JPH11179651A - 基板保持装置及び該基板保持装置を備えたポリッシング装置 - Google Patents

基板保持装置及び該基板保持装置を備えたポリッシング装置

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JPH11179651A
JPH11179651A JP36395397A JP36395397A JPH11179651A JP H11179651 A JPH11179651 A JP H11179651A JP 36395397 A JP36395397 A JP 36395397A JP 36395397 A JP36395397 A JP 36395397A JP H11179651 A JPH11179651 A JP H11179651A
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JP
Japan
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top ring
turntable
polishing
substrate
ring main
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Application number
JP36395397A
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English (en)
Inventor
Norio Kimura
憲雄 木村
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/27Work carriers
    • B24B37/30Work carriers for single side lapping of plane surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B41/00Component parts such as frames, beds, carriages, headstocks
    • B24B41/04Headstocks; Working-spindles; Features relating thereto
    • B24B41/042Balancing mechanisms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トップリングがターンテーブル上面の動き
(傾動)に滑らかに且つ迅速に追従してトップリングの
基板保持面とターンテーブル上面との平行度を維持する
ことができる装置を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ3を保持するトップリング
本体9と、トップリング本体9を回転駆動するとともに
ターンテーブル1に対して押圧する駆動軸7と、駆動軸
7からトップリング本体9へ互いの傾動を許容しつつ押
圧力を伝達する自在継手部8とを備え、自在継手部8
は、半導体ウエハ3の被研磨面3aとターンテーブル1
上の研磨面との接触面上に位置する中心Oから所定半径
rの円弧に沿って形成された曲面を有する2つの部材
と、これら曲面にころがり接触する少なくとも4つのロ
ーラ13A,13B,15A,15Bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
基板を研磨して平坦化する際に基板を保持する基板保持
装置および該基板保持装置を具備したポリッシング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に0.5μm以下の光リソグラフィの
場合、焦点深度が浅くなるためステッパの結像面の平坦
度を必要とする。そこで、半導体ウエハの表面を平坦化
することが必要となるが、この平坦化法の一手段として
ポリッシング装置により研磨することが行われている。
従来、この種のポリッシング装置は、ターンテーブルと
トップリングとを有し、トップリングが一定の圧力をタ
ーンテーブルに与え、ターンテーブルとトップリングと
の間にポリッシング対象物を介在させて、砥液を供給し
つつ該ポリッシング対象物の表面を平坦且つ鏡面に研磨
している。
【0003】上述したポリッシング装置において、研磨
中のポリッシング対象物と研磨布との間の相対的な押圧
力がポリッシング対象物の全面に亘って均一でないと、
各部分の押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしま
う。そのため、従来のポリッシング装置においては、図
6に示すように、トップリング駆動軸51の先端に球面
部52を一体に形成し、ポリッシング対象物である半導
体ウエハ53を保持するトップリング54の上面に前記
球面部52を収容する球面座55を形成し、トップリン
グ54を駆動軸51に対して傾動可能に構成し、トップ
リング54をターンテーブル56の傾きに自動的に倣う
ようにしている。これによって、トップリング54のウ
エハ保持面54aとターンテーブル56の上面との平行
度を保ち、半導体ウエハ53とターンテーブル56に貼
設された研磨布57との相対的な押圧力をウエハの全面
