JPH11183026A - 廃棄物の乾燥方法 - Google Patents

廃棄物の乾燥方法

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JPH11183026A
JPH11183026A JP9357791A JP35779197A JPH11183026A JP H11183026 A JPH11183026 A JP H11183026A JP 9357791 A JP9357791 A JP 9357791A JP 35779197 A JP35779197 A JP 35779197A JP H11183026 A JPH11183026 A JP H11183026A
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JP
Japan
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temperature
drying
waste
hot air
gas
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JP9357791A
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English (en)
Inventor
Keiichi Okuyama
契一 奥山
Yoshinari Fujisawa
能成 藤沢
Toshihiko Iwasaki
敏彦 岩崎
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
Teruo Tachifuku
輝生 立福
Takashi Yokoyama
隆 横山
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Morikazu Abe
盛一 阿部
Yoji Ogaki
陽二 大垣
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機物または含炭素化合物、および、塩素化
合物を含有する廃棄物の乾燥において、排出ガス中に有
機塩素化合物を含有させない。 【解決手段】 回転ドラム1の内部に、廃棄物2を、投
入装置3によって定量供給する。燃料5および燃焼用空
気6を熱風炉7に供給して熱風を発生させ、これを直接
廃棄物2に吹き付けて乾燥を行う。回転ドラム1内で攪
拌羽根4を軸を中心に回転させて廃棄物2を攪拌し熱風
と廃棄物2との接触効率を上げ乾燥効率を上げる。回転
ドラム1に投入する熱風の温度または回転ドラム1の内
部ガス温度を350℃以下〜常温以上、望ましくは25
0℃以下〜150℃以上に制御する。上記所定温度にま
で下がらない場合は、熱風炉7から排出される熱風に温
度調整用空気15を吹き込み混合する。温度計測装置1
2からの信号は制御装置13に入力され、ここから出さ
れた制御信号14は、熱風炉7を制御して計測温度を上
記所定値に調整する。排出ガス11は、再び回転ドラム
1に戻さず、必要に応じてガス浄化装置を通した後、大
気放散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広くは廃棄物の
燃焼性、輸送性および保存性を改善するための乾燥方法
に関するものであり、特にごみ固形化燃料(RDF)の
製造プロセスおよびコンポストの製造プロセスの中に含
まれている乾燥工程に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般廃棄物または産業廃棄物からごみ固
形化燃料(RDF)を製造するプロセスや、厨芥ごみか
らコンポストを製造するプロセスには、乾燥工程が含ま
れるのが通常である。
【0003】この乾燥工程には、プロパンまたは天然ガ
スあるいは灯油または重油等を燃焼させて熱風を発生
し、該熱風に廃棄物(被乾燥物質)を直接接触させて加
熱する形式の乾燥装置が使用されることが多い。最もよ
く使用されるロータリーキルン型の直接加熱型乾燥装置
を図6に示す。図6に示すように、従来の乾燥装置にお
いては、廃棄物2は回転ドラム1の内部に、投入装置3
によって定量供給されるようになっている。ここで熱風
と廃棄物との接触効率を上げ、乾燥効率を上げるため
に、回転ドラム1の中央で攪拌羽根4を軸を中心に回転
させて廃棄物を攪拌する場合もある。
【0004】燃料5および燃焼用空気6を熱風炉7に供
給して熱風を発生させ、これを直接廃棄物2に吹き付け
て乾燥を行う。廃棄物2は排出装置8より乾燥された廃
棄物(以下、「乾燥廃棄物」という)9として排出され
