)がテレ端(長焦点
端)、(c)がワイド端(短焦点端)及び(b)がテレ
端とワイド端の中間のそれぞれについて示したグラフで
ある。同じ温度の変化Tであっても、テレ端ではX1、
ワイド端ではX2、中間ではX3とピントのずれる量が
異なっている。このことから、フォーカスレンズ群4の
補正量もズームの位置によって異なることとなる。これ
を図11に示す。
【0034】図11は、被写体の距離が有限なときのフ
ォーカスレンズ群4の位置とズームの位置を示すグラフ
である。縦軸にフォーカスレンズ群4に与える位置、横
軸にズームの位置を示す。図11中0で示したカーブ
が、温度の変化がないときのフォーカスレンズ群4の位
置である。Tで示したカーブが、Tの温度変化がある時
を示す。ズームの位置テレ端(長焦点距離の端)では補
正量X1だけフォーカスレンズ群を動かすことなり、ズ
ームの位置ワイド端(短焦点距離の端)おいては補正量
X2だけフォーカスレンズ群を動かし、中間点では補正
量X3だけフォーカスレンズ群4を動かすこととなる。
温度変化のないときのカーブにズームの位置に合わせた
補正量を足し合わせた形となっている。これを、図12
を用いて説明する。
【0035】図12は、図11のTで示したカーブと0
で示したカーブの差を現すグラフである。横軸にズーム
の位置、縦軸にフォーカスレンズの位置をとっている。
テレ端ではX1の位置であり、ワイド端ではX2の位
置、中間点ではX3の位置だけ補正をしていることがわ
かる。本、図11においても、フォーカスレンズの位置
は、ピントの補正量のマイナスとなっているため、これ
によりテレ端、ワイド端及び中間点においてTの温度変
化が生じた際のピントのずれX1、X2及びX3が相殺
されることとなる。また、これら三点以外のズームの位
置の途中においては、直線的に温度に対する補正量が定
まっている。これら三点以外のズームの位置におけるピ
ントのずれを図13に示す。図13は、本発明を用いた
本実施例のズームレンズに温度の変化が生じたときのピ
ントのずれを示すグラフである。横軸はズームの位置、
縦軸はピントのずれを示す。テレ端、ワイド端及び中間
点ではピントのずれはないものの、三点以外のズームの
位置においてピントのずれが生じている。本実施例で
は、このズームの位置の途中における温度の変化による
ピントのずれは小さな量であり問題とはならなかった。
更に温度の変化によるピントのずれを低減するには、図
12に示した補正量のグラフにおいて中間の点の数を二
つ以上に増やすこと、若しくは二次以上の高次の関数で
補正量を与えることによりピントのずれを減らすことも
可能である。又、本実施例でも、被写体の距離が無限遠
方にある場合は、第一の実施例と同様にフォーカスレン
ズ群4はズームの位置に依らず常に一定の位置を保つこ
ととなる。このため、温度の変化によるピンとのずれの
補正も、ズームの位置に依らず図12に示した一定の値
だけ補正を行うことで行う。
【0036】以上述べた動作により、本実施例の効果を
説明する。
【0037】本実施例において、温度の変化を検出しフ
ォーカスレンズ群4の位置を、ピンとのずれを相殺する
ように制御することで、図10に示したプラスチックレ
ンズの温度の変化により生じるピントのずれをなくすこ
とができる。
【0038】更に、本発明の第四の実施例について、図
14〜図17を用いて説明する。
【0039】図14に本発明における第四の実施例を用
いたズームレンズのブロック図を示す。第三の実施例と
異なる構成は、ズームレンズ1のズームアフォーカルレ
ンズ群4の中からズームによるピントの位置の変化を補
正するコンペンセータレンズがない点である。
【0040】以上の構成において、動作を以下に説明す
る。本実施例における動作も、第三の実施例と同様であ
り、制御回路内での処理が異なるのみである。これを、
図15を用いて説明する。
【0041】図15は、フォーカスレンズ群4の位置と
ズームの位置を示すグラフである。縦軸にフォーカスレ
ンズ群4に与える位置、横軸にズームの位置を示す。ズ
ームの位置に対するフォーカスレンズ群4の位置は、コ
ンペンセータレンズのない本構成のズームレンズ1で
は、第一の実施例から第三の実施例とは異なる。このた
め温度の変化によるピントのズレも異なる。これを、図
16を用いて説明する。
【0042】図16は、ズームレンズ1に温度変化が生
じたときのピント位置の変化を、ズームアフォーカルレ
ンズ群11のズーム位置の(a)がテレ端(長焦点
端)、(c)がワイド端(短焦点端)及び(b)がテレ
端とワイド端の中間のそれぞれについて示したグラフで
ある。同じ温度の変化Tであっても、テレ端ではX1、
ワイド端ではX2、中間で最大の値X3とピントのずれ
る量が異なっている。このことから、フォーカスレンズ
群4の補正量も第三の実施例とは形が異なる。しかし、
本実施例でも、第三の実施例で用いた図12に示した補
正方法でズームの中間点をいれて図15に示したフォー
カスレンズ群4の位置に補正を行うことでピントの位置
の温度による変化は実用上問題のない量となる。これ
を、図17に示す。
【0043】図17は、本発明を用いた本実施例のズー
ムレンズに温度の変化が生じたときのピントのずれを示
すグラフである。横軸はズームの位置、縦軸はピントの
ずれを示す。テレ端、ワイド端及び中間点ではピントの
ずれはないものの、三点以外のズームの位置でピントの
ずれが生じている。本実施例では、このズームの位置の
途中における温度の変化によるピントのずれは小さな量
であり問題とはならなかった。また更には本実施例で
も、温度の変化によるピントのずれを低減するには、図
12に示した補正量のグラフにおいて中間の点の数を二
つ以上に増やすこと、若しくは二次以上の高次の関数で
補正量を与えることによりピントのずれを減らすことも
可能である。
【0044】以上述べた動作により、本実施例の効果を
説明する。
【0045】本実施例において、温度の変化を検出しフ
ォーカスレンズ群4の位置を、ピンとのずれを相殺する
ように制御することで、図16に示したプラスチックレ
ンズの温度の変化により生じるピントのずれをなくすこ
とができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、温度変化の検出器から
