JPH11180820A - O/w/o型乳化組成物 - Google Patents

O/w/o型乳化組成物

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JPH11180820A
JPH11180820A JP34796197A JP34796197A JPH11180820A JP H11180820 A JPH11180820 A JP H11180820A JP 34796197 A JP34796197 A JP 34796197A JP 34796197 A JP34796197 A JP 34796197A JP H11180820 A JPH11180820 A JP H11180820A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 最外相がポリ(N−アシルアルキレンイ
ミン)変性シリコーン及びこれを溶解、膨潤又は分散す
る油剤からなる油相であることを特徴とするO/W/O
型乳化組成物。 【効果】 乳化安定性に優れるとともに、のびがよく、
しっとり感を付与し、しかもべたつきや油っぽさのない
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はO/W/O型乳化組
成物に関し、詳しくは乳化安定性に優れるとともに、の
びがよく、しっとり感を付与し、しかもべたつきや油っ
ぽさのないO/W/O型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】O/W/O型乳化組成物は、複合エマル
ジョン又はマルチプルエマルジョンとも呼ばれ、化粧
品、食品、医薬品等の各種工業的用途において重要とな
っている。O/W/O型乳化組成物は外相油中に分散し
た水相中に更に内相油が分散した構造を有しており、O
/W型あるいはW/O型エマルジョンでは得られない優
れた使用感を付与することが可能である。しかしなが
ら、O/W/O型エマルジョンは乳化安定性が極めて悪
く、経時的に内相油と外相油の融合や水相の合一がおこ
り、ついには油相と水相の分離に至ることが知られてい
る。
【0003】従来、O/W/O型乳化組成物の乳化安定
性を向上させるため様々な試みがなされており、例えば
乳蛋白質とショ糖脂肪酸エステルを併用する方法(特公
昭55−33294号公報)、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルを外相油に配合する方法(特公平4−5470号
公報)、ベントナイトを水相に、デキストリン脂肪酸エ
ステルを外相油に配合する方法(特開昭63−3040
5号公報)等が公知の方法として挙げられる。しかしな
がら、これらの方法により調製したO/W/O型乳化組
成物であっても内相油と外相油が融合する傾向にあり、
O/W/O型乳化組成物の特性が十分あらわれていない
という欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、乳化安定性に優れるとともに、のびがよく、しっと
り感を付与し、しかもべたつきや油っぽさのないO/W
/O型乳化組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情に鑑み本発明
者は鋭意検討を重ねた結果、ポリ(N−アシルアルキレ
ンイミン)変性シリコーン及びこれを溶解、膨潤又は分
散する油剤を最外相として用いれば、内相油と外相油の
合一を著しく抑制して乳化安定性を高めることができ、
しかものびがよく、しっとり感を付与し、べたつきや油
っぽさのないO/W/O型乳化組成物が得られることを
見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、最外相がポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)変性シリコーン及びこれを溶
解、膨潤又は分散する油剤からなる油相であることを特
徴とするO/W/O型乳化組成物を提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)変性シリコーンとしては、特に
制限されないが、例えば分子内に式(1)
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1 は水素原子、炭素数1〜22
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基のいずれかを示し、nは2又は3である。)で表
される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレ
ンイミン)のセグメントと、オルガノポリシロキサンの
セグメントとを有し、オルガノポリシロキサンのセグメ
ントの末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘ
テロ原子を含むアルキレン基を介して、前記式(1)で
表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキ
レンイミン)のセグメントが結合してなるものが好まし
い。かかるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シ
リコーンは、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の
セグメントとオルガノポリシロキサンのセグメントとの
重量比が1/50〜20/1、好ましくは1/40〜2
/1で、分子量が500〜500,000、好ましくは
1,000〜300,000のものが安定なO/W/O
型乳化組成物を得る上で好ましい。
【0010】また、式(1)中、R1 で示されるシクロ
アルキル基としては炭素数3〜6のものが挙げられ;ア
ラルキル基としてはフェニルアルキル、ナフチルアルキ
ル等が挙げられ;アリール基としてはフェニル、ナフチ
ル、アルキル置換フェニル等が挙げられる。前記オルガ
ノポリシロキサンのセグメントの末端又は側鎖のケイ素
原子の少なくとも1個にヘテロ原子を含むアルキレン基
としては、窒素原子、酸素原子又はイオウ原子を1〜3
個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられ、その
具体例としては、式(2)
【0011】
【化4】
【0012】で表される基が挙げられる。
【0013】かかるポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)変性シリコーンの好ましい例としては、ポリ(N−
ホルミルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−
アセチルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−
プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ
(N−n−オクタノイルエチレンイミン)変性シリコー
ン、ポリ(N−n−ドデカノイルエチレンイミン)変性
シリコーン、ポリ(N−ホルミルプロピレンイミン)変
性シリコーン、ポリ(N−アセチルプロピレンイミン)
変性シリコーン、ポリ(N−プロピオニルプロピレンイ
ミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−オクタノイルプ
ロピレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−ドデ
カノイルプロピレンイミン)変性シリコーン等が挙げら
れる。
【0014】上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
変性シリコーンは、公知の方法(特開平2−27682
4号公報、特開平4−85334号公報、特開平4−8
5335号公報、特開平5−112423号公報、特開
平7−133352号公報等)により得ることができ、
例えば以下の方法で合成される。まず、前記式(1)で
表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキ
レンイミン)のセグメントは、式(3):
【0015】
【化5】
【0016】(式中、R2 は水素原子、炭素数1〜22
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基のいずれかを表し、nは2又は3である。)で表
される環状イミノエーテル化合物を開環重合することに
より得られる。式(3)で表される環状イミノエーテル
化合物は、以下に例示するような2−オキサゾリン類あ
るいは2−オキサジン類である。すなわち、2−オキサ
ゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2−エチル−
2−オキサゾリン、2−プロピル−2−オキサゾリン、
2−ブチル−2−オキサゾリン、2−ペンチル−2−オ
キサゾリン、2−ヘプチル−2−オキサゾリン、2−オ
クチル−2−オキサゾリン、2−ノニル−2−オキサゾ
リン、2−デシル−2−オキサゾリン、2−ウンデシル
−2−オキサゾリン、2−ドデシル−2−オキサゾリ
ン、2−トリデシル−2−オキサゾリン、2−テトラデ
シル−2−オキサゾリン、2−ペンタデシル−2−オキ
サゾリン、2−ヘキサデシル−2−オキサゾリン、2−
ヘプタデシル−2−オキサゾリン、2−オクタデシル−
2−オキサゾリン、2−ノナデシル−2−オキサゾリ
ン、2−エイコシル−2−オキサゾリン、2−ヘンエイ
コシル−2−オキサゾリン、2−ドコシル−2−オキサ
ゾリン、2−ベンジル−2−オキサゾリン、2−フェニ
ル−2−オキサゾリン、2−ナフチル−2−オキサゾリ
ン、2−アンスリル−2−オキサゾリン、2−ピレニル
−2−オキサゾリン、2−ペリレニル−2−オキサゾリ
ン、2−シクロヘキシル−2−オキサゾリン、2−オキ
サジン、2−メチル−オキサジン、2−エチル−2−オ
キサジン、2−プロピル−2−オキサジン、2−ブチル
−2−オキサジン、2−ペンチル−2−オキサジン、2
−ヘキシル−2−オキサジン、2−ヘプチル−2−オキ
サジン、2−オクチル−2−オキサジン、2−ノニル−
2−オキサジン、2−デシル−2−オキサジン、2−ウ
ンデシル−2−オキサジン、2−ドデシル−2−オキサ
ジン、2−トリデシル−2−オキサジン、2−テトラデ
シル−2−オキサジン、2−ペンタデシル−2−オキサ
ジン、2−ヘキサデシル−2−オキサジン、2−ヘプタ
デシル−2−オキサジン、2−オクタデシル−2−オキ
サジン、2−ノナデシル−2−オキサジン、2−エイコ
シル−2−オキサジン、2−ヘンエイコシル−2−オキ
サジン、2−ドコシル−2−オキサジン、2−ベンジル
−2−オキサジン、2−フェニル−2−オキサジン、2
−ナフチル−2−オキサジン、2−アンスリル−2−オ
キサジン、2−ピレニル−2−オキサジン、2−ペリレ
ニル−2−オキサジン、2−シクロヘキシル−2−オキ
サジンなどが挙げられる。
【0017】これらの環状イミノエーテルは、例えばL
iebigs Ann.Chem.,p996〜p10
09(1974)に記載の方法に従って製造することが
できる。これらの化合物は、開環重合のモノマーとして
1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組合わせ
て用いてもよい。
【0018】上記環状イミノエーテルを開環重合させる
重合開始剤は、例えばトルエンスルホン酸アルキルエス
テル、硫酸ジアルキルエステル、トリフルオロメタンス
ルホン酸アルキルエステル又はアルキルハライド等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。これら
開始剤は単独あるいは混合物で用いることができる。
【0019】これらの開始剤を用いて前記式(3)で表
される環状イミノエーテル化合物を開環重合させること
によりポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖を
得ることができるが、この分子鎖は単独重合体鎖でも共
重合体鎖でもよく、該共重合体鎖はランダム共重合体鎖
でもブロック共重合体鎖でもよい。
【0020】上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
の分子鎖の分子量は150以上、50,000以下が好
ましいが、更に好ましくは500以上、10,000以
下が適当である。分子量が150より小さいと、ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)の性質を失い、また5
0,000より大きいと製造が困難になり、好ましくな
い。
【0021】本発明で用いる変性シリコーンは、式
(3)で表される環状イミノエーテル化合物を開環重合
させることにより生成する重合活性種と、これと反応し
得る官能基を有するオルガノポリシロキサンとを反応さ
せることにより得ることができる。
【0022】上記重合活性種と反応し得る官能基として
は、一級、二級又は三級アミノ基、メルカプト基、ヒド
ロキシル基、カルボキシレート基等が挙げられるが、中
でもアミノ基又はメルカプト基が好適である。分子内に
アミノ基又はメルカプト基を含有するオルガノポリシロ
キサンは分子量が300以上400,000以下が好ま