る。また、供給した熱風は、発生した水蒸気と共に、誘
引ファン10を通し、排出ガス11として排出される。
【0005】熱風炉7で発生する熱風の温度は、600
〜1500℃程度であるが、これを廃棄物と接触させる
と発火する場合がある。このため排出ガス11の一部
を、循環バイパス16を通じて再び乾燥装置内に戻すこ
とにより、熱風の温度を下げる。通常20%(重量%)
以上の水分を含む廃棄物と接触する直前の熱風の温度
は、350〜600℃程度である。そして、これが廃棄
物と接触し終わった後のガス温度は70〜200℃程度
となる。70〜200℃程度の熱を持つガスの系外への
排出量を最低限に抑えられるため、高い熱効率が得られ
る。
【0006】これらの乾燥装置は経済性を念頭に置き、
熱効率を高くし、また小型にすることを主眼に設計され
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの乾燥プロセス
においては、次に示す理由により、ポリクロロベンゼン
類やポリクロロフェノール類等の有機塩素化合物の発生
はないものと思われていた。
【0008】 含水率の高い廃棄物自体の温度は上が
らない。乾燥装置出口の廃棄物の温度は70℃程度であ
る。 有機塩素化合物の構成元素である塩素を供給するた
めに必要とされる乾燥装置排ガス中のHCl(塩化水
素)濃度は、通常10ppm以下程度と低い。
【0009】 有機塩素化合物は、廃棄物の燃焼ガス
の冷却過程において合成されることが知られており、こ
のとき飛灰が触媒としての機能を果たしている。乾燥プ
ロセスではこの飛灰が存在しない。
【0010】しかしながら、この乾燥プロセスにおける
有機塩素化合物の発生挙動を詳細に検討したところ、乾
燥装置出口において有機塩素化合物が検出されることも
有り得ることが判明した。これは、次に示す理由によ
る。
【0011】 廃棄物自体の平均温度は上がらなくて
も、局部の加熱により雰囲気ガス中に揮散する有機物は
存在し、雰囲気ガスの温度は有機塩素化合物を合成する
のに充分である。
【0012】 HCl濃度は、10ppm以下程度で
あっても、数μg/Nm3 程度の有機塩素化合物を合成
するのに充分である。 生成量は少ないが、無触媒下でも有機塩素化合物は
合成しうる。
【0013】有機塩素化合物の発生量は、熱効率を高
く、また、装置を小型化するために、乾燥装置に投入す
る熱風の温度を高くするほど高くなることがわかった。
従って、この発明の目的は、有機物または含炭素化合
物、および、塩素化合物を含有する廃棄物の乾燥におい
て、乾燥装置からの排出ガス中に有機塩素化合物を含有
させない方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
有機物または含炭素化合物、および、塩素化合物を含有
する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風と直接接触させ
て乾燥させる方法において、前記乾燥装置の内部のガス
温度を常温以上〜350℃以下の間の値に制御すること
に特徴を有するものである。
【0015】請求項2記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、前記乾燥装置に投入する前記熱風の温度を常
温以上〜350℃以下の間の値に制御することに特徴を
有するものである。
【0016】請求項3記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、前記乾燥装置の内部のガス温度を常温以上〜
350℃以下の間の値に制御し、且つ、前記乾燥装置か
ら排出されるガスを再び前記乾燥装置内に戻さないこと
に特徴を有するものである。
【0017】請求項4記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、前記乾燥装置に投入する前記熱風の温度を常
温以上〜350℃以下の間の値に制御し、且つ、前記乾
燥装置から排出されるガスを再び前記乾燥装置内に戻さ
ないことに特徴を有するものである。
【0018】請求項5記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、熱風炉で発生した高温の前記熱風に空気を吹
き込み混合して前記乾燥装置に投入することにより、前
記乾燥装置の内部のガス温度を常温以上〜350℃以下
の間の値に制御することに特徴を有するものである。
【0019】請求項6記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、熱風炉で発生した高温の前記熱風に空気を吹