の温度の変化の信号によりプラスチックレンズの温度の
変化によるピントのずれを打ち消すことができる。
【0047】又、ズーム操作によっても温度の変化によ
るピントの変化が変わらないレンズ構成の場合は、容易
にピントのずれを打ち消すことができる。
【0048】ズーム操作によって温度の変化によるピン
トの変化が変わる場合レンズ構成の場合にも、ズームの
位置を示す信号を用いてピントのずれを打ち消すことが
できる。
【0049】又、三カ所以上のズームの位置を示す信号
を用いてピントのずれを打ち消すことで、より細かい補
正が可能であり、ズームレンズを構成する五つのレンズ
群のすべてにプラスチックレンズを適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックレンズの温度補償機構を
用いたズームレンズの第一の実施例のブロック図、
【図2】本発明の第一の実施例で補正を行うピントのず
れを示すグラフ、
【図3】本発明の第一実施例のフォーカスレンズの補正
量を示すグラフ、
【図4】本発明の第一実施例のフォーカスレンズの移動
量を示すグラフ、
【図5】本発明のプラスチックレンズの温度補償機構を
用いたズームレンズの第二実施例を示すブロック図、
【図6】本発明の第二実施例で補正を行うピントのずれ
を示すグラフ、
【図7】本発明の第二実施例のフォーカスレンズの移動
量を示すグラフ、
【図8】本発明の第二実施例のフォーカスレンズの補正
量を示すグラフ、
【図9】本発明のプラスチックレンズの温度補償機構を
用いたズームレンズの第三実施例を示すブロック図、
【図10】本発明の第三実施例で補正を行うピントのず
れを示すグラフ、
【図11】本発明の第三実施例のフォーカスレンズの移
動量を示すグラフ、
【図12】本発明の第三実施例のフォーカスレンズの補
正量を示すグラフ、
【図13】本発明の第三実施例で補正を行ったあとのピ
ントのずれを示すグラフ、
【図14】本発明のプラスチックレンズの温度補償機構
を用いたズームレンズの第四実施例を示すブロック図、
【図15】本発明の第四実施例のフォーカスレンズの移
動量を示すグラフ、
【図16】本発明の第四実施例で補正を行うピントのず
れを示すグラフ、
【図17】本発明の第四実施例で補正を行ったあとのピ
ントのずれを示すグラフ。
【符号の説明】
1…ズームレンズ、 3…プラスチックレンズ、 4
…フォーカスレンズ群、7…制御回路、 8…温
度検出器、 14…ズーム位置検出。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、一枚のプラスチックレンズを
    含んだレンズにより構成され、レンズを外部からの電気
    信号により移動するレンズ駆動機構から成るレンズ系に
    おいて、レンズ系の温度もしくは温度の変化量を検出し
    電気信号として出力する検出手段と、前記検出手段から
    の電気信号により前記レンズ駆動機構を駆動する制御手
    段を設け、前記プラスチックレンズの温度の変化による
    ピントのずれを前記レンズ駆動機構によりレンズを移動
    することで打ち消すようにしたことを特徴とするプラス
    チックレンズの温度補償機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記制御手段から出力
    される前記レンズ駆動機構を制御する信号が、前記検出
    手段からの電気信号に対して、前記レンズ駆動機構によ
    るレンズの移動が一対一の関係となるようにしたプラス
    チックレンズの温度補償機構。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記制御手段から出力
    される前記レンズ駆動機構を制御する信号が、前記検出
    手段からの電気信号及び、前記レンズ駆動機構によるレ
    ンズの移動が前記レンズ駆動機構以外の他のレンズ駆動
    機構もしくは他のレンズ駆動機構により移動したレンズ
    の位置を示す位置信号により変化するようにしたプラス
    チックレンズの温度補償機構。
  4. 【請求項4】請求項1または3において、前記制御手段
    から出力される前記レンズ駆動機構を制御する信号が、
    前記検出手段からの電気信号及び、前記レンズ駆動機構
    によるレンズの移動が前記レンズ駆動機構以外の他のレ
    ンズ駆動機構もしくは他のレンズ駆動機構により移動し
    たレンズの位置を示す位置信号の値の内少なくとも二つ
    の点での値により変化するプラスチックレンズの温度補
    償機構。
JP25630291A 1991-10-03 1991-10-03 プラスチツクレンズの温度補償機構 Pending JPH0593832A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710932B2 (en) 2001-12-17 2004-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Zoom lens system with temperature compensation function and video camera using the same
JP2011039352A (ja) * 2009-08-14 2011-02-24 Fujifilm Corp 投写型表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710932B2 (en) 2001-12-17 2004-03-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Zoom lens system with temperature compensation function and video camera using the same
JP2011039352A (ja) * 2009-08-14 2011-02-24 Fujifilm Corp 投写型表示装置

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