に亘って均一になるようにしている。なお、トップリン
グ駆動軸と球面部とを分離してトップリング駆動軸と球
ベアリング(ボール)とし、トップリング駆動軸とトッ
プリングとの間に球ベアリングを介装したものも提案さ
れている(特開平6−198561)。
【0004】しかしながら、上述の装置においては、研
磨中に駆動軸51からトップリング54を介して半導体
ウエハ53に押圧力Fが加えられるため、半導体ウエハ
53と研磨布57との接触面に摩擦力μF(μ:摩擦係
数)を生じ、接触面からトップリング54の傾動中心O
までの高さHによってトップリング54を傾けようとす
る回転モーメントM=μFHが生じ、半導体ウエハの全
面を研磨布に均一に押圧することができないという欠点
があった。このモーメントMを0にするためには、傾動
中心の高さHを0にする必要があり、このため傾動中心
がポリッシング対象物と研磨布との接触面上に位置する
球面軸受を採用した装置も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た球面軸受は、トップリングの上面側に比較的大きな面
積の凸球面を形成し、トップリング駆動軸の下端側に凸
球面に対応した凹球面を形成し、両球面のすべり接触に
よってトップリングが傾動するため、トップリングのタ
ーンテーブル面に対する追従性が悪く、トップリングの
保持面とターンテーブル面との平行度が失われることが
あり、半導体ウエハが傾いたまま研磨されることがある
という問題点があった。また、凸球面と凹球面とを所定
半径の球面に正確に加工しないと球面軸受としての機能
を果たさないため、高度な加工を必要とするという問題
点があった。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、トップリングがターンテーブル上面の動き(傾動)
に滑らかに且つ迅速に追従してトップリングの基板保持
面とターンテーブル上面との平行度を維持することがで
きる基板保持装置および該基板保持装置を具備したポリ
ッシング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の基板保持装置は、ポリッシング対象物で
ある基板を保持してターンテーブル上の研磨面に押圧す
る基板保持装置において、前記基板を保持するトップリ
ング本体と、該トップリング本体を回転駆動するととも
にターンテーブルに対して押圧する駆動軸と、該駆動軸
から前記トップリング本体へ互いの傾動を許容しつつ押
圧力を伝達する自在継手部とを備え、前記自在継手部
は、前記基板の被研磨面と前記ターンテーブル上の研磨
面との接触面上に位置する中心から所定半径の円弧に沿
って形成された曲面を有する2つの部材と、これら曲面
にころがり接触する少なくとも4つの転動体とを備え、
前記各曲面に少なくとも2つの転動体をころがり接触さ
せることにより前記トップリング本体を傾動可能とし、
前記トップリング本体の傾動中心を前記基板の被研磨面
と前記ターンテーブル上の研磨面との接触面上に位置さ
せたことを特徴とするものである。
【0008】また本発明のポリッシング装置は、研磨面
を有するターンテーブルと、上記基板保持装置とを備え
たことを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、研磨中にポリッシング対
象物の研磨面に作用する摩擦力に起因するトップリング
を傾けようとするモーメントを零とすることができるた
め、トップリングの基板保持面とターンテーブル上面と
の平行度を維持することができ、高精度の研磨を行うこ
とができる。そして、トップリングがターンテーブルの
上面の傾きに追従して傾動する際、相対運動を行う2つ
の部材間ではすべり接触によらずころがり接触がなされ
るため、トップリングはターンテーブルの上面の動きに
滑らかに且つ迅速に追従することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板保持装置
およびポリッシング装置の実施の形態を図1乃至図5を
参照して説明する。図1はポリッシング装置の全体構成
を示す縦断面図であり、図2は基板保持装置の要部断面
図である。
【0011】図1および図2に示すように、ポリッシン
グ装置は、上面に研磨布2を貼ったターンテーブル1
と、基板である半導体ウエハ3を保持し研磨布2に押圧
するための基板保持装置5とを備えている。基板保持装
置5は、半導体ウエハ3を保持するためのトップリング
6と、トップリング6を支持しかつトップリング6に押
圧力と回転駆動力とを与えるトップリング駆動軸7と、
トップリング駆動軸7からトップリング6へ互いの傾動
を許容しつつ押圧力を伝達する自在継手部8とから構成
されている。また、ターンテーブル1の上方には砥液供
給ノズル20が設置されており、砥液供給ノズル20に
よってターンテーブル1上の研磨布2上に研磨砥液が供
給されるようになっている。
【0012】トップリング6は、図2に示すように、下
部の保持板9Aと上部の上部板9Bとからなるトップリ
ング本体9と、トップリング本体9の外周部にボルト3
1によって固定されたリテーナリング10とからなり、
トップリング6はトップリング本体9の下面の基板保持
面によって半導体ウエハ3の上面を保持し、リテーナリ