き込み混合して温度を常温以上〜350℃以下の間の値
に制御し、このように温度が制御された前記熱風を前記
乾燥装置に投入することに特徴を有するものである。
【0020】請求項7記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、熱風炉で発生した高温の熱風に、前記乾燥装
置の排出ガスによって間接予熱した空気を吹き込み混合
して前記乾燥装置に投入し、前記乾燥装置の内部のガス
温度を常温以上〜350℃以下の間の値に制御すること
に特徴を有するものである。
【0021】請求項8記載の発明は、有機物または含炭
素化合物、および、塩素化合物を含有する廃棄物を、乾
燥装置を用いて、熱風と直接接触させて乾燥させる方法
において、熱風炉で発生した高温の熱風に、前記乾燥装
置排出ガスによって間接予熱した空気を吹き込み混合し
て温度を常温以上〜350℃以下の間の値に制御し、こ
のように温度が制御された前記熱風を前記乾燥装置に投
入することに特徴を有するものである。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
うちの何れか1つに記載の方法において、前記乾燥装置
の内部の被乾燥物質の表面温度を200℃以下にすると
いう条件を更に付加することに特徴を有するものであ
る。
【0023】次に、上記構成によるこの発明の作用につ
いて説明する。通常使用されている乾燥装置の投入熱風
温度は、350〜600℃程度であるが、この温度域で
廃棄物を乾燥させると、廃棄物の種類によっては無視で
きない濃度の有機塩素化合物が発生する。
【0024】乾燥装置の内部ガス温度を測定して350
℃以下、望ましくは250℃以下に制御することによ
り、廃棄物からの有機物およびHClの揮散を低減し、
更に、有機塩素化合物の合成速度を無視できる程度に抑
えることができ、有機塩素化合物を排出ガス中に含有さ
せないことが可能になる。通常、乾燥装置に投入する熱
風の温度を350℃以下に制御することにより、乾燥装
置内部ガス温度を350℃以下にすることができる。
【0025】乾燥装置の内部が負圧であれば、乾燥装置
の内部ガス温度を常温まで下げても乾燥は可能である。
しかし、常温未満で乾燥を行うのは非合理的である。た
だし、乾燥装置の内部のガス温度を150℃以下にする
と、熱効率の低下による消費エネルギーの増大、乾燥時
間の長時間化および装置の大型化などから装置は非現実
的なものとなる。このため、乾燥装置の内部ガス最高温
度は150℃超え〜250℃以下の間の値で制御するの
が望ましい。
【0026】また、乾燥装置出口の廃棄物の温度が70
℃程度であっても、乾燥装置内部の廃棄物の表面温度は
局部的に200℃を超えているのが通常である。このと
き、廃棄物の種類によっては、排出ガス中に有機塩素化
合物が含有されている。廃棄物(被乾燥物質)の表面温
度を200℃以下に抑制することが望ましく、これによ
り、廃棄物からの有機物およびHClの揮散を低減する
ことができ、有機塩素化合物を排出ガス中に含有させな
いことが可能になる。
【0027】以上の効果は、乾燥装置の排出ガスを再び
乾燥装置内に戻さない構成にすることにより確実に現れ
る。これは、廃棄物から揮散した有機物およびHClを
繰り返し乾燥装置入口の最も温度の高い部分にさらすこ
とになり、有機塩素化合物の合成が生じ易くなるため好
ましくない。特に、600℃以上の熱風に排出ガスを混
合して所定温度の乾燥用ガスを調整する際には、有機塩
素化合物の合成が著しい。乾燥装置排出ガスを再び乾燥
装置内に戻さないことにより、有機塩素化合物を排出ガ
ス中に含有させないことが可能になる。ただし、排出ガ
スが混合される直前のガス温度が350℃以下、望まし
くは250℃以下の場合はこの限りではない。
【0028】乾燥装置に投入する熱風は、プロパン、天
然ガス、灯油または重油等をバーナーで燃焼させて発生
させるが、発生した熱風の温度は、通常600〜150
0℃と高温である。乾燥装置排出ガスを再び乾燥装置内
に戻さずにこの温度を350℃以下、望ましくは250
℃以下に制御するためには、有機物および塩素化合物を
含有しない空気を混合するのが望ましい。これにより、
有機塩素化合物を排出ガス中に含有させないことが可能
になる。空気を投入する方法としては、送風機または圧
縮機を通じて吹き込む方法、または、乾燥装置内圧を減
圧にして吸入する方法のいずれでも良い。
【0029】熱風の温度を下げることにより、乾燥装置
の熱効率は低下していく。この熱効率の向上を図るため
には、乾燥装置排出ガスで投入空気を予熱するのが望ま
しい。このとき、投入空気は乾燥装置排出ガスと直接接