しいが、更に好ましくは800以上250,000以下
が適当であり、直鎖状であっても分岐鎖を有するもので
もよい。オルガノポリシロキサンの分子量が300より
小さいと、安定乳化物を得る上で好ましくなく、また、
400,000より大きいとゲル状となり反応しにくい
ため好ましくない。含有されるアミノ基又はメルカプト
基は主鎖及び側鎖の何れの部位に導入されていてもよ
い。
【0023】アミノ基又はメルカプト基を含有するオル
ガノポリシロキサンと、環状イミノエーテルのカチオン
重合で得たポリ(N−アシルアルキレンイミン)の反応
性末端との反応は以下のようにして行うことができる。
【0024】開始剤を極性溶媒、好適にはアセトニトリ
ル、バレロニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチ
レン、酢酸エチル、酢酸メチル等の単独溶媒、あるいは
必要に応じて他の溶媒との混合溶媒に溶かし、40〜1
50℃、好適には60〜100℃に昇温する。そこに上
記一般式(3)で表される環状イミノエーテルを一括投
入、あるいは反応が激しい場合には滴下し、重合を行
う。重合の進行はガスクロマトグラフィーなどの分析機
器でモノマーである環状イミノエーテルの残存量を定量
することにより追跡することができる。環状イミノエー
テルが消費され重合が終了しても、生長末端の活性種は
反応性を維持している。ポリマーを単離することなく、
引き続き、このポリマー溶液と分子内にアミノ基又はメ
ルカプト基を含有するオルガノポリシロキサンとを混合
し、5〜100℃、好ましくは20〜60℃の条件で反
応させる。混合割合は所望により適宜選ぶことができる
が、オルガノポリシロキサン中のアミノ基又はメルカプ
ト基1モルに対してポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)0.1〜1.3モル当量の割合で反応させるのが好
ましい。0.1モル当量より小さいと、変性率が小さい
ため本発明で意図するポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)の性質を付与させにくく、また、1.3モル当量よ
り多くは不要である。
【0025】以上の如き反応によって、ポリジメチルシ
ロキサンにポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメ
ントの付いたブロックコポリマー又はグラフトポリマー
を得ることができる。
【0026】ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性
シリコーンは、1種又は2種以上を組合わせて用いるこ
とができ、全組成中に0.05〜10重量%(以下、単
に%で示す)配合するのが好ましく、特に0.1〜8
%、更に0.1〜5%配合するのが好ましい。
【0027】本発明においてO/W/O型乳化組成物の
最外相として用いられる油剤としては、ポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)変性シリコーンを溶解、膨潤又は
分散するものであれば特に制限されないが、例えば直鎖
状又は分岐状のメチルポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン、エチルポリシロキサン、エチルメチル
ポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサン、環状
ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、デカンメチルシクロペンタシロキサン、メチ
ルポリシクロシロキサン、高重合メチルポリシロキサ
ン、トリメチルシロキシケイ酸、アルキル変性シリコー
ン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキル
グリセリルエーテル変性シリコーン、特開平6−728
51号公報記載の変性オルガノポリシロキサン等の変性
シリコーンなどのシリコーン類;オクタン、イソオクタ
ン、ノナン、イソノナン、デカン、イソデカン等の炭化
水素類;オクタン酸イソオクチル、ノナン酸イソノニ
ル、イソノナン酸イソトリデシル、ヘキサデカン酸イソ
オクチル、ジイソオクタン酸プロピレングリコール、ジ
イソノナン酸プロピレングリコール、ジイソノナン酸エ
チレングリコール、トリイソオクタン酸グリセリル、ト
リイソオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン
酸ネオペンチルグリコール等の液状エステル類などが挙
げられる。
【0028】これらの油剤は1種又は2種以上を組合せ
て用いることができ、全組成中に5〜70%配合するの
が好ましく、特に5〜40%配合するのが好ましい。
【0029】中間相である水の配合量は、全組成中1〜
95%、特に1〜80%であるのが好ましい。
【0030】最内相として用いられる油剤としては、特
に制限されず、揮発性、不揮発性いずれでもよく、例え
ば固体状又は液体状パラフィン、ワセリン、クリスタル
オイル、セレシン、オゾケライト、モンタンロウ、スク
ワラン、スクワレン等の炭化水素類;ユーカリ油、ハッ
カ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、牛
脂、豚脂、馬脂、卵黄脂、オリーブ油、カルナウバロ
ウ、ラノリン、ホホバ油;グリセリンモノステアリン酸
エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセ
リンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、
ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチル
グリコール、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジ
ピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸ミリ
スチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチ
ル、乳酸セチル、1−イソステアロイル−3−ミリスト
イルグリセロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パル
ミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オ
クチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチ
ルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、ト
リイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケ
イヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエ
ステル油;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸等
の高級脂肪酸;ベンジルアルコール、フェニルエチルア
ルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール、2−オクチルドデカノール、バチルアル
コール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコールな
どが挙げられる。
【0031】これらの油剤は、全組成中に0.1〜50
%、特に0.1〜30%配合するのが好ましい。
【0032】本発明のO/W/O型乳化組成物の製造法
としては、公知のいずれの方法も用いることができる
が、二段階乳化法によるのが好ましく、ポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)変性シリコーンを溶解、膨潤又は
分散した油剤中に、あらかじめ常法により調製しておい
た内相O/W型乳化組成物を再乳化することにより、乳
白色又は透明〜半透明のO/W/O型乳化組成物を得る
ことができる。
【0033】本発明O/W/O型乳化組成物には、非イ
オン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活
性剤等の界面活性剤を乳化剤として配合するのが好まし
い。
【0034】非イオン界面活性剤としては、例えばポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビトール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、脂
肪酸アルカリ金属塩、アルキルグリセリルエーテル等が
挙げられる。
【0035】アニオン界面活性剤としては、直鎖又は分
岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖
のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル基
又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸
塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、
不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカル
ボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するα−ス
ルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カルボン
酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤、アル
キル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又はジエス
テル型界面活性剤等が挙げられる。
【0036】両性イオン界面活性剤としては、大豆由来
リン脂質、大豆由来水素添加リン脂質、大豆由来リゾリ
ン脂質、大豆由来水素添加リゾリン脂質、卵黄由来リン
脂質、卵黄由来水素添加リン脂質、卵黄由来リゾリン脂
質、卵黄由来水素添加リゾリン脂質等のリン脂質、アル
キル基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリ
ン系両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイ
ン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系
又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げら
れる。
【0037】上記界面活性剤のうち、非イオン性界面活
性剤及び両性界面活性剤が乳化安定性の点から好まし
く、特にリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステルが好ましい。
【0038】これらの界面活性剤は、1種又は2種以上
を組合せて用いることができ、全組成中に0.01〜2
0%、特に0.1〜5%配合するのが好ましい。また、
O/W/O型乳化組成物を調製する際には、これらの界
面活性剤は予め内相O/W型乳化組成物中に配合してお
くのが好ましい。
【0039】本発明O/W/O型乳化組成物には、本発
明の効果を損なわない範囲において、上記の成分以外に
通常の化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種
任意成分、例えばステロール類、多糖類、アミノ酸類、
植物抽出物、保湿剤、粉体、油ゲル化剤、皮膜形成剤、
抗炎症剤、抗酸化剤、pH調整剤、アルコール類、紫外線
吸収剤、防腐剤、色素、香料等を適宜配合することがで
きる。
【0040】ステロール類としては、例えばコレステロ
ール、イソステアリン酸コレステリル、プロビタミンD
3、カンペステロール、ステグマスタノール、ステグマ
ステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナ
ステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ
−シトステロール、ステグマステノール、サルガステロ
ール、アペナステロール、エルゴスタノール、シトステ
ロール、コルビステロール、コンドリラステロール、ポ
リフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスボ
ンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、
エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒ
ドロエルゴステロール、ブラシカステロール、24−メ
チレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロー
ル、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コ
レスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7
−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒド
ロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリ
エン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノー
ル、エルゴステロール、7−デヒドロコレステロール、
24−デヒドロコレスタジオン−3−β−オール、エキ
レニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジオ
ール、アンドロスト−4−エン−3β,17β−ジオー
ル、デヒドロエビアンドロステロン、アルケニルコハク
酸コレステリル(特開平5−294989号公報)等が
挙げられ、特にコレステロール、イソステアリン酸コレ
ステリルが好ましい。
【0041】これらのステロール類を配合する場合に
は、全組成中に0.001〜50%配合するのが好まし
い。
【0042】多糖類としては、例えばキサンタンガム、
カチオン化セルロース、ヒアルロン酸ナトリウム、アル
ギン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルセルロー
ス、アイオータカラギーナン、トレハロース、ラムダー
カラギーナン、プルラン、キクラゲ、ガティガム、特開
昭64−10997号公報に記載の酸性ヘテロ多糖類等
が挙げられる。
【0043】これらの多糖類を配合する場合には、全組
成中に0.001〜10%配合するのが好ましい。
【0044】アミノ酸類としては、例えばグリシン、セ
リン、シスチン、アラニン、トレオニン、システイン、
バリン、フェニルアラニン、メチオニン、ロイシン、チ
ロシン、プロリン、イソロイシン、トリプトファン、ヒ
ドロキシプロリン等の中性アミノ酸;アスパラギン酸、
アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸等の酸性アミ
ノ酸;アルギニン、ヒスチジン、リジン等の塩基性アミ
ノ酸;更にベタインやアミノ酸誘導体として、アシルサ
ルコシン及びその塩、アシルグルタミン酸及びその塩、
アシル−β−アラニン及びその塩、グルタチオン、ピロ
リドンカルボン酸及びその塩、グルタチン、カルノシ
ン、グラムシギンS、チロシジンA、チロシジンB等の
オリゴペプチド、特開平6−228023号公報記載の
グアニジン誘導体及びその塩などが挙げられる。
【0045】これらのアミノ酸類を配合する場合には、
全組成中に0.001〜50%配合するのが好ましい。
【0046】植物抽出物としては、例えばアシタバ、ア
ズキ、アボガド、アマチャ、アマチャツル、アルテカ、
アルニカ、アルモンド、アロエ、アンズ、イラクサ、イ
リス、ウイキョウ、ウコン、エイジツ、オウゴン、オウ
バク、オウレン、オオムギ、オクラ、オトギリソウ、オ
ドリコソウ、オノニス、オランダカラシ、カキ、カッコ
ン、カノコソウ、カバノキ、ガマ、カミツレ、カモミ
ラ、カラスムギ、カンゾウ、キイチゴ、キウイ、キュー
カンバー、キョウニン、ククイナッツ、クチナシ、クマ
ザサ、クルミ、ケイヒ、クワ、グンジョウ、ゲンチア
ナ、ゲンノショウコ、ゴボウ、ゴマ、小麦、コメ、サザ
ンカ、サフラン、サンザシ、サンショウ、シイタケ、ジ
オウ、シコン、シソ、シナノキ、シモツケソウ、シャク
ヤク、ショウキョウ、ショウブ、シラカバ、スイカヅ
ラ、スギナ、ステビア、セイヨウキズタ、セイヨウサン
ザシ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨウノコ
ギリソウ、セイヨウハッカ、セージ、ゼニアオイ、セン
キュウ、センブリ、ダイズ、ダイソウ、ダイム、チャ、
チョウジ、チンピ、月見草、ツバキ、ツボクサ、テウチ
グルミ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウヒ、
トウモロコシ、ドクタミ、トマト、ニンジン、ニンニ
ク、ノバラ、バクガ、パセリ、ハダカムギ、ハトムギ、
ハッカ、パパイヤ、ハマメリス、バラ、ヒノキ、ヒマワ
リ、ビワ、フキタンポポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼ
ルナッツ、ヘチマ、ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホ
ップ、マカデミアナッツ、マツ、マロニエ、メリッサ、
メリロート、モモ、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユー
カリ、ユキノシタ、ユリ、ヨクイニン、ヨモギ、ライム
ギ、ラッカセイ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタ
ス、レモン、レンゲソウ、ローズマリー、ローマカミツ
レ、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、
ヒキオコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き草、カワ
ラヨモギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザサ、ムク
ロジ、レンギョウ等の植物から常法により得られる抽出
物が挙げられる。これらのうち、特にハマメリス、ボタ
ン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、
ヒキオコシ又はキジツから得られる抽出物が好ましい。
【0047】これらの植物抽出物を配合する場合には、
乾燥固形分として、全組成中に0.0001〜20%配
合するのが好ましい。
【0048】保湿剤としては、例えばグリコール、グリ
セリン、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ
糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マル
トトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプ
ン分解糖還元アルコール、ソルビトール等の保湿作用を
有する多価アルコール類;エチレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、テトラグリセリン、1,3−ブチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、1,3−プロパンジオールなどが
挙げられる。
【0049】これらの保湿剤を配合する場合には、全組