ング10によって半導体ウエハ3の外周部を保持するよ
うになっている。トップリング本体9およびリテーナリ
ング10の周囲には押圧リング4が上下動可能に設けら
れている。トップリング本体9の下面には弾性マット1
1が貼着されている。
【0013】図3は、トップリング6とトップリング駆
動軸7とを連結する自在継手部8の詳細を示す分解斜視
図である。図3に示すように、自在継手部8は、トップ
リング駆動軸7の下端に固定される略円盤状の駆動フラ
ンジ12と、X軸に沿って配置された一対のローラ13
A,13Bを保持した中間揺動体14と、X軸に直交す
るY軸に沿って配置されるとともにトップリング本体9
の上面に固定された一対のローラ15A,15Bとから
構成されている。駆動フランジ12は中間揺動体14を
収容するための切欠き部12n,12nを有している。
また、ローラ13A,13BはX軸に直交する軸心a,
aの回りに回転自在になっており、ローラ15A,15
BはY軸に直交する軸心b,bの回りに回転自在になっ
ている。
【0014】図4は、図3に示す自在継手部8を組み立
てた状態を示す図であり、図4(a)は図3のA−O−
A’線断面図であり、図4(b)は図3のB−O−B’
線断面図であり、図4(c)は図3のA−O−B’線断
面図である。図4(a)に示すように、駆動フランジ1
2は、下面に、Oを中心とする半径rの円弧に沿って形
成された曲面12a,12bを有し、この曲面12a,
12b上を中間揺動体14に固定されたローラ13A,
13Bが転動するようになっている。
【0015】また図4(b)に示すように、中間揺動体
14は、下面に、Oを中心とする半径rの円弧に沿って
形成された曲面14a,14bを有し、この曲面14
a,14b上をトップリング本体9に固定されたローラ
15A,15Bが転動するようになっている。前記曲面
12a,12b;14a,14bは、図4(c)に示す
ように、Oを中心とする半径rの直交する2つの円弧に
沿って形成されており、この中心Oは半導体ウエハ3と
研磨布2との接触面、即ち半導体ウエハの被研磨面3a
上に位置している。図4(a)乃至図4(c)に示すよ
うに構成された自在継手部8の作用は後述する。
【0016】図5は駆動フランジ12の周辺部の部材を
表す分解斜視図である。図2および図5に示すように、
駆動フランジ12の下面には、複数のトルク伝達用ピン
16が固定されている。一方、トップリング本体9の外
周側の上面には、L字状の断面を有する環状部材17が
固定され、この環状部材17の上面に長方形状の複数の
トルク伝達用部材18が固定されている。そして、前記
トルク伝達用ピン16とトルク伝達用部材18とを係合
させることより、トップリング駆動軸7の回転トルクが
トップリング本体9に伝達され、トップリング本体9が
自身の軸心の回りに回転されるようになっている。前記
環状部材17には逆L字状の断面を有する環状部材19
が固定されている。
【0017】また図2に示すように、トップリング本体
9は、保持板9Aと上部板9Bとの間に間隙Sを有して
おり、この間隙Sに真空、加圧空気、水等の液体が供給
できるようになっている。トップリング本体9は間隙S
と連通して下面に開口する多数の連通孔9aを有してい
る。弾性マット11も同様に前記連通孔9aに対向した
位置に開口を有している。これによって、半導体ウエハ
3の上面を真空によって吸着可能であり、又、半導体ウ
エハ3の上面に液体又は加圧空気を供給できるようにな
っている。
【0018】前記トップリング駆動軸7は、図1に示す
ように、トップリングヘッド21に固定されたトップリ
ング用エアシリンダ22に連結されており、このトップ
リング用エアシリンダ22によってトップリング駆動軸
7は上下動し、トップリング6の下端面に保持された半
導体ウエハ3をターンテーブル1に押圧するようになっ
ている。
【0019】また、トップリング駆動軸7はキー(図示
せず)を介して回転筒23に連結されており、この回転
筒23はその外周部にタイミングプーリ24を有してい
る。そして、タイミングプーリ24は、タイミングベル
ト25を介して、トップリングヘッド21に固定された
トップリング用モータ26に設けられたタイミングプー
リ27に接続されている。したがって、トップリング用
モータ26を回転駆動することによってタイミングプー
リ27、タイミングベルト25およびタイミングプーリ
24を介して回転筒23およびトップリング駆動軸7が
一体に回転し、トップリング6が回転する。トップリン
グヘッド21は、フレーム(図示せず)に固定支持され
たトップリングヘッドシャフト28によって支持されて
いる。
【0020】トップリング6の周囲に設けられた押圧リ
ング4は、図2に示すように、最下位置にあってアルミ
ナセラミックからなる第1押圧リング部材4aと、第1
押圧リング部材4aの上方にあるステンレス鋼からなる
第2,第3押圧リング部材4b,4cと、最上方位置に
あるステンレス鋼からな第4押圧リング部材4dとから
構成されている。第2〜第4押圧リング部材4b〜4d
は、ボルト32によって相互に接続されており、第1押
圧リング部材4aは第2押圧リング部材4bに接着等に
よって固定されている。第1押圧リング部材4aの下端
面は、内周側のみが下方に突出して段差を形成してお
り、内周側のみが研磨布2(図1参照)を押圧する押圧