触させず、熱交換器を使用した間接加熱とすることによ
り、有機塩素化合物を排出ガス中に含有させないことが
可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は、この発明の第1の実施の
形態に係るこの発明の方法を実施するための廃棄物乾燥
装置を示す概略断面図である。図1に示すように、乾燥
装置においては、回転ドラム1の内部に、廃棄物2を、
投入装置3によって定量供給するようになっている。こ
こで、熱風と廃棄物2との接触効率を上げ、乾燥効率を
上げるために、回転ドラム1の中央で攪拌羽根4を軸を
中心に回転させ、廃棄物2を攪拌する場合もある。ま
た、攪拌羽根4がある場合、回転ドラム1は回転を行わ
ない乾燥容器であってもよい。
【0031】燃料5および燃焼用空気6を熱風炉7に供
給して熱風を発生させ、これを直接廃棄物2に吹き付け
て乾燥を行う。廃棄物2は排出装置8より乾燥廃棄物9
として排出する。また、供給した熱風は、発生した水蒸
気とともに、誘引ファン10を通し、排出ガス11とし
て排出する。
【0032】回転ドラム1に投入する熱風の温度もしく
は回転ドラム1の内部のガス温度を測定するために温度
計測装置12を設置する。温度計測には、例えば熱電対
を使用するが、特にこれに限定するものではない。
【0033】温度計測装置12からの信号は、制御装置
13に入力する。制御装置13から出された制御信号1
4は、熱風炉7を制御して計測温度を350℃以下〜常
温以上、望ましくは250℃以下〜150℃以上の所定
値に調整する。制御方法は、例えば燃料5および燃焼用
空気6の流量を制御するものであるが、特にこれに限定
するものではない。
【0034】排出ガス11は、再び回転ドラム1内に戻
さず、必要に応じてガス浄化装置を通した後、大気放散
するのが望ましい。また、回転ドラム1に投入する熱風
の温度もしくは回転ドラム1の内部のガス温度が所定温
度にまで下がらない場合は、熱風炉7から排出される熱
風に温度調整用空気15を投入し、混合する。温度調整
用空気15を投入する方法としては、送風機または圧縮
機を通じて吹き込む方法、または、乾燥装置内圧を減圧
にして吸入する方法のいずれでも良い。温度計測装置1
2で回転ドラム1に投入する熱風の温度を計測する場合
は、充分に温度調整用空気15が混合されたあとの熱風
の温度を計測すべきことは言うまでもない。
【0035】回転ドラム1に投入する熱風の温度もしく
は回転ドラム1の内部のガス温度を制御する方法とし
て、温度調整用空気15の流量を増減してもよい。 〔第2の実施の形態〕図2は、この発明の第2の実施の
形態に係るこの発明の方法を実施するための廃棄物乾燥
装置を示す概略断面図である。前述の実施の形態に次に
示す構成を加える。図2に示すように、誘引ファン10
より排出されたガス11は、必要に応じて除塵等の浄化
処理を施こし、熱交換器17に入れる。熱交換器17に
は、送風機または圧縮機18により空気を送り、前記排
出ガス11により間接加熱する。この予熱空気を温度調
整用空気15として熱風炉7から排出される熱風に混合
し、回転ドラム1に投入する。送風機または圧縮機18
を使用しなくても負圧により空気の吸入が可能な場合
は、送風機または圧縮機18を除いてもよい。
【0036】〔第3の実施の形態〕図3は、この発明の
第3の実施の形態に係るこの発明の方法を実施するため
の廃棄物乾燥装置を示す概略断面図である。第2の実施
の形態に次に示す構成を加える。図3に示すように、回
転ドラム1の内部の廃棄物の表面温度を、回転ドラム1
の内部に向けて設置した非接触温度計19により測定
し、出力信号を制御装置13に入力する。非接触温度計
19としては、例えば、赤外線放射温度計を使用する
が、特にこれに限定するものではない。制御装置13に
は、回転ドラム1に投入する熱風の温度もしくは回転ド
ラム1の内部のガス温度の信号、および、回転ドラム1
の内部の廃棄物2の表面温度の信号が入力される。制御
装置13から出された制御信号14は、熱風炉7を制御
して、回転ドラム1に投入する熱風の温度または回転ド
ラム1の内部の温度を350℃以下〜常温以上、望まし
くは250℃以下〜150℃以上、且つ、回転ドラム1
の内部の廃棄物の表面温度を200℃以下にするように
調整する。制御方法は、例えば、燃料5および燃焼用空
気6の流量を制御するものであるが、特にこれに限定す
るものではない。また、温度調整用空気15の流量を増
減することにより制御してもよい。
【0037】回転ドラム1の内部の廃棄物2の表面温度
は、廃棄物2に温度指示物質を付着させて投入し、乾燥
廃棄物9とともに回収することによっても検出でき、こ