成中に0.01〜75%配合するのが好ましい。
【0050】粉体としては、例えばマイカ、タルク、セ
リサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシ
ルセスキオキサン等の体質顔料;パール等の無機顔料;
赤色202号、赤色226号、黄色4号、アルミニウム
レーキ等の有機顔料などが挙げられる。また、これらの
粉体は、シリコーン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処
理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理、N−ア
シルグルタミン酸処理、パーフルオロアルキルリン酸エ
ステル処理等によるフッ素処理などの表面処理を行った
ものであってもよい。
【0051】これらの粉体を配合する場合には、全組成
中に0.001〜50%配合するのが好ましい。
【0052】油ゲル化剤としては、例えばパルミチン酸
デキストリン、ステアリン酸デキストリン等のデキスト
リン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらの油ゲル
化剤を配合する場合には、全組成中に0.001〜20
%配合するのが好ましい。
【0053】被膜形成剤としては、例えばポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナト
リウム等のビニルポリマー類;キトサンプルランエマル
ジョン、アクリル酸アルキル共重合エマルジョン等のエ
マルジョン系;可溶性コラーゲン、加水分解エラスチ
ン;シルク抽出液等のポリペプタイド系;分子量200
00から4000000のポリエチレングリコールなど
が挙げられる。
【0054】これらの被膜形成剤を配合する場合は、全
組成中に0.01〜20%配合するのが好ましい。
【0055】抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン
酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、イプシロ
ンアミノカプロン酸及びその塩、アラントイン、塩化リ
ゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸メチル、γ−オ
リザノール等が挙げられ、これらのうち、特にグリチル
レチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、イプシロンア
ミノカプロン酸が好ましい。
【0056】これらの抗炎症剤を配合する場合には、全
組成中に0.001〜5%配合するのが好ましい。
【0057】抗酸化剤としては、例えばα−カロチン、
β−カロチン、γ−カロチン、アスコルビン酸、タンニ
ン酸、エピカテキンなどのタンニン類、ルチン等のフラ
ボノイドなどが挙げられる。これらの抗酸化剤を配合す
る場合には、全組成中に0.001〜5%配合するのが
好ましい。
【0058】pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化
物、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、尿素、ε−アミノカプロン
酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク
酸、酒石酸等の有機酸類、グリシンベタイン、リジンベ
タイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0059】本発明のO/W/O型乳化組成物は、これ
らのpH調整剤等によりpH3〜10の領域とするのが好ま
しい。
【0060】更に、その他の成分としては、例えば硫酸
マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マ
グネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポリビニルア
ルコール、カルボキシビニルポリマー、ゼラチン、トラ
ガントガム、キサンタンガム、アガロース、アルギン酸
ナトリウム等の粘度調整剤;パラベン、デヒドロ酢酸及
びその塩等の防腐剤;エデト酸及びその塩、メタリン酸
及びその塩等の金属イオン封鎖剤;6−ヒドロキシヘキ
サン酸、8−ヒドロキシウンデカン酸、9−ヒドロキシ
ウンデカン酸、10−ヒドロキシウンデカン酸、11−
ヒドロキシウンデカン酸エチル等のヒドロキシ酸及びそ
の塩;1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソ
ステアリルオキシ−2−プロパノール、1−(2−ヒド
ロキシエチルアミノ)−3−(12−ヒドロキシステア
リルオキシ)−2−プロパノール、1−(2−ヒドロキ
シエチルアミノ)−3−メチルオキシ−2−プロパノー
ルなどのアミン誘導体(特開平5−194185号公
報、特開平6−321766号公報);セラミド等の細
胞間脂質成分;天然抽出のスフィンゴシン誘導体;色
素、エタノール、薬効成分、香料などが挙げられる。
【0061】本発明のO/W/O型乳化組成物は、種々
の形態、例えば乳液、ヘアクリーム、ハンドクリーム、
乳化ファンデーション、美容液等とすることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、乳化安定性に優れると
ともに、のびがよく、しっとり感を付与し、しかもべた
つきや油っぽさのないO/W/O型乳化組成物を得るこ
とができる。
【0063】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0064】実施例1 表1に示す組成のO/W/O型乳化組成物を製造し、使
用感及び乳化安定性について評価した。結果を表1に示
す。
【0065】(製法)成分(9)〜(13)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(14)〜(18)を添加して乳化し、室温ま
で冷却した。更に、均一に混合しておいた成分(1)〜
(8)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化
し、O/W/O型乳化組成物を得た。
【0066】(評価方法) (1)使用感 専門パネル20名により、各乳化組成物を使用したとき
の「のびのよさ」、「べたつきのなさ」、「油っぽくな
さ」及び「しっとり感」について官能評価をし、以下の
基準により示した。 ◎;16名以上が良好と回答。 ○;11名以上15名以下が良好と回答。 △;6名以上10名以下が良好と回答。 ×;5名以下が良好と回答。 (2)乳化安定性 各化粧料を50℃で1ケ月保存した後の状態を目視によ