面になっている。押圧リング4の上端部は押圧リング用
エアシリンダ33に連結されている。押圧リング用エア
シリンダ33はトップリングヘッド21に固定されてい
る。押圧リング用エアシリンダ33は円周上に複数個
(例えば3個)配設されている。
【0021】図1に示すように、トップリング用エアシ
リンダ22及び押圧リング用エアシリンダ33は、それ
ぞれレギュレータR1,R2を介して圧縮空気源34に
接続されている。そして、レギュレータR1によってト
ップリング用エアシリンダ22へ供給する空気圧を調整
することによりトップリング6が半導体ウエハ3を研磨
布2に押圧する押圧力を調整することができ、レギュレ
ータR2によって押圧リング用エアシリンダ33へ供給
する空気圧を調整することにより押圧リング4が研磨布
2を押圧する押圧力を調整することができる。
【0022】上記構成のポリッシング装置において、ト
ップリング6の下面に半導体ウエハ3を保持させ、トッ
プリング用エアシリンダ22を作動させてトップリング
6をターンテーブル1に向かって押圧し、回転している
ターンテーブル1の上面の研磨布2に半導体ウエハ3を
押圧する。一方、砥液供給ノズル20から研磨砥液を流
すことにより、研磨布2に研磨砥液が保持されており、
半導体ウエハ3の研磨面(下面)と研磨布2の間に研磨
砥液が存在した状態でポリッシングが行われる。トップ
リング駆動軸7の回転は、駆動フランジ12に固定され
たトルク伝達ピン16およびトップリング本体9に固定
されたトルク伝達部材18を介してトップリング本体9
に伝えられる。
【0023】この時、ターンテーブル1の上面に僅かな
傾きがあったとしても、トップリング本体9は、自在継
手部8によってトップリング駆動軸7に対して速やかに
傾動する。トップリング本体9の傾動は以下のように行
われる。すなわち、図3および図4に示すように、トッ
プリング本体9は、ローラ15A,15Bが中間揺動体
14の曲面14a,14b上を転動することにより、矢
印Cに示すようにY軸を含む垂直面内で傾動する。また
中間揺動体14は、ローラ13A,13Bが駆動フラン
ジ12の曲面12a,12b上を転動することにより、
矢印Dに示すようにX軸を含む垂直面内で傾動する。中
間揺動体14がX軸を含む垂直面内で傾動する際、トッ
プリング本体9と中間揺動体14との相対的運動はない
ため、トップリング本体9は中間揺動体14とともにX
軸を含む垂直面内で傾動する。したがって、トップリン
グ本体9は、直交する2つの垂直面内で同時に傾動可能
であり、即ち2つの方向の傾動の複合した運動が可能で
あり、トップリング本体9は360゜の全ての垂直面内
での傾動が可能となる。したがって、トップリング本体
9はターンテーブル1の上面の傾きに倣った傾動をする
ことができる。
【0024】このとき、駆動フランジ12の曲面12
a,12bおよび中間揺動体14の曲面14a,14b
は、Oを中心とした半径rの円弧に沿って形成されてい
るため、トップリング本体9は傾動中心Oを中心として
傾動することになる。このため、半導体ウエハ3の被研
磨面3a上に作用する摩擦力μFの作用点とトップリン
グ本体9の傾動中心Oとが一致し、摩擦力μFによって
生ずるトップリング本体9を傾けようとするモーメント
M(=μF×0)が零となり、トップリング本体9の基
板保持面とターンテーブル上面との平行度を維持するこ
とができる。
【0025】トップリング本体9と中間揺動体14と駆
動フランジ12との間の相隣接する2つの部材が相対運
動をする際、2つの部材間ではローラ13A,13B又
はローラ15A,15Bによるころがり接触により相対
運動が行われるため、トップリング本体9はターンテー
ブル1の上面の傾動に滑らかに且つ迅速に追従すること
ができる。また、トップリング本体9を傾動自在にする
ために、所定半径に沿った湾曲した曲面を有する2つの
部材を設け、かつこれら曲面にころがり接触するローラ
等の転動体を設けるだけでよい。したがって、凸球面お
よび凹球面からなる球面軸受を形成する必要がないた
め、高度な加工をする必要がない。
【0026】上述の研磨工程中に、トップリング用エア
シリンダに22よるトップリング6の押圧力に応じて押
圧リング用エアシリンダ33による押圧リング4の研磨
布2への押圧力を適宜調整して半導体ウエハ3の研磨を
行う。研磨中にレギュレータR1によってトップリング
6が半導体ウエハ3をターンテーブル1上の研磨布2に
押圧する押圧力Fを変更でき、レギュレータR2によっ
て押圧リング4が研磨布2を押圧する押圧力Pを変更で
きる(図1参照)。したがって、研磨中に、押圧リング
4が研磨布2を押圧する押圧力Pを、トップリング6が
半導体ウエハ3を研磨布2に押圧する押圧力Fに応じて
変更することができる。
【0027】研磨終了後、トップリング6はターンテー
ブル1から上昇して離間する。この際、トップリング駆
動軸7を上昇させると、駆動フランジ12の外周部上面
が環状部材19に当接し、トップリング6はトップリン
グ駆動軸7と一体に上昇する。なお、環状部材19と駆
動フランジ12との間のギャップg(図2参照)よりも
トルク伝達ピン16の長さl(図5参照)の方が長いた
めにトルク伝達ピン16とトルク伝達部材18との係合
が解除されることはなく、トップリング6の上昇時に駆