の結果を熱風炉7または温度調整用空気15の流量の制
御に用いてもよい。温度指示物質としては、例えば、所
定温度にまで昇温すると不可逆に変色する塗料やシール
等を用いる。
【0038】
【実施例】次に、この発明を実施例により説明する。上
述した実施の形態による実験データの実施例および比較
例を以下に示す。
【0039】〔比較例〕まず、比較例として、排出ガス
の循環を行ない、廃棄物と接触させる熱風の温度を35
0℃超えとした場合の実験条件を示す。装置は図6に示
すものである。
【0040】 廃棄物種類:一般廃棄物(50mmアンダーに破砕) 廃棄物投入量:600kg/h 投入廃棄物含水率:40〜50% 排出廃棄物含水率:5〜15% 排出ガス量:1200〜1500Nm3 /h(湿ガス) 回転ドラム1に投入する熱風の温度を、排出ガスの循環
量を変えることにより変化させたときの排出ガス中のダ
イオキシン類濃度を図4の白丸印(○)で示す。
【0041】排出ガスの循環を行ない、回転ドラム1に
投入する熱風の温度が350℃超えのとき、排出ガス中
の有機塩素化合物濃度は無視できない値であった。ま
た、熱風温度の上昇に伴い、有機塩素化合物濃度も増大
した。
【0042】〔実施例1〕これに対し、実施例1とし
て、排出ガスの循環を停止し、送風機により温度調整用
空気を吹き込んだ場合の実験条件を示す。装置は図1に
示すものである。
【0043】 廃棄物種類:一般廃棄物(50mmアンダーに破砕) 廃棄物投入量:600kg/h 投入廃棄物含水率:40〜50% 排出廃棄物含水率:5〜15% 排出ガス量:2300〜4000Nm3 /h(湿ガス) 回転ドラム1に投入する熱風の温度を、温度調整用空気
の吹き込み量を変えることにより変化させたときの排出
ガス中のダイオキシン類濃度を図4の黒丸印(●)で示
す。
【0044】回転ドラム1に投入する熱風の温度が35
0℃のとき、排出ガスの循環を停止することにより、排
出ガス中の有機塩素化合物濃度は充分に落ちた。回転ド
ラム1に投入する熱風の温度が250℃以下のときは、
排出ガス中の有機塩素化合物濃度はほぼ定量下限値であ
った。
【0045】なお、図4の排出ガス中の有機塩素化合物
濃度は、空気の投入による希釈効果を消去するために、
排出ガス中の酸素濃度(Os)を測定し、以下の式に従
い、実測濃度(Cs)から算出した酸素12%の換算濃
度(C)を採用している。
【0046】 C={(21−12)/(21−Os)}×Cs 〔実施例2〕次に、上記の実施の形態による実験データ
の実施例2を以下に示す。装置は図1に示すものであ
る。
【0047】実験条件を以下に示す。 廃棄物種類:一般廃棄物 廃棄物投入量:400〜600kg/h 投入廃棄物含水率:40〜50% 回転ドラム入口の熱風温度:250〜300℃ 排出廃棄物含水率:1〜15% 廃棄物の投入量を変化させ、回転ドラム1内部の廃棄物
の表面温度を変化させたときの排出ガス中のダイオキシ
ン類濃度(酸素12%換算濃度)を図5に示す。回転ド
ラム1内部の廃棄物の表面温度は、投入する廃棄物の一
部に温度指示物質を付着させ、回収した廃棄物中の指示
物質を調べることにより測定した。図5の横軸は、測定
された温度のうち最も高い温度、最高到達温度である。
【0048】廃棄物表面の最高到達温度が220℃のと
き、排出ガス中の有機塩素化合物濃度は無視出来ない値
であった。これに対し、廃棄物表面の最高到達温度が2
00℃以下(170℃、130℃)のときは、排出ガス
中の有機塩素化合物濃度はほぼ定量下限値であった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、有機物または含炭素化合物、および、塩素化合物を
含有する廃棄物の乾燥において、有機塩素化合物を排出
ガス中に含有させないことが可能となり、かくして、有
用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るこの発明の
方法を実施するための廃棄物乾燥装置を示す概略断面図
である。
【図2】この発明の第2の実施の形態に係るこの発明の
方法を実施するための廃棄物乾燥装置を示す概略断面図
である。
【図3】この発明の第3の実施の形態に係るこの発明の
方法を実施するための廃棄物乾燥装置を示す概略断面図
である。
【図4】回転ドラムに投入する熱風の温度と排出ガス中
の有機塩素化合物濃度との関係を示すグラフである。
【図5】廃棄物表面の最高到達温度と排出ガス中の有機
塩素化合物濃度との関係を示すグラフである。