り評価し、以下の基準で示した。 ◎;状態に変化は認められない。 ○;状態にやや変化が認められる。 △;状態に大きな変化が認められる。 ×;分離が認められる。
【0067】
【表1】
【0068】比較例1 表2に示す組成の乳化組成物を製造し、使用感及び乳化
安定性について実施例1と同様に評価した。結果を表2
に示す。
【0069】(製法)成分(6)〜(10)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(11)〜(15)を添加して乳化し、室温ま
で冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜
(5)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化
し、O/W/O型乳化組成物を得た。
【0070】
【表2】
【0071】実施例2 O/W/O型クリーム 次に示す組成のO/W/O型クリームを下記製法により
製造した。
【表3】 (成分) (%) (1)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン (特開平7−133352号公報の合成例3に準じて製造 したもの) 1.5 (2)ジメチルポリシロキサン 20.0 (3)エタノール 3.5 (4)アミド誘導体 1.0 (5)ジイソステアリン酸グリセリル 5.0 (6)スクワラン 5.0 (7)セタノール 0.5 (8)ステアリルアルコール 0.5 (9)ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム 1.0 (10)モノステアリン酸ソルビタン 0.5 (11)グリセリン 10.0 (12)防腐剤 0.1 (13)香料 0.1 (14)精製水 残量
【0072】(製法)成分(4)〜(10)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(11)〜(14)を添加して乳化し、室温ま
で冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜
(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化
し、O/W/O型クリームを得た。
【0073】実施例3 O/W/O型ヘアクリーム 次に示す組成のO/W/O型ヘアクリームを下記製法に
より製造した。
【表4】 (成分) (%) (1)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン (特開平7−133352号公報の合成例6に準じて製造 したもの) 2.0 (2)メチルポリシクロシロキサン 30.0 (3)エタノール 5.0 (4)コレステロール 2.0 (5)大豆由来水素添加リン脂質 5.0 (6)スクワラン 5.0 (7)セタノール 0.5 (8)ステアリルアルコール 0.5 (9)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0 (10)モノステアリン酸ソルビタン 0.5 (11)グリセリン 10.0 (12)カルボキシビニルポリマー 0.2 (13)水酸化カリウム 0.6 (14)防腐剤 0.1 (15)香料 0.1 (16)精製水 残量
【0074】(製法)成分(4)〜(10)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(11)〜(16)を添加して乳化し、室温ま
で冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜
(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化
し、O/W/O型ヘアクリームを得た。
【0075】実施例4 O/W/Oサンケア剤 次に示す組成のO/W/O型サンケアを下記製法により
製造した。
【表5】 (成分) (%) (1)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン (特開平7−133352号公報の合成例6に準じて製造 したもの) 2.0 (2)ジメチルポリシロキサン 10.0 (3)メチルポリシクロシロキサン 20.0 (4)エタノール 5.0 (5)紫外線吸収剤 5.0 (6)スクワラン 5.0 (7)イソノナン酸イソトリデシル 5.0 (8)ステアリルアルコール 1.0 (9)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.0 (10)モノステアリン酸ソルビタン 1.0 (11)グリセリン 5.0 (12)プロピレングリコール 5.0 (13)防腐剤 0.1 (14)抗炎症剤 0.2 (15)香料 0.1 (16)精製水 残量
【0076】(製法)成分(5)〜(10)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(11)〜(16)を添加して乳化し、室温ま
で冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜
(4)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化
し、O/W/O型サンケア剤を得た。
【0077】実施例5 O/W/O型美白剤 次に示す組成のO/W/O型美白剤を下記製法により製
造した。
【表6】 (成分) (%) (1)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン (特開平7−133352号公報の合成例6に準じて製造 したもの) 2.0 (2)メチルポリシクロシロキサン 20.0 (3)エタノール 5.0 (4)リン酸−L−アスコルビルマグネシウム 3.0 (5)牛胎盤抽出液 1.0 (6)スクワラン 5.0 (7)ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 5.0 (8)ステアリルアルコール 1.0 (9)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0 (10)イソステアリルグリセリルエーテル 1.0 (11)グリセリン 5.0 (12)1,3−ブチレングリコール 5.0 (13)pH調整剤 0.1 (14)防腐剤 0.1 (15)抗炎症剤 0.2 (16)香料 0.1 (17)精製水 残量