動フランジ12とトップリング6との間の相対回転は防
止される。
【0028】実施例においては、転動体として短円柱状
のローラを例示したが、球(ボール)等の転動体であっ
てもよい。また実施例においては、駆動フランジ12と
中間揺動体14の円弧の曲面は互いに直交する曲面の部
材として例示したが、少なくとも2つの方向成分を持つ
曲面を有する各部材によって構成されてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、研
磨中にポリッシング対象物の研磨面に作用する摩擦力に
起因するトップリングを傾けようとするモーメントを零
とすることができるため、トップリングの基板保持面と
ターンテーブル上面との平行度を維持することができ、
高精度の研磨を行うことができる。そして、トップリン
グがターンテーブルの上面の傾きに追従して傾動する
際、相対運動を行う2つの部材間ではすべり接触によら
ずころがり接触がなされるため、トップリングはターン
テーブルの上面の動きに滑らかに且つ迅速に追従するこ
とができる。
【0030】また、トップリングを傾動自在とするため
に、所定半径に沿って湾曲した曲面を有する2つの部材
を設け、かつこれら曲面にころがり接触するローラ等の
転動体を設けるだけでよい。したがって、凸球面および
凹球面からなる球面軸受を形成する必要がないため、高
度な加工をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリッシング装置の全体構成を示
す概略図である。
【図2】本発明に係る基板保持装置の図1の要部断面図
である。
【図3】基板保持装置における自在継手部の分解斜視図
である。
【図4】基板保持装置における自在継手部の詳細を示す
図であり、図4(a)は図3のA−O−A’線断面図で
あり、図4(b)は図3のB−O−B’線断面図であ
り、図4(c)は図3のA−O−B’線断面図である。
【図5】基板保持部材におけるトルク伝達機構を示す図
である。
【図6】従来のポリッシング装置の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 ターンテーブル 2 研磨布 3 半導体ウエハ 4 押圧リング 5 基板保持装置 6 トップリング 7 トップリング駆動軸 8 自在継手部 9 トップリング本体 10 リテーナリング 11 弾性マット 12 駆動フランジ 13A,13B,15A,15B ローラ 14 中間揺動体 16 トルク伝達ピン 17,19 環状部材 18 トルク伝達用部材 21 トップリングヘッド 22 トップリング用エアシリンダ 26 トップリング用モータ 33 押圧リング用エアシリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリッシング対象物である基板を保持し
    てターンテーブル上の研磨面に押圧する基板保持装置に
    おいて、 前記基板を保持するトップリング本体と、該トップリン
    グ本体を回転駆動するとともにターンテーブルに対して
    押圧する駆動軸と、該駆動軸から前記トップリング本体
    へ互いの傾動を許容しつつ押圧力を伝達する自在継手部
    とを備え、 前記自在継手部は、前記基板の被研磨面と前記ターンテ
    ーブル上の研磨面との接触面上に位置する中心から所定
    半径の円弧に沿って形成された曲面を有する2つの部材
    と、これら曲面にころがり接触する少なくとも4つの転
    動体とを備え、 前記各曲面に少なくとも2つの転動体をころがり接触さ
    せることにより前記トップリング本体を傾動可能とし、
    前記トップリング本体の傾動中心を前記基板の被研磨面
    と前記ターンテーブル上の研磨面との接触面上に位置さ
    せたことを特徴とする基板保持装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの部材のうち一方の部材は前記
    駆動軸に固定された駆動フランジからなり、他方の部材
    は自由に運動可能とされた中間揺動体からなり、該中間
    揺動体には前記少なくとも2つの転動体が固定され、前
    記トップリング本体には前記少なくとも2つの転動体が
    固定されていることを特徴とする請求項1記載の基板保
    持装置。
  3. 【請求項3】 前記転動体はローラからなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の基板保持装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸の回転力は、前記駆動フラン
    ジに固定されたトルク伝達部材と前記トップリング本体
    に固定されたトルク伝達部材との係合によって前記トッ
    プリング本体に伝達されることを特徴とする請求項2記
    載の基板保持装置。
  5. 【請求項5】 研磨面を有するターンテーブルと、請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の基板保持装置とを備
    えたことを特徴とするポリッシング装置。
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