【図6】従来の廃棄物乾燥装置の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1:回転ドラム 2:廃棄物 3:投入装置 4:攪拌羽根 5:燃料 6:燃焼用空気 7:熱風炉 8:排出装置 9:乾燥廃棄物 10:誘引ファン 11:排出ガス 12:温度計測装置 13:制御装置 14:制御信号 15:温度調整用空気 16:循環バイパス 17:熱交換器 18:送風機または圧縮機 19:非接触温度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F26B 21/10 B09B 3/00 303H (72)発明者 山崎 茂樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 立福 輝生 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 横山 隆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鈴木 康夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 阿部 盛一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大垣 陽二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、前記乾燥装
    置の内部のガス温度を常温以上〜350℃以下の間の値
    に制御することを特徴とする廃棄物の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、前記乾燥装
    置に投入する前記熱風の温度を常温以上〜350℃以下
    の間の値に制御することを特徴とする廃棄物の乾燥方
    法。
  3. 【請求項3】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、前記乾燥装
    置の内部のガス温度を常温以上〜350℃以下の間の値
    に制御し、且つ、前記乾燥装置から排出されるガスを再
    び前記乾燥装置内に戻さないことを特徴とする廃棄物の
    乾燥方法。
  4. 【請求項4】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、前記乾燥装
    置に投入する前記熱風の温度を常温以上〜350℃以下
    の間の値に制御し、且つ、前記乾燥装置から排出される
    ガスを再び前記乾燥装置内に戻さないことを特徴とする
    廃棄物の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、熱風炉で発
    生した高温の前記熱風に空気を吹き込み混合して前記乾
    燥装置に投入することにより、前記乾燥装置の内部のガ
    ス温度を常温以上〜350℃以下の間の値に制御するこ
    とを特徴とする廃棄物の乾燥方法。
  6. 【請求項6】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、熱風炉で発
    生した高温の前記熱風に空気を吹き込み混合して温度を
    常温以上〜350℃以下の間の値に制御し、このように
    温度が制御された前記熱風を前記乾燥装置に投入するこ
    とを特徴とする廃棄物の乾燥方法。
  7. 【請求項7】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、熱風炉で発
    生した高温の熱風に、前記乾燥装置の排出ガスによって
    間接予熱した空気を吹き込み混合して前記乾燥装置に投
    入し、前記乾燥装置の内部のガス温度を常温以上〜35
    0℃以下の間の値に制御することを特徴とする廃棄物の
    乾燥方法。
  8. 【請求項8】 有機物または含炭素化合物、および、塩
    素化合物を含有する廃棄物を、乾燥装置を用いて、熱風
    と直接接触させて乾燥させる方法において、熱風炉で発
    生した高温の熱風に、前記乾燥装置排出ガスによって間
    接予熱した空気を吹き込み混合して温度を常温以上〜3
    50℃以下の間の値に制御し、このように温度が制御さ
    れた前記熱風を前記乾燥装置に投入することを特徴とす
    る廃棄物の乾燥方法。
  9. 【請求項9】 前記乾燥装置の内部の被乾燥物質の表面
    温度を200℃以下にするという条件を更に付加する請
    求項1から8のうちの何れか1つに記載の廃棄物の乾燥
    方法。
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