【0078】(製法)成分(5)〜(10)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(4)及び(11)〜(17)を添加して乳化
し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分
(1)〜(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加え
て乳化し、O/W/O型美白剤を得た。
【0079】実施例6 O/W/O型ファンデーション 次に示す組成のO/W/O型ファンデーションを下記製
法により製造した。
【表7】 (成分) (%) (1)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン (特開平7−133352号公報の合成例3に準じて製造 したもの) 2.0 (2)メチルポリシクロシロキサン 30.0 (3)エタノール 5.0 (4)タルク 2.0 (5)白色顔料 5.0 (6)体質顔料 5.0 (7)有色顔料 2.0 (8)流動パラフィン 0.5 (9)ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム 1.0 (10)イソステアリルグリセリルエーテル 0.5 (11)グリセリン 3.0 (12)防腐剤 0.1 (13)香料 0.1 (14)精製水 残量
【0080】(製法)成分(4)〜(10)を均一に加
熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合してお
いた成分(11)〜(14)を添加して乳化し、室温ま
で冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜
(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化
し、O/W/O型ファンデーションを得た。
【0081】実施例7 O/W/O型美容液 次に示す組成のO/W/O型美容液を下記製法により製
造した。
【表8】 (成分) (%) (1)ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン (特開平7−133352号公報の合成例6に準じて製造 したもの) 1.0 (2)メチルポリシクロシロキサン 30.0 (3)エタノール 2.0 (4)イソノナン酸イソトリデシル 3.0 (5)セラミド類似構造物質 2.0 (6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0 (7)キサンタンガム 2.0 (8)植物抽出液 2.0 (9)グリセリン 15.0 (10)1,3−ブチレングリコール 5.0 (11)防腐剤 0.1 (12)香料 0.1 (13)精製水 残量
【0082】(製法)成分(4)〜(6)を均一に加熱
混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておい
た成分(7)〜(13)を添加して乳化し、室温まで冷
却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(3)
に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/
W/O型美容液を得た。
【0083】実施例2〜7で得られたO/W/O型乳化
組成物は、いずれも、乳化安定性に優れるとともにのび
がよく、しっとり感を付与し、べたつきや油っぽさのな
いものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/01 C08K 5/01 5/101 5/101 5/49 5/49 C08L 79/02 C08L 79/02 83/10 83/10 //(C08L 79/02 83:04) (C08L 83/10 83:04)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外相がポリ(N−アシルアルキレンイ
    ミン)変性シリコーン及びこれを溶解、膨潤又は分散す
    る油剤からなる油相であることを特徴とするO/W/O
    型乳化組成物。
  2. 【請求項2】 ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変
    性シリコーンが、分子内に式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素数1〜22のアルキル
    基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基のい
    ずれかを示し、nは2又は3である。)で表される繰り
    返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)
    のセグメントと、オルガノポリシロキサンのセグメント
    とを有し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端
    又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原子を
    含むアルキレン基を介して、前記式(1)で表される繰
    り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミ
    ン)のセグメントが結合してなり、該ポリ(N−アシル
    アルキレンイミン)のセグメントとオルガノポリシロキ
    サンのセグメントとの重量比が1/50〜20/1で、
    分子量が500〜500,000のものである請求項1
    記載のO/W/O型乳化組成物。
  3. 【請求項3】 オルガノポリシロキサンのセグメントの
    末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原
    子を含むアルキレン基が、式(2) 【化2】 で表される基の中から選ばれるものである請求項2記載
    のO/W/O型乳化組成物。
  4. 【請求項4】 リン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ポリ
    グリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以
    上の乳化剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載
    のO/W/O型乳化組成物